2016-11-18(Fri)
アイカツスターズ! #32 進め!ゆずこしょう!
四ツ星秋フェス後半戦。

落ち込むゆめの再起なるか? そしてフェスを制するユニットは?

アバンは前回ラストにて突然結成宣告された「ゆずこしょう」へ至る道から。小春ちゃんがいない一人部屋の寂しさを振り切るようにランニングに出たゆめは秋フェスの開幕にも気付かず自分を追い込み、ってなトコへ現れたゆず先輩&あこから「ゆずこしょう」の結成を宣告されます。勧誘をすっ飛ばしてエントリー後の報告ってのがゆず先輩らしい(笑。まあ今のゆめを正面から誘っても乗って来るはずもなく、視野狭窄のドツボ状態から引っ張り出すにはこれくらい強引じゃないとダメと判断したのでしょう。ネーミングの件を含めてそれら全てを天然でやっている(ように見せる)器の大きさに感心するしか。
「ゆめの『ゆ』、ゆずの『ず』、あこの『こ』、だから『ゆずこしょう』ですわ!」
「ですよね? ゆず先輩!」
「パッと思い付いただけで特に意味は無いゾ!」
それにしてもドヤ顔で解説するあこへの容赦無い返しには笑った。いろいろ気負いすぎているあこをナチュラルに捌くゆず先輩ってばマッチング最強かも。生真面目なツバサ先輩ではこうはいくまい(笑
「打倒S4!」
「すばるきゅんラブ!」
「えっ? えっ? お~!」
戸惑うゆめを置いてけぼりのまま新生ユニットのフェス出場話はサクサク進み、思い思いの気合い入れから、断るタイミングを失って意気を上げざるを得ないゆめのヤケクソ感(笑)が良い良い。

CM明けてAパート冒頭はさっそくステージ用のドレス選び。まずゆず先輩はS4特権プレミアムの「ワンダフルコミックコーデ」、ゆめは「スーパーガールコーデ」、あこは「アクティブガールコーデ」と、Shiny Smileで揃えたドレスにご満悦のゆず先輩&太鼓持ち全開(笑)のあこでしたが。
「ゆめちゃん、このドレスでいいかな?」
「はい…私は何でも…あっ、いや、先輩が選んでくれたコーデでOKです」
乗り気の無さを思わず表してしまうゆめ、そんな様子を気に掛けるあこ。一方ゆず先輩は全て見えない振りで話をガンガン進めます。当然ゆず先輩もゆめの不自然なリアクションには気付いているはずですが、いちいち穿る事よりも勢いづけて突き進む方が大切と判っているゆえの完全スルーなのでしょう。傷心ゆめの袋小路を木の上からじっと見ていたゆず先輩が気付かないはずありませんもの。
続いて控え室でのダンス合わせへ。本番当日出番直前にいきなり?と思いきやこの曲は授業で習ったとの事でなるほど。つまり歌も振り付けも既に入っているわけで、後は三人ユニットでの合わせを確認するだけなのですね。しかも舞組トップ直々の指導とあれば短時間で完了したのもまあ納得。というわけで三人揃ってラストをキメてダンスはオケオケオッケー、あとは本番を待つばかり…ところがゆめは不安を浮かべてさらなるレッスンを申し出るのでした。ああ辛い、見てらんない。
「また失敗しますわよ。あの時みたいにまた倒れてもいいんですの?」
「これ以上の練習はオーバーワークですわ」
「そっか…そうですね…」
「シャー!!!」
「いつもあなたにはイライラしますけど今日のあなたはさらにイライラしますわ!」
縋るような目でレッスンを乞うゆめをピシャリ。先の失敗を傍から見ればオーバーワークが原因と考えるのは当然で、しかも痛々しいほど過度なトレーニングを課している今のゆめを知ればこそ、ここでダンスレッスンを続けては先の二の舞になってしまうと判断し切り上げた。しかしそれはゆめ自身も判っている事で、判っていながらレッスンせずにいられない、そして判っているからこそ図星を突かれて俯いてしまう。一方あこは自分でレッスンを止めておきながら、それをしょんぼり受け容れるゆめに対してイライラフルブーストであります。どうして私の言う事を素直に聞いてるのよ? いつものあなたなら何を言われようがレッスンを続けるでしょう? ってなトコでしょうか。「押すなよ! 押すなよ!」というフリから本当に押さない相手にキレるみたいなもの?

ってなトコにゆず先輩が間に入って廊下の差し入れへ。たくさんの差し入れを見てテンション上げ上げのゆず先輩&あこ、とはいえ人通りが多い=埃っぽい廊下に裸の食べ物が並んでいるのは衛生的にどうなのか?と思わなくなくも(略。パッケージもののお菓子とかならともかくドーナツやら生菓子が廊下に放置されている状況は「えっ?」と思ってしまった。こういうのって普通は各楽屋に届けるんじゃ? ともあれ上機嫌のゆず先輩が勧めてきてもゆめは食欲不振でお断り、すると背後から聴き慣れた声が聞こえてきて――
「ゆめちゃん、飴食べる?」
パッと振り返るとそこには小春ちゃん!…のモノマネをしたあこが立っていました。あこ的には小春ちゃんロスに沈むゆめを元気付けるつもりかもですが、寂しさの沼にずっぽり沈んでいるゆめにとってこれは逆効果のような。それがあこの気遣いである事が判っているだけに余計辛そう。一方そんなビミョーな空間を完全スルーして山盛りドーナツを手に楽屋へ向かうゆず先輩の気配りが凄い。しかし楽屋に戻ってもゆめは全く手を付けずしょんぼり俯くのみでした。
「あなたいつだって食べ過ぎなくらい食べていたくせに! 何で食べないんですの!」
すると再びあこにゃんこが発動! このいかにもツンデレ不器用な愛情表現に思わず頬が緩みます。するとゆめは失敗への不安をついに吐露。失敗によって人が離れていってしまう事を怖れているのですね。小春ちゃんもローラも失敗が原因で離れた訳ではないのに今のゆめはそれすら判らないほど追い込まれているのでしょう。今の境遇は全てあの失敗のせいと思い込んでいて、それを克服すべくトレーニングに励んでも、失敗への恐怖から先に進めずにいる。
「一人でうじうじしているあなたを見て小春が喜ぶとでも思いますの?」
こういうシチュにてお約束のセリフを浴びせられても今のゆめには返す言葉もありません。そりゃそうです、そんな事は本人が一番判っているのだから。判った上で踏み出せないジレンマに切羽詰まっている。でも心配してくれているあこに感謝する気持ちは残っていたようで、ところが当のあこは――
「は? 心配なんてするわけないでしょう?」
何カンチガイしてんの?みたいな口調&表情でスッパリ斬り捨てます。おいおい!

「すばるっちの情報と引き替えに、あこちゃん 今回のユニットのメンバーに入ってくれるって」
あこの真意はこのとおり(笑。もちろんその一面もあるでしょうし、そちらの比重が結構大きい気もします(笑)が、それだけで動いているはずが無いのは明らかだけにやっぱりニマニマが止まらない。ああもうあこったら! そんなあこはすばるきゅんの話になると一気にオトメモード、「どんな事を知りたいの?」と訊かれてもモジモジするばかりで要領を得ず…ああ面倒くさい子! ってなトコで直電をぶち込んで「本人に聞きなよ」と無茶振りのゆず先輩にはこっちも変な声が出た(笑
「S4と組むなんていい度胸してんじゃん」
「別に度胸なんて…」
「…らしくないな」
あこの代わりに対面したゆめの様子からすばる君もまた異変に気付き、いかにも沈んでいるゆめを魔法ワード「ゆでタコ」で引っ張り上げ、「頑張れよ」と応援の言葉を掛け…それを自分向けとカンチガイしてキラキラハートを背負うあこが切なすぎる。まあシアワセなら良いか(笑
「ファンのみんなからゆめちゃんへメッセージがいっぱい届いているゾ!」
続いてゆず先輩はキラキラインの画面を示してファンの気持ちを代弁。ずらりと並んだファンからの声援を見て、そして心強い(?)仲間の存在を自らアピールするあこの言葉を受け、みんなからの支えに気付いたゆめはようやく笑顔を取り戻し始めるのでした。
…と言ったら綺麗な解決っぽいけれど、Aパートのほとんどが沈みっぱなしだっただけに、解決キーである「みんなからの支え」に関するシーンが少々唐突に感じられたのは否めません。もちろん沈んでこそ浮上があるわけですが、沈み描写の最中にも浮上へのキー(ゆめを地味に心配しているすばる君の様子とかメッセージが溜まり続けるスマホとか)を1カット2カット入れ込んでおけば、同じ流れでも印象がかなり違ったはず。あと演出として、ずっとナチュラルに気遣い見守っていたゆず先輩に「ファンのみんなから~」と直接的なセリフを言わせたのも違うような気がする。というか判ってるなら早く教えてあげなよとツッコまざるを得ない(笑

Bパートは予告っからの注目ユニット「カンブーズ」の楽屋訪問から。明らかに賑やかしユニットである三人組にまさかこんな尺を取り、あまつさえ戦隊名乗りばりの三色セメント爆発+キメポーズまで…と思っていたらまさかまさかまさか(以下後述。そういや便宜上「カンブーズ」呼ばわりしていたら正式名称「幹部ーズ」でちょっと笑った。まあ彼女たちを表すにこれ以上ドンズバなネーミングも無いか(笑
ここで紹介された各幹部の日常が大会結果への重要な仕込みになっているはずなのに、リリエンヌだけ幹部仕事と全く無関係でこれも笑う。いや笑ってる場合じゃないか。復学と共に幹部にも復帰したリリエンヌの日常が判らない(描写が無い)事は「幹部の繋がり」の説得力を無にしてしまうのだから。描写どおり各々ステージに対する思いは高かろうとも、それと幹部仕事を紐付ける描写が無い子がいる以上、「幹部ーズ」のポテンシャルを高める布石として弱いのよね。

「ゆめちゃんとあこちゃんとなら楽しいステージができそうだと思ったからだゾ!」
「他の組の方々とステージをやる事はとても貴重な体験になると思いましたので」
ほどなく楽屋中継に訪れた玉五郎先生へTV用のコメントをすらすら語る二人。アイドルって凄い。天然ナチュラルなゆず先輩はこれも本音の一つだろうけど、あこのコメントは完全に劇組モードでしょう。さすが名女優のタマゴ(笑。その一方ゆめは抱いていた不安と戸惑いを正直に語り、しかし自分を応援してくれるみんなの気持ちに支えられ――
「今の私ができるパフォーマンスを全力でやります!」
顔を上げて前を向けるようになった。そんなゆめを温かく見守る玉五郎先生が珍しくいい仕事してましたが、会話の流れがどこか誘導っぽく(説明っぽく)感じてしまったのも確か。まあこの辺はきちんとセリフにしないと判らない年齢層への配慮と思っておきます。
そういやBパートの作画が少々独特で、特にこのシーンはキャラデから少々外れた作画でしたが、再起を誓うゆめの表情が生き生きと描かれ、また見守るみなさんの温かさも伝わってきてこれはこれで悪くなかった。そういや同じ山本脩斗氏作監回の第22話ラストシーンも同じ印象だった覚えがあります。個人的には少々キャラデから外れてもキャラが生きている方が好ましいので、同氏の作監作業におかれましては今後もこの方向性で突き進んでいただきたい。
というわけで三人並んでフィッティングシーケンスへ。ちょっと前なら考えつかない取り合わせの三人が揃ってキメるとそれっぽく見える不思議。そういや今回メインのゆめがセンターじゃないってのも新鮮です。さすが打倒S4の本気、意地でもセンターは譲らないか。ゆずだけに(リリエンヌばりの氷結吹雪が…

始まった曲はもちろん課題曲の「One Step」、歌唱はキャラどおり かな・せな・みき さんです。これはつまりアイカツTVのMVマンマ=前回のSKY-GIRLバージョンより耳に馴染んでおり、またそもそも曲調とステージングとキャラのマッチングがドンズバのため、美人揃いのSKY-GIRLバージョンにも惹かれるものの、ステージ全体の完成度としては今回の方が一枚上に感じられました。平たく言うと全てがハマっていた。メンバーのポテンシャルとしてもポップなダンサブルステージで舞組トップがセンター、歌組ルーキーセカンドと劇組ルーキートップが両脇ならば弱いはずもなく、急造ユニットとはいえこのまま優勝しても特に異論はなかった…んだけどなあ(笑
単にモデリングのバージョンなのか、キャラデ自体がCGと合っているのか、それとも制作スタッフの愛ゆえか、とにかくゆず先輩のCGモデルは他キャラより数段ハイクオリティに思えます。ともすれば作画が整っている時の2Dパートよりかわいいんじゃ? あこのモデリングも若干改修されたのか頭部のバランスが良くなった感じ。ライブステージ全体の印象としては前述どおりで、特にサビラスト付近から曲締めまで続くキレッキレのステップはゆずセンターならではの説得力があり見応え十二分。曲&キャラの魅力を生かし切ったステージだったと思います。ただやはり前回同様各キャラを渡るアーチ上のアイドルオーラは他キャラに被ってしまう事が多く、表現としてデメリットが多いような気がする。この点については今後ぜひ改善していただきたい。

ライブ後の客席では今やお馴染みのゆめファン「ニコ&ココ」がきっちり観戦、しかも今回はお母さんまで登場しました。顔を映さないのは何かの伏線?(笑。そして次のシーンではローラのお母さんまで登場! 桜庭家は代々音楽一家との触れ込みだったので実家も洋風と思いきや意外にも和風建築で驚き。まあルーツを辿れば江戸時代なのでこれで正解なのかも。外観が純和風なのに内部は洋館風ってのがまた妙に納得できる面白い作りです。ともあれそんな実家にてゆずこしょうのライブを見ていたローラは強い決意をお母さんに告げます。
「ママ、私負けたくない相手がいるの」
「そのために音楽の勉強を一からやり直したい」
「だからレッスンをお願いします」
「私はプロのピアニスト。娘だからと言って手加減は一切しませんよ」
是が非でも勝ちたいローラの覚悟など言わんとする事は判りますがこれでは歌組レッスン全否定みたいな?(笑。まあいくらプロでも「ピアニスト」では歌唱法やダンスや衣装などなどアイドル必須のアレコレを教えられないのでやはり四ツ星に在籍する意味はあるか。ママさんの権威付けとローラの覚悟を表すに「音楽の勉強」というふわっとした表現で丸めるしか無いのでしょう。おっさん的には何だかモヤッとするシーンでしたが小友のみなさんはそこまでツッコまないだろうからあまりキニシナーイ方向で。


というわけで四ツ星ホールでは結果発表が始まります。壇上にずらり並んだ出場者にはこれまでチラチラ顔を見かける子たちがいて、作品的にはスポットを浴びる事が無くとも各々地道にアイカツしている事が判ります。幹部生はもっといるはずだけれど参加したのは「幹部ーズ」の三人だけ?…幹部組を複数出してしまうとお話のピントがスレてしまうので仕方ないか。というか舞組ルーキーエースのたまきちゃんがいない謎。
「第三位は…SKY-GIRL!」
「続いて第二位…ゆずこしょう!」
緊張の壇上でまず発表された第三位が「SKY-GIRL」で驚き桃の木!? 前回ユニットの絆をあれほど強調し、何せS4が二人いる優勝候補筆頭のユニットがまさかいきなり呼ばれるとは。そして続いて呼ばれた二位は「ゆずこしょう」でまた驚き。ってな結果にオンタイム時にはいろいろ思うトコがありましたが、冷静に振り返るとライブシーンのレビューで書いたとおり、曲とキャラのマッチングやセンターの差がこの結果に繋がったと解釈に至ったり。今フェスの「SKY-GIRL」はあくまで真昼の成長サポート=S4二人のステージポジションもサイドだったため、S4が一人でもダンス特化の舞組エースがセンターをキメた「ゆずこしょう」に分があったのでしょう。しかし前回今回のメインユニットが出てしまい、では優勝は何なんだ? まさか!? と思ったら――
「そして秋フェス優勝チームは…幹部ーズ!」
お話の流れとしてどう見ても賑やかしのネタユニットと思われた「幹部ーズ」がまさかの優勝であります。CGライブどころか止め絵の一枚も無いチームが優勝を持っていくなんて史上初ではあるまいか(笑。ともあれ幹部ーズのステージ描写を完全に無くす事で、想像の余地を無限大とする演出はなかなか面白いと思った。中途半端な描写を入れてもCGライブの表現に及ぶはずもなく、しかしてシナリオ上CG組を超える結果へ導かなくてはならないとすれば、いっそ「想像を絶する」に全振りという判断は(苦肉の策でしょうが)決して悪くはありません。また地道に絆を深めてきた「幹部ーズ」を先二組の上に立たせる意味も結構深いのですが…これは前述どおり絆の説得力がイマイチ響かなかったためどうにもスッと落ちてこない。幹部押しの私的にはじつに美味しいサプライズ優勝で、来るS4戦に向けて幹部たちの実力を示す絶好の機会でしたが、せっかくならもう少し納得できる流れで勝利の笑顔を見たかった、ってのが正直なトコ。

表彰式が終わってノーサイドの舞台裏。有莉ちゃん先輩を讃えるツバサ先輩の潔さや申し訳なさそうなミッキー先輩vs一緒に喜ぶゆず先輩にほっこり、ってなトコへすばるきゅん&かなた君が現れ…と同時に顔を真っ赤に染めて謎生物(笑)と化し逃げ出すあこがかわいすぎる。どんだけオトメなのか。とはいえゆめ&すばる君のツーショットを遠目に眺めてなお喜ぶ様子には少々違和感アリ。ここはロックロックガールズの時みたくジェラシーの炎を燃やす場面では?
「フェスに出たのって、やっぱすばるに近付きたいから?」
「それだけじゃありませんわ…」
「ふーん。俺の分析によると…あの子を元気付けるためにユニットを組んだ。当たり?」
「そっ、そんなことあるわけないでしょ! シャーッ!」
前回今回のあこの行動原理を説明するヒトコマははっきり言って蛇足。とはいえこれとてセリフで説明されないと判らない年齢層への配慮とすれば仕方ないか。あこの行動をよく見ているかなた君の図は第17話での振り同様今後の仕込みと思われますが…いろんな矢印を仕込んでいる割に今だ具体的な形が現れないのは少々焦れます。このペースだとそっち方向の話は2年目以降っぽい? それまでにM4の存在感をもう少し…。
「アイドルだって落ち込む事くらいあるだろ?」
「たまにはファンから元気をもらったっていいんじゃないか?」
「いいの…かな?」
「たぶんな。もらったものはこれから返していけばいい」
みんなから元気をもらったから負けても笑顔、でもアイドルはみんなに元気をあげなきゃなのに…そんなゆめへすばる君のお言葉はなかなか浸みるものがありました。落ち込みから復活まで全てを認めて温かく見守るすばる君のイケメンゲージが振り切れそう。というか普段からかって遊んでいる相手へこれは反則でありましょう(笑
全て一人で抱え込み袋小路に陥っていたゆめは今回ようやく視界が開け、再び前へ進む力を取り戻す事ができた。前回今回と結構急ぎ足&波乱(笑)のユニット展開でしたが、ゆめの再起を描くには必要にして十分だったと思います。今後はパニック状態から脱した事で「あの力」へ向き合う事もできるでしょうし、ローラとの関係も落ち着いて見つめ直せるはず。その一方で追い詰められてるローラはどうするどうなる? ってなトコで次回リリエンヌと組んで温泉行きとはまた意表を突いた取り合わせですがはたして?
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落ち込むゆめの再起なるか? そしてフェスを制するユニットは?

アバンは前回ラストにて突然結成宣告された「ゆずこしょう」へ至る道から。小春ちゃんがいない一人部屋の寂しさを振り切るようにランニングに出たゆめは秋フェスの開幕にも気付かず自分を追い込み、ってなトコへ現れたゆず先輩&あこから「ゆずこしょう」の結成を宣告されます。勧誘をすっ飛ばしてエントリー後の報告ってのがゆず先輩らしい(笑。まあ今のゆめを正面から誘っても乗って来るはずもなく、視野狭窄のドツボ状態から引っ張り出すにはこれくらい強引じゃないとダメと判断したのでしょう。ネーミングの件を含めてそれら全てを天然でやっている(ように見せる)器の大きさに感心するしか。
「ゆめの『ゆ』、ゆずの『ず』、あこの『こ』、だから『ゆずこしょう』ですわ!」
「ですよね? ゆず先輩!」
「パッと思い付いただけで特に意味は無いゾ!」
それにしてもドヤ顔で解説するあこへの容赦無い返しには笑った。いろいろ気負いすぎているあこをナチュラルに捌くゆず先輩ってばマッチング最強かも。生真面目なツバサ先輩ではこうはいくまい(笑
「打倒S4!」
「すばるきゅんラブ!」
「えっ? えっ? お~!」
戸惑うゆめを置いてけぼりのまま新生ユニットのフェス出場話はサクサク進み、思い思いの気合い入れから、断るタイミングを失って意気を上げざるを得ないゆめのヤケクソ感(笑)が良い良い。

CM明けてAパート冒頭はさっそくステージ用のドレス選び。まずゆず先輩はS4特権プレミアムの「ワンダフルコミックコーデ」、ゆめは「スーパーガールコーデ」、あこは「アクティブガールコーデ」と、Shiny Smileで揃えたドレスにご満悦のゆず先輩&太鼓持ち全開(笑)のあこでしたが。
「ゆめちゃん、このドレスでいいかな?」
「はい…私は何でも…あっ、いや、先輩が選んでくれたコーデでOKです」
乗り気の無さを思わず表してしまうゆめ、そんな様子を気に掛けるあこ。一方ゆず先輩は全て見えない振りで話をガンガン進めます。当然ゆず先輩もゆめの不自然なリアクションには気付いているはずですが、いちいち穿る事よりも勢いづけて突き進む方が大切と判っているゆえの完全スルーなのでしょう。傷心ゆめの袋小路を木の上からじっと見ていたゆず先輩が気付かないはずありませんもの。
続いて控え室でのダンス合わせへ。本番当日出番直前にいきなり?と思いきやこの曲は授業で習ったとの事でなるほど。つまり歌も振り付けも既に入っているわけで、後は三人ユニットでの合わせを確認するだけなのですね。しかも舞組トップ直々の指導とあれば短時間で完了したのもまあ納得。というわけで三人揃ってラストをキメてダンスはオケオケオッケー、あとは本番を待つばかり…ところがゆめは不安を浮かべてさらなるレッスンを申し出るのでした。ああ辛い、見てらんない。
「また失敗しますわよ。あの時みたいにまた倒れてもいいんですの?」
「これ以上の練習はオーバーワークですわ」
「そっか…そうですね…」
「シャー!!!」
「いつもあなたにはイライラしますけど今日のあなたはさらにイライラしますわ!」
縋るような目でレッスンを乞うゆめをピシャリ。先の失敗を傍から見ればオーバーワークが原因と考えるのは当然で、しかも痛々しいほど過度なトレーニングを課している今のゆめを知ればこそ、ここでダンスレッスンを続けては先の二の舞になってしまうと判断し切り上げた。しかしそれはゆめ自身も判っている事で、判っていながらレッスンせずにいられない、そして判っているからこそ図星を突かれて俯いてしまう。一方あこは自分でレッスンを止めておきながら、それをしょんぼり受け容れるゆめに対してイライラフルブーストであります。どうして私の言う事を素直に聞いてるのよ? いつものあなたなら何を言われようがレッスンを続けるでしょう? ってなトコでしょうか。「押すなよ! 押すなよ!」というフリから本当に押さない相手にキレるみたいなもの?

ってなトコにゆず先輩が間に入って廊下の差し入れへ。たくさんの差し入れを見てテンション上げ上げのゆず先輩&あこ、とはいえ人通りが多い=埃っぽい廊下に裸の食べ物が並んでいるのは衛生的にどうなのか?と思わなくなくも(略。パッケージもののお菓子とかならともかくドーナツやら生菓子が廊下に放置されている状況は「えっ?」と思ってしまった。こういうのって普通は各楽屋に届けるんじゃ? ともあれ上機嫌のゆず先輩が勧めてきてもゆめは食欲不振でお断り、すると背後から聴き慣れた声が聞こえてきて――
「ゆめちゃん、飴食べる?」
パッと振り返るとそこには小春ちゃん!…のモノマネをしたあこが立っていました。あこ的には小春ちゃんロスに沈むゆめを元気付けるつもりかもですが、寂しさの沼にずっぽり沈んでいるゆめにとってこれは逆効果のような。それがあこの気遣いである事が判っているだけに余計辛そう。一方そんなビミョーな空間を完全スルーして山盛りドーナツを手に楽屋へ向かうゆず先輩の気配りが凄い。しかし楽屋に戻ってもゆめは全く手を付けずしょんぼり俯くのみでした。
「あなたいつだって食べ過ぎなくらい食べていたくせに! 何で食べないんですの!」
すると再びあこにゃんこが発動! このいかにもツンデレ不器用な愛情表現に思わず頬が緩みます。するとゆめは失敗への不安をついに吐露。失敗によって人が離れていってしまう事を怖れているのですね。小春ちゃんもローラも失敗が原因で離れた訳ではないのに今のゆめはそれすら判らないほど追い込まれているのでしょう。今の境遇は全てあの失敗のせいと思い込んでいて、それを克服すべくトレーニングに励んでも、失敗への恐怖から先に進めずにいる。
「一人でうじうじしているあなたを見て小春が喜ぶとでも思いますの?」
こういうシチュにてお約束のセリフを浴びせられても今のゆめには返す言葉もありません。そりゃそうです、そんな事は本人が一番判っているのだから。判った上で踏み出せないジレンマに切羽詰まっている。でも心配してくれているあこに感謝する気持ちは残っていたようで、ところが当のあこは――
「は? 心配なんてするわけないでしょう?」
何カンチガイしてんの?みたいな口調&表情でスッパリ斬り捨てます。おいおい!

「すばるっちの情報と引き替えに、あこちゃん 今回のユニットのメンバーに入ってくれるって」
あこの真意はこのとおり(笑。もちろんその一面もあるでしょうし、そちらの比重が結構大きい気もします(笑)が、それだけで動いているはずが無いのは明らかだけにやっぱりニマニマが止まらない。ああもうあこったら! そんなあこはすばるきゅんの話になると一気にオトメモード、「どんな事を知りたいの?」と訊かれてもモジモジするばかりで要領を得ず…ああ面倒くさい子! ってなトコで直電をぶち込んで「本人に聞きなよ」と無茶振りのゆず先輩にはこっちも変な声が出た(笑
「S4と組むなんていい度胸してんじゃん」
「別に度胸なんて…」
「…らしくないな」
あこの代わりに対面したゆめの様子からすばる君もまた異変に気付き、いかにも沈んでいるゆめを魔法ワード「ゆでタコ」で引っ張り上げ、「頑張れよ」と応援の言葉を掛け…それを自分向けとカンチガイしてキラキラハートを背負うあこが切なすぎる。まあシアワセなら良いか(笑
「ファンのみんなからゆめちゃんへメッセージがいっぱい届いているゾ!」
続いてゆず先輩はキラキラインの画面を示してファンの気持ちを代弁。ずらりと並んだファンからの声援を見て、そして心強い(?)仲間の存在を自らアピールするあこの言葉を受け、みんなからの支えに気付いたゆめはようやく笑顔を取り戻し始めるのでした。
…と言ったら綺麗な解決っぽいけれど、Aパートのほとんどが沈みっぱなしだっただけに、解決キーである「みんなからの支え」に関するシーンが少々唐突に感じられたのは否めません。もちろん沈んでこそ浮上があるわけですが、沈み描写の最中にも浮上へのキー(ゆめを地味に心配しているすばる君の様子とかメッセージが溜まり続けるスマホとか)を1カット2カット入れ込んでおけば、同じ流れでも印象がかなり違ったはず。あと演出として、ずっとナチュラルに気遣い見守っていたゆず先輩に「ファンのみんなから~」と直接的なセリフを言わせたのも違うような気がする。というか判ってるなら早く教えてあげなよとツッコまざるを得ない(笑

Bパートは予告っからの注目ユニット「カンブーズ」の楽屋訪問から。明らかに賑やかしユニットである三人組にまさかこんな尺を取り、あまつさえ戦隊名乗りばりの三色セメント爆発+キメポーズまで…と思っていたらまさかまさかまさか(以下後述。そういや便宜上「カンブーズ」呼ばわりしていたら正式名称「幹部ーズ」でちょっと笑った。まあ彼女たちを表すにこれ以上ドンズバなネーミングも無いか(笑
ここで紹介された各幹部の日常が大会結果への重要な仕込みになっているはずなのに、リリエンヌだけ幹部仕事と全く無関係でこれも笑う。いや笑ってる場合じゃないか。復学と共に幹部にも復帰したリリエンヌの日常が判らない(描写が無い)事は「幹部の繋がり」の説得力を無にしてしまうのだから。描写どおり各々ステージに対する思いは高かろうとも、それと幹部仕事を紐付ける描写が無い子がいる以上、「幹部ーズ」のポテンシャルを高める布石として弱いのよね。

「ゆめちゃんとあこちゃんとなら楽しいステージができそうだと思ったからだゾ!」
「他の組の方々とステージをやる事はとても貴重な体験になると思いましたので」
ほどなく楽屋中継に訪れた玉五郎先生へTV用のコメントをすらすら語る二人。アイドルって凄い。天然ナチュラルなゆず先輩はこれも本音の一つだろうけど、あこのコメントは完全に劇組モードでしょう。さすが名女優のタマゴ(笑。その一方ゆめは抱いていた不安と戸惑いを正直に語り、しかし自分を応援してくれるみんなの気持ちに支えられ――
「今の私ができるパフォーマンスを全力でやります!」
顔を上げて前を向けるようになった。そんなゆめを温かく見守る玉五郎先生が珍しくいい仕事してましたが、会話の流れがどこか誘導っぽく(説明っぽく)感じてしまったのも確か。まあこの辺はきちんとセリフにしないと判らない年齢層への配慮と思っておきます。
そういやBパートの作画が少々独特で、特にこのシーンはキャラデから少々外れた作画でしたが、再起を誓うゆめの表情が生き生きと描かれ、また見守るみなさんの温かさも伝わってきてこれはこれで悪くなかった。そういや同じ山本脩斗氏作監回の第22話ラストシーンも同じ印象だった覚えがあります。個人的には少々キャラデから外れてもキャラが生きている方が好ましいので、同氏の作監作業におかれましては今後もこの方向性で突き進んでいただきたい。
というわけで三人並んでフィッティングシーケンスへ。ちょっと前なら考えつかない取り合わせの三人が揃ってキメるとそれっぽく見える不思議。そういや今回メインのゆめがセンターじゃないってのも新鮮です。さすが打倒S4の本気、意地でもセンターは譲らないか。ゆずだけに(リリエンヌばりの氷結吹雪が…

始まった曲はもちろん課題曲の「One Step」、歌唱はキャラどおり かな・せな・みき さんです。これはつまりアイカツTVのMVマンマ=前回のSKY-GIRLバージョンより耳に馴染んでおり、またそもそも曲調とステージングとキャラのマッチングがドンズバのため、美人揃いのSKY-GIRLバージョンにも惹かれるものの、ステージ全体の完成度としては今回の方が一枚上に感じられました。平たく言うと全てがハマっていた。メンバーのポテンシャルとしてもポップなダンサブルステージで舞組トップがセンター、歌組ルーキーセカンドと劇組ルーキートップが両脇ならば弱いはずもなく、急造ユニットとはいえこのまま優勝しても特に異論はなかった…んだけどなあ(笑
単にモデリングのバージョンなのか、キャラデ自体がCGと合っているのか、それとも制作スタッフの愛ゆえか、とにかくゆず先輩のCGモデルは他キャラより数段ハイクオリティに思えます。ともすれば作画が整っている時の2Dパートよりかわいいんじゃ? あこのモデリングも若干改修されたのか頭部のバランスが良くなった感じ。ライブステージ全体の印象としては前述どおりで、特にサビラスト付近から曲締めまで続くキレッキレのステップはゆずセンターならではの説得力があり見応え十二分。曲&キャラの魅力を生かし切ったステージだったと思います。ただやはり前回同様各キャラを渡るアーチ上のアイドルオーラは他キャラに被ってしまう事が多く、表現としてデメリットが多いような気がする。この点については今後ぜひ改善していただきたい。

ライブ後の客席では今やお馴染みのゆめファン「ニコ&ココ」がきっちり観戦、しかも今回はお母さんまで登場しました。顔を映さないのは何かの伏線?(笑。そして次のシーンではローラのお母さんまで登場! 桜庭家は代々音楽一家との触れ込みだったので実家も洋風と思いきや意外にも和風建築で驚き。まあルーツを辿れば江戸時代なのでこれで正解なのかも。外観が純和風なのに内部は洋館風ってのがまた妙に納得できる面白い作りです。ともあれそんな実家にてゆずこしょうのライブを見ていたローラは強い決意をお母さんに告げます。
「ママ、私負けたくない相手がいるの」
「そのために音楽の勉強を一からやり直したい」
「だからレッスンをお願いします」
「私はプロのピアニスト。娘だからと言って手加減は一切しませんよ」
是が非でも勝ちたいローラの覚悟など言わんとする事は判りますがこれでは歌組レッスン全否定みたいな?(笑。まあいくらプロでも「ピアニスト」では歌唱法やダンスや衣装などなどアイドル必須のアレコレを教えられないのでやはり四ツ星に在籍する意味はあるか。ママさんの権威付けとローラの覚悟を表すに「音楽の勉強」というふわっとした表現で丸めるしか無いのでしょう。おっさん的には何だかモヤッとするシーンでしたが小友のみなさんはそこまでツッコまないだろうからあまりキニシナーイ方向で。


というわけで四ツ星ホールでは結果発表が始まります。壇上にずらり並んだ出場者にはこれまでチラチラ顔を見かける子たちがいて、作品的にはスポットを浴びる事が無くとも各々地道にアイカツしている事が判ります。幹部生はもっといるはずだけれど参加したのは「幹部ーズ」の三人だけ?…幹部組を複数出してしまうとお話のピントがスレてしまうので仕方ないか。というか舞組ルーキーエースのたまきちゃんがいない謎。
「第三位は…SKY-GIRL!」
「続いて第二位…ゆずこしょう!」
緊張の壇上でまず発表された第三位が「SKY-GIRL」で驚き桃の木!? 前回ユニットの絆をあれほど強調し、何せS4が二人いる優勝候補筆頭のユニットがまさかいきなり呼ばれるとは。そして続いて呼ばれた二位は「ゆずこしょう」でまた驚き。ってな結果にオンタイム時にはいろいろ思うトコがありましたが、冷静に振り返るとライブシーンのレビューで書いたとおり、曲とキャラのマッチングやセンターの差がこの結果に繋がったと解釈に至ったり。今フェスの「SKY-GIRL」はあくまで真昼の成長サポート=S4二人のステージポジションもサイドだったため、S4が一人でもダンス特化の舞組エースがセンターをキメた「ゆずこしょう」に分があったのでしょう。しかし前回今回のメインユニットが出てしまい、では優勝は何なんだ? まさか!? と思ったら――
「そして秋フェス優勝チームは…幹部ーズ!」
お話の流れとしてどう見ても賑やかしのネタユニットと思われた「幹部ーズ」がまさかの優勝であります。CGライブどころか止め絵の一枚も無いチームが優勝を持っていくなんて史上初ではあるまいか(笑。ともあれ幹部ーズのステージ描写を完全に無くす事で、想像の余地を無限大とする演出はなかなか面白いと思った。中途半端な描写を入れてもCGライブの表現に及ぶはずもなく、しかしてシナリオ上CG組を超える結果へ導かなくてはならないとすれば、いっそ「想像を絶する」に全振りという判断は(苦肉の策でしょうが)決して悪くはありません。また地道に絆を深めてきた「幹部ーズ」を先二組の上に立たせる意味も結構深いのですが…これは前述どおり絆の説得力がイマイチ響かなかったためどうにもスッと落ちてこない。幹部押しの私的にはじつに美味しいサプライズ優勝で、来るS4戦に向けて幹部たちの実力を示す絶好の機会でしたが、せっかくならもう少し納得できる流れで勝利の笑顔を見たかった、ってのが正直なトコ。

表彰式が終わってノーサイドの舞台裏。有莉ちゃん先輩を讃えるツバサ先輩の潔さや申し訳なさそうなミッキー先輩vs一緒に喜ぶゆず先輩にほっこり、ってなトコへすばるきゅん&かなた君が現れ…と同時に顔を真っ赤に染めて謎生物(笑)と化し逃げ出すあこがかわいすぎる。どんだけオトメなのか。とはいえゆめ&すばる君のツーショットを遠目に眺めてなお喜ぶ様子には少々違和感アリ。ここはロックロックガールズの時みたくジェラシーの炎を燃やす場面では?
「フェスに出たのって、やっぱすばるに近付きたいから?」
「それだけじゃありませんわ…」
「ふーん。俺の分析によると…あの子を元気付けるためにユニットを組んだ。当たり?」
「そっ、そんなことあるわけないでしょ! シャーッ!」
前回今回のあこの行動原理を説明するヒトコマははっきり言って蛇足。とはいえこれとてセリフで説明されないと判らない年齢層への配慮とすれば仕方ないか。あこの行動をよく見ているかなた君の図は第17話での振り同様今後の仕込みと思われますが…いろんな矢印を仕込んでいる割に今だ具体的な形が現れないのは少々焦れます。このペースだとそっち方向の話は2年目以降っぽい? それまでにM4の存在感をもう少し…。
「アイドルだって落ち込む事くらいあるだろ?」
「たまにはファンから元気をもらったっていいんじゃないか?」
「いいの…かな?」
「たぶんな。もらったものはこれから返していけばいい」
みんなから元気をもらったから負けても笑顔、でもアイドルはみんなに元気をあげなきゃなのに…そんなゆめへすばる君のお言葉はなかなか浸みるものがありました。落ち込みから復活まで全てを認めて温かく見守るすばる君のイケメンゲージが振り切れそう。というか普段からかって遊んでいる相手へこれは反則でありましょう(笑
全て一人で抱え込み袋小路に陥っていたゆめは今回ようやく視界が開け、再び前へ進む力を取り戻す事ができた。前回今回と結構急ぎ足&波乱(笑)のユニット展開でしたが、ゆめの再起を描くには必要にして十分だったと思います。今後はパニック状態から脱した事で「あの力」へ向き合う事もできるでしょうし、ローラとの関係も落ち着いて見つめ直せるはず。その一方で追い詰められてるローラはどうするどうなる? ってなトコで次回リリエンヌと組んで温泉行きとはまた意表を突いた取り合わせですがはたして?
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