2016-04-06(Wed)
ばくおん!! #01 にゅうぶ!!
おもいっきり はしろ!

女子高生バイクライフコメディ発進。
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女子高生バイクライフコメディ発進。
レビュー縮小を目論んだ2016年4月期新番が当たり多すぎ。今のところ「マクロスΔ」「12歳。」「セラムンクリスタル」「ジョーカーゲーム」、そして今回取り上げる「ばくおん!!」と今期はなかなか楽しめそうです。
というわけで「ばくおん!!」の初回レビューをカンタンに。原作はおりもとみまな氏によるヤングチャンピオン烈連載、既刊コミックスはつい先日第7巻が発売と、このテのマンガとしては結構長期作かも。私にしては珍しく原作既読、というか第一巻から初版で揃っているほど読み込んでいる作品です。ちなみに第一巻の初版発行日が2012年4月5日なのでコミックス発売からきっかり4年でアニメ化、普通に作れば原作ストックが十分あるので第2期も安心かも(気が早い。作品の体裁としてタイトルから連想するとおり「けいおん」のオマージュというかパロディ的なガワなのですが、中身は万人向けのほのぼのティータイムではなく、単車に乗っていない方にはサッパリ判らないであろう(しかも微妙に古く、思い切り偏った)「バイク乗りあるある」ネタに塗れたスイートスポットの狭い作品。なので逆にかわいい絵柄&ドタバタコメディ描写でドコまで初見者(ナシバイク界の住民)を引っ張り込めるか? 結構興味深かったり。
監督は古参アニメファンなら説明不要のベテラン西村純二氏、氏の名前を見て「うる星やつら」を思い出すか「true tears」を思い出すかで世代が判りそう(笑。シリーズ構成は砂山蔵澄氏、キャラデは近作では「ガルパン」が当たった杉浦功氏、制作は老舗のトムスです。

注目のオープニングカットは朝靄の中で自販機コーヒーを啜る「天野恩紗(CV.内山夕実)」から。ここは原作第一巻の冒頭をそのままアニメ化、朝の雰囲気やエンジン始動シーケンス、クラッチ握ってローに入れての発進までなかなか良い雰囲気で思わず声を上げてしまった。でも単車に右側から跨るのは怖いな。
「明日からはカフェオレにしよう…」
大人ぶってブラックコーヒーを飲んだけど舌は正直だった、という小ネタでニヤリとできたかできないか、そこが本作を楽しめるかどうかのとりあえずボーダーみたいな気がする。ちなみに恩紗の単車は93年式YAMAHA セローW(4JG1)、標準ではキックスターターが無い車種ですが…オプションのキックセットを付けたか、はたまた設定上恩紗のセローはニコイチ車両(ポンコツ2台から使える部品をかき集めて1台仕上げる事)なので旧型エンジンが載っているのか。というかリアディスクのセローって最近かと思ったら軽く20年経ってんのね。恐ろしい。

CM明けてAパート冒頭、ピンクのチャリで学校前の坂道を必死に上る、中学メットを被った少々足りなそうな子は本作のヒロイン(?)である「佐倉羽音(CV.上田麗奈)」。それにしてもこの坂道45度くらいないか?(笑。息も絶え絶えの信号待ちにて恩紗のセローと遭遇、そこで並んだチャリとシグナルグランプリに逸るも、フライングしたチャリに気を取られいわゆる「N芋」をかましてあら恥ずかしい…この「N芋」とは信号待ちでニュートラルに入れて停車後、発進時に1速に上手く入らず(または1速に入れ忘れて)盛大に空ぶかしをしてしまうコトです。その他サイドスタンドを仕舞い忘れて左バンクでコケそうになる「スタンド芋」、キルスイッチオフに気付かずエンジンが掛からない「キル芋」など、ダサい失敗をしてしまうことを「芋」と呼びます。作中ではN芋の直前に荒々しい手書きカットを入れてダサさを強調していましたが…乗らない人にはこの一連のダサさ自体がピンと来ない=落差の意味すら判らないかも。まさに「何あれ、空ぶかしなんかして」と言い捨てた女子生徒と同じ感覚というか。
さてその盛大な空ぶかしに感化された羽音はミニスカートをはためかせながら全力全開で坂道を上り、もの凄い勢いで口バイクを轟かせて登坂完了、そして校門脇で一息入れていた恩紗と出会います。もうこの時点で羽音の危なっかしさが判ろうというもの(笑。そしてこの時点ではまだバイク自体に興味は無く、あくまで坂道のラクさと「音」に惹かれているだけ…理屈ではなく感覚最優先の子である事が判ります。

制服のスカートはかなり短め。ムネは普通(意味不明

バイクがチャリンコなんかに負けるかよー!

シンプソンのメット、流行ったっけなあ(懐


そんなこんなで放課後に訪れたバイク部部室で謎のヘルメット少女とご対面。この子(?)は謎が謎を呼ぶ超絶ライダー「来夢先輩(CV.設定なし)」、寡黙かつ異様な雰囲気まんまんですが中身は非常に良い人です。駆るバイクは先輩の名前どおりライムグリーンの Kawasaki ninja ZX-12R…1199cc、最高出力181psのエンジンを搭載し最高速度は実測320km/h以上、一時は市販車世界最速を競ったほどのバケモノです。まあ私は乗った事ないんですけどね。ninja は900Rで止まっているので。グズる羽音を説得すべく理屈をこねる恩紗に対し、12Rのリアシートに乗せてバイクの魅力を体に叩き込む来夢先輩。いきなり12Rを体験させるってのはフツー逆効果のような気がしますが、感性が人とちょっと違う羽音にはドンズバ効き、一周して戻った頃にはバイク部入部けってーい! ここの始動シーン→走行シーンも単車らしい振動や挙動描写が結構リアルで「走っている感」が伝わってきました。フルブレーキでのメットゴッツンコもお約束(笑。ちなみに部室に貼られているポスターは1991年ダッチTT(オランダGP)のW・レイニー(YAMAHA YZR500)vsK・シュワンツ(SUZUKI RGV-Γ500、レースの度に火花を散らせた二人のバトルが懐かしい。というか2st・500ccのレースを見たい。
「メンキョって何?」
入部を決めた羽音にバイクライフの入口を畳み掛ける恩紗、すると羽音は満面笑顔でキメのヒトコト。という具合に「何も知らない羽音」へ「導き手役の恩紗」がバイクライフのイロハを教えていくというテイでお話が進んでいきます。原作ではここまでで第1話、並行して見てみると結構端折られていますが、原作は結構冗長(&放送禁止的表現)なトコがあるためテンポ優先の端折りは悪くありません。とはいえこのパートの見せ場である「バイクは馬鹿にしか乗れん!」のキメはもう少し演出を強調しても良かったかも。

その後自宅に帰った羽音が免許の件を相談する相手は妹の「佐倉由女(CV.田所あずさ)」、自由な姉ちゃん&有能な妹という図式まで以下略。原作ではここで免許費用についてアレコレや両親についてアレコレありますがアニメではサラッと、まあ特に引っ張るネタでも無いのでざっくりオミットして正解でしょう。
「ところで免許はちゃんと普通二輪にしたんだろうな?」
「もちろんだよ! 私身長も体重も普通だからねー」
「来夢先輩は大型だって言ってたけど…まさかムネの大きさ!?」
そんなこんなでさっそく免許取得への道が始まります。免許区分の「普通二輪」「大型二輪」を体の大きさ(ムネの大きさ)と勘違いする小ネタは後半で出てくる爆乳娘へのネタ振り、そして免許取得の最難関(?)らしい「引き起こし」のネタへ。余裕をカマして先輩面していた恩紗が(12Rを起こす事になってしまって)大ピンチ&面目丸潰れ、という流れは本作のデフォルトです。そんな恩紗が痛々しくも他人事とは思えない。
「女の人生でこれほど重い物を持ち上げるのはただの一度」
男にはどーってコトない引き起こしも女子高生ライダーにとっては果てしなく高いハードルで、さっそく始まった教習でも羽音は大苦戦。渾身の力を込めてもビクともしないバイクを前に「頑張る理由」を自問自答し、すると12Rでの体験を思い浮かべ、バイクへの届かない思いに涙を溢れさせ…ってなトコでどこからともなく聞こえてきた「バイクの声」に導かれて見事引き起こしに成功! 普通の人には聞こえない声が聞こえる羽音の純粋さ(言葉を選んでいます)が窺えるヒトコマでした。引き起こしと共に両親ネタを軽くオトし、晴れて乗車→バイクの声主「バイ太」との対話までで原作第2話完了、結構なハイペースです。

神妙な顔で珍妙な事を語る恩紗をスルーし教習に向かう羽音、12Rの二ケツで出掛けていく所を意味深な表情で見つめるメガネお嬢さまは後にバイク部に参加する「三ノ輪聖(CV.山口立花子)」です。まあその辺の顛末は追々。シーン変わって教習所では単車乗りに古来から伝わる乗車前点検の呪文「ネンオシャチエブクトウバシメ」を唱えてコースへゴー! この呪文って今でも残ってるのか。そのままバイ太と会話しつつ恙なく実地教習を終えた羽音…の目の前でド派手にコケてる教習生ががが! 放り出されて背中からコン柱直撃なんてフツーは死ぬ死ぬ(笑
というわけでスズキをこよなく愛する金髪ツインテ爆乳美少女「鈴乃木凜(CV.東山奈央)」の登場です。イマサラながら設定大盛りだなあ。原作でも大概ですがアニメ化に際してムネも大盛り、動く度にたゆんたゆん揺れる超大型(笑)はピッチリしたレーシングスーツの効果もあって視覚効果がえらいことになってます。教習後の控え室で打ち解けた二人は「免許を取って乗るバイク」について軽く触れ、外で待ってたみなさんと揃ってバイク屋見物に出掛けます。
「鈴乃木はバイク決まってんの?」
「ええ、親のお下がりだけどね!」
《うーん…スズキか…》

超大型のスーパーマン?


そしてバイク屋へ移動していろいろ物色。エコバイク「づかち」の軽いdisで意気投合している恩紗&凜を見ると、根っこの部分は同じ人種である事が判りますね(笑。ところが次に物色したSUZUKI GS1200SS で意見は真っ二つに! スズキファンの凜が「かっこいい」と思っていたポイントを恩紗は「ダサい!」と全否定、一緒に盛り上がってからの決裂はアニメで見ると結構効きます(笑。それはそーと言うほどダサいですか? R系デザインかっこいいじゃん(元GSX-R乗り。ていうかGSX-Rは400と1100、ガンマは125から500まで乗ってた私はひょっとしたらスズキファンなのかもしれない。だから凜の気持ちが痛いほど判ります(笑
「羽音! あなたなら判ってくれるわよね!?」
「人と感性が違うのは恥ずかしい事じゃないってうちの妹が言ってたよ」
「何で私がおかしい事になってるの…?」
自覚症状が無い痛々しさも判る判る。とはいえさすがにインパルスX(GSX400X)は…名車カタナをデザインしたハンスムート氏が和のテイストを盛り込んでデザインした個性的フォルム、個性が強すぎて私にはムリムリムッリーだなあ。ちなみにこの東京タワー、ツレが乗ってたので何度か試乗した事がありますが、エンジンは当時のGSX-Rなので走りも良く、カウルレスの軽さもあって乗りやすい良いバイクでした。
「この世のライダーは自らの魂の元に自由」「ただしスズキ乗りは例外」
「この世のバイクに差別はなく神の元に平等」「ただしスズキ車は除く」
「…などと言えるだろうか!?」
凜が走り去った後にドヤ顔で語り悦に入る恩紗。スズキをdisりながらも一応フォローしているお言葉でしたが、これが羽音を経由すると――
「とにかくスズキ車以外なら全てのオートバイは自由で平等だって!」
「凜ちゃんのはどこのオートバイ?」
「あのモジャ公…あいつは殺す!」
天然笑顔で問い掛ける羽音が辛い(笑。というわけで原作第3話ラストまで、凜vs恩紗の対立が確定してアニメ第1話の引きです。原作の流れだと次回Aパートは凜の独壇場になるはずなので今から楽しみ。かなり急ぎ足&詰め込み気味とはいえ原作のテイストは結構再現されていて、アニメ化の報を聞いた時はどうなる事かと思ったけれど、意外にも好感触の第1話でした。
というわけで「ばくおん!!」の初回レビューをカンタンに。原作はおりもとみまな氏によるヤングチャンピオン烈連載、既刊コミックスはつい先日第7巻が発売と、このテのマンガとしては結構長期作かも。私にしては珍しく原作既読、というか第一巻から初版で揃っているほど読み込んでいる作品です。ちなみに第一巻の初版発行日が2012年4月5日なのでコミックス発売からきっかり4年でアニメ化、普通に作れば原作ストックが十分あるので第2期も安心かも(気が早い。作品の体裁としてタイトルから連想するとおり「けいおん」のオマージュというかパロディ的なガワなのですが、中身は万人向けのほのぼのティータイムではなく、単車に乗っていない方にはサッパリ判らないであろう(しかも微妙に古く、思い切り偏った)「バイク乗りあるある」ネタに塗れたスイートスポットの狭い作品。なので逆にかわいい絵柄&ドタバタコメディ描写でドコまで初見者(ナシバイク界の住民)を引っ張り込めるか? 結構興味深かったり。
監督は古参アニメファンなら説明不要のベテラン西村純二氏、氏の名前を見て「うる星やつら」を思い出すか「true tears」を思い出すかで世代が判りそう(笑。シリーズ構成は砂山蔵澄氏、キャラデは近作では「ガルパン」が当たった杉浦功氏、制作は老舗のトムスです。

注目のオープニングカットは朝靄の中で自販機コーヒーを啜る「天野恩紗(CV.内山夕実)」から。ここは原作第一巻の冒頭をそのままアニメ化、朝の雰囲気やエンジン始動シーケンス、クラッチ握ってローに入れての発進までなかなか良い雰囲気で思わず声を上げてしまった。でも単車に右側から跨るのは怖いな。
「明日からはカフェオレにしよう…」
大人ぶってブラックコーヒーを飲んだけど舌は正直だった、という小ネタでニヤリとできたかできないか、そこが本作を楽しめるかどうかのとりあえずボーダーみたいな気がする。ちなみに恩紗の単車は93年式YAMAHA セローW(4JG1)、標準ではキックスターターが無い車種ですが…オプションのキックセットを付けたか、はたまた設定上恩紗のセローはニコイチ車両(ポンコツ2台から使える部品をかき集めて1台仕上げる事)なので旧型エンジンが載っているのか。というかリアディスクのセローって最近かと思ったら軽く20年経ってんのね。恐ろしい。

CM明けてAパート冒頭、ピンクのチャリで学校前の坂道を必死に上る、中学メットを被った少々足りなそうな子は本作のヒロイン(?)である「佐倉羽音(CV.上田麗奈)」。それにしてもこの坂道45度くらいないか?(笑。息も絶え絶えの信号待ちにて恩紗のセローと遭遇、そこで並んだチャリとシグナルグランプリに逸るも、フライングしたチャリに気を取られいわゆる「N芋」をかましてあら恥ずかしい…この「N芋」とは信号待ちでニュートラルに入れて停車後、発進時に1速に上手く入らず(または1速に入れ忘れて)盛大に空ぶかしをしてしまうコトです。その他サイドスタンドを仕舞い忘れて左バンクでコケそうになる「スタンド芋」、キルスイッチオフに気付かずエンジンが掛からない「キル芋」など、ダサい失敗をしてしまうことを「芋」と呼びます。作中ではN芋の直前に荒々しい手書きカットを入れてダサさを強調していましたが…乗らない人にはこの一連のダサさ自体がピンと来ない=落差の意味すら判らないかも。まさに「何あれ、空ぶかしなんかして」と言い捨てた女子生徒と同じ感覚というか。
さてその盛大な空ぶかしに感化された羽音はミニスカートをはためかせながら全力全開で坂道を上り、もの凄い勢いで口バイクを轟かせて登坂完了、そして校門脇で一息入れていた恩紗と出会います。もうこの時点で羽音の危なっかしさが判ろうというもの(笑。そしてこの時点ではまだバイク自体に興味は無く、あくまで坂道のラクさと「音」に惹かれているだけ…理屈ではなく感覚最優先の子である事が判ります。

制服のスカートはかなり短め。ムネは普通(意味不明

バイクがチャリンコなんかに負けるかよー!

シンプソンのメット、流行ったっけなあ(懐


そんなこんなで放課後に訪れたバイク部部室で謎のヘルメット少女とご対面。この子(?)は謎が謎を呼ぶ超絶ライダー「来夢先輩(CV.設定なし)」、寡黙かつ異様な雰囲気まんまんですが中身は非常に良い人です。駆るバイクは先輩の名前どおりライムグリーンの Kawasaki ninja ZX-12R…1199cc、最高出力181psのエンジンを搭載し最高速度は実測320km/h以上、一時は市販車世界最速を競ったほどのバケモノです。まあ私は乗った事ないんですけどね。ninja は900Rで止まっているので。グズる羽音を説得すべく理屈をこねる恩紗に対し、12Rのリアシートに乗せてバイクの魅力を体に叩き込む来夢先輩。いきなり12Rを体験させるってのはフツー逆効果のような気がしますが、感性が人とちょっと違う羽音にはドンズバ効き、一周して戻った頃にはバイク部入部けってーい! ここの始動シーン→走行シーンも単車らしい振動や挙動描写が結構リアルで「走っている感」が伝わってきました。フルブレーキでのメットゴッツンコもお約束(笑。ちなみに部室に貼られているポスターは1991年ダッチTT(オランダGP)のW・レイニー(YAMAHA YZR500)vsK・シュワンツ(SUZUKI RGV-Γ500、レースの度に火花を散らせた二人のバトルが懐かしい。というか2st・500ccのレースを見たい。
「メンキョって何?」
入部を決めた羽音にバイクライフの入口を畳み掛ける恩紗、すると羽音は満面笑顔でキメのヒトコト。という具合に「何も知らない羽音」へ「導き手役の恩紗」がバイクライフのイロハを教えていくというテイでお話が進んでいきます。原作ではここまでで第1話、並行して見てみると結構端折られていますが、原作は結構冗長(&放送禁止的表現)なトコがあるためテンポ優先の端折りは悪くありません。とはいえこのパートの見せ場である「バイクは馬鹿にしか乗れん!」のキメはもう少し演出を強調しても良かったかも。

その後自宅に帰った羽音が免許の件を相談する相手は妹の「佐倉由女(CV.田所あずさ)」、自由な姉ちゃん&有能な妹という図式まで以下略。原作ではここで免許費用についてアレコレや両親についてアレコレありますがアニメではサラッと、まあ特に引っ張るネタでも無いのでざっくりオミットして正解でしょう。
「ところで免許はちゃんと普通二輪にしたんだろうな?」
「もちろんだよ! 私身長も体重も普通だからねー」
「来夢先輩は大型だって言ってたけど…まさかムネの大きさ!?」
そんなこんなでさっそく免許取得への道が始まります。免許区分の「普通二輪」「大型二輪」を体の大きさ(ムネの大きさ)と勘違いする小ネタは後半で出てくる爆乳娘へのネタ振り、そして免許取得の最難関(?)らしい「引き起こし」のネタへ。余裕をカマして先輩面していた恩紗が(12Rを起こす事になってしまって)大ピンチ&面目丸潰れ、という流れは本作のデフォルトです。そんな恩紗が痛々しくも他人事とは思えない。
「女の人生でこれほど重い物を持ち上げるのはただの一度」
男にはどーってコトない引き起こしも女子高生ライダーにとっては果てしなく高いハードルで、さっそく始まった教習でも羽音は大苦戦。渾身の力を込めてもビクともしないバイクを前に「頑張る理由」を自問自答し、すると12Rでの体験を思い浮かべ、バイクへの届かない思いに涙を溢れさせ…ってなトコでどこからともなく聞こえてきた「バイクの声」に導かれて見事引き起こしに成功! 普通の人には聞こえない声が聞こえる羽音の純粋さ(言葉を選んでいます)が窺えるヒトコマでした。引き起こしと共に両親ネタを軽くオトし、晴れて乗車→バイクの声主「バイ太」との対話までで原作第2話完了、結構なハイペースです。

神妙な顔で珍妙な事を語る恩紗をスルーし教習に向かう羽音、12Rの二ケツで出掛けていく所を意味深な表情で見つめるメガネお嬢さまは後にバイク部に参加する「三ノ輪聖(CV.山口立花子)」です。まあその辺の顛末は追々。シーン変わって教習所では単車乗りに古来から伝わる乗車前点検の呪文「ネンオシャチエブクトウバシメ」を唱えてコースへゴー! この呪文って今でも残ってるのか。そのままバイ太と会話しつつ恙なく実地教習を終えた羽音…の目の前でド派手にコケてる教習生ががが! 放り出されて背中からコン柱直撃なんてフツーは死ぬ死ぬ(笑
というわけでスズキをこよなく愛する金髪ツインテ爆乳美少女「鈴乃木凜(CV.東山奈央)」の登場です。イマサラながら設定大盛りだなあ。原作でも大概ですがアニメ化に際してムネも大盛り、動く度にたゆんたゆん揺れる超大型(笑)はピッチリしたレーシングスーツの効果もあって視覚効果がえらいことになってます。教習後の控え室で打ち解けた二人は「免許を取って乗るバイク」について軽く触れ、外で待ってたみなさんと揃ってバイク屋見物に出掛けます。
「鈴乃木はバイク決まってんの?」
「ええ、親のお下がりだけどね!」
《うーん…スズキか…》

超大型のスーパーマン?


そしてバイク屋へ移動していろいろ物色。エコバイク「づかち」の軽いdisで意気投合している恩紗&凜を見ると、根っこの部分は同じ人種である事が判りますね(笑。ところが次に物色したSUZUKI GS1200SS で意見は真っ二つに! スズキファンの凜が「かっこいい」と思っていたポイントを恩紗は「ダサい!」と全否定、一緒に盛り上がってからの決裂はアニメで見ると結構効きます(笑。それはそーと言うほどダサいですか? R系デザインかっこいいじゃん(元GSX-R乗り。ていうかGSX-Rは400と1100、ガンマは125から500まで乗ってた私はひょっとしたらスズキファンなのかもしれない。だから凜の気持ちが痛いほど判ります(笑
「羽音! あなたなら判ってくれるわよね!?」
「人と感性が違うのは恥ずかしい事じゃないってうちの妹が言ってたよ」
「何で私がおかしい事になってるの…?」
自覚症状が無い痛々しさも判る判る。とはいえさすがにインパルスX(GSX400X)は…名車カタナをデザインしたハンスムート氏が和のテイストを盛り込んでデザインした個性的フォルム、個性が強すぎて私にはムリムリムッリーだなあ。ちなみにこの東京タワー、ツレが乗ってたので何度か試乗した事がありますが、エンジンは当時のGSX-Rなので走りも良く、カウルレスの軽さもあって乗りやすい良いバイクでした。
「この世のライダーは自らの魂の元に自由」「ただしスズキ乗りは例外」
「この世のバイクに差別はなく神の元に平等」「ただしスズキ車は除く」
「…などと言えるだろうか!?」
凜が走り去った後にドヤ顔で語り悦に入る恩紗。スズキをdisりながらも一応フォローしているお言葉でしたが、これが羽音を経由すると――
「とにかくスズキ車以外なら全てのオートバイは自由で平等だって!」
「凜ちゃんのはどこのオートバイ?」
「あのモジャ公…あいつは殺す!」
天然笑顔で問い掛ける羽音が辛い(笑。というわけで原作第3話ラストまで、凜vs恩紗の対立が確定してアニメ第1話の引きです。原作の流れだと次回Aパートは凜の独壇場になるはずなので今から楽しみ。かなり急ぎ足&詰め込み気味とはいえ原作のテイストは結構再現されていて、アニメ化の報を聞いた時はどうなる事かと思ったけれど、意外にも好感触の第1話でした。
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