2015-12-28(Mon)
Go! プリンセスプリキュア #46 美しい…!さすらうシャットと雪の城!
全てを失ったシャットさんの孤独と絶望。

真の美しさとは?

ついこないだ夏休みの帰省をしたと思ったらもう年末大掃除&お正月の話題、いやはや時間が早い早い。プリキュアは年末年始編成の都合上いわゆる「クリスマス回」が年内最終放映になる事が多いのですが、今年はクリスマスを過ぎた年末風景で締めという結構珍しいパターンです。たいていクリパの最中に敵方が襲ってきて最終決戦のトリガーが引かれ、世界が一気に終末へ→プリキュア勢が敵本拠地に乗り込んでどうするどうなる!→お正月休み みたいなズンドコ気分な年またぎが多いんですよね。無事にクリスマスを越せない宿命と申しましょうか(笑。ちなみに私的にこれまでで一番凄かったのはスイートプリキュア 第44話のヒキかな。通例どおり先のパターンで年またぎ?と思って見てたらラスト数分でいきなり宇宙戦艦音吉が発動・発進、「なんだそりゃー!?」から年またぎ2週待ちはホント辛かった(笑
さてプリンセスたちの年末年始。トワはお兄様と一緒に過ごせる事になり、みなみんは家族で野生ペンギン見物ツアーへ、きららは家で家族水入らず、そしてはるはるは実家の手伝いに駆り出され…「そうなの~」の手つきがおばちゃん臭くてちょっと笑った。こういう動きを始めとして、ちょっとした会話シーンにいちいち芝居を付ける辺りガッツさんの仕事っぽい。
「私は全てを失った。ディスダークにはもう帰れぬ…」
賑やかな年末を過ごすノーブル寮のみなさんに対し、前回のラストチャンスを失敗してしまったシャットさんはただ1人どよんどの沼へ。彩度が落とされた風景に雪がチラ付く寒々としたシーンは彼の現状をこの上なく表現していますね。いかにも温かいノーブル寮との対比も効いてます。

寝て起きたらノーブル島は一面の雪! 雪! 雪! その雪をぜひスターライト学園へ運んであげて(違。ここは誰も足を踏み入れていないバージンスノーに最初の一歩を促されたトワのワクワク感から、ギュッと踏みしめて思わず溢れる笑顔の描写まで頬が緩んで止まらない。トワちゃんかわいすぎるだろう。続いてはるはるが巨大雪だるま、みなみんは雪うさぎ、きらら&ゆいゆいは妖精ズの雪像を作って思い思いの雪遊び…を見て「まあかわいらしい!」と喜ぶトワが一番かわいい。ってなトコへ男子が投げた雪玉の直撃を受けてひっくり返るはるはるを軽く挟んで「クラスメイトが外に出てきている」事をさりげなく降り。
「トワちゃん、何作るの?」
「お城ですわ」
「お城?」
「ええ、ホープキングダム城ですわ」
バッテン目でひっくり返ってるはるはるの一方で雪の城を作り始めたトワ。するとみんなは「早くお城へ帰れるように」と願いを込めて城作りを手伝い始め、みんなの申し出にトワは満面笑顔を返す。イイハナシダナー、と思うや稲や――
「面白そうだね」
「どうせなら俺たちが入れるくらい大きいの作ろうぜ!」
先の男子たちが話に乗って城作りは本格的に。そうこうしているうちに他の寮生や生徒会メンバー、さらに白金さんやらんこや食堂のおばちゃんまで巻き込んで、城作りの輪はあっという間に学園挙げての大プロジェクトに育ってしまいました。みんなノリ良いな(笑。などなどこれまで出演してきた生徒たちが勢揃いする様は壮観なれど、否が応でも終わりを意識してしまって何というかビミョーに切ない。ともあれこうして見ると本作は舞台が孤島の閉鎖空間(笑)という事もあって一般生徒との絡みが多かったのだなあとしみじみ。

「今の私はあんな鳥以下だと言うのか…」
雪城作りに盛り上がる学園の一方で商店街を一人トボトボ歩くシャットさんのうらぶれっぷりが凄い。やつれたなあ。「見ちゃいけません!」的な子連れのリアクションや、今や唯一の拠り所となった紫薔薇を奪われるカットなど、シャットさんが精神的にガンガン追い詰められている事がわかります。きっつー。
「できたよー!」
その頃学園では完成した雪の城に大盛り上がり。みんなの力を合わせて見事完成した大きな大きな雪の城にトワも大感激であります。一人ではできない事も友達の力を借りれば成し遂げられる…孤高のプリンセス・トワイライトからトワに戻り学園で過ごした日々はトワに「友達の力」を教え、係る「感謝」を知るに至った。これこそ後のシャットさんへ語りかける「今のトワが思う『美しさ』」に繋がるのですね。
さて立派な雪の城が完成して寮へ戻る道すがら、トワは手袋を忘れた事に気付いて一人現場へ戻ります。「自分の事は自分で」というノーブルの掟をきちんと守れるようになったトワをほっこり見送るみなさん…絵に描いたような分断展開です(それは言わない。建築現場に戻ったトワは手袋をサッサと回収し、煌めく雪城を暫し眺め…ってなトコへお約束どおりシャットさんが登場して因縁のご対面。
「ホープキングダム城…こんなものまで私を嘲笑うか!」
うらぶれMAXのシャットさんにとってキラッキラの雪の城は果てしなく眩しく、しかもそれがホープキングダム城=自分を貶めた者たちの象徴とあっては激高するのも無理はありません。城を前に表情を一転させたシャットさんは怒りの一撃を放ち、一方大切な城を壊されたトワもまた怒りのプリンセスエンゲージ! からのタイマンバトルが始まります。おいおい! そんな所で炎を上げたらせっかくの雪城が溶けちゃうよ! とは言いますまい(笑

ってなトコへ気配を察して駆け付けた他三名もプリンセスエンゲージ!
「清く! 優しく! 美しく!」
「美しくだとーッ! 貴様らの何が美しいものかッ!」
いつものキメセリフも今のシャットさんには逆鱗スイッチ! 黒々としたオーラをたなびかせたシャットさんは溢れる絶望パワーを雪の城へ放ち、それをがっつり受け止めるスカーレット!…は良いのですが、城に構わずサッサと回避してしまう他三名にちょっと笑った。
「壊れればいい、こんな世界! 私を認めないものは全て消えて無くなれ!」
個人技×3のフルボッコを受けて吹っ飛ばされたシャットさんはますます怒りの勢いを増し、異形化一歩手前まで形相を変えてプリキュアたちに襲い掛かります。関わる全てから否定され追い詰められアイデンティティーを失ったシャットさんの悲痛な叫びは、その形相に反して悲しさばかりが伝わってきます。孤独の極地に陥った人が最後に行き着くのはやはり終末幻想なのか。

「シャット! いったい何があなたをそこまで!?」
「黙れ! 貴様がそれを言うか!」
トワイライトへの心酔がきっかけで自分はここまで落ちぶれた。最も美しいと信じていたものに裏切られ、落胆してるトコへ同僚から見下されまくり、果てにはディスピア様からも「失敗作」と見捨てられた。傍から見たら明らかにピント外れの逆恨みなのですが本人的にはそう「思うしかない」のですね。こういう心理はいろいろ生々しすぎてココロに刺さります。その絶望パワーはさらなる攻撃力を生み出し、妖しく光る特大絶望玉をモロに食らったスカーレットは雪上を吹っ飛ばされ…ひらひらスカートから覗く脚が綺麗(そういう所ばかり見ない。
「美しい? 冗談?」
「自分の顔を見てごらんなさい」
スカーレットを吹っ飛ばした絶望の力を「美しい力」と勝ち誇るシャットさんへトゥインクルの容赦無いヒトコトがキツい(笑。続いてマーメイドはアイスキーを使って鏡を作り、狂気に歪んだ今の姿を自身に見せ付けます。
「醜い…これが私…」

自身の醜さに絶望してるトコへ「八つ当たり」「人のせいにしているだけ」「それは美しくない」と正論ジェットストリームアタックを食らったシャットさんはついにリミッターが飛んで異形化、先からのネコ目から全身を巨大猫に変えた姿は…ひょっとして「シャット」→「キャット」という高度なシャレだったのか!? そういやクローズ→クロウ(カラス)か! 彼らは耳の形からして元ホープキングダム人?と思っていたけれど各々の妖精ってオチもあるのかな。プリキュアへの敵愾心が剥き出しだった黒鳥クローズさんと違って、巨大猫シャットさんはやり場のない怒りをぶつけるように雪面を地団駄、こういう描写からシャットさんが抱える「絶望」のもの悲しさが伝わってきます。
「助けよう」
「えっ!? ええ!」
まるで自身の宿命・境遇を呪うように暴れる巨大猫をしてフローラは寸分も迷わず「助けよう」と決断、やはりフローラは強いな。一方その言葉に一瞬戸惑うスカーレットが次の瞬間意を察して強く頷く表情も良かった。こういう機微が伝わってくる魂の作画に感動しきり。
「シャット! 静まりなさい!」
暴れる巨大猫を制するスカーレットの叫びにちょっと笑ってしまった。飼い主か!(笑。そこからスカーレットイリュージョンをぶちかまして動きを止め、いつもどおり処刑台へ送ってフィナーレ…ではなくもう暫く続きます。

「トワイライトも孤独で人の事など考えない人間でしたわ。気高く尊く麗しく…ただそれだけで良いと。でも今のわたくしは違います。温かくて大切なものをたくさん頂きましたから。それを守るために強く優しくある姿、それが美しさだと今はそう思っています」
「変わりましょうシャット。わたくしと一緒に」
メイクが崩れ髪が解けたシャットさんへ手を差し伸べながら語りかけるスカーレット。こうして聞くとトワイライト時代の考え方は当時のトワの深層を反映・ブーストしたもの?とも思えますね。実際トワへ戻った直後は人との関わりを拒絶しているような節もありましたし。しかしみんなと過ごすうちにトワの心は言葉どおりの変化を見せた。一方かつて心酔していたトワイライトの今の言葉にシャットさんはどうする? と思いきや、なけなしのプライドを持ってスカーレットの手をはたくと黙って立ち去るのでした。これは最後の最後でアツい見せ場が来そうな予感!

「美しいですわ!」
その後みなさんが広場へ戻ると壊れていた城はゆいゆい監督(笑)の下 生徒たちの手で修復されていました。みんなの思いが詰まった城を自分たちで守りたい、城の輝きにその気持ちを感じ取ったトワの笑顔は城に負けずに輝いています。美しいとは斯くあるべき。
「風邪をひいたら美しくないわよ~」
その美しさを遠目に眺めていたシャットさんへミスシャムールのお声がけ。渡されたネコマフラーを黙って受け取り首に巻いて歩き去る辺り判りやすいツンデレ? まあネコと言えばツンデレの代名詞みたいなものなので(笑。というか以前からの関わりを思い返すと、ネコ同士何か通じるものがあったのかも?と思わずにいられない。だとしたらじつに芸コマな仕込みです。

そして各々の年末風景をサクサクと。和菓子屋へ帰省した看板娘はこれ幸いとコキ使われ(笑)、財閥のお嬢は南極船「しらす」にて野生ペンギンを見物し、忙しい売れっ子モデルは暫しの家族団欒、生き別れだった兄妹は暖炉の前で協奏を楽しむ。などなど温かい年末風景を続けた後、ネコマフラーを揺らして一人街を彷徨うシャットさんの孤独感が引き立ちます。どうするどうなるシャットさん。ていうかはるはるは年賀状出しすぎ(笑
ではみなさまよいお年を。
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真の美しさとは?

ついこないだ夏休みの帰省をしたと思ったらもう年末大掃除&お正月の話題、いやはや時間が早い早い。プリキュアは年末年始編成の都合上いわゆる「クリスマス回」が年内最終放映になる事が多いのですが、今年はクリスマスを過ぎた年末風景で締めという結構珍しいパターンです。たいていクリパの最中に敵方が襲ってきて最終決戦のトリガーが引かれ、世界が一気に終末へ→プリキュア勢が敵本拠地に乗り込んでどうするどうなる!→お正月休み みたいなズンドコ気分な年またぎが多いんですよね。無事にクリスマスを越せない宿命と申しましょうか(笑。ちなみに私的にこれまでで一番凄かったのはスイートプリキュア 第44話のヒキかな。通例どおり先のパターンで年またぎ?と思って見てたらラスト数分でいきなり宇宙戦艦音吉が発動・発進、「なんだそりゃー!?」から年またぎ2週待ちはホント辛かった(笑
さてプリンセスたちの年末年始。トワはお兄様と一緒に過ごせる事になり、みなみんは家族で野生ペンギン見物ツアーへ、きららは家で家族水入らず、そしてはるはるは実家の手伝いに駆り出され…「そうなの~」の手つきがおばちゃん臭くてちょっと笑った。こういう動きを始めとして、ちょっとした会話シーンにいちいち芝居を付ける辺りガッツさんの仕事っぽい。
「私は全てを失った。ディスダークにはもう帰れぬ…」
賑やかな年末を過ごすノーブル寮のみなさんに対し、前回のラストチャンスを失敗してしまったシャットさんはただ1人どよんどの沼へ。彩度が落とされた風景に雪がチラ付く寒々としたシーンは彼の現状をこの上なく表現していますね。いかにも温かいノーブル寮との対比も効いてます。

寝て起きたらノーブル島は一面の雪! 雪! 雪! その雪をぜひスターライト学園へ運んであげて(違。ここは誰も足を踏み入れていないバージンスノーに最初の一歩を促されたトワのワクワク感から、ギュッと踏みしめて思わず溢れる笑顔の描写まで頬が緩んで止まらない。トワちゃんかわいすぎるだろう。続いてはるはるが巨大雪だるま、みなみんは雪うさぎ、きらら&ゆいゆいは妖精ズの雪像を作って思い思いの雪遊び…を見て「まあかわいらしい!」と喜ぶトワが一番かわいい。ってなトコへ男子が投げた雪玉の直撃を受けてひっくり返るはるはるを軽く挟んで「クラスメイトが外に出てきている」事をさりげなく降り。
「トワちゃん、何作るの?」
「お城ですわ」
「お城?」
「ええ、ホープキングダム城ですわ」
バッテン目でひっくり返ってるはるはるの一方で雪の城を作り始めたトワ。するとみんなは「早くお城へ帰れるように」と願いを込めて城作りを手伝い始め、みんなの申し出にトワは満面笑顔を返す。イイハナシダナー、と思うや稲や――
「面白そうだね」
「どうせなら俺たちが入れるくらい大きいの作ろうぜ!」
先の男子たちが話に乗って城作りは本格的に。そうこうしているうちに他の寮生や生徒会メンバー、さらに白金さんやらんこや食堂のおばちゃんまで巻き込んで、城作りの輪はあっという間に学園挙げての大プロジェクトに育ってしまいました。みんなノリ良いな(笑。などなどこれまで出演してきた生徒たちが勢揃いする様は壮観なれど、否が応でも終わりを意識してしまって何というかビミョーに切ない。ともあれこうして見ると本作は舞台が孤島の閉鎖空間(笑)という事もあって一般生徒との絡みが多かったのだなあとしみじみ。

「今の私はあんな鳥以下だと言うのか…」
雪城作りに盛り上がる学園の一方で商店街を一人トボトボ歩くシャットさんのうらぶれっぷりが凄い。やつれたなあ。「見ちゃいけません!」的な子連れのリアクションや、今や唯一の拠り所となった紫薔薇を奪われるカットなど、シャットさんが精神的にガンガン追い詰められている事がわかります。きっつー。
「できたよー!」
その頃学園では完成した雪の城に大盛り上がり。みんなの力を合わせて見事完成した大きな大きな雪の城にトワも大感激であります。一人ではできない事も友達の力を借りれば成し遂げられる…孤高のプリンセス・トワイライトからトワに戻り学園で過ごした日々はトワに「友達の力」を教え、係る「感謝」を知るに至った。これこそ後のシャットさんへ語りかける「今のトワが思う『美しさ』」に繋がるのですね。
さて立派な雪の城が完成して寮へ戻る道すがら、トワは手袋を忘れた事に気付いて一人現場へ戻ります。「自分の事は自分で」というノーブルの掟をきちんと守れるようになったトワをほっこり見送るみなさん…絵に描いたような分断展開です(それは言わない。建築現場に戻ったトワは手袋をサッサと回収し、煌めく雪城を暫し眺め…ってなトコへお約束どおりシャットさんが登場して因縁のご対面。
「ホープキングダム城…こんなものまで私を嘲笑うか!」
うらぶれMAXのシャットさんにとってキラッキラの雪の城は果てしなく眩しく、しかもそれがホープキングダム城=自分を貶めた者たちの象徴とあっては激高するのも無理はありません。城を前に表情を一転させたシャットさんは怒りの一撃を放ち、一方大切な城を壊されたトワもまた怒りのプリンセスエンゲージ! からのタイマンバトルが始まります。おいおい! そんな所で炎を上げたらせっかくの雪城が溶けちゃうよ! とは言いますまい(笑

ってなトコへ気配を察して駆け付けた他三名もプリンセスエンゲージ!
「清く! 優しく! 美しく!」
「美しくだとーッ! 貴様らの何が美しいものかッ!」
いつものキメセリフも今のシャットさんには逆鱗スイッチ! 黒々としたオーラをたなびかせたシャットさんは溢れる絶望パワーを雪の城へ放ち、それをがっつり受け止めるスカーレット!…は良いのですが、城に構わずサッサと回避してしまう他三名にちょっと笑った。
「壊れればいい、こんな世界! 私を認めないものは全て消えて無くなれ!」
個人技×3のフルボッコを受けて吹っ飛ばされたシャットさんはますます怒りの勢いを増し、異形化一歩手前まで形相を変えてプリキュアたちに襲い掛かります。関わる全てから否定され追い詰められアイデンティティーを失ったシャットさんの悲痛な叫びは、その形相に反して悲しさばかりが伝わってきます。孤独の極地に陥った人が最後に行き着くのはやはり終末幻想なのか。

「シャット! いったい何があなたをそこまで!?」
「黙れ! 貴様がそれを言うか!」
トワイライトへの心酔がきっかけで自分はここまで落ちぶれた。最も美しいと信じていたものに裏切られ、落胆してるトコへ同僚から見下されまくり、果てにはディスピア様からも「失敗作」と見捨てられた。傍から見たら明らかにピント外れの逆恨みなのですが本人的にはそう「思うしかない」のですね。こういう心理はいろいろ生々しすぎてココロに刺さります。その絶望パワーはさらなる攻撃力を生み出し、妖しく光る特大絶望玉をモロに食らったスカーレットは雪上を吹っ飛ばされ…ひらひらスカートから覗く脚が綺麗(そういう所ばかり見ない。
「美しい? 冗談?」
「自分の顔を見てごらんなさい」
スカーレットを吹っ飛ばした絶望の力を「美しい力」と勝ち誇るシャットさんへトゥインクルの容赦無いヒトコトがキツい(笑。続いてマーメイドはアイスキーを使って鏡を作り、狂気に歪んだ今の姿を自身に見せ付けます。
「醜い…これが私…」

自身の醜さに絶望してるトコへ「八つ当たり」「人のせいにしているだけ」「それは美しくない」と正論ジェットストリームアタックを食らったシャットさんはついにリミッターが飛んで異形化、先からのネコ目から全身を巨大猫に変えた姿は…ひょっとして「シャット」→「キャット」という高度なシャレだったのか!? そういやクローズ→クロウ(カラス)か! 彼らは耳の形からして元ホープキングダム人?と思っていたけれど各々の妖精ってオチもあるのかな。プリキュアへの敵愾心が剥き出しだった黒鳥クローズさんと違って、巨大猫シャットさんはやり場のない怒りをぶつけるように雪面を地団駄、こういう描写からシャットさんが抱える「絶望」のもの悲しさが伝わってきます。
「助けよう」
「えっ!? ええ!」
まるで自身の宿命・境遇を呪うように暴れる巨大猫をしてフローラは寸分も迷わず「助けよう」と決断、やはりフローラは強いな。一方その言葉に一瞬戸惑うスカーレットが次の瞬間意を察して強く頷く表情も良かった。こういう機微が伝わってくる魂の作画に感動しきり。
「シャット! 静まりなさい!」
暴れる巨大猫を制するスカーレットの叫びにちょっと笑ってしまった。飼い主か!(笑。そこからスカーレットイリュージョンをぶちかまして動きを止め、いつもどおり処刑台へ送ってフィナーレ…ではなくもう暫く続きます。

「トワイライトも孤独で人の事など考えない人間でしたわ。気高く尊く麗しく…ただそれだけで良いと。でも今のわたくしは違います。温かくて大切なものをたくさん頂きましたから。それを守るために強く優しくある姿、それが美しさだと今はそう思っています」
「変わりましょうシャット。わたくしと一緒に」
メイクが崩れ髪が解けたシャットさんへ手を差し伸べながら語りかけるスカーレット。こうして聞くとトワイライト時代の考え方は当時のトワの深層を反映・ブーストしたもの?とも思えますね。実際トワへ戻った直後は人との関わりを拒絶しているような節もありましたし。しかしみんなと過ごすうちにトワの心は言葉どおりの変化を見せた。一方かつて心酔していたトワイライトの今の言葉にシャットさんはどうする? と思いきや、なけなしのプライドを持ってスカーレットの手をはたくと黙って立ち去るのでした。これは最後の最後でアツい見せ場が来そうな予感!

「美しいですわ!」
その後みなさんが広場へ戻ると壊れていた城はゆいゆい監督(笑)の下 生徒たちの手で修復されていました。みんなの思いが詰まった城を自分たちで守りたい、城の輝きにその気持ちを感じ取ったトワの笑顔は城に負けずに輝いています。美しいとは斯くあるべき。
「風邪をひいたら美しくないわよ~」
その美しさを遠目に眺めていたシャットさんへミスシャムールのお声がけ。渡されたネコマフラーを黙って受け取り首に巻いて歩き去る辺り判りやすいツンデレ? まあネコと言えばツンデレの代名詞みたいなものなので(笑。というか以前からの関わりを思い返すと、ネコ同士何か通じるものがあったのかも?と思わずにいられない。だとしたらじつに芸コマな仕込みです。

そして各々の年末風景をサクサクと。和菓子屋へ帰省した看板娘はこれ幸いとコキ使われ(笑)、財閥のお嬢は南極船「しらす」にて野生ペンギンを見物し、忙しい売れっ子モデルは暫しの家族団欒、生き別れだった兄妹は暖炉の前で協奏を楽しむ。などなど温かい年末風景を続けた後、ネコマフラーを揺らして一人街を彷徨うシャットさんの孤独感が引き立ちます。どうするどうなるシャットさん。ていうかはるはるは年賀状出しすぎ(笑
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