2016-04-15(Fri)
アイカツスターズ! #02 ふたりはライバル!
強気な実力派、桜庭ローラ。

私は絶対に歌組に入ってS4になってみせる。

「いつかアイドルの一番星になる!」
「虹野ゆめ、アイカツ 始めます!」
今回からアイカツ名物のトビラが入りました。揺れるツインテは躍動感もあり、元気いっぱいの表情も良し良し。やっぱりコレが無いと「始まる」感じがしません。というわけで始まったアバンはS4プレゼンツのTV番組「キラキラするのがお仕事です」、四人の自己紹介&キメポーズから始まった番組はまず「四ツ星学園ニュース」のコーナーから…前回予告前にチラリと見せた件のコーナーは番組締めの定時コーナーと思いきや、こんな風に随時本編に組み込まれるっぽい? まずの話題は入学式&新入生お披露目ステージで、その初々しい姿を浮かべてポーッと頬を染める夜空様が穏やかじゃない、と思ったらこれはまだまだウォームアップもいいところ(笑
「その中でも注目度ナンバーワンだったのはこちら」
「虹野ゆめちゃん! ピッカピカに輝いていたの!」
「私たちも虹野ゆめちゃんに大大大注目しちゃってます!」
続く話題は初ステージで度肝を抜いたゆめのパフォーマンスについて。憧れのS4に名指しでチェックされて畏れおののくゆめ、ところが本人はそのステージを全く覚えておらず戸惑うばかり…そんな様子を謙遜と勘違いし「運も実力のうち」と励ます小春ちゃん、ってな言葉を聞いたゆめは記憶欠落の不安をとりあえず忘れ、気持ちを切り替え前向きに。入学早々親友に余計な心配を掛けたくない、またこういうポジティブ思考もゆめの持ち味なのでしょう。このシーンのステージ回想に乗せた「覚えてない」はモノローグで、評判が高すぎるゆえに抱える「誰にも言えない感」がストーリー進行のポイントになっているのも面白い。おそらくひめ様だけは気付いているこの事実が今後の動向にどう関わってくるか注目したいトコ。

トビラ同様今回からのOPは第1話でひめ様が歌った「スタートライン」のOPバージョンで歌唱はせな・りえさん、要するにゆめ&ローラのデュオであります。Aメロの低域苦しそう。やっぱりこの曲難しいですよ。ていうか冒頭カットを見るとゆめ&ローラ&小春ちゃんがメインみたいなのに小春ちゃんの歌唱は無し!?(まあそうでしょう
映像はメイン3人娘が見上げた空にタイトルが入り、そこからゆめ→小春ちゃん→ローラ、そしておそらく追加キャラである2人のカットが続いてメインキャラの顔見せから。お嬢さま風のおすましちゃんと八重歯がかわいいズッコケツンデレちゃん(?)、どちらもいい感じなので早く本編での活躍を見たいです。教師陣は画像左から舞組担当:デーブ伊東、ひめたちの担任であり歌組担当:響アンナ、美組担当:美羽玉五郎、劇組担当:八千草桃子、そして青い薔薇でノリノリキメキメの諸星ひかる学園長。この人ってば何者なんだ?

続いてS4の顔見世はひめ様の雰囲気だけガラッと違っていかにも意味深であります。Bメロ終わりからサビ入りにかけてゆめの虹ブースト(?)が掛かってCGカットを1コーラス、そして注目(?)の男子部生徒:結城すばるとの交錯…目を合わせて手を取り合い、クルッとすれ違って背中合わせとか、まるで本編での関係起伏が凝縮されているような? 次カットの男子3人は男子アイドル「M4」のみなさんでしょう。パッと見る限りメガネ・タカビー・かわいい系とテンプレっぽい品揃えではあります(笑。走るゆめが校門前でクルッと振り返り、憧れのS4へ向かって駆け出してOP締め。爽やかで勢いのある曲調に、よく動く映像が乗ったOPはなかなかの好印象でした。というか全体的な空気感からして前作から一新されている感じ。

Aパート冒頭はアイカツTVの影響もあって時の人になってるゆめの戸惑いから。憶えがないステージを褒められ持ち上げられる据わりの悪い登校シーンを経て、アイカツ名物のトレーニングシーンではゆめの真の実力が徐々に明らかとなり…先のステージとの違いを訝しがる生徒たちに続き、ゆめに一目置いていたローラのチェック!チェック!が始まります。
「ねえ、腹筋なくない?」
いきなりお腹をつんつんして腹筋をチェック、この「なくない?」って言葉遣いが今どきっぽいなあ。戸惑い顔から「ほっといてよ」と拗ねるゆめ、対するローラの疑惑全開な表情も良かった。ローラは顎に指をやるのがクセなのかな?

「午後からは最高にロックな組活動だぜ、ベイビー!」
体力トレーニングを終えると一週間後の組決めオーディションに向け、ゆめは小春ちゃんと連れだって各組の見学へ…というテイで各組の紹介シーンが始まります。まずは風の舞組。名前どおり風をイメージさせる建物の中に入ると、穏やかじゃないネコミミ娘が戦隊ポーズをキメキメ…ミュージカルの稽古って辺り本作での「ダンス」がそういう方向である事が判ります。担当のデーブ先生は体型に反して熱血系? きっと現役ダンサーの頃はスリムで格好良かったのでしょう(笑
続いて月の美組。名前のとおり美しさを追及する、平たく言うとファッションモデル養成コースです。頭にペットボトルを乗せてウォーキングに勤しむ結構シュールな練習風景の傍らで、見学者のみなさんはバランスボールに各々座り…新シリーズになっても何だかんだローアングル&脚アニメである事は変わらんようです(笑。ってなトコへ現れた夜空様、さすが美組トップは特大ペットボトルを乗せても優雅に歩いていらっしゃる。こんな風にナチュラルに頭がおかしい絵面いいなあ。しかし夜空様のポテンシャルはこんなものではなかった。見学中にバランスを崩してメガネを落とした小春ちゃん、今や古典的な「メガネメガネ…」の一幕からサッとメガネを手渡す夜空様、対する小春ちゃんはその魅力にズッキューン! これだけでも大概ですが――
「まぁ、何て綺麗なお肌!」
立ち上がった小春ちゃんの頬をナチュラルに撫で、じっと見つめて「肌」を褒めるという強烈な一撃を! そりゃこんなん食らったら小春ちゃんも落ちます(笑。とはいえ小春ちゃんがファッションショーのトップを飾る絵面が想像できない。ううむ。

そのまま美組にステイした小春ちゃんと別れたゆめは1人で鳥の劇組へ。ここの見せ場はトップのツバサより担当教諭の八千草先生かも? ミカンやらバナナやらの謎問答(笑)、続いて現れたツバサに対し手本を促すカチンコアクションなどなど、上手く言語化できませんがこの人から発せられる妙なオーラにKOされそう。劇組ってくらいなのでメインステージはドラマ回? つまり前作では1クールに1話程度だったドラマ回が新シリーズではもう少し増えるかも。
そしてしんがりに控えしは花の歌組。憧れのひめ様がトップを務めるだけに期待マシマシで訪れたゆめでしたが、見学者の前でもずっとティータイムを続ける様子に疑問を浮かべ――
「そう、あれは腹筋を鍛えるためのトレーニング」
「白鳥ひめが編み出したレッスン、通称ひめトレ!」
優雅な姿の水面下で水をかき続ける白鳥の如く、笑顔でお茶を啜るテーブル下の空気椅子…昭和かよ! スローモーションで崩れる生徒たちの描写も大概ですが、最後まで笑顔を崩さないひめ様のバケモノっぷりはナチュラルにキてます。というかひめ様のカットを後側から見たい。

「あなたも歌組? でも絶対S4は無理よ」
「だって私がS4になるから」
「私は絶対に歌組に入ってS4になってみせる」
ひととおりの見学でやはり憧れの歌組に惹かれて浮かれるゆめ、ってなトコへ現れたローラのドヤ顔宣言で2人の間に火花が散り始めます。歌に絶対の自信を持つローラの志望はもちろん歌組で、もちろん歌組のトップ=S4の一角を取るつもりでいる。まあローラからしたら先のトレーニングでの発声→腹筋チェックでゆめの実力はある程度判っていて、そんな子がS4を目指すなんてチャンチャラオカシイ的な釘刺しか、それとも単なる自信誇示か。どちらにせよいきなり噛み付かれたゆめは面白くありません。
期待に満ちた組活動の出端を挫かれたゆめは机に突っ伏してグズグズ。あはは。ってなトコへ新入生歓迎パーティで行われる余興イベントのペア決めクジがやってきました。沈んでいた表情がパッと浮かんで引いたクジは4番、ところが同じ番号を引いた相方を確認すると…超々お約束どおりの結果に笑いつつ、一転してぐぬぬ顔のゆめの表情変化に笑う。カットごとにコロコロ変わる表情は見ていて楽しいです。

「意見合わないね、私たち」
不本意なペアと言えど決まってしまった以上仕方なく、2人は歓迎パーティでの演し物について話し合うもなかなか決まらず…それ以前にパーティに対するスタンス「ちゃんと決めよう」vs「堅苦しく考えなくても」っから完全にすれ違い状態であります。そんな中で最後に残った候補「歌」であっさり決定、歌組希望のゆめが最後まで言い出さなかったのは先の廊下での諍いゆえ? あんな態度で噛み付いてきた子と一緒に歌うのイヤだろうし。一方ローラはパッと立ち上がって笑顔全開で了承、このカットは短い縦パンを入れて勢いを強調する小技も効き、ローラがいかに歌が好きか伝わってくるヒトコマでした。また表情に加えて立ち位置の違いよる2人の温度差も窺えます。
というわけで歌の練習を始めたはいいけれど、ゆめの実力は発声すらマトモにできないレベルで、先の超絶ステージに比べて手抜きとしか思えないゆめの様子にブチ切れたローラはサッサと出ていってしまいます。とはいえゆめの事情(?)を知らないローラからしたら当然そう思うでしょうし、件の事情を話したら話したでさらにドツボは目に見えているので、ゆめとしては小春ちゃんにグチを溢すしかないのですね。あらら。
「良かったら使って」
ってなトコへ現れたローラはゆめに大きな封筒を渡すとサッサと離脱。はたしてその中身はゆめ用にボーカルアドバイスが書かれた譜面で…この譜面を渡した後 歌に関する真摯さを見せるトコまでがワンセット、つまりローラはこの後のゆめの行動如何で器を計ったように思えます。または手のひらで転がしてたというか(笑。そんなこんなで夜になり、アイカツ名物(?)夜のランニングにて行き会った2人。ここで振り付け練習を絡めて急接近、歌はアレだったゆめでしたが振り付けに関しては虹ブースト無しでカンペキだったのね。
「あれ? 意見合うね、私たち」
振り付け練習で近まった2人はその勢いのままステージへの意気込みや衣装の話もシンクロし、いつしかそんな変化を笑い合う仲に。顎に指をやってニヤマリのローラがいい顔してます。


そんなこんなで新入生歓迎パーティが始まりました。会場のテーブルに並んだバイキング料理が妙に気合い入ってて笑う。料理作画に手を抜かないのはアイカツシリーズの伝統か(笑。ほどなく始まった余興コーナー、注目の小春ちゃんは結構キワキワの衣装でマジックショーを繰り広げ…意外と芸幅広いな(笑。ていうかスタイルいいね。
一方ゆめ&ローラはバックルームでコーデチェンジスタート。2人並んだフィッティングシーケンスは個別のフィッティングボックスだった前作と違って状況がよく判らないかも? 別の通路(ドア)に入ってるんだよねこれ? ってコトは学園以外の営業先でコーデチェンジする時どうするんだろ。ゆめ同様キラッキラのメイクアップを済ませると流し目で☆を散らしながらくるっとターンし全身カットのキメポーズ。これって統一したほうがいいんじゃ? 肩出しヘソ出し超ミニスカの肌色面積が多いスクールドレスはトップス以外は同デザインの色違いっぽい。スカートはともかくシューズは個性を見せやすいのでキャラごとに変えた方が気が利いてたかも。

例によって間髪入れず始まったステージは「アイカツ☆ステップ!」のデュオバージョン、歌唱はキャラどおり せな・りえさんです。同じ曲でもデュオになると雰囲気が結構変わるもので、そのボーカルリレーに合わせたカット割りも効いて、ムービー全体のメリハリも良くなった感じ。頻繁に交わされるアイコンタクト、そして振り付けの微妙なズレ、2人並んでのアイカツステップもデュオライブの臨場感を盛り上げます。謎っぽかったローラの髪型は揺れのおかげで何となく把握、要するにでっかいポニテなのかな。毛量凄いな(笑。デュオ化による変更以外にもライティングなど微妙に調整されているようで、ゆめの個カットを見比べると結構変わっていて面白い。
前回と違ってAメロ入りでアイドルオーラ発動、頭上を渡るゆめのオーラはレース、ローラのオーラは五線譜がモチーフのようです。前回サビ入りで発動した虹ブースト(3重の虹&流れ星オーラ&発光)は今回発動せず、言うなれば少々ショボいオーラのままで一曲完走。とはいえこれが後々観客の不評(?)を買う事になるとは思ってもみなかった。ローラのSpAはいかにもクールな氷結爆散、そういや前回も思ったけれどSpA後に何のフォローアクションも無くステージ描写に続くのは何か違和感だなあ。ステージへの着地までがSpAみたいな印象なので。

参考までに第1話(左列)と第2話(右列)のオーラ比較。前回ステージはサビ入りでの虹ブースト=3重虹オーラ&ひめ様ばりの発光によって華やかさが段違いです。むしろこの発光こそ「アイドルオーラ」と呼ぶべきものかもしれません。また今回Aメロ頭で発動した個別オーラ(?)が前回は発動していない、要するにこの個別オーラこそゆめの素の実力を映したものと推察できそう。

「虹野ゆめって子、普通だったね」
「確かに。この前のステージは結構凄かったのに」
「本気出してないんじゃない?」
そして問題(?)のシーン。前回ステージとの違いを直球で指摘し批評するモブキャラ&それを聞いてしまってしょんぼり沈むゆめのヒトコマは、例の事情を説明できないゆめの胸中も相まってなかなかツラい。自分の力で一生懸命頑張った精一杯のステージだっただけに一般ピープルからの率直な言葉はゆめの薄いムネに突き刺さります。ってなトコへゆめの本気が判っているローラが割って入ってモブを論破→絆結成&ライバル認定はアツい王道パターンなれど…前作との方向性の違いをガツーン!と突き付けられたようで、オンタイム視聴時には少々戸惑ってしまった。
「どうやらこの前のステージとはかなり出来に差があるようだな」
「あの時は何か特別な現象が起きていたようです」
「あれは実力か、それともただの偶然か…」
「いずれにせよ我が四ツ星学園にふさわしくないと判断すればいつでも虹野ゆめを辞めさせる」
今回ステージを見たひめ様&学園ファーザーのラストシーンもなかなか不穏で、またこの会話から察するとひめ様自身もゆめのブースト現象について判っていないっぽい? 神妙な表情で学園ファーザーの言葉を聞くひめ様はいったい何を思うのか。こういう裏側の闇を匂わせる作風にも前作との差が色濃く表れ、つまりココロの奥底に燻っていた「続編」への期待をスッパリ断ち切る必要がありそう。まあドロドロドラマは嫌いではない(むしろ好物)ので、スターズはスターズで完全別モノとして楽しませていただきましょう。前回第1話以上に違いが明確となったため、気分的には切り替えやすいかも。

今回のアイキャッチはローラ。
↓記事が役立ったら一票どうぞ。

私は絶対に歌組に入ってS4になってみせる。

「いつかアイドルの一番星になる!」
「虹野ゆめ、アイカツ 始めます!」
今回からアイカツ名物のトビラが入りました。揺れるツインテは躍動感もあり、元気いっぱいの表情も良し良し。やっぱりコレが無いと「始まる」感じがしません。というわけで始まったアバンはS4プレゼンツのTV番組「キラキラするのがお仕事です」、四人の自己紹介&キメポーズから始まった番組はまず「四ツ星学園ニュース」のコーナーから…前回予告前にチラリと見せた件のコーナーは番組締めの定時コーナーと思いきや、こんな風に随時本編に組み込まれるっぽい? まずの話題は入学式&新入生お披露目ステージで、その初々しい姿を浮かべてポーッと頬を染める夜空様が穏やかじゃない、と思ったらこれはまだまだウォームアップもいいところ(笑
「その中でも注目度ナンバーワンだったのはこちら」
「虹野ゆめちゃん! ピッカピカに輝いていたの!」
「私たちも虹野ゆめちゃんに大大大注目しちゃってます!」
続く話題は初ステージで度肝を抜いたゆめのパフォーマンスについて。憧れのS4に名指しでチェックされて畏れおののくゆめ、ところが本人はそのステージを全く覚えておらず戸惑うばかり…そんな様子を謙遜と勘違いし「運も実力のうち」と励ます小春ちゃん、ってな言葉を聞いたゆめは記憶欠落の不安をとりあえず忘れ、気持ちを切り替え前向きに。入学早々親友に余計な心配を掛けたくない、またこういうポジティブ思考もゆめの持ち味なのでしょう。このシーンのステージ回想に乗せた「覚えてない」はモノローグで、評判が高すぎるゆえに抱える「誰にも言えない感」がストーリー進行のポイントになっているのも面白い。おそらくひめ様だけは気付いているこの事実が今後の動向にどう関わってくるか注目したいトコ。

トビラ同様今回からのOPは第1話でひめ様が歌った「スタートライン」のOPバージョンで歌唱はせな・りえさん、要するにゆめ&ローラのデュオであります。Aメロの低域苦しそう。やっぱりこの曲難しいですよ。ていうか冒頭カットを見るとゆめ&ローラ&小春ちゃんがメインみたいなのに小春ちゃんの歌唱は無し!?(まあそうでしょう
映像はメイン3人娘が見上げた空にタイトルが入り、そこからゆめ→小春ちゃん→ローラ、そしておそらく追加キャラである2人のカットが続いてメインキャラの顔見せから。お嬢さま風のおすましちゃんと八重歯がかわいいズッコケツンデレちゃん(?)、どちらもいい感じなので早く本編での活躍を見たいです。教師陣は画像左から舞組担当:デーブ伊東、ひめたちの担任であり歌組担当:響アンナ、美組担当:美羽玉五郎、劇組担当:八千草桃子、そして青い薔薇でノリノリキメキメの諸星ひかる学園長。この人ってば何者なんだ?

続いてS4の顔見世はひめ様の雰囲気だけガラッと違っていかにも意味深であります。Bメロ終わりからサビ入りにかけてゆめの虹ブースト(?)が掛かってCGカットを1コーラス、そして注目(?)の男子部生徒:結城すばるとの交錯…目を合わせて手を取り合い、クルッとすれ違って背中合わせとか、まるで本編での関係起伏が凝縮されているような? 次カットの男子3人は男子アイドル「M4」のみなさんでしょう。パッと見る限りメガネ・タカビー・かわいい系とテンプレっぽい品揃えではあります(笑。走るゆめが校門前でクルッと振り返り、憧れのS4へ向かって駆け出してOP締め。爽やかで勢いのある曲調に、よく動く映像が乗ったOPはなかなかの好印象でした。というか全体的な空気感からして前作から一新されている感じ。

Aパート冒頭はアイカツTVの影響もあって時の人になってるゆめの戸惑いから。憶えがないステージを褒められ持ち上げられる据わりの悪い登校シーンを経て、アイカツ名物のトレーニングシーンではゆめの真の実力が徐々に明らかとなり…先のステージとの違いを訝しがる生徒たちに続き、ゆめに一目置いていたローラのチェック!チェック!が始まります。
「ねえ、腹筋なくない?」
いきなりお腹をつんつんして腹筋をチェック、この「なくない?」って言葉遣いが今どきっぽいなあ。戸惑い顔から「ほっといてよ」と拗ねるゆめ、対するローラの疑惑全開な表情も良かった。ローラは顎に指をやるのがクセなのかな?

「午後からは最高にロックな組活動だぜ、ベイビー!」
体力トレーニングを終えると一週間後の組決めオーディションに向け、ゆめは小春ちゃんと連れだって各組の見学へ…というテイで各組の紹介シーンが始まります。まずは風の舞組。名前どおり風をイメージさせる建物の中に入ると、穏やかじゃないネコミミ娘が戦隊ポーズをキメキメ…ミュージカルの稽古って辺り本作での「ダンス」がそういう方向である事が判ります。担当のデーブ先生は体型に反して熱血系? きっと現役ダンサーの頃はスリムで格好良かったのでしょう(笑
続いて月の美組。名前のとおり美しさを追及する、平たく言うとファッションモデル養成コースです。頭にペットボトルを乗せてウォーキングに勤しむ結構シュールな練習風景の傍らで、見学者のみなさんはバランスボールに各々座り…新シリーズになっても何だかんだローアングル&脚アニメである事は変わらんようです(笑。ってなトコへ現れた夜空様、さすが美組トップは特大ペットボトルを乗せても優雅に歩いていらっしゃる。こんな風にナチュラルに頭がおかしい絵面いいなあ。しかし夜空様のポテンシャルはこんなものではなかった。見学中にバランスを崩してメガネを落とした小春ちゃん、今や古典的な「メガネメガネ…」の一幕からサッとメガネを手渡す夜空様、対する小春ちゃんはその魅力にズッキューン! これだけでも大概ですが――
「まぁ、何て綺麗なお肌!」
立ち上がった小春ちゃんの頬をナチュラルに撫で、じっと見つめて「肌」を褒めるという強烈な一撃を! そりゃこんなん食らったら小春ちゃんも落ちます(笑。とはいえ小春ちゃんがファッションショーのトップを飾る絵面が想像できない。ううむ。

そのまま美組にステイした小春ちゃんと別れたゆめは1人で鳥の劇組へ。ここの見せ場はトップのツバサより担当教諭の八千草先生かも? ミカンやらバナナやらの謎問答(笑)、続いて現れたツバサに対し手本を促すカチンコアクションなどなど、上手く言語化できませんがこの人から発せられる妙なオーラにKOされそう。劇組ってくらいなのでメインステージはドラマ回? つまり前作では1クールに1話程度だったドラマ回が新シリーズではもう少し増えるかも。
そしてしんがりに控えしは花の歌組。憧れのひめ様がトップを務めるだけに期待マシマシで訪れたゆめでしたが、見学者の前でもずっとティータイムを続ける様子に疑問を浮かべ――
「そう、あれは腹筋を鍛えるためのトレーニング」
「白鳥ひめが編み出したレッスン、通称ひめトレ!」
優雅な姿の水面下で水をかき続ける白鳥の如く、笑顔でお茶を啜るテーブル下の空気椅子…昭和かよ! スローモーションで崩れる生徒たちの描写も大概ですが、最後まで笑顔を崩さないひめ様のバケモノっぷりはナチュラルにキてます。というかひめ様のカットを後側から見たい。

「あなたも歌組? でも絶対S4は無理よ」
「だって私がS4になるから」
「私は絶対に歌組に入ってS4になってみせる」
ひととおりの見学でやはり憧れの歌組に惹かれて浮かれるゆめ、ってなトコへ現れたローラのドヤ顔宣言で2人の間に火花が散り始めます。歌に絶対の自信を持つローラの志望はもちろん歌組で、もちろん歌組のトップ=S4の一角を取るつもりでいる。まあローラからしたら先のトレーニングでの発声→腹筋チェックでゆめの実力はある程度判っていて、そんな子がS4を目指すなんてチャンチャラオカシイ的な釘刺しか、それとも単なる自信誇示か。どちらにせよいきなり噛み付かれたゆめは面白くありません。
期待に満ちた組活動の出端を挫かれたゆめは机に突っ伏してグズグズ。あはは。ってなトコへ新入生歓迎パーティで行われる余興イベントのペア決めクジがやってきました。沈んでいた表情がパッと浮かんで引いたクジは4番、ところが同じ番号を引いた相方を確認すると…超々お約束どおりの結果に笑いつつ、一転してぐぬぬ顔のゆめの表情変化に笑う。カットごとにコロコロ変わる表情は見ていて楽しいです。

「意見合わないね、私たち」
不本意なペアと言えど決まってしまった以上仕方なく、2人は歓迎パーティでの演し物について話し合うもなかなか決まらず…それ以前にパーティに対するスタンス「ちゃんと決めよう」vs「堅苦しく考えなくても」っから完全にすれ違い状態であります。そんな中で最後に残った候補「歌」であっさり決定、歌組希望のゆめが最後まで言い出さなかったのは先の廊下での諍いゆえ? あんな態度で噛み付いてきた子と一緒に歌うのイヤだろうし。一方ローラはパッと立ち上がって笑顔全開で了承、このカットは短い縦パンを入れて勢いを強調する小技も効き、ローラがいかに歌が好きか伝わってくるヒトコマでした。また表情に加えて立ち位置の違いよる2人の温度差も窺えます。
というわけで歌の練習を始めたはいいけれど、ゆめの実力は発声すらマトモにできないレベルで、先の超絶ステージに比べて手抜きとしか思えないゆめの様子にブチ切れたローラはサッサと出ていってしまいます。とはいえゆめの事情(?)を知らないローラからしたら当然そう思うでしょうし、件の事情を話したら話したでさらにドツボは目に見えているので、ゆめとしては小春ちゃんにグチを溢すしかないのですね。あらら。
「良かったら使って」
ってなトコへ現れたローラはゆめに大きな封筒を渡すとサッサと離脱。はたしてその中身はゆめ用にボーカルアドバイスが書かれた譜面で…この譜面を渡した後 歌に関する真摯さを見せるトコまでがワンセット、つまりローラはこの後のゆめの行動如何で器を計ったように思えます。または手のひらで転がしてたというか(笑。そんなこんなで夜になり、アイカツ名物(?)夜のランニングにて行き会った2人。ここで振り付け練習を絡めて急接近、歌はアレだったゆめでしたが振り付けに関しては虹ブースト無しでカンペキだったのね。
「あれ? 意見合うね、私たち」
振り付け練習で近まった2人はその勢いのままステージへの意気込みや衣装の話もシンクロし、いつしかそんな変化を笑い合う仲に。顎に指をやってニヤマリのローラがいい顔してます。


そんなこんなで新入生歓迎パーティが始まりました。会場のテーブルに並んだバイキング料理が妙に気合い入ってて笑う。料理作画に手を抜かないのはアイカツシリーズの伝統か(笑。ほどなく始まった余興コーナー、注目の小春ちゃんは結構キワキワの衣装でマジックショーを繰り広げ…意外と芸幅広いな(笑。ていうかスタイルいいね。
一方ゆめ&ローラはバックルームでコーデチェンジスタート。2人並んだフィッティングシーケンスは個別のフィッティングボックスだった前作と違って状況がよく判らないかも? 別の通路(ドア)に入ってるんだよねこれ? ってコトは学園以外の営業先でコーデチェンジする時どうするんだろ。ゆめ同様キラッキラのメイクアップを済ませると流し目で☆を散らしながらくるっとターンし全身カットのキメポーズ。これって統一したほうがいいんじゃ? 肩出しヘソ出し超ミニスカの肌色面積が多いスクールドレスはトップス以外は同デザインの色違いっぽい。スカートはともかくシューズは個性を見せやすいのでキャラごとに変えた方が気が利いてたかも。

例によって間髪入れず始まったステージは「アイカツ☆ステップ!」のデュオバージョン、歌唱はキャラどおり せな・りえさんです。同じ曲でもデュオになると雰囲気が結構変わるもので、そのボーカルリレーに合わせたカット割りも効いて、ムービー全体のメリハリも良くなった感じ。頻繁に交わされるアイコンタクト、そして振り付けの微妙なズレ、2人並んでのアイカツステップもデュオライブの臨場感を盛り上げます。謎っぽかったローラの髪型は揺れのおかげで何となく把握、要するにでっかいポニテなのかな。毛量凄いな(笑。デュオ化による変更以外にもライティングなど微妙に調整されているようで、ゆめの個カットを見比べると結構変わっていて面白い。
前回と違ってAメロ入りでアイドルオーラ発動、頭上を渡るゆめのオーラはレース、ローラのオーラは五線譜がモチーフのようです。前回サビ入りで発動した虹ブースト(3重の虹&流れ星オーラ&発光)は今回発動せず、言うなれば少々ショボいオーラのままで一曲完走。とはいえこれが後々観客の不評(?)を買う事になるとは思ってもみなかった。ローラのSpAはいかにもクールな氷結爆散、そういや前回も思ったけれどSpA後に何のフォローアクションも無くステージ描写に続くのは何か違和感だなあ。ステージへの着地までがSpAみたいな印象なので。

参考までに第1話(左列)と第2話(右列)のオーラ比較。前回ステージはサビ入りでの虹ブースト=3重虹オーラ&ひめ様ばりの発光によって華やかさが段違いです。むしろこの発光こそ「アイドルオーラ」と呼ぶべきものかもしれません。また今回Aメロ頭で発動した個別オーラ(?)が前回は発動していない、要するにこの個別オーラこそゆめの素の実力を映したものと推察できそう。

「虹野ゆめって子、普通だったね」
「確かに。この前のステージは結構凄かったのに」
「本気出してないんじゃない?」
そして問題(?)のシーン。前回ステージとの違いを直球で指摘し批評するモブキャラ&それを聞いてしまってしょんぼり沈むゆめのヒトコマは、例の事情を説明できないゆめの胸中も相まってなかなかツラい。自分の力で一生懸命頑張った精一杯のステージだっただけに一般ピープルからの率直な言葉はゆめの薄いムネに突き刺さります。ってなトコへゆめの本気が判っているローラが割って入ってモブを論破→絆結成&ライバル認定はアツい王道パターンなれど…前作との方向性の違いをガツーン!と突き付けられたようで、オンタイム視聴時には少々戸惑ってしまった。
「どうやらこの前のステージとはかなり出来に差があるようだな」
「あの時は何か特別な現象が起きていたようです」
「あれは実力か、それともただの偶然か…」
「いずれにせよ我が四ツ星学園にふさわしくないと判断すればいつでも虹野ゆめを辞めさせる」
今回ステージを見たひめ様&学園ファーザーのラストシーンもなかなか不穏で、またこの会話から察するとひめ様自身もゆめのブースト現象について判っていないっぽい? 神妙な表情で学園ファーザーの言葉を聞くひめ様はいったい何を思うのか。こういう裏側の闇を匂わせる作風にも前作との差が色濃く表れ、つまりココロの奥底に燻っていた「続編」への期待をスッパリ断ち切る必要がありそう。まあドロドロドラマは嫌いではない(むしろ好物)ので、スターズはスターズで完全別モノとして楽しませていただきましょう。前回第1話以上に違いが明確となったため、気分的には切り替えやすいかも。

今回のアイキャッチはローラ。
- 関連記事
-
- アイカツスターズ! #04 いつだって100%!
- アイカツスターズ! #03 わたし色の空へ
- アイカツスターズ! #02 ふたりはライバル!
- アイカツスターズ! #01 ゆめのはじまり
- アイカツ! 「アイカツスターズ!」プロジェクト発表会
スポンサーサイト
↓記事が役立ったら一票どうぞ。
