2017-05-12(Fri)
アイカツスターズ! #56 キャッ!と注意報
剣道以上に素晴らしい武道は世界のどこにもない。

その言葉に待ったを掛ける空手家真昼との対決。そんな武道家&船内を揺らした侵入者とは!?


アバンは夜更けのあこにゃんこ部屋。居残り組のあこはS4城に住んでいるはずなのに部屋の作りが何だかこぢんまり、パッと見では机が一人用になった程度で以前の部屋と変わらなく見えます。ゆめの部屋はいかにもな感じだったのにね。ともあれ薄暗い部屋にて「もしもの時に!BOX」から潜水道具を取り出したあこはヴィーナスアークの図面を前に「いざとなったら沈んでもらいますわ」と高笑い。以前からヴィーナスアークについてこっそり調べていたけれどまさかこんな穏やかじゃない!? というか潜水ネタも伝統なのか(笑
「この照明。この子たちはモデルの最大の味方」
「歩く時、立つ時、常に姿勢を意識してみて」
CM明けてAパート冒頭は真昼のスタジオ撮影シーンから。キラキラ輝いて撮影をこなす真昼をスタッフのお姉様方はべた褒め、しかし当の真昼は自身の未熟を戒めてお姉様方にアドバイスを求めるのでした。今の立場や実力に胡座をかかず貪欲に上を目指す姿勢はなるほど真昼らしい。ってな流れで受けたアドバイスが上記のセリフな訳ですが…照明への意識や姿勢などモデル業には全てご尤もなれど、駆け出しならいざ知らず今やトップモデルの真昼にとってこれらの事は常識中の常識でしょうに何故イマサラ気付いたテイ? 結局これは後への振りだった訳ですが、それにしたって現役トップモデルへ「姿勢が悪い」は無いでしょう。靴底の減り方云々は後の回収を含めてなかなか面白い仕掛けだったのでアプローチの仕方にもう一捻り欲しかった。
そんな撮影が一息つくと例のアイカツランキングをチェックする真昼。端末に表示された順位は36020pt/只今4058位との事で…もっとイベント的なポイントプログラムがあるのかと思ったら日常仕事がフツーに加算されていくシステムのようです。これじゃイマイチ盛り上がり所が判らんなあ。先週登録したばかりの真昼がもう36020ptも取っているのはおそらく急上昇なのだろうけれど、上に4000人以上いると思うと結構気が遠くなりそう。というか少なくとも4000人以上が登録しているって事だよねえ? どんだけアイドルがいる世界なんだ(笑
「少し前にねニューヨークで話題をかっ攫ったモデルがいるの」
一方撮影データをチェックしていたスタッフお姉さんはN.Yを騒がせた謎のモデルの話題をチラホラ。「Shooting Star」の通り名以外顔も名前も性別すらも判らないまま姿を消した謎のモデル…組合わせ的に真昼と対であろうレイさんにどういう因縁(?)を仕込むのだろう?と思っていたら元スーパー謎モデル、短髪の麗人キャラは過去のフェイク的意味もあったのですね。とはいえ当時の写真を見るに「性別不詳」って事はあるまい(笑
それにしてもカメラマンのお姉さんが美人すぎて裏方にはもったいない。この美人っぷりはさすが高橋作監と申しましょうか、レギュラーキャラの作画も真昼&レイさんなどツリ目美人が活躍した今回の作監としてまさにナイス采配。新シリーズ早々中3話の登板とは夏映画の制作がもう始まっているのかも? そんなタイトスケジュールの割りに画質が「急いでいる時の高橋作監回」になっていなかったのは凄い。まあ複数キャラが並ぶ時の平板なレイアウトに氏の癖が多々見受けられたものの全体的に美麗に仕上がっていたのは例によってツリ目キャラへの限りない愛ゆえだろうか?

「ゆめちゃんだ…」
「小春ちゃんだ…」
シーン変わってヴィーナスアークの甲板カフェ。広い甲板のガラス壁際にテーブル一つがポンと置かれた情況はあまりにインスタントでちょっと笑ってしまった。久しぶりの親友水入らずの話題は第52話での丁々発止、ローラに対して無礼千万なエルザ様へガツン!の一幕をゆめは意気揚々と語り、すると小春ちゃんはエルザ様から既に筒抜け…と知って顔色を窺ったり、褒めていた(?)と知ってニヤけたり、ゆめの調子乗り小動物メンタルがよく表れたヒトコマでした。なーんてやり取りのうちいつしか見つめ合ってキックオフ空間を作ってしまう二人。再会に燃えるのは良いけれど、私としてはそれを見つめる小姑(笑)の胸中が気になって仕方がない。ってなふんわり空間はドーナツ泥棒猫の乱入で一気にドタバタへ。この泥棒猫!(←誰に言わせたら一番マッチするだろうか
「ゆめはひめをこのヴィーナスアークに迎え入れるために絶対に必要な存在」
「パーフェクトなアイドルは余すところなく全てこの私がいただくわ」
一方ガラス壁を隔てたカフェでは相変わらずステーキを食らうエルザ様&きららの姿がありました。今回は真っ昼間からシャトーブリアンですか。ひめ様狙いの不穏なセリフを語りつつおかわりの但馬牛を見つめてさらに不穏な…エルザ様ってばどんだけ肉食なのかと。こういう肉食獣系お嬢様は少女マンガによくあるタイプなれど本シリーズでは珍しいため新鮮に感じます。それ以前に私はこういうキャラが大好物なので2ndシーズンが毎回面白くてたまらない。
そんなヴィーナスアークを狙う潜水服をチラリ。いったい何が始まるんです?(笑


「待て~! 待て~!」
ドーナツくわえたドラ猫を追いかけてパンツ丸見えで駆けてく愉快なゆめさん。いやこれホント小春ちゃんから丸見えだよね(笑。船に戻った真昼も合流しドタバタ追いかける一方で、掃除中の生徒からデッキブラシを借りて構えるレイさん。ってなトコへ鉢合わせた件の猫へ一振り二振りの後 気合いの入った寸止めでドタバタ追いかけっこは幕を引きデッキでの会話シーンへ続きます。ゆめ一行とレイさんを引き合わせながら後の軋轢(?)の火種を作るシナリオ運びはなかなか巧妙、と思ったら今回のシナリオは久しぶり(スターズでは初)の野村祐一氏でした。なるほど今回のガチャガチャおもちゃ箱的ノリは旧カツっぽかったかも。
手すりにもたれたポージングまでいちいちサマになってるレイさん素敵。ってなトコで前回チラリと語られた歓迎会の話題が振られ、するとローラは「留学に来てるだけで転校したわけじゃない」=歓迎の云われなどないとおもむろに噛み付きます。同じく微妙な顔を浮かべる真昼と共に根底の敵意が滲み出ていて良い良い。そんな中で「ごちそう」と聞いた途端一人キラッキラ☆のゆめがいろいろ幸せ者すぎる(笑。続いて真昼は先のデッキブラシ捌きから剣道の話題を振り、するとレイさんは剣道の素晴らしさを一気に捲し立て――
「侍や禅に通じる自己の精神の探求という道について剣道以上に素晴らしい武道は世界のどこにもない」
「ちょっと聞き捨てならないんですけど」
空手娘の真昼としては「剣道こそ世界一」と言われて黙っていられず、どこからともなく取り出した瓦をパッと広げて一気にブチ割り…こんな事もあろうかと300枚担いできた瓦がいきなり役に立って笑う。そんなこんなで空手vs剣道の世界一争いがヒートアップしゆめたちはおろおろするばかり、すると猫の声を聞いたレイさんが我に返って冷静さを取り戻し、一触即発の騒ぎが収まりホッと一息も束の間――
「ハナから直接対決していればレディーと言い争いなどせずに済んだというもの」
鞘へ収めるどころかヤる気まんまんじゃねーか!(笑。そういや真昼の試割りカットってコスチュームを描き換えただけの使い回しと思ったらまるっと描き直されているのですね。顔がきちんと高橋絵になってるし!

Bパート冒頭は件の勝負に盛り上がる生徒達…が去ったデッキの手すりにいかにもなカギロープが掛かって大笑い。そんな思いっきりな(笑。というわけで前回パーフェクトアイドルのパーフェクトステージが催された円形ステージにて武道世界一決定戦が行われる運びに。何という多目的ホール。しかし剣道vs空手の試合ってどんなルールでやるのだろう? 有効打勝負なら剣道が優位でしょうけどKO勝負なら竹刀を左手で受けて正拳一発入れば空手が勝ちそう? ともあれ竹刀と拳を互いに構える二人の姿勢がアイドルアニメとは思えないほど堂に入っててちょっと笑ってしまった。眼光鋭い凛々しい表情も良い良い。高橋作監いい仕事してます。そしていよいよおバトル開始!ってなトコで――
「侵入者感知! 生徒たちは直ちに自室に戻って待機! 各船員は対象を必ず確保せよ!」
突如鳴り響いたサイレン&エルザ様のアナウンスは件の侵入者(笑)に対するものでした。真っ赤なアラートに囲まれたエルザルームも緊迫感に溢れていますが…大概セキュリティゆるゆる・潜入し放題のアイカツワールドでこういう描写は珍しいかも。そして侵入者を追うと言うレイさんの挑発を受けるように鋭い瞳を返す真昼、試合が中断されても勝負は終わっていなかった!的な緊迫感に満ちるヒトコマです。これまた互いに良い顔!
「体のバランスが歪んでいるから転んでしまうんだ」
侵入者を追って駆け出した二人でしたが急に曲がったレイさんを追い切れずバランスを崩してコケてしまった真昼、するとレイさんは真昼の靴を一瞥してこのセリフであります。不躾なアドバイスに一瞬ムッとする真昼でしたが、その理由が片減り靴にあると知ると先の撮影スタジオでのアドバイスを思い出し…ってな具合にモデル仕事と紐付けてレイさんの正体にほんのり気付かせる流れはなかなか凝っていましたが、それでもやはりトップモデルの真昼に対し「バランスが歪んでいる」ってのはどうなのだろう?と思ってしまう。特に高橋作監回は骨格がビシッと姿勢が良いのでなおさら。

ってなトコで皿が割れる音に気付いた二人は賊が忍ぶ厨房へ! そして暗い厨房に蠢く影を見つけて大捕物が始まり、ここでも先のスタジオアドバイス「照明」のアレコレをレイさんとのやり取りに被らせ、トレンチの反射をサーチライトとして賊を炙り出すわけですが…ここはここで「何故室内照明を点けない?」とまず思ってしまった。その後の立ち回りでは狭い厨房で振りかぶった竹刀が役に立たず、一方拳一つの空手家が賊を追い詰める展開は真昼が一矢報いた感じで良かった。というかやめて死んじゃう! 渾身の正拳を突き付けられて涙目にゃ~!のあこにゃんこがかわいすぎた(これでもS4

さて武道家二人に連行されたあこにゃんこは部屋で待ってた意外な顔にハートのボリューム急上昇! 手を取り合って再会を喜び「元気でしたの?」「あこちゃんは?」と定番のやり取りから――
「あこから元気を取ったら何が残るの?」
「いろいろ残りますわよ!」
ローラの容赦無いツッコミにあこの返しは思いきり笑った。何だよ「いろいろ」って(笑。そして続くやり取り。
「っていうか小春、何でこんな所に?」
「それってきっと私のセリフだよ?」
あこの疑問はご尤もなれど小春の返しが上手すぎてもう。こういうトコにライターさんの会話センスが表れますね。ってな所へやってきたきららはあこを見るなりキラキラ☆テンション、さらに「きららの弱点見つかった?」と煽る表情からシャー!とやられて大喜びの一連はあこにゃんこへのお気に入りオーラが溢れていて思わず頬が緩みます。この二人が組んだら楽しいユニットになりそうだなあ。
Welcome to Venus Ark
Yume Nijino , Rola Sakuraba , Mahiru Kasumi [&あこちゃん]
横文字が並ぶウエルカムボードに貼り付けられたテキトウ極まるペラ紙にまた笑う。とはいえ船内をひっくり返した侵入者の扱いとしてはVIP待遇レベルでしょう(笑。四ツ星居残りで出番が危ぶまれたあこにゃんこがまさかこんな形でお話に絡んでくるとは思いもしなかったので、まあ真昼&レイさんのダシ役とはいえ今回の登板は私的には結構嬉しかったり。頑張りのベクトルが思いっきりアサッテなのもあこらしいっちゃらしいけれど、こんなんするなら素直に留学すれば…(それは言わない約束
ごちそうを前にキラッキラ☆オーラ全開のゆめは餌付けしやすそう(笑。そんなゆめを隣で微笑む小春ちゃんがお母さんすぎてこれまた思わず頬が緩む…もう緩みっぱなしでございます。そんな盛り上がりからちょっと外れてレイさんの正体についてあれこれ考える壁の花、ってなトコへ本人がやってきてサバサバと非礼を詫びつつ立ち回りを褒めるシーンはレイさんの人と形がよく判るヒトコマでした。こりゃ惚れる。意を決した真昼はレイさんに熱いコクハク、じゃなくてモデル稼業について訊こうとするも、銀髪の流れ星はエルザ様の下へスッと飛び去ってしまいました。あらら。
「レイ様はエルザ様の秘書としてあらゆるお世話をなさっておられます……今は」
「今は?」
ってなトコへスッと現れた執事氏の含みあるヒトコトでシーン締め。この人もまた何か曰くがありそうです。

ほどなく始まったウエルカムステージはエルザ様の「Forever Dream」、2ndシーズンの新曲攻勢も一段落ってトコですね。ムービー自体も第51話マンマでした。本作にてマンマ使い回しは返って珍しいけれど元々パーフェクトステージなので改善点など無いのかも(笑。そんなステージに歓喜する生徒の中にののっち発見! りさっぺはどこだ!?
《私の夢はゆめちゃんと一緒にあるから》
夕暮れのデッキにてパーフェクトステージ&スタープレミアムレアコーデに改めて感嘆するみなさん、ってなトコで小春ちゃんがパーフェクトクイーンのデザインを手伝っている事を告げられてまたまたびっくり! そんな親友の躍進を知って驚き喜ぶゆめ、対する小春ちゃんは本当の夢を優しい瞳に浮かべて眼前の親友をじっと見つめ…ってな秘めた思いに気付かずキョトンとするゆめが幸せ者すぎ。後の二人が気付いている風ってのも良い感じです。
「あなたも私の側にばかりいないでやりたい事をやればいいのに」
「私はエルザのためにあるんだ」
一方これまた違った形で強く繋がっている二人。エルザ様はお姫様体質と思いきや忠実な側近を気遣う言葉を掛け、しかし対するレイさんは滅私の姿勢を貫くご様子。いったい何がレイさんをこうさせるのか? 二人の関係性を紐解くエピソードが待たれます。

今回のB頭アイキャッチはエルザ様のプレミアムレアコーデでした。これまでのアイキャッチは制服&スクールドレスのみだったので新しいパターンです。さすがパーフェクトエルザ。ていうか今回はどちらかと言えば真昼&レイさんじゃないの!?
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その言葉に待ったを掛ける空手家真昼との対決。そんな武道家&船内を揺らした侵入者とは!?



アバンは夜更けのあこにゃんこ部屋。居残り組のあこはS4城に住んでいるはずなのに部屋の作りが何だかこぢんまり、パッと見では机が一人用になった程度で以前の部屋と変わらなく見えます。ゆめの部屋はいかにもな感じだったのにね。ともあれ薄暗い部屋にて「もしもの時に!BOX」から潜水道具を取り出したあこはヴィーナスアークの図面を前に「いざとなったら沈んでもらいますわ」と高笑い。以前からヴィーナスアークについてこっそり調べていたけれどまさかこんな穏やかじゃない!? というか潜水ネタも伝統なのか(笑
「この照明。この子たちはモデルの最大の味方」
「歩く時、立つ時、常に姿勢を意識してみて」
CM明けてAパート冒頭は真昼のスタジオ撮影シーンから。キラキラ輝いて撮影をこなす真昼をスタッフのお姉様方はべた褒め、しかし当の真昼は自身の未熟を戒めてお姉様方にアドバイスを求めるのでした。今の立場や実力に胡座をかかず貪欲に上を目指す姿勢はなるほど真昼らしい。ってな流れで受けたアドバイスが上記のセリフな訳ですが…照明への意識や姿勢などモデル業には全てご尤もなれど、駆け出しならいざ知らず今やトップモデルの真昼にとってこれらの事は常識中の常識でしょうに何故イマサラ気付いたテイ? 結局これは後への振りだった訳ですが、それにしたって現役トップモデルへ「姿勢が悪い」は無いでしょう。靴底の減り方云々は後の回収を含めてなかなか面白い仕掛けだったのでアプローチの仕方にもう一捻り欲しかった。
そんな撮影が一息つくと例のアイカツランキングをチェックする真昼。端末に表示された順位は36020pt/只今4058位との事で…もっとイベント的なポイントプログラムがあるのかと思ったら日常仕事がフツーに加算されていくシステムのようです。これじゃイマイチ盛り上がり所が判らんなあ。先週登録したばかりの真昼がもう36020ptも取っているのはおそらく急上昇なのだろうけれど、上に4000人以上いると思うと結構気が遠くなりそう。というか少なくとも4000人以上が登録しているって事だよねえ? どんだけアイドルがいる世界なんだ(笑
「少し前にねニューヨークで話題をかっ攫ったモデルがいるの」
一方撮影データをチェックしていたスタッフお姉さんはN.Yを騒がせた謎のモデルの話題をチラホラ。「Shooting Star」の通り名以外顔も名前も性別すらも判らないまま姿を消した謎のモデル…組合わせ的に真昼と対であろうレイさんにどういう因縁(?)を仕込むのだろう?と思っていたら元スーパー謎モデル、短髪の麗人キャラは過去のフェイク的意味もあったのですね。とはいえ当時の写真を見るに「性別不詳」って事はあるまい(笑
それにしてもカメラマンのお姉さんが美人すぎて裏方にはもったいない。この美人っぷりはさすが高橋作監と申しましょうか、レギュラーキャラの作画も真昼&レイさんなどツリ目美人が活躍した今回の作監としてまさにナイス采配。新シリーズ早々中3話の登板とは夏映画の制作がもう始まっているのかも? そんなタイトスケジュールの割りに画質が「急いでいる時の高橋作監回」になっていなかったのは凄い。まあ複数キャラが並ぶ時の平板なレイアウトに氏の癖が多々見受けられたものの全体的に美麗に仕上がっていたのは例によってツリ目キャラへの限りない愛ゆえだろうか?

「ゆめちゃんだ…」
「小春ちゃんだ…」
シーン変わってヴィーナスアークの甲板カフェ。広い甲板のガラス壁際にテーブル一つがポンと置かれた情況はあまりにインスタントでちょっと笑ってしまった。久しぶりの親友水入らずの話題は第52話での丁々発止、ローラに対して無礼千万なエルザ様へガツン!の一幕をゆめは意気揚々と語り、すると小春ちゃんはエルザ様から既に筒抜け…と知って顔色を窺ったり、褒めていた(?)と知ってニヤけたり、ゆめの調子乗り小動物メンタルがよく表れたヒトコマでした。なーんてやり取りのうちいつしか見つめ合ってキックオフ空間を作ってしまう二人。再会に燃えるのは良いけれど、私としてはそれを見つめる小姑(笑)の胸中が気になって仕方がない。ってなふんわり空間はドーナツ泥棒猫の乱入で一気にドタバタへ。この泥棒猫!(←誰に言わせたら一番マッチするだろうか
「ゆめはひめをこのヴィーナスアークに迎え入れるために絶対に必要な存在」
「パーフェクトなアイドルは余すところなく全てこの私がいただくわ」
一方ガラス壁を隔てたカフェでは相変わらずステーキを食らうエルザ様&きららの姿がありました。今回は真っ昼間からシャトーブリアンですか。ひめ様狙いの不穏なセリフを語りつつおかわりの但馬牛を見つめてさらに不穏な…エルザ様ってばどんだけ肉食なのかと。こういう肉食獣系お嬢様は少女マンガによくあるタイプなれど本シリーズでは珍しいため新鮮に感じます。それ以前に私はこういうキャラが大好物なので2ndシーズンが毎回面白くてたまらない。
そんなヴィーナスアークを狙う潜水服をチラリ。いったい何が始まるんです?(笑



「待て~! 待て~!」
ドーナツくわえたドラ猫を追いかけてパンツ丸見えで駆けてく愉快なゆめさん。いやこれホント小春ちゃんから丸見えだよね(笑。船に戻った真昼も合流しドタバタ追いかける一方で、掃除中の生徒からデッキブラシを借りて構えるレイさん。ってなトコへ鉢合わせた件の猫へ一振り二振りの後 気合いの入った寸止めでドタバタ追いかけっこは幕を引きデッキでの会話シーンへ続きます。ゆめ一行とレイさんを引き合わせながら後の軋轢(?)の火種を作るシナリオ運びはなかなか巧妙、と思ったら今回のシナリオは久しぶり(スターズでは初)の野村祐一氏でした。なるほど今回のガチャガチャおもちゃ箱的ノリは旧カツっぽかったかも。
手すりにもたれたポージングまでいちいちサマになってるレイさん素敵。ってなトコで前回チラリと語られた歓迎会の話題が振られ、するとローラは「留学に来てるだけで転校したわけじゃない」=歓迎の云われなどないとおもむろに噛み付きます。同じく微妙な顔を浮かべる真昼と共に根底の敵意が滲み出ていて良い良い。そんな中で「ごちそう」と聞いた途端一人キラッキラ☆のゆめがいろいろ幸せ者すぎる(笑。続いて真昼は先のデッキブラシ捌きから剣道の話題を振り、するとレイさんは剣道の素晴らしさを一気に捲し立て――
「侍や禅に通じる自己の精神の探求という道について剣道以上に素晴らしい武道は世界のどこにもない」
「ちょっと聞き捨てならないんですけど」
空手娘の真昼としては「剣道こそ世界一」と言われて黙っていられず、どこからともなく取り出した瓦をパッと広げて一気にブチ割り…こんな事もあろうかと300枚担いできた瓦がいきなり役に立って笑う。そんなこんなで空手vs剣道の世界一争いがヒートアップしゆめたちはおろおろするばかり、すると猫の声を聞いたレイさんが我に返って冷静さを取り戻し、一触即発の騒ぎが収まりホッと一息も束の間――
「ハナから直接対決していればレディーと言い争いなどせずに済んだというもの」
鞘へ収めるどころかヤる気まんまんじゃねーか!(笑。そういや真昼の試割りカットってコスチュームを描き換えただけの使い回しと思ったらまるっと描き直されているのですね。顔がきちんと高橋絵になってるし!

Bパート冒頭は件の勝負に盛り上がる生徒達…が去ったデッキの手すりにいかにもなカギロープが掛かって大笑い。そんな思いっきりな(笑。というわけで前回パーフェクトアイドルのパーフェクトステージが催された円形ステージにて武道世界一決定戦が行われる運びに。何という多目的ホール。しかし剣道vs空手の試合ってどんなルールでやるのだろう? 有効打勝負なら剣道が優位でしょうけどKO勝負なら竹刀を左手で受けて正拳一発入れば空手が勝ちそう? ともあれ竹刀と拳を互いに構える二人の姿勢がアイドルアニメとは思えないほど堂に入っててちょっと笑ってしまった。眼光鋭い凛々しい表情も良い良い。高橋作監いい仕事してます。そしていよいよおバトル開始!ってなトコで――
「侵入者感知! 生徒たちは直ちに自室に戻って待機! 各船員は対象を必ず確保せよ!」
突如鳴り響いたサイレン&エルザ様のアナウンスは件の侵入者(笑)に対するものでした。真っ赤なアラートに囲まれたエルザルームも緊迫感に溢れていますが…大概セキュリティゆるゆる・潜入し放題のアイカツワールドでこういう描写は珍しいかも。そして侵入者を追うと言うレイさんの挑発を受けるように鋭い瞳を返す真昼、試合が中断されても勝負は終わっていなかった!的な緊迫感に満ちるヒトコマです。これまた互いに良い顔!
「体のバランスが歪んでいるから転んでしまうんだ」
侵入者を追って駆け出した二人でしたが急に曲がったレイさんを追い切れずバランスを崩してコケてしまった真昼、するとレイさんは真昼の靴を一瞥してこのセリフであります。不躾なアドバイスに一瞬ムッとする真昼でしたが、その理由が片減り靴にあると知ると先の撮影スタジオでのアドバイスを思い出し…ってな具合にモデル仕事と紐付けてレイさんの正体にほんのり気付かせる流れはなかなか凝っていましたが、それでもやはりトップモデルの真昼に対し「バランスが歪んでいる」ってのはどうなのだろう?と思ってしまう。特に高橋作監回は骨格がビシッと姿勢が良いのでなおさら。

ってなトコで皿が割れる音に気付いた二人は賊が忍ぶ厨房へ! そして暗い厨房に蠢く影を見つけて大捕物が始まり、ここでも先のスタジオアドバイス「照明」のアレコレをレイさんとのやり取りに被らせ、トレンチの反射をサーチライトとして賊を炙り出すわけですが…ここはここで「何故室内照明を点けない?」とまず思ってしまった。その後の立ち回りでは狭い厨房で振りかぶった竹刀が役に立たず、一方拳一つの空手家が賊を追い詰める展開は真昼が一矢報いた感じで良かった。というかやめて死んじゃう! 渾身の正拳を突き付けられて涙目にゃ~!のあこにゃんこがかわいすぎた(これでもS4

さて武道家二人に連行されたあこにゃんこは部屋で待ってた意外な顔にハートのボリューム急上昇! 手を取り合って再会を喜び「元気でしたの?」「あこちゃんは?」と定番のやり取りから――
「あこから元気を取ったら何が残るの?」
「いろいろ残りますわよ!」
ローラの容赦無いツッコミにあこの返しは思いきり笑った。何だよ「いろいろ」って(笑。そして続くやり取り。
「っていうか小春、何でこんな所に?」
「それってきっと私のセリフだよ?」
あこの疑問はご尤もなれど小春の返しが上手すぎてもう。こういうトコにライターさんの会話センスが表れますね。ってな所へやってきたきららはあこを見るなりキラキラ☆テンション、さらに「きららの弱点見つかった?」と煽る表情からシャー!とやられて大喜びの一連はあこにゃんこへのお気に入りオーラが溢れていて思わず頬が緩みます。この二人が組んだら楽しいユニットになりそうだなあ。
Welcome to Venus Ark
Yume Nijino , Rola Sakuraba , Mahiru Kasumi [&あこちゃん]
横文字が並ぶウエルカムボードに貼り付けられたテキトウ極まるペラ紙にまた笑う。とはいえ船内をひっくり返した侵入者の扱いとしてはVIP待遇レベルでしょう(笑。四ツ星居残りで出番が危ぶまれたあこにゃんこがまさかこんな形でお話に絡んでくるとは思いもしなかったので、まあ真昼&レイさんのダシ役とはいえ今回の登板は私的には結構嬉しかったり。頑張りのベクトルが思いっきりアサッテなのもあこらしいっちゃらしいけれど、こんなんするなら素直に留学すれば…(それは言わない約束
ごちそうを前にキラッキラ☆オーラ全開のゆめは餌付けしやすそう(笑。そんなゆめを隣で微笑む小春ちゃんがお母さんすぎてこれまた思わず頬が緩む…もう緩みっぱなしでございます。そんな盛り上がりからちょっと外れてレイさんの正体についてあれこれ考える壁の花、ってなトコへ本人がやってきてサバサバと非礼を詫びつつ立ち回りを褒めるシーンはレイさんの人と形がよく判るヒトコマでした。こりゃ惚れる。意を決した真昼はレイさんに熱いコクハク、じゃなくてモデル稼業について訊こうとするも、銀髪の流れ星はエルザ様の下へスッと飛び去ってしまいました。あらら。
「レイ様はエルザ様の秘書としてあらゆるお世話をなさっておられます……今は」
「今は?」
ってなトコへスッと現れた執事氏の含みあるヒトコトでシーン締め。この人もまた何か曰くがありそうです。

ほどなく始まったウエルカムステージはエルザ様の「Forever Dream」、2ndシーズンの新曲攻勢も一段落ってトコですね。ムービー自体も第51話マンマでした。本作にてマンマ使い回しは返って珍しいけれど元々パーフェクトステージなので改善点など無いのかも(笑。そんなステージに歓喜する生徒の中にののっち発見! りさっぺはどこだ!?
《私の夢はゆめちゃんと一緒にあるから》
夕暮れのデッキにてパーフェクトステージ&スタープレミアムレアコーデに改めて感嘆するみなさん、ってなトコで小春ちゃんがパーフェクトクイーンのデザインを手伝っている事を告げられてまたまたびっくり! そんな親友の躍進を知って驚き喜ぶゆめ、対する小春ちゃんは本当の夢を優しい瞳に浮かべて眼前の親友をじっと見つめ…ってな秘めた思いに気付かずキョトンとするゆめが幸せ者すぎ。後の二人が気付いている風ってのも良い感じです。
「あなたも私の側にばかりいないでやりたい事をやればいいのに」
「私はエルザのためにあるんだ」
一方これまた違った形で強く繋がっている二人。エルザ様はお姫様体質と思いきや忠実な側近を気遣う言葉を掛け、しかし対するレイさんは滅私の姿勢を貫くご様子。いったい何がレイさんをこうさせるのか? 二人の関係性を紐解くエピソードが待たれます。

今回のB頭アイキャッチはエルザ様のプレミアムレアコーデでした。これまでのアイキャッチは制服&スクールドレスのみだったので新しいパターンです。さすがパーフェクトエルザ。ていうか今回はどちらかと言えば真昼&レイさんじゃないの!?
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