2015-11-27(Fri)
アイカツ! #161 大阪アイドルものがたり
計算で笑いをめちゃ取ってみせます。

ナニワのお笑いアイドル 堂島ニーナ びよーんと登場!

すっかり忘れがちですが全国ツアー真っ最中のLuminas、次なる開催地は予告どおりのタコ焼き王国であります。当然ながら例のワゴンでゴー! とはいえ高速道路ガッ飛ばしでは道中の触れ合いも無いだろうし、わざわざ長時間の陸路移動で腰を痛める意味も無いような…。サクッと語られた全国ツアー地図のエリア分けを見るともっとあちこち行きそうな雰囲気なれど、実際は企画書どおり残りは福岡&名古屋でオシマイと思われます。東北とか四国とかネタいっぱいありそうなのに。
笑い…それは日常の中に潜む意外性。徹底的に計算することでこそ笑いはめちゃ生まれる。私に抜かりはありません。いつでもドコでも計算で笑いをめちゃ取ってみせます。
ワゴン車中で大阪での出合いに薄いムネを膨らませる三人娘からシーンがパッと替わって大阪の街へ。その雑踏を抜けるカラフル髪の女の子はシビアな口調でお笑いの何たるかを語り、ってなトコで名前を呼ばれると相手を見極めてアピールパターンを超計算!
「そうやで! 私が堂島ニーナやで!」
特徴的なヘアアクセをびよーんと伸ばしての一芸はかつみ・さゆりのボヨヨンか(笑。というわけで今回の新キャラ、なにわ天下一学園のアイドルコースに通うアイドル「堂島ニーナ(CV.矢野亜沙美)」の顔見せであります。wikiで出演歴を見たら「アイカツ! (長谷川まつり、女性PR担当)」とあって…ああユウちゃんのルームメイトのヘアバンドの子か! ともあれ先の予告を見た限りではもっとキレッキレのコメディキャラと思っていましたが、ステージ以外の顔は予想外に冷静マジメな計算キャラで、しかもキャラ付けの語尾付き、キャラクターのベクトルは全く違えどどうしても某プ○パラのみ(略)を思い浮かべてしまいそう。

Aパート冒頭はLuminasの大阪巡りをサラリ。まずお約束の日立ポンプ! って書いてないんだね今は。ちなみにリアルの風景はこんなの。戎橋で記念写真をパチリと撮って、大阪名物タコ焼きをはふはふ頬ばり…アイカツでタコ焼きと言えばやはり第4話のいちご、こんな美味しそうにタコ焼きを食べるキャラを初めて見ましたもの。あかりはまだまだこの領域に達しませんね。ってなトコでひなきチェーック!
「この近くでアイドルのイベントがあるみたい」
「『堂島ニーナ アイドルお笑いライブ』だって」
「大阪が誇るお笑い学校、なにわ天下一学園のアイドルコースに通ってるアイドルだって」
「この近くでライブするなら…」「行くしかないね!」
などなどアイカツフォン片手に新キャラ ニーナの人と形をザッと説明するとみなさん揃ってイベント会場へレッツイゴー! 気持ちイイくらい話がサクサク進みます。そして三人が会場に着くと現場のスタッフがLuminasを発見。
「ニーナさん、Luminasの3人来てますよ。変装しとったけど間違いないですわ」
それなりに売れてるはずの三人娘は繁華街をスッピンで歩き回って大丈夫なん?と思いきやこれで変装状態だったのか! 魔法のメガネだけでも大概なのに帽子&髪型チェンジで変装完了とは記号にもならない。でもあかりの帽子姿がかわいいから無問題。
「あのLuminasが私のライブに来てくれるなんて」
「よ~し、余計にしっかり笑いを取らなきゃ!」
あれ? ニーナが標準語喋ってる? スタッフ氏がナチュラルな大阪弁なので余計目立ったけど、なるほどこれは「エセ」の振りだったのですね。

「笑い…それは想定外のハプニングが不意に巻き起こすもの」
ほどなく始まったニーナのお笑いライブ。冒頭の如く冷静に計算を始めたニーナはステージへの階段を前にピキーン!と閃き、勢いよく階段を駆け上がると極々自然(笑)に足を滑らせビッターン! いたたたた! すると水を打ったように静まり返る客席、こんなはずでは!…なるほど立派な理屈をこねくり回しながら結局滑る系=人の感情は理屈どおりかには行かない系のお話か、と思いきやそうでもなかった(笑
「お嬢ちゃん、大丈夫?」
「あれ? 心配しちゃったやで? 何言うてまんねん!」
「これが堂島ニーナの笑いっちゅうやつや!」
「つ・ま・り! 大丈夫 大丈夫 大丈夫 やで~!」
バカウケを予期して顔を上げたニーナが見たのは関西おばちゃんのマジ心配顔、いたたたた。するとパッと立ち上がったニーナはいかにもインチキくさい関西弁で客席へアピールアピール! なんちゃっておじさん懐かしい。ってなギャグに客席の笑いのスイッチが入ってツカミはオッケイ、そしてすかさず入った「インチキ関西弁や!」のツッコミが振りのトドメになるのでした。なるほどなるほど。
「なんか…」「新しいぜ」
「痛そう…」
関西のお笑いセンスに付いて行けない関東組のリアクションが印象的なヒトコマ。スミレの「痛そう」はダブルミーニングかもしれない(きつ。そんなうちにもニーナのお笑いライブはサクサク進んで客席は笑いの渦に。女芸人によくある出オチ一発かと思いきや、ピンの漫談・医者コント・落語などなどいろんなジャンルで笑いを提供するオールラウンダー。持ち前の明るい笑顔を振りまいて客席を沸かす姿はキラキラ輝いています。というかどのカットもいちいちめちゃかわいい。それにしてもなにわ天下一学園の制服もスカート短いなあああ。あのスカートでステージ際は以下自重。

「びよーん! ぱっ!」
ニーナのネタをさっそくマネするかわいい生き物。ってなトコに本物登場!
「みなさんの事ずっとテレビで見てました」
「何だかニーナちゃん、ステージから降りると雰囲気違うね」
「あ、そういえば標準語になってる?」
「はい。私 大阪に来たの最近なんです」
相席したニーナは挨拶の流れから身の上話=エセ関西人のネタバラシ、続いて「計算」に拘るお笑い理論を語り、勉強虫だった子供時代のコトをサラリと語ります。地方アイドルとの出会いというテーマを考えるとコッテコテの関西芸人のが正道なんじゃ? いや彼女がお笑いを始めた動機を鑑みればエセ関西で正解なのかも? いやそう考える事自体が「関東人が考える関西人」という罠にハマっているのかも?といろいろ考えちゃって思考が泥沼。まあ関西キャラは既に二人いるからあえて外したってのが正解か(実も蓋も。そういや件の二人は二人で生粋関西人のはずなのに綺麗な標準語ってのが面白いトコ。
「あ! ニーナちゃんや!」
「ん?」
Luminasと話している最中に子供に声を掛けられて反応するニーナの表情描写が素晴らしかった。そしてすかさず「びよーん!」で笑いを取り、笑顔で去っていく女の子を満足げに見送る。このヒトコマだけでニーナのお笑いに対するスタンスが伝わってきます。ほっこり。などなどスタライの正統派アイドルカツドウと少々違ったニーナのアイカツスタイルに興味を持った三人娘。するとニーナは――
「そうだ! もしよかったら うちの学園見に来ませんか?」
というわけでみなさん揃ってなにわ天下一学園へレッツイゴー!

「最近はお笑い学校って多いんですよ」
移動の車中にて近年のお笑い事情をサラリ。確かに最近の売れてる芸人は養成所出身の人が目立つ感じ。まあ芸能事務所からしたら自分トコの養成所で育てた芸人を優先的に売り出すってのは判るので結果的にそういうコトになっているのでしょう。また最近のアイドルはバラエティの仕事も増えて云々のくだりはあかりたちにも他人事じゃないので頷くばかり。そんなこんなでほどなく到着した学園はドコぞのホールのような外観で、校内のエントランスもほとんどホールの造りであります。
「こちらがアイドルコースのエリアです」
「ここは普通だね」
「うん、スタライと一緒」
ニーナに案内されて覗いたアイドルコースのレッスン風景はダンスや歌などスタライと大差ありません。さすがアイドルコースはモブにしとくのもったいない綺麗どころが揃ってます(笑
「違うのはこの先です。ここからがお笑いエリアです」
「私のアイカツ見てください!」

続いて案内されたお笑いエリアのレッスン室。古典的な金ダライギャグの特訓マシーン、傍に転がる着ぐるみ、その他お笑い小道具が並ぶ風景はさすがお笑い学校か。判りやすい(笑。体を張ってレッスンに挑むニーナを見守る三人三様はいかにも? バラエティと言えばあかりよりひなきが乗ってきそうなものだけれど…関東と関西のお笑いセンスの違いの表れだろうか。ツッコミ特訓マシンは予告でチラリと見せたやつですね。もの凄い勢いでツッコミまくるニーナの動きがやたら気合い入ってて笑った。テーピングするほど張り切っちゃう辺りアツい、それよりミニスカの脚がアツい(そういう所ばかり見ない

そんなニーナを心配する三人…に対する自分の表情をチラリと覗くニーナ。三人を心配顔にさせてしまった自分の顔を確認しているのでしょうか。そんなこんなで別れ際、ニーナはいつになく不安げな表情でLuminasにお願いをします。
「もし良かったら今日のステージ見せてもらえませんか?」
「私も今度歌のステージがあるので勉強させてほしいんです!」
常々思うけれどアイカツワールドのライブ入場システムってどうなってんだろ? たまにチケット瞬殺の話題が出たりするので、毎度毎度「ステージを見せてください!」→「もちろん!」の流れは、要するに「チケットを買えなかった」→「特別枠で見せてあげる」ってコトなのだろうか。それとも「Luminasに興味は無かったけどせっかく知り合ったんだからライブを見たい」→「どうぞどうぞ余ってるんで」的な…それも切ないな。
ほどなく始まった全国ツアー大阪ライブ。独特の八角形が特徴的な会場は湊町リバープレイス(なんばhatch)がモデルのようです。サイトによればホールのキャパは755席…何だか妙にリアルな数字だなあ。ライブ曲は今やおなじみの「Let's アイカツ!」、せっかく大阪まで来たのに使い回し一発で今回ライブはおしまい? と思いきや。それはそうと入りのこのカットは何度見ても育って見えます。また三人での「ハートのチャイム鳴らして~」のキメは映画版の同曲ステージを思い出して目頭がちょっとアツく。あれからもう1年近く経つのか(遠い目

ライブが終わった楽屋を訪れたニーナ。Luminasのライブを見たことで自然と浮かんだ笑顔に気付き、すると自分がお笑いを目指した理由について語り始めます。いつもマジメな顔をしていた子供時代、しかしキラキラしたアイドルとお笑いを見ている時だけはめっちゃ笑顔になっているコトに気付き――
「誰かを笑顔にできる人になれたらな…」
「アイドルと笑顔」ってのは本作でも幾度となく扱われたアイドルものの鉄板テーマで、たいてい「自分が笑顔じゃないとお客さんを笑顔にできない」的な結論に達し、もちろんそれはそれで正解なのですが、今回のニーナは「マジメな顔を笑顔にしてしまうパワー」に気付いて憧れた=憧れのベクトルが他の子とちょっと違うんですね。キラキラ輝くアイドルに憧れるのではなく、アイドルになって誰かを笑顔にしたい。言い換えれば「(トップ)アイドルになる事」よりも、アイドルとして何をするか?を幼い頃から見据えている。某キャラと似たような計算キャラでも本質が全く違うのです。ともあれ素っ頓狂な外見&ギャグに反して真摯な姿勢、このギャップはたった一話で私を惹き付けてしまった。びよーん。でもこの髪色だけは…と思ったら母ちゃんもこの色か! つまり地毛か! なら仕方がない。
「計算ではないアイドルの私を見てほしいんです」
全て計算ずくでやってきたニーナは、しかしLuminasのライブを見た事でアイドルの純粋な輝きの力を知り、計算が及ばない領域(運命的偶然)の力も知った。だから歌のステージでは計算をやめて今の自分をそのままぶつけたい。でも計算の鎧を外すのは不安なので信頼できる人に見守っていてほしい。ギャグキャラのようで、反面しっかりしているようで、不安に圧し潰されそうな繊細さも持つ。もう最強じゃん? 惜しむらくはこの複雑なキャラを超速でまとめてしまった事か。ながらで見てたら「変な髪のキャラが寒いギャグを飛ばして、何か知らんがLuminas様を相手にへーこらしてる」ように見えてしまうレベルの超速シナリオですもの。それにしてもスカートがキワキワすぎて目のやり場に困らない、常に脚を映さないといけない的な作画ルールでもあるのだろうか。


というわけで始まったニーナのライブ。などと当然のように書いてますがオンタイム時には結構なサプライズでした。まさか本日2本目で新キャラ新曲お披露目とは! 新ブランド「メチャパニック」の「モフモフモンスターコーデ」を構えてフィッティングボックスに向かうニーナ、セットする学生証もきちんと「なにわ天下一学園」のものです。そこからフィッティングを済ませてキメはコーデどおりのモンスターポーズ…いたずらっぽい表情もニーナらしい。ペロリ。そういやペロリンちゃんって今どうしていらっしゃるのか。
カラフルMAXアトラクションのようなステージに現れて始まった曲はニーナのソロ曲「ミエルミエール」。リズム・メロ・アレンジとガッチャガチャに凝りまくり、ステージイメージどおりひっくり返したおもちゃ箱の上を飛び跳ねているような曲は本作お馴染み石濱氏によるもの。ミエルミエール♪のサビフレーズが妙に耳に残る楽しい曲です。
ノリの良い頭サビからAメロ頭はブレイク連発でおっとっと! 続くオケでノリを戻して再びブレイクという、巧妙な揺さぶりに思わずニヤマリしてしまった。2ループ目のブレイクはトリッキーなドラムが加わって独特のノリ、止まってるのに止まってられないニーナのハイテンションが伝わってきます。「たったひとつ 出逢える時の奇跡~」から始まるサビではベースの転調が面白すぎてまたまたニヤマリ。やはり石濱氏の曲は面白い。早くフルバージョンを聴きたい。
映像的にもおもちゃ箱的アトラクションを楽しそうに飛び回るニーナがかわいすぎ楽しすぎ。広角レンズにグッと寄ってあえて歪ませたり、ブレイクに合わせたストップモーション→カメラ移動の演出も楽しい。ニーナのサービス精神をこれでもか!と表している感じです。まーた合間合間のいたずらっぽい表情がいちいちかわいいのだなあ。上ステージからぴょんと飛び降りたり、虹色コンベア→トンネル内でジャンプして上へ戻ったりの立体的なステージングなど、ステージセットを隈無く使ったステージングはこれまでちょっと無い感じ。SpA「モグモグモンスター」をパッとキメてのフィニッシュはこれまたペロリ、からシュッと舌を戻してラストショットってのがまためちゃかわいいやで!
次回も引き続き大阪編? ニーナ&Luminasの絡みに加えてスタライ衆の出番もあるようで、イツモミテル氏も顔を見せていた辺りTV企画で何かありそう? 楽しみやで!
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ナニワのお笑いアイドル 堂島ニーナ びよーんと登場!

すっかり忘れがちですが全国ツアー真っ最中のLuminas、次なる開催地は予告どおりのタコ焼き王国であります。当然ながら例のワゴンでゴー! とはいえ高速道路ガッ飛ばしでは道中の触れ合いも無いだろうし、わざわざ長時間の陸路移動で腰を痛める意味も無いような…。サクッと語られた全国ツアー地図のエリア分けを見るともっとあちこち行きそうな雰囲気なれど、実際は企画書どおり残りは福岡&名古屋でオシマイと思われます。東北とか四国とかネタいっぱいありそうなのに。
笑い…それは日常の中に潜む意外性。徹底的に計算することでこそ笑いはめちゃ生まれる。私に抜かりはありません。いつでもドコでも計算で笑いをめちゃ取ってみせます。
ワゴン車中で大阪での出合いに薄いムネを膨らませる三人娘からシーンがパッと替わって大阪の街へ。その雑踏を抜けるカラフル髪の女の子はシビアな口調でお笑いの何たるかを語り、ってなトコで名前を呼ばれると相手を見極めてアピールパターンを超計算!
「そうやで! 私が堂島ニーナやで!」
特徴的なヘアアクセをびよーんと伸ばしての一芸はかつみ・さゆりのボヨヨンか(笑。というわけで今回の新キャラ、なにわ天下一学園のアイドルコースに通うアイドル「堂島ニーナ(CV.矢野亜沙美)」の顔見せであります。wikiで出演歴を見たら「アイカツ! (長谷川まつり、女性PR担当)」とあって…ああユウちゃんのルームメイトのヘアバンドの子か! ともあれ先の予告を見た限りではもっとキレッキレのコメディキャラと思っていましたが、ステージ以外の顔は予想外に冷静マジメな計算キャラで、しかもキャラ付けの語尾付き、キャラクターのベクトルは全く違えどどうしても某プ○パラのみ(略)を思い浮かべてしまいそう。

Aパート冒頭はLuminasの大阪巡りをサラリ。まずお約束の日立ポンプ! って書いてないんだね今は。ちなみにリアルの風景はこんなの。戎橋で記念写真をパチリと撮って、大阪名物タコ焼きをはふはふ頬ばり…アイカツでタコ焼きと言えばやはり第4話のいちご、こんな美味しそうにタコ焼きを食べるキャラを初めて見ましたもの。あかりはまだまだこの領域に達しませんね。ってなトコでひなきチェーック!
「この近くでアイドルのイベントがあるみたい」
「『堂島ニーナ アイドルお笑いライブ』だって」
「大阪が誇るお笑い学校、なにわ天下一学園のアイドルコースに通ってるアイドルだって」
「この近くでライブするなら…」「行くしかないね!」
などなどアイカツフォン片手に新キャラ ニーナの人と形をザッと説明するとみなさん揃ってイベント会場へレッツイゴー! 気持ちイイくらい話がサクサク進みます。そして三人が会場に着くと現場のスタッフがLuminasを発見。
「ニーナさん、Luminasの3人来てますよ。変装しとったけど間違いないですわ」
それなりに売れてるはずの三人娘は繁華街をスッピンで歩き回って大丈夫なん?と思いきやこれで変装状態だったのか! 魔法のメガネだけでも大概なのに帽子&髪型チェンジで変装完了とは記号にもならない。でもあかりの帽子姿がかわいいから無問題。
「あのLuminasが私のライブに来てくれるなんて」
「よ~し、余計にしっかり笑いを取らなきゃ!」
あれ? ニーナが標準語喋ってる? スタッフ氏がナチュラルな大阪弁なので余計目立ったけど、なるほどこれは「エセ」の振りだったのですね。

「笑い…それは想定外のハプニングが不意に巻き起こすもの」
ほどなく始まったニーナのお笑いライブ。冒頭の如く冷静に計算を始めたニーナはステージへの階段を前にピキーン!と閃き、勢いよく階段を駆け上がると極々自然(笑)に足を滑らせビッターン! いたたたた! すると水を打ったように静まり返る客席、こんなはずでは!…なるほど立派な理屈をこねくり回しながら結局滑る系=人の感情は理屈どおりかには行かない系のお話か、と思いきやそうでもなかった(笑
「お嬢ちゃん、大丈夫?」
「あれ? 心配しちゃったやで? 何言うてまんねん!」
「これが堂島ニーナの笑いっちゅうやつや!」
「つ・ま・り! 大丈夫 大丈夫 大丈夫 やで~!」
バカウケを予期して顔を上げたニーナが見たのは関西おばちゃんのマジ心配顔、いたたたた。するとパッと立ち上がったニーナはいかにもインチキくさい関西弁で客席へアピールアピール! なんちゃっておじさん懐かしい。ってなギャグに客席の笑いのスイッチが入ってツカミはオッケイ、そしてすかさず入った「インチキ関西弁や!」のツッコミが振りのトドメになるのでした。なるほどなるほど。
「なんか…」「新しいぜ」
「痛そう…」
関西のお笑いセンスに付いて行けない関東組のリアクションが印象的なヒトコマ。スミレの「痛そう」はダブルミーニングかもしれない(きつ。そんなうちにもニーナのお笑いライブはサクサク進んで客席は笑いの渦に。女芸人によくある出オチ一発かと思いきや、ピンの漫談・医者コント・落語などなどいろんなジャンルで笑いを提供するオールラウンダー。持ち前の明るい笑顔を振りまいて客席を沸かす姿はキラキラ輝いています。というかどのカットもいちいちめちゃかわいい。それにしてもなにわ天下一学園の制服もスカート短いなあああ。あのスカートでステージ際は以下自重。

「びよーん! ぱっ!」
ニーナのネタをさっそくマネするかわいい生き物。ってなトコに本物登場!
「みなさんの事ずっとテレビで見てました」
「何だかニーナちゃん、ステージから降りると雰囲気違うね」
「あ、そういえば標準語になってる?」
「はい。私 大阪に来たの最近なんです」
相席したニーナは挨拶の流れから身の上話=エセ関西人のネタバラシ、続いて「計算」に拘るお笑い理論を語り、勉強虫だった子供時代のコトをサラリと語ります。地方アイドルとの出会いというテーマを考えるとコッテコテの関西芸人のが正道なんじゃ? いや彼女がお笑いを始めた動機を鑑みればエセ関西で正解なのかも? いやそう考える事自体が「関東人が考える関西人」という罠にハマっているのかも?といろいろ考えちゃって思考が泥沼。まあ関西キャラは既に二人いるからあえて外したってのが正解か(実も蓋も。そういや件の二人は二人で生粋関西人のはずなのに綺麗な標準語ってのが面白いトコ。
「あ! ニーナちゃんや!」
「ん?」
Luminasと話している最中に子供に声を掛けられて反応するニーナの表情描写が素晴らしかった。そしてすかさず「びよーん!」で笑いを取り、笑顔で去っていく女の子を満足げに見送る。このヒトコマだけでニーナのお笑いに対するスタンスが伝わってきます。ほっこり。などなどスタライの正統派アイドルカツドウと少々違ったニーナのアイカツスタイルに興味を持った三人娘。するとニーナは――
「そうだ! もしよかったら うちの学園見に来ませんか?」
というわけでみなさん揃ってなにわ天下一学園へレッツイゴー!

「最近はお笑い学校って多いんですよ」
移動の車中にて近年のお笑い事情をサラリ。確かに最近の売れてる芸人は養成所出身の人が目立つ感じ。まあ芸能事務所からしたら自分トコの養成所で育てた芸人を優先的に売り出すってのは判るので結果的にそういうコトになっているのでしょう。また最近のアイドルはバラエティの仕事も増えて云々のくだりはあかりたちにも他人事じゃないので頷くばかり。そんなこんなでほどなく到着した学園はドコぞのホールのような外観で、校内のエントランスもほとんどホールの造りであります。
「こちらがアイドルコースのエリアです」
「ここは普通だね」
「うん、スタライと一緒」
ニーナに案内されて覗いたアイドルコースのレッスン風景はダンスや歌などスタライと大差ありません。さすがアイドルコースはモブにしとくのもったいない綺麗どころが揃ってます(笑
「違うのはこの先です。ここからがお笑いエリアです」
「私のアイカツ見てください!」

続いて案内されたお笑いエリアのレッスン室。古典的な金ダライギャグの特訓マシーン、傍に転がる着ぐるみ、その他お笑い小道具が並ぶ風景はさすがお笑い学校か。判りやすい(笑。体を張ってレッスンに挑むニーナを見守る三人三様はいかにも? バラエティと言えばあかりよりひなきが乗ってきそうなものだけれど…関東と関西のお笑いセンスの違いの表れだろうか。ツッコミ特訓マシンは予告でチラリと見せたやつですね。もの凄い勢いでツッコミまくるニーナの動きがやたら気合い入ってて笑った。テーピングするほど張り切っちゃう辺りアツい、それよりミニスカの脚がアツい(そういう所ばかり見ない

そんなニーナを心配する三人…に対する自分の表情をチラリと覗くニーナ。三人を心配顔にさせてしまった自分の顔を確認しているのでしょうか。そんなこんなで別れ際、ニーナはいつになく不安げな表情でLuminasにお願いをします。
「もし良かったら今日のステージ見せてもらえませんか?」
「私も今度歌のステージがあるので勉強させてほしいんです!」
常々思うけれどアイカツワールドのライブ入場システムってどうなってんだろ? たまにチケット瞬殺の話題が出たりするので、毎度毎度「ステージを見せてください!」→「もちろん!」の流れは、要するに「チケットを買えなかった」→「特別枠で見せてあげる」ってコトなのだろうか。それとも「Luminasに興味は無かったけどせっかく知り合ったんだからライブを見たい」→「どうぞどうぞ余ってるんで」的な…それも切ないな。
ほどなく始まった全国ツアー大阪ライブ。独特の八角形が特徴的な会場は湊町リバープレイス(なんばhatch)がモデルのようです。サイトによればホールのキャパは755席…何だか妙にリアルな数字だなあ。ライブ曲は今やおなじみの「Let's アイカツ!」、せっかく大阪まで来たのに使い回し一発で今回ライブはおしまい? と思いきや。それはそうと入りのこのカットは何度見ても育って見えます。また三人での「ハートのチャイム鳴らして~」のキメは映画版の同曲ステージを思い出して目頭がちょっとアツく。あれからもう1年近く経つのか(遠い目

ライブが終わった楽屋を訪れたニーナ。Luminasのライブを見たことで自然と浮かんだ笑顔に気付き、すると自分がお笑いを目指した理由について語り始めます。いつもマジメな顔をしていた子供時代、しかしキラキラしたアイドルとお笑いを見ている時だけはめっちゃ笑顔になっているコトに気付き――
「誰かを笑顔にできる人になれたらな…」
「アイドルと笑顔」ってのは本作でも幾度となく扱われたアイドルものの鉄板テーマで、たいてい「自分が笑顔じゃないとお客さんを笑顔にできない」的な結論に達し、もちろんそれはそれで正解なのですが、今回のニーナは「マジメな顔を笑顔にしてしまうパワー」に気付いて憧れた=憧れのベクトルが他の子とちょっと違うんですね。キラキラ輝くアイドルに憧れるのではなく、アイドルになって誰かを笑顔にしたい。言い換えれば「(トップ)アイドルになる事」よりも、アイドルとして何をするか?を幼い頃から見据えている。某キャラと似たような計算キャラでも本質が全く違うのです。ともあれ素っ頓狂な外見&ギャグに反して真摯な姿勢、このギャップはたった一話で私を惹き付けてしまった。びよーん。でもこの髪色だけは…と思ったら母ちゃんもこの色か! つまり地毛か! なら仕方がない。
「計算ではないアイドルの私を見てほしいんです」
全て計算ずくでやってきたニーナは、しかしLuminasのライブを見た事でアイドルの純粋な輝きの力を知り、計算が及ばない領域(運命的偶然)の力も知った。だから歌のステージでは計算をやめて今の自分をそのままぶつけたい。でも計算の鎧を外すのは不安なので信頼できる人に見守っていてほしい。ギャグキャラのようで、反面しっかりしているようで、不安に圧し潰されそうな繊細さも持つ。もう最強じゃん? 惜しむらくはこの複雑なキャラを超速でまとめてしまった事か。ながらで見てたら「変な髪のキャラが寒いギャグを飛ばして、何か知らんがLuminas様を相手にへーこらしてる」ように見えてしまうレベルの超速シナリオですもの。それにしてもスカートがキワキワすぎて目のやり場に困らない、常に脚を映さないといけない的な作画ルールでもあるのだろうか。


というわけで始まったニーナのライブ。などと当然のように書いてますがオンタイム時には結構なサプライズでした。まさか本日2本目で新キャラ新曲お披露目とは! 新ブランド「メチャパニック」の「モフモフモンスターコーデ」を構えてフィッティングボックスに向かうニーナ、セットする学生証もきちんと「なにわ天下一学園」のものです。そこからフィッティングを済ませてキメはコーデどおりのモンスターポーズ…いたずらっぽい表情もニーナらしい。ペロリ。そういやペロリンちゃんって今どうしていらっしゃるのか。
カラフルMAXアトラクションのようなステージに現れて始まった曲はニーナのソロ曲「ミエルミエール」。リズム・メロ・アレンジとガッチャガチャに凝りまくり、ステージイメージどおりひっくり返したおもちゃ箱の上を飛び跳ねているような曲は本作お馴染み石濱氏によるもの。ミエルミエール♪のサビフレーズが妙に耳に残る楽しい曲です。
ノリの良い頭サビからAメロ頭はブレイク連発でおっとっと! 続くオケでノリを戻して再びブレイクという、巧妙な揺さぶりに思わずニヤマリしてしまった。2ループ目のブレイクはトリッキーなドラムが加わって独特のノリ、止まってるのに止まってられないニーナのハイテンションが伝わってきます。「たったひとつ 出逢える時の奇跡~」から始まるサビではベースの転調が面白すぎてまたまたニヤマリ。やはり石濱氏の曲は面白い。早くフルバージョンを聴きたい。
映像的にもおもちゃ箱的アトラクションを楽しそうに飛び回るニーナがかわいすぎ楽しすぎ。広角レンズにグッと寄ってあえて歪ませたり、ブレイクに合わせたストップモーション→カメラ移動の演出も楽しい。ニーナのサービス精神をこれでもか!と表している感じです。まーた合間合間のいたずらっぽい表情がいちいちかわいいのだなあ。上ステージからぴょんと飛び降りたり、虹色コンベア→トンネル内でジャンプして上へ戻ったりの立体的なステージングなど、ステージセットを隈無く使ったステージングはこれまでちょっと無い感じ。SpA「モグモグモンスター」をパッとキメてのフィニッシュはこれまたペロリ、からシュッと舌を戻してラストショットってのがまためちゃかわいいやで!
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