2015-11-30(Mon)
Go! プリンセスプリキュア #42 夢かプリキュアか!?輝くきららの選ぶ道!
夢を守るのがプリンセスプリキュアの使命。

そしてあたしはプリンセスプリキュアだから!

アバン冒頭は多忙なきららのドーナツタイム。久しぶりのマーブルドーナツを嬉しそうに見つめるきららのカットは、穴の向こうを飛ぶ飛行機=トップモデルへの夢よりも手前のドーナツ=日常の願望に意識が向いてるという暗喩か?(笑。飛行機が高く遠い所を飛んでいる=夢にはまだまだ手が届かないってのもミソですね。そして待望のドーナツをかぶりつこうと構えたその瞬間、ファンの子たちに見つかってサインを求められ…少々のお預けを食らいながらも快諾しサインさらさら、するとふと気付けば長蛇の列が出来ていてさあ大変! 美味しそうに食べるテーブルの向こう岸を恨めしそうに見つめる表情が絶品であります。あはは。そんな本音をグッと抑え、応援してくれるファンのため笑顔でサインを続けるきらら。売れっ子モデルも大変です。
「きらら! ついに決まったわよ!」
「何が?」
「ジャパンコレクションよ、しかもメインモデルのうちの1人よ!」
サイン攻めから解放されてホッと一息のトコへ駆け込んできた社長さんは興奮気味に「ジャパンコレクション」からのオファーを伝えます。一流人気モデルだけが参加できる世界的に注目されるファッションショーに選ばれ、夢であるトップモデルへグッと近づいた事を実感したきららは気合いマシマシ! 今回の開催地はニューヨークって事で予告で見せたドタキャン展開(笑)の仕込みはオッケー、それはそうと渡米時にディスダークが攻めてきたらどうすんだろ? とかはとりあえず考えない。
その頃ホープキングダムを徘徊していたカナタ王子は絶望の森に浸食されてる「星の城」を発見。これは第20話にてトゥインクルが訪れた城そのものですね。絶望ツタに絡まれた姿が痛々しい中、しかし城を飾る星の紋章が何かを主張するようにキラキラ輝いています。
「炎の城のように、この城も目覚めようとしているのか?」
王子はこれを城復活の兆しと捉え…要するに夢への思いが一気に高まったきららの胸中にシンクロしているのでしょう。娑婆のプリキュアの夢パワーが高まれば城を覆う絶望もガッ飛ばせる的な。

「うちの事務所で面倒を見る事になった新人モデルなの」
「あ、あの…明星かりんです!」
カメラが再び食堂に戻ると社長さんから一人の女の子が紹介されます。見るからに小動物っぽい今回のキーキャラ「明星かりん(CV.牧口真幸)」はいっぱいいっぱいの表情できららとご対面、対するきららは例によってフレンドリーMAXで接するもかりんは緊張MAXリラックスできず、しかしきららの優しい笑顔を見ると頬を染めて瞳を輝かせ…もうこの時点であらかたの流れが見えてしまいます(笑。判りやすい。それはそうと二人を見守るみなみん&トワの表情が河野顔しまくっていてじわじわ来る。シリーズが変わってキャラクターが変わってもこの佇まいだけは一貫して変わらない不思議。
その後きららの仕事に付いて回って現場を見学。キメキメでカメラに収まるきららを見つめてうっとりの顔がもう! 楽屋では不器用ながらかいがいしく世話を焼くかりん。その流れから肩を揉もうと背後に回ってそっと肩へ手を伸ばし…いきなり触られて「うわぁ!」のきららがかわいい。こういう何気ない動きのかわいさは河野作画の特徴でもあります。そんなりんりん(笑)にきららは――
「モデル目指すんならこういう現場の様子しっかり勉強しておくこと」
「あたしの世話なんて気にしなくていいんだから、ね?」
後輩に親しげ&優しい言葉を掛けて緊張を解くのでした。何をするにも自分本位で、他人の事など興味外の外だったきららがよくぞここまで。

と思ったらいきなりトゥインクルの必殺技バンクが入って、サッサと片付けるとサッサと帰ってしまいます。え? え? この場面転換は何事? かと思ったら仕事の合間にパッと寄ったのですね。残った3人は街頭ビジョンに映るきららを見てTVでの活躍をアピール、続けて映ったイルカ映像に見入って物思うみなみん…何のしがらみもなく夢に向かって駆け上がっているきららが羨ましいのかもしれない。それは自らの夢へのスタンスを振り返っているようで、つまり追々描かれるであろう海の城エピソードの前振りだろうか。
「ステラが舞台に立った瞬間、会場の空気が変わった」
一方仕事に戻ったきららはインタビュー番組にてモデルを志した動機を話し始めます。ランウェイを颯爽と歩くトップモデル・ステラさんをポーッと見つめて憧れる幼いきららがこれまたかわいすぎて大変。そして続く仕事現場ではりんりんが同じ顔をするのです。ああもう判りやすい!

仕事の合間の楽屋にて出てきたりんりんお手製特大ドーナツ。でかっ! 大きすぎて半分こって辺り親密度マシマシな空気が伝わってきますね。お茶を淹れつつりんりんが先のインタビューの話題を出し、するときららはナチュラルに質問返し。
「なんでモデルになろうと思ったの?」
半分このドーナツ穴からいたずらっぽい瞳を覗かせるきららの問いに、一瞬目を逸らして語り始める判りやすい意味深さが良いね良いね。夢が無かった頃の回想は色彩からしていかにも、続いて某雑誌の表紙に見とれてズッキューン!から「モデル」という夢を見つけたりんりんの風景が鮮やかに色づいていく=空気が変わったというこれまた判りやすい演出であります。ていうかりんりんめっちゃかわいいやで!(エセ関西
「じゃあ夢叶ったんじゃん
「いえ! 私なんてまだまだ…それに私の夢は…その…モデルと言ってもただのモデルじゃなくて…」
「じゃあ歌って踊れるモデルとか? それとも私と同じトップモデルを狙ってる?」
「いや! その…私の夢は…ヒミツです」
「そこまで言っといて? 教えてよう?」
「ダメですよぅ、えへへ」
夢の詳細を言うに言えないりんりんの奥ゆかしさといい、容赦無く攻め込むきららのいたずら顔といい、何というか会話の端々に溢れる破壊力がもの凄い。


Bパートは早くもニューヨーク行き明け方のきらら部屋。普段あれだけ余裕かましてるきららも夢が掛かった大仕事を前に緊張を抑えられず、夜明け前から机に向かって固まっていました。さすがモデルだけあって脚のラインが綺麗すぎ。この絶妙な肉感&隙間には感動すら覚えた。ここはただならぬ緊張に襲われながらも大仕事に心を踊らせるきららへ静かに語りかけ髪を梳くトワの優しさも良い良い。性格的には正反対の二人なのに仲良しが伝わってきます。というかほとんど夫婦です。
「仕事もプリキュアもあたしにパワーを与えてくれる。だからずっと走っていられるのかも」
「今日のあたしは今までで一番輝いてる。世界が夢があたしを待ってる!」
ブラシをコトッと置いて鏡越しに見つめ合い、するといつしか夜が明けてきららスタートアップ! の演出も良かった。そこからシーンがパッと変わって空港を見下ろす東屋へ。出発間近のきららへはるはるは目ぇキラキラさせてトップモデルの前祝い、続くトワはサインの青田買い…ここのみなみんがまた河野顔しまくっていてじわじわ来る。
「プリキュア発見。見ろ、強い夢だ」
みなさん揃って空港へ歩き始めたトコへ現れたストフリは最後尾のりんりんが抱く夢に気付いていつものパターンで夢を覗く。ロックオンされたりんりんの堕ち顔が辛い。
「私の夢はモデルに…見る人に夢を与えられるようなモデルに…きららさんのようになりたい」
ストフリによって晒された夢は大方の予想どおり。夢もキボーも無いどよんどな日々との決別はきららの表紙を見たのがきっかけで、きららがステラに憧れてモデルを志したように、りんりんはきららに憧れて以下同文。まさにShining Lineであります。そしてきららは先の会話を思い出し、真摯な憧れの対象が自分だったコトに気付くのでした。

「きららちゃんは空港に行って! ここは私たちで何とかするから!」
もちろんりんりんを救おうと即座にパフュームを構えるきらら、しかしみなさんはきららの行く先を鑑み「ここは任せろ!」の王道を叫びます。きららを除いた3人でプリンセスエンゲージ! からさっそくバトルが始まるも、これまたお約束どおりきらら型ゼツボーグ(笑)はかなりの強敵で…豪快な河野アクションの一方でいちいちポーズをキメるゼツボーグのカットなどいちいち芸が細かい。プリキュアを分断すべくゆいゆいの悪魔の囁き(違)もあり、きららはバトル現場を離れて空港へ向かいます。
「あたしの夢…それは世界で活躍するトップモデル…それがあたしの夢」
自分に言い聞かせるように「夢」を呟きながら空港へ走るきらら。しかしそれを繰り返すうちに夢を語るりんりんの顔が浮かび――
「ごめんりんりん。聞いちゃったよ。りんりんの夢はあたしを見て描いてくれた夢なんだよね」
りんりんの夢の起点を知ってしまった以上このまま行くわけにはいかない。立ち止まったきららはスーツケースを放り出して踵を返しバトル現場へ走り出すのでした。この流れは予告映像で完全ネタバレだったのに画面が滲んで止まらなかった。立ち止まったトコからグッと溜めてスーツケースがバタンと倒れ、引き返す足元アップ→振り返って駆け出し揺れる髪のアップ→後姿と、きららの表情を一切見せないのに気持ちが痛いほど伝わってくる巧妙な演出に降参するしかない。言うてしまえばお話のスタート地点(以前?)からこの展開は判りきっていたのに相変わらずちょろいものです。おっさんはこういうベッタベタ超王道なアツさに耐性が無い(笑

「あたしがやらなきゃ。りんりんの夢はあたしが、あたしの手で守りたい」
「夢を守るのがプリンセスプリキュアの使命」
「そしてあたしはプリンセスプリキュアだから!」
上でも書きましたが登場当初は他人のコトなど気にも留めず、あまつさえ初変身のパフュームを突っ返してしまったような子がよくぞここまで。シーン的にはお約束どおりのセリフっちゃそうだけど、あのきららが言うてると思うとじつに感慨深い。現場に立ったきららは久々のソロ変身、でもこういうのを見ると終わりが近いんだなあとしみじみしちゃったりしてフクザツな気分でもあります。
なーんてしみじみ気分を吹き飛ばすように、キメの名乗りの次の瞬間ゼツボーグに飛び掛かるトゥインクルが勇ましすぎて思わず見入り。ここで頭からカチ込んだトゥインクルが体を思い切り捻って回し蹴り→ひらりとかわすゼツボーグ→瞬く間の空中戦→頭突きで吹っ飛ばされ→手で受け身を取り→体勢を立て直して☆攻撃二連発で拘束→効かない!→ストフリの加勢で吹っ飛ばされてドカーン!の淀みないアクションはイマサラながらさすが河野氏と言うしかありますまい。これだけ超速一直線だと他の三人がギャラリー化(連携する隙が無い)してしまうのも仕方なく思えます(笑。その三人は各々の必殺技バンク三連発で枚数を稼ぎゼツボーグを攻撃するも、返し技の強風を起動させてしまう結果に。あらら。ここは風に飛ばされるマーメイドの脚が(そういう所ばかり見ない
「りんりんを…りんりんの夢を返せーー!」
強烈な向かい風に立ち向かってゼツボーグへ迫り、しかし三日月攻撃に足を攫われ地面に叩き付けられ、それでも力を振り絞って立ち上がるトゥインクル。脚を踏みしめ歯を食いしばり、鬼神の如く形相で思いを叫ぶ様は見ているこっちが同じ表情になってしまうほどココロが震えた。また「助ける」でも「解放しろ」でもなく「返せ」って辺りきらららしい。

「ギンガ!」
そんなド迫力カットからいきなり普通テンションの「ギンガ!」には思わず力が抜けた(笑。声のとおり現れたギンガキーをトワの実家に突き立ててハンドルくるくる…これって誰でも使えるのか!? というかお城ドコから出した? そのままお城を高く掲げて現れた円形の光、それが見る見る巨大化して銀河を形成すると指先をクルッと回してカーミサンチンばりの一斉砲撃「プリキュア ギャラクシーコーラス」の発動であります。きらら美人! 雨あられと降り注ぐ星攻撃を浴びて動きを止めたゼツボーグ、ってなトコでいつもの処刑台に送ってフィナーレ。

「きららさん、がんばってください」
「ありがとうね、りんりん」
バトル後はいつもどおり檻を開けてりんりんを解放。倒れ込むりんりんはうわごとのようにきららを応援し続け、受け止めたきららは感謝の抱き締め。自分に憧れて夢を抱いた子の夢を守りきったきらら、このまま終わればイイハナシダナーで終わるのですが…高く遠くを飛んでいたオープニングカットと違って手が届きそうなほど近くを飛んでいる「乗るはずだった飛行機」は二人に影を落として飛んで行ってしまう。飛行機(自分の夢)に背を向けてりんりん(守るべき存在)を抱き締めているってのもなかなか深い。ゼツボーグを片付け、りんりんを無事助け出せたというに、この不穏MAXなヒトコマにきららの処遇が予想できすぎて辛い。
「海外どころか今の仕事も当分無くなると思ってちょうだい」
ドタキャンの影響は予想以上に大きかった。件のジャパコレ出演がポシャったのは当然ながら、今の仕事も続けられなくなるという大ダメージであります。まあこういう仕事でドタキャンは超御法度ですからね。トップモデルの階段に足が掛かったトコで情況は急転直下、プリキュアの使命を選んだ代償はあまりにも大きかった。
「あたし、あの時りんりんの夢を自分で守りたかった。その事を後悔なんてしてない。もしまた同じ事があってもあたしはあの子を助ける。100回でも1000回でもやっぱり同じ事をすると思う」
「だから、いいの」
自分の夢と引き替えにりんりんの夢を守った。プリキュアとしてそれは正しいし、きらら自身納得し信念も一貫しているけれど…傍から見たら辛すぎるなあ。そんな空気を読んで明るく振る舞うきららでしたが部屋に一人で戻れば夜空を見上げて溜息を吐くばかり。きららの諦めにシンクロするように例の紋章は輝きを失い、さてここからどう復活なるか?…ってこの時期に2週またぎとは何と贅沢な。
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そしてあたしはプリンセスプリキュアだから!

アバン冒頭は多忙なきららのドーナツタイム。久しぶりのマーブルドーナツを嬉しそうに見つめるきららのカットは、穴の向こうを飛ぶ飛行機=トップモデルへの夢よりも手前のドーナツ=日常の願望に意識が向いてるという暗喩か?(笑。飛行機が高く遠い所を飛んでいる=夢にはまだまだ手が届かないってのもミソですね。そして待望のドーナツをかぶりつこうと構えたその瞬間、ファンの子たちに見つかってサインを求められ…少々のお預けを食らいながらも快諾しサインさらさら、するとふと気付けば長蛇の列が出来ていてさあ大変! 美味しそうに食べるテーブルの向こう岸を恨めしそうに見つめる表情が絶品であります。あはは。そんな本音をグッと抑え、応援してくれるファンのため笑顔でサインを続けるきらら。売れっ子モデルも大変です。
「きらら! ついに決まったわよ!」
「何が?」
「ジャパンコレクションよ、しかもメインモデルのうちの1人よ!」
サイン攻めから解放されてホッと一息のトコへ駆け込んできた社長さんは興奮気味に「ジャパンコレクション」からのオファーを伝えます。一流人気モデルだけが参加できる世界的に注目されるファッションショーに選ばれ、夢であるトップモデルへグッと近づいた事を実感したきららは気合いマシマシ! 今回の開催地はニューヨークって事で予告で見せたドタキャン展開(笑)の仕込みはオッケー、それはそうと渡米時にディスダークが攻めてきたらどうすんだろ? とかはとりあえず考えない。
その頃ホープキングダムを徘徊していたカナタ王子は絶望の森に浸食されてる「星の城」を発見。これは第20話にてトゥインクルが訪れた城そのものですね。絶望ツタに絡まれた姿が痛々しい中、しかし城を飾る星の紋章が何かを主張するようにキラキラ輝いています。
「炎の城のように、この城も目覚めようとしているのか?」
王子はこれを城復活の兆しと捉え…要するに夢への思いが一気に高まったきららの胸中にシンクロしているのでしょう。娑婆のプリキュアの夢パワーが高まれば城を覆う絶望もガッ飛ばせる的な。

「うちの事務所で面倒を見る事になった新人モデルなの」
「あ、あの…明星かりんです!」
カメラが再び食堂に戻ると社長さんから一人の女の子が紹介されます。見るからに小動物っぽい今回のキーキャラ「明星かりん(CV.牧口真幸)」はいっぱいいっぱいの表情できららとご対面、対するきららは例によってフレンドリーMAXで接するもかりんは緊張MAXリラックスできず、しかしきららの優しい笑顔を見ると頬を染めて瞳を輝かせ…もうこの時点であらかたの流れが見えてしまいます(笑。判りやすい。それはそうと二人を見守るみなみん&トワの表情が河野顔しまくっていてじわじわ来る。シリーズが変わってキャラクターが変わってもこの佇まいだけは一貫して変わらない不思議。
その後きららの仕事に付いて回って現場を見学。キメキメでカメラに収まるきららを見つめてうっとりの顔がもう! 楽屋では不器用ながらかいがいしく世話を焼くかりん。その流れから肩を揉もうと背後に回ってそっと肩へ手を伸ばし…いきなり触られて「うわぁ!」のきららがかわいい。こういう何気ない動きのかわいさは河野作画の特徴でもあります。そんなりんりん(笑)にきららは――
「モデル目指すんならこういう現場の様子しっかり勉強しておくこと」
「あたしの世話なんて気にしなくていいんだから、ね?」
後輩に親しげ&優しい言葉を掛けて緊張を解くのでした。何をするにも自分本位で、他人の事など興味外の外だったきららがよくぞここまで。

と思ったらいきなりトゥインクルの必殺技バンクが入って、サッサと片付けるとサッサと帰ってしまいます。え? え? この場面転換は何事? かと思ったら仕事の合間にパッと寄ったのですね。残った3人は街頭ビジョンに映るきららを見てTVでの活躍をアピール、続けて映ったイルカ映像に見入って物思うみなみん…何のしがらみもなく夢に向かって駆け上がっているきららが羨ましいのかもしれない。それは自らの夢へのスタンスを振り返っているようで、つまり追々描かれるであろう海の城エピソードの前振りだろうか。
「ステラが舞台に立った瞬間、会場の空気が変わった」
一方仕事に戻ったきららはインタビュー番組にてモデルを志した動機を話し始めます。ランウェイを颯爽と歩くトップモデル・ステラさんをポーッと見つめて憧れる幼いきららがこれまたかわいすぎて大変。そして続く仕事現場ではりんりんが同じ顔をするのです。ああもう判りやすい!

仕事の合間の楽屋にて出てきたりんりんお手製特大ドーナツ。でかっ! 大きすぎて半分こって辺り親密度マシマシな空気が伝わってきますね。お茶を淹れつつりんりんが先のインタビューの話題を出し、するときららはナチュラルに質問返し。
「なんでモデルになろうと思ったの?」
半分このドーナツ穴からいたずらっぽい瞳を覗かせるきららの問いに、一瞬目を逸らして語り始める判りやすい意味深さが良いね良いね。夢が無かった頃の回想は色彩からしていかにも、続いて某雑誌の表紙に見とれてズッキューン!から「モデル」という夢を見つけたりんりんの風景が鮮やかに色づいていく=空気が変わったというこれまた判りやすい演出であります。ていうかりんりんめっちゃかわいいやで!(エセ関西
「じゃあ夢叶ったんじゃん
「いえ! 私なんてまだまだ…それに私の夢は…その…モデルと言ってもただのモデルじゃなくて…」
「じゃあ歌って踊れるモデルとか? それとも私と同じトップモデルを狙ってる?」
「いや! その…私の夢は…ヒミツです」
「そこまで言っといて? 教えてよう?」
「ダメですよぅ、えへへ」
夢の詳細を言うに言えないりんりんの奥ゆかしさといい、容赦無く攻め込むきららのいたずら顔といい、何というか会話の端々に溢れる破壊力がもの凄い。


Bパートは早くもニューヨーク行き明け方のきらら部屋。普段あれだけ余裕かましてるきららも夢が掛かった大仕事を前に緊張を抑えられず、夜明け前から机に向かって固まっていました。さすがモデルだけあって脚のラインが綺麗すぎ。この絶妙な肉感&隙間には感動すら覚えた。ここはただならぬ緊張に襲われながらも大仕事に心を踊らせるきららへ静かに語りかけ髪を梳くトワの優しさも良い良い。性格的には正反対の二人なのに仲良しが伝わってきます。というかほとんど夫婦です。
「仕事もプリキュアもあたしにパワーを与えてくれる。だからずっと走っていられるのかも」
「今日のあたしは今までで一番輝いてる。世界が夢があたしを待ってる!」
ブラシをコトッと置いて鏡越しに見つめ合い、するといつしか夜が明けてきららスタートアップ! の演出も良かった。そこからシーンがパッと変わって空港を見下ろす東屋へ。出発間近のきららへはるはるは目ぇキラキラさせてトップモデルの前祝い、続くトワはサインの青田買い…ここのみなみんがまた河野顔しまくっていてじわじわ来る。
「プリキュア発見。見ろ、強い夢だ」
みなさん揃って空港へ歩き始めたトコへ現れたストフリは最後尾のりんりんが抱く夢に気付いていつものパターンで夢を覗く。ロックオンされたりんりんの堕ち顔が辛い。
「私の夢はモデルに…見る人に夢を与えられるようなモデルに…きららさんのようになりたい」
ストフリによって晒された夢は大方の予想どおり。夢もキボーも無いどよんどな日々との決別はきららの表紙を見たのがきっかけで、きららがステラに憧れてモデルを志したように、りんりんはきららに憧れて以下同文。まさにShining Lineであります。そしてきららは先の会話を思い出し、真摯な憧れの対象が自分だったコトに気付くのでした。

「きららちゃんは空港に行って! ここは私たちで何とかするから!」
もちろんりんりんを救おうと即座にパフュームを構えるきらら、しかしみなさんはきららの行く先を鑑み「ここは任せろ!」の王道を叫びます。きららを除いた3人でプリンセスエンゲージ! からさっそくバトルが始まるも、これまたお約束どおりきらら型ゼツボーグ(笑)はかなりの強敵で…豪快な河野アクションの一方でいちいちポーズをキメるゼツボーグのカットなどいちいち芸が細かい。プリキュアを分断すべくゆいゆいの悪魔の囁き(違)もあり、きららはバトル現場を離れて空港へ向かいます。
「あたしの夢…それは世界で活躍するトップモデル…それがあたしの夢」
自分に言い聞かせるように「夢」を呟きながら空港へ走るきらら。しかしそれを繰り返すうちに夢を語るりんりんの顔が浮かび――
「ごめんりんりん。聞いちゃったよ。りんりんの夢はあたしを見て描いてくれた夢なんだよね」
りんりんの夢の起点を知ってしまった以上このまま行くわけにはいかない。立ち止まったきららはスーツケースを放り出して踵を返しバトル現場へ走り出すのでした。この流れは予告映像で完全ネタバレだったのに画面が滲んで止まらなかった。立ち止まったトコからグッと溜めてスーツケースがバタンと倒れ、引き返す足元アップ→振り返って駆け出し揺れる髪のアップ→後姿と、きららの表情を一切見せないのに気持ちが痛いほど伝わってくる巧妙な演出に降参するしかない。言うてしまえばお話のスタート地点(以前?)からこの展開は判りきっていたのに相変わらずちょろいものです。おっさんはこういうベッタベタ超王道なアツさに耐性が無い(笑

「あたしがやらなきゃ。りんりんの夢はあたしが、あたしの手で守りたい」
「夢を守るのがプリンセスプリキュアの使命」
「そしてあたしはプリンセスプリキュアだから!」
上でも書きましたが登場当初は他人のコトなど気にも留めず、あまつさえ初変身のパフュームを突っ返してしまったような子がよくぞここまで。シーン的にはお約束どおりのセリフっちゃそうだけど、あのきららが言うてると思うとじつに感慨深い。現場に立ったきららは久々のソロ変身、でもこういうのを見ると終わりが近いんだなあとしみじみしちゃったりしてフクザツな気分でもあります。
なーんてしみじみ気分を吹き飛ばすように、キメの名乗りの次の瞬間ゼツボーグに飛び掛かるトゥインクルが勇ましすぎて思わず見入り。ここで頭からカチ込んだトゥインクルが体を思い切り捻って回し蹴り→ひらりとかわすゼツボーグ→瞬く間の空中戦→頭突きで吹っ飛ばされ→手で受け身を取り→体勢を立て直して☆攻撃二連発で拘束→効かない!→ストフリの加勢で吹っ飛ばされてドカーン!の淀みないアクションはイマサラながらさすが河野氏と言うしかありますまい。これだけ超速一直線だと他の三人がギャラリー化(連携する隙が無い)してしまうのも仕方なく思えます(笑。その三人は各々の必殺技バンク三連発で
「りんりんを…りんりんの夢を返せーー!」
強烈な向かい風に立ち向かってゼツボーグへ迫り、しかし三日月攻撃に足を攫われ地面に叩き付けられ、それでも力を振り絞って立ち上がるトゥインクル。脚を踏みしめ歯を食いしばり、鬼神の如く形相で思いを叫ぶ様は見ているこっちが同じ表情になってしまうほどココロが震えた。また「助ける」でも「解放しろ」でもなく「返せ」って辺りきらららしい。

「ギンガ!」
そんなド迫力カットからいきなり普通テンションの「ギンガ!」には思わず力が抜けた(笑。声のとおり現れたギンガキーをトワの実家に突き立ててハンドルくるくる…これって誰でも使えるのか!? というかお城ドコから出した? そのままお城を高く掲げて現れた円形の光、それが見る見る巨大化して銀河を形成すると指先をクルッと回してカーミサンチンばりの一斉砲撃「プリキュア ギャラクシーコーラス」の発動であります。きらら美人! 雨あられと降り注ぐ星攻撃を浴びて動きを止めたゼツボーグ、ってなトコでいつもの処刑台に送ってフィナーレ。

「きららさん、がんばってください」
「ありがとうね、りんりん」
バトル後はいつもどおり檻を開けてりんりんを解放。倒れ込むりんりんはうわごとのようにきららを応援し続け、受け止めたきららは感謝の抱き締め。自分に憧れて夢を抱いた子の夢を守りきったきらら、このまま終わればイイハナシダナーで終わるのですが…高く遠くを飛んでいたオープニングカットと違って手が届きそうなほど近くを飛んでいる「乗るはずだった飛行機」は二人に影を落として飛んで行ってしまう。飛行機(自分の夢)に背を向けてりんりん(守るべき存在)を抱き締めているってのもなかなか深い。ゼツボーグを片付け、りんりんを無事助け出せたというに、この不穏MAXなヒトコマにきららの処遇が予想できすぎて辛い。
「海外どころか今の仕事も当分無くなると思ってちょうだい」
ドタキャンの影響は予想以上に大きかった。件のジャパコレ出演がポシャったのは当然ながら、今の仕事も続けられなくなるという大ダメージであります。まあこういう仕事でドタキャンは超御法度ですからね。トップモデルの階段に足が掛かったトコで情況は急転直下、プリキュアの使命を選んだ代償はあまりにも大きかった。
「あたし、あの時りんりんの夢を自分で守りたかった。その事を後悔なんてしてない。もしまた同じ事があってもあたしはあの子を助ける。100回でも1000回でもやっぱり同じ事をすると思う」
「だから、いいの」
自分の夢と引き替えにりんりんの夢を守った。プリキュアとしてそれは正しいし、きらら自身納得し信念も一貫しているけれど…傍から見たら辛すぎるなあ。そんな空気を読んで明るく振る舞うきららでしたが部屋に一人で戻れば夜空を見上げて溜息を吐くばかり。きららの諦めにシンクロするように例の紋章は輝きを失い、さてここからどう復活なるか?…ってこの時期に2週またぎとは何と贅沢な。
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