2017-07-21(Fri)
アイカツスターズ! #65 乗ってこ♪ヴィーナスウェーブ
自分なりに、思うがままに。

五線譜はみだしてRock you!

先の第62話にてツバサ先輩直々に認められたローラ。今回アバンでは学園長の認可も下り、記者会見も華々しくスパイスコードの新ミューズ爆誕であります。これにてS4以外のブランドミューズはリリエンヌに続いて二人目…無理くりとはいえリリエンヌの特例は緊急避難的な事情があったものの、ローラの場合はナチュラルにS4縛りの無実化であり、これまでの頑張り含めてミューズ継承の経緯には納得しながらもココロの奥に燻りを禁じ得ない。この縛りがあってこそかつてのS4争いの意味合いも重くなったわけで、すなわちメインキャラのプレミアムレアドレスを丸一年封印した意味が無くなってしまいそう。もちろんローラのミューズ就任は嬉しいのだけれど、1stシーズンの流れを鑑みるとどうにもスッと落ちないというか。
「絶対最高のドレスを作ってみせるぞ!」
Aパート冒頭は小春ちゃん部屋でのドレス作り。小春ちゃんにアドバイスをもらいながら手縫いのドレスをちくちく作るヒトコマはローラの真摯さや意気込みが伝わってきます。平たく言うとローラ&小春ちゃんがほっこりかわいい。とはいえいくらミューズでもいきなり自前でプレミアムレアドレスを作っちゃうとは予想外の外でした。このドレス製作の意味は後に語られ、ミューズとしての覚悟が込められた要素ではあるものの…デザインから仕立てまで一人でこなしてしまうローラが有能すぎて少々無理筋と思わなくなくも(略。そもそもブランドを冠するプレミアムレアドレス作りに関しては当然本社(?)の承認を得ているでしょうが、作中にそれを匂わす描写が皆無だったのは少し気になった。パッと見だとローラの独断専行みたいよね。これは冒頭の記者会見のシーンでドレス作りについて触れておけば良かったのでは? などと本作は説得力のワンポイントが抜け落ちている事が多く思える。

お船のデッキでドレス作りの進捗を語っていたローラ&ゆめは船員ズの騒がしい動きに気付き、ってなトコへ二人を狙うようにカードが飛んできました! あぶねー! ここは超感覚でカードを察知しお姫様を守るローラの騎士っぷりが素晴らしい。続いて現れたエルザ様&ユーリさんによるとそれはヴィーナスアーク主催のアイドルイベント「ヴィーナスウェーブ」の参加カードとの事で、次の瞬間カキワリ背景を下ろしてSD化からおなじみの説明シーンへ…外見から役割まで有莉ちゃん先輩の2Pカラーマンマ(笑)であります。ユーリさん曰く「エルザ様が選んだアイドル」によるイベントで、その結果は例のアイカツランキングにも影響するとか。こういう私的イベントにもポイントが付与されるならイベントを乱発すれば無双じゃね? と思ってしまうけれどその辺どうなっているのだろう。例えばきらら以外をザコで揃えたイベントを行えばきららのランキング操作が可能なわけで、つまり主催と出場者が重なると不正の温床になってしまうような。そんな汚い人間などいない世界とは判っちゃいても、お手盛りイベントの結果が公的ランキング(?)に影響するのはどうもスッキリしない。
「もちろん参加します!」
「結構な事ね」
ともあれ四ツ星生初のイベント参加と聞いて二つ返事で了承する二人、しかしこれだけ世界的有名イベントに先代S4が呼ばれなかったのは何故なのか? 特にひめ様や夜空様は以前からエルザちゃん(笑)と繋がりがあったようなのに? と考え始めるとキリが無いので考えない考えない。そもそもそんな有名イベントを現役アイドルのゆめ&ローラが知らなかった事の方が不自然か。まあ伝統あるイベント(?)を後出しでやるとこういう齟齬が起きてしまいがちではあります。仕方ないっちゃ仕方ない。
「真昼とパリでお散歩だなんて…お姉ちゃん嬉しい!」
予告でチラリと映った真昼&夜空様のツーショットはイベントに合わせて夜空様日本残留?と思いきや、意外にも真昼がパリに出掛けてのお散歩風景でした。なるほど大きな見せ場を終えた真昼がヴィーナスウェーブに欠場する理由を上手く仕込んだ感じ。TV電話から溢れ出すほどのお姉ちゃんの蕩け方といい、迷惑そうでまんざらでもない妹の表情といい、何というか香澄姉妹はやっぱり最高!としか。
「ヴィーナスウェーブの開催はフランスでも大きな話題になっているわ」
「優勝するのは誰なのか、みんな予想して盛り上がってるの」
続く夜空様のセリフと共にチラリと映ったパリの街角。エルザ様の大判ポスターが張られ、パリっ子たちの盛り上がりも窺えますが…今回開催地たる日本どころか会場に乗船している当人すらイベント自体を知らなかったという温度差はどうしたものか。灯台下暗しにも程があります(笑。そんなパリではきららがダントツの優勝候補とされ、一方ゆめやローラは名前すら出ないレベルの知名度らしく――

「面白いじゃない!」
「無名だからこそ世界に私たちを知ってもらうチャンスじゃない!」
無名度を逆手に意気を上げるローラの逞しさ、一方ゆめは久々に妄想癖(笑)が炸裂し自らの優勝を夢見て頭キラッキラ☆であります。あははは。
「縫ってるうちにアイデアが思い付いちゃって」
シーン変わって再び小春ちゃん部屋での針仕事。先ほどチラリと見せたデザイン画の全容が示されるも、トルソーのドレスはデザイン画と違っていて、違いに気付いた小春ちゃんの問い掛けにローラはサラッとこう返す。デザインから縫製までこなすどころかアドリブでの仕様変更までやってしまうとはローラってばどんだけ有能なのか。これだけの制作技術があればミューズどころかブランドの全てを一人で背負ってしまえそう。デザイナー能力としてはフツーにリリエンヌレベルかもしれない。
「スパイスコードはツバサ先輩から受け継いだブランドで私が作ったんじゃない」
「だからこのプレミアムレアドレスだけは私の力で作り上げたいんだ」
「スパイスコードのミューズを受け継いだ者として」
必死にトルソーへ向かうローラへ手伝いを申し出る小春ちゃん、するとローラは手伝いを断りながら自製に拘る理由を語るのでした。ミューズ継承が決定的となった第62話クライマックスで描かれたブランドへの思い&覚悟、これをローラなりに体現したものこそ今回のドレスであり、我が道を行く覚悟を買われてミューズを任された以上ここで日和るわけにはいかない。誰かの手を借りるわけにはいかない。上で書いた現実面の折衝はともかくローラのアツい思いは十二分に伝わるエピソードであります。そして小春ちゃんの涼しげな部屋着が私を狂わせる。ともあれ温かく見守る表情描写といい、ローラの気合い溢るる表情&所作といい、今回も作画良いなあ。

そして夜が明け完成したドレス&朝チュン(笑)の二人。キャミのまま寝てしまった小春ちゃんへ上着を掛けて力尽きたか…ギリギリまで自分を追い込みながら気遣いを忘れないローラの優しさが尊い。というか肩紐を消しただけで背徳感がストップ高に。


Bパート冒頭は完成したドレスのカード化工程をサラリと。そういえば前作ではチョイチョイ描かれたカード化シーンですが本作では開始15ヶ月目にして初公開。装置のモチーフはシンデレラのカボチャ馬車? 工程としてまず手前ボックスの薔薇をタッチ、するとドレスが収まったガラスケースがキラキラの液体で満たされ、キラキラ液がひくと薔薇ボックス内にドレスカードが現れるという仕組みです。このタイミングでわざわざこれを描いた意味としては、近々完成するであろうゆめのプレミアムレアドレス(おそらく小春ちゃん手縫いドレス)のカード化シーンの前段ではあるまいか。ゆめ&小春ちゃんが友情の証たるドレスのカード化を一緒に見つめる、なーんてシーンを想像しただけでかなりキますよ。まあこれまでのお話にドレスデザイナーとの絡みがほぼ無かったため、ドレスのカード化を描くタイミングが無かっただけとも取れますけれど(笑
ローラのドレスが無事完成したトコでシーンはサッサと「ヴィーナスウェーブ」当日へ。会場たるお船の周りにはたくさんのフアンが集まり、船上から自分のフアンを見つけたゆめは束の間のほっこり気分に浸っていたものの――
「ふっ、子供っぽいコーデ」
「何よ、今の言い方は!」
「ゆめちゃんのブランドはすっごくかわいいよ!」
「別に。ローラちゃんの方がかわいいって言ってるだけよ」
ゆめのフアンとローラのフアンが衝突しちゃってさあ大変、ってなトコへ――
「優勝はきららちゃんに決まってるんだから!」
きららのフアンであるヒツジ隊まで現れてボルテージが上がる一方であります。さすが優勝候補らしくきららのフアンはダントツに多く、ヒツジの着ぐるみを着込んだ集団は一種独特の様相を醸し出しておりました。めぇー! 開催地的には四ツ星のホームなのだからゆめたちのフアンだって決して少なくないはずなのにね(演出の都合。各々推しアイドルへの一途な熱が窺えるヒトコマは予告によれば次回も続きそうでいったい何が起きますやらお楽しみ。それにしても今回はフアンの描写まで作画品質が凄い。このまま来年の新入生に使えるくらいデザインも詰められてる感じ。というかそこらのアイドルアニメの主役級よりかわいいんじゃ?(笑

「アイドル界にウェーブを起こすヴィーナスウェーブへようこそ!」
超満員の会場にてレイさんの司会で始まったヴィーナスウェーブ。何やら世界32ヶ国に生中継との事で、パリの香澄姉妹もTV画面越しにリアルタイムで観戦…パリとの時差は-7時間なので仮に日本時間が13時とすれば早朝6時、続いて映った摩天楼(?)は深夜0時、印度は9時半、などなど早朝から深夜まで注目を呼ぶワールドワイドな中継風景はいかにも世界レベルの大会っぽい。レイさんの挨拶の後 椅子にふんぞり返ってセリから現れたエルザ様はさすがの大物っぷりで、キラキラを撒き散らしながら壇上に立っての開会宣言もとても中学三年生とは思えない貫禄を放っております(笑
「みんなに着てもらう衣装はこちら」
続いてレイさんによるルール説明。出場者全員がブランドミューズである本大会はステージの前に自分のブランドを紹介する事が課題とされていました。そしてその時の衣装は白無地Tシャツが指定、つまり白いキャンバスにブランド色をどう入れ込むか?がミューズの腕の見せ所=審査対象なのですね。単に既製ドレスの品評ではなくミューズのセンスが問われ、と同時に自ブランドに対する考え方が見極められるという事です。こりゃハンパな気持ちでは乗りきれません。
「二人が笑顔で自分の力を発揮できますようにって願いを込めて」
レイさんによるベッタベタの開会煽り(笑)の一方で控え室の様子をチラリ。出番を前に意気を高めるゆめ&ローラ、すると小春ちゃんは似顔絵が施された手作り飴で二人を応援するのでした。このサプライズはさすがびっくり箱の小春ちゃん、感激する二人へ極上笑顔を返すヒトコマもまたびっくりするほど絶品で…こんな天使が裏方のままで良いのか? 良いはずがない! お願いだから小春ちゃんにスポットを当てて!

ほどなくローラの出番がやってきました。例の課題どおり白無地Tシャツを纏ったローラはカジュアルとシックのアイテムを交互に配置した甘辛ミックスのコーデで登場し観客たちの反応も上々。ところが司会のレイさんはクールイメージのブランドに甘さを取り入れた「イメージのブレ」を指摘、するとローラはトップモデルの厳しいツッコミに対し――
「ブレてもいいじゃないですか」
意外な返答にざわめく客席、レイさんもまた「ブランドイメージのブレ」を危惧し再びツッコむも、当のローラはブランドの重みを承知の上で自らの信条「Going my way」を通す。アイカツを通じてどんどん変わっていく楽しさ、自由きままに自分のコーデを見つける楽しさ、それら全て「自分を信じて我が道を進む」ローラの信条そのものなのです。だからレイさんの問い掛けにも自信を持って答えられた。ゆめに勝てず悩んだ日々、S4戦も敗れ仲間内唯一の幹部服、そんな試練の末に辿り着いたミューズの輝きは非常に感慨深かった。その強い意志はフアンの子にもきっちり伝わったようでステージを見つめる瞳はキラキラ輝き、客席で観戦中の仲間にも伝わり…小春ちゃんと並んで観戦しているあこにちょっと笑った。現役S4が呑気に見物してる場合じゃないだろ! ってあこはブランドを持っていないから呼ばれなくても仕方ないのか。ううむ。ブランド関係は展開の都合だろうけど現状あこが不遇すぎて辛い。早く決着してあげて。
というわけでローラ渾身の「ロックマイハートコーデ」にコーデチェンジしステージへ。

曲は今やローラの持ち歌となった「Miracle Force Magic」、例によってカメラ割りからステージ演出まで刷新されたプレミアムレアドレス仕様の新ステージであります。全体のおおまかな流れや振り付けは前回ステージを踏襲するものの、ドレスのグレードアップや盛りに盛られたエフェクト、そして何よりツバサ発動の効果もあって、同曲ながら別モノと言えるほどのムービーに仕上がっています。以前と同じくAメロ終わりで発動したアイドルオーラはBメロ終わりで煌めく光粒へ変わり、その光粒が背中に集まってナチュラルにツバサ発動! 続くサビではハートリボンの柵状オーラが発動しSPRステージを盛り上げます。いちいちキラッキラ☆です。それはそーとドレスデザインの影響か、はたまた本当に育っているのか、ステージの盛り上がりに負けず劣らず胸元の盛り上がりが凄い。こうして見ると相変わらず頑なにペッタンコ(笑)なアニメ本編が返って不自然に思えます。ともあれアップ多めの表情描写も冴え渡り、曲との相性も改めてグンバツ。一回り大きくなったローラのSPRステージを堪能させていただきました。

「よかったね、ローラ…よかったね…」
ツバサ発動に驚きながら涙を浮かべて喜ぶ小春ちゃんの呟き。ローラの頑張りを間近に見ていただけに感慨もひとしおでしょう。フアンの子もゆめも素晴らしいステージを全身で絶賛、おっちゃんもジーンと来ましたよ。それはそうと今回はステージ終了直後コーデが解除されて制服姿に、スターズは基本的にこのパターンのようですが、たまに戻らないパターンが混在するのでややこしい。理屈としてはアイカツシステム解除と共にコーデ解除が正しいかもですが、私的には余韻の面からも終了直後くらいはドレス姿で手を振ってほしいと思う。また出番前の控え室シーンでも気になりましたが、せっかく四ツ星枠で出場しているのにヴィーナスアークの制服ってのは観客から見ると混乱しないだろうか? 出番時の紹介モニタが幹部服だっただけになおさら。
「まさかスタープレミアムレアコーデを手に入れるなんて…」
一方貴賓席のエルザ様はローラの意外な躍進に驚きを隠せず。かつて真正面からコキ下ろした相手がまさか…これをして事も無げに「嬉しい誤算」と言い放ってしまう辺りもエルザ様らしく、そんな些末事より大きな野望を見据えている大物っぷりが際立つヒトコマでした。ともあれおめでとうローラ! 数々の苦難を乗り越え自分らしさを貫き通して至った笑顔は最高に輝いていたよ。

今回の新作アイキャッチはローラのPR。つまり今期は各キャラ3枚構成っぽいためコンプリートまで時間が掛かりそう。
#51:ゆめスクドレ、エルザスクドレ
#52:ゆめスクドレ、ローラスクドレ
#53:リリエンヌ幹部服、リリエンヌスクドレ
#54:きらら制服、きららスクドレ
#55:エルザスクドレ、きららスクドレ
#56:エルザスクドレ、エルザPR
#57:ゆめスクドレ、ローラスクドレ
#58:エルザスクドレ、きららスクドレ
#59:ゆめS4制服、ゆめスクドレ
#60:エルザスクドレ、エルザPR
#61:あこS4制服、ゆめS4制服
#62:ローラ幹部服、ローラスクドレ
#63:リリエンヌスクドレ、リリエンヌPR
#64:真昼S4制服、真昼スクドレ
#65:ローラスクドレ、ローラPR
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五線譜はみだしてRock you!

先の第62話にてツバサ先輩直々に認められたローラ。今回アバンでは学園長の認可も下り、記者会見も華々しくスパイスコードの新ミューズ爆誕であります。これにてS4以外のブランドミューズはリリエンヌに続いて二人目…無理くりとはいえリリエンヌの特例は緊急避難的な事情があったものの、ローラの場合はナチュラルにS4縛りの無実化であり、これまでの頑張り含めてミューズ継承の経緯には納得しながらもココロの奥に燻りを禁じ得ない。この縛りがあってこそかつてのS4争いの意味合いも重くなったわけで、すなわちメインキャラのプレミアムレアドレスを丸一年封印した意味が無くなってしまいそう。もちろんローラのミューズ就任は嬉しいのだけれど、1stシーズンの流れを鑑みるとどうにもスッと落ちないというか。
「絶対最高のドレスを作ってみせるぞ!」
Aパート冒頭は小春ちゃん部屋でのドレス作り。小春ちゃんにアドバイスをもらいながら手縫いのドレスをちくちく作るヒトコマはローラの真摯さや意気込みが伝わってきます。平たく言うとローラ&小春ちゃんがほっこりかわいい。とはいえいくらミューズでもいきなり自前でプレミアムレアドレスを作っちゃうとは予想外の外でした。このドレス製作の意味は後に語られ、ミューズとしての覚悟が込められた要素ではあるものの…デザインから仕立てまで一人でこなしてしまうローラが有能すぎて少々無理筋と思わなくなくも(略。そもそもブランドを冠するプレミアムレアドレス作りに関しては当然本社(?)の承認を得ているでしょうが、作中にそれを匂わす描写が皆無だったのは少し気になった。パッと見だとローラの独断専行みたいよね。これは冒頭の記者会見のシーンでドレス作りについて触れておけば良かったのでは? などと本作は説得力のワンポイントが抜け落ちている事が多く思える。

お船のデッキでドレス作りの進捗を語っていたローラ&ゆめは船員ズの騒がしい動きに気付き、ってなトコへ二人を狙うようにカードが飛んできました! あぶねー! ここは超感覚でカードを察知しお姫様を守るローラの騎士っぷりが素晴らしい。続いて現れたエルザ様&ユーリさんによるとそれはヴィーナスアーク主催のアイドルイベント「ヴィーナスウェーブ」の参加カードとの事で、次の瞬間カキワリ背景を下ろしてSD化からおなじみの説明シーンへ…外見から役割まで有莉ちゃん先輩の2Pカラーマンマ(笑)であります。ユーリさん曰く「エルザ様が選んだアイドル」によるイベントで、その結果は例のアイカツランキングにも影響するとか。こういう私的イベントにもポイントが付与されるならイベントを乱発すれば無双じゃね? と思ってしまうけれどその辺どうなっているのだろう。例えばきらら以外をザコで揃えたイベントを行えばきららのランキング操作が可能なわけで、つまり主催と出場者が重なると不正の温床になってしまうような。そんな汚い人間などいない世界とは判っちゃいても、お手盛りイベントの結果が公的ランキング(?)に影響するのはどうもスッキリしない。
「もちろん参加します!」
「結構な事ね」
ともあれ四ツ星生初のイベント参加と聞いて二つ返事で了承する二人、しかしこれだけ世界的有名イベントに先代S4が呼ばれなかったのは何故なのか? 特にひめ様や夜空様は以前からエルザちゃん(笑)と繋がりがあったようなのに? と考え始めるとキリが無いので考えない考えない。そもそもそんな有名イベントを現役アイドルのゆめ&ローラが知らなかった事の方が不自然か。まあ伝統あるイベント(?)を後出しでやるとこういう齟齬が起きてしまいがちではあります。仕方ないっちゃ仕方ない。
「真昼とパリでお散歩だなんて…お姉ちゃん嬉しい!」
予告でチラリと映った真昼&夜空様のツーショットはイベントに合わせて夜空様日本残留?と思いきや、意外にも真昼がパリに出掛けてのお散歩風景でした。なるほど大きな見せ場を終えた真昼がヴィーナスウェーブに欠場する理由を上手く仕込んだ感じ。TV電話から溢れ出すほどのお姉ちゃんの蕩け方といい、迷惑そうでまんざらでもない妹の表情といい、何というか香澄姉妹はやっぱり最高!としか。
「ヴィーナスウェーブの開催はフランスでも大きな話題になっているわ」
「優勝するのは誰なのか、みんな予想して盛り上がってるの」
続く夜空様のセリフと共にチラリと映ったパリの街角。エルザ様の大判ポスターが張られ、パリっ子たちの盛り上がりも窺えますが…今回開催地たる日本どころか会場に乗船している当人すらイベント自体を知らなかったという温度差はどうしたものか。灯台下暗しにも程があります(笑。そんなパリではきららがダントツの優勝候補とされ、一方ゆめやローラは名前すら出ないレベルの知名度らしく――

「面白いじゃない!」
「無名だからこそ世界に私たちを知ってもらうチャンスじゃない!」
無名度を逆手に意気を上げるローラの逞しさ、一方ゆめは久々に妄想癖(笑)が炸裂し自らの優勝を夢見て頭キラッキラ☆であります。あははは。
「縫ってるうちにアイデアが思い付いちゃって」
シーン変わって再び小春ちゃん部屋での針仕事。先ほどチラリと見せたデザイン画の全容が示されるも、トルソーのドレスはデザイン画と違っていて、違いに気付いた小春ちゃんの問い掛けにローラはサラッとこう返す。デザインから縫製までこなすどころかアドリブでの仕様変更までやってしまうとはローラってばどんだけ有能なのか。これだけの制作技術があればミューズどころかブランドの全てを一人で背負ってしまえそう。デザイナー能力としてはフツーにリリエンヌレベルかもしれない。
「スパイスコードはツバサ先輩から受け継いだブランドで私が作ったんじゃない」
「だからこのプレミアムレアドレスだけは私の力で作り上げたいんだ」
「スパイスコードのミューズを受け継いだ者として」
必死にトルソーへ向かうローラへ手伝いを申し出る小春ちゃん、するとローラは手伝いを断りながら自製に拘る理由を語るのでした。ミューズ継承が決定的となった第62話クライマックスで描かれたブランドへの思い&覚悟、これをローラなりに体現したものこそ今回のドレスであり、我が道を行く覚悟を買われてミューズを任された以上ここで日和るわけにはいかない。誰かの手を借りるわけにはいかない。上で書いた現実面の折衝はともかくローラのアツい思いは十二分に伝わるエピソードであります。そして小春ちゃんの涼しげな部屋着が私を狂わせる。ともあれ温かく見守る表情描写といい、ローラの気合い溢るる表情&所作といい、今回も作画良いなあ。


そして夜が明け完成したドレス&朝チュン(笑)の二人。キャミのまま寝てしまった小春ちゃんへ上着を掛けて力尽きたか…ギリギリまで自分を追い込みながら気遣いを忘れないローラの優しさが尊い。というか肩紐を消しただけで背徳感がストップ高に。


Bパート冒頭は完成したドレスのカード化工程をサラリと。そういえば前作ではチョイチョイ描かれたカード化シーンですが本作では開始15ヶ月目にして初公開。装置のモチーフはシンデレラのカボチャ馬車? 工程としてまず手前ボックスの薔薇をタッチ、するとドレスが収まったガラスケースがキラキラの液体で満たされ、キラキラ液がひくと薔薇ボックス内にドレスカードが現れるという仕組みです。このタイミングでわざわざこれを描いた意味としては、近々完成するであろうゆめのプレミアムレアドレス(おそらく小春ちゃん手縫いドレス)のカード化シーンの前段ではあるまいか。ゆめ&小春ちゃんが友情の証たるドレスのカード化を一緒に見つめる、なーんてシーンを想像しただけでかなりキますよ。まあこれまでのお話にドレスデザイナーとの絡みがほぼ無かったため、ドレスのカード化を描くタイミングが無かっただけとも取れますけれど(笑
ローラのドレスが無事完成したトコでシーンはサッサと「ヴィーナスウェーブ」当日へ。会場たるお船の周りにはたくさんのフアンが集まり、船上から自分のフアンを見つけたゆめは束の間のほっこり気分に浸っていたものの――
「ふっ、子供っぽいコーデ」
「何よ、今の言い方は!」
「ゆめちゃんのブランドはすっごくかわいいよ!」
「別に。ローラちゃんの方がかわいいって言ってるだけよ」
ゆめのフアンとローラのフアンが衝突しちゃってさあ大変、ってなトコへ――
「優勝はきららちゃんに決まってるんだから!」
きららのフアンであるヒツジ隊まで現れてボルテージが上がる一方であります。さすが優勝候補らしくきららのフアンはダントツに多く、ヒツジの着ぐるみを着込んだ集団は一種独特の様相を醸し出しておりました。めぇー! 開催地的には四ツ星のホームなのだからゆめたちのフアンだって決して少なくないはずなのにね(演出の都合。各々推しアイドルへの一途な熱が窺えるヒトコマは予告によれば次回も続きそうでいったい何が起きますやらお楽しみ。それにしても今回はフアンの描写まで作画品質が凄い。このまま来年の新入生に使えるくらいデザインも詰められてる感じ。というかそこらのアイドルアニメの主役級よりかわいいんじゃ?(笑

「アイドル界にウェーブを起こすヴィーナスウェーブへようこそ!」
超満員の会場にてレイさんの司会で始まったヴィーナスウェーブ。何やら世界32ヶ国に生中継との事で、パリの香澄姉妹もTV画面越しにリアルタイムで観戦…パリとの時差は-7時間なので仮に日本時間が13時とすれば早朝6時、続いて映った摩天楼(?)は深夜0時、印度は9時半、などなど早朝から深夜まで注目を呼ぶワールドワイドな中継風景はいかにも世界レベルの大会っぽい。レイさんの挨拶の後 椅子にふんぞり返ってセリから現れたエルザ様はさすがの大物っぷりで、キラキラを撒き散らしながら壇上に立っての開会宣言もとても中学三年生とは思えない貫禄を放っております(笑
「みんなに着てもらう衣装はこちら」
続いてレイさんによるルール説明。出場者全員がブランドミューズである本大会はステージの前に自分のブランドを紹介する事が課題とされていました。そしてその時の衣装は白無地Tシャツが指定、つまり白いキャンバスにブランド色をどう入れ込むか?がミューズの腕の見せ所=審査対象なのですね。単に既製ドレスの品評ではなくミューズのセンスが問われ、と同時に自ブランドに対する考え方が見極められるという事です。こりゃハンパな気持ちでは乗りきれません。
「二人が笑顔で自分の力を発揮できますようにって願いを込めて」
レイさんによるベッタベタの開会煽り(笑)の一方で控え室の様子をチラリ。出番を前に意気を高めるゆめ&ローラ、すると小春ちゃんは似顔絵が施された手作り飴で二人を応援するのでした。このサプライズはさすがびっくり箱の小春ちゃん、感激する二人へ極上笑顔を返すヒトコマもまたびっくりするほど絶品で…こんな天使が裏方のままで良いのか? 良いはずがない! お願いだから小春ちゃんにスポットを当てて!

ほどなくローラの出番がやってきました。例の課題どおり白無地Tシャツを纏ったローラはカジュアルとシックのアイテムを交互に配置した甘辛ミックスのコーデで登場し観客たちの反応も上々。ところが司会のレイさんはクールイメージのブランドに甘さを取り入れた「イメージのブレ」を指摘、するとローラはトップモデルの厳しいツッコミに対し――
「ブレてもいいじゃないですか」
意外な返答にざわめく客席、レイさんもまた「ブランドイメージのブレ」を危惧し再びツッコむも、当のローラはブランドの重みを承知の上で自らの信条「Going my way」を通す。アイカツを通じてどんどん変わっていく楽しさ、自由きままに自分のコーデを見つける楽しさ、それら全て「自分を信じて我が道を進む」ローラの信条そのものなのです。だからレイさんの問い掛けにも自信を持って答えられた。ゆめに勝てず悩んだ日々、S4戦も敗れ仲間内唯一の幹部服、そんな試練の末に辿り着いたミューズの輝きは非常に感慨深かった。その強い意志はフアンの子にもきっちり伝わったようでステージを見つめる瞳はキラキラ輝き、客席で観戦中の仲間にも伝わり…小春ちゃんと並んで観戦しているあこにちょっと笑った。現役S4が呑気に見物してる場合じゃないだろ! ってあこはブランドを持っていないから呼ばれなくても仕方ないのか。ううむ。ブランド関係は展開の都合だろうけど現状あこが不遇すぎて辛い。早く決着してあげて。
というわけでローラ渾身の「ロックマイハートコーデ」にコーデチェンジしステージへ。

曲は今やローラの持ち歌となった「Miracle Force Magic」、例によってカメラ割りからステージ演出まで刷新されたプレミアムレアドレス仕様の新ステージであります。全体のおおまかな流れや振り付けは前回ステージを踏襲するものの、ドレスのグレードアップや盛りに盛られたエフェクト、そして何よりツバサ発動の効果もあって、同曲ながら別モノと言えるほどのムービーに仕上がっています。以前と同じくAメロ終わりで発動したアイドルオーラはBメロ終わりで煌めく光粒へ変わり、その光粒が背中に集まってナチュラルにツバサ発動! 続くサビではハートリボンの柵状オーラが発動しSPRステージを盛り上げます。いちいちキラッキラ☆です。それはそーとドレスデザインの影響か、はたまた本当に育っているのか、ステージの盛り上がりに負けず劣らず胸元の盛り上がりが凄い。こうして見ると相変わらず頑なにペッタンコ(笑)なアニメ本編が返って不自然に思えます。ともあれアップ多めの表情描写も冴え渡り、曲との相性も改めてグンバツ。一回り大きくなったローラのSPRステージを堪能させていただきました。

「よかったね、ローラ…よかったね…」
ツバサ発動に驚きながら涙を浮かべて喜ぶ小春ちゃんの呟き。ローラの頑張りを間近に見ていただけに感慨もひとしおでしょう。フアンの子もゆめも素晴らしいステージを全身で絶賛、おっちゃんもジーンと来ましたよ。それはそうと今回はステージ終了直後コーデが解除されて制服姿に、スターズは基本的にこのパターンのようですが、たまに戻らないパターンが混在するのでややこしい。理屈としてはアイカツシステム解除と共にコーデ解除が正しいかもですが、私的には余韻の面からも終了直後くらいはドレス姿で手を振ってほしいと思う。また出番前の控え室シーンでも気になりましたが、せっかく四ツ星枠で出場しているのにヴィーナスアークの制服ってのは観客から見ると混乱しないだろうか? 出番時の紹介モニタが幹部服だっただけになおさら。
「まさかスタープレミアムレアコーデを手に入れるなんて…」
一方貴賓席のエルザ様はローラの意外な躍進に驚きを隠せず。かつて真正面からコキ下ろした相手がまさか…これをして事も無げに「嬉しい誤算」と言い放ってしまう辺りもエルザ様らしく、そんな些末事より大きな野望を見据えている大物っぷりが際立つヒトコマでした。ともあれおめでとうローラ! 数々の苦難を乗り越え自分らしさを貫き通して至った笑顔は最高に輝いていたよ。

今回の新作アイキャッチはローラのPR。つまり今期は各キャラ3枚構成っぽいためコンプリートまで時間が掛かりそう。
#51:ゆめスクドレ、エルザスクドレ
#52:ゆめスクドレ、ローラスクドレ
#53:リリエンヌ幹部服、リリエンヌスクドレ
#54:きらら制服、きららスクドレ
#55:エルザスクドレ、きららスクドレ
#56:エルザスクドレ、エルザPR
#57:ゆめスクドレ、ローラスクドレ
#58:エルザスクドレ、きららスクドレ
#59:ゆめS4制服、ゆめスクドレ
#60:エルザスクドレ、エルザPR
#61:あこS4制服、ゆめS4制服
#62:ローラ幹部服、ローラスクドレ
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#64:真昼S4制服、真昼スクドレ
#65:ローラスクドレ、ローラPR
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