2017-02-24(Fri)
アイカツスターズ! #45 あこ、まっしぐら!
ドジでのろまな子猫ちゃん。

私…何が何でも夢を叶えてみせます!

来るS4決定戦に向けて意気を上げる四人娘、ってな中で「特別なグレードアップグリッター」を未だ持っていないあこは少々焦り気味であります。いくら劇組ルーキーダントツトップとはいえS4戦ともなればありさ先輩を始めとする二年生とも戦わねばならず、そして何やら現S4とも戦わなければならないようで、などなど厳しい対戦を勝ち抜くためには例のグリッターが不可欠と言えましょう。するとタイミング良くチュートリアル担当者(笑)が登場してグリッターのゲット法を伝授。アバンから有莉ちゃん大活躍ね。
「ズバリ! 大きなステージを成功させること!」
ゆめは全国放送歌番組のステージ、ローラ&真昼は前回のユニットイベントと大きなステージを成功させてグリッターを手に入れた。ならば私も!とあこもステージをぶちかまそうと張り切るわけですが、前回ローラたちが躓いたとおりそう都合良く劇場が空いているはずも無く、ってな現実を早々に突き付けられてしょんぼり項垂れるあこ。
「学園の中が空いてないなら外のホールを探せばいいんだよ!」
このテの逆境に滅法強いゆめ(笑)は言うが早いか動くが早いか、戸惑うあこの手をギュッと握って劇場探しに飛び出します。ノーブレーキ暴走機関車スゲエ(笑。かと言って宛てなく飛び出した訳ではなく、第18話にて経験した会場探しのノウハウを持って街へ向かったのでした。キャラの動きにこういう根拠(説得力)があると見ていてスッと落ちますね。ゆめも成長したなあ。それはそーとあこの手を取る瞬間のアングル取りに得も知れぬ拘りを感じさせて良し。

「私…何が何でも夢を叶えてみせます!」
シーンは変わって某映画館、掛かる作品はツバサ先輩主演ドラマの映画「劇場版 C.A物語 子猫ちゃんの危機!」であります。ドジでノロマな亀はいつしか先輩C.Aとなり、新人であろう子猫ちゃんを厳しく叱責するも、件の子猫ちゃんは自分の夢を決して諦めない…なーんて映画を食い入るように観ていた小さいフアンが今回のキーキャラになるとは。一方広いスペシャルボックス席で鑑賞中のS4衆はいかにもVIP、それはそうと半日オフとはいえ平日の昼間っから4人揃って映画を見ているなんていろんな意味で大した余裕ではあります。そもそも平日に仕事が無いなら学校で授業を受けるのが中学生の本分ではあるまいか? 作中ではほぼ完全スルーされていますが、一応「学園」なのだから芸能カリキュラム以外に通常科目の授業もあるだろうし。まああの制服で普通の授業を受けているシーンは想像し難いけれど(笑
「ドジでのろまな子猫ちゃん」
「子猫ちゃん大好き!」
「キッズにも大人気みたいね」
映画鑑賞後オープンカフェでのティータイムにて「子猫ちゃん」を熱く語る小さいお友達(先の映画を熱心に観ていた子)をチラリ。それに合わせてツバサ先輩は映画ヒットの立役者たるあこの功績(評価)を讃え、劇組ルーキーエースの実力について軽く言及されます。あこは初出が早かった割りに具体的な実力描写がほぼ無かったためこういうリアクションを見ると何だか新鮮だったり。いやこの時期にこの描写が新鮮ではダメなんだけど。などとツバサ先輩があこを評価する中、ひめ様はゆめの評価を語り、続いてローラ・真昼とS4候補生の成長を語り…憧れたメタルドールズと表紙を並べたローラ、アイカツスタイルの表紙を飾る真昼に比べ、ゆめは約半年前のデビューCDポスターマンマってのはあまり成長を感じないかも(笑
「負けたくないわ…いつからか後輩というよりライバルと呼ぶべき存在になった」
ってなトコへ通りがかったプロモトラックのポスターを見たひめ様は若きライバルへ闘志を燃やし、他三人もそれに続いて立ち上がり、半日オフを返上してトレーニングに戻る事に。ここは髪を上げたひめ様の首筋から肩へのラインが妙に色っぽくて何事かと。やはり女性の魅力は結局うなじ周辺に帰結するのか(おっさん視点。そういやひめ様って髪を上げても耳の周りがギザギザにならないのね。

「私のせいであなたがS4になれなかったらイヤだと言ってるんですの!」
その頃ステージ探しに奔走していたあこ&ゆめは厳しい現実に直面していました。空いているステージがなかなか見つからずがっくり肩を落として溜息のあこ、すると相方のゆめは諦めず次の候補を張り切って探し始め…ってなトコでゆめを気遣い一人で探し始めるあこのひねくれ口調が良い良い。その真意をきちんと理解し素直に身を引くゆめも良いな。こういうちょっとしたやり取りから互いの友情が見えてくるわけで、夏以降いつの間にか仲間扱いだったあことようやく本当の友達になってきたように思えます。
「ここもダメでしたわ…」
というわけで一人で探し始めるも行くトコ行くトコ断られてステージは見つからず、本格的に肩を落としてしょんぼり俯き溜息を吐き…ふと視界に入ったキラキラデパートの屋上公園で一息入れたのは、断られて続けて淀んだ気分を空に近い場所で吹き飛ばしたかったからかも。何かその気持ちが判る。都会で揉まれて磨り減っている時のデパート屋上ってオアシスみたいですもの。
「子猫ちゃんだ!」
「ドジでのろまな子猫ちゃん!」
するとあこの前に例の小さいフアンが現れ、顔を見るなり「子猫ちゃん!」と大喜び。対するあこは小さい子から映画の役名で呼ばれて大喜びであります。映画を見て気に入ってくれた子供からの純粋な好意は何より嬉しいでしょう。求めに応じて映画のセリフを披露するサービス精神も良し。学園ではタカビー猫の皮を被った(笑)あこの内面が窺えるヒトコマです。
「ちびっこのみなさん! スーパーヒーローバトルマンのステージが始まりますよ~!」
ここは大工戦隊カワラマンでしょ?(笑。ともあれその「ステージ」に反応したあこはさっそく担当者にステージ使用を相談し、小さいフアンの後押しもあって「土曜日正午」のステージを確約! そのお礼に最高のステージを約束し…笑顔を交わしながら小さい2つの手との指切りは何というかココロに刺さった。この演出はいろんな意味でズルいよ(笑

学園に戻ったゆめはローラ・真昼と一緒にアイ!カツ!を進め、ってなトコへ同じく学園に戻ったS4とカチ合い。ゆめたちは先行するS4を追って走り続けるも息を切らしてバタンキュー、対するS4は平気の平左って辺り格の違いを見せ付けます。ううむ。歌やダンスの実力以前に基礎体力からレベル違いの相手に万が一でも勝てるとは思えん…。
結城すばる様
いつもお仕事お疲れ様です。
わたくしごとですが、この度1人でステージをやる
事になりました!! きらきらデパートの屋上ステージで、
今度の土曜日の正午からスタートになります!
すばるきゅんに認めてもらえるよう、精一杯
歌わせて頂きます!…というわけでステージ、
絶対見に来てくださいませ。
かしこ
その晩あこは自室ですばるきゅんへの手紙を認めていました。そういやあこの部屋って初出だっけ? すばるきゅんのポスターやグッズに占められた部屋は当然のように一人部屋で…これってメインキャラ全員一人部屋じゃん? これじゃ二人部屋の設定がまるっと無意味で何だかなあな感じ。ともあれその手紙を届けるべく校門で出迎えるも、黒塗りから降りてきたのはかなた君だけ、しかも目的のすばる君は地方に出ていて土曜日は来られないとか! ガガントス! かなた君はちょうどオフだけど「あなたなんかお断り!」と一刀両断、でも以前からあこを見守り続けているかなた君的にはそんなん言われたら余計見に行きたくなるでしょう(笑
「今度私のステージにゲスト出演してほしい」
ってなトコでツバサ先輩に呼び出されたあこは意外なオファーに驚きつつもちろん二つ返事で出演を了承。グリッターゲットのため東奔西走して探したステージがまさかこんな形で転がり込んで来るとは。ところがその日時「土曜日正午」を聞くと表情を固めてしまいます。小さいフアンと約束したステージとのダブルブッキングはお約束っちゃお約束ですがなかなか厳しい選択肢、何よりあの小さい手との指切りを思い返すとココロが痛すぎる。さりとて憧れの先輩直々のお誘いとあれば気持ちが揺れるのも無理はありません。

部屋へ戻ったあこは七転八倒悩みまくり、お得意の脳内データベースを駆使しても答えは出せず頭を抱えるばかり。あはは。この一人芝居カットがかわいすぎた(笑。あこの作画を見るにつけ原画マンからの愛を感じて止みませぬ。明けて翌朝答えが出ぬまま行き会った有莉ちゃん先輩に事情を話してアドバイスのシーンは流れ的に悪くないけど、劇組ルーキーの悩みに歌組幹部が答えるってのはビミョーっちゃビミョーかもしれない。こういう時にありさ先輩がもっとキャラ立ちしていれば!と。
「早乙女さん、後悔してほしくないから言わせてもらうわね」
「約束or憧れ」のダブルブッキングに悩むあこへ有莉ちゃん先輩は冷静に現実を見据えたアドバイスを伝えます。今回冒頭の説明どおり特別なグリッターは「大きなステージの成功」で得られる、具体的には「大勢の観客を満足させる事」が条件となるらしい。この具体例をナニゲにボカしていた辺りミソで、あこはここで言われるまで(それなりに)大きいステージなら大丈夫と踏んでいたのでしょう。だからデパートの屋上ステージが決まった時に一息つけた。ところが具体的な条件によると屋上ステージの客数では難しく、一方ツバサ先輩から誘われたゲスト出演は四ツ星大ホールで行われるためほぼ確実にグリッターを手に入れられる事が判明。つまりこの時点で「約束orグリッター」という現実を絡めた厳しいジレンマに成長(笑)してしまい悩みはますます泥沼に。これは難しい。
「これで私だけのドレスができるんだ~」
悩めるあこの前を通り過ぎるモブアイドルが特別なグリッターをゲットしていて驚き。あれってトップグループだけの特別なモノかと思ったらフツーの生徒もフツーにゲットしているのね。レギュラーキャラの優遇感を拭うには良いかもですが、こうなると劇組ルーキーのダントツトップが持っていない事が返って不自然に思えたり。というかあまりバラ撒いてしまうと特別感が無いような(笑。まあ逆に言うとモブすら持ってるグリッターを手に入れられない焦りも選択の後押しになっているわけですが。
「私決めましたわ」
「来週からS4戦が始まりますわ」
「私にとって次のステージこそが特別なグレードアップグリッターを手に入れるラストチャンス!」
「だからツバサ先輩のステージに出ますわ!」
教室で待ち構えていたゆめたちは口々に「やったね!」「ツバサ先輩のステージに出るらしいじゃん!」とステージを欲していたあこに喜びを伝えます。みなさん事情を知らないとはいえこれまたキッツイ。しかしあこはみんなの言葉に背を押されるようにグリッターゲットの選択肢を心に決めるのでした。このシーンは辛い決断を自分に言い聞かせるあこの挙動と、事情を知らずポカーンとするみなさんの温度差が絶妙。


《約束を破るのは心苦しいけど、事情を話せばわかってくれますわ。だってあの子たちは私のファンですもの》
さてツバサステージへ出る事を決めたあこは件のデパートへ赴いてステージ中止の連絡へ。不義理の痛みを誤魔化すためファン心理を自分に都合良く解釈しちゃったりなかなか辛いヒトコマです。きっと自分でも判っているのにね。なーんて冷静に記事を書いていられたのはここまで。
「あっ、子猫ちゃんだ!」
屋上に着いて目に入った景色にハッと立ち止まるあこ、続いて小さいフアンの嬉しそうな声。はい、この瞬間に涙腺大爆発。寂しかったステージを精一杯飾り付けている小さいフアン、いや小さい大フアンたちの純粋な瞳は何というかズルい。こんなの見ちゃったら断れるわけないじゃんか!(と思うよねえ。この瞳を見たあこが自身のすばる君への気持ちに重ね「ファンの気持ち」を思い出す流れも良すぎた。むしろこの瞬間のためにすばるきゅんファンの設定があったとさえ思える。各キャラの機微を表す作画も素晴らしく、ベッタベタなお話なのに心に刺さりまくった。というかここまで刺さったのはスターズで初めてかもしれない。
「でも…」
満面笑顔の小さいフアンから目を逸らして不穏な表情をチラリと見せるとシーンは本番当日へ。まず四ツ星大ホールを映した後にあこが楽屋で「ごめんなさい」、え!? え!? と思っている間にツバサ先輩のMCによってステージが始まり、自然な流れで「まずは坂本ありさ!」「続いて蓮見翔子!」と特別ゲストのアナウンスが続き、そして「最後は!」――
「早乙女あこですわ!」
この限界いっぱいヤキモキハラハラさせる演出には本当にやられた。華やかな大ホールからリバーブ無しの青空ステージに変わった瞬間、安堵の波が押し寄せて思わず変な声が出ましたもの(笑。やはりあこはデパート屋上を選んだ。例えグリッターは手に入らなくてもフアンとの約束を選んでくれた。
「私は大好きなみんなのために精一杯歌いますわ!」
大ホールと比べるまでもなくささやかなステージ。それでも小さいお友達の声を受け止めるあこの笑顔は大ホールのスポットライトより輝いていたと思います。アイドルモノとして鉄板の流れとはいえあこの株はストップ高、でも何だかんだでグリッター来るんでしょ?(とタカをくくってた

ほどなく始まったステージ曲は「アニマルカーニバル」、歌唱はキャラどおりみきさんのソロです。あこ元々の持ち歌(?)だけにボーカルに違和感は無いのですが、ゆず先輩とのデュオを聴き慣れているためソロだと少々寂しいか。カメラ割りは第42話でのゆず&リリィバージョンとほぼ同じですがソロ化に応じてアングル取りが調整され、ほとんど使い回し(?)の無い新作映像になっています。本編内容に合わせて子供が多い観客席にも感心。こういう拘りには思わず頬が緩みますね。新しめのあこモデルはキャラ造形も良く、ステージ中の表情描写も良くできていて本当にかわいい。ちょっとムネが育ちすぎ? 劇組なのに激しいステップをそつなくこなす辺りさすがルーキートップ…と言っておきましょうか(笑
それにしても劇組なのにライブステージをやらないと評価されないってのはいろんな都合上仕方ないとは判るものの、だったら肝心要のドラマ回ですらろくに活躍できない劇組の意味は?とも思ってしまう。 他組のレギュラーキャラが芝居に参加するのは良いとして、それでも「さすが劇組の演技力はひと味違う!」みたいな、季節に1度のドラマ回を劇組上げにもう少し活用してくれたらなあと思う事しきり。

あこのステージへ大きな声援を贈る子供たちの最後列からじっと見つめるメガネくん。やはり呼ばれてないのに見に来てました(笑。一方あこは小さいフアンの喜ぶ顔に満足しながらも、特別なグリッターを手に入れられなかった現実に少々しょんぼり…本当に来なかった! 想定より客数が多かったとかフアンの気持ちが届いた的な裏技(?)も無く、事前説明どおりのシビアな結果を迎えた事はジレンマの結末として非常に真っ当なのだけど救いが無い。と思ったら。
「またあのセリフ聞きたい!」
あこの所へ近付いてきた例の小さいフアンがお気に入りのセリフを求め、あこは笑顔でそれに応えます。
「私…何が何でも夢を叶えてみせます!」
求められるまま何度も繰り返されるそのセリフは今のあこに重なり、自身のセリフに励まされるようにいつしか強い瞳を取り戻すのでした。フアンの気持ちに応えた事で自分も一歩前へ進む、アイドルとしてこの上ない宝物をもらった瞬間であります。とはいえ自室に戻って一人冷静に考えると逃がした魚の大きさに改めて落ち込んでしまうのだなあ。現場の興奮が覚めて現実に直面し心が揺らぐってのはじつにリアルっぽい。わかるわー。S4戦が迫る今あの選択は本当に正しかったのか? ってなトコへひょっこり現れたゆめ(一緒に会場探しに走ってくれた仲間)の言葉で選択の正しさを確信し再び前を向く流れも良かった。あこにゃんこの弱さと強さがよく判るヒトコマです。その後復活のあこにゃんこはM2(笑)のラジオ番組をBGMにレッスンを始めると、メガネ君が突然語り始めた「覚えのあるエピソード」にハッと振り返り――
「その子は夢に近付くための大チャンスを蹴ってまでファンのためにステージをしたんだ」
「へえ、かっこいいじゃん」
「ああ、凄くいいステージだった」
「第一、ファンを裏切るなんてアイドル失格だからな。その子はアイドル合格だな」
正直もう少し気が利いた言い回しは無いのか?と思わなくなくもありませんが、こういう飾り気のない言い方がすばる君らしいと言えばそうかもしれない(笑

というわけであこ的には何物にも換えられない合格認定サプライズ、驚き&感激する満面笑顔が最高すぎた。本当にグリッター以上のものを手に入れましたね。良かったなああこ。そしてメガネくんグッジョブ!
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私…何が何でも夢を叶えてみせます!

来るS4決定戦に向けて意気を上げる四人娘、ってな中で「特別なグレードアップグリッター」を未だ持っていないあこは少々焦り気味であります。いくら劇組ルーキーダントツトップとはいえS4戦ともなればありさ先輩を始めとする二年生とも戦わねばならず、そして何やら現S4とも戦わなければならないようで、などなど厳しい対戦を勝ち抜くためには例のグリッターが不可欠と言えましょう。するとタイミング良くチュートリアル担当者(笑)が登場してグリッターのゲット法を伝授。アバンから有莉ちゃん大活躍ね。
「ズバリ! 大きなステージを成功させること!」
ゆめは全国放送歌番組のステージ、ローラ&真昼は前回のユニットイベントと大きなステージを成功させてグリッターを手に入れた。ならば私も!とあこもステージをぶちかまそうと張り切るわけですが、前回ローラたちが躓いたとおりそう都合良く劇場が空いているはずも無く、ってな現実を早々に突き付けられてしょんぼり項垂れるあこ。
「学園の中が空いてないなら外のホールを探せばいいんだよ!」
このテの逆境に滅法強いゆめ(笑)は言うが早いか動くが早いか、戸惑うあこの手をギュッと握って劇場探しに飛び出します。ノーブレーキ暴走機関車スゲエ(笑。かと言って宛てなく飛び出した訳ではなく、第18話にて経験した会場探しのノウハウを持って街へ向かったのでした。キャラの動きにこういう根拠(説得力)があると見ていてスッと落ちますね。ゆめも成長したなあ。それはそーとあこの手を取る瞬間のアングル取りに得も知れぬ拘りを感じさせて良し。

「私…何が何でも夢を叶えてみせます!」
シーンは変わって某映画館、掛かる作品はツバサ先輩主演ドラマの映画「劇場版 C.A物語 子猫ちゃんの危機!」であります。ドジでノロマな亀はいつしか先輩C.Aとなり、新人であろう子猫ちゃんを厳しく叱責するも、件の子猫ちゃんは自分の夢を決して諦めない…なーんて映画を食い入るように観ていた小さいフアンが今回のキーキャラになるとは。一方広いスペシャルボックス席で鑑賞中のS4衆はいかにもVIP、それはそうと半日オフとはいえ平日の昼間っから4人揃って映画を見ているなんていろんな意味で大した余裕ではあります。そもそも平日に仕事が無いなら学校で授業を受けるのが中学生の本分ではあるまいか? 作中ではほぼ完全スルーされていますが、一応「学園」なのだから芸能カリキュラム以外に通常科目の授業もあるだろうし。まああの制服で普通の授業を受けているシーンは想像し難いけれど(笑
「ドジでのろまな子猫ちゃん」
「子猫ちゃん大好き!」
「キッズにも大人気みたいね」
映画鑑賞後オープンカフェでのティータイムにて「子猫ちゃん」を熱く語る小さいお友達(先の映画を熱心に観ていた子)をチラリ。それに合わせてツバサ先輩は映画ヒットの立役者たるあこの功績(評価)を讃え、劇組ルーキーエースの実力について軽く言及されます。あこは初出が早かった割りに具体的な実力描写がほぼ無かったためこういうリアクションを見ると何だか新鮮だったり。いやこの時期にこの描写が新鮮ではダメなんだけど。などとツバサ先輩があこを評価する中、ひめ様はゆめの評価を語り、続いてローラ・真昼とS4候補生の成長を語り…憧れたメタルドールズと表紙を並べたローラ、アイカツスタイルの表紙を飾る真昼に比べ、ゆめは約半年前のデビューCDポスターマンマってのはあまり成長を感じないかも(笑
「負けたくないわ…いつからか後輩というよりライバルと呼ぶべき存在になった」
ってなトコへ通りがかったプロモトラックのポスターを見たひめ様は若きライバルへ闘志を燃やし、他三人もそれに続いて立ち上がり、半日オフを返上してトレーニングに戻る事に。ここは髪を上げたひめ様の首筋から肩へのラインが妙に色っぽくて何事かと。やはり女性の魅力は結局うなじ周辺に帰結するのか(おっさん視点。そういやひめ様って髪を上げても耳の周りがギザギザにならないのね。

「私のせいであなたがS4になれなかったらイヤだと言ってるんですの!」
その頃ステージ探しに奔走していたあこ&ゆめは厳しい現実に直面していました。空いているステージがなかなか見つからずがっくり肩を落として溜息のあこ、すると相方のゆめは諦めず次の候補を張り切って探し始め…ってなトコでゆめを気遣い一人で探し始めるあこのひねくれ口調が良い良い。その真意をきちんと理解し素直に身を引くゆめも良いな。こういうちょっとしたやり取りから互いの友情が見えてくるわけで、夏以降いつの間にか仲間扱いだったあことようやく本当の友達になってきたように思えます。
「ここもダメでしたわ…」
というわけで一人で探し始めるも行くトコ行くトコ断られてステージは見つからず、本格的に肩を落としてしょんぼり俯き溜息を吐き…ふと視界に入ったキラキラデパートの屋上公園で一息入れたのは、断られて続けて淀んだ気分を空に近い場所で吹き飛ばしたかったからかも。何かその気持ちが判る。都会で揉まれて磨り減っている時のデパート屋上ってオアシスみたいですもの。
「子猫ちゃんだ!」
「ドジでのろまな子猫ちゃん!」
するとあこの前に例の小さいフアンが現れ、顔を見るなり「子猫ちゃん!」と大喜び。対するあこは小さい子から映画の役名で呼ばれて大喜びであります。映画を見て気に入ってくれた子供からの純粋な好意は何より嬉しいでしょう。求めに応じて映画のセリフを披露するサービス精神も良し。学園ではタカビー猫の皮を被った(笑)あこの内面が窺えるヒトコマです。
「ちびっこのみなさん! スーパーヒーローバトルマンのステージが始まりますよ~!」
ここは大工戦隊カワラマンでしょ?(笑。ともあれその「ステージ」に反応したあこはさっそく担当者にステージ使用を相談し、小さいフアンの後押しもあって「土曜日正午」のステージを確約! そのお礼に最高のステージを約束し…笑顔を交わしながら小さい2つの手との指切りは何というかココロに刺さった。この演出はいろんな意味でズルいよ(笑

学園に戻ったゆめはローラ・真昼と一緒にアイ!カツ!を進め、ってなトコへ同じく学園に戻ったS4とカチ合い。ゆめたちは先行するS4を追って走り続けるも息を切らしてバタンキュー、対するS4は平気の平左って辺り格の違いを見せ付けます。ううむ。歌やダンスの実力以前に基礎体力からレベル違いの相手に万が一でも勝てるとは思えん…。
結城すばる様
いつもお仕事お疲れ様です。
わたくしごとですが、この度1人でステージをやる
事になりました!! きらきらデパートの屋上ステージで、
今度の土曜日の正午からスタートになります!
すばるきゅんに認めてもらえるよう、精一杯
歌わせて頂きます!…というわけでステージ、
絶対見に来てくださいませ。
かしこ
その晩あこは自室ですばるきゅんへの手紙を認めていました。そういやあこの部屋って初出だっけ? すばるきゅんのポスターやグッズに占められた部屋は当然のように一人部屋で…これってメインキャラ全員一人部屋じゃん? これじゃ二人部屋の設定がまるっと無意味で何だかなあな感じ。ともあれその手紙を届けるべく校門で出迎えるも、黒塗りから降りてきたのはかなた君だけ、しかも目的のすばる君は地方に出ていて土曜日は来られないとか! ガガントス! かなた君はちょうどオフだけど「あなたなんかお断り!」と一刀両断、でも以前からあこを見守り続けているかなた君的にはそんなん言われたら余計見に行きたくなるでしょう(笑
「今度私のステージにゲスト出演してほしい」
ってなトコでツバサ先輩に呼び出されたあこは意外なオファーに驚きつつもちろん二つ返事で出演を了承。グリッターゲットのため東奔西走して探したステージがまさかこんな形で転がり込んで来るとは。ところがその日時「土曜日正午」を聞くと表情を固めてしまいます。小さいフアンと約束したステージとのダブルブッキングはお約束っちゃお約束ですがなかなか厳しい選択肢、何よりあの小さい手との指切りを思い返すとココロが痛すぎる。さりとて憧れの先輩直々のお誘いとあれば気持ちが揺れるのも無理はありません。

部屋へ戻ったあこは七転八倒悩みまくり、お得意の脳内データベースを駆使しても答えは出せず頭を抱えるばかり。あはは。この一人芝居カットがかわいすぎた(笑。あこの作画を見るにつけ原画マンからの愛を感じて止みませぬ。明けて翌朝答えが出ぬまま行き会った有莉ちゃん先輩に事情を話してアドバイスのシーンは流れ的に悪くないけど、劇組ルーキーの悩みに歌組幹部が答えるってのはビミョーっちゃビミョーかもしれない。こういう時にありさ先輩がもっとキャラ立ちしていれば!と。
「早乙女さん、後悔してほしくないから言わせてもらうわね」
「約束or憧れ」のダブルブッキングに悩むあこへ有莉ちゃん先輩は冷静に現実を見据えたアドバイスを伝えます。今回冒頭の説明どおり特別なグリッターは「大きなステージの成功」で得られる、具体的には「大勢の観客を満足させる事」が条件となるらしい。この具体例をナニゲにボカしていた辺りミソで、あこはここで言われるまで(それなりに)大きいステージなら大丈夫と踏んでいたのでしょう。だからデパートの屋上ステージが決まった時に一息つけた。ところが具体的な条件によると屋上ステージの客数では難しく、一方ツバサ先輩から誘われたゲスト出演は四ツ星大ホールで行われるためほぼ確実にグリッターを手に入れられる事が判明。つまりこの時点で「約束orグリッター」という現実を絡めた厳しいジレンマに成長(笑)してしまい悩みはますます泥沼に。これは難しい。
「これで私だけのドレスができるんだ~」
悩めるあこの前を通り過ぎるモブアイドルが特別なグリッターをゲットしていて驚き。あれってトップグループだけの特別なモノかと思ったらフツーの生徒もフツーにゲットしているのね。レギュラーキャラの優遇感を拭うには良いかもですが、こうなると劇組ルーキーのダントツトップが持っていない事が返って不自然に思えたり。というかあまりバラ撒いてしまうと特別感が無いような(笑。まあ逆に言うとモブすら持ってるグリッターを手に入れられない焦りも選択の後押しになっているわけですが。
「私決めましたわ」
「来週からS4戦が始まりますわ」
「私にとって次のステージこそが特別なグレードアップグリッターを手に入れるラストチャンス!」
「だからツバサ先輩のステージに出ますわ!」
教室で待ち構えていたゆめたちは口々に「やったね!」「ツバサ先輩のステージに出るらしいじゃん!」とステージを欲していたあこに喜びを伝えます。みなさん事情を知らないとはいえこれまたキッツイ。しかしあこはみんなの言葉に背を押されるようにグリッターゲットの選択肢を心に決めるのでした。このシーンは辛い決断を自分に言い聞かせるあこの挙動と、事情を知らずポカーンとするみなさんの温度差が絶妙。


《約束を破るのは心苦しいけど、事情を話せばわかってくれますわ。だってあの子たちは私のファンですもの》
さてツバサステージへ出る事を決めたあこは件のデパートへ赴いてステージ中止の連絡へ。不義理の痛みを誤魔化すためファン心理を自分に都合良く解釈しちゃったりなかなか辛いヒトコマです。きっと自分でも判っているのにね。なーんて冷静に記事を書いていられたのはここまで。
「あっ、子猫ちゃんだ!」
屋上に着いて目に入った景色にハッと立ち止まるあこ、続いて小さいフアンの嬉しそうな声。はい、この瞬間に涙腺大爆発。寂しかったステージを精一杯飾り付けている小さいフアン、いや小さい大フアンたちの純粋な瞳は何というかズルい。こんなの見ちゃったら断れるわけないじゃんか!(と思うよねえ。この瞳を見たあこが自身のすばる君への気持ちに重ね「ファンの気持ち」を思い出す流れも良すぎた。むしろこの瞬間のためにすばるきゅんファンの設定があったとさえ思える。各キャラの機微を表す作画も素晴らしく、ベッタベタなお話なのに心に刺さりまくった。というかここまで刺さったのはスターズで初めてかもしれない。
「でも…」
満面笑顔の小さいフアンから目を逸らして不穏な表情をチラリと見せるとシーンは本番当日へ。まず四ツ星大ホールを映した後にあこが楽屋で「ごめんなさい」、え!? え!? と思っている間にツバサ先輩のMCによってステージが始まり、自然な流れで「まずは坂本ありさ!」「続いて蓮見翔子!」と特別ゲストのアナウンスが続き、そして「最後は!」――
「早乙女あこですわ!」
この限界いっぱいヤキモキハラハラさせる演出には本当にやられた。華やかな大ホールからリバーブ無しの青空ステージに変わった瞬間、安堵の波が押し寄せて思わず変な声が出ましたもの(笑。やはりあこはデパート屋上を選んだ。例えグリッターは手に入らなくてもフアンとの約束を選んでくれた。
「私は大好きなみんなのために精一杯歌いますわ!」
大ホールと比べるまでもなくささやかなステージ。それでも小さいお友達の声を受け止めるあこの笑顔は大ホールのスポットライトより輝いていたと思います。アイドルモノとして鉄板の流れとはいえあこの株はストップ高、でも何だかんだでグリッター来るんでしょ?(とタカをくくってた

ほどなく始まったステージ曲は「アニマルカーニバル」、歌唱はキャラどおりみきさんのソロです。あこ元々の持ち歌(?)だけにボーカルに違和感は無いのですが、ゆず先輩とのデュオを聴き慣れているためソロだと少々寂しいか。カメラ割りは第42話でのゆず&リリィバージョンとほぼ同じですがソロ化に応じてアングル取りが調整され、ほとんど使い回し(?)の無い新作映像になっています。本編内容に合わせて子供が多い観客席にも感心。こういう拘りには思わず頬が緩みますね。新しめのあこモデルはキャラ造形も良く、ステージ中の表情描写も良くできていて本当にかわいい。ちょっとムネが育ちすぎ? 劇組なのに激しいステップをそつなくこなす辺りさすがルーキートップ…と言っておきましょうか(笑
それにしても劇組なのにライブステージをやらないと評価されないってのはいろんな都合上仕方ないとは判るものの、だったら肝心要のドラマ回ですらろくに活躍できない劇組の意味は?とも思ってしまう。 他組のレギュラーキャラが芝居に参加するのは良いとして、それでも「さすが劇組の演技力はひと味違う!」みたいな、季節に1度のドラマ回を劇組上げにもう少し活用してくれたらなあと思う事しきり。

あこのステージへ大きな声援を贈る子供たちの最後列からじっと見つめるメガネくん。やはり呼ばれてないのに見に来てました(笑。一方あこは小さいフアンの喜ぶ顔に満足しながらも、特別なグリッターを手に入れられなかった現実に少々しょんぼり…本当に来なかった! 想定より客数が多かったとかフアンの気持ちが届いた的な裏技(?)も無く、事前説明どおりのシビアな結果を迎えた事はジレンマの結末として非常に真っ当なのだけど救いが無い。と思ったら。
「またあのセリフ聞きたい!」
あこの所へ近付いてきた例の小さいフアンがお気に入りのセリフを求め、あこは笑顔でそれに応えます。
「私…何が何でも夢を叶えてみせます!」
求められるまま何度も繰り返されるそのセリフは今のあこに重なり、自身のセリフに励まされるようにいつしか強い瞳を取り戻すのでした。フアンの気持ちに応えた事で自分も一歩前へ進む、アイドルとしてこの上ない宝物をもらった瞬間であります。とはいえ自室に戻って一人冷静に考えると逃がした魚の大きさに改めて落ち込んでしまうのだなあ。現場の興奮が覚めて現実に直面し心が揺らぐってのはじつにリアルっぽい。わかるわー。S4戦が迫る今あの選択は本当に正しかったのか? ってなトコへひょっこり現れたゆめ(一緒に会場探しに走ってくれた仲間)の言葉で選択の正しさを確信し再び前を向く流れも良かった。あこにゃんこの弱さと強さがよく判るヒトコマです。その後復活のあこにゃんこはM2(笑)のラジオ番組をBGMにレッスンを始めると、メガネ君が突然語り始めた「覚えのあるエピソード」にハッと振り返り――
「その子は夢に近付くための大チャンスを蹴ってまでファンのためにステージをしたんだ」
「へえ、かっこいいじゃん」
「ああ、凄くいいステージだった」
「第一、ファンを裏切るなんてアイドル失格だからな。その子はアイドル合格だな」
正直もう少し気が利いた言い回しは無いのか?と思わなくなくもありませんが、こういう飾り気のない言い方がすばる君らしいと言えばそうかもしれない(笑

というわけであこ的には何物にも換えられない合格認定サプライズ、驚き&感激する満面笑顔が最高すぎた。本当にグリッター以上のものを手に入れましたね。良かったなああこ。そしてメガネくんグッジョブ!
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