2008-09-29(Mon)
コードギアス 反逆のルルーシュR2 #25 Re;
目を開けたナナリーの前に立ち尽くすルルーシュ。

4クールに渡ったストーリーもついに完結です。

皇帝のギアスを破って目を開いたナナリー。ナナリーの強い意志を表したシーンですが考えてみれば理屈無しでギアスを破ってしまうとはこのストーリーの根幹を揺るがす事態であります。それが通用するならば死なずに済んだ人も多かろうに…。ギアスをかけた皇帝自身が無に帰したことで効果が弱まっていたのでしょうか? せっかく新機軸を装備したジェレミアという存在がいたのだからこれを使うべきだったような。ここで使わなければ何のためのキャンセラーか?
ダモクレスの外ではスザクvsカレンの最終決戦が開幕。さっそくスザクの生きろギアスが発動してましたがほんとこれ「加速装置」みたいな扱いですね。あまりに多発しすぎてちょっと安っぽい設定になっちゃった感じ。このギアスはギリギリに追い詰められた一瞬に発動するからこそ意味があるんじゃ?

戦いを見守る者、大儀のため傷付いた体で戦場へ向かう者、戦場で命を賭す者。それぞれの立ち位置からリレーのように言葉を繋げてまとめに入ってます。どうでもよろしいが千葉ちゃんの後姿から見える横乳(というか後乳?)がダイナマイツすぎ。星刻は思い出したように喀血しながら戦っておりますが結局この設定も全然生かされませんでしたね。中華編が終わった後のシリーズ後半ではほとんど出番も無し、最強のKMFだったはずの神虎も兵力インフレの前には目立った活躍もできず。じつにもったいないキャラですが一瞬で消えてしまったラウンズのみなさんよりはマシか(笑

病室のお姉さまとギルフォード。結局ギルフォード生還の理屈は明らかになりませんでした。つまりフレイヤの効力がどういうものなのかも不明なまま、「有無を言わさぬ大量破壊兵器の威力」を前提とするダモクレスによる制圧の説得力も薄まってしまったような。「実はアレって単なるコケオドシなんですよ、効果範囲に入っても眩しいだけで死ぬことはありません」「トウキョウ租界もブリタニア帝都もホントはみんなどこかで生きてます」ってオチだったら微妙に切ない。
玉城は自分が馬鹿にされていることに気付いていたのか。他の騎士団メンバーが隊長職などの役職を得ている中、最古参であるにも関わらず能力の低さ故に始終ミソッカス扱い、しかして態度だけは一人前。これはどこの会社にもいる使えない奴のサンプルみたいなキャラ。作中では特に頭が悪いように描かれてましたが、シュナイゼルによる攪乱以降の騎士団の動向を見ると玉城が特に馬鹿というわけでは無かったようです。何度も書いてますがラクシャータさんと星刻くらいはゼロの本意に気付いて欲しかった。

再びナナリーとの対峙シーン。ギアスを使うことを躊躇していたルルーシュはナナリーの真意を知り、そのあまりに悲劇的な覚悟からナナリーを解放する意味も含めてギアスをかけた。この時点でルルーシュがやろうとしている「ゼロレクイエム」の理念が伝わってきましたね。守るべき存在と思っていた妹は自分と同じ方法で争いを止めさせようとしている、ならば汚れ役は自分が全て引き受けよう。例え愛する妹から憎悪の目で見られようとも。

そしてアーニャvsジェレミアの戦い。撃墜されたジークフリートからマトリョーシカ人形の如くKMFが現れ、瞬く間にモルドレッドのコクピットを破壊し主のアーニャに剣を突きつけチェックです。さらにここでギアスキャンセラーを発動しアーニャの記憶操作を解きました。ジェレミアかっこよすぎでしょう! 記憶を取り戻したアーニャはどうなるのか? アーニャしか知らない新事実でも出てくるかと期待していたけれども特に何も起きず拍子抜け。1期からさんざ引っ張ったマリアンヌ様の話はあれで本当に終わりだったのか…。

スザクvsカレンの死闘。まさに死闘と呼ぶにふさわしい激しい戦いでした。機体性能で上回る紅蓮と生きろギアスでハイパー化したスザクはほぼ対等、対ラウンズ戦でとんでもない機体性能を見せたアルビオンですが紅蓮のがさらに上なのですか…。それはともかくこの最終決着が空戦+飛び道具ではなくランドスピナーを駆使した陸戦だったのが嬉しかった。やはりKMFの戦いは陸戦に限りますよね。最後の最後で熱い戦いを見れて満足。
最終的に紅蓮の一手が決まりアルビオンは爆発。中のスザクはどうなった?と思わせてシーンチェンジ。まさかここでは死なないでしょ?

ダモクレスの鍵を奪い取ったルルーシュはギアス効力中で意識の飛んでいるナナリーに対し感謝と愛情の言葉をかけました。そうとは知らないナナリーは意識を戻すと罵詈雑言の嵐、そんな言葉を受け流し黙って去るルルーシュが切ない。しかし皇帝ギアスを突破して開眼したのに足は治っていなかったのですね。目と違って足の障害はギアスが理由ではなかったのか。
さてダモクレスを手にしたルルーシュは勝利の花火を上げ、全世界へ向けて征服宣言をしました。ギアスによる支配にフレイヤによる支配を加えて無敵の皇帝となったルルーシュの明日はどっちだ?

そしていよいよラストパート。まあここはくどくどとストーリーを追うまでもないでしょう。沿道に磔にされる騎士団のみなさん、これ見よがしに晒し者にされるシュナイゼルとナナリー。この絵面はクロヴィス殿下暗殺事件の時の市中引き回しを思い出させます。もちろん警備のトップに立つのはジェレミア、美味しい役回りだなあ(笑
するとそこへ仮面の男が現れました。なんという王道すぎる展開!
ちなみに咲世子さんは雑居房にてきっちり身柄拘束されてました。ルルーシュから寝返った演技をして拘束された、つまり立ち位置としてわざわざ騎士団側の人間として拘束された理由は何なのだろう。何か見落としてる?

壇上のルルーシュを目指して走り寄るゼロ。ここで踏み台にされたジェレミアの表情が素敵すぎてたまりません。この「劇場」の意味を知り、仕える主君の望みが叶う瞬間に立ち会い思わず緩んだ表情。ジェレミア美味しいなあ。
世界中の憎しみを一手に引き受けたルルーシュの死を持って完結するゼロレクイエム。ゼロであったルルーシュは死に、代替わりのゼロとなったスザクもまたスザクとしての人生は幕を閉じました。ゼロによるゼロの葬送、若い2人の全てを賭けた「願い」は世界に届くのか?
この結末は大方の予想どおりで「主人公の自己犠牲による救済」という王道ド真ん中な決着は正直言ってありきたり、できれば生還の方向で締めてほしかったけどこうするしか無いのかも。ゼロの仮面を受け取ったスザクは去っていくルルーシュ以上に厳しい余生を送ることになりそうですがこれがスザクに対する罰。
事が終わった後に全てを理解し泣き崩れるナナリー。ルルーシュに触れた瞬間に映像が流れ込んできたわけですがこれってC.C.に触れた時に似ている? いくら盲目による感受性の高さを持つナナリーでもあそこまで鮮明に見えないでしょう。ということはルルーシュはC.C.のコードを継承したのかも? するとこのルルーシュ暗殺劇場も出来レースってことになりますが、むしろその展開のほうがコードギアスっぽくてよろしいな。
本筋とは関係無いけど繋ぎ画像のナナリーの手足が無茶な長さでちょっとびっくり。最終回の見せ場になぜこんな異次元絵を…。

エピローグは平和に暮らすみなさんの映像です。いろいろ映されてましたが扇がなぜ日本国首相に就任しているのか謎すぎて笑うしか。
ジェレミアはアーニャと共にオレンジ畑で働いてます。このオチは素晴らしすぎ美味しすぎ。ジェレミアは件の警備失敗の責任を取って退役→ルルーシュとの忠義の名であるオレンジを育てているのでしょうか。アーニャが取り戻した記憶の内容が気になるところですがそれを含めての畑仕事なのかな。
ラストショットは馬車の荷台で亡きルルーシュに語りかけるC.C.。教会での泣き顔から一転して穏やかな表情で語っている理由は? と最後の最後まで物議をかもすコードギアス一巻のおしまい。確かに放り投げっぱなしの伏線や謎も多々ありましたけれどもマクロスFほどモヤモヤ感が無く私的にはすっきり終った感じ。本当ならば都合4クールに及ぶ作品なので全身さぶいぼが止まらないカタルシスを感じつつ、最後のエンドロールが涙で滲んで見えないよ!と叫びたかったところですがなかなかそういう作品は生まれないよねえ…。まあなんだかんだ言うても面白い作品でした。毎週毎週楽しかったです。
というわけでみなさんお疲れさま。次作のガンダムは見る予定が無いので日曜のアニメレビューはこれにて一息かな。
※後で総評を書き足すかも。
↓記事が役立ったら一票どうぞ。

4クールに渡ったストーリーもついに完結です。

皇帝のギアスを破って目を開いたナナリー。ナナリーの強い意志を表したシーンですが考えてみれば理屈無しでギアスを破ってしまうとはこのストーリーの根幹を揺るがす事態であります。それが通用するならば死なずに済んだ人も多かろうに…。ギアスをかけた皇帝自身が無に帰したことで効果が弱まっていたのでしょうか? せっかく新機軸を装備したジェレミアという存在がいたのだからこれを使うべきだったような。ここで使わなければ何のためのキャンセラーか?
ダモクレスの外ではスザクvsカレンの最終決戦が開幕。さっそくスザクの生きろギアスが発動してましたがほんとこれ「加速装置」みたいな扱いですね。あまりに多発しすぎてちょっと安っぽい設定になっちゃった感じ。このギアスはギリギリに追い詰められた一瞬に発動するからこそ意味があるんじゃ?

戦いを見守る者、大儀のため傷付いた体で戦場へ向かう者、戦場で命を賭す者。それぞれの立ち位置からリレーのように言葉を繋げてまとめに入ってます。どうでもよろしいが千葉ちゃんの後姿から見える横乳(というか後乳?)がダイナマイツすぎ。星刻は思い出したように喀血しながら戦っておりますが結局この設定も全然生かされませんでしたね。中華編が終わった後のシリーズ後半ではほとんど出番も無し、最強のKMFだったはずの神虎も兵力インフレの前には目立った活躍もできず。じつにもったいないキャラですが一瞬で消えてしまったラウンズのみなさんよりはマシか(笑

病室のお姉さまとギルフォード。結局ギルフォード生還の理屈は明らかになりませんでした。つまりフレイヤの効力がどういうものなのかも不明なまま、「有無を言わさぬ大量破壊兵器の威力」を前提とするダモクレスによる制圧の説得力も薄まってしまったような。「実はアレって単なるコケオドシなんですよ、効果範囲に入っても眩しいだけで死ぬことはありません」「トウキョウ租界もブリタニア帝都もホントはみんなどこかで生きてます」ってオチだったら微妙に切ない。
玉城は自分が馬鹿にされていることに気付いていたのか。他の騎士団メンバーが隊長職などの役職を得ている中、最古参であるにも関わらず能力の低さ故に始終ミソッカス扱い、しかして態度だけは一人前。これはどこの会社にもいる使えない奴のサンプルみたいなキャラ。作中では特に頭が悪いように描かれてましたが、シュナイゼルによる攪乱以降の騎士団の動向を見ると玉城が特に馬鹿というわけでは無かったようです。何度も書いてますがラクシャータさんと星刻くらいはゼロの本意に気付いて欲しかった。

再びナナリーとの対峙シーン。ギアスを使うことを躊躇していたルルーシュはナナリーの真意を知り、そのあまりに悲劇的な覚悟からナナリーを解放する意味も含めてギアスをかけた。この時点でルルーシュがやろうとしている「ゼロレクイエム」の理念が伝わってきましたね。守るべき存在と思っていた妹は自分と同じ方法で争いを止めさせようとしている、ならば汚れ役は自分が全て引き受けよう。例え愛する妹から憎悪の目で見られようとも。

そしてアーニャvsジェレミアの戦い。撃墜されたジークフリートからマトリョーシカ人形の如くKMFが現れ、瞬く間にモルドレッドのコクピットを破壊し主のアーニャに剣を突きつけチェックです。さらにここでギアスキャンセラーを発動しアーニャの記憶操作を解きました。ジェレミアかっこよすぎでしょう! 記憶を取り戻したアーニャはどうなるのか? アーニャしか知らない新事実でも出てくるかと期待していたけれども特に何も起きず拍子抜け。1期からさんざ引っ張ったマリアンヌ様の話はあれで本当に終わりだったのか…。

スザクvsカレンの死闘。まさに死闘と呼ぶにふさわしい激しい戦いでした。機体性能で上回る紅蓮と生きろギアスでハイパー化したスザクはほぼ対等、対ラウンズ戦でとんでもない機体性能を見せたアルビオンですが紅蓮のがさらに上なのですか…。それはともかくこの最終決着が空戦+飛び道具ではなくランドスピナーを駆使した陸戦だったのが嬉しかった。やはりKMFの戦いは陸戦に限りますよね。最後の最後で熱い戦いを見れて満足。
最終的に紅蓮の一手が決まりアルビオンは爆発。中のスザクはどうなった?と思わせてシーンチェンジ。まさかここでは死なないでしょ?

ダモクレスの鍵を奪い取ったルルーシュはギアス効力中で意識の飛んでいるナナリーに対し感謝と愛情の言葉をかけました。そうとは知らないナナリーは意識を戻すと罵詈雑言の嵐、そんな言葉を受け流し黙って去るルルーシュが切ない。しかし皇帝ギアスを突破して開眼したのに足は治っていなかったのですね。目と違って足の障害はギアスが理由ではなかったのか。
さてダモクレスを手にしたルルーシュは勝利の花火を上げ、全世界へ向けて征服宣言をしました。ギアスによる支配にフレイヤによる支配を加えて無敵の皇帝となったルルーシュの明日はどっちだ?

そしていよいよラストパート。まあここはくどくどとストーリーを追うまでもないでしょう。沿道に磔にされる騎士団のみなさん、これ見よがしに晒し者にされるシュナイゼルとナナリー。この絵面はクロヴィス殿下暗殺事件の時の市中引き回しを思い出させます。もちろん警備のトップに立つのはジェレミア、美味しい役回りだなあ(笑
するとそこへ仮面の男が現れました。なんという王道すぎる展開!
ちなみに咲世子さんは雑居房にてきっちり身柄拘束されてました。ルルーシュから寝返った演技をして拘束された、つまり立ち位置としてわざわざ騎士団側の人間として拘束された理由は何なのだろう。何か見落としてる?

壇上のルルーシュを目指して走り寄るゼロ。ここで踏み台にされたジェレミアの表情が素敵すぎてたまりません。この「劇場」の意味を知り、仕える主君の望みが叶う瞬間に立ち会い思わず緩んだ表情。ジェレミア美味しいなあ。
世界中の憎しみを一手に引き受けたルルーシュの死を持って完結するゼロレクイエム。ゼロであったルルーシュは死に、代替わりのゼロとなったスザクもまたスザクとしての人生は幕を閉じました。ゼロによるゼロの葬送、若い2人の全てを賭けた「願い」は世界に届くのか?
この結末は大方の予想どおりで「主人公の自己犠牲による救済」という王道ド真ん中な決着は正直言ってありきたり、できれば生還の方向で締めてほしかったけどこうするしか無いのかも。ゼロの仮面を受け取ったスザクは去っていくルルーシュ以上に厳しい余生を送ることになりそうですがこれがスザクに対する罰。
事が終わった後に全てを理解し泣き崩れるナナリー。ルルーシュに触れた瞬間に映像が流れ込んできたわけですがこれってC.C.に触れた時に似ている? いくら盲目による感受性の高さを持つナナリーでもあそこまで鮮明に見えないでしょう。ということはルルーシュはC.C.のコードを継承したのかも? するとこのルルーシュ暗殺劇場も出来レースってことになりますが、むしろその展開のほうがコードギアスっぽくてよろしいな。
本筋とは関係無いけど繋ぎ画像のナナリーの手足が無茶な長さでちょっとびっくり。最終回の見せ場になぜこんな異次元絵を…。

エピローグは平和に暮らすみなさんの映像です。いろいろ映されてましたが扇がなぜ日本国首相に就任しているのか謎すぎて笑うしか。
ジェレミアはアーニャと共にオレンジ畑で働いてます。このオチは素晴らしすぎ美味しすぎ。ジェレミアは件の警備失敗の責任を取って退役→ルルーシュとの忠義の名であるオレンジを育てているのでしょうか。アーニャが取り戻した記憶の内容が気になるところですがそれを含めての畑仕事なのかな。
ラストショットは馬車の荷台で亡きルルーシュに語りかけるC.C.。教会での泣き顔から一転して穏やかな表情で語っている理由は? と最後の最後まで物議をかもすコードギアス一巻のおしまい。確かに放り投げっぱなしの伏線や謎も多々ありましたけれどもマクロスFほどモヤモヤ感が無く私的にはすっきり終った感じ。本当ならば都合4クールに及ぶ作品なので全身さぶいぼが止まらないカタルシスを感じつつ、最後のエンドロールが涙で滲んで見えないよ!と叫びたかったところですがなかなかそういう作品は生まれないよねえ…。まあなんだかんだ言うても面白い作品でした。毎週毎週楽しかったです。
というわけでみなさんお疲れさま。次作のガンダムは見る予定が無いので日曜のアニメレビューはこれにて一息かな。
※後で総評を書き足すかも。
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