2016-07-01(Fri)
アイカツスターズ! #13 リトルフェアリー物語
ツッコミ無用のオリジナル映画。

リトルフェアリー物語開演です。


今回は四ツ星映画祭に出展するオリジナル映画のテイのドラマ回、第6話から6話空けて再びドラマ回とは少々頻度が高めかも。学園挙げての映画の主役をくじ引きで決めちゃうノリはスターズらしいっちゃそうですが、せっかく学内に「劇組」という括りがあるのだから1クールで1~2度しかできない貴重なドラマ回こそ女優たちの掘り下げをするべき、というかドラマ回以外で劇組の見せ場なんて無いでしょうに。まあ今回の映画は映画と言うよりほとんど無秩序学芸会みたいなノリ、ツッコんだら負け的なお馬鹿芝居を劇組主催でやられてもイメージが落ちるだけなのでこれで正解なのかも。なら劇組の存在意義は?(無限ループ
というわけで見事主演を射止めたゆめの撮影シーン、S4の撮影シーンをパッパと映して制作工程を終え、シーンは早々に完成試写会へ移り、その映画をみなさんで見物するテイでお話が進んでいきます。これは前作末期のドラマ回で定着した形式で、ドラマ自体の面白さとは別として、「アイカツ!」の意義がほぼ失せてしまうこの形式は個人的にはあまり好きではありません。特に現段階のスターズは駆け出しアイドルの奮闘がお話の主軸なのだから、何らかの形で「オーディション」を絡めないと成長の過程にもならず、厳しく言えば1話丸ごとスピンオフ的なものになってしまう。キャラがある程度成長し定着した時期なら純粋に「余興」として楽しめる面もありますが、少なくとも今のスターズでやる事では無いと思う(後述)。

というわけで一通り苦言を吐き出し頭を切り換えて今回映画に臨みます。ファーストシーンはリトルフェアリーのタイトルどおり小っさい妖精さんと化したゆめのヒトコマ、どうやら何も言わずに出掛けてしまったお姉ちゃんを捜しに外に出てきたとの事で、巨大な草むらの間からちょこんと出した顔がまずかわいい。続いて通りすがった猫との対比もそれっぽく、この撮影セットだけで結構な予算が掛かってるんじゃ?と下世話な事を考えてしまう(笑。まあ本作に限ればアイカツシステムのホログラムを使えばセットなど自在に作れてしまうか。ほどなく見つけた人間の家に興味を持ったゆめはツタを伝って部屋に侵入、その家主たるゆず先輩の目を盗んで美味しそうなパンケーキやキラキラのお菓子に目を輝かせ――
《妖精たちは嬉しくてワクワクした時に羽根が生えるのです》
心底楽しそう嬉しそうなひめの表情に頬を緩めていると背中がパッと光って羽根が生えました。背中へ振り返って喜ぶゆめの笑顔かわいい。そういや今回の作画は前回担当回(第3話、第8話)と違って高橋氏の手癖が出まくりでした。スタート直後はキャラ表とにらめっこで作画していても、3ローテ目となるとキャラを描き慣れ=手癖が表れ始めるのだろうか。ともあれこの羽根の設定が今回映画のキーポイントとなります。
生えた羽根でさっそく部屋を飛び回るゆめのシーン。映画では楽しそうに飛んでいますが初めてのワイヤーアクションでの撮影は大変だったようです(笑。などと各シーンのポイントごとに撮影裏話カットが入るパターンも前作から踏襲されています。
「ゆずのパンケーキが…何かいるの?」
気持ち良く飛んでいたゆめはまだ慣れないせいかふわっとバランスを崩して花瓶に激突→そのまま倒れてパンケーキがグシャ! あらら! ほどなく部屋に戻ってきたゆず先輩はテーブル上の惨状を見ると丸めた紙を構え…ゴキ相手でもあるまいし丸めた紙でメクラ打ちは無いだろう(笑。ってな攻撃に思わず逃げ出すゆめ、一方窓から逃げていく後姿を見たゆず先輩は「ん? 今のは…」と何やら見覚えある風で、要するにこれがラストへの微かな振りになっていたのでした。そういやゆず先輩だけ映画用衣装が無いのね。


「さっきあなたと同じ妖精の女の子が魔王に連れ去られたのを見たゲコ」
這々の体で部屋を逃げ出し草むらへ戻ったゆめは有莉ちゃん先輩演じるカエルと遭遇します。有莉ちゃん先輩ってばドラマ回にまで出番が!? これは不意打ち、カエル役似合いすぎ。また姿がカエルでもチュートリアル役は変わらないってのがミソです(笑。ここでお姉ちゃんの情報を仕入れたゆめは魔王から助け出すためカエルさんが指し示した方向へ…「魔王の森 入口」とか「魔王の城 この先500m」とか妙に親切な看板に笑った。
その森へ入ると魔王の手下役である教師トリオとさっそく遭遇するも、何やら勝手に内輪モメして話が進みません(笑。ひょっとしてこれは各組(教師)の我の強さを表しているのだろうか。おもむろに肘鉄食らわす桃子先生強ええ。大モメのドサクサで始まった勝負は玉五郎先生との「美しいものしりとり」で…デーブ先生はダンス、桃子先生は演技と言っている中でしりとり勝負を仕掛ける玉五郎先生がシュールすぎる。「る」の連続であっさり詰まり、無表情で煽る教師たちに追い詰められて大ピンチのゆめ、ってなトコへ天空から舞い降りてきた男の子に助けられます。
「ありがとうございます。あなたは?」
「M4王国に住む妖精、望といいます」
というわけで番組スタート以来すばる君以外ほぼ出番が無かったM4の次弾「五十嵐望(CV.上村祐翔)」がようやく本格参戦です。これまで顔はチラチラ映ってもキャラ性どころか名前を覚えるレベルにすらなかったM4の面々が今回はそれなりに活躍し、要するに今回ドラマはクール終わりの箸休め的意味に加え、これまでぞんざいな扱いだったM4メンツの印象付けという側面も窺えます。今回ラストではさっそく穏やかじゃない雰囲気を醸し出してましたし(笑。ともあれ望くんは「魔王に奪われたものを取り返しに行く」=ゆめと同じ目的で魔王の城へ向かう同志として道中を共に。


「すみません! 急いでたもんですみません!」
「全然動かない…大丈夫ですか! もしも~し!」
「あのー、それ岩ですよ?」
次の出番は美組の有望新人たる小春ちゃん。何を持って美しいか?とすれば人それぞれではありますが、岩を抱えるこの姿は世間の標準的な認識から言ってあまり美しいとは言えますまい。特殊メイクによる体型がまた妙にリアルでキッツイ。せっかくの出番なのに何故こんな…これじゃ大春だよ!(笑。「姉たちからいじめられている」と言いつつ大量の食べ物を前にするとまんざらでもなさそう、逆に姉たち的には食欲魔神の妹を愛でている認識のようです。要するにかわいさ余って無節操に餌を与える歪んだ愛情と、食欲とスタイルの狭間で鬩ぎ合う被害者意識という、リアルでも結構ありそうな「かわいがり」の構図でありました。夜空様楽しそうだなあ。ていうか小春ちゃんが掛けてたギターメガネって本当にあるのね。パーティグッズ=非日常を表している? そういや最初から最後までメガネ無しの顔を決して見せない拘りには笑った。これはいつか明らかになるであろう素顔への壮大な引きかな。
ってなトコへ白馬に乗った少年が現れます。またしてもM4からの出演者はEDクレジットによると「香澄朝陽(CV.堀江瞬)」…この名字からして夜空様の弟? まだ確定していませんが香澄姉妹回である次回予告にも顔を見せている辺り親族である事はほぼ間違い無いでしょう。そういやこのシーンでM4のラスト一人も出ていたのでした。馬に何故ヘッドホンが?と思ってたけどラストのネタバラシにはさすがに笑った。メガネくん有能じゃん(笑。そして元々のメガネを掛けられなくなってしまったコハルデレラの悲劇を映して小春ちゃんのターンは終了。
そこからシーンは魔王の城へ。いかにも妖しい城内の鳥籠に囚われていたひめ様妖精と、いかにもなイヤリングを付けた魔王すばるくん。籠の中で項垂れるひめ様が妙に色っぽいな(笑

「お前たちは素敵な物を見てワクワクすると羽根が生えるのだろう?」
「そしてその羽根は手に入れた者に新たなる力を授けてくれる」
「俺はその羽根が欲しい」
「あなたの前でワクワクなんてするもんですか!」
鳥籠のひめ様と魔王すばるの会話にて経緯をサッと説明わかりやすい。そして魔王すばるは妖精に羽根を生やせるべく誘惑を仕掛け始めます。凄まじくメルヘンチックなお茶、辛さMAXの激辛カレーと手を替え品を替えた誘惑にいちいち色っぽく反応するひめ様がいい味すぎ。何このノリ(笑

一方魔王の城まであと200m(親切)に迫ったご一行は例によって教師トリオのドタバタに遭遇し、ヘッドホンを掛けた木(笑)の前を通過し、ローラ&アンナ先生による赤頭巾ロック小芝居をやり過ごし、あこちゃんによる白雪姫小芝居をやり過ごし、三度現れた教師トリオを華麗にスルーし…寒い小芝居にツッコんだら負けという視聴姿勢を体現する道中描写は大人視点だとシュールギャグとして認識できますが、子供視点ではどうなのだろう。またこういうハイブロウなネタは各々のキャラ性が定着していない時期にやっても効果が薄い気がする。特にS4に関しては雲上人がお馬鹿な芝居をする意外性に意義があるわけで、肝心の雲上人イメージが未だ確立されていない今やられても笑い所が掴めない。しょうもない天丼を繰り返していた教師トリオにしても本来の姿勢がよう判らん状態では意外性も何も。「あの夜空様が!?」「あの桃子先生が!?」の「あの」の部分が無いと成立しないコメディで、定石を知る前の定石外しは要するに時期尚早だったとしか言いようが無い、もったいない。


「なんという手触り…」
魔王すばるの手が布地をさわさわすると次のカットでひめ様のセクシー全開な苦悶顔、子供アニメでこんなんいいの!? と思ったら触っていたのはお昼寝用の布団という…狙ってるだろ!(笑。それでも墜ちないひめ様に業を煮やした魔王すばるは羽布団を切り裂き、散らばる羽根に重なってひめ様の悲鳴ががが! 妖精の羽根を手に入れられない苛立ちを羽布団に掛けた演出はなかなかドラマチックであります。すると悲鳴を聞いたゆめはターザンローブで城へ突入! 羽根があるんだから飛んで行けばいいのに(それは言わない
「ゆめ、あなた羽根が…」
危険を顧みず助けに来てくれたゆめの羽根を見たひめ様はワクワク全開で背中がピカッ! さすがひめ様美しい! ところが魔王にとっては飛んで火に入る夏の妖精、目的の羽根がダブルで現れたのだから黙って見ているはずもなくここぞとばかり手を伸ばし、ってなトコへ剣を構えた望くんが飛んできて暫しブレードアクションを交わすも、魔王の剣によって羽根を切られて一転ピンチに! 望くんいつの間に羽根が? ゆめが魔王に襲われるシーンを見てワクワクしちゃったのだろうか?(下衆な勘ぐり
「巨人の石、返してもらおう!」
一方鳥籠を抜け出した妖精姉妹は激辛カレーのチリパウダーを魔王に浴びせ…あのカレーはこの逆転劇の仕込みだったのか!(笑。そして生じた隙にお約束どおり望くんが剣を振り、いかにも目立った魔王のイヤリングの赤い石「巨人の石」を外すと、あらら魔王は妖精サイズに縮んで一件落着。つまり魔王は望くんから奪ったこの石の効果によって(妖精比)巨人になっていたというわけでした。ビッグヒューマル!

エピローグは先の人間の家。素敵なものを見せたいゆめは望くんと一緒に部屋へ入ると美味しそうなケーキの周りをぐるりと回ってご満悦。するとさっきまで犬小屋みたいなトコにいた魔王が何故か現れ、いったい何が起きるんです?と思っていたら満面笑顔のひめ様が花吹雪を舞わせて「さっぷらーいず!」「今日はお祝いだもの」と力技の急展開へ。ひめ様楽しそうだなあ(笑
「黙っていたけど実は僕…M4王国の王子なんだ」
「望くんが!? 全然気付かなかった!」
「僕と結婚してください」
というわけで童話お約束のオチでめでたしめでたし。ここは「全然気付かなかった!」でもうダメだった(笑。華やかなプロポーズの陰で蓄音機をひたすら回すすばる君、謎の祝舞を踊るひめ様もいい味出しすぎ。ってなトコへ家主のゆず先輩が入って来てひめ様の友達だった事をネタバラシしつつ、いつしかオールキャストが集まってご成婚祝いの大団円。ってな中ですばる君だけ不機嫌そうなのはなかなか奧が深いかもしれない。

「すばる君がライバルなんて強敵すぎるからな」
無事に上映を終えると例によって滝号泣のゆめ、ほんと感激屋だなあ(笑。ってなトコへやってきた望くんと軽く挨拶を交わし…後でソッポ向いてるすばる君がいかにも、さらに望くんの挑発(?)にムキになっちゃう辺りもいかにもであります。あははは。スターズはこういう路線でいくのか。こりゃ成田先生燃えちゃいそう。そして朝陽くん&かなた君の短い会話で劇中ヘッドホンキャラ(笑)のネタバラシ。メガネくんは鼻持ちならない系かと思いきや意外と便利な有能くんでした。今後も「こんな事もあろうかと!」とか言いそう。
「アイカツ! 頑張ります!」
S4のみなさんからお褒めの言葉を頂いてますます張り切るゆめローラ小春ちゃん、そんなかわいい後輩たちを暖かく見守るS4で締め。EDのキャストクレジットではようやくS4全員のフルネームが判明し――

次回 香澄姉妹回への引きも十分であります。香澄一家おそるべし。というかこの短い予告だけでお腹いっぱいになりそう。夜空様デレデレじゃん! 真昼ちゃんの表情がいちいち良いので今からワクワクが止まりません。妖精だったら羽根が生えるよ。また次回から私服・制服ともに夏服になるようなのでそちらも楽しみ。ローラ&小春ちゃんは流行りのオフショルダー、いや小春ちゃんの服はこのアングルだと裸エプロンみたい(笑
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リトルフェアリー物語開演です。


今回は四ツ星映画祭に出展するオリジナル映画のテイのドラマ回、第6話から6話空けて再びドラマ回とは少々頻度が高めかも。学園挙げての映画の主役をくじ引きで決めちゃうノリはスターズらしいっちゃそうですが、せっかく学内に「劇組」という括りがあるのだから1クールで1~2度しかできない貴重なドラマ回こそ女優たちの掘り下げをするべき、というかドラマ回以外で劇組の見せ場なんて無いでしょうに。まあ今回の映画は映画と言うよりほとんど無秩序学芸会みたいなノリ、ツッコんだら負け的なお馬鹿芝居を劇組主催でやられてもイメージが落ちるだけなのでこれで正解なのかも。なら劇組の存在意義は?(無限ループ
というわけで見事主演を射止めたゆめの撮影シーン、S4の撮影シーンをパッパと映して制作工程を終え、シーンは早々に完成試写会へ移り、その映画をみなさんで見物するテイでお話が進んでいきます。これは前作末期のドラマ回で定着した形式で、ドラマ自体の面白さとは別として、「アイカツ!」の意義がほぼ失せてしまうこの形式は個人的にはあまり好きではありません。特に現段階のスターズは駆け出しアイドルの奮闘がお話の主軸なのだから、何らかの形で「オーディション」を絡めないと成長の過程にもならず、厳しく言えば1話丸ごとスピンオフ的なものになってしまう。キャラがある程度成長し定着した時期なら純粋に「余興」として楽しめる面もありますが、少なくとも今のスターズでやる事では無いと思う(後述)。

というわけで一通り苦言を吐き出し頭を切り換えて今回映画に臨みます。ファーストシーンはリトルフェアリーのタイトルどおり小っさい妖精さんと化したゆめのヒトコマ、どうやら何も言わずに出掛けてしまったお姉ちゃんを捜しに外に出てきたとの事で、巨大な草むらの間からちょこんと出した顔がまずかわいい。続いて通りすがった猫との対比もそれっぽく、この撮影セットだけで結構な予算が掛かってるんじゃ?と下世話な事を考えてしまう(笑。まあ本作に限ればアイカツシステムのホログラムを使えばセットなど自在に作れてしまうか。ほどなく見つけた人間の家に興味を持ったゆめはツタを伝って部屋に侵入、その家主たるゆず先輩の目を盗んで美味しそうなパンケーキやキラキラのお菓子に目を輝かせ――
《妖精たちは嬉しくてワクワクした時に羽根が生えるのです》
心底楽しそう嬉しそうなひめの表情に頬を緩めていると背中がパッと光って羽根が生えました。背中へ振り返って喜ぶゆめの笑顔かわいい。そういや今回の作画は前回担当回(第3話、第8話)と違って高橋氏の手癖が出まくりでした。スタート直後はキャラ表とにらめっこで作画していても、3ローテ目となるとキャラを描き慣れ=手癖が表れ始めるのだろうか。ともあれこの羽根の設定が今回映画のキーポイントとなります。
生えた羽根でさっそく部屋を飛び回るゆめのシーン。映画では楽しそうに飛んでいますが初めてのワイヤーアクションでの撮影は大変だったようです(笑。などと各シーンのポイントごとに撮影裏話カットが入るパターンも前作から踏襲されています。
「ゆずのパンケーキが…何かいるの?」
気持ち良く飛んでいたゆめはまだ慣れないせいかふわっとバランスを崩して花瓶に激突→そのまま倒れてパンケーキがグシャ! あらら! ほどなく部屋に戻ってきたゆず先輩はテーブル上の惨状を見ると丸めた紙を構え…ゴキ相手でもあるまいし丸めた紙でメクラ打ちは無いだろう(笑。ってな攻撃に思わず逃げ出すゆめ、一方窓から逃げていく後姿を見たゆず先輩は「ん? 今のは…」と何やら見覚えある風で、要するにこれがラストへの微かな振りになっていたのでした。そういやゆず先輩だけ映画用衣装が無いのね。


「さっきあなたと同じ妖精の女の子が魔王に連れ去られたのを見たゲコ」
這々の体で部屋を逃げ出し草むらへ戻ったゆめは有莉ちゃん先輩演じるカエルと遭遇します。有莉ちゃん先輩ってばドラマ回にまで出番が!? これは不意打ち、カエル役似合いすぎ。また姿がカエルでもチュートリアル役は変わらないってのがミソです(笑。ここでお姉ちゃんの情報を仕入れたゆめは魔王から助け出すためカエルさんが指し示した方向へ…「魔王の森 入口」とか「魔王の城 この先500m」とか妙に親切な看板に笑った。
その森へ入ると魔王の手下役である教師トリオとさっそく遭遇するも、何やら勝手に内輪モメして話が進みません(笑。ひょっとしてこれは各組(教師)の我の強さを表しているのだろうか。おもむろに肘鉄食らわす桃子先生強ええ。大モメのドサクサで始まった勝負は玉五郎先生との「美しいものしりとり」で…デーブ先生はダンス、桃子先生は演技と言っている中でしりとり勝負を仕掛ける玉五郎先生がシュールすぎる。「る」の連続であっさり詰まり、無表情で煽る教師たちに追い詰められて大ピンチのゆめ、ってなトコへ天空から舞い降りてきた男の子に助けられます。
「ありがとうございます。あなたは?」
「M4王国に住む妖精、望といいます」
というわけで番組スタート以来すばる君以外ほぼ出番が無かったM4の次弾「五十嵐望(CV.上村祐翔)」がようやく本格参戦です。これまで顔はチラチラ映ってもキャラ性どころか名前を覚えるレベルにすらなかったM4の面々が今回はそれなりに活躍し、要するに今回ドラマはクール終わりの箸休め的意味に加え、これまでぞんざいな扱いだったM4メンツの印象付けという側面も窺えます。今回ラストではさっそく穏やかじゃない雰囲気を醸し出してましたし(笑。ともあれ望くんは「魔王に奪われたものを取り返しに行く」=ゆめと同じ目的で魔王の城へ向かう同志として道中を共に。


「すみません! 急いでたもんですみません!」
「全然動かない…大丈夫ですか! もしも~し!」
「あのー、それ岩ですよ?」
次の出番は美組の有望新人たる小春ちゃん。何を持って美しいか?とすれば人それぞれではありますが、岩を抱えるこの姿は世間の標準的な認識から言ってあまり美しいとは言えますまい。特殊メイクによる体型がまた妙にリアルでキッツイ。せっかくの出番なのに何故こんな…これじゃ大春だよ!(笑。「姉たちからいじめられている」と言いつつ大量の食べ物を前にするとまんざらでもなさそう、逆に姉たち的には食欲魔神の妹を愛でている認識のようです。要するにかわいさ余って無節操に餌を与える歪んだ愛情と、食欲とスタイルの狭間で鬩ぎ合う被害者意識という、リアルでも結構ありそうな「かわいがり」の構図でありました。夜空様楽しそうだなあ。ていうか小春ちゃんが掛けてたギターメガネって本当にあるのね。パーティグッズ=非日常を表している? そういや最初から最後までメガネ無しの顔を決して見せない拘りには笑った。これはいつか明らかになるであろう素顔への壮大な引きかな。
ってなトコへ白馬に乗った少年が現れます。またしてもM4からの出演者はEDクレジットによると「香澄朝陽(CV.堀江瞬)」…この名字からして夜空様の弟? まだ確定していませんが香澄姉妹回である次回予告にも顔を見せている辺り親族である事はほぼ間違い無いでしょう。そういやこのシーンでM4のラスト一人も出ていたのでした。馬に何故ヘッドホンが?と思ってたけどラストのネタバラシにはさすがに笑った。メガネくん有能じゃん(笑。そして元々のメガネを掛けられなくなってしまったコハルデレラの悲劇を映して小春ちゃんのターンは終了。
そこからシーンは魔王の城へ。いかにも妖しい城内の鳥籠に囚われていたひめ様妖精と、いかにもなイヤリングを付けた魔王すばるくん。籠の中で項垂れるひめ様が妙に色っぽいな(笑

「お前たちは素敵な物を見てワクワクすると羽根が生えるのだろう?」
「そしてその羽根は手に入れた者に新たなる力を授けてくれる」
「俺はその羽根が欲しい」
「あなたの前でワクワクなんてするもんですか!」
鳥籠のひめ様と魔王すばるの会話にて経緯をサッと説明わかりやすい。そして魔王すばるは妖精に羽根を生やせるべく誘惑を仕掛け始めます。凄まじくメルヘンチックなお茶、辛さMAXの激辛カレーと手を替え品を替えた誘惑にいちいち色っぽく反応するひめ様がいい味すぎ。何このノリ(笑

一方魔王の城まであと200m(親切)に迫ったご一行は例によって教師トリオのドタバタに遭遇し、ヘッドホンを掛けた木(笑)の前を通過し、ローラ&アンナ先生による赤頭巾ロック小芝居をやり過ごし、あこちゃんによる白雪姫小芝居をやり過ごし、三度現れた教師トリオを華麗にスルーし…寒い小芝居にツッコんだら負けという視聴姿勢を体現する道中描写は大人視点だとシュールギャグとして認識できますが、子供視点ではどうなのだろう。またこういうハイブロウなネタは各々のキャラ性が定着していない時期にやっても効果が薄い気がする。特にS4に関しては雲上人がお馬鹿な芝居をする意外性に意義があるわけで、肝心の雲上人イメージが未だ確立されていない今やられても笑い所が掴めない。しょうもない天丼を繰り返していた教師トリオにしても本来の姿勢がよう判らん状態では意外性も何も。「あの夜空様が!?」「あの桃子先生が!?」の「あの」の部分が無いと成立しないコメディで、定石を知る前の定石外しは要するに時期尚早だったとしか言いようが無い、もったいない。


「なんという手触り…」
魔王すばるの手が布地をさわさわすると次のカットでひめ様のセクシー全開な苦悶顔、子供アニメでこんなんいいの!? と思ったら触っていたのはお昼寝用の布団という…狙ってるだろ!(笑。それでも墜ちないひめ様に業を煮やした魔王すばるは羽布団を切り裂き、散らばる羽根に重なってひめ様の悲鳴ががが! 妖精の羽根を手に入れられない苛立ちを羽布団に掛けた演出はなかなかドラマチックであります。すると悲鳴を聞いたゆめはターザンローブで城へ突入! 羽根があるんだから飛んで行けばいいのに(それは言わない
「ゆめ、あなた羽根が…」
危険を顧みず助けに来てくれたゆめの羽根を見たひめ様はワクワク全開で背中がピカッ! さすがひめ様美しい! ところが魔王にとっては飛んで火に入る夏の妖精、目的の羽根がダブルで現れたのだから黙って見ているはずもなくここぞとばかり手を伸ばし、ってなトコへ剣を構えた望くんが飛んできて暫しブレードアクションを交わすも、魔王の剣によって羽根を切られて一転ピンチに! 望くんいつの間に羽根が? ゆめが魔王に襲われるシーンを見てワクワクしちゃったのだろうか?(下衆な勘ぐり
「巨人の石、返してもらおう!」
一方鳥籠を抜け出した妖精姉妹は激辛カレーのチリパウダーを魔王に浴びせ…あのカレーはこの逆転劇の仕込みだったのか!(笑。そして生じた隙にお約束どおり望くんが剣を振り、いかにも目立った魔王のイヤリングの赤い石「巨人の石」を外すと、あらら魔王は妖精サイズに縮んで一件落着。つまり魔王は望くんから奪ったこの石の効果によって(妖精比)巨人になっていたというわけでした。ビッグヒューマル!

エピローグは先の人間の家。素敵なものを見せたいゆめは望くんと一緒に部屋へ入ると美味しそうなケーキの周りをぐるりと回ってご満悦。するとさっきまで犬小屋みたいなトコにいた魔王が何故か現れ、いったい何が起きるんです?と思っていたら満面笑顔のひめ様が花吹雪を舞わせて「さっぷらーいず!」「今日はお祝いだもの」と力技の急展開へ。ひめ様楽しそうだなあ(笑
「黙っていたけど実は僕…M4王国の王子なんだ」
「望くんが!? 全然気付かなかった!」
「僕と結婚してください」
というわけで童話お約束のオチでめでたしめでたし。ここは「全然気付かなかった!」でもうダメだった(笑。華やかなプロポーズの陰で蓄音機をひたすら回すすばる君、謎の祝舞を踊るひめ様もいい味出しすぎ。ってなトコへ家主のゆず先輩が入って来てひめ様の友達だった事をネタバラシしつつ、いつしかオールキャストが集まってご成婚祝いの大団円。ってな中ですばる君だけ不機嫌そうなのはなかなか奧が深いかもしれない。

「すばる君がライバルなんて強敵すぎるからな」
無事に上映を終えると例によって滝号泣のゆめ、ほんと感激屋だなあ(笑。ってなトコへやってきた望くんと軽く挨拶を交わし…後でソッポ向いてるすばる君がいかにも、さらに望くんの挑発(?)にムキになっちゃう辺りもいかにもであります。あははは。スターズはこういう路線でいくのか。こりゃ成田先生燃えちゃいそう。そして朝陽くん&かなた君の短い会話で劇中ヘッドホンキャラ(笑)のネタバラシ。メガネくんは鼻持ちならない系かと思いきや意外と便利な有能くんでした。今後も「こんな事もあろうかと!」とか言いそう。
「アイカツ! 頑張ります!」
S4のみなさんからお褒めの言葉を頂いてますます張り切るゆめローラ小春ちゃん、そんなかわいい後輩たちを暖かく見守るS4で締め。EDのキャストクレジットではようやくS4全員のフルネームが判明し――

次回 香澄姉妹回への引きも十分であります。香澄一家おそるべし。というかこの短い予告だけでお腹いっぱいになりそう。夜空様デレデレじゃん! 真昼ちゃんの表情がいちいち良いので今からワクワクが止まりません。妖精だったら羽根が生えるよ。また次回から私服・制服ともに夏服になるようなのでそちらも楽しみ。ローラ&小春ちゃんは流行りのオフショルダー、いや小春ちゃんの服はこのアングルだと裸エプロンみたい(笑
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