2016-04-22(Fri)
アイカツスターズ! #03 わたし色の空へ
体力だけじゃアイドルになれない。

運命の組分けオーディションへ。

アバンはクラス揃って歌唱の基礎「ボイトレ」のヒトコマから。これまで何も専門教育を受けてこなかったド素人ゆめはマトモな発声すらできずすぐに息切れ、対して周りのみなさんは当然のように発声を続け、中でもローラは一際響く声を出していました。既に専門教育を受けている子たちとの基礎力の差に気付いたゆめは早くも「出遅れてる!?」と焦り…そのレベルでよく入学できたな(笑。何せ入試イベントがまるっとオミットなので四ツ葉学園の新入生レベルがよく判らず、そんな中でゆめ一人だけミソコ扱いってのは少々不自然に思えなくなくも(略。ってなトコでゆめの小学生時代をチラリ、バレーボール部で鍛えたフィジカルと大声は結構大きな武器かもしれない。
「姿勢! 足は肩幅、胸を開いて、顎を引いて、喉と肩はリラックス!」
しょんぼり俯くゆめの背中をドン!と押し、発声の基礎をテキパキと吹き込むアンナ先生。するとさっきよりずっと楽に響く声を出せた。やはり何事も基本が大事なのですね。初めてのボイトレに感動するゆめの顔が明らかに高橋氏の手癖まる出しでちょっと笑った。って「セーラームーンクリスタル」の総作監で忙しいだろうにスターズでもローテ入り!? どんだけ仕事が早いのかと。他カットでもほぼ高橋色が隠されている辺り、さすがスタート直後はきちんとキャラ表どおり描いている感じ(笑。速度最優先モードだと平板になりがちなレイアウトも今回はかなり手が込んでいて、いわゆる「良い時の高橋作画」を堪能できました。
「オーケー、ベイビーたち! もうすぐ組分けオーディションが行われる!」
そして今回エピソードの主軸、歌・劇・舞・美の組分けオーディション開催が宣言されてOPへ。示された図によれば本学は「S4」「各組」「研究生」というピラミッド構成になっており、このオーディションを経てどこかの組に所属するのがルールみたい? とはいえホームルームを終えたらセルフプロデュースの名の下に全てが自分次第の本学にて、この組分けがどういう意味合いを持つのかイマイチ判らない。例えば歌組に所属しているけどダンスもやりたい!って子はどうするのだろう。またメタ的に言えば歌組・舞組はともかく、劇組トップのツバサ&美組トップの夜空様のライブステージをどう扱うのか気になるトコ。

CM明けてAパート冒頭はツバサ主演の朝ドラ「CA物語」のヒトコマ。ヅカっぽい雰囲気からしてクールな役どころがメインと思いきやドジでノロマな亀もといひよっこ役と、なかなか意外なキャスティングにまずほっこり。そして昭和アイドルドラマの代表作たるスッチャデス物語懐かしい。この時代のゴールデンタイムは歌番組とアイドルドラマで埋まっていて、家族揃ったお茶の間のTVを点ければたいていアイドル歌手が映っていたもの…そりゃ老若男女全世代に刷り込まれるわけで、現在のアイドルとは浸透度が桁違いでした。だから今だに当時の歌手のモノマネが通用するのでしょう。ってなドラマを見て大泣きのゆめ、画面に食い入り大粒の涙をボロボロ溢す表情からハマり具合が伝わってきますね。いい顔してます(笑。ってなトコへ小春ちゃんが現れてローラと初顔合わせから話題は件の「組分け」へ。
「歌組受けるんでしょ?」
「そうは思ってるんだけど…」
小春ちゃんは前回どおり美組を選び、ローラはもちろん歌組を選び、ひめ様に憧れるゆめも当然…と思いきや、上手い子ばかりに囲まれた劣等感によって歌組志望の気持ちが揺らいでしまいます。そんなゆめを励ます小春ちゃん、続いてケーキを差し出して元気付けるローラ。いい子じゃん。第1話ではあんなに尖りまくっていたのにね(笑。ここの横顔は確かに高橋絵っぽい。

組分けオーディションを控えて自主練に励むみなさんを見たゆめは負けじとレッスン室へ。さっそく発声の練習を始めますが思ったように声が響かず、このままじゃ…鐘一つの失格宣告から床がパカッと開いて奈落一直線のイメージはテンポ良く決まりました。コメディタッチのアクションも良かった。ここも隙なくいい顔してます(笑
危機を察したゆめは場所を展望台に移して発声練習を始めるも思ったように声が出ず、明らかにローラに劣る実力を思い知ってしょんぼり。などと弱るココロを「ノーモアネガティブ!」「へこたれるな私!」と奮い立たせて頑張るゆめ、ここはじたばた手を振る後姿がかわいすぎた(笑。ってなトコへ綺麗なおみ足が現れます。



「ツバサ先輩!」
笑う口元を台本で隠す所作がかわいすぎる! もっとツンツンしたイメージでしたがこんなフレンドリーでかわいい先輩だったのね。一方ゆめは思いがけない遭遇に一瞬固まり、しかし次の瞬間大ハマリドラマの主演女優と気付くと一気に加熱しミーハーモードに。あははは。とはいえ稽古と知れば大急ぎで立ち去ろうとする辺り分別は付いているようです。
「あの…ツバサ先輩は悩みませんでしたか?」
展望台の階段を駆け下りるゆめは途中で足を止め、思い詰めたような溜めの後ツバサの方へ振り返り…この芝居付けは組分けに思い悩むゆめの胸中・藁をも掴む必死さがよく表れていたと思います。こういう細かい芝居に作画・演出の腕前が出るのだなあ。
「ツバサ先輩は当然迷わず劇組ですよね」
「いや、私は最初、歌組にいた」
「えぇっ!?」
劇組トップの意外な過去、女優一筋と思いきや元々は歌志望だった!? ってな衝撃告白からツバサ若き日(?)の歌組オーディションの回想へ。
「誰にも負けるつもりは無かった。ひめのステージを見るまでは」
四ツ葉学園の花形・歌組トップに憧れたツバサ。オーディションにも合格し手応えを感じたその時、入れ違うように現れたひめ様のステージを見ると残酷な現実に気付いてしまった。歌組のトップは彼女だ。自分の実力に勝る者がいる以上トップにはなれない、歌組トップを目指した夢はおそらくもう叶わない、さてどうしよう…という葛藤は今のゆめの悩みとシンクロします。ゆめの実力はさておき(笑

悩めるツバサは夕暮れの展望台にて風に吹かれ、ってなトコへふっと現れた八千草先生はツバサの事を気にもせず両手を広げて風を受けそのままダイブ! 慌てて止めたツバサは掴み所の無い八千草先生に腹を立てるも当人は「気分転換よ」と軽く返し――
「だってあなた、世界は終わった! みたいな顔してるからさ」
「花の歌組でトップにならなければ意味が無い、そう思ってるでしょ?」
「あははは、小さい小さい」
おそらく八千草先生はツバサの女優の素質に気付いていて、そんなツバサが狭い了見で絶望し道を閉ざしているのを見かねて声を掛けたのでしょう。歌組トップという枷によってせっかく持っている「いい翼」を羽ばたかせられない、飛ぶ意志がない鳥はいつまでも飛び立てないのです。その意志に火を点けたのは役者稼業の魅力である「自分との闘い」…などなど劇組のモチーフでもある「鳥」を絡めた語りによって自ら飛ぶ意志を燃え上がらせたツバサは劇組へ組替えし今に至ると。この一連は八千草の妖しい魅力と、妖しいだけではない(笑)指導者としての器が印象的でした。やはりこの人は要チェックだ。
とはいえ「正解が無いから自分なりの正解を追及する」ってのは芸能・芸術関係全てに共通する事なので、ドラマチックな語りを差し引いて冷静に考えると、引き抜きのキメゼリフとしては少々説得力に欠けたかもしれない。本作のジャンルで言えば歌もダンスもウォーキングも絶対的な正解など無いのですから。また別に意地悪な目で見ているわけではありませんが、私の目にはどうしても「敵前逃亡の結果 劇組に組替えした」ように映ってしまう。夢の多様性・世界の広がりは尊いとはいえ、歌組トップを一瞬で諦めてしまうスピーディさに少々拍子抜けってのもあります。それだけひめ様の実力が段違いなのでしょうが、現状それほど強キャラオーラを感じないため何かスッと落ちない。
まあ結果的にその転向が今の立場に繋がったってのは現実でもよくある話で、生徒が本来持っていた才能を客観的に評価し導き開花させた指導者の力量も定石。そういう意味では妙にリアルなツバサ組替え話かもしれない。それはそうとツバサの予科服(?)がかわいい。当然だけど今のトップもこういう頃があったんだよねえ。


さてツバサ先輩の経験を聞いた事でゆめはますます答えが出せなくなります。歌組トップを取る事が実質不可能と悟った上での転身、では自分は歌組に拘るべきか移るべきか。ゆめは悩みながら夕暮れのランニングを始め、すると目の前の横道から憎っくき男子(笑)が現れて…抜きつ抜かれつのデットヒートを制したは良いけれど止まりきれずに植え込みへ激突! あはは、ここもいちいち良い顔してます。ゆでダコ扱いを本気で嫌がってる様子もかわいい(笑。そして会話は自然に組分けオーディションに。
「もし合格できなかったら…」
「大事なのは合格できるかじゃなくて自分が何をしたいかじゃねえの?」
「やりたい事があるから四ツ葉学園に入ったんだろ」
「だったらそれに向かって突っ走れよ、今みたいに」
進むか引くか悩んでいたゆめへ会心の一撃。先のツバサ事例と正反対のアドバイス「自分がやりたい事へ突っ走れ!」というのはじつに王道であります。通常なら一直線にこの結論へ到達するトコへ、例のツバサ話を経てキャラの思考を揺らせる辺り巧妙なシナリオ…と思ったら今回シナリオは成田先生とか! ついに成田先生がアイカツシリーズに進出ですか。恋愛モノ大好きな先生の参加は今後の展開に大きな波乱を生みそう(笑。そんなことない! ともあれ選択結果をセリフにせず、一番星を見つめるスクロール一枚絵で決意を示したのなかなかアツい演出でした。アニメはやはり絵で見せないと。


そんなこんなで始まった組分けオーディション当日、しかし歌組受験者の中にゆめの姿がありません。ここで一瞬訝しがるローラを映して気を持たせ、ってなトコへ遅れて入ってくるこれまた王道パターンです。主役は最後に現れるのだ(笑。ほどなく始まったオーディションは「四ツ葉学園 春フェス!」と銘打たれ、要するに学園の恒例行事なのでしょう。さっそく美組に挑戦する小春ちゃん、歌組に挑戦するローラとオーディション風景がパッパと映され…各々一枚絵でしたが気合いが凄い。この脇への拘りは確かに高橋絵と言わざるを得ない。というか小春ちゃんの衣装が扇情的すぎる。
「私は歌が好き。例え他の人より劣っていても…」
「歌いたい、この気持ちは誰にも負けない!」
そしてシーンはフィッティングへ移り、気合いマシマシの語りから「リボンピンクハートコーデ」のカードを掲げてフィッティングシーケンスへ。

始まった曲はもはやおなじみの「アイカツ☆ステップ」でした。個人オーディションの今回はもちろんゆめのソロバージョンで、虹ブーストが掛かっていた第1話バージョンより華やかさは当然劣るものの、各カットの表情・モーションが良くなってる? と思って比較(画像左列が第1話、右列が第3話)してみたら気のせいではなかった。まあこれはCG修正の意味もあろうかと思いますが、それを巧みに利用して(?)事後の評価に繋げたのはなかなか上手かったかも(笑。とはいえ並べて比較しないと判らないのではオンタイム視聴者に以前との違いが伝わっているとも思えず、やはりここは一目で判るような演出(カメラ割り)変更が欲しかった気がする。これじゃ間違い探しレベルですもの。


「お披露目ステージの時と比べるとちょっとおとなしめだったわね」
「でもと~っても楽しそうに歌ってたぞ」
「そうね」
「伝わってきた。歌いたいと思う強い思いが」
ゆめのステージを見たS4は以前ステージとの違いを指摘するも評価は上々。きゃー夜空様厳しい!(落ち着け。そんなステージをこっそり見ていたM4をチラリと映して進行は結果発表へ。まず小春ちゃんの美組合格が決まり、ローラの歌組トップ合格が告げられ…この当然って顔がいいね(笑。
「そして最後の合格者は…虹野ゆめ」
思いがけない合格通知が信じられず周囲に確認、そして思わず飛び上がって大喜び! のタイミングで思いっきり地震テロップが掛かってしまって残念すぎ。早よ地震収まってくれ…。ともあれドベとは言え一発合格、その嬉しさを全身で表すこのカットは見ている方も思わずほっこり。トップへの道程は長そうだけどいっぱい頑張れ。オーディション会場からの帰り道、スマホに配信されてた「グリッター」に気付くもそれが何か判らないゆめ。さっき歌ってた歌詞にあるのに意味を知らないってのは歌い手としての心構えが足りていませんね(笑。とりあえず今回は名称だけ、詳細については追々の説明待ちか。
「ギリギリだったな、ゆでダコ」
「もう~! その呼び方やめてって言ってるでしょ!」
本気で嫌がってるゆめかわいい(二度目。ってなぞんざいなやり取り(笑)を見た小春ちゃんはその相手が四ツ星学園男子部のトップグループM4の結城すばるである事に気付いてびっくり! まあ男子部の存在すら知らなかったゆめがそこのトップなど知るはずもなく――
「へぇ~、あなたもアイドルだったんだ」
「マジで俺を知らないのか?」
「M4なんて知りませんよ~だ」
「私が大好きなのはS4だも~ん」
「ったく、いい度胸してんなあ」
「僕らもまだまだだね、すばる君」
結構な大御所相手に何の敬意も遠慮もないフリーダムゆめ、対するすばる君は呆れながらも呑まれっぱなしであります。あはは。って顔近いよ! そんなやり取りに後で頭を抱えるローラがいい味出してます(笑。お約束のセリフで顔合わせを済ませると明日からの組活動に駆け出すゆめで締め。これでとりあえずレギュラーキャラの顔見せは終わりかな。駆け足の一息が吐いたトコでそろそろスターズ世界観の説明がほしい。現状だと四ツ葉学園の立ち位置すらよく判らないので。
そういや地上波放送で行われている「アイカツスターズ! GoGoスタートキャンペーン」&縮小枠予告が、BS放送では「四ツ星学園ニュース」&フル画面予告に差し替わっていて驚き。〆切を考えれば当然の変更ですが地上波だけだと何だか損した気分だったり(笑
↓記事が役立ったら一票どうぞ。

運命の組分けオーディションへ。

アバンはクラス揃って歌唱の基礎「ボイトレ」のヒトコマから。これまで何も専門教育を受けてこなかったド素人ゆめはマトモな発声すらできずすぐに息切れ、対して周りのみなさんは当然のように発声を続け、中でもローラは一際響く声を出していました。既に専門教育を受けている子たちとの基礎力の差に気付いたゆめは早くも「出遅れてる!?」と焦り…そのレベルでよく入学できたな(笑。何せ入試イベントがまるっとオミットなので四ツ葉学園の新入生レベルがよく判らず、そんな中でゆめ一人だけミソコ扱いってのは少々不自然に思えなくなくも(略。ってなトコでゆめの小学生時代をチラリ、バレーボール部で鍛えたフィジカルと大声は結構大きな武器かもしれない。
「姿勢! 足は肩幅、胸を開いて、顎を引いて、喉と肩はリラックス!」
しょんぼり俯くゆめの背中をドン!と押し、発声の基礎をテキパキと吹き込むアンナ先生。するとさっきよりずっと楽に響く声を出せた。やはり何事も基本が大事なのですね。初めてのボイトレに感動するゆめの顔が明らかに高橋氏の手癖まる出しでちょっと笑った。って「セーラームーンクリスタル」の総作監で忙しいだろうにスターズでもローテ入り!? どんだけ仕事が早いのかと。他カットでもほぼ高橋色が隠されている辺り、さすがスタート直後はきちんとキャラ表どおり描いている感じ(笑。速度最優先モードだと平板になりがちなレイアウトも今回はかなり手が込んでいて、いわゆる「良い時の高橋作画」を堪能できました。
「オーケー、ベイビーたち! もうすぐ組分けオーディションが行われる!」
そして今回エピソードの主軸、歌・劇・舞・美の組分けオーディション開催が宣言されてOPへ。示された図によれば本学は「S4」「各組」「研究生」というピラミッド構成になっており、このオーディションを経てどこかの組に所属するのがルールみたい? とはいえホームルームを終えたらセルフプロデュースの名の下に全てが自分次第の本学にて、この組分けがどういう意味合いを持つのかイマイチ判らない。例えば歌組に所属しているけどダンスもやりたい!って子はどうするのだろう。またメタ的に言えば歌組・舞組はともかく、劇組トップのツバサ&美組トップの夜空様のライブステージをどう扱うのか気になるトコ。

CM明けてAパート冒頭はツバサ主演の朝ドラ「CA物語」のヒトコマ。ヅカっぽい雰囲気からしてクールな役どころがメインと思いきやドジでノロマな亀もといひよっこ役と、なかなか意外なキャスティングにまずほっこり。そして昭和アイドルドラマの代表作たるスッチャデス物語懐かしい。この時代のゴールデンタイムは歌番組とアイドルドラマで埋まっていて、家族揃ったお茶の間のTVを点ければたいていアイドル歌手が映っていたもの…そりゃ老若男女全世代に刷り込まれるわけで、現在のアイドルとは浸透度が桁違いでした。だから今だに当時の歌手のモノマネが通用するのでしょう。ってなドラマを見て大泣きのゆめ、画面に食い入り大粒の涙をボロボロ溢す表情からハマり具合が伝わってきますね。いい顔してます(笑。ってなトコへ小春ちゃんが現れてローラと初顔合わせから話題は件の「組分け」へ。
「歌組受けるんでしょ?」
「そうは思ってるんだけど…」
小春ちゃんは前回どおり美組を選び、ローラはもちろん歌組を選び、ひめ様に憧れるゆめも当然…と思いきや、上手い子ばかりに囲まれた劣等感によって歌組志望の気持ちが揺らいでしまいます。そんなゆめを励ます小春ちゃん、続いてケーキを差し出して元気付けるローラ。いい子じゃん。第1話ではあんなに尖りまくっていたのにね(笑。ここの横顔は確かに高橋絵っぽい。

組分けオーディションを控えて自主練に励むみなさんを見たゆめは負けじとレッスン室へ。さっそく発声の練習を始めますが思ったように声が響かず、このままじゃ…鐘一つの失格宣告から床がパカッと開いて奈落一直線のイメージはテンポ良く決まりました。コメディタッチのアクションも良かった。ここも隙なくいい顔してます(笑
危機を察したゆめは場所を展望台に移して発声練習を始めるも思ったように声が出ず、明らかにローラに劣る実力を思い知ってしょんぼり。などと弱るココロを「ノーモアネガティブ!」「へこたれるな私!」と奮い立たせて頑張るゆめ、ここはじたばた手を振る後姿がかわいすぎた(笑。ってなトコへ綺麗なおみ足が現れます。



「ツバサ先輩!」
笑う口元を台本で隠す所作がかわいすぎる! もっとツンツンしたイメージでしたがこんなフレンドリーでかわいい先輩だったのね。一方ゆめは思いがけない遭遇に一瞬固まり、しかし次の瞬間大ハマリドラマの主演女優と気付くと一気に加熱しミーハーモードに。あははは。とはいえ稽古と知れば大急ぎで立ち去ろうとする辺り分別は付いているようです。
「あの…ツバサ先輩は悩みませんでしたか?」
展望台の階段を駆け下りるゆめは途中で足を止め、思い詰めたような溜めの後ツバサの方へ振り返り…この芝居付けは組分けに思い悩むゆめの胸中・藁をも掴む必死さがよく表れていたと思います。こういう細かい芝居に作画・演出の腕前が出るのだなあ。
「ツバサ先輩は当然迷わず劇組ですよね」
「いや、私は最初、歌組にいた」
「えぇっ!?」
劇組トップの意外な過去、女優一筋と思いきや元々は歌志望だった!? ってな衝撃告白からツバサ若き日(?)の歌組オーディションの回想へ。
「誰にも負けるつもりは無かった。ひめのステージを見るまでは」
四ツ葉学園の花形・歌組トップに憧れたツバサ。オーディションにも合格し手応えを感じたその時、入れ違うように現れたひめ様のステージを見ると残酷な現実に気付いてしまった。歌組のトップは彼女だ。自分の実力に勝る者がいる以上トップにはなれない、歌組トップを目指した夢はおそらくもう叶わない、さてどうしよう…という葛藤は今のゆめの悩みとシンクロします。ゆめの実力はさておき(笑

悩めるツバサは夕暮れの展望台にて風に吹かれ、ってなトコへふっと現れた八千草先生はツバサの事を気にもせず両手を広げて風を受けそのままダイブ! 慌てて止めたツバサは掴み所の無い八千草先生に腹を立てるも当人は「気分転換よ」と軽く返し――
「だってあなた、世界は終わった! みたいな顔してるからさ」
「花の歌組でトップにならなければ意味が無い、そう思ってるでしょ?」
「あははは、小さい小さい」
おそらく八千草先生はツバサの女優の素質に気付いていて、そんなツバサが狭い了見で絶望し道を閉ざしているのを見かねて声を掛けたのでしょう。歌組トップという枷によってせっかく持っている「いい翼」を羽ばたかせられない、飛ぶ意志がない鳥はいつまでも飛び立てないのです。その意志に火を点けたのは役者稼業の魅力である「自分との闘い」…などなど劇組のモチーフでもある「鳥」を絡めた語りによって自ら飛ぶ意志を燃え上がらせたツバサは劇組へ組替えし今に至ると。この一連は八千草の妖しい魅力と、妖しいだけではない(笑)指導者としての器が印象的でした。やはりこの人は要チェックだ。
とはいえ「正解が無いから自分なりの正解を追及する」ってのは芸能・芸術関係全てに共通する事なので、ドラマチックな語りを差し引いて冷静に考えると、引き抜きのキメゼリフとしては少々説得力に欠けたかもしれない。本作のジャンルで言えば歌もダンスもウォーキングも絶対的な正解など無いのですから。また別に意地悪な目で見ているわけではありませんが、私の目にはどうしても「敵前逃亡の結果 劇組に組替えした」ように映ってしまう。夢の多様性・世界の広がりは尊いとはいえ、歌組トップを一瞬で諦めてしまうスピーディさに少々拍子抜けってのもあります。それだけひめ様の実力が段違いなのでしょうが、現状それほど強キャラオーラを感じないため何かスッと落ちない。
まあ結果的にその転向が今の立場に繋がったってのは現実でもよくある話で、生徒が本来持っていた才能を客観的に評価し導き開花させた指導者の力量も定石。そういう意味では妙にリアルなツバサ組替え話かもしれない。それはそうとツバサの予科服(?)がかわいい。当然だけど今のトップもこういう頃があったんだよねえ。


さてツバサ先輩の経験を聞いた事でゆめはますます答えが出せなくなります。歌組トップを取る事が実質不可能と悟った上での転身、では自分は歌組に拘るべきか移るべきか。ゆめは悩みながら夕暮れのランニングを始め、すると目の前の横道から憎っくき男子(笑)が現れて…抜きつ抜かれつのデットヒートを制したは良いけれど止まりきれずに植え込みへ激突! あはは、ここもいちいち良い顔してます。ゆでダコ扱いを本気で嫌がってる様子もかわいい(笑。そして会話は自然に組分けオーディションに。
「もし合格できなかったら…」
「大事なのは合格できるかじゃなくて自分が何をしたいかじゃねえの?」
「やりたい事があるから四ツ葉学園に入ったんだろ」
「だったらそれに向かって突っ走れよ、今みたいに」
進むか引くか悩んでいたゆめへ会心の一撃。先のツバサ事例と正反対のアドバイス「自分がやりたい事へ突っ走れ!」というのはじつに王道であります。通常なら一直線にこの結論へ到達するトコへ、例のツバサ話を経てキャラの思考を揺らせる辺り巧妙なシナリオ…と思ったら今回シナリオは成田先生とか! ついに成田先生がアイカツシリーズに進出ですか。恋愛モノ大好きな先生の参加は今後の展開に大きな波乱を生みそう(笑。そんなことない! ともあれ選択結果をセリフにせず、一番星を見つめるスクロール一枚絵で決意を示したのなかなかアツい演出でした。アニメはやはり絵で見せないと。


そんなこんなで始まった組分けオーディション当日、しかし歌組受験者の中にゆめの姿がありません。ここで一瞬訝しがるローラを映して気を持たせ、ってなトコへ遅れて入ってくるこれまた王道パターンです。主役は最後に現れるのだ(笑。ほどなく始まったオーディションは「四ツ葉学園 春フェス!」と銘打たれ、要するに学園の恒例行事なのでしょう。さっそく美組に挑戦する小春ちゃん、歌組に挑戦するローラとオーディション風景がパッパと映され…各々一枚絵でしたが気合いが凄い。この脇への拘りは確かに高橋絵と言わざるを得ない。というか小春ちゃんの衣装が扇情的すぎる。
「私は歌が好き。例え他の人より劣っていても…」
「歌いたい、この気持ちは誰にも負けない!」
そしてシーンはフィッティングへ移り、気合いマシマシの語りから「リボンピンクハートコーデ」のカードを掲げてフィッティングシーケンスへ。

始まった曲はもはやおなじみの「アイカツ☆ステップ」でした。個人オーディションの今回はもちろんゆめのソロバージョンで、虹ブーストが掛かっていた第1話バージョンより華やかさは当然劣るものの、各カットの表情・モーションが良くなってる? と思って比較(画像左列が第1話、右列が第3話)してみたら気のせいではなかった。まあこれはCG修正の意味もあろうかと思いますが、それを巧みに利用して(?)事後の評価に繋げたのはなかなか上手かったかも(笑。とはいえ並べて比較しないと判らないのではオンタイム視聴者に以前との違いが伝わっているとも思えず、やはりここは一目で判るような演出(カメラ割り)変更が欲しかった気がする。これじゃ間違い探しレベルですもの。


「お披露目ステージの時と比べるとちょっとおとなしめだったわね」
「でもと~っても楽しそうに歌ってたぞ」
「そうね」
「伝わってきた。歌いたいと思う強い思いが」
ゆめのステージを見たS4は以前ステージとの違いを指摘するも評価は上々。きゃー夜空様厳しい!(落ち着け。そんなステージをこっそり見ていたM4をチラリと映して進行は結果発表へ。まず小春ちゃんの美組合格が決まり、ローラの歌組トップ合格が告げられ…この当然って顔がいいね(笑。
「そして最後の合格者は…虹野ゆめ」
思いがけない合格通知が信じられず周囲に確認、そして思わず飛び上がって大喜び! のタイミングで思いっきり地震テロップが掛かってしまって残念すぎ。早よ地震収まってくれ…。ともあれドベとは言え一発合格、その嬉しさを全身で表すこのカットは見ている方も思わずほっこり。トップへの道程は長そうだけどいっぱい頑張れ。オーディション会場からの帰り道、スマホに配信されてた「グリッター」に気付くもそれが何か判らないゆめ。さっき歌ってた歌詞にあるのに意味を知らないってのは歌い手としての心構えが足りていませんね(笑。とりあえず今回は名称だけ、詳細については追々の説明待ちか。
「ギリギリだったな、ゆでダコ」
「もう~! その呼び方やめてって言ってるでしょ!」
本気で嫌がってるゆめかわいい(二度目。ってなぞんざいなやり取り(笑)を見た小春ちゃんはその相手が四ツ星学園男子部のトップグループM4の結城すばるである事に気付いてびっくり! まあ男子部の存在すら知らなかったゆめがそこのトップなど知るはずもなく――
「へぇ~、あなたもアイドルだったんだ」
「マジで俺を知らないのか?」
「M4なんて知りませんよ~だ」
「私が大好きなのはS4だも~ん」
「ったく、いい度胸してんなあ」
「僕らもまだまだだね、すばる君」
結構な大御所相手に何の敬意も遠慮もないフリーダムゆめ、対するすばる君は呆れながらも呑まれっぱなしであります。あはは。って顔近いよ! そんなやり取りに後で頭を抱えるローラがいい味出してます(笑。お約束のセリフで顔合わせを済ませると明日からの組活動に駆け出すゆめで締め。これでとりあえずレギュラーキャラの顔見せは終わりかな。駆け足の一息が吐いたトコでそろそろスターズ世界観の説明がほしい。現状だと四ツ葉学園の立ち位置すらよく判らないので。
そういや地上波放送で行われている「アイカツスターズ! GoGoスタートキャンペーン」&縮小枠予告が、BS放送では「四ツ星学園ニュース」&フル画面予告に差し替わっていて驚き。〆切を考えれば当然の変更ですが地上波だけだと何だか損した気分だったり(笑
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