2017-05-05(Fri)
アイカツスターズ! #55 行っちゃお☆ヴィーナスアーク!
いざヴィーナスアークへ!

小春ちゃんとの再開、そしてエルザサイズ!


前回引きのとおり件の三人娘はヴィーナスアークへさっそくカチ込み! 留学と言ってもご町内のマリーナに係留している船ですし、そもそも必要なものは全て船内に揃っている風でもありますし、荷物は身の回りのもの=コロコロトランク1つだけ…ってなトコで真昼が背負ってるえらく大きいリュックはいったい? まさか瓦持参? と予想してたら本当にマイ瓦でいきなり笑った。しかも300枚ってどんだけ! しかしわざわざ「100+100+100」と表記するのは一人あたり100枚って事だろうか(笑。などとドタバタしながらタラップを昇って出迎えのエルザ様たちと軽く挨拶、すると――
「あなたたちのために特別な案内役を用意したわ」
エルザ様の言葉に続いて流れてきた香りに真昼が鼻を利かせ、そしてほどなくキラキラ☆の香りを振りまきながら香りの主が登場します。
「小春ちゃん!?……小春ちゃん!」
というわけで作中的には第30話以来の感動の再会、きっちり半年ぶりのオカエリナサイです。私的にもいつか必ず戻ってくると信じて見送ったあの日からもう半年か。長いようで早かった(笑。顔を見た瞬間に我を忘れて抱きついてテンションMAXのゆめ、不本意なお別れだっただけにサプライズの再会は心底嬉しかったでしょう。動きから表情から全身から喜びが溢れています。また先日の「香り」と「声」の謎が解決した真昼&ローラ、これは面白い振りだったのでもうワンクッション引っ張っても良かったかな?と思わなくなくも。まあアバンであっさり回収しちゃってもったいなかった程度ですけれども(笑。ともあれ理屈抜きに嬉しそうな表情は見守るこっちも思わずほっこり。

「ではコハル・ナナクラ、お願いね」
「はい、エルザ様」
「エルザ様?」
再会に盛り上がるみなさんへ着替えを指示し後を任せて立ち去るエルザ様、対して「エルザ様」と答える小春ちゃん。この短いやりとりに違和感を覚えるローラの抜きショットは視聴者の疑問を代弁しているようでした。尊敬する香澄夜空相手でも様付けしていなかった小春ちゃんがエルザ様と呼ぶ意味は? そりゃローラじゃなくても気になります。
「いったい何がどうなってるの? 小春!」
さてヴィーナスアーク制服を着込んだ三人娘はさっそく食い付き! その制服自体小春ちゃんが各々細かくお直ししてジャストフィット=裁縫技術のさりげないアピール=デザイナーとして動いている事の振りになっていて思わず感心。制服披露にこういう意味まで乗せる辺りかなり芸コマです。思ったとおり四ツ星制服(S4含む)よりヴィーナスアーク制服の方がかわいいな。パッと見で否応無しに突き付けられるS4-幹部の制服格差もとりあえず解消?
そしていよいよヴィーナスアークへ乗った経緯の説明が始まるわけですが…お父さんが船員だったとか、何かの事情で乗船せざるを得なかったとか、面倒くさい経緯なしで「スタープレミアムレアコーデに感銘を受けてデザイナー志願」というシンプルな理由は理屈好きなおっさん的には少々拍子抜けだったけれど、四ツ星時代の下地はきちんと活かされていますし、子供アニメとしては十分な理由付けと思われるのでこれはこれでまあ良いか。四ツ星を離れる大きな理由となった両親との関係も後シーンできちんと説明されていましたし、また地元に戻って仲間と合流した事で生じる四ツ星復学ルートもステーキエルザ様のヒトコト&小春ちゃんの忠誠描写にてクリア。そう考えるとサブキャラのシナリオとしては十分すぎる扱いかも。それにしても小春ちゃんを認めたエピソードとして「1晩で380枚の新デザイン」ってのも凄い。1枚1分で上げても380分=6時間強ですよ!?
「ジャパンのアイドルもこのくらい味わい深いといいんだけど」
松坂ビーフを食らう肉食エルザ様のお言葉&表情が意味深すぎて震える。どうでもいいけどこのシーンのミディアムレアの焼き加減が美味しそうで思わずステーキを食べたくなります。さらにどうでもいいけど純日本人の私としては朝晩問わず「ステーキだけ」の食事なんて考えられん。やっぱり白飯が無いと! その点朝っぱらから分厚いステーキを食らうエルザ様たちはいかにも異人さんっぽく感じます(笑

というわけで小春ちゃんが先頭に立ってヴィーナスアーク船内のご案内へ。第51話でチラリと見せたエントランスは全景を見ると贅沢さが際立ちます。そこで始まった両親の話…親視点からすれば親の都合で辛い別れを味あわせてしまったわけで、だからこそ今回は娘の意志を尊重して送り出してあげたという事でしょう。また四ツ星を離れ異国で一人になった事で小春ちゃんも強くなり、自分が見出した道への思いをきちんと伝えられたってのもありそう。
「コングラッチュレーション!」
さてシーンは教室の案内へ続き、ってなトコで予告を賑わした例のキャラが登場します。この第一声とこの外見、さらに名前が「リスト・ユーリ」…芦田有莉…なるほど足(芦)と手(リスト)か! 何というかこのキャラが設定された時点でヴィーナスアーク編は成功のような気がする(笑。そこから始まった触感だけの布地当て訓練は地味に強烈なれど、これはまだまだ序章でしかなかった。
「私たちのスクールドレスもみんなエルザ様のプロデュースでデザインされてるの」
「セルフプロデュースを重視した四ツ星学園とは違うんだね」
「まるで生徒の個性を認めていないような…」
続いて投影されたエルザ様プロデュースのスクールドレス。その洗練されたデザインに感嘆するも、言わば「エルザ色」に染め上げられた環境にみなさん戸惑うばかりです。こんな風に両校の違いを明確に印象付け、また相反する要素の正当性についてもきちんと描写する流れは見ていて小気味良かった。真っ先に噛み付くのが真昼ってのも良いね。この子なら例えエルザ様相手でも物怖じせず言う事言いそう(笑。逆にエルザ様の迫力に圧されて口ごもっちゃうゆめがいかにもでした。
ヴィーナスアークの方針はエルザ様曰く「私色に染め上げられた中で滲み出す個性こそ本当の個性」。これは十八世中村勘三郎が言う所の「型があるから型破り、型がなければ形無し」をヴィーナスアーク流にアレンジしたようなものでしょう。基礎をしっかり築いた上で抜きん出た部分こそ役者の個性となる…と考えると歌舞伎好きの私としては最初から個人任せの四ツ星よりも正解のように思えたりして。一方四ツ星のやり方でアイドル坂を上ってきた三人娘としてはそんなん言われてハイソウデスカと納得できず、前述のとおり言葉を濁すゆめに代わって真昼が噛み付き、ヴィーナスアーク流のアイカツを見学する運びに。ここは自分のやり方への揺るぎない自信が滲み出るエルザ様の表情も良かった。何しろパーフェクトエルザだからね。

Bパートは宣言どおりヴィーナスアーク流のアイカツ現場・レッスン室の描写から。ところがレッスン室の生徒たちはバランスボールや縄跳びを使った普通のエクササイズを行っていて、いったいドコが普通と違うのか判りません。と思ったら。
「バーチャルプログラム解除」
エルザ様の指パッチンを合図に生徒たちが使っていた器具が次々と消えてしまいます。つまり「器具があるかの如く演技をしながら体を鍛えていた」…椅子があるかの如く座り優雅にお茶をする「ひめトレ」のハイテク版であります。などと冷静に書いていますがオンタイム時にはあまりのシュールさに大笑いしてしまった。後の「エルザサイズ!」を含め今回はかなり逝っちゃってます。ワールドワイドなヴィーナスアークらしく生徒の故郷たるマッターホルンやサハラ砂漠をVR化したアイカツなど技術と熱気は凄いけれど絵面がシュールすぎました(笑。というかガイドロープ無しのVRであの崖をどう登っているのだろう?(考えたら負け

などなど革新的アイカツメニュー「エルザサイズ」を終了して生徒たちの前に立つエルザ様。これはもう何度も何度も書いてる気がしますが…制服のミニスカが大ボリュームの髪に隠れて全裸痴女に見えてしまうのはどうにかならないのだろうか。前カツだと美月さんや蘭ちゃんさんもよく痴女っていたのでその度に妙な気分になったっけ(笑。それはともかく留学生紹介の段にて列から飛び出し食い付いてきたきらら、開口一番あこの事を問い掛ける辺り前回の絡みでよほど気に入ったのですね。行く行くは良いペアになりそう。そして話題は4年に1度開催される伝説のイベント「アイカツランキング」へ。
「一年間を通して決められたステージやお仕事をするとポイントがもらえちゃうんだ~」
「そして一年の最後に上位のメンバーを選んでの最終戦を行うんだ」
誰も言わなかった情報を何故かいつも知ってる真昼(笑)から、きらら&レイさんによるイベント説明をサラリと。私が知ってるアイカツランキングとは違って今回はクエストクリアのポイント制? これを獲る事が2ndシーズンの最終目標になりそう? ともあれライバル(校)との勝負要素として非常に判りやすく、ランキングを懸けた要所要所の見せ場として面白く機能しそうな設定ではあります。私は12位か…(誰。そういや留学生三人は既に登録済みとの事だけれど、四ツ星に残っているみなさんはどうなっているのだろう? 例によってしれっと登録しているとは思うけれど(笑
「ジャパンのアイドルはレベルが違いすぎてダメ~かも」
「ちょっと! 何ですって!?」
さっそくやる気を見せる留学組へきららのナチュラル毒舌。前回を見る限り予想より良い子?と思ったのにやはりこういう性格、船の外では羊被ってやがったか(笑。即座に噛み付くローラの勢いも良し。S4テラスで茶坊主やってるよりこの方がローラらしいですよ。
「ではウェルカムパーティは後日として、今夜は私たちのステージをご覧なさい」
「私たち?」
「そう、私ときららのステージを」
三人並びで宣言しただけにトリオステージ!?と思いきや「私ときらら」と言われて少々拍子抜け。演る曲はたいてい見当がつき、そう考えれば当然のデュオだけれど、作中スペシャルバージョンとしてぜひトリオバージョンで見たかった。ともあれほどなく始まったデュオステージにて二人並んでフィッティングシーケンス、ここもまたエルザ様の後姿が全裸痴女でちょっと笑った。というかこのボリューム感はアニメのデフォルメを考慮しても大きすぎるような(笑。ちなみにスクールドレスでのキメポーズはプレミアムレアドレスと同じでした。こういう部分でグレード感を出してくれると変身バンクを見飽きないんだけどなあ。あとフィッティング直前に右側にいるエルザ様がシーケンスに入ると左側に移動するのは何故なのだろう。このポジションワープ(?)は以前から気になっていたのだけれど修正される気配も無く、ならば何を意図してこういう描写になっているのか制作に聞いてみたい気がする。振り返った時の並びを前提に組んでいるとしても、右側にいたキャラが左側に飛んで駆けていく違和感の方が大きいような?

そして始まったステージは新シーズン5話目で5曲目の新曲、ご存じ新ED曲である「Bon Bon Voyage!」。作詞は辻純更氏、作曲・編曲はおなじみの石濱翔(MONACA)氏、歌唱はEDどおりキャラどおりエルザ様(りさ)&きらら(みほ)のデュオです。この曲は事前公開の時からお気に入りで、特に1/4拍(16分)タメのシンセ(テーマリフ)が非常に心地よく印象的。前カツ時代からもう何度も言っている気がしますが本シリーズの楽曲は子供アニメの曲とは思えぬセンスの高さに毎度毎度驚かされます。歌い出しの頭サビから歌唱二人の伸びやかな声に痺れ、そこからのイントロ入りでエフェクトがドカンと弾けて例のテーマリフへ。もうこのアタマ数小節だけでパーフェクトアイドルのステージに引き込まれてしまいます。まさに石濱マジック。
いつも厳しいエルザ様が満面笑顔&ウインクぱちぱち☆で歌い踊る姿は少々不思議な感じですが、変幻自在にステージングを操るプロの仕事とすればこの変貌も納得とも言えましょう。キャラの個性としては結構対極っぽい二人なのにさすが息はピッタリ、と言ってもキャラごとのモーションを微妙にずらしてナチュラルなシンクロになっています。ターンひとつ取ってもエルザ様ときららで回り方が違い、節々のキメも各個性が表れていて思わずニヤマリ。コピーモーションを並べた文明堂カステラみたいなダンスとはリアリティが違う(笑。そういやきららの胸にデコルテ影を発見。基本的に平野(笑)のアイカツシリーズでは珍しい処理です。あとエルザ様のドレスは背中が凄い。髪で隠れちゃうのもったいないな(笑
一瞬のブレイクを挟んでサビへ入るとカメラがグーッと引いてステージ全景…歌詞どおり「空と海とが重なるブルー」を切りひらく二人のステージが映り、と同時に盛り上がる観客&会場の様子を一望するカメラワークは見ていてじつに心地良い。ジグザグに跳ねながらのエフェクトも印象的でしたが、アウトロに詰め込まれた各々SpAは少々忙しかったか。ともあれ放送後数時間で軽く二桁リピートしてしまう勢いで気に入ったパーフェクトステージでした。
そんな中で唯一気になったのはフェブリスゲージが見当たらない事。というか2ndシーズンに入ってからは第53話のリリエンヌステージで鳥籠内側に一瞬チラッと映ったくらいで他は全く確認できないのです。1stシーズン時からライブ中のゲージについてほとんど触れられる事がありませんでしたが、2ndシーズンでは開き直ったか如くぞんざいな扱いに。あのゲージはキャラのアイドル力を表すに非常に判りやすいギミックなのでもう少し有効活用してほしいトコだったり。前カツではステージ登場と同時にフルゲージ!みたいな、ゲージだけで圧倒的なアイドル力が伝わってくる演出にさぶいぼ立ったりしましたから。


ステージを見終わりヴィーナスアークのパーフェクトステージに言葉を失う三人娘。すると小春ちゃんは――
「みんな、アメ食べる?」
圧倒的なパフォーマンスを見せ付けられ打ちのめされた三人を癒すアメちゃん、時が経っても小春ちゃんの気遣いは変わらなかった。そして三人の一年間のアイカツを全肯定、ヴィーナスアークに負けていない!とみんなを元気付け、さらに宝石の原石の話を伝えて自他共に今後のアイカツへの意気を高める。不安な時に優しく支えてくれる小春ちゃんがお母さんすぎる。何というか自宅に戻った気分です(笑。そんな小春ちゃんに元気付けられたゆめは、前回あこにゃんこへ言った自身の言葉「目を逸らさずに成長しなければならない」を思い出して前を向き、真昼&ローラもそれに続いて久しぶりのアイカツ円陣で締め。
とはいえゆめたちはあくまで短期留学生であり、片やヴィーナスアーク生である小春ちゃんとの関係性が今後どう変遷していくのか楽しみのような不安なような。また小春ちゃんはデザイナーポジションで再登場しましたが第25話でのパフォーマンスを思えばこのまま終わるのはもったいないポテンシャルを持つ子なので、ぜひぜひ四ツ星S4を圧倒するステージを引っさげて正面対決していただきたい。
↓記事が役立ったら一票どうぞ。

小春ちゃんとの再開、そしてエルザサイズ!


前回引きのとおり件の三人娘はヴィーナスアークへさっそくカチ込み! 留学と言ってもご町内のマリーナに係留している船ですし、そもそも必要なものは全て船内に揃っている風でもありますし、荷物は身の回りのもの=コロコロトランク1つだけ…ってなトコで真昼が背負ってるえらく大きいリュックはいったい? まさか瓦持参? と予想してたら本当にマイ瓦でいきなり笑った。しかも300枚ってどんだけ! しかしわざわざ「100+100+100」と表記するのは一人あたり100枚って事だろうか(笑。などとドタバタしながらタラップを昇って出迎えのエルザ様たちと軽く挨拶、すると――
「あなたたちのために特別な案内役を用意したわ」
エルザ様の言葉に続いて流れてきた香りに真昼が鼻を利かせ、そしてほどなくキラキラ☆の香りを振りまきながら香りの主が登場します。
「小春ちゃん!?……小春ちゃん!」
というわけで作中的には第30話以来の感動の再会、きっちり半年ぶりのオカエリナサイです。私的にもいつか必ず戻ってくると信じて見送ったあの日からもう半年か。長いようで早かった(笑。顔を見た瞬間に我を忘れて抱きついてテンションMAXのゆめ、不本意なお別れだっただけにサプライズの再会は心底嬉しかったでしょう。動きから表情から全身から喜びが溢れています。また先日の「香り」と「声」の謎が解決した真昼&ローラ、これは面白い振りだったのでもうワンクッション引っ張っても良かったかな?と思わなくなくも。まあアバンであっさり回収しちゃってもったいなかった程度ですけれども(笑。ともあれ理屈抜きに嬉しそうな表情は見守るこっちも思わずほっこり。

「ではコハル・ナナクラ、お願いね」
「はい、エルザ様」
「エルザ様?」
再会に盛り上がるみなさんへ着替えを指示し後を任せて立ち去るエルザ様、対して「エルザ様」と答える小春ちゃん。この短いやりとりに違和感を覚えるローラの抜きショットは視聴者の疑問を代弁しているようでした。尊敬する香澄夜空相手でも様付けしていなかった小春ちゃんがエルザ様と呼ぶ意味は? そりゃローラじゃなくても気になります。
「いったい何がどうなってるの? 小春!」
さてヴィーナスアーク制服を着込んだ三人娘はさっそく食い付き! その制服自体小春ちゃんが各々細かくお直ししてジャストフィット=裁縫技術のさりげないアピール=デザイナーとして動いている事の振りになっていて思わず感心。制服披露にこういう意味まで乗せる辺りかなり芸コマです。思ったとおり四ツ星制服(S4含む)よりヴィーナスアーク制服の方がかわいいな。パッと見で否応無しに突き付けられるS4-幹部の制服格差もとりあえず解消?
そしていよいよヴィーナスアークへ乗った経緯の説明が始まるわけですが…お父さんが船員だったとか、何かの事情で乗船せざるを得なかったとか、面倒くさい経緯なしで「スタープレミアムレアコーデに感銘を受けてデザイナー志願」というシンプルな理由は理屈好きなおっさん的には少々拍子抜けだったけれど、四ツ星時代の下地はきちんと活かされていますし、子供アニメとしては十分な理由付けと思われるのでこれはこれでまあ良いか。四ツ星を離れる大きな理由となった両親との関係も後シーンできちんと説明されていましたし、また地元に戻って仲間と合流した事で生じる四ツ星復学ルートもステーキエルザ様のヒトコト&小春ちゃんの忠誠描写にてクリア。そう考えるとサブキャラのシナリオとしては十分すぎる扱いかも。それにしても小春ちゃんを認めたエピソードとして「1晩で380枚の新デザイン」ってのも凄い。1枚1分で上げても380分=6時間強ですよ!?
「ジャパンのアイドルもこのくらい味わい深いといいんだけど」
松坂ビーフを食らう肉食エルザ様のお言葉&表情が意味深すぎて震える。どうでもいいけどこのシーンのミディアムレアの焼き加減が美味しそうで思わずステーキを食べたくなります。さらにどうでもいいけど純日本人の私としては朝晩問わず「ステーキだけ」の食事なんて考えられん。やっぱり白飯が無いと! その点朝っぱらから分厚いステーキを食らうエルザ様たちはいかにも異人さんっぽく感じます(笑

というわけで小春ちゃんが先頭に立ってヴィーナスアーク船内のご案内へ。第51話でチラリと見せたエントランスは全景を見ると贅沢さが際立ちます。そこで始まった両親の話…親視点からすれば親の都合で辛い別れを味あわせてしまったわけで、だからこそ今回は娘の意志を尊重して送り出してあげたという事でしょう。また四ツ星を離れ異国で一人になった事で小春ちゃんも強くなり、自分が見出した道への思いをきちんと伝えられたってのもありそう。
「コングラッチュレーション!」
さてシーンは教室の案内へ続き、ってなトコで予告を賑わした例のキャラが登場します。この第一声とこの外見、さらに名前が「リスト・ユーリ」…芦田有莉…なるほど足(芦)と手(リスト)か! 何というかこのキャラが設定された時点でヴィーナスアーク編は成功のような気がする(笑。そこから始まった触感だけの布地当て訓練は地味に強烈なれど、これはまだまだ序章でしかなかった。
「私たちのスクールドレスもみんなエルザ様のプロデュースでデザインされてるの」
「セルフプロデュースを重視した四ツ星学園とは違うんだね」
「まるで生徒の個性を認めていないような…」
続いて投影されたエルザ様プロデュースのスクールドレス。その洗練されたデザインに感嘆するも、言わば「エルザ色」に染め上げられた環境にみなさん戸惑うばかりです。こんな風に両校の違いを明確に印象付け、また相反する要素の正当性についてもきちんと描写する流れは見ていて小気味良かった。真っ先に噛み付くのが真昼ってのも良いね。この子なら例えエルザ様相手でも物怖じせず言う事言いそう(笑。逆にエルザ様の迫力に圧されて口ごもっちゃうゆめがいかにもでした。
ヴィーナスアークの方針はエルザ様曰く「私色に染め上げられた中で滲み出す個性こそ本当の個性」。これは十八世中村勘三郎が言う所の「型があるから型破り、型がなければ形無し」をヴィーナスアーク流にアレンジしたようなものでしょう。基礎をしっかり築いた上で抜きん出た部分こそ役者の個性となる…と考えると歌舞伎好きの私としては最初から個人任せの四ツ星よりも正解のように思えたりして。一方四ツ星のやり方でアイドル坂を上ってきた三人娘としてはそんなん言われてハイソウデスカと納得できず、前述のとおり言葉を濁すゆめに代わって真昼が噛み付き、ヴィーナスアーク流のアイカツを見学する運びに。ここは自分のやり方への揺るぎない自信が滲み出るエルザ様の表情も良かった。何しろパーフェクトエルザだからね。

Bパートは宣言どおりヴィーナスアーク流のアイカツ現場・レッスン室の描写から。ところがレッスン室の生徒たちはバランスボールや縄跳びを使った普通のエクササイズを行っていて、いったいドコが普通と違うのか判りません。と思ったら。
「バーチャルプログラム解除」
エルザ様の指パッチンを合図に生徒たちが使っていた器具が次々と消えてしまいます。つまり「器具があるかの如く演技をしながら体を鍛えていた」…椅子があるかの如く座り優雅にお茶をする「ひめトレ」のハイテク版であります。などと冷静に書いていますがオンタイム時にはあまりのシュールさに大笑いしてしまった。後の「エルザサイズ!」を含め今回はかなり逝っちゃってます。ワールドワイドなヴィーナスアークらしく生徒の故郷たるマッターホルンやサハラ砂漠をVR化したアイカツなど技術と熱気は凄いけれど絵面がシュールすぎました(笑。というかガイドロープ無しのVRであの崖をどう登っているのだろう?(考えたら負け

などなど革新的アイカツメニュー「エルザサイズ」を終了して生徒たちの前に立つエルザ様。これはもう何度も何度も書いてる気がしますが…制服のミニスカが大ボリュームの髪に隠れて全裸痴女に見えてしまうのはどうにかならないのだろうか。前カツだと美月さんや蘭ちゃんさんもよく痴女っていたのでその度に妙な気分になったっけ(笑。それはともかく留学生紹介の段にて列から飛び出し食い付いてきたきらら、開口一番あこの事を問い掛ける辺り前回の絡みでよほど気に入ったのですね。行く行くは良いペアになりそう。そして話題は4年に1度開催される伝説のイベント「アイカツランキング」へ。
「一年間を通して決められたステージやお仕事をするとポイントがもらえちゃうんだ~」
「そして一年の最後に上位のメンバーを選んでの最終戦を行うんだ」
誰も言わなかった情報を何故かいつも知ってる真昼(笑)から、きらら&レイさんによるイベント説明をサラリと。私が知ってるアイカツランキングとは違って今回はクエストクリアのポイント制? これを獲る事が2ndシーズンの最終目標になりそう? ともあれライバル(校)との勝負要素として非常に判りやすく、ランキングを懸けた要所要所の見せ場として面白く機能しそうな設定ではあります。私は12位か…(誰。そういや留学生三人は既に登録済みとの事だけれど、四ツ星に残っているみなさんはどうなっているのだろう? 例によってしれっと登録しているとは思うけれど(笑
「ジャパンのアイドルはレベルが違いすぎてダメ~かも」
「ちょっと! 何ですって!?」
さっそくやる気を見せる留学組へきららのナチュラル毒舌。前回を見る限り予想より良い子?と思ったのにやはりこういう性格、船の外では羊被ってやがったか(笑。即座に噛み付くローラの勢いも良し。S4テラスで茶坊主やってるよりこの方がローラらしいですよ。
「ではウェルカムパーティは後日として、今夜は私たちのステージをご覧なさい」
「私たち?」
「そう、私ときららのステージを」
三人並びで宣言しただけにトリオステージ!?と思いきや「私ときらら」と言われて少々拍子抜け。演る曲はたいてい見当がつき、そう考えれば当然のデュオだけれど、作中スペシャルバージョンとしてぜひトリオバージョンで見たかった。ともあれほどなく始まったデュオステージにて二人並んでフィッティングシーケンス、ここもまたエルザ様の後姿が全裸痴女でちょっと笑った。というかこのボリューム感はアニメのデフォルメを考慮しても大きすぎるような(笑。ちなみにスクールドレスでのキメポーズはプレミアムレアドレスと同じでした。こういう部分でグレード感を出してくれると変身バンクを見飽きないんだけどなあ。あとフィッティング直前に右側にいるエルザ様がシーケンスに入ると左側に移動するのは何故なのだろう。このポジションワープ(?)は以前から気になっていたのだけれど修正される気配も無く、ならば何を意図してこういう描写になっているのか制作に聞いてみたい気がする。振り返った時の並びを前提に組んでいるとしても、右側にいたキャラが左側に飛んで駆けていく違和感の方が大きいような?

そして始まったステージは新シーズン5話目で5曲目の新曲、ご存じ新ED曲である「Bon Bon Voyage!」。作詞は辻純更氏、作曲・編曲はおなじみの石濱翔(MONACA)氏、歌唱はEDどおりキャラどおりエルザ様(りさ)&きらら(みほ)のデュオです。この曲は事前公開の時からお気に入りで、特に1/4拍(16分)タメのシンセ(テーマリフ)が非常に心地よく印象的。前カツ時代からもう何度も言っている気がしますが本シリーズの楽曲は子供アニメの曲とは思えぬセンスの高さに毎度毎度驚かされます。歌い出しの頭サビから歌唱二人の伸びやかな声に痺れ、そこからのイントロ入りでエフェクトがドカンと弾けて例のテーマリフへ。もうこのアタマ数小節だけでパーフェクトアイドルのステージに引き込まれてしまいます。まさに石濱マジック。
いつも厳しいエルザ様が満面笑顔&ウインクぱちぱち☆で歌い踊る姿は少々不思議な感じですが、変幻自在にステージングを操るプロの仕事とすればこの変貌も納得とも言えましょう。キャラの個性としては結構対極っぽい二人なのにさすが息はピッタリ、と言ってもキャラごとのモーションを微妙にずらしてナチュラルなシンクロになっています。ターンひとつ取ってもエルザ様ときららで回り方が違い、節々のキメも各個性が表れていて思わずニヤマリ。コピーモーションを並べた文明堂カステラみたいなダンスとはリアリティが違う(笑。そういやきららの胸にデコルテ影を発見。基本的に平野(笑)のアイカツシリーズでは珍しい処理です。あとエルザ様のドレスは背中が凄い。髪で隠れちゃうのもったいないな(笑
一瞬のブレイクを挟んでサビへ入るとカメラがグーッと引いてステージ全景…歌詞どおり「空と海とが重なるブルー」を切りひらく二人のステージが映り、と同時に盛り上がる観客&会場の様子を一望するカメラワークは見ていてじつに心地良い。ジグザグに跳ねながらのエフェクトも印象的でしたが、アウトロに詰め込まれた各々SpAは少々忙しかったか。ともあれ放送後数時間で軽く二桁リピートしてしまう勢いで気に入ったパーフェクトステージでした。
そんな中で唯一気になったのはフェブリスゲージが見当たらない事。というか2ndシーズンに入ってからは第53話のリリエンヌステージで鳥籠内側に一瞬チラッと映ったくらいで他は全く確認できないのです。1stシーズン時からライブ中のゲージについてほとんど触れられる事がありませんでしたが、2ndシーズンでは開き直ったか如くぞんざいな扱いに。あのゲージはキャラのアイドル力を表すに非常に判りやすいギミックなのでもう少し有効活用してほしいトコだったり。前カツではステージ登場と同時にフルゲージ!みたいな、ゲージだけで圧倒的なアイドル力が伝わってくる演出にさぶいぼ立ったりしましたから。



ステージを見終わりヴィーナスアークのパーフェクトステージに言葉を失う三人娘。すると小春ちゃんは――
「みんな、アメ食べる?」
圧倒的なパフォーマンスを見せ付けられ打ちのめされた三人を癒すアメちゃん、時が経っても小春ちゃんの気遣いは変わらなかった。そして三人の一年間のアイカツを全肯定、ヴィーナスアークに負けていない!とみんなを元気付け、さらに宝石の原石の話を伝えて自他共に今後のアイカツへの意気を高める。不安な時に優しく支えてくれる小春ちゃんがお母さんすぎる。何というか自宅に戻った気分です(笑。そんな小春ちゃんに元気付けられたゆめは、前回あこにゃんこへ言った自身の言葉「目を逸らさずに成長しなければならない」を思い出して前を向き、真昼&ローラもそれに続いて久しぶりのアイカツ円陣で締め。
とはいえゆめたちはあくまで短期留学生であり、片やヴィーナスアーク生である小春ちゃんとの関係性が今後どう変遷していくのか楽しみのような不安なような。また小春ちゃんはデザイナーポジションで再登場しましたが第25話でのパフォーマンスを思えばこのまま終わるのはもったいないポテンシャルを持つ子なので、ぜひぜひ四ツ星S4を圧倒するステージを引っさげて正面対決していただきたい。
- 関連記事
-
- アイカツスターズ! #57 キラキラ☆お散歩びより
- アイカツスターズ! #56 キャッ!と注意報
- アイカツスターズ! #55 行っちゃお☆ヴィーナスアーク!
- アイカツスターズ! #54 きらら☆フワフワ~なアイドル
- アイカツスターズ! #53 オープンセサミ!星のツバサを手に入れろ!
スポンサーサイト
↓記事が役立ったら一票どうぞ。
