2017-08-25(Fri)
アイカツスターズ! #70 ジャングルカツドウ!
崖を登った後のすっごい景色。

絶対世界一のアイドルになる!

前回に続くアイカツ!コラボの後半戦(?)は待望の初期キャラ共演、恒例の特殊トビラでふふっひするいちごの姿を見ただけで軽く目が潤んでしまった(笑。お話としては件のアイカツアイランドが閉幕したオフ日の出来事、ゆめ・ローラ・小春ちゃんの三人がボートに乗って海遊びへ繰り出す所から始まります。
「霧? うそでしょ?」
「大丈夫…だよね?」
「大丈夫に決まってるよ!」
すると突然真っ白な霧に包まれ、ほどなく霧が晴れるとそこには見覚えのない孤島が…洋上の霧を抜けて時空スリップとはどんだけ古典か!(笑。おっさん的には使い古された手法にニヤマリするしかありませんが、今を生きる小さいお友達にはこうして古典が受け継がれて行くのかもしれない。ともあれお話の冒頭からきちんと「スターズキャラが別世界=アイカツ時空へ移動」した事が明示されたのは異世界チャンポン話として好印象であります。何よりこの前提があればこそ「お互いの事を知らない」不自然さが解消されるのだから。
件の孤島へ上陸した三人はまず水を求めて探索を始め、すると最後尾を歩いていた小春ちゃんの悲鳴に釣られてみなさん揃って訳も判らず島ダッシュ! わかるわかる(笑。その傍らのバナナの樹上にチラリと映った金髪赤リボンは!? こういう見せ方はワクワクを増幅しますね。
夢中で走って道に迷ってしまったものの近くの水音に気付いて川を発見。さっそく水を確保しようと断崖を降り始めるも手を滑らせ足を滑らせ急転直下の滑落ピンチ! ってなトコでどこからともなく投げられたロープによって一命を取り留めるのでした。アイカツなのに崖から滑落すんだ(笑
「大丈夫?」
「はい! あなたは?」
「私は星宮いちご。無事で良かった。ふふっ☆」
というわけでゆめといちごの初対面へ。きたきたきた! 先週もそうだったけれど動いて喋る前作キャラを見られるだけでテンション上がりまくり。登場の仕方もじつにいちごっぽくて良し良し。さすが崖登りのエキスパートは滑落時の対応もカンペキであります。

移動したキャンプ地には太陽(Soleil)のエンブレムを掲げたかわいいテントと建造中の船、積まれた丸太の傍らに斧が突き立っている辺りアイカツだなあと(笑。ってなトコへ戻ってきた蘭ちゃんさん&あおい姐さん…ゆめたちを見るや稲や「アイドルの匂い」を感じ取り、一方蘭ちゃんさんは「まずはココナツウォーター飲みな」と各キャラお約束ネタをサービス!サービス! しかし「まずはオムライス食べな」がまさか何年越しのネタになるとは思わなかったよ(笑
「ひと言で言えば自給自足の無人島生活。TV番組の企画でね」
「この間はアマゾンでワニと会ったりしてね、世界の秘境を探検してるんだ」
ここから暫し状況説明、なるほどこの説明では「プロの探検家」と勘違いするのも無理はありません(笑。ってなトコへもう一組の探検家が現れてさらなる説明、どうやらサバイバル生活をしながら船を造って先に陸へ戻った方が勝ちという勝負らしい。その相手は言わずと知れた「Tristar」で、まあ何というかこちらの面々も相変わらず濃いぃです。そしていつの間にか参加する流れになってる三人娘の組分けへ。かえで寿司vsバナナパフェの勧誘合戦の後、結局くじ引きで決まった組合わせはゆめ&小春ちゃんがSoleilチーム、ローラがTristarチームとなりました。おー!

各チーム別れて船造りを再開しながら新旧キャラの交流が描かれます。まずは世界一のアイドルになりたいけれど力不足を自覚するゆめをいちごが励ますシーン。新旧ヒロイン同士の会話は前作を知る者としてじつに感慨深いものがあります。いちごってばホント立派になったなあ。その傍らでは小春ちゃんと蘭ちゃんさん、こちらは「一度離れた事で深まった絆」という共通の体験を語り合っていました。Tristar騒動懐かしい。
「蘭さん、私の憧れの先輩と同じ香りがします」
ふと吹いた風に乗った香りに絡めた中の人ネタ。そういや夜空様と同じ声なのに役に入ると別人ですなあ。声優さんて凄い。Soleilの3人はスターズでも先輩キャラとして出演していますが、時空を越えた先でも先輩アイドルとして導く役どころ。これは声優さん的にも感慨深いでしょうね。
「人は自分で限界を決めてしまいがち」
「でも近くに可能性を教えてくれる人がいるのはとても幸せな事ね」
一方Tristarチームでは美月さんとローラが「ライバル」について語り合っていました。この会話は今作のローラはもちろん、前シリーズの美月さんを見続けてきた身にとってじつにクるものがあります。各キャラ上手いこと組合わせました。そしてやっぱり美月さんのオーラが凄い。この人ってば座ってるだけで存在感が凄いよ(笑
ほどなく船が完成し後は明日のレースを待つばかり。お互い勝つ気まんまんの中で今夜はワクワクして眠れないかも!?
「今夜といえば、この島での最後のイベントの準備をしたいと思います!」
「何のことだ?」
「それはもちろん…キャンプファイア!」
いちごってばいっつも楽しそうだなあ。

そしておもむろに斧を構えて不敵な笑顔。探検家ルックに斧のコーデ(?)がこれほど似合うアイドルもそうそういないでしょう。


Bパート冒頭はご覧のとおり斧! 斧! 斧! 思えばこのネタも早や5年弱、初年のクリスマス回で描かれたコレは確かにえらいインパクトでしたがまさかこれほど定着するとは。さすが作画も気合いビシビシ! 天に向かってビッと構えて光線キラリから思いきり振り下ろしてカコーン!…斧を振る作画にこれほど気合いを入れるアイドルアニメって何なんだろ?と思わなくなくも(略。斧振り初心者のゆめがビリビリきちゃうのもお約束、続く小春ちゃんは結構堂に入ってます。回転ズームしながらのパン画面は繋ぐの面倒だったけどそこは小春ちゃんの勇ましい表情に免じて。そこから斧のプロたち(笑)が続いてミッションコンプリート!

そんなこんなでとっぷり日が暮れキャンプファイアを囲むみなさん。伐採したての生木なのによく燃えます(気分気分。と思ったらアクション付きの「Yes! かえで寿司!」に思わず声! 前作フアンにはたまらないカットですがスターズからの子には何が何だかでしょうね(笑。まあそれを言うたら前回今回のキャラネタは全てそうなんだけれども…。かえで&ユリカ様の絡みも懐かしい。アイカツ!の放送が終わった今でも世界のドコかで相変わらずのドタバタな日々が続いている、見えないけど確かにある…そんな思いに目尻が下がって目頭が熱く。結局チーム関係無しに寿司を振る舞う「出張 かえで寿司」、独特の品書きは前作 第60話マンマなので同じセットなのかな(笑。ってここまでのサービス回ならぜひぜひ「ぽわプリ」も見たかった! バニチリも! ののリサも!
新旧キャラが手を取り合って炎を囲むカットは何だかしみじみ。みんなの笑顔にほっこりしながら特別なお祭り回だからこその儚さみたいなものを感じて胸中グルグルでありました。その一方でベリー好きのアランがドコぞへ飛んで行っちゃって後のドタバタの振りをチラリ。

明けて翌日は朝から雨降り。コンディションを心配するゆめに対し楽観ないちごは相変わらずで、手にした傘も含めて各々のキャラがよく表れているヒトコマでした。ってなトコへ現れたユリカ様からアラン失踪の報せを受けてさあ大変!(振りどおり。さっそくみなさん島中へ散って捜索が始まるもこの原生林からコウモリを捜し出すのはさぞかし大変だろうな(笑
「アラーン! アラーン!」
「ぴーーーー!」
「ベリーの樹!?」
「ちょっと行ってくる!」
声を上げてアランを捜していたいちご&ゆめは崖の切り立ちから聞こえる鳴き声に反応し…ここで即座に「行ってくる!」と腕を捲るいちごが頼もしすぎて言葉もない。そりゃゆめも目を丸くしますわ(笑。そして伝家の宝刀崖登り、アイカツ!アイカツ!の掛け声とともにぐいぐい崖を登ったいちごはベリーの樹の傍らで休んでいたアランを発見して一段落。そ・れ・だ・け・な・ら・ば・ま・だ・イイ・がッ!
「一緒に登ってみない? 上まで!」
「えっ!?」
ちょっとお茶しない?みたいな軽いノリで崖登りに誘ういちご。これまた前作フアンにはありふれた(?)シーンではありますが、初体験のゆめ的にはこんな顔になっちゃうでしょう。あはは。それはそうとしてこんな孤島なのにアイカツフォンの電波が普通に通じていてスゲー。どんだけ電波強いのか?(笑

登る前は躊躇していたゆめもいざ切り立ちを前にすればアイカツ!アイカツ!の声のもと命綱なしの素手でグイグイ登ってしまいます。この辺はさすがアイカツの血脈か(笑。そしてほどなく頂上に到達すると眼前に広がる景色に感動! そして今回の肝である「高みへ挑む気概」についてのやり取りが始まります。
「私、崖を登るの大好きなんだ」
「何でですか?」
「登った後は…すっごい景色が待ってるから!」
切り立った崖に食らい付いて登り切ればそこでしか見られない景色を見られる。頂点を目指す者の気概を「崖登り」に重ねたいちごの言葉はじつに重く感慨深かった。それにしても前作 第9話にてプレミアムレアドレスを手に入れる経緯として描かれたトンデモシーンがまさかこれほど大きな意味を持つイベントとして残るとは。
「絶対世界一のアイドルになる!」
定番のお天気演出もここぞとばかり良く効き、大きな目標を定めたゆめの決意を強く印象付けました。そしてかわいい後輩(?)を優しく見守るいちご老師の大物っぷりも凄い。いやはやホント立派になっちゃって。

雨も上がって予定どおり始まったレース自体は結構あっさり。二艘並走した手作り船はサクサクと陸地へ走り、パッと切り替わったゴールではSoleilの勝ちがもう決まってました(笑
「Soleil対Tristar! アイドル無人島対決はSoleilが勝ちました!」
「やった~! ご褒美ステージに立つのは私たちSoleilだね!」
「アイドル!?」
「みなさんアイドルだったんですか!?」
お互いがお互いを知らない世界線のズレ。放送前は「どう整合させんの?」と訝しんでいた齟齬ですが蓋を開けたら野暮もいいトコでした。特に今回はアイカツ時空への移動がきちんと描かれていたため、この段階になってようやくいちごたちの正体に気付くシーンも笑い飛ばせます。こんな思いきりやられちゃまさにツッコんだら負けでしょう(笑。って「私たちのステージ見ていって!」とは! ホントにSoleilがステージやんの!?
「Soleil Rising!」
というわけでスターライト制服に着替えた三人が手に手を取って懐かしい円陣。前回のLuminasが無かっただけに半ば諦めていた前作ライブステージがまさかのお披露目であります。まあ映像自体はコーデチェンジシーケンスから前作 第151話の丸バンクでしたが、それでもそれでも唄い踊るSoleilをオンタイムで見られる感激に水を差す事は無かった。というかコーデチェンジのBGMだけでもう全身さぶいぼでしたよ。私はスターズも十二分に楽しんでいて、今回コラボを見ても懐かしさはあれどあくまで「前作は前作」と割り切っていたつもりでしたが、このBGMを聴いた瞬間にいろんなものが溢れ出してしまった。音楽と感情(記憶)のシンクロ率って改めてスゲーです。
などなど感激の中で始まった「ダイヤモンドハッピー」。放映当時の最新版であり同曲の完成形たるムービーは今見ても心が踊り思わず魅入ってしまいます。とはいえスターズのキラキラ☆ムービーを見慣れた目にはさすがに2年の歳月を感じざるを得なかった。ボーカル回しのアイコンタクトやジョニー先生直伝のサムアップなどの表情描写、またステージ全体を通しての演出は見るべきものがありますが…モデリングやモーションの緻密さやエフェクトの華やかさはどうしても最新技術には敵わない。もちろんその技術差にて過去ステージが色褪せる事は無いのだけれど、曲やキャラへの思い入れを除いて単純に見比べると差は歴然でありました。まあそれとて前作第一話ステージの絶望を思えば誤差の範囲かもしれませんが(笑
「広げなきゃね、アイカツのWA」
「あかりちゃんから教えてもらったよ」
「あかりちゃん!? 知り合いなんですか?」
「あかりちゃんは私たちの後輩だよ」
「じゃああかりちゃんが言ってた星宮先輩って…」
ステージを終えたいちごとの会話にて全てを理解したゆめ。今回冒頭にて「星宮いちご」と名乗っていたものの目の前の探検家がまさかアイドルの先輩とは思わんでしょう(笑。そんなこんなで美月御大の勧めでゆめのソロステージが始まります。そこはスターズ三人揃って、いやCGモデルが無い小春ちゃんを除いてもローラとのデュオじゃ? と思ったけれど…そういやローラは負けチームの子=ご褒美無しなのか!(シビア

そして始まったゆめのソロステージは今やおなじみとなった「STARDOM!」。今回はSoleilのオマケみたいなものなのでどうせまた丸バンクだろう?と思ったら、入りからして別モノとなった新バージョンでありました。おおお! 今回気付いたんだけどレース手袋に透けるネイルが赤と紫の交互なのね。何と細かいオサレ。豊かな表情を映し漏らさぬカメラ割りは前バージョンより良い感じで、表情からアクションから隙なくかわいい! 妙に色っぽい! 前屈みの胸元に仄かなデコルテ影ができるのもポイントが高い。それにしてもダンスモーションの滑らかさ、ドレスの作り込み、揺れ物の動き、そして背景の作り込みやエフェクトの華やかさなどなど、直前に見たSoleilステージに比べると画面の情報量が段違いで、改めて経年の進歩を感じたステージでした。毎週じわじわ進化しているのすら判るのに2年も間を置いたらそりゃ厳しい。
閑話休題。アイカツ時空へ転移したゆめが普通にステージに立てたのは、つまりアイカツシステムは時空を越えた存在という事なのだろうか。おそらくそこまで考えてないとは思うけれど何かの拍子にSF展開へ持って行くには絶好のネタかもしれない。いつもどおりコーデチェンジシーケンスへ入ったら何故か旧BGMが流れ、ステージを終えるとそこは別の並行世界だったみたいな…次のコラボがあるならぜひそんな流れで(笑

ゆめステージ終了とともにED曲が始まって大団円の幕引き。今回はOP無しの上にEDまで食い込むとはどんだけギリギリ詰め込んだのかと。ステージを終えたゆめがS4制服なのは記号的な意味だろうけど少々不自然だったかも? というかコーデチェンジに関係ないローラまで幹部服に変わっていたのは何なんだ?(笑
ゆめステージ終了とともにED曲が始まって大団円の幕引き。今回はOP無しの上にEDまで食い込むとはどんだけギリギリ詰め込んだのかと。ステージを終えたゆめがS4制服なのは記号的な意味だろうけど少々不自然だったかも? というかコーデチェンジに関係ないローラまで幹部服に変わっていたのは何なんだ?(笑
というわけで2週に渡った前作コラボ回はこれにて終了です。前回のLuminas編が意外と地味だったためどうなるか?と思ったけれど、さすが今回はアイカツ!を知り尽くした木村氏の演出もあってノーブレーキの走りっぱなし、まさにアイカツらしいドタバタ溢れる楽しいお話でした。また美麗な描線や動きまくるアクションなどなど劇場版なみの作画クオリティもお祭りに花を添えてくれましたね。スタッフ各位からの前作への思い入れが溢れた、作品フアンとしても嬉しくなっちゃうコラボ回でした。ああ面白かった。

前回のあかりに続いて今回のアイキャッチはいちご先輩!
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絶対世界一のアイドルになる!

前回に続くアイカツ!コラボの後半戦(?)は待望の初期キャラ共演、恒例の特殊トビラでふふっひするいちごの姿を見ただけで軽く目が潤んでしまった(笑。お話としては件のアイカツアイランドが閉幕したオフ日の出来事、ゆめ・ローラ・小春ちゃんの三人がボートに乗って海遊びへ繰り出す所から始まります。
「霧? うそでしょ?」
「大丈夫…だよね?」
「大丈夫に決まってるよ!」
すると突然真っ白な霧に包まれ、ほどなく霧が晴れるとそこには見覚えのない孤島が…洋上の霧を抜けて時空スリップとはどんだけ古典か!(笑。おっさん的には使い古された手法にニヤマリするしかありませんが、今を生きる小さいお友達にはこうして古典が受け継がれて行くのかもしれない。ともあれお話の冒頭からきちんと「スターズキャラが別世界=アイカツ時空へ移動」した事が明示されたのは異世界チャンポン話として好印象であります。何よりこの前提があればこそ「お互いの事を知らない」不自然さが解消されるのだから。
件の孤島へ上陸した三人はまず水を求めて探索を始め、すると最後尾を歩いていた小春ちゃんの悲鳴に釣られてみなさん揃って訳も判らず島ダッシュ! わかるわかる(笑。その傍らのバナナの樹上にチラリと映った金髪赤リボンは!? こういう見せ方はワクワクを増幅しますね。
夢中で走って道に迷ってしまったものの近くの水音に気付いて川を発見。さっそく水を確保しようと断崖を降り始めるも手を滑らせ足を滑らせ急転直下の滑落ピンチ! ってなトコでどこからともなく投げられたロープによって一命を取り留めるのでした。アイカツなのに崖から滑落すんだ(笑
「大丈夫?」
「はい! あなたは?」
「私は星宮いちご。無事で良かった。ふふっ☆」
というわけでゆめといちごの初対面へ。きたきたきた! 先週もそうだったけれど動いて喋る前作キャラを見られるだけでテンション上がりまくり。登場の仕方もじつにいちごっぽくて良し良し。さすが崖登りのエキスパートは滑落時の対応もカンペキであります。

移動したキャンプ地には太陽(Soleil)のエンブレムを掲げたかわいいテントと建造中の船、積まれた丸太の傍らに斧が突き立っている辺りアイカツだなあと(笑。ってなトコへ戻ってきた蘭ちゃんさん&あおい姐さん…ゆめたちを見るや稲や「アイドルの匂い」を感じ取り、一方蘭ちゃんさんは「まずはココナツウォーター飲みな」と各キャラお約束ネタをサービス!サービス! しかし「まずはオムライス食べな」がまさか何年越しのネタになるとは思わなかったよ(笑
「ひと言で言えば自給自足の無人島生活。TV番組の企画でね」
「この間はアマゾンでワニと会ったりしてね、世界の秘境を探検してるんだ」
ここから暫し状況説明、なるほどこの説明では「プロの探検家」と勘違いするのも無理はありません(笑。ってなトコへもう一組の探検家が現れてさらなる説明、どうやらサバイバル生活をしながら船を造って先に陸へ戻った方が勝ちという勝負らしい。その相手は言わずと知れた「Tristar」で、まあ何というかこちらの面々も相変わらず濃いぃです。そしていつの間にか参加する流れになってる三人娘の組分けへ。かえで寿司vsバナナパフェの勧誘合戦の後、結局くじ引きで決まった組合わせはゆめ&小春ちゃんがSoleilチーム、ローラがTristarチームとなりました。おー!

各チーム別れて船造りを再開しながら新旧キャラの交流が描かれます。まずは世界一のアイドルになりたいけれど力不足を自覚するゆめをいちごが励ますシーン。新旧ヒロイン同士の会話は前作を知る者としてじつに感慨深いものがあります。いちごってばホント立派になったなあ。その傍らでは小春ちゃんと蘭ちゃんさん、こちらは「一度離れた事で深まった絆」という共通の体験を語り合っていました。Tristar騒動懐かしい。
「蘭さん、私の憧れの先輩と同じ香りがします」
ふと吹いた風に乗った香りに絡めた中の人ネタ。そういや夜空様と同じ声なのに役に入ると別人ですなあ。声優さんて凄い。Soleilの3人はスターズでも先輩キャラとして出演していますが、時空を越えた先でも先輩アイドルとして導く役どころ。これは声優さん的にも感慨深いでしょうね。
「人は自分で限界を決めてしまいがち」
「でも近くに可能性を教えてくれる人がいるのはとても幸せな事ね」
一方Tristarチームでは美月さんとローラが「ライバル」について語り合っていました。この会話は今作のローラはもちろん、前シリーズの美月さんを見続けてきた身にとってじつにクるものがあります。各キャラ上手いこと組合わせました。そしてやっぱり美月さんのオーラが凄い。この人ってば座ってるだけで存在感が凄いよ(笑
ほどなく船が完成し後は明日のレースを待つばかり。お互い勝つ気まんまんの中で今夜はワクワクして眠れないかも!?
「今夜といえば、この島での最後のイベントの準備をしたいと思います!」
「何のことだ?」
「それはもちろん…キャンプファイア!」
いちごってばいっつも楽しそうだなあ。

そしておもむろに斧を構えて不敵な笑顔。探検家ルックに斧のコーデ(?)がこれほど似合うアイドルもそうそういないでしょう。


Bパート冒頭はご覧のとおり斧! 斧! 斧! 思えばこのネタも早や5年弱、初年のクリスマス回で描かれたコレは確かにえらいインパクトでしたがまさかこれほど定着するとは。さすが作画も気合いビシビシ! 天に向かってビッと構えて光線キラリから思いきり振り下ろしてカコーン!…斧を振る作画にこれほど気合いを入れるアイドルアニメって何なんだろ?と思わなくなくも(略。斧振り初心者のゆめがビリビリきちゃうのもお約束、続く小春ちゃんは結構堂に入ってます。回転ズームしながらのパン画面は繋ぐの面倒だったけどそこは小春ちゃんの勇ましい表情に免じて。そこから斧のプロたち(笑)が続いてミッションコンプリート!

そんなこんなでとっぷり日が暮れキャンプファイアを囲むみなさん。伐採したての生木なのによく燃えます(気分気分。と思ったらアクション付きの「Yes! かえで寿司!」に思わず声! 前作フアンにはたまらないカットですがスターズからの子には何が何だかでしょうね(笑。まあそれを言うたら前回今回のキャラネタは全てそうなんだけれども…。かえで&ユリカ様の絡みも懐かしい。アイカツ!の放送が終わった今でも世界のドコかで相変わらずのドタバタな日々が続いている、見えないけど確かにある…そんな思いに目尻が下がって目頭が熱く。結局チーム関係無しに寿司を振る舞う「出張 かえで寿司」、独特の品書きは前作 第60話マンマなので同じセットなのかな(笑。ってここまでのサービス回ならぜひぜひ「ぽわプリ」も見たかった! バニチリも! ののリサも!
新旧キャラが手を取り合って炎を囲むカットは何だかしみじみ。みんなの笑顔にほっこりしながら特別なお祭り回だからこその儚さみたいなものを感じて胸中グルグルでありました。その一方でベリー好きのアランがドコぞへ飛んで行っちゃって後のドタバタの振りをチラリ。

明けて翌日は朝から雨降り。コンディションを心配するゆめに対し楽観ないちごは相変わらずで、手にした傘も含めて各々のキャラがよく表れているヒトコマでした。ってなトコへ現れたユリカ様からアラン失踪の報せを受けてさあ大変!(振りどおり。さっそくみなさん島中へ散って捜索が始まるもこの原生林からコウモリを捜し出すのはさぞかし大変だろうな(笑
「アラーン! アラーン!」
「ぴーーーー!」
「ベリーの樹!?」
「ちょっと行ってくる!」
声を上げてアランを捜していたいちご&ゆめは崖の切り立ちから聞こえる鳴き声に反応し…ここで即座に「行ってくる!」と腕を捲るいちごが頼もしすぎて言葉もない。そりゃゆめも目を丸くしますわ(笑。そして伝家の宝刀崖登り、アイカツ!アイカツ!の掛け声とともにぐいぐい崖を登ったいちごはベリーの樹の傍らで休んでいたアランを発見して一段落。そ・れ・だ・け・な・ら・ば・ま・だ・イイ・がッ!
「一緒に登ってみない? 上まで!」
「えっ!?」
ちょっとお茶しない?みたいな軽いノリで崖登りに誘ういちご。これまた前作フアンにはありふれた(?)シーンではありますが、初体験のゆめ的にはこんな顔になっちゃうでしょう。あはは。それはそうとしてこんな孤島なのにアイカツフォンの電波が普通に通じていてスゲー。どんだけ電波強いのか?(笑

登る前は躊躇していたゆめもいざ切り立ちを前にすればアイカツ!アイカツ!の声のもと命綱なしの素手でグイグイ登ってしまいます。この辺はさすがアイカツの血脈か(笑。そしてほどなく頂上に到達すると眼前に広がる景色に感動! そして今回の肝である「高みへ挑む気概」についてのやり取りが始まります。
「私、崖を登るの大好きなんだ」
「何でですか?」
「登った後は…すっごい景色が待ってるから!」
切り立った崖に食らい付いて登り切ればそこでしか見られない景色を見られる。頂点を目指す者の気概を「崖登り」に重ねたいちごの言葉はじつに重く感慨深かった。それにしても前作 第9話にてプレミアムレアドレスを手に入れる経緯として描かれたトンデモシーンがまさかこれほど大きな意味を持つイベントとして残るとは。
「絶対世界一のアイドルになる!」
定番のお天気演出もここぞとばかり良く効き、大きな目標を定めたゆめの決意を強く印象付けました。そしてかわいい後輩(?)を優しく見守るいちご老師の大物っぷりも凄い。いやはやホント立派になっちゃって。

雨も上がって予定どおり始まったレース自体は結構あっさり。二艘並走した手作り船はサクサクと陸地へ走り、パッと切り替わったゴールではSoleilの勝ちがもう決まってました(笑
「Soleil対Tristar! アイドル無人島対決はSoleilが勝ちました!」
「やった~! ご褒美ステージに立つのは私たちSoleilだね!」
「アイドル!?」
「みなさんアイドルだったんですか!?」
お互いがお互いを知らない世界線のズレ。放送前は「どう整合させんの?」と訝しんでいた齟齬ですが蓋を開けたら野暮もいいトコでした。特に今回はアイカツ時空への移動がきちんと描かれていたため、この段階になってようやくいちごたちの正体に気付くシーンも笑い飛ばせます。こんな思いきりやられちゃまさにツッコんだら負けでしょう(笑。って「私たちのステージ見ていって!」とは! ホントにSoleilがステージやんの!?
「Soleil Rising!」
というわけでスターライト制服に着替えた三人が手に手を取って懐かしい円陣。前回のLuminasが無かっただけに半ば諦めていた前作ライブステージがまさかのお披露目であります。まあ映像自体はコーデチェンジシーケンスから前作 第151話の丸バンクでしたが、それでもそれでも唄い踊るSoleilをオンタイムで見られる感激に水を差す事は無かった。というかコーデチェンジのBGMだけでもう全身さぶいぼでしたよ。私はスターズも十二分に楽しんでいて、今回コラボを見ても懐かしさはあれどあくまで「前作は前作」と割り切っていたつもりでしたが、このBGMを聴いた瞬間にいろんなものが溢れ出してしまった。音楽と感情(記憶)のシンクロ率って改めてスゲーです。
などなど感激の中で始まった「ダイヤモンドハッピー」。放映当時の最新版であり同曲の完成形たるムービーは今見ても心が踊り思わず魅入ってしまいます。とはいえスターズのキラキラ☆ムービーを見慣れた目にはさすがに2年の歳月を感じざるを得なかった。ボーカル回しのアイコンタクトやジョニー先生直伝のサムアップなどの表情描写、またステージ全体を通しての演出は見るべきものがありますが…モデリングやモーションの緻密さやエフェクトの華やかさはどうしても最新技術には敵わない。もちろんその技術差にて過去ステージが色褪せる事は無いのだけれど、曲やキャラへの思い入れを除いて単純に見比べると差は歴然でありました。まあそれとて前作第一話ステージの絶望を思えば誤差の範囲かもしれませんが(笑
「広げなきゃね、アイカツのWA」
「あかりちゃんから教えてもらったよ」
「あかりちゃん!? 知り合いなんですか?」
「あかりちゃんは私たちの後輩だよ」
「じゃああかりちゃんが言ってた星宮先輩って…」
ステージを終えたいちごとの会話にて全てを理解したゆめ。今回冒頭にて「星宮いちご」と名乗っていたものの目の前の探検家がまさかアイドルの先輩とは思わんでしょう(笑。そんなこんなで美月御大の勧めでゆめのソロステージが始まります。そこはスターズ三人揃って、いやCGモデルが無い小春ちゃんを除いてもローラとのデュオじゃ? と思ったけれど…そういやローラは負けチームの子=ご褒美無しなのか!(シビア

そして始まったゆめのソロステージは今やおなじみとなった「STARDOM!」。今回はSoleilのオマケみたいなものなのでどうせまた丸バンクだろう?と思ったら、入りからして別モノとなった新バージョンでありました。おおお! 今回気付いたんだけどレース手袋に透けるネイルが赤と紫の交互なのね。何と細かいオサレ。豊かな表情を映し漏らさぬカメラ割りは前バージョンより良い感じで、表情からアクションから隙なくかわいい! 妙に色っぽい! 前屈みの胸元に仄かなデコルテ影ができるのもポイントが高い。それにしてもダンスモーションの滑らかさ、ドレスの作り込み、揺れ物の動き、そして背景の作り込みやエフェクトの華やかさなどなど、直前に見たSoleilステージに比べると画面の情報量が段違いで、改めて経年の進歩を感じたステージでした。毎週じわじわ進化しているのすら判るのに2年も間を置いたらそりゃ厳しい。
閑話休題。アイカツ時空へ転移したゆめが普通にステージに立てたのは、つまりアイカツシステムは時空を越えた存在という事なのだろうか。おそらくそこまで考えてないとは思うけれど何かの拍子にSF展開へ持って行くには絶好のネタかもしれない。いつもどおりコーデチェンジシーケンスへ入ったら何故か旧BGMが流れ、ステージを終えるとそこは別の並行世界だったみたいな…次のコラボがあるならぜひそんな流れで(笑

ゆめステージ終了とともにED曲が始まって大団円の幕引き。今回はOP無しの上にEDまで食い込むとはどんだけギリギリ詰め込んだのかと。ステージを終えたゆめがS4制服なのは記号的な意味だろうけど少々不自然だったかも? というかコーデチェンジに関係ないローラまで幹部服に変わっていたのは何なんだ?(笑
ゆめステージ終了とともにED曲が始まって大団円の幕引き。今回はOP無しの上にEDまで食い込むとはどんだけギリギリ詰め込んだのかと。ステージを終えたゆめがS4制服なのは記号的な意味だろうけど少々不自然だったかも? というかコーデチェンジに関係ないローラまで幹部服に変わっていたのは何なんだ?(笑
というわけで2週に渡った前作コラボ回はこれにて終了です。前回のLuminas編が意外と地味だったためどうなるか?と思ったけれど、さすが今回はアイカツ!を知り尽くした木村氏の演出もあってノーブレーキの走りっぱなし、まさにアイカツらしいドタバタ溢れる楽しいお話でした。また美麗な描線や動きまくるアクションなどなど劇場版なみの作画クオリティもお祭りに花を添えてくれましたね。スタッフ各位からの前作への思い入れが溢れた、作品フアンとしても嬉しくなっちゃうコラボ回でした。ああ面白かった。

前回のあかりに続いて今回のアイキャッチはいちご先輩!
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