2017-04-28(Fri)
アイカツスターズ! #54 きらら☆フワフワ~なアイドル
きららと見よう? ふわふわのいい夢を。

フワフワドリーム奪回作戦の結果は如何に?

「冥王星のスタープレミアムレアコーデゲットおめでとう!」
アバン冒頭はクラッカーも賑々しい祝宴の席、前回見事スタープレミアムレアをゲットしたリリエンヌへのお祝いであります。現在最強のコーデを各組トップに先んじて手にした幹部生ってのは立ち位置的に絶妙ではありますが、見る角度を変えれば新S4の不甲斐なさが浮き彫りになってしまう諸刃の剣かも。まあ今から焦る必要は無いけれど、話数がある程度進んだ時点で未ゲットともなればトップの資質を問われる事態に? 当面は自ブランドが無いあこにゃんこの苦境が続きそう?
ってなトコへ謎のピンク羊がメーメーお出まし、すると一も二もなくかぶりついてモフモフを堪能するゆず先輩…そういやダチョウを手懐けるレベルのアニマルフレンズでしたね(笑。モフモフしているうちに首輪に仕込まれたお手紙に気付くとパッと広げてさっそく読み上げます。何と伝書羊だった!
「招待状。このたび、新ブランド『フワフワドリーム』のおひろめステージを開催する事になりました。S4のみなさんもよかったら見に来てくださいね。ヴィーナスアーク 花園きららより」
あこにゃんこが内定しながら油揚攫われた新ブランドのお披露目ステージへのお誘い。これを攫われた本人へ真正面から突き付けてくるとはなかなかの先制力で、それをナチュラルに遂行するきららってば底無しに性格が悪いか底抜けの天然かの二択でありましょう。そんな話を聞いていた真昼&リリエンヌは前者を想定したか表情を強ばらせ、続いて映ったあこにゃんこは肩を震わせ拳を握り俺の怒りはバクハツ寸前! っていうかバクハツさせてフワフワドリーム奪回を高らかに叫んで今回の前振り完了。ここは怒れるあこを心配げに見つめるゆめがいい子オーラ全開、一方この内容を笑顔で読み上げるゆず先輩は天然の大物であります(笑


今回気付いたけどヴィーナスアークは第51話の停泊場所からいつの間にか移動しているのですね。第52話ラストにて停泊していたこの港湾が四ツ星最寄りのマリーナのようです。その船内にてきららはエルザ様への無邪気な忠誠を振りまき、対するエルザ様はかわいい子羊への寵愛を示します。顔近いよ! それはそうとして凄い毛量だ(笑
「手に入れた情報だと今日はプレミアムレアドレス会議の日」
一方いかにも怪しいスカーフ&グラサンで変装した仮にも四ツ星トップ(笑)の二人組は、ブランド奪回の手掛かりを探るべくフワフワドリームの社屋へ潜入した模様。建物内部はさすが新鋭ポップブランドの本拠地というか、床から壁から窓枠から強烈な色使い&デザインに目眩しそうなインテリアで埋め尽くされております。ドコに居ても落ち着かん建物だなあ(笑。最初はこっそり覗いていた二人が見る見る大胆になっていくのが笑えます。しかしこうもあっさり潜入を許して社内見物し放題では、ヴィーナスアーク入船時もそうだったけれどセキュリティも何もあったもんじゃないな(笑
「あれ? あなたたちは………誰?」
!(××) (××)!
「あはっ、なーんてうそうそ」
などなど社内をうろ付いているうち件のきららと鉢合わせてしまった二人は変装を解いて対峙するもさっそく軽くあしらわれ、凄い剣幕で迫るあこにゃんこを伝書羊のキャロラインの話題で流し、猛猫化した相手をネコジャラシで手懐け――
「で、何の話だっけ?」
「何なんですの!? この暖簾に腕押し感は~っ!」
「あはっ、よく言われる~」
全力で噛み付いてもダメージゼロ、メートル上げすぎて目眩を起こすあこにゃんこに対して満面笑顔で「きららはかわいいから仕方ないか~☆」と返し「きららったらほんと罪作り~♪」とナチュラルに立ち去ってしまいます。なるほど超天然娘に振り回される堅物の図は予想よりハマっているかも(笑

「その話し合い、ちょっと待った~~っ! ですわっ!」
そして当初の目的だったプレミアムレアドレス会議へのカチ込みへ。ミューズきららが前に立ち始まっていた会議へ凄い勢いでカチ込むあこにゃんこ、その後で困り顔のゆめは入室するなり「お騒がせしてごめんなさい」的に頭をペコリと下げたり地味にいい味出してます(笑。当のあこにゃんこはプレミアムレアドレスのプレゼンを申し出、制作会議はやにわにプレゼン対決の様相となりますが…「勝った方がミューズ」みたいな確約をするわけでもなく、ハイテンションで乗り込んできた相手をふわっと取り込むきららの天然策士っぷりが印象的なヒトコマでした。そういやカチ込んできた二人をあこ&ゆめときっちり認識していたスタッフさんはお披露目直前のミューズ差し替えについて何も思う所は無いのだろうか。ここで何らかの説明があるかと思ったのだけれど何も無くて少々拍子抜け。
さてさっそく始まったプレゼン対決では各要素を手堅く纏めたあこがきららの独自性にことごとくひっくり返される展開に。メインカラーはイエロー、ボトムスはハーフパンツとポップブランドの王道を優先するあまり視野が狭まってしまったあこ、一方きららはパステルピンクやパープルそしてボトムスはスカートと定石に囚われない独自色を放ちます。それは見方によっては「ハラハラする」意見だけれど、初期アイデアの時点で型に嵌っていたのでは新ブランドの広がりを最初から閉じているようなもの。などなど両極端な二人のプレゼン対決は対立軸が明確で、小さいお友達にも判りやすかったのではなかろうか。そして舞台はイメージデザイン対決へ。


「きららの夢は夜の夢、夜空に飛んでるのは羊さんだよ」
ゆめと二人で描き上げたあこのイメージ画は色使いからデザインからポップの王道ド真ん中、外してはいないけれど突出した部分も無い教科書的なイメージ画でした。対するきららは一人張り切ってカンバスへ向かい、ほどなく完成した油彩絵は彼女が抱くフワフワドリームの世界観(イメージ)がカンバスから溢れんばかり。それはあこが思わず「いい夢見てね」と呟いてしまうほどの引力・アピール力を放ち、さっきまであこイメージを褒めていたスタッフ諸氏も言葉を失い引き込まれてしまいます。もはや勝敗は火を見るよりも明らかで…グゥの音も出ないあこがじつに辛い。
「勝負あったわね、アコ・サオトメ」
「言っておくけどあなたに足りないものは発想力だけではない」
「それが判らないようじゃスタープレミアムレアコーデを手に入れる事はできないわ。永遠に」
「それはユメ・ニジノ、あなたも同じよ」
ってなトコへ突然現れたパーフェクトエルザ様。全力で手を振るきららに小首を傾げて応える所作もいちいち堂に入ってます。続いて敗けを自覚し俯くあこへ大上段から容赦無い追い討ち、いや思いの外不甲斐なかった劇組新トップ(&歌組トップ)へパーフェクトアイドルからの塩送りという面の方が強いかも。不法侵入やらどさくさ紛れの会議乗り込みなどの不作法を咎めるでもなく的確なアドバイスをしてあげるのだから(笑

Bパートは作中の意味がありそうであまり無い「絆の木」の前で自分のドレスデザインを手に俯くゆめ。前回の迷走デザインからいくらか進歩した? ともあれあことセットで指摘された「足りないもの」について思い悩むわけですが…今回発想力の固着を指摘されたあこはともかく、直近の前話にて「好きなもの」「拘り」そして「悩む事を楽しむ」などなど「自分のデザインに足りなかったもの」について一応の答えを得たゆめがまたしても「足りない」と真正面から指摘されていったい何なのかと思わなくなくも(略。逆に言うとリリエンヌとの絡みで得た答えより重要な問題点をエルザ様があっさり見抜いたわけで、つまり四ツ星とヴィーナスアーク(エルザ様)のレベル差が明確になったヒトコマとも思えます。
「ヴィーナスアークの力から目を逸らしちゃだめ。まっすぐ見つめて成長しなくちゃいけない」
「だって私たちは四ツ星学園のS4なんだから」
ほどなくS4テラスへ戻ると同じようにあこが沈没中。見物人だったゆめ以上に現実を突き付けられたあこのショックは計り知れず、出撃前の勢いはすっかり消え失せしょんぼりと俯くのみ。意気揚々とプレゼンした内容をことごとく叩き潰され、誰の目にも明らかな結果を突き付けられたらそりゃココロも折れます。ましてやプライドだけは高いあこにゃんこですから、自分を打ち負かした相手のお披露目ステージをのこのこ見に行くなんてできない…ってなあこにハッパを掛けるゆめのセリフは良かった。1期の肝だった「あの力」克服で得たココロの強さが発揮された瞬間であり、また実力不足を判りながら背負ったものの大きさをしっかり認識し「逃げない」選択をする強さが表れた瞬間でもあります。まさに「立場が人を作る」の体現でしょう。その心意気はあこにゃんこにも伝わり、沈んでいた瞳に光を戻してお披露目ステージ見物の運びに。ってS4単位で誘われたのに真昼とゆず先輩は何故絡まないのだろう?
「この話はお互いの利益になると思いますが如何かと」
「それは願ってもない事。謹んでお受けします」
そのゆず先輩はヴィーナスアークとの怪しい電話会談の場にいました。持ち掛けた提案への合意を伝える学園長へ満足げなウインクを返すゆず先輩、はたしていったい何を画策しているのか? さっそく対決イベントの勃発? とこの時点では結構本気で思った(笑。まあ後に明らかになるこの提案、エルザ様的にはまさに飛んで火に入るナントヤラなのだから断る理由など1mmもありません。

「花園きららです、きららん☆」
というわけで始まった「Fuwa Fuwa Dream プレミアムレアドレスおひろめLIVE」。海外ステージオンリーだったきららのステージを日本で見られる!って事で詰めかけたお客さんは期待ドキワク、対するきららは「夢への思い」転じて「無限大の可能性」を語り――
「この事をドレスを通して世界中に伝えていきたいな☆」
と、ブランドミューズ(ドレスデザイン)の核心を見事に突いていきます。そんなさりげないセリフに続くアクション…脚からのパンアップからグッとカメラに寄り、クルッとターンし手を差し伸べてキュートなウインクまでのぐりぐり一連カットもきららの魅力が溢れていました。やばい全力であざといかわいい。
「だからみんな、めいっぱい盛り上がらないと…メェェェ!」
「「「メェェェ!」」」
フルゲージでかわいいトコから羊キメ(笑)への落差も凄い。客席を巻き込むメェェェ返しも和みます。というか日本初ステージなのにコール&レスポンスが既に完成の域に!
「きららと見よう? ふわふわのいい夢を」
そしてスイートドリームスコーデのカードを手にフィッティングシーケンスへ。いつも通りの流れの中、光へ駆け出すバンクは例によってWさん作画? 両手を挙げてキュッと構えて走り出す一連がまためっちゃかわいくて大変であります! しっかりしろ俺! 初CGなので比較対象が無いけれど、さすが最新作だけあってキメを見ただけでクオリティの高さが判るシロモノでした。見たとおり作画再現度も相当なもので、もはやどちらがCGなのかパッと見では判断つかないレベルです。

始まったおひろめステージ曲は「おねがいメリー」、作詞:林奈津実氏、作曲:秋浦智裕氏・編曲:成瀬裕介(onetrap)氏、歌唱担当はみほさん。甘くてふわふわなホイップクリームみたいな曲は、いろんな意味でふわっふわなきららにドンズバでありました。なごむー。そういや1stシーズンで夜空様を担当していたみほさんがきらら担当なのですね。しっとりした歌声はきららにもよく合っている感じ。ロック曲「1,2,Sing~」を担当した秋浦氏が作曲とは少々意外でしたが、思えば前カツで成瀬氏と「サマー☆マジック」を作った組合わせなので今回も納得かも。
ステージのベッドに現れると大きな伸びとあくびで目を覚まし、静かなイントロが始まり立ち上がってもまだ眠そうなアクションをチラリ。そんなイントロはベッドステージから飛び降りると同時に一気に盛り上がり、時計の針を模した振り付けも相まってツカミはオッケー。全体的に前屈み=上目遣いを多用した振り付けがまたあざとさ全開なれど、曲から声から仕草までかわいさの破壊力にやられてしまって頬が緩むわ目尻が下がるわ大変です(笑。そして纏った光が背中に集まったBメロ終わりで例の翼が発動、水星の翼ならではの波紋っぽい発動演出はなかなかでしたが…翼自体は浮遊水餃子でちょっと笑ってしまった。何だか懐かしい(笑

翼発動後のサビも前屈みな振り付け(他意は無い)で無垢なかわいさをアピールアピール、曲の盛り上がりに合わせてちょこまか動くアクションもきららのイメージによく合っています。俯瞰カメラに手を伸ばしてぴょんぴょんからテヘペロの流れはもはやあざとさゲージを突き破る潔さすら(笑。短いアウトロで思い出したように発動するSpA、眠る三日月に腰掛け、眠る羊さんを抱き締める一連は先のイメージ「夜空の夢」がきっちり再現されてこれまたほっこり。でも曲終了間際のドタバタ感はあるかも。というかスターズのステージはSpAからの復帰カットが無いのでどうにも落ち着かないのよね。SpAのカット割りって作中の観客席からはどう見えているのだろう。

「ドレスはブランドからのメッセージを伝えるもの」
きららのステージを見て「自分に足りなかったもの」に気付いたあこ&ゆめ。単に素敵なドレスを作りたかったあこはこれにて完全に負けを認め、隣のゆめもヴィーナスアークのレベルの高さを再認識。結局ミューズ差し替えの真相は強奪でも陰謀でもなく「実力どおり」だったというオチでした。それにしたって「ブランド側からオファーしたミューズ内定者」に黙って差し替えは無いと思う。通常のパターンだと あこミューズ決定直前に強力ライバル(きらら)が出現→ミューズを賭けてプレゼン対決みたいな流れになるでしょうけど、それはそれでフツーすぎて面白味やインパクトが無いのも確か。ううむ。リアリティとドラマチックのバランスは難しい、とはいえ最低限の常識は守ったほうがモニョモニョせず楽しめるような。
などなど前回今回で得たドレス作りのヒントをゆめ自身のデザインに活かせると良いのだけれど…そういや前回のリリエンヌはメッセージ性より自身の拘りに重点を置いていたはず。そもそもリリエンヌ自身が「Going my way」の体現者なのですから。まあリリエンヌの拘り自体が「ブランドからのメッセージ」と取れなくもないので、前回今回を総合すれば「ドレスにどれだけ思いを込められるか?」が鍵って事でしょうか(無難な纏め
一方「水星の翼」を手にしたきららはエルザ様へ笑顔で報告、対するエルザ様は熱い抱擁で「私のかわいいきらら」を祝福するのでした。とはいえこの寵愛は「パーフェクトなきらら」に対するもののようにも思え、つまり「パーフェクトでなくなったらどうなるのか?」とついつい邪推してしまう(プリリズ脳
「いい夢見ようよ、二人で一緒に」
そんなきららはロビーのあこへWミューズを持ち掛けます。ところがあこはここでも「ミューズは1人に決まっている」と常識に囚われ、対するきららは「細かい事はキニシナーイ☆」と常識に囚われない大らかさを表し、プレゼン対決同様に正反対の組合わせの妙を強くアピールします。きららはきららなりにあこを認めてまっすぐアプローチするも、あこは疑心暗鬼の末に改めてブランド奪回を宣言…プライド高き生真面目猫らしい返しは勇ましかったのに、ネコジャラシを振られて思わずじゃれて面目丸潰れ(笑。あはは。何だか既に手懐けられちゃってる感じ。やはり「天然vs計算」では天然に分があるのか、真っ赤な顔を誤魔化すように慌てて立ち去るあこと、後姿を笑顔で見送るきららの対比も効いてます。こりゃ勝ち目ないわ(笑。ここの見送り笑顔は手の表情がまた絶妙でオンナノコらしいかわいらしさが画面から溢れていました。アニメータさんのきらら愛が凄い。

シーン一転して四ツ星学園長室。夕陽を背負った学園長は一連の報告を聞くと、
「学園の代表として、スタープレミアムレアコーデについて学びに、ヴィーナスアークへ留学してきたまえ」
先にチラリと描かれた電話会談の顛末、何と新期スタート5話目で敵陣(笑)へ乗り込みとは。留学展開は噂で聞いていたものの予想外に早いタイミングで来ました。言い出しっぺのゆず先輩が行かず、代わりに騎士ローラが同行ってのは思いっきり恣意的人事(笑)を感じますが…「ゆめは私が守る!」とサムアップ&ウインクの騎士っぷりに免じて良しとしましょうか。ローラへの見識が変わったエルザ様との絡みも楽しみ。続いて真昼がやる気まんまん名乗り出て、するとあこは――
「私は行きませんわ」
「えっ!? この流れで行かないの!?」
ゆめのツッコミに思わず吹いた。流れって(笑。まあ今回あこのブランド騒動にとりあえず決着がついてしまったので、大人の事情的に暫く待機=四ツ星居残りって事かな。何せヴィーナスアーク側だけで新キャラ3人さらに小春ちゃんまでいて、そのキャラたちの掘り下げや学園の内部(背景)説明を考えると、下世話な話だけれど乗り込むキャラが少ない方がお話を回しやすいでしょうし、その分キャラの動きや変化などより細かく描いてくれそう。とはいえきらら&あこの絡みはアクセントとして面白いので折を見て入れて欲しかったり。シャー! メェェェ!

.
というわけで次回からはヴィーナスアーク留学編です。お待ちかねの小春ちゃんとの再会や、予想以上に似合っているヴィーナスアーク制服を纏った四ツ星生の活躍が見どころ…と思ったら有莉ちゃん先輩の2Pカラーに全部持っていかれてしまった(笑。やはりキメゼリフは「オメデトウゴザイマース(カタカナ」なのか!? はたまた舶来キャラらしく「Congratulations!」なのか!? 早々の留学展開は少々微妙?と思っていましたが危惧に反して面白くなりそうです。

今回アイキャッチはきらら。こちらのポージングもじつにあざといかわいい(笑
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フワフワドリーム奪回作戦の結果は如何に?

「冥王星のスタープレミアムレアコーデゲットおめでとう!」
アバン冒頭はクラッカーも賑々しい祝宴の席、前回見事スタープレミアムレアをゲットしたリリエンヌへのお祝いであります。現在最強のコーデを各組トップに先んじて手にした幹部生ってのは立ち位置的に絶妙ではありますが、見る角度を変えれば新S4の不甲斐なさが浮き彫りになってしまう諸刃の剣かも。まあ今から焦る必要は無いけれど、話数がある程度進んだ時点で未ゲットともなればトップの資質を問われる事態に? 当面は自ブランドが無いあこにゃんこの苦境が続きそう?
ってなトコへ謎のピンク羊がメーメーお出まし、すると一も二もなくかぶりついてモフモフを堪能するゆず先輩…そういやダチョウを手懐けるレベルのアニマルフレンズでしたね(笑。モフモフしているうちに首輪に仕込まれたお手紙に気付くとパッと広げてさっそく読み上げます。何と伝書羊だった!
「招待状。このたび、新ブランド『フワフワドリーム』のおひろめステージを開催する事になりました。S4のみなさんもよかったら見に来てくださいね。ヴィーナスアーク 花園きららより」
あこにゃんこが内定しながら油揚攫われた新ブランドのお披露目ステージへのお誘い。これを攫われた本人へ真正面から突き付けてくるとはなかなかの先制力で、それをナチュラルに遂行するきららってば底無しに性格が悪いか底抜けの天然かの二択でありましょう。そんな話を聞いていた真昼&リリエンヌは前者を想定したか表情を強ばらせ、続いて映ったあこにゃんこは肩を震わせ拳を握り俺の怒りはバクハツ寸前! っていうかバクハツさせてフワフワドリーム奪回を高らかに叫んで今回の前振り完了。ここは怒れるあこを心配げに見つめるゆめがいい子オーラ全開、一方この内容を笑顔で読み上げるゆず先輩は天然の大物であります(笑


今回気付いたけどヴィーナスアークは第51話の停泊場所からいつの間にか移動しているのですね。第52話ラストにて停泊していたこの港湾が四ツ星最寄りのマリーナのようです。その船内にてきららはエルザ様への無邪気な忠誠を振りまき、対するエルザ様はかわいい子羊への寵愛を示します。顔近いよ! それはそうとして凄い毛量だ(笑
「手に入れた情報だと今日はプレミアムレアドレス会議の日」
一方いかにも怪しいスカーフ&グラサンで変装した仮にも四ツ星トップ(笑)の二人組は、ブランド奪回の手掛かりを探るべくフワフワドリームの社屋へ潜入した模様。建物内部はさすが新鋭ポップブランドの本拠地というか、床から壁から窓枠から強烈な色使い&デザインに目眩しそうなインテリアで埋め尽くされております。ドコに居ても落ち着かん建物だなあ(笑。最初はこっそり覗いていた二人が見る見る大胆になっていくのが笑えます。しかしこうもあっさり潜入を許して社内見物し放題では、ヴィーナスアーク入船時もそうだったけれどセキュリティも何もあったもんじゃないな(笑
「あれ? あなたたちは………誰?」
!(××) (××)!
「あはっ、なーんてうそうそ」
などなど社内をうろ付いているうち件のきららと鉢合わせてしまった二人は変装を解いて対峙するもさっそく軽くあしらわれ、凄い剣幕で迫るあこにゃんこを伝書羊のキャロラインの話題で流し、猛猫化した相手をネコジャラシで手懐け――
「で、何の話だっけ?」
「何なんですの!? この暖簾に腕押し感は~っ!」
「あはっ、よく言われる~」
全力で噛み付いてもダメージゼロ、メートル上げすぎて目眩を起こすあこにゃんこに対して満面笑顔で「きららはかわいいから仕方ないか~☆」と返し「きららったらほんと罪作り~♪」とナチュラルに立ち去ってしまいます。なるほど超天然娘に振り回される堅物の図は予想よりハマっているかも(笑

「その話し合い、ちょっと待った~~っ! ですわっ!」
そして当初の目的だったプレミアムレアドレス会議へのカチ込みへ。ミューズきららが前に立ち始まっていた会議へ凄い勢いでカチ込むあこにゃんこ、その後で困り顔のゆめは入室するなり「お騒がせしてごめんなさい」的に頭をペコリと下げたり地味にいい味出してます(笑。当のあこにゃんこはプレミアムレアドレスのプレゼンを申し出、制作会議はやにわにプレゼン対決の様相となりますが…「勝った方がミューズ」みたいな確約をするわけでもなく、ハイテンションで乗り込んできた相手をふわっと取り込むきららの天然策士っぷりが印象的なヒトコマでした。そういやカチ込んできた二人をあこ&ゆめときっちり認識していたスタッフさんはお披露目直前のミューズ差し替えについて何も思う所は無いのだろうか。ここで何らかの説明があるかと思ったのだけれど何も無くて少々拍子抜け。
さてさっそく始まったプレゼン対決では各要素を手堅く纏めたあこがきららの独自性にことごとくひっくり返される展開に。メインカラーはイエロー、ボトムスはハーフパンツとポップブランドの王道を優先するあまり視野が狭まってしまったあこ、一方きららはパステルピンクやパープルそしてボトムスはスカートと定石に囚われない独自色を放ちます。それは見方によっては「ハラハラする」意見だけれど、初期アイデアの時点で型に嵌っていたのでは新ブランドの広がりを最初から閉じているようなもの。などなど両極端な二人のプレゼン対決は対立軸が明確で、小さいお友達にも判りやすかったのではなかろうか。そして舞台はイメージデザイン対決へ。


「きららの夢は夜の夢、夜空に飛んでるのは羊さんだよ」
ゆめと二人で描き上げたあこのイメージ画は色使いからデザインからポップの王道ド真ん中、外してはいないけれど突出した部分も無い教科書的なイメージ画でした。対するきららは一人張り切ってカンバスへ向かい、ほどなく完成した油彩絵は彼女が抱くフワフワドリームの世界観(イメージ)がカンバスから溢れんばかり。それはあこが思わず「いい夢見てね」と呟いてしまうほどの引力・アピール力を放ち、さっきまであこイメージを褒めていたスタッフ諸氏も言葉を失い引き込まれてしまいます。もはや勝敗は火を見るよりも明らかで…グゥの音も出ないあこがじつに辛い。
「勝負あったわね、アコ・サオトメ」
「言っておくけどあなたに足りないものは発想力だけではない」
「それが判らないようじゃスタープレミアムレアコーデを手に入れる事はできないわ。永遠に」
「それはユメ・ニジノ、あなたも同じよ」
ってなトコへ突然現れたパーフェクトエルザ様。全力で手を振るきららに小首を傾げて応える所作もいちいち堂に入ってます。続いて敗けを自覚し俯くあこへ大上段から容赦無い追い討ち、いや思いの外不甲斐なかった劇組新トップ(&歌組トップ)へパーフェクトアイドルからの塩送りという面の方が強いかも。不法侵入やらどさくさ紛れの会議乗り込みなどの不作法を咎めるでもなく的確なアドバイスをしてあげるのだから(笑

Bパートは作中の意味がありそうであまり無い「絆の木」の前で自分のドレスデザインを手に俯くゆめ。前回の迷走デザインからいくらか進歩した? ともあれあことセットで指摘された「足りないもの」について思い悩むわけですが…今回発想力の固着を指摘されたあこはともかく、直近の前話にて「好きなもの」「拘り」そして「悩む事を楽しむ」などなど「自分のデザインに足りなかったもの」について一応の答えを得たゆめがまたしても「足りない」と真正面から指摘されていったい何なのかと思わなくなくも(略。逆に言うとリリエンヌとの絡みで得た答えより重要な問題点をエルザ様があっさり見抜いたわけで、つまり四ツ星とヴィーナスアーク(エルザ様)のレベル差が明確になったヒトコマとも思えます。
「ヴィーナスアークの力から目を逸らしちゃだめ。まっすぐ見つめて成長しなくちゃいけない」
「だって私たちは四ツ星学園のS4なんだから」
ほどなくS4テラスへ戻ると同じようにあこが沈没中。見物人だったゆめ以上に現実を突き付けられたあこのショックは計り知れず、出撃前の勢いはすっかり消え失せしょんぼりと俯くのみ。意気揚々とプレゼンした内容をことごとく叩き潰され、誰の目にも明らかな結果を突き付けられたらそりゃココロも折れます。ましてやプライドだけは高いあこにゃんこですから、自分を打ち負かした相手のお披露目ステージをのこのこ見に行くなんてできない…ってなあこにハッパを掛けるゆめのセリフは良かった。1期の肝だった「あの力」克服で得たココロの強さが発揮された瞬間であり、また実力不足を判りながら背負ったものの大きさをしっかり認識し「逃げない」選択をする強さが表れた瞬間でもあります。まさに「立場が人を作る」の体現でしょう。その心意気はあこにゃんこにも伝わり、沈んでいた瞳に光を戻してお披露目ステージ見物の運びに。ってS4単位で誘われたのに真昼とゆず先輩は何故絡まないのだろう?
「この話はお互いの利益になると思いますが如何かと」
「それは願ってもない事。謹んでお受けします」
そのゆず先輩はヴィーナスアークとの怪しい電話会談の場にいました。持ち掛けた提案への合意を伝える学園長へ満足げなウインクを返すゆず先輩、はたしていったい何を画策しているのか? さっそく対決イベントの勃発? とこの時点では結構本気で思った(笑。まあ後に明らかになるこの提案、エルザ様的にはまさに飛んで火に入るナントヤラなのだから断る理由など1mmもありません。

「花園きららです、きららん☆」
というわけで始まった「Fuwa Fuwa Dream プレミアムレアドレスおひろめLIVE」。海外ステージオンリーだったきららのステージを日本で見られる!って事で詰めかけたお客さんは期待ドキワク、対するきららは「夢への思い」転じて「無限大の可能性」を語り――
「この事をドレスを通して世界中に伝えていきたいな☆」
と、ブランドミューズ(ドレスデザイン)の核心を見事に突いていきます。そんなさりげないセリフに続くアクション…脚からのパンアップからグッとカメラに寄り、クルッとターンし手を差し伸べてキュートなウインクまでのぐりぐり一連カットもきららの魅力が溢れていました。やばい全力であざといかわいい。
「だからみんな、めいっぱい盛り上がらないと…メェェェ!」
「「「メェェェ!」」」
フルゲージでかわいいトコから羊キメ(笑)への落差も凄い。客席を巻き込むメェェェ返しも和みます。というか日本初ステージなのにコール&レスポンスが既に完成の域に!
「きららと見よう? ふわふわのいい夢を」
そしてスイートドリームスコーデのカードを手にフィッティングシーケンスへ。いつも通りの流れの中、光へ駆け出すバンクは例によってWさん作画? 両手を挙げてキュッと構えて走り出す一連がまためっちゃかわいくて大変であります! しっかりしろ俺! 初CGなので比較対象が無いけれど、さすが最新作だけあってキメを見ただけでクオリティの高さが判るシロモノでした。見たとおり作画再現度も相当なもので、もはやどちらがCGなのかパッと見では判断つかないレベルです。

始まったおひろめステージ曲は「おねがいメリー」、作詞:林奈津実氏、作曲:秋浦智裕氏・編曲:成瀬裕介(onetrap)氏、歌唱担当はみほさん。甘くてふわふわなホイップクリームみたいな曲は、いろんな意味でふわっふわなきららにドンズバでありました。なごむー。そういや1stシーズンで夜空様を担当していたみほさんがきらら担当なのですね。しっとりした歌声はきららにもよく合っている感じ。ロック曲「1,2,Sing~」を担当した秋浦氏が作曲とは少々意外でしたが、思えば前カツで成瀬氏と「サマー☆マジック」を作った組合わせなので今回も納得かも。
ステージのベッドに現れると大きな伸びとあくびで目を覚まし、静かなイントロが始まり立ち上がってもまだ眠そうなアクションをチラリ。そんなイントロはベッドステージから飛び降りると同時に一気に盛り上がり、時計の針を模した振り付けも相まってツカミはオッケー。全体的に前屈み=上目遣いを多用した振り付けがまたあざとさ全開なれど、曲から声から仕草までかわいさの破壊力にやられてしまって頬が緩むわ目尻が下がるわ大変です(笑。そして纏った光が背中に集まったBメロ終わりで例の翼が発動、水星の翼ならではの波紋っぽい発動演出はなかなかでしたが…翼自体は浮遊水餃子でちょっと笑ってしまった。何だか懐かしい(笑

翼発動後のサビも前屈みな振り付け(他意は無い)で無垢なかわいさをアピールアピール、曲の盛り上がりに合わせてちょこまか動くアクションもきららのイメージによく合っています。俯瞰カメラに手を伸ばしてぴょんぴょんからテヘペロの流れはもはやあざとさゲージを突き破る潔さすら(笑。短いアウトロで思い出したように発動するSpA、眠る三日月に腰掛け、眠る羊さんを抱き締める一連は先のイメージ「夜空の夢」がきっちり再現されてこれまたほっこり。でも曲終了間際のドタバタ感はあるかも。というかスターズのステージはSpAからの復帰カットが無いのでどうにも落ち着かないのよね。SpAのカット割りって作中の観客席からはどう見えているのだろう。

「ドレスはブランドからのメッセージを伝えるもの」
きららのステージを見て「自分に足りなかったもの」に気付いたあこ&ゆめ。単に素敵なドレスを作りたかったあこはこれにて完全に負けを認め、隣のゆめもヴィーナスアークのレベルの高さを再認識。結局ミューズ差し替えの真相は強奪でも陰謀でもなく「実力どおり」だったというオチでした。それにしたって「ブランド側からオファーしたミューズ内定者」に黙って差し替えは無いと思う。通常のパターンだと あこミューズ決定直前に強力ライバル(きらら)が出現→ミューズを賭けてプレゼン対決みたいな流れになるでしょうけど、それはそれでフツーすぎて面白味やインパクトが無いのも確か。ううむ。リアリティとドラマチックのバランスは難しい、とはいえ最低限の常識は守ったほうがモニョモニョせず楽しめるような。
などなど前回今回で得たドレス作りのヒントをゆめ自身のデザインに活かせると良いのだけれど…そういや前回のリリエンヌはメッセージ性より自身の拘りに重点を置いていたはず。そもそもリリエンヌ自身が「Going my way」の体現者なのですから。まあリリエンヌの拘り自体が「ブランドからのメッセージ」と取れなくもないので、前回今回を総合すれば「ドレスにどれだけ思いを込められるか?」が鍵って事でしょうか(無難な纏め
一方「水星の翼」を手にしたきららはエルザ様へ笑顔で報告、対するエルザ様は熱い抱擁で「私のかわいいきらら」を祝福するのでした。とはいえこの寵愛は「パーフェクトなきらら」に対するもののようにも思え、つまり「パーフェクトでなくなったらどうなるのか?」とついつい邪推してしまう(プリリズ脳
「いい夢見ようよ、二人で一緒に」
そんなきららはロビーのあこへWミューズを持ち掛けます。ところがあこはここでも「ミューズは1人に決まっている」と常識に囚われ、対するきららは「細かい事はキニシナーイ☆」と常識に囚われない大らかさを表し、プレゼン対決同様に正反対の組合わせの妙を強くアピールします。きららはきららなりにあこを認めてまっすぐアプローチするも、あこは疑心暗鬼の末に改めてブランド奪回を宣言…プライド高き生真面目猫らしい返しは勇ましかったのに、ネコジャラシを振られて思わずじゃれて面目丸潰れ(笑。あはは。何だか既に手懐けられちゃってる感じ。やはり「天然vs計算」では天然に分があるのか、真っ赤な顔を誤魔化すように慌てて立ち去るあこと、後姿を笑顔で見送るきららの対比も効いてます。こりゃ勝ち目ないわ(笑。ここの見送り笑顔は手の表情がまた絶妙でオンナノコらしいかわいらしさが画面から溢れていました。アニメータさんのきらら愛が凄い。

シーン一転して四ツ星学園長室。夕陽を背負った学園長は一連の報告を聞くと、
「学園の代表として、スタープレミアムレアコーデについて学びに、ヴィーナスアークへ留学してきたまえ」
先にチラリと描かれた電話会談の顛末、何と新期スタート5話目で敵陣(笑)へ乗り込みとは。留学展開は噂で聞いていたものの予想外に早いタイミングで来ました。言い出しっぺのゆず先輩が行かず、代わりに騎士ローラが同行ってのは思いっきり恣意的人事(笑)を感じますが…「ゆめは私が守る!」とサムアップ&ウインクの騎士っぷりに免じて良しとしましょうか。ローラへの見識が変わったエルザ様との絡みも楽しみ。続いて真昼がやる気まんまん名乗り出て、するとあこは――
「私は行きませんわ」
「えっ!? この流れで行かないの!?」
ゆめのツッコミに思わず吹いた。流れって(笑。まあ今回あこのブランド騒動にとりあえず決着がついてしまったので、大人の事情的に暫く待機=四ツ星居残りって事かな。何せヴィーナスアーク側だけで新キャラ3人さらに小春ちゃんまでいて、そのキャラたちの掘り下げや学園の内部(背景)説明を考えると、下世話な話だけれど乗り込むキャラが少ない方がお話を回しやすいでしょうし、その分キャラの動きや変化などより細かく描いてくれそう。とはいえきらら&あこの絡みはアクセントとして面白いので折を見て入れて欲しかったり。シャー! メェェェ!

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というわけで次回からはヴィーナスアーク留学編です。お待ちかねの小春ちゃんとの再会や、予想以上に似合っているヴィーナスアーク制服を纏った四ツ星生の活躍が見どころ…と思ったら有莉ちゃん先輩の2Pカラーに全部持っていかれてしまった(笑。やはりキメゼリフは「オメデトウゴザイマース(カタカナ」なのか!? はたまた舶来キャラらしく「Congratulations!」なのか!? 早々の留学展開は少々微妙?と思っていましたが危惧に反して面白くなりそうです。

今回アイキャッチはきらら。こちらのポージングもじつにあざといかわいい(笑
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