2016-08-19(Fri)
アイカツスターズ! #19 真夏のトップダンサー☆
フリーダムすぎる舞組トップの真の顔。

やっぱり楽しいのが一番!

「あ~~~~~~、っついねさすがに」
蝉時雨が降り注ぐ真夏の四ツ星。タダでさえ暑い季節によりによって空調が故障した中 汗ダラダラの発声練習は見ているだけで暑い暑い! そんなレッスンを見ていた小春ちゃんは固まったままコテンと倒れてあら大変です。大変だけどかわいい(笑。その後カフェに移動してアイスティー(?)をきゅーっと一息の速度が速すぎて笑った。よほど水分が欠乏していたのだね。でも冷たい飲み物ばかりだと体に良くない、ちゃんとご飯を食べないと。でもでもこの暑さで食欲も湧かず…ってなトコへトレイいっぱいの料理を持ったゆず先輩が登場します。
「…それ全部一人で食べるんですか!?」
「もっちろん!」
いつ見ても元気すぎるゆず先輩に関しては夏バテの方がシッポを巻いてしまいそう。そんなゆず先輩に夏バテの件を話すと「熱闘サマーダンスバトル」のチラシをチラリ。すると説明係の小春ちゃん(笑)が大会要項をつらつら語り始めます。高原で開催される国内最高峰のダンス大会で、この夏のトップダンサーを決める大会、もちろんゆず先輩も参加するとか。
「みんなで遊びに行っちゃおう!」
先輩のダンスを見たいし、小春ちゃんの夏バテ解消に涼しい高原での避暑はナイスタイミング、ってな事でみんな揃って高原へ! ゆず先輩ってばホントに楽しそう(笑


バスに揺られて高原への道中は涼しい風と牛と馬と羊とダチョウに迎えられ…ここでチラリと映ったダチョウの親子が前振りになっていたとは。そんなこんなで到着したフェス会場は看板どおり結構な規模で、大きなステージセット&ビジョンを備え、詰めかけたお客さんもかなりの人数であります。既に予選が始まっている会場は凄い熱気に包まれて面白いじゃない! ところがその熱気にアテられて小春ちゃんがまた倒れてしまいます。あららら。
「おーーーーい!」
ってなトコへ櫓の上から声が掛かってゆず先輩登場。手に持ったソフトクリームをペロリと舐めてペコちゃん顔の一連作画が妙に動いてて笑った。と思ったらこれはまだ序の口でした。

ここから暫しゆず先輩による出店グルメのご案内が続きます。焼きそば、わたあめ、涼風ソフト、焼きもろこし、クリソ、タコスなどなど堪能しているうちに小春ちゃんの夏バテはすっかり回復、あら簡単(笑。とはいえこういうトコで食べる出店メニューって何故か美味しい=食うモノ食えれば元気が出るってのは確かなのであながちご都合でもありません。というか各メニューの作画が気合い入ってて笑う。
「ゆずの予選はもう終わったし平気平気~♪」
大会に出ているはずなのに出店巡りしてていいの? と思いきや先輩の予選は既に終わっているので問題無し、と思いきややっぱり問題がありました。
「平気ではありません!」
「ゆず様、決勝までここでじっとしていてくださいってお願いしたではありませんか!」
美味しそうな匂いに釣られてふらふら出掛けた自由人へビシッと釘を刺し、対するゆず先輩はスマイル全開で言い訳するも、幹部二人は慣れたモノなのか眉一つ動かさず決勝への体力温存をビシッと言い放ちます。以前から判っていたけど舞組の場合は幹部というより保護者、いやむしろ調教師と言った方が正しいかも(笑。ゆず先輩自由すぎ。
「私は舞組幹部、三年の桂ミキ」
「同じく舞組幹部、二年の明石咲耶です」
初対面の子を交えてお互いの自己紹介。前回の幹部室で匂わせたとおりミキ幹部は三年生、見覚えあるジト目ちゃんは二年生との事で、つまり有莉ちゃん先輩や劇組幹部のありさちゃんと同学年ですね。三年生でトップ(S4)を狙う子が二年生で幹部に就くのは何となく判りますが、では三年生で幹部をやってるミキ先輩は? とふと思ったら最後にきちんと答えが用意されててちょっと感心。そういや美組の幹部ってまだ出てなかったっけ?
「ミッキーとサーヤはとっても頼もしい幹部なんだゾ!」
「お世辞は結構です。早く戻りましょう」
何を言おうが淡々と連行していく舞組幹部の手慣れ感が凄い(笑。そして連行中のゆず先輩に誘われるまま舞組の詰所へ同行すると、舞組担当のデーブ先生による熱い暑苦しい歓迎ダンスががが! ぐるぐる! 今回作画陣はなぜこんなカットに本気を出すのか(笑
「デーブ先生って汗だくでアツい事言うからホント暑苦しいゾ!」
誰もが思う事をド直球で言い放つゆず先輩おそるべし。そしてこれほどフルオープンな先輩が心の中であんなん思っていたってのもなかなか深いな(後述)。ってなトコでモニタに映った国内外で活躍しているプロダンサーのホネホネブラザースのぐねぐね動くハイレベルダンス…だからどうしてこういうカットに作画リソースを注ぐのかと(笑。ともあれ作画のとおりレベルが高い大会はゆず先輩以外の舞組全員予選落ち、一部に大人気のハルカも予選に落ちてテンションダウンダウン! やはりこのレベルじゃないとゆず先輩の相方は務まらんのね(笑。なーんて騒いでいたらいつの間にかゆず先輩がいません! ホント一瞬も目を離せない子です。これじゃミッキー&サーヤは一時も気が休まらんでしょう。あはは。

さてその頃ゆず先輩は謎の建物を訪れていました。空気が綺麗な高原でベッドに伏せるといえばサナトリウム? 銀髪縦ロールの赤目少女にクレープを渡して一緒にパク付くゆず先輩、一方謎の少女は言葉を発せず顔もはっきり見せず…やはりこの子も例の謎パワーの被験者(?)だったりするのだろうか。まあ本作の流れからして普通の病気(?)で療養しているとは考えにくいのでおそらくそうなのでしょう。
「早く学園に戻ってくるんだゾ!」
壁に掛けられた制服は幹部服なので相応の実力者? 第16話ラストにパッと出てきた謎少女と何らかの関係があるのかな? とりあえず瞳色は似ている感じだけれど本作の場合あまり関係無いような例が多いのでナントモ。というか普通に第3弾の新キャラなのね。主人公世代ではなく幹部生(上級生)の新キャラとは珍しいパターンです。
「ゆず様の苦手なもの。それは集団行動、時間厳守」
「そしてゆず様は好奇心旺盛。何か楽しいものを見つけたら夢中になってしまい、集合時間を忘れる事は十分にありえます」
一方大会会場では姿を消したゆず先輩にヤキモキが止まりません。幹部たちもその辺は良く判っているもので主が居ぬ間に結構言いたい放題です。いや本人が居ても言うだろうけど(笑。ともあれ決勝スタートが迫る中待っているだけでは埒があかない、このままでは間に合わず失格になってしまう、というわけで――
「ゆず様捕獲作戦開始!」
もはや珍獣扱いであります。でもみんな楽しそう(笑

櫓に登って双眼鏡で会場を捜索するとさっそく発見! ここもまたジャグリングの動きがぬるぬるすぎて何事かと。さらにジャンプしながら捕虫網を振って蝶々を追うゆず先輩…だからどうしてこういうカットに作画リソースを(以下同文。そして予告でぶっ飛んだ例のシーンへ突入します。
「例のアレを」
「はっ!」
「ターゲットロック」
「えっ! ちょっと待っ…」
「てーーーい!」
発見地点を連絡しても到着前に逃げられてしまう…ならば!と構えた例のアレは構えから発射まで淀みなさすぎて唖然、いきなりの事態にさすがに慌てたゆめを完全スルーして「てーーーい!」→ズドーン!のテンポには腹抱えた(笑。ぶっ放したミサイルが空中でバラけて投網になる一連も妙に凝ってて笑えます。だからどうしてこういうカットに作画リソースを(以下同文

ところが伊達に二年生で舞組トップを張ってるわけではないゆず先輩の野生は人知を越えたモノでありました。投網が捉える寸前にテントウムシを追いかけてナチュラルに窮地を脱するヒトコマはさすがとしか(笑。そんな野生児も決勝の時間は覚えていたようでそろそろ戻らないと! ってなタイミングで草むらで怯えるダチョウの子供に気付き、怯えて噛み付く子ダチョウにそのまま噛み付かせて「大丈夫、怖くないゾ」…まさかここでかの有名なナウ●●のパロが来るとは! その優しさに子ダチョウはすっかり懐き、子ダチョウが迷子と知ったゆず先輩は一緒にお母さんを捜してあげることに。時間無いけど大丈夫? そうこうしているうちに決勝が始まってしまい、そんな事情を露知らない会場組はヤキモキが止まりません。さあどうする!?

「舞組の人たちがこれだけ会場を捜してもいないなら外に出てるのかも?」
「もしかしたら!」
というわけで高原への道中で見渡した牧場エリアへ向かうとダチョウ牧場の側にゆず先輩を発見! ここで子ダチョウの顛末を聞くも決勝時間を急かすローラへ――
「困ってる子を放っといたら楽しく踊れないから」
このヒトコトにゆず先輩の何たるかが詰まっていてちょっと感動。時間が迫っている事を判っていて子ダチョウを優先し、しかもダッシュで走れば間に合うと満面笑顔でアイカツダーッシュ! 予告のダッシュはここでしたか。てっきりミサイルから逃げてるカットかと(笑。子ダチョウを連れてきてもらったお礼をお母さんダチョウが返す流れも野生児ゆず先輩のエピソードとしてじつにほっこりであります。走りながらピョンとジャンプしダチョウに跨るシーンも妙に気合いが入ってました。一瞬のジャンプまでこの描き込みです。
ダチョウに乗ってほどなく会場に着いたゆず先輩、ビックリ顔で出迎えるみなさん。そりゃそーだ(笑。強烈なパフォーマンスを大絶賛のデーブ先生、相変わらずテンションストップ高のハルカと横ピースを交わし、ってなトコで幹部二人は冷静に決勝ステージへ導きます。
「ゆず様! ツッコみたい事は山ほどありますが後で!」
もう腹筋が痛いよ。今回はセリフ選びがいちいち秀逸すぎる、と思ったら成田先生か! なるほど。

預けていた「トロピカルフラガールコーデ」のカードを渡され満面笑顔のゆず先輩、そこから二人へド直球の感情表現がまた良かった。
「ミッキー、サーヤ、ありがとう! 大好き!」
思った事をそのまま言うゆず先輩の素直な気持ちに思わず照れちゃうミッキーのかわいさが反則的。いつものジト目を緩めるサーヤのリアクションも良かった。というかこれまであまり表に出て来なかった舞組のみなさんがいろいろ良すぎる。他の組もこんな風に各々取り上げて欲しいけれど、それと並行して主人公組の本筋も描かないといけないので制作的には大変だろうなあ。
弾ける笑顔でテントを出たゆず先輩は一人になると目を瞑って深呼吸。あのゆず先輩も本番前では集中するんだ、と思ったトコへ三人娘がやってきて集中中断。それでも笑顔で迎える器の大きさに感心してたら、次のやりとりにまた感心。
「ゆず先輩は緊張しないんですか?」
「緊張? するに決まってるゾ!」
緊張とはまったく無縁と思われたゆず先輩の意外な返答。実力者揃いのライバル、舞組全員の期待、などなど重い荷物を背負ったステージである事をきちんと自覚していたのです。そんな緊張を表に出さず笑顔で通す強さ、しかもそれら緊張やプレッシャーすら「楽しむ」要素としてしまう。フリーダムなお茶目野生児の中に秘められた舞組トップの精神力たるや、こういうトコを見るとさすが二年生でS4を張るだけの事はあります。またゆず先輩のそんな胸中が判っているからこそミッキー&サーヤはいざとなっても取り乱さずじっと待っていたのでしょう。何せ調教師と動物は深い所で信頼が築かれていないと関係が成り立たない。ううむじつに深い(合ってるような違うような
「楽しいのがいっちばん!」
そしてカードを携えコーデチェンジへ。初披露のゆず先輩フィッティングシーケンスはウインク笑顔が弾けるかわいらしさに目を奪われ、チェンジ後のキメもかわいいかわいい。このキメカットだけで最新モデリングの進化を感じさせましたが――

今回のステージ曲「8月のマリーナ」が始まった瞬間あまりの進化に目が点に。基本的に第17話で披露したあこバージョンと同じ振り付け同じカット割りなのですが、ダンスの舞組トップたるゆず先輩の実力が反映されたキレキレダンス、その大元となるモデリングの進化はちょっと目を疑うレベルだったかもしれない。欲目抜きで前作のCGムービーに追い付いたんじゃ?と思えます。ゆめの2型モデルもかなりの進化が見られましたし、スターズになって少々残念気味だったCGムービーがついに再興の狼煙を上げてきた感じ。閑話休題、演出的にもダンスステージらしくステップのアップをカットインしたり、キメアクションをカットインしたり、前出と同アングルでも細かくズーミング調整されていたり、あこバージョンに比べて全体の完成度が非常に高く、S4の貫禄&ポリシーである「楽しさ」が伝わってくるゆず先輩のステージでした。素晴らしい。



ライブが終わると即S4制服に戻ってちょっと驚き(笑
「ゆず様は自由で勝手で私たちは振り回されてばかり」
「でもゆず様のダンスを見れば苦労など吹き飛んでしまう。年下なのにライバルなのに、あの方が思いっきり踊れるように力になりたいと思ってしまう」
「本当に困ったものです」
ステージ上で笑顔を振りまくゆず先輩を見上げて呟くミッキー&サーヤのセリフが舞組の関係性やゆず先輩の何たるかをズバリ表していました。年齢や立場を越えて応援したくなる、アイドルとして最も重要なカリスマ性を持ったゆず先輩がS4であるのは当然なのかもしれません。
「優勝者はロサンゼルスにダンス留学できるんですよ」
「うーん…パスだゾ!」
優勝が決まったゆず先輩は賞品のダンス留学をあっさりパスしてハルカへプレゼント。とことん自由だなあと思いつつ、せっかく目立ってきたハルカをここで一時退場させる流れは何事かと。いやおそらくハルカはLAから帰ってきてからが本番に違いない。頭のお団子を伸ばせるようになって帰ってくるに違いない。びよーん。
「みんなで一緒に踊ろうよ!」
優勝しても体のうずうずが止まらない、テンション上げ上げのゆず先輩は観客たちを巻き込んで会場全体をダンスフロアへ。その言葉を受けて踊り始めた観客やダチョウ(笑)の笑顔がまたゆず先輩の笑顔に返り、「楽しいのが一番!」の締めまで徹頭徹尾ゆず先輩の魅力が詰まった一本でした。予想以上に面白かった。
そういや遅まきながら劇場版を見てきました。ローラ、ああローラ。ゆめの夢を叶えたいばかりに辛い役回りを演じ、何も知らないゆめとケンカになっても決して真相を告げない優しさにおっさんの涙腺は大変な事に。お互いへの気持ちを真正面からぶつけ合っての仲直りシーンも美しく感動的。あの綺麗なシーンが穢れて見える人の感性が理解できない。大観衆を前に堂々のステージを披露するS4のトップアイドル感も凄かった。あーいうのをTV本編でもやってくれればいいのに。4人バージョンのエピソロは満足度高かったけどウインクしすぎ(15回まで数えた)。というかスクリーンを見ながらも「このセリフは見出しに使える」「このカットは繋げる」「斜めスクロールは繋ぐの面倒だからやめて」とかそういう前提で見てしまうのが悲しいサガだったり。
アイカツ!短編はいかにもなドタバタコメディで始終笑いっぱなし。今も続くスターライトのアイドルカツドウに安心したりしみじみしたり結構フクザツな思いもありました。せっかく劇場に掛けるならあかりクイーンのその後の活躍とかも見たいなあ。全員ライブはさすがの圧巻、TV第1話でズッコケたあのライブムービーが約4年の月日を経てこれほどまでに育つとは放映当時は想像すらしなかったよ。しみじみ。
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やっぱり楽しいのが一番!

「あ~~~~~~、っついねさすがに」
蝉時雨が降り注ぐ真夏の四ツ星。タダでさえ暑い季節によりによって空調が故障した中 汗ダラダラの発声練習は見ているだけで暑い暑い! そんなレッスンを見ていた小春ちゃんは固まったままコテンと倒れてあら大変です。大変だけどかわいい(笑。その後カフェに移動してアイスティー(?)をきゅーっと一息の速度が速すぎて笑った。よほど水分が欠乏していたのだね。でも冷たい飲み物ばかりだと体に良くない、ちゃんとご飯を食べないと。でもでもこの暑さで食欲も湧かず…ってなトコへトレイいっぱいの料理を持ったゆず先輩が登場します。
「…それ全部一人で食べるんですか!?」
「もっちろん!」
いつ見ても元気すぎるゆず先輩に関しては夏バテの方がシッポを巻いてしまいそう。そんなゆず先輩に夏バテの件を話すと「熱闘サマーダンスバトル」のチラシをチラリ。すると説明係の小春ちゃん(笑)が大会要項をつらつら語り始めます。高原で開催される国内最高峰のダンス大会で、この夏のトップダンサーを決める大会、もちろんゆず先輩も参加するとか。
「みんなで遊びに行っちゃおう!」
先輩のダンスを見たいし、小春ちゃんの夏バテ解消に涼しい高原での避暑はナイスタイミング、ってな事でみんな揃って高原へ! ゆず先輩ってばホントに楽しそう(笑


バスに揺られて高原への道中は涼しい風と牛と馬と羊とダチョウに迎えられ…ここでチラリと映ったダチョウの親子が前振りになっていたとは。そんなこんなで到着したフェス会場は看板どおり結構な規模で、大きなステージセット&ビジョンを備え、詰めかけたお客さんもかなりの人数であります。既に予選が始まっている会場は凄い熱気に包まれて面白いじゃない! ところがその熱気にアテられて小春ちゃんがまた倒れてしまいます。あららら。
「おーーーーい!」
ってなトコへ櫓の上から声が掛かってゆず先輩登場。手に持ったソフトクリームをペロリと舐めてペコちゃん顔の一連作画が妙に動いてて笑った。と思ったらこれはまだ序の口でした。

ここから暫しゆず先輩による出店グルメのご案内が続きます。焼きそば、わたあめ、涼風ソフト、焼きもろこし、クリソ、タコスなどなど堪能しているうちに小春ちゃんの夏バテはすっかり回復、あら簡単(笑。とはいえこういうトコで食べる出店メニューって何故か美味しい=食うモノ食えれば元気が出るってのは確かなのであながちご都合でもありません。というか各メニューの作画が気合い入ってて笑う。
「ゆずの予選はもう終わったし平気平気~♪」
大会に出ているはずなのに出店巡りしてていいの? と思いきや先輩の予選は既に終わっているので問題無し、と思いきややっぱり問題がありました。
「平気ではありません!」
「ゆず様、決勝までここでじっとしていてくださいってお願いしたではありませんか!」
美味しそうな匂いに釣られてふらふら出掛けた自由人へビシッと釘を刺し、対するゆず先輩はスマイル全開で言い訳するも、幹部二人は慣れたモノなのか眉一つ動かさず決勝への体力温存をビシッと言い放ちます。以前から判っていたけど舞組の場合は幹部というより保護者、いやむしろ調教師と言った方が正しいかも(笑。ゆず先輩自由すぎ。
「私は舞組幹部、三年の桂ミキ」
「同じく舞組幹部、二年の明石咲耶です」
初対面の子を交えてお互いの自己紹介。前回の幹部室で匂わせたとおりミキ幹部は三年生、見覚えあるジト目ちゃんは二年生との事で、つまり有莉ちゃん先輩や劇組幹部のありさちゃんと同学年ですね。三年生でトップ(S4)を狙う子が二年生で幹部に就くのは何となく判りますが、では三年生で幹部をやってるミキ先輩は? とふと思ったら最後にきちんと答えが用意されててちょっと感心。そういや美組の幹部ってまだ出てなかったっけ?
「ミッキーとサーヤはとっても頼もしい幹部なんだゾ!」
「お世辞は結構です。早く戻りましょう」
何を言おうが淡々と連行していく舞組幹部の手慣れ感が凄い(笑。そして連行中のゆず先輩に誘われるまま舞組の詰所へ同行すると、舞組担当のデーブ先生による
「デーブ先生って汗だくでアツい事言うからホント暑苦しいゾ!」
誰もが思う事をド直球で言い放つゆず先輩おそるべし。そしてこれほどフルオープンな先輩が心の中であんなん思っていたってのもなかなか深いな(後述)。ってなトコでモニタに映った国内外で活躍しているプロダンサーのホネホネブラザースのぐねぐね動くハイレベルダンス…だからどうしてこういうカットに作画リソースを注ぐのかと(笑。ともあれ作画のとおりレベルが高い大会はゆず先輩以外の舞組全員予選落ち、一部に大人気のハルカも予選に落ちてテンションダウンダウン! やはりこのレベルじゃないとゆず先輩の相方は務まらんのね(笑。なーんて騒いでいたらいつの間にかゆず先輩がいません! ホント一瞬も目を離せない子です。これじゃミッキー&サーヤは一時も気が休まらんでしょう。あはは。

さてその頃ゆず先輩は謎の建物を訪れていました。空気が綺麗な高原でベッドに伏せるといえばサナトリウム? 銀髪縦ロールの赤目少女にクレープを渡して一緒にパク付くゆず先輩、一方謎の少女は言葉を発せず顔もはっきり見せず…やはりこの子も例の謎パワーの被験者(?)だったりするのだろうか。まあ本作の流れからして普通の病気(?)で療養しているとは考えにくいのでおそらくそうなのでしょう。
「早く学園に戻ってくるんだゾ!」
壁に掛けられた制服は幹部服なので相応の実力者? 第16話ラストにパッと出てきた謎少女と何らかの関係があるのかな? とりあえず瞳色は似ている感じだけれど本作の場合あまり関係無いような例が多いのでナントモ。というか普通に第3弾の新キャラなのね。主人公世代ではなく幹部生(上級生)の新キャラとは珍しいパターンです。
「ゆず様の苦手なもの。それは集団行動、時間厳守」
「そしてゆず様は好奇心旺盛。何か楽しいものを見つけたら夢中になってしまい、集合時間を忘れる事は十分にありえます」
一方大会会場では姿を消したゆず先輩にヤキモキが止まりません。幹部たちもその辺は良く判っているもので主が居ぬ間に結構言いたい放題です。いや本人が居ても言うだろうけど(笑。ともあれ決勝スタートが迫る中待っているだけでは埒があかない、このままでは間に合わず失格になってしまう、というわけで――
「ゆず様捕獲作戦開始!」
もはや珍獣扱いであります。でもみんな楽しそう(笑

櫓に登って双眼鏡で会場を捜索するとさっそく発見! ここもまたジャグリングの動きがぬるぬるすぎて何事かと。さらにジャンプしながら捕虫網を振って蝶々を追うゆず先輩…だからどうしてこういうカットに作画リソースを(以下同文。そして予告でぶっ飛んだ例のシーンへ突入します。
「例のアレを」
「はっ!」
「ターゲットロック」
「えっ! ちょっと待っ…」
「てーーーい!」
発見地点を連絡しても到着前に逃げられてしまう…ならば!と構えた例のアレは構えから発射まで淀みなさすぎて唖然、いきなりの事態にさすがに慌てたゆめを完全スルーして「てーーーい!」→ズドーン!のテンポには腹抱えた(笑。ぶっ放したミサイルが空中でバラけて投網になる一連も妙に凝ってて笑えます。だからどうしてこういうカットに作画リソースを(以下同文

ところが伊達に二年生で舞組トップを張ってるわけではないゆず先輩の野生は人知を越えたモノでありました。投網が捉える寸前にテントウムシを追いかけてナチュラルに窮地を脱するヒトコマはさすがとしか(笑。そんな野生児も決勝の時間は覚えていたようでそろそろ戻らないと! ってなタイミングで草むらで怯えるダチョウの子供に気付き、怯えて噛み付く子ダチョウにそのまま噛み付かせて「大丈夫、怖くないゾ」…まさかここでかの有名なナウ●●のパロが来るとは! その優しさに子ダチョウはすっかり懐き、子ダチョウが迷子と知ったゆず先輩は一緒にお母さんを捜してあげることに。時間無いけど大丈夫? そうこうしているうちに決勝が始まってしまい、そんな事情を露知らない会場組はヤキモキが止まりません。さあどうする!?

「舞組の人たちがこれだけ会場を捜してもいないなら外に出てるのかも?」
「もしかしたら!」
というわけで高原への道中で見渡した牧場エリアへ向かうとダチョウ牧場の側にゆず先輩を発見! ここで子ダチョウの顛末を聞くも決勝時間を急かすローラへ――
「困ってる子を放っといたら楽しく踊れないから」
このヒトコトにゆず先輩の何たるかが詰まっていてちょっと感動。時間が迫っている事を判っていて子ダチョウを優先し、しかもダッシュで走れば間に合うと満面笑顔でアイカツダーッシュ! 予告のダッシュはここでしたか。てっきりミサイルから逃げてるカットかと(笑。子ダチョウを連れてきてもらったお礼をお母さんダチョウが返す流れも野生児ゆず先輩のエピソードとしてじつにほっこりであります。走りながらピョンとジャンプしダチョウに跨るシーンも妙に気合いが入ってました。一瞬のジャンプまでこの描き込みです。
ダチョウに乗ってほどなく会場に着いたゆず先輩、ビックリ顔で出迎えるみなさん。そりゃそーだ(笑。強烈なパフォーマンスを大絶賛のデーブ先生、相変わらずテンションストップ高のハルカと横ピースを交わし、ってなトコで幹部二人は冷静に決勝ステージへ導きます。
「ゆず様! ツッコみたい事は山ほどありますが後で!」
もう腹筋が痛いよ。今回はセリフ選びがいちいち秀逸すぎる、と思ったら成田先生か! なるほど。

預けていた「トロピカルフラガールコーデ」のカードを渡され満面笑顔のゆず先輩、そこから二人へド直球の感情表現がまた良かった。
「ミッキー、サーヤ、ありがとう! 大好き!」
思った事をそのまま言うゆず先輩の素直な気持ちに思わず照れちゃうミッキーのかわいさが反則的。いつものジト目を緩めるサーヤのリアクションも良かった。というかこれまであまり表に出て来なかった舞組のみなさんがいろいろ良すぎる。他の組もこんな風に各々取り上げて欲しいけれど、それと並行して主人公組の本筋も描かないといけないので制作的には大変だろうなあ。
弾ける笑顔でテントを出たゆず先輩は一人になると目を瞑って深呼吸。あのゆず先輩も本番前では集中するんだ、と思ったトコへ三人娘がやってきて集中中断。それでも笑顔で迎える器の大きさに感心してたら、次のやりとりにまた感心。
「ゆず先輩は緊張しないんですか?」
「緊張? するに決まってるゾ!」
緊張とはまったく無縁と思われたゆず先輩の意外な返答。実力者揃いのライバル、舞組全員の期待、などなど重い荷物を背負ったステージである事をきちんと自覚していたのです。そんな緊張を表に出さず笑顔で通す強さ、しかもそれら緊張やプレッシャーすら「楽しむ」要素としてしまう。フリーダムなお茶目野生児の中に秘められた舞組トップの精神力たるや、こういうトコを見るとさすが二年生でS4を張るだけの事はあります。またゆず先輩のそんな胸中が判っているからこそミッキー&サーヤはいざとなっても取り乱さずじっと待っていたのでしょう。何せ調教師と動物は深い所で信頼が築かれていないと関係が成り立たない。ううむじつに深い(合ってるような違うような
「楽しいのがいっちばん!」
そしてカードを携えコーデチェンジへ。初披露のゆず先輩フィッティングシーケンスはウインク笑顔が弾けるかわいらしさに目を奪われ、チェンジ後のキメもかわいいかわいい。このキメカットだけで最新モデリングの進化を感じさせましたが――

今回のステージ曲「8月のマリーナ」が始まった瞬間あまりの進化に目が点に。基本的に第17話で披露したあこバージョンと同じ振り付け同じカット割りなのですが、ダンスの舞組トップたるゆず先輩の実力が反映されたキレキレダンス、その大元となるモデリングの進化はちょっと目を疑うレベルだったかもしれない。欲目抜きで前作のCGムービーに追い付いたんじゃ?と思えます。ゆめの2型モデルもかなりの進化が見られましたし、スターズになって少々残念気味だったCGムービーがついに再興の狼煙を上げてきた感じ。閑話休題、演出的にもダンスステージらしくステップのアップをカットインしたり、キメアクションをカットインしたり、前出と同アングルでも細かくズーミング調整されていたり、あこバージョンに比べて全体の完成度が非常に高く、S4の貫禄&ポリシーである「楽しさ」が伝わってくるゆず先輩のステージでした。素晴らしい。



ライブが終わると即S4制服に戻ってちょっと驚き(笑
「ゆず様は自由で勝手で私たちは振り回されてばかり」
「でもゆず様のダンスを見れば苦労など吹き飛んでしまう。年下なのにライバルなのに、あの方が思いっきり踊れるように力になりたいと思ってしまう」
「本当に困ったものです」
ステージ上で笑顔を振りまくゆず先輩を見上げて呟くミッキー&サーヤのセリフが舞組の関係性やゆず先輩の何たるかをズバリ表していました。年齢や立場を越えて応援したくなる、アイドルとして最も重要なカリスマ性を持ったゆず先輩がS4であるのは当然なのかもしれません。
「優勝者はロサンゼルスにダンス留学できるんですよ」
「うーん…パスだゾ!」
優勝が決まったゆず先輩は賞品のダンス留学をあっさりパスしてハルカへプレゼント。とことん自由だなあと思いつつ、せっかく目立ってきたハルカをここで一時退場させる流れは何事かと。いやおそらくハルカはLAから帰ってきてからが本番に違いない。頭のお団子を伸ばせるようになって帰ってくるに違いない。びよーん。
「みんなで一緒に踊ろうよ!」
優勝しても体のうずうずが止まらない、テンション上げ上げのゆず先輩は観客たちを巻き込んで会場全体をダンスフロアへ。その言葉を受けて踊り始めた観客やダチョウ(笑)の笑顔がまたゆず先輩の笑顔に返り、「楽しいのが一番!」の締めまで徹頭徹尾ゆず先輩の魅力が詰まった一本でした。予想以上に面白かった。
そういや遅まきながら劇場版を見てきました。ローラ、ああローラ。ゆめの夢を叶えたいばかりに辛い役回りを演じ、何も知らないゆめとケンカになっても決して真相を告げない優しさにおっさんの涙腺は大変な事に。お互いへの気持ちを真正面からぶつけ合っての仲直りシーンも美しく感動的。あの綺麗なシーンが穢れて見える人の感性が理解できない。大観衆を前に堂々のステージを披露するS4のトップアイドル感も凄かった。あーいうのをTV本編でもやってくれればいいのに。4人バージョンのエピソロは満足度高かったけどウインクしすぎ(15回まで数えた)。というかスクリーンを見ながらも「このセリフは見出しに使える」「このカットは繋げる」「斜めスクロールは繋ぐの面倒だからやめて」とかそういう前提で見てしまうのが悲しいサガだったり。
アイカツ!短編はいかにもなドタバタコメディで始終笑いっぱなし。今も続くスターライトのアイドルカツドウに安心したりしみじみしたり結構フクザツな思いもありました。せっかく劇場に掛けるならあかりクイーンのその後の活躍とかも見たいなあ。全員ライブはさすがの圧巻、TV第1話でズッコケたあのライブムービーが約4年の月日を経てこれほどまでに育つとは放映当時は想像すらしなかったよ。しみじみ。
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