2016-01-29(Fri)
アイカツ! #169 ひなきミラクル!
もうひとつのShining Line*

全部出し切って暴れちゃえ!

スターライトクイーンカップに向けてプレミアムドレス回が続く昨今、今回はLuminasの最後に控えしひなきの番です。ひなき回は作画・シナリオともに当たりが多い印象(私調べ)なのですが、今回はその中でも特筆モノの出来で、あかりGenに於けるひなきの総決算的ストーリーを豪華ゲスト(?)を交えて綺麗キレイに描いてくれました。もう開始早々の撮影カットからして作画の気合いが違います。何という脇アニメ! 三本ピースをキメてミラクルの前振り(?)もカンペキ(笑
「ほんと、先輩のかわいさが溢れまくってますよね!」
シーン変わってスタライ食堂にてひなきの記事を眺めるみなさん。クイーンカップへの気合いがびしびし伝わるグラビアに絶賛の声が飛び交い、ってな中で記事をキッ!と見つめるまどかのぐぬぬ顔がじつに良い良い。自分よりかわいい存在への危機感みたいなものがパッと伝わってくるヒトコマです。
「少しでもスターライトクイーンに近付くためにも、ViVid KissのトップデザイナーKAYOKOさんにお願いしようと思ってるんだ。プレミアムドレス!」
そして眼前に居並ぶライバルたちへ今回のネタを宣言してOPへ。セリフが少々説明調なのはご愛敬ってコトで。

「お手伝いしてくれるかな? 私のミューズ」
AパートはさっそくViVid Kissのオフィスへ出掛けてKAYOKOさんに直談判。今やKAYOKOさんのミューズであるひなきの頼みは当然ながら二つ返事でオケオケオッケー、それどころか新プレミアム開発に関してひなきの手伝いが前提=デザイナー&ミューズの信頼関係がしっかり出来上がっている事が判ります。その信頼を照れ顔で受けるひなきかわいい。
「スターライトクイーンに相応しいプレミアムドレスとなるとこれまで以上のテーマで挑まないといけないって感じ」
机上に並べられた既存コーデを眺めてテンション上げ上げのひなき。しかしクイーンカップ用の新作はこれまでのデザインを越えるものを作らなければならず、その難しさに気を引き締め…この辺の表情の豊かさもひなきの魅力のひとつですね。ってなトコで見覚えあるオンナノコが微笑む「MiKuRu Party」のチラシを発見! というわけで いつ以来か調べるのも億劫なほど久しぶりに「夏樹みくる(CV.洲崎綾)」の再登場であります。ガーデナーズワールドカップ参戦のためダブルエムを解散し日本を離れたみくるの現況は? 劇場版や現行OPにて済し崩し的に帰国後の姿が描かれ、また風の噂(笑)でガーデナーズ~の結果はそれとなくアナウンスされてはいましたが――
「あの子、ガーデニングの世界一を決めるガーデナーズワールドカップで優勝しちゃって、世界的にも知名度うなぎ登り」
これにてようやく正式に大会結果とその後の動向が明らかにされました。あのままいきなり優勝とはみくるおそるべし。目標を達成した帰国後は現行OPのとおりアイドルカツドウに復帰したようで、今はソロでライブツアー中とか。
「みくるさんのライブかぁ…」
「行ってみる? あの子の事だからひょっとしたら…ううん! 絶対に面白い刺激くれちゃったりするはず!」
「行きたいです!」
ってな流れでひなき&KAYOKOさんはみくるのライブに出掛け、ViVid Kissシスターズ(というかファミリー?)のお話が始動します。

ライブ会場にカメラが移ってパッと映ったみくるのCG、そこから始まった曲は2ndシーズンの名曲「オトナモード」でした。曲としては第93話以来、みくるソロは第84話以来、第84話の放送は2014年5月29日なので約1年半ぶりのオンエアです。もうそんな経つ!? ムービー自体はかに座アピールまで第84話の使い回しで、まさにそのムービーを今だリピートしまくっている私は懐かしさなど1mmも感じませんが、それでもアニメ本編で流れると感慨深いモノがありますね。というかこの超絶ムービーが過去1度しか使われていなかった事にイマサラ驚き。たった1度のステージでハートをがっちりキャッチされてしまったのだなあ。ライブ後のMCカットは予告でチラ見せした超作画、髪を舞わし汗を散らして観客に応えるみくるの横顔からライブの熱気が爆散しています。凄い。ほんの3秒くらいのカットにどんだけ作画カロリーをぶっ込んでいるのか?と感心するやら笑えるやら。三ラクルピースもさすがキマってます。
「はじめまして。私 新条ひなき…」
「ひなきちゃんね! 知ってるよ!」
「ファッション雑誌の中でもテレビでもいつもすっごく光ってるもん」
ライブ後の楽屋を訪れたひなきが礼儀正しい自己紹介を終える前に声を被せて近付くみくる。相変わらずフレンドリーなお姉さんです。1秒で打ち解けたViVid Kissシスターズはママ(笑)を交えて新プレミアムやクイーンカップの話題に盛り上がり――
「これから街に出てドレスのヒント探しに行かない?」
天性のノリの良さにてみなさん揃ってドレスのヒント探しに街へ繰り出すのでした。こういうトコもみくるらしいなあ。留守番を言い渡されてしょんぼりのフェレッ太かわいい。

ここからViVid Kissシスターズのデート(?)シーンを暫し。初対面と思わせないほどノリノリで楽しむみくるに引っ張られ、またKAYOKOさんのノリも大概なので、あっという間に仲良し家族(笑)の様相に。通りすがりの犬にデレデレの二人がかわいすぎる。などなど街のあちこちでアイデアを拾いまくる楽しい時間は矢の如く過ぎ、一息入れた夕陽のカフェでひなきは名残惜しさを呟き――
「じゃあさあ、合宿しない?」
寂しそうに俯くひなきをいたずらっぽい表情で見ていたみくるお姉ちゃんの一声。そんないきなりの提案に二つ返事でオケオケオッケーしちゃうKAYOKOさんも大概ノリが良いな(笑。というかスタライではノリをリードする側のひなきが、この二人が相手ではすっかり呑まれちゃってて面白い。



というわけで明けて翌日ViVid Kissのコテージに集まり、壁の塗り替え話をサラリと振りつつプレミアムドレスデザイン合宿の始まり始まり~と思いきや、何やらフランスのTV局の取材がある事を忘れていてあら大変! せっかく集まったのに合宿どころでは…ってなトコで暫し思案のみくるお姉ちゃんがアイデア一発!
「この合宿を番組の題材にするっていうのはどうですか?」
新ドレスの開発過程を世界に晒すという大胆企画でダブルブッキングを華麗にすり抜け、ここから暫し新ドレス製作に試行錯誤するViVid Kissファミリーの様子が描かれます。何故わざわざフランスから?と思いきや、この顛末はひなき世界デビュー(?)の布石だったのね。
チラッと映ったみくる画伯のデザイン画がちょっとかわいすぎ(笑。ともあれこのシーンはアイデア出しから布地選び、さらに仮布を使った試作風景など「ドレス作りの裏側」が描かれ、ハイテク駆使のプレミアムドレス(カード)も元はデザイナーが心血注いだオートクチュールである事が改めて描かれています。こういうエピソードはファッションモデルキャラのひなきにぴったりでしょう。またそれらシーンにインタビュートークを被せ、KAYOKOさんのデザイナーとしての姿勢が淡々と語られます。
「自分が納得できるデザインに向かって全力で進むだけ」
トップデザイナーであるプレッシャーや悩みはあっても、結局自分が持っているもの以上は出せない。だから自分の全てを出し尽くし納得したデザインをお客さんが認めてくれた時の喜びは何より大きい。これは単にデザイナー論に止まらず、後に悩めるひなきを救う人生訓の意味も持たせている絶妙なシナリオでした。そんなインタビューシーンを神妙な表情で見つめるひなき…を横目で眺めるみくるお姉ちゃんが最高。
「KAYOKOさんはきっと素敵なプレミアムドレスをデザインしてくれる。きっとスターライトクイーンに近付ける。あとは…」
大盛り上がりのデザイン合宿はいつしか夕暮れに包まれディナータイムを迎えます。楽しいアイデアがたくさん飛び出した合宿戦果を話しながら笑顔を交わすみなさん、ってなトコでひなきはまたしても神妙な表情に。新プレミアムドレスの道筋が見えた事でクイーンカップへのお膳立てが着々と整う中、最も重要な「自分のパフォーマンス」に自信を持てず、今からプレッシャーに襲われている。ってな異変をみくるお姉ちゃんはきっちりチェック。

「どうかした?」
「!!…みくるさん」
「お姉さんに聞かせてみ?」
三日月を見上げて風に吹かれて黄昏れるひなき、の背後にそっと近付いて声を掛けるみくる。しょんぼりしているひなきを元気付けるべくいたずらっぽい登場&笑顔はじつにみくるお姉ちゃんらしい。「話してみ?」の表情も絶品です。するとひなきは「もしフィーバーアピールを出せなかったら…」とクイーンカップに向けての胸中を吐露…失敗が怖いというより、手を尽くしてくれたViVid Kissファミリーに申し訳が立たない的な、要するに人への気遣いがプレッシャーになっているのですね。こういうトコはじつにひなきらしい。
「花ってね、お世話をしてあげればあげただけ綺麗に咲いてくれるんだ」
「自分が頑張った分がそのまま美しさになるの」
「だから綺麗に咲かせてあげられなかった時は、どうしてもっと頑張れなかったんだろうって後悔する」
ひなきの悩みを聞いたみくるはまずガーデニングに例えて「後悔が無いよう頑張る」ことの大切さを説きます。とはいえ頑張りが必ず結果に繋がるとは限らない場合もあって、それはみくるにとって未知の世界「ダブルエム」だった。どれほど頑張っても失敗へのプレッシャーは拭えず、自分に務まるのか?と自問する日々を重ねた。ダブルエム当時 パッと出てきてサラッとステージをこなしていたみくるでしたが、裏側ではこんな事を考えていたのですね。
「どう足掻こうと私には私が持ってる以上のものは出せないってこと」
「大切なのは全部が終わった後 自分が後悔するかしないか…かも」
しかし強烈なプレッシャーを受けながら考えて出した答えは「自分が納得できるかどうか?」という事で、結果の如何より「自分の全てを出し切る」ことが大切と。先のKAYOKOさんと重なるみくるのポリシーはひなきのココロに響き、これまでのアイカツへの後悔が無い事を自信に昇華させ――
「全部出し切って暴れちゃえ!」
「スターライトクイーンってキャンバス、ひなき色で染めちゃおうよ! 手伝ってあげる」
みくるお姉ちゃんの力強い言葉&握手を交わしてひなきのハートのボリューム急上昇! などなど話が纏まったトコで寒風が吹いて「ヒャッ!」…この瞬間のみくるがまたかわいい。というかそんな鎖骨丸出しのミニワンピ1枚で真冬の夜の屋外はタダでさえ寒かろうに。そんなこんなで部屋に戻る最中にふとひなきの目に入ったペンキの缶カン。
「みくるさん! さっそく手伝ってもらっていいですか?」
「な、何すんの?」
「暴れちゃいます」
まさにViVid Kissスピリッツの末妹となったひなきの企み。みくるお姉ちゃんの焦り顔も良し、対するひなきの悪い顔も良し良し。というわけでこの夜のバルコニーシーンは全てのカットをキャプりたいほど作画の気合いが凄かった。シリーズを通しても今回ほど美麗な作画は珍しい気がします。ただでさえ短髪のひなきはかわいく描くのが難しいのに、それに加えてこの色気は何事かと(笑

「ちょ、ちょっと暴れすぎたかな?」
「あははは…」
「とんでもない、超おもしろいじゃん!」
明けて翌朝、コテージの外壁はドコぞのガード下の如くカラフルなアート状態に。こりゃまた思い切って暴れたなあ。深夜のテンションでハメを外すと、夜が明けて素に戻った時こういう顔になりがち(笑。ところがさすがKAYOKOさんはサイケな壁面アートを見てビビッと閃き、さらなるドレスデザインに着手。イエーイ! そこから暫しひなき&みくるのアイ!カツ!風景やドレス製作の様子が映され…お下げ髪のレッスンモードみくるも懐かしい。そんなこんなで新プレミアムドレス「ストリートアートコーデ」が完成しお披露目ライブへ。


新プレミアムドレスにコーデチェンジし、リアルの季節と正反対の Tropical Beach へ元気いっぱい飛び出して始まったライブは新曲「ハローハロー」。歌唱は みき さん、作曲は「フレンド」の山崎佳祐氏、編曲は「オトナモード」などでおなじみの成瀬裕介(onetrap)氏です。今回のステージ曲は2曲とも成瀬氏が絡んでいて、こんなトコでもみくる-ひなきの系譜みたいなものを感じたり。元気いっぱいのひなきにぴったりのポップな曲調は聴いてて気分が上がります。合成のハモりは面白い効果でしたが、どうせならみくるお姉ちゃんとデュオってほしかったかも?
映像的には真夏のビーチの強烈な日差し、抜けるような青い空と海、カラフルな小道具、その中心で歌い踊るド派手なドレスなどなど、それらによって描かれるビビッドな色彩は ViVid Kiss のステージとしてドンズバです。リアルの季節と無関係にこういうステージを演じられるのはアイカツシステムのメリットかも。というかここまで季節外れだとツッコむ気すら起きません(笑。集まる観客の描写はますます細かくなり、打ち寄せる波や砂浜を歩く足跡、果ては海側カメラへの水飛沫まできっちり再現されているのは驚き。CGの進化としてキャラ描写は結構行き着くトコまで行ってる感じなので、今後は背景の精細化に進んでいくのだろうか。どうでもいいけど○×やるなら勝負が付くまでやってくれないと(笑
懸念だったフィーバーアピールも無事に発動してフィニッシュ。眩しく輝くひなきに見とれるスミレがちょっと逝ってて笑った。見境ないな(笑。そんなライブは件のTV局によって世界に配信され、ひなきは世界レベルのアイドルに…世界レベルが揃うViVid Kiss ファミリーおそるべし。そしてひなきお得意のニカッと笑顔で綺麗な締め。次回はあかりのプレミアムドレス完成? 珠璃のプレミアムドレス回は無いのかな?
予告時点でみくる再登場は判りつつ、しかし出るにしてもワンポイントのアドバイスやKAYOKOさん経由のイメージがメインだろう?とタカを括っていたため、まさか1本丸ごと思いっきり絡んでくれるとは嬉しい誤算でした。それにしてもたった1話の絡みなのにふと気付けばひなき&みくるの繋がりが極々自然で、というか1年以上一緒に過ごしているLuminas以上の繋がりすら感じてしまって痛し痒しだったりして。
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全部出し切って暴れちゃえ!

スターライトクイーンカップに向けてプレミアムドレス回が続く昨今、今回はLuminasの最後に控えしひなきの番です。ひなき回は作画・シナリオともに当たりが多い印象(私調べ)なのですが、今回はその中でも特筆モノの出来で、あかりGenに於けるひなきの総決算的ストーリーを豪華ゲスト(?)を交えて綺麗キレイに描いてくれました。もう開始早々の撮影カットからして作画の気合いが違います。何という脇アニメ! 三本ピースをキメてミラクルの前振り(?)もカンペキ(笑
「ほんと、先輩のかわいさが溢れまくってますよね!」
シーン変わってスタライ食堂にてひなきの記事を眺めるみなさん。クイーンカップへの気合いがびしびし伝わるグラビアに絶賛の声が飛び交い、ってな中で記事をキッ!と見つめるまどかのぐぬぬ顔がじつに良い良い。自分よりかわいい存在への危機感みたいなものがパッと伝わってくるヒトコマです。
「少しでもスターライトクイーンに近付くためにも、ViVid KissのトップデザイナーKAYOKOさんにお願いしようと思ってるんだ。プレミアムドレス!」
そして眼前に居並ぶライバルたちへ今回のネタを宣言してOPへ。セリフが少々説明調なのはご愛敬ってコトで。

「お手伝いしてくれるかな? 私のミューズ」
AパートはさっそくViVid Kissのオフィスへ出掛けてKAYOKOさんに直談判。今やKAYOKOさんのミューズであるひなきの頼みは当然ながら二つ返事でオケオケオッケー、それどころか新プレミアム開発に関してひなきの手伝いが前提=デザイナー&ミューズの信頼関係がしっかり出来上がっている事が判ります。その信頼を照れ顔で受けるひなきかわいい。
「スターライトクイーンに相応しいプレミアムドレスとなるとこれまで以上のテーマで挑まないといけないって感じ」
机上に並べられた既存コーデを眺めてテンション上げ上げのひなき。しかしクイーンカップ用の新作はこれまでのデザインを越えるものを作らなければならず、その難しさに気を引き締め…この辺の表情の豊かさもひなきの魅力のひとつですね。ってなトコで見覚えあるオンナノコが微笑む「MiKuRu Party」のチラシを発見! というわけで いつ以来か調べるのも億劫なほど久しぶりに「夏樹みくる(CV.洲崎綾)」の再登場であります。ガーデナーズワールドカップ参戦のためダブルエムを解散し日本を離れたみくるの現況は? 劇場版や現行OPにて済し崩し的に帰国後の姿が描かれ、また風の噂(笑)でガーデナーズ~の結果はそれとなくアナウンスされてはいましたが――
「あの子、ガーデニングの世界一を決めるガーデナーズワールドカップで優勝しちゃって、世界的にも知名度うなぎ登り」
これにてようやく正式に大会結果とその後の動向が明らかにされました。あのままいきなり優勝とはみくるおそるべし。目標を達成した帰国後は現行OPのとおりアイドルカツドウに復帰したようで、今はソロでライブツアー中とか。
「みくるさんのライブかぁ…」
「行ってみる? あの子の事だからひょっとしたら…ううん! 絶対に面白い刺激くれちゃったりするはず!」
「行きたいです!」
ってな流れでひなき&KAYOKOさんはみくるのライブに出掛け、ViVid Kissシスターズ(というかファミリー?)のお話が始動します。

ライブ会場にカメラが移ってパッと映ったみくるのCG、そこから始まった曲は2ndシーズンの名曲「オトナモード」でした。曲としては第93話以来、みくるソロは第84話以来、第84話の放送は2014年5月29日なので約1年半ぶりのオンエアです。もうそんな経つ!? ムービー自体はかに座アピールまで第84話の使い回しで、まさにそのムービーを今だリピートしまくっている私は懐かしさなど1mmも感じませんが、それでもアニメ本編で流れると感慨深いモノがありますね。というかこの超絶ムービーが過去1度しか使われていなかった事にイマサラ驚き。たった1度のステージでハートをがっちりキャッチされてしまったのだなあ。ライブ後のMCカットは予告でチラ見せした超作画、髪を舞わし汗を散らして観客に応えるみくるの横顔からライブの熱気が爆散しています。凄い。ほんの3秒くらいのカットにどんだけ作画カロリーをぶっ込んでいるのか?と感心するやら笑えるやら。三ラクルピースもさすがキマってます。
「はじめまして。私 新条ひなき…」
「ひなきちゃんね! 知ってるよ!」
「ファッション雑誌の中でもテレビでもいつもすっごく光ってるもん」
ライブ後の楽屋を訪れたひなきが礼儀正しい自己紹介を終える前に声を被せて近付くみくる。相変わらずフレンドリーなお姉さんです。1秒で打ち解けたViVid Kissシスターズはママ(笑)を交えて新プレミアムやクイーンカップの話題に盛り上がり――
「これから街に出てドレスのヒント探しに行かない?」
天性のノリの良さにてみなさん揃ってドレスのヒント探しに街へ繰り出すのでした。こういうトコもみくるらしいなあ。留守番を言い渡されてしょんぼりのフェレッ太かわいい。

ここからViVid Kissシスターズのデート(?)シーンを暫し。初対面と思わせないほどノリノリで楽しむみくるに引っ張られ、またKAYOKOさんのノリも大概なので、あっという間に仲良し家族(笑)の様相に。通りすがりの犬にデレデレの二人がかわいすぎる。などなど街のあちこちでアイデアを拾いまくる楽しい時間は矢の如く過ぎ、一息入れた夕陽のカフェでひなきは名残惜しさを呟き――
「じゃあさあ、合宿しない?」
寂しそうに俯くひなきをいたずらっぽい表情で見ていたみくるお姉ちゃんの一声。そんないきなりの提案に二つ返事でオケオケオッケーしちゃうKAYOKOさんも大概ノリが良いな(笑。というかスタライではノリをリードする側のひなきが、この二人が相手ではすっかり呑まれちゃってて面白い。



というわけで明けて翌日ViVid Kissのコテージに集まり、壁の塗り替え話をサラリと振りつつプレミアムドレスデザイン合宿の始まり始まり~と思いきや、何やらフランスのTV局の取材がある事を忘れていてあら大変! せっかく集まったのに合宿どころでは…ってなトコで暫し思案のみくるお姉ちゃんがアイデア一発!
「この合宿を番組の題材にするっていうのはどうですか?」
新ドレスの開発過程を世界に晒すという大胆企画でダブルブッキングを華麗にすり抜け、ここから暫し新ドレス製作に試行錯誤するViVid Kissファミリーの様子が描かれます。何故わざわざフランスから?と思いきや、この顛末はひなき世界デビュー(?)の布石だったのね。
チラッと映ったみくる画伯のデザイン画がちょっとかわいすぎ(笑。ともあれこのシーンはアイデア出しから布地選び、さらに仮布を使った試作風景など「ドレス作りの裏側」が描かれ、ハイテク駆使のプレミアムドレス(カード)も元はデザイナーが心血注いだオートクチュールである事が改めて描かれています。こういうエピソードはファッションモデルキャラのひなきにぴったりでしょう。またそれらシーンにインタビュートークを被せ、KAYOKOさんのデザイナーとしての姿勢が淡々と語られます。
「自分が納得できるデザインに向かって全力で進むだけ」
トップデザイナーであるプレッシャーや悩みはあっても、結局自分が持っているもの以上は出せない。だから自分の全てを出し尽くし納得したデザインをお客さんが認めてくれた時の喜びは何より大きい。これは単にデザイナー論に止まらず、後に悩めるひなきを救う人生訓の意味も持たせている絶妙なシナリオでした。そんなインタビューシーンを神妙な表情で見つめるひなき…を横目で眺めるみくるお姉ちゃんが最高。
「KAYOKOさんはきっと素敵なプレミアムドレスをデザインしてくれる。きっとスターライトクイーンに近付ける。あとは…」
大盛り上がりのデザイン合宿はいつしか夕暮れに包まれディナータイムを迎えます。楽しいアイデアがたくさん飛び出した合宿戦果を話しながら笑顔を交わすみなさん、ってなトコでひなきはまたしても神妙な表情に。新プレミアムドレスの道筋が見えた事でクイーンカップへのお膳立てが着々と整う中、最も重要な「自分のパフォーマンス」に自信を持てず、今からプレッシャーに襲われている。ってな異変をみくるお姉ちゃんはきっちりチェック。

「どうかした?」
「!!…みくるさん」
「お姉さんに聞かせてみ?」
三日月を見上げて風に吹かれて黄昏れるひなき、の背後にそっと近付いて声を掛けるみくる。しょんぼりしているひなきを元気付けるべくいたずらっぽい登場&笑顔はじつにみくるお姉ちゃんらしい。「話してみ?」の表情も絶品です。するとひなきは「もしフィーバーアピールを出せなかったら…」とクイーンカップに向けての胸中を吐露…失敗が怖いというより、手を尽くしてくれたViVid Kissファミリーに申し訳が立たない的な、要するに人への気遣いがプレッシャーになっているのですね。こういうトコはじつにひなきらしい。
「花ってね、お世話をしてあげればあげただけ綺麗に咲いてくれるんだ」
「自分が頑張った分がそのまま美しさになるの」
「だから綺麗に咲かせてあげられなかった時は、どうしてもっと頑張れなかったんだろうって後悔する」
ひなきの悩みを聞いたみくるはまずガーデニングに例えて「後悔が無いよう頑張る」ことの大切さを説きます。とはいえ頑張りが必ず結果に繋がるとは限らない場合もあって、それはみくるにとって未知の世界「ダブルエム」だった。どれほど頑張っても失敗へのプレッシャーは拭えず、自分に務まるのか?と自問する日々を重ねた。ダブルエム当時 パッと出てきてサラッとステージをこなしていたみくるでしたが、裏側ではこんな事を考えていたのですね。
「どう足掻こうと私には私が持ってる以上のものは出せないってこと」
「大切なのは全部が終わった後 自分が後悔するかしないか…かも」
しかし強烈なプレッシャーを受けながら考えて出した答えは「自分が納得できるかどうか?」という事で、結果の如何より「自分の全てを出し切る」ことが大切と。先のKAYOKOさんと重なるみくるのポリシーはひなきのココロに響き、これまでのアイカツへの後悔が無い事を自信に昇華させ――
「全部出し切って暴れちゃえ!」
「スターライトクイーンってキャンバス、ひなき色で染めちゃおうよ! 手伝ってあげる」
みくるお姉ちゃんの力強い言葉&握手を交わしてひなきのハートのボリューム急上昇! などなど話が纏まったトコで寒風が吹いて「ヒャッ!」…この瞬間のみくるがまたかわいい。というかそんな鎖骨丸出しのミニワンピ1枚で真冬の夜の屋外はタダでさえ寒かろうに。そんなこんなで部屋に戻る最中にふとひなきの目に入ったペンキの缶カン。
「みくるさん! さっそく手伝ってもらっていいですか?」
「な、何すんの?」
「暴れちゃいます」
まさにViVid Kissスピリッツの末妹となったひなきの企み。みくるお姉ちゃんの焦り顔も良し、対するひなきの悪い顔も良し良し。というわけでこの夜のバルコニーシーンは全てのカットをキャプりたいほど作画の気合いが凄かった。シリーズを通しても今回ほど美麗な作画は珍しい気がします。ただでさえ短髪のひなきはかわいく描くのが難しいのに、それに加えてこの色気は何事かと(笑

「ちょ、ちょっと暴れすぎたかな?」
「あははは…」
「とんでもない、超おもしろいじゃん!」
明けて翌朝、コテージの外壁はドコぞのガード下の如くカラフルなアート状態に。こりゃまた思い切って暴れたなあ。深夜のテンションでハメを外すと、夜が明けて素に戻った時こういう顔になりがち(笑。ところがさすがKAYOKOさんはサイケな壁面アートを見てビビッと閃き、さらなるドレスデザインに着手。イエーイ! そこから暫しひなき&みくるのアイ!カツ!風景やドレス製作の様子が映され…お下げ髪のレッスンモードみくるも懐かしい。そんなこんなで新プレミアムドレス「ストリートアートコーデ」が完成しお披露目ライブへ。


新プレミアムドレスにコーデチェンジし、リアルの季節と正反対の Tropical Beach へ元気いっぱい飛び出して始まったライブは新曲「ハローハロー」。歌唱は みき さん、作曲は「フレンド」の山崎佳祐氏、編曲は「オトナモード」などでおなじみの成瀬裕介(onetrap)氏です。今回のステージ曲は2曲とも成瀬氏が絡んでいて、こんなトコでもみくる-ひなきの系譜みたいなものを感じたり。元気いっぱいのひなきにぴったりのポップな曲調は聴いてて気分が上がります。合成のハモりは面白い効果でしたが、どうせならみくるお姉ちゃんとデュオってほしかったかも?
映像的には真夏のビーチの強烈な日差し、抜けるような青い空と海、カラフルな小道具、その中心で歌い踊るド派手なドレスなどなど、それらによって描かれるビビッドな色彩は ViVid Kiss のステージとしてドンズバです。リアルの季節と無関係にこういうステージを演じられるのはアイカツシステムのメリットかも。というかここまで季節外れだとツッコむ気すら起きません(笑。集まる観客の描写はますます細かくなり、打ち寄せる波や砂浜を歩く足跡、果ては海側カメラへの水飛沫まできっちり再現されているのは驚き。CGの進化としてキャラ描写は結構行き着くトコまで行ってる感じなので、今後は背景の精細化に進んでいくのだろうか。どうでもいいけど○×やるなら勝負が付くまでやってくれないと(笑
懸念だったフィーバーアピールも無事に発動してフィニッシュ。眩しく輝くひなきに見とれるスミレがちょっと逝ってて笑った。見境ないな(笑。そんなライブは件のTV局によって世界に配信され、ひなきは世界レベルのアイドルに…世界レベルが揃うViVid Kiss ファミリーおそるべし。そしてひなきお得意のニカッと笑顔で綺麗な締め。次回はあかりのプレミアムドレス完成? 珠璃のプレミアムドレス回は無いのかな?
予告時点でみくる再登場は判りつつ、しかし出るにしてもワンポイントのアドバイスやKAYOKOさん経由のイメージがメインだろう?とタカを括っていたため、まさか1本丸ごと思いっきり絡んでくれるとは嬉しい誤算でした。それにしてもたった1話の絡みなのにふと気付けばひなき&みくるの繋がりが極々自然で、というか1年以上一緒に過ごしているLuminas以上の繋がりすら感じてしまって痛し痒しだったりして。
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