2016-12-24(Sat)
アイカツスターズ! #37 トキメキ!クリスマス
誰よりも高い所で、誰よりもキラキラ輝く一番星みたいに。

We wish you a merry Christmas, And a Happy New Year.
↓記事が役立ったら一票どうぞ。

We wish you a merry Christmas, And a Happy New Year.
2016年も残すところ10日を切り、折しも季節ネタのクリスマス回を持って本年最終放映日であります。早いな! このところシビアなお話が続いた反動か、タダでさえ賑やかなクリスマス回は例年以上にはっちゃけ、明るく楽しくいろんな意味でフルスロットル、そしてサブタイどおりトキメキキュンキュンを命中させて2016年を締めてくれました。これ書いてる今もニマニマが止まりません(笑

アバン冒頭はS4のみなさんからクリスマスライブ「キラメキ・スターズ・クリスマス!」のおしらせ。告知の隙を見逃さずツバサ先輩をイジるゆず先輩がいい顔すぎ(笑。地下道に貼られた大判ポスターも人気アーティストっぽく、販売開始1分で完売って辺りS4の人気を印象付けます。こういう描写をもっとマメに入れとけばS4の存在感も変わったかもしれない。またこんな風にアイカツTVが一般に浸透している=四ツ星アイドルの一般人気を実感できる場面が少なく、ともすれば箱庭的に見えてしまう事が多々あったのも残念なトコか。
「クリスマスイブに私たち幹部の主催でクリスマスパーティをします」
シーンはパッと変わって四ツ星カフェにて四ツ星クリパのおしらせ。廊下をずんずん歩く4人の脚から誰が誰だか判る辺り芸が細かい。リリエンヌ色白いな! カフェに集まる生徒たちのリアクション描写ではモブアイドルでもこの作画クオリティ、さすが一年の締め回だけあって全体的に作画が素晴らしかった。たまきちゃんかわいい。ハロウィン回での扱いからしてハルカ☆ルカ亡き後の舞組一年生の花形と思いきや以降の出番がイマイチ無くて残念でしたが、これを機に現レギュラー以外の一年生キャラも顔を出していってほしいものです。かわいい子多いのにもったいないですよね。
「ローラ、私たちもやろうよ、クリスマスライブ!」
ってなトコで諸々の話を聞いていたゆめはおもむろに立ち上がり「自分たち」で何かやりたいと声を上げます。他人に用意されたものに乗るのではなく自分で作りたい…前回までの経験で自信を付けたゆめはすっかりセルフプロデュースに開眼してしまったようで、対するローラはその変貌に驚きつつも「面白いじゃない!」と話に乗り、自分たちのクリスマスライブに向けて気合いを入れてOPへ。ここまでパッと見た感じアングルがえらく凝ってる? と思いきや、今回の演出担当は以来の伊藤良太氏、そういやこの方も作画上がりの演出さんなので多彩な絵面が目を引きます。というかいつも以上にローアングルが多い(笑

「クリスマスライブ?」
「そう、私たちで」
やると決めたら次は仲間集め、って事でまずは真昼の勧誘から。S4ライブのポスターが並ぶ廊下にて件の話を持ち掛けた二人、すると真昼は顔に斜を落としてクラクラ、いったいどうした? と思いきや無言のままいつも以上に瓦を積み上げ「たぁ!」と一閃!…真昼的にはこの枚数分だけ心が昂ぶったのだろうけれどちょっと積み過ぎた? 割れずにビリビリが走るSD真昼が芸コマかわいい。それでもめげず「しばらくお待ちください」的なナイスボート映像(渡りに舟の暗喩?)が流れる裏で「たぁ!」「とぉ!」と気合いを込めて瓦を割りまくる演出も笑った。きっとTVでは映せない形相で瓦に挑んでいたのでしょう(笑。そんなこんなで粉々に割りきった真昼は瓦割り以上の気合いで参加を表明、「お姉ちゃんのライブを見ているだけじゃイヤだった」なんてじつに真昼らしいじゃありませんか。
「イブは大好きなすばるきゅんと…」
続いての招集はクリスマスイブに夢見るオトメのあこにゃんこ、こちらのシーンでは壁ポスターがM4ライブに変わっている辺り細かいです。ゆめの誘いを二つ返事でお断りのあこはイブの予定を口泡飛ばして熱く語り、すばるくんとの甘い夜を思い浮かべて熱く蕩け…前回予告でチラリと映ったデートシーンはやっぱり想像図かい(笑
「すばるってM4の? お付き合いしてるの?」
「お付き合いは…まだしてませんけど…」
「イブに会う約束してるんだ?」
「約束も…してないんですけど…」
「つまりそうなったらいいなあって希望的観測ね」
夢見るあこにリリエンヌばりの寒風をお見舞いする真昼&ローラの容赦の無さ、一方痛いトコを突かれまくって見る見るしぼんでいくあこの挙動も良かった(笑。というかナチュラルに「お付き合いしてるの?」なーんて訊いちゃう真昼のフランクさに驚き。さすがあの夜空様の妹だけの事はあります。そんな矢継ぎ早のツッコミに「悪いですの!?」とキレるあこ、するとゆめがグッと迫ってあこの夢を応援! 恥ずかしくてイブの予定を訊けないもじもじオトメの手を引いてダッシュの一連は表情もテンポも良すぎて大笑い。天然暴走機関車おそろしか!

シーンはパッと変わってアイカツ!中のM4のみなさん。そういや男子部のジャージ姿ってこれが初出? 女子部のように色分けが無いって事は属性云々も無いって事か。忙しい年末を控えてトレーニングにも気合いびしびしのすばる君、ところがトレーニング漬けの毎日に「小春ちゃんに会いたいなあ…」と溢す朝陽くんのヒトコトから話題が「恋愛」に移り…「恋愛なんかしてるヒマは無い」と断じる熱血少年へ「恋は落ちるもの」と説く望王子、続いて朝陽くん&メガネくんも恋愛訓を説き始め、などなど聞いても全くピンと来ない仏頂面がフラグすぎてちょっと笑った。
「ねっ! イブの予定は?」
仕事に向かうM4のトコへ駆け込んだゆめは挨拶もそこそこにイブの予定を直撃します。顔近いよ! というかこの状況を傍から見たら誘ってるようにしか見えんわなあ(笑。そんな視線を1mmも気にせず真正面からすばる君と話しちゃうゆめの行動力というか真っ直ぐさというか、すばる君の前では借りてきた猫になっちゃうあこはゆめのそういうトコが羨ましかったりするのだろうね。ここはM4のイブ予定を知りたい匿名少女にパッと気付くメガネくんもいい味でした。ああもうニマニマが止まらない。今後いろいろあってすばる君への思いが恋ではなく憧れだった事に気付いたあこは以前からそっと見守ってくれていたメガネくんの存在に気付き、今度こそ本当の恋心が芽生えるも…「俺はすばるを追いかけていたあこが好きだった」とハイレベルな振られ方をしてショックのあまりあこにゃんこから戻れなくなってしまったあこ、そして彼女はかつての人間体に戻るため、願いを叶えるため怪しいカードゲームを始めるのでした。オープン! ともあれ「イブも仕事」と聞いて一人感心するあこ、をジト目で見ている真昼がいい味すぎ(笑

「通りすがりの人とプレゼント交換!」
「鳥だ! 飛行機だ! いや ゆめサンタだ!」
返す刀でイブの予定を訊かれたゆめは件のライブの話に続いてこれまたハイレベルな予定(?)を語ります。こないだまでの反動かテンション高すぎの躁状態っぽいけれど、少女アニメのヒロインはこれくらいおバカ&ポジティブな方が楽しいから良し。いろいろ吹っ切れてようやくゆめらしさが出てきたってのもありそう。などなど夢想話にシビアなツッコミを入れるみなさんの中ですばる君だけは「いいじゃねえか、人と同じ事やっててもしょうがねえ」とゆめの暴走を認め、続いてエールを交換するヒトコマもまた二人の世界を作っちゃってます。何だかんだ通じ合っちゃってるのよね。ああもう! この間ずっと借りてきた猫状態だったあこが走り去るバスへ全力を出すヒトコマは、彼女のフクザツなオトメゴコロが凝縮されていてニマニマが止まらない。かわいいなあホント。
「あこちゃんの予定空いたよね? ライブ一緒にする? しちゃわない?」
かわいいポーズでごまかされちゃいますが結構キッツイ事言うてますよねこれ(キラリン。ってなわけであこもライブに参加する事となり…暴走機関車のジャンピングハグに呑まれるあこの叫びが心地よい。あははは。

メンツが決まったら次は会場探し、って事でアンナ先生に相談するもさすがイブは学園内外どの会場も空きが無く早くも頓挫? するとゆめは「商店街の広場」を思い立ち、思い立ったら即行動! とばかり許可を取りに走り出すのでした。アイドルとして走り始めた事との判りやすいダブルミーニング。
「私の家は洋菓子屋さんでクリスマスは大忙しだったから…だからお仕事やいろんな事情でパーティができない人たちにもクリスマスソングを届けたいんです」
さっそく街に出て商店街広場の使用許可をもらったゆめは自分の経験を交えて歌を届けたい気持ちを伝えます。実家の設定を上手く活かした話運びに感心しながら、それにしてもいきなり意識が高まっちゃって驚くばかり。何か悪いモノでも食ったか?(笑。話を聞いたローラ&真昼はゆめの思いに満面の笑顔を返し、ってなトコで一人赤面ソッポのあこがこれまたかわいい。素直に乗れない照れと、意識高さへの驚きと、夢想した予定で一度断った自分の幼さへの恥が高度にブレンドされたような表情であります。
「最高のクリスマスライブやっちゃいます!」
メンツが決まって会場もすんなり決まって後はライブ本番を盛り上げるだけ。ここまで順風満帆だと何か落とし穴が? と思っちゃうトコ(笑

Bパートは真昼謹製のチラシ兼クリスマスカードに盛り上がるみなさんから。こういう仕事は几帳面な真昼の本領発揮かな。こんなかわいいカードをもらっちゃったらライブに駆け付けぬ道理がありませんね。なーんて着々と進むライブ準備の様子をチラリと映した後、シーンはパッと変わって斧の音が響き渡る雪化粧の山へ! 予告を見て判っちゃいたものの、うら若きアイドルたちが斧を振っての雪山伐採は何度見てもクるものがあります(笑。筋立てとほぼ無関係&唐突に描かれるこのシーンは旧作以来のお約束(サービスカット)的なもの、無理にメインキャラを絡ませずサブキャラだけで回していた辺りお話のバランスがよく考えられています。と同時に幹部たちの頼もしさ&逞しさも印象付けられ一石二鳥でした。
「モミの木を斧で切ってツリーにするのが学園の伝統なのに…」
ところが力強く打ち付けた斧が折れてしまってさあ大変。折れた斧ではツリーを切れず、このままでは学園の伝統を守る事ができない…唐突な作中設定はメタ視点の意味合いにも重なってちょっと笑ってしまった。ともあれ吹っ飛んだアックスヘッドを見つめて万事休すの有莉ちゃん先輩&ミッキー先輩、ってなトコで突如始動したエンジン音に思わず振り返ると――

エンジンの唸りに伴って豪快な排気煙を吹き出すチェンソーの図はほとんどロボットアニメの戦闘態勢、そこからグーッとナメて稲光を背負ってジャキーン!と構える一連もまたさすがサンライズとしか。ローアングルの股抜きカットもキマってます。コンテも作画も凄い気合い。というわけで長らく続いた斧の時代はついに終焉し、アイドルによる雪山伐採にも機械化の波がやってきたのでした。いやはや寒気を纏って出力数倍増しのリリエンヌ凛々しすぎる(笑
「伝統を守るのも大事。されど伝統を発展させていく事も大事!」
チェンソーを構えて今回の名言を放ったリリエンヌは言葉どおりの勢いでモミの木を切り倒し伝統と発展の融合を体現。アイドルという立場を保ちながら常に我が道を突き進み、個性を追求し続けるリリエンヌらしいお言葉であります。掛け値無しに格好いい。冬のリリエンヌは無敵だなあ。

そこからカメラは街に戻って四人娘のライブプロモーション風景を暫し。商店街に立って件のチラシを自ら配り、ファンのみんなと触れ合いながらのプロモカツドウはいかにも手作り感に溢れていて思わずほっこり。続いて街頭ビジョンでのプロモーションやSNSでの広がりをチラリと見せ、手作りクリスマスライブの情報が着々と広がっている事を印象付けます。これは見方によっては「対面→TV→SNS」とプロモ進化の縮図のよう。やはり時代はSNSなのか。
どれほどプロモーションが上手くいっても肝心のライブがヘチャっていたら元も子もなく、ってなトコで四人娘はライブへ向けてのレッスンも抜かりなく…定点カメラをセットしてのレッスン風景描写も面白かった。ミスって慌てるゆめや何かと仕切るあこ、さらに休憩中まで映す長回し映像から彼女たちの頑張りが伝わってきます。今回はとことん凝ってるなあ。
そんなこんなで迎えたクリスマスイブ当日。学園のメインストリートに例の巨大ツリーが飾られてパーティの準備が進み…幹部の前でつまみ食いするお花畑ちゃんいい度胸してます(笑。某グラシアスばりのキメポーズでテーブルクロスを構えるこころちゃんもかわいかっこいい。こんな風に普段あまり表に出て来ない生徒たちの動きが見えると学園全体の盛り上がりを感じ取れて良い良い。やはりお祭り事はこうでないと。

「ハルカ、みんなに忘れられないように一時帰国しちゃった! リターン! リターン!」
そしてとっぷり日が暮れた頃、大きな箱が宅配便で届き…まさかまさかのハルカ☆ルカ降臨であります。きゃるーん☆としたアイドルポーズはハリウッド仕込み?(笑。それにしても一回り大きくなった(?)舞組ルーキーエースの存在感たるや。まあこれくらいの器じゃないとゆず先輩の後を継げないかも。というわけでメンツが揃うとリリエンヌの音頭によって四ツ星学園クリスマスパーティが開幕! 続いてS4ライブの気合い入れ、M4ライブの出撃が描かれ、各々のクリスマスイブが始まり――
「私たちのクリスマスソングをみんなに届けよう」
たくさんの観客が集まった広場の特設ステージにてゆめたちのライブもスタート!

コーデチェンジをキメて始まったステージ曲はシリーズファンにはお馴染みの「We wish you a merry Christmas AIKATSU☆STARS! Ver.」でした。最後に使われたのは前作第62話なので丸3年ぶりなのだなあ(早っ。作詞・作曲・編曲は以前ママなれど「AIKATSU☆STARS!」名義どおり歌唱が せな・りえ・みき・かなさんに変更され、各キャラ担当の歌声が重なる事でライブ感がかなり向上した感じ。

映像面では赤ベースにキラッキラの夜景が映えるクリスマスステージで歌い踊るアイドルたちの煌めきも上々、本編中のレッスン効果か凝った振り付け・ステップを華麗に舞うステージパフォーマンスを楽しませてくれます。特にラップパートの振り付けが前作バージョンから段違いに良くなり、タメキメの効いたナチュラルネスなダンスモーションと相まって思わず声を上げてしまったほど。ソロ回しとのシンクロがまた格好いい。というか歌・劇・美組ルーキーにこれほど踊られちゃったら舞組の立場が無いじゃないか!(笑。ただ唯一にて最大の残念はせっかくのクリスマスライブなのにクリスマスムード皆無のコーデだった事。まあ制作上いろんな都合があるでしょうし、ゆめたちの手作りライブというコンセプトからしてスクールドレスもアリっちゃアリなのですが、キラキラ過剰のステージに対して華が足りていないってのも正直なトコ。
夜空に浮かぶ「Merry Christmas」でステージを締めるとM4やS4のライブも次々と終演し、アイドルとしてのイブが終わり=素顔の時間への移行を示唆。細かいなあ。ってなトコでライブ終わりの地下通路ポスターを撮る風景にちょっとニヤマリ。やっぱり記念に撮るよねこういうの(笑。続いて「KIRA☆TUBE」を映したまま寝落ちしているおっさんのヒトコマはイブの夜も休み無く働く制作スタッフの自虐だろうか? 壁に貼られた美術設定(っぽいもの)やノートPCに貼られた「C205」の付箋がじつにナントモ生々しい。机に積まれたコンテ用紙やカット袋が描かれていないのはせめてもの慰め?(笑

仕事を終えて学園に戻ったM4と行き会ったゆめたち。件の大ツリーを眺める場所ですばる君からライブの結果を訊かれたゆめは「大成功」と答えながらもイマイチ浮かない表情を見せます。なーんてゆめ&すばる君のツーショットを遠目からジッと見守る真昼が抜け目無さすぎ(笑
「でも、もっと何かできたんじゃないかなって思っちゃうんだよね」
「俺も同じ事考えてた」
現状に満足せず常に上を目指す。ゆでダコの意外な言葉が自身の考えとシンクロした事で素直な自分を出していくすばる君、それでもちょっとしたトコで茶化しに入っちゃう辺り彼らしいというか。一方ゆめは「誰よりも高い所で輝く一番星になりたい」と明確な目標をついに見据え、茶化されてもめげずに強い意志を表し…そんなゆめを温かい目で見つめるすばる君がまた! ああもう! ともあれそんなツーショットに気付いて爪を立ててふるふる震えるあこにゃんこ、をジト目で見ている真昼がいい味すぎ(二度目
ローラに呼ばれて駆け出したゆめは雪に足を取られてスッテーン! の直前に滑り込んだすばる君。こう何度も尻に敷かれるとこういうプレイなんじゃないか?とさえ(笑。ともあれ日頃の扱いから一転し身を呈して守ってくれた事で、ゆめはすばる君の優しさに気付き――
「ありがとう、すばる君!」
このヒトコトに至る表情変化が絶品すぎて言葉もない。何という破壊力。一方初めて名前で呼ばれ、あの笑顔を見てしまったすばる君は一瞬の戸惑いから顔を上げると耳が真っ赤!
「あれ、どうしたの? 顔真っ赤だよ?」
「うふっ…ゆでダコ」
恋はするものじゃない、落ちるものだよ。真っ赤な顔で狼狽えるすばる君に対し、ここぞとばかり「ゆでダコ返し」をお見舞いするゆめのいたずらっぽい表情がまた絶品すぎた。何だか見ているこっちがすばる君の顔色になっちゃいそう(笑。などなどキュンキュンニマニマが止まらないラストシーンからパッと映った「脚本 成田良美」で全てを悟った。さすがすぎます成田先生。凝りまくった伊藤演出を見事に起こした一軍作画も絶品で、アイカツスターズ!の年末を綺麗に締めてくれました。ハッピーな気分で年を越せて本当に良かった。

アバン冒頭はS4のみなさんからクリスマスライブ「キラメキ・スターズ・クリスマス!」のおしらせ。告知の隙を見逃さずツバサ先輩をイジるゆず先輩がいい顔すぎ(笑。地下道に貼られた大判ポスターも人気アーティストっぽく、販売開始1分で完売って辺りS4の人気を印象付けます。こういう描写をもっとマメに入れとけばS4の存在感も変わったかもしれない。またこんな風にアイカツTVが一般に浸透している=四ツ星アイドルの一般人気を実感できる場面が少なく、ともすれば箱庭的に見えてしまう事が多々あったのも残念なトコか。
「クリスマスイブに私たち幹部の主催でクリスマスパーティをします」
シーンはパッと変わって四ツ星カフェにて四ツ星クリパのおしらせ。廊下をずんずん歩く4人の脚から誰が誰だか判る辺り芸が細かい。リリエンヌ色白いな! カフェに集まる生徒たちのリアクション描写ではモブアイドルでもこの作画クオリティ、さすが一年の締め回だけあって全体的に作画が素晴らしかった。たまきちゃんかわいい。ハロウィン回での扱いからしてハルカ☆ルカ亡き後の舞組一年生の花形と思いきや以降の出番がイマイチ無くて残念でしたが、これを機に現レギュラー以外の一年生キャラも顔を出していってほしいものです。かわいい子多いのにもったいないですよね。
「ローラ、私たちもやろうよ、クリスマスライブ!」
ってなトコで諸々の話を聞いていたゆめはおもむろに立ち上がり「自分たち」で何かやりたいと声を上げます。他人に用意されたものに乗るのではなく自分で作りたい…前回までの経験で自信を付けたゆめはすっかりセルフプロデュースに開眼してしまったようで、対するローラはその変貌に驚きつつも「面白いじゃない!」と話に乗り、自分たちのクリスマスライブに向けて気合いを入れてOPへ。ここまでパッと見た感じアングルがえらく凝ってる? と思いきや、今回の演出担当は以来の伊藤良太氏、そういやこの方も作画上がりの演出さんなので多彩な絵面が目を引きます。というかいつも以上にローアングルが多い(笑

「クリスマスライブ?」
「そう、私たちで」
やると決めたら次は仲間集め、って事でまずは真昼の勧誘から。S4ライブのポスターが並ぶ廊下にて件の話を持ち掛けた二人、すると真昼は顔に斜を落としてクラクラ、いったいどうした? と思いきや無言のままいつも以上に瓦を積み上げ「たぁ!」と一閃!…真昼的にはこの枚数分だけ心が昂ぶったのだろうけれどちょっと積み過ぎた? 割れずにビリビリが走るSD真昼が芸コマかわいい。それでもめげず「しばらくお待ちください」的なナイスボート映像(渡りに舟の暗喩?)が流れる裏で「たぁ!」「とぉ!」と気合いを込めて瓦を割りまくる演出も笑った。きっとTVでは映せない形相で瓦に挑んでいたのでしょう(笑。そんなこんなで粉々に割りきった真昼は瓦割り以上の気合いで参加を表明、「お姉ちゃんのライブを見ているだけじゃイヤだった」なんてじつに真昼らしいじゃありませんか。
「イブは大好きなすばるきゅんと…」
続いての招集はクリスマスイブに夢見るオトメのあこにゃんこ、こちらのシーンでは壁ポスターがM4ライブに変わっている辺り細かいです。ゆめの誘いを二つ返事でお断りのあこはイブの予定を口泡飛ばして熱く語り、すばるくんとの甘い夜を思い浮かべて熱く蕩け…前回予告でチラリと映ったデートシーンはやっぱり想像図かい(笑
「すばるってM4の? お付き合いしてるの?」
「お付き合いは…まだしてませんけど…」
「イブに会う約束してるんだ?」
「約束も…してないんですけど…」
「つまりそうなったらいいなあって希望的観測ね」
夢見るあこにリリエンヌばりの寒風をお見舞いする真昼&ローラの容赦の無さ、一方痛いトコを突かれまくって見る見るしぼんでいくあこの挙動も良かった(笑。というかナチュラルに「お付き合いしてるの?」なーんて訊いちゃう真昼のフランクさに驚き。さすがあの夜空様の妹だけの事はあります。そんな矢継ぎ早のツッコミに「悪いですの!?」とキレるあこ、するとゆめがグッと迫ってあこの夢を応援! 恥ずかしくてイブの予定を訊けないもじもじオトメの手を引いてダッシュの一連は表情もテンポも良すぎて大笑い。天然暴走機関車おそろしか!

シーンはパッと変わってアイカツ!中のM4のみなさん。そういや男子部のジャージ姿ってこれが初出? 女子部のように色分けが無いって事は属性云々も無いって事か。忙しい年末を控えてトレーニングにも気合いびしびしのすばる君、ところがトレーニング漬けの毎日に「小春ちゃんに会いたいなあ…」と溢す朝陽くんのヒトコトから話題が「恋愛」に移り…「恋愛なんかしてるヒマは無い」と断じる熱血少年へ「恋は落ちるもの」と説く望王子、続いて朝陽くん&メガネくんも恋愛訓を説き始め、などなど聞いても全くピンと来ない仏頂面がフラグすぎてちょっと笑った。
「ねっ! イブの予定は?」
仕事に向かうM4のトコへ駆け込んだゆめは挨拶もそこそこにイブの予定を直撃します。顔近いよ! というかこの状況を傍から見たら誘ってるようにしか見えんわなあ(笑。そんな視線を1mmも気にせず真正面からすばる君と話しちゃうゆめの行動力というか真っ直ぐさというか、すばる君の前では借りてきた猫になっちゃうあこはゆめのそういうトコが羨ましかったりするのだろうね。ここはM4のイブ予定を知りたい匿名少女にパッと気付くメガネくんもいい味でした。ああもうニマニマが止まらない。今後いろいろあってすばる君への思いが恋ではなく憧れだった事に気付いたあこは以前からそっと見守ってくれていたメガネくんの存在に気付き、今度こそ本当の恋心が芽生えるも…「俺はすばるを追いかけていたあこが好きだった」とハイレベルな振られ方をしてショックのあまりあこにゃんこから戻れなくなってしまったあこ、そして彼女はかつての人間体に戻るため、願いを叶えるため怪しいカードゲームを始めるのでした。オープン! ともあれ「イブも仕事」と聞いて一人感心するあこ、をジト目で見ている真昼がいい味すぎ(笑

「通りすがりの人とプレゼント交換!」
「鳥だ! 飛行機だ! いや ゆめサンタだ!」
返す刀でイブの予定を訊かれたゆめは件のライブの話に続いてこれまたハイレベルな予定(?)を語ります。こないだまでの反動かテンション高すぎの躁状態っぽいけれど、少女アニメのヒロインはこれくらいおバカ&ポジティブな方が楽しいから良し。いろいろ吹っ切れてようやくゆめらしさが出てきたってのもありそう。などなど夢想話にシビアなツッコミを入れるみなさんの中ですばる君だけは「いいじゃねえか、人と同じ事やっててもしょうがねえ」とゆめの暴走を認め、続いてエールを交換するヒトコマもまた二人の世界を作っちゃってます。何だかんだ通じ合っちゃってるのよね。ああもう! この間ずっと借りてきた猫状態だったあこが走り去るバスへ全力を出すヒトコマは、彼女のフクザツなオトメゴコロが凝縮されていてニマニマが止まらない。かわいいなあホント。
「あこちゃんの予定空いたよね? ライブ一緒にする? しちゃわない?」
かわいいポーズでごまかされちゃいますが結構キッツイ事言うてますよねこれ(キラリン。ってなわけであこもライブに参加する事となり…暴走機関車のジャンピングハグに呑まれるあこの叫びが心地よい。あははは。

メンツが決まったら次は会場探し、って事でアンナ先生に相談するもさすがイブは学園内外どの会場も空きが無く早くも頓挫? するとゆめは「商店街の広場」を思い立ち、思い立ったら即行動! とばかり許可を取りに走り出すのでした。アイドルとして走り始めた事との判りやすいダブルミーニング。
「私の家は洋菓子屋さんでクリスマスは大忙しだったから…だからお仕事やいろんな事情でパーティができない人たちにもクリスマスソングを届けたいんです」
さっそく街に出て商店街広場の使用許可をもらったゆめは自分の経験を交えて歌を届けたい気持ちを伝えます。実家の設定を上手く活かした話運びに感心しながら、それにしてもいきなり意識が高まっちゃって驚くばかり。何か悪いモノでも食ったか?(笑。話を聞いたローラ&真昼はゆめの思いに満面の笑顔を返し、ってなトコで一人赤面ソッポのあこがこれまたかわいい。素直に乗れない照れと、意識高さへの驚きと、夢想した予定で一度断った自分の幼さへの恥が高度にブレンドされたような表情であります。
「最高のクリスマスライブやっちゃいます!」
メンツが決まって会場もすんなり決まって後はライブ本番を盛り上げるだけ。ここまで順風満帆だと何か落とし穴が? と思っちゃうトコ(笑

Bパートは真昼謹製のチラシ兼クリスマスカードに盛り上がるみなさんから。こういう仕事は几帳面な真昼の本領発揮かな。こんなかわいいカードをもらっちゃったらライブに駆け付けぬ道理がありませんね。なーんて着々と進むライブ準備の様子をチラリと映した後、シーンはパッと変わって斧の音が響き渡る雪化粧の山へ! 予告を見て判っちゃいたものの、うら若きアイドルたちが斧を振っての雪山伐採は何度見てもクるものがあります(笑。筋立てとほぼ無関係&唐突に描かれるこのシーンは旧作以来のお約束(サービスカット)的なもの、無理にメインキャラを絡ませずサブキャラだけで回していた辺りお話のバランスがよく考えられています。と同時に幹部たちの頼もしさ&逞しさも印象付けられ一石二鳥でした。
「モミの木を斧で切ってツリーにするのが学園の伝統なのに…」
ところが力強く打ち付けた斧が折れてしまってさあ大変。折れた斧ではツリーを切れず、このままでは学園の伝統を守る事ができない…唐突な作中設定はメタ視点の意味合いにも重なってちょっと笑ってしまった。ともあれ吹っ飛んだアックスヘッドを見つめて万事休すの有莉ちゃん先輩&ミッキー先輩、ってなトコで突如始動したエンジン音に思わず振り返ると――

エンジンの唸りに伴って豪快な排気煙を吹き出すチェンソーの図はほとんどロボットアニメの戦闘態勢、そこからグーッとナメて稲光を背負ってジャキーン!と構える一連もまたさすがサンライズとしか。ローアングルの股抜きカットもキマってます。コンテも作画も凄い気合い。というわけで長らく続いた斧の時代はついに終焉し、アイドルによる雪山伐採にも機械化の波がやってきたのでした。いやはや寒気を纏って出力数倍増しのリリエンヌ凛々しすぎる(笑
「伝統を守るのも大事。されど伝統を発展させていく事も大事!」
チェンソーを構えて今回の名言を放ったリリエンヌは言葉どおりの勢いでモミの木を切り倒し伝統と発展の融合を体現。アイドルという立場を保ちながら常に我が道を突き進み、個性を追求し続けるリリエンヌらしいお言葉であります。掛け値無しに格好いい。冬のリリエンヌは無敵だなあ。

そこからカメラは街に戻って四人娘のライブプロモーション風景を暫し。商店街に立って件のチラシを自ら配り、ファンのみんなと触れ合いながらのプロモカツドウはいかにも手作り感に溢れていて思わずほっこり。続いて街頭ビジョンでのプロモーションやSNSでの広がりをチラリと見せ、手作りクリスマスライブの情報が着々と広がっている事を印象付けます。これは見方によっては「対面→TV→SNS」とプロモ進化の縮図のよう。やはり時代はSNSなのか。
どれほどプロモーションが上手くいっても肝心のライブがヘチャっていたら元も子もなく、ってなトコで四人娘はライブへ向けてのレッスンも抜かりなく…定点カメラをセットしてのレッスン風景描写も面白かった。ミスって慌てるゆめや何かと仕切るあこ、さらに休憩中まで映す長回し映像から彼女たちの頑張りが伝わってきます。今回はとことん凝ってるなあ。
そんなこんなで迎えたクリスマスイブ当日。学園のメインストリートに例の巨大ツリーが飾られてパーティの準備が進み…幹部の前でつまみ食いするお花畑ちゃんいい度胸してます(笑。某グラシアスばりのキメポーズでテーブルクロスを構えるこころちゃんもかわいかっこいい。こんな風に普段あまり表に出て来ない生徒たちの動きが見えると学園全体の盛り上がりを感じ取れて良い良い。やはりお祭り事はこうでないと。

「ハルカ、みんなに忘れられないように一時帰国しちゃった! リターン! リターン!」
そしてとっぷり日が暮れた頃、大きな箱が宅配便で届き…まさかまさかのハルカ☆ルカ降臨であります。きゃるーん☆としたアイドルポーズはハリウッド仕込み?(笑。それにしても一回り大きくなった(?)舞組ルーキーエースの存在感たるや。まあこれくらいの器じゃないとゆず先輩の後を継げないかも。というわけでメンツが揃うとリリエンヌの音頭によって四ツ星学園クリスマスパーティが開幕! 続いてS4ライブの気合い入れ、M4ライブの出撃が描かれ、各々のクリスマスイブが始まり――
「私たちのクリスマスソングをみんなに届けよう」
たくさんの観客が集まった広場の特設ステージにてゆめたちのライブもスタート!

コーデチェンジをキメて始まったステージ曲はシリーズファンにはお馴染みの「We wish you a merry Christmas AIKATSU☆STARS! Ver.」でした。最後に使われたのは前作第62話なので丸3年ぶりなのだなあ(早っ。作詞・作曲・編曲は以前ママなれど「AIKATSU☆STARS!」名義どおり歌唱が せな・りえ・みき・かなさんに変更され、各キャラ担当の歌声が重なる事でライブ感がかなり向上した感じ。

映像面では赤ベースにキラッキラの夜景が映えるクリスマスステージで歌い踊るアイドルたちの煌めきも上々、本編中のレッスン効果か凝った振り付け・ステップを華麗に舞うステージパフォーマンスを楽しませてくれます。特にラップパートの振り付けが前作バージョンから段違いに良くなり、タメキメの効いたナチュラルネスなダンスモーションと相まって思わず声を上げてしまったほど。ソロ回しとのシンクロがまた格好いい。というか歌・劇・美組ルーキーにこれほど踊られちゃったら舞組の立場が無いじゃないか!(笑。ただ唯一にて最大の残念はせっかくのクリスマスライブなのにクリスマスムード皆無のコーデだった事。まあ制作上いろんな都合があるでしょうし、ゆめたちの手作りライブというコンセプトからしてスクールドレスもアリっちゃアリなのですが、キラキラ過剰のステージに対して華が足りていないってのも正直なトコ。
夜空に浮かぶ「Merry Christmas」でステージを締めるとM4やS4のライブも次々と終演し、アイドルとしてのイブが終わり=素顔の時間への移行を示唆。細かいなあ。ってなトコでライブ終わりの地下通路ポスターを撮る風景にちょっとニヤマリ。やっぱり記念に撮るよねこういうの(笑。続いて「KIRA☆TUBE」を映したまま寝落ちしているおっさんのヒトコマはイブの夜も休み無く働く制作スタッフの自虐だろうか? 壁に貼られた美術設定(っぽいもの)やノートPCに貼られた「C205」の付箋がじつにナントモ生々しい。机に積まれたコンテ用紙やカット袋が描かれていないのはせめてもの慰め?(笑

仕事を終えて学園に戻ったM4と行き会ったゆめたち。件の大ツリーを眺める場所ですばる君からライブの結果を訊かれたゆめは「大成功」と答えながらもイマイチ浮かない表情を見せます。なーんてゆめ&すばる君のツーショットを遠目からジッと見守る真昼が抜け目無さすぎ(笑
「でも、もっと何かできたんじゃないかなって思っちゃうんだよね」
「俺も同じ事考えてた」
現状に満足せず常に上を目指す。ゆでダコの意外な言葉が自身の考えとシンクロした事で素直な自分を出していくすばる君、それでもちょっとしたトコで茶化しに入っちゃう辺り彼らしいというか。一方ゆめは「誰よりも高い所で輝く一番星になりたい」と明確な目標をついに見据え、茶化されてもめげずに強い意志を表し…そんなゆめを温かい目で見つめるすばる君がまた! ああもう! ともあれそんなツーショットに気付いて爪を立ててふるふる震えるあこにゃんこ、をジト目で見ている真昼がいい味すぎ(二度目
ローラに呼ばれて駆け出したゆめは雪に足を取られてスッテーン! の直前に滑り込んだすばる君。こう何度も尻に敷かれるとこういうプレイなんじゃないか?とさえ(笑。ともあれ日頃の扱いから一転し身を呈して守ってくれた事で、ゆめはすばる君の優しさに気付き――
「ありがとう、すばる君!」
このヒトコトに至る表情変化が絶品すぎて言葉もない。何という破壊力。一方初めて名前で呼ばれ、あの笑顔を見てしまったすばる君は一瞬の戸惑いから顔を上げると耳が真っ赤!
「あれ、どうしたの? 顔真っ赤だよ?」
「うふっ…ゆでダコ」
恋はするものじゃない、落ちるものだよ。真っ赤な顔で狼狽えるすばる君に対し、ここぞとばかり「ゆでダコ返し」をお見舞いするゆめのいたずらっぽい表情がまた絶品すぎた。何だか見ているこっちがすばる君の顔色になっちゃいそう(笑。などなどキュンキュンニマニマが止まらないラストシーンからパッと映った「脚本 成田良美」で全てを悟った。さすがすぎます成田先生。凝りまくった伊藤演出を見事に起こした一軍作画も絶品で、アイカツスターズ!の年末を綺麗に締めてくれました。ハッピーな気分で年を越せて本当に良かった。
- 関連記事
-
- アイカツスターズ! #38 アイカツニューイヤー!
- アイカツスターズ! 2016紅白アイカツ合戦!
- アイカツスターズ! #37 トキメキ!クリスマス
- アイカツスターズ! #36 虹の向こうへ
- アイカツスターズ! #35 選ばれし星たち
スポンサーサイト
↓記事が役立ったら一票どうぞ。
