2017-11-03(Fri)
アイカツスターズ! #80 騎咲レイの誓い!
海賊姫に仕える忠臣。

騎咲レイ、全てはエルザのために。

「ヴィーナスアークに臆病者は要らない。怖いのなら船を降りなさい」
アバンは何処ゾの港に停泊中の出来事を回想するレイさん。港の周りに聳え立つビルは摩天楼? その港に停泊中のヴィーナスアークは激しい暴風雨に晒され、しかし舳先に立ったエルザ様はミニスカの脚をチラ付かせながら「夢を叶えるため」嵐の中の出港すら辞さない覚悟であります。対するレイさんは係る暴挙に異を唱え…そりゃそうでしょう。
どんな困難にも立ち向かい突き進むエルザ様と安全牌を選ぶレイさんの精神性を示唆するヒトコマ、今回のテーマであるレイさんの覚醒に関わるシーンであり演出としては判りやすいのだけれど、台風の中をあえて出港するのは勇気ではなく単なる無謀なので違和感の方が優ってしまった。嵐の港で待機する事を「臆病者」と断ずるのはピント外れも甚だしい。平穏な海より台風の中を進む方が勇者みたいな物言いは傲慢な自己満足でしかなく、況してや子供同士の度胸試しみたいな真似を責任者の立場で行うのは人の器も疑わしく思えてしまう。まあそれがエルザ様のエルザ様たる所以、という事なのかもですが(と言っちゃったらキャラの人格全否定だなあ。ともあれ嵐の舳先に立つエルザ様へ吸い寄せられるように近付く=アイドル海賊への感化を改めて呼び起こし覚悟を決めてアバン引き。思えば登場以来半年以上もステージ無しの側近キャラを通していたのだなあ。
そこからのOPはまたしてもバージョンアップ! サビのCGパートに小春ちゃんが追加されて今度こそFixかな。前回のゆめとのデュオは素晴らしかったけれどこうなると他の子とのステージも楽しみにしたいところ。真昼との美組デュオ、あことの探検隊デュオ(笑)も面白そう。でもローラとのデュオはあまりイメージできないな。ううむ。

Aパート冒頭は得物を構えた船員ブラザースvsレイさんの剣術勝負! 筋骨隆々の大男たちをバッタバッタと斬り捨てて竹刀を収めるレイさんがじつに男前、とってもサムライです! 刃の軌跡をスポットライト風に残す演出も格好良かった。ってなトコへ通り掛かったエルザ様はどこかよそよそしく、その後のモーニングステーキでもレイさんへの素っ気なさが見て取れます。星のツバサ残り1枠の最有力たる腹心の部下が動かない焦れ、ってなエルザ様の変化に気付きながら普段どおり接するレイさん…エルザ様の考えが判っていてその答えまで用意してあるゆえの動じなさか。まあこの程度であたふたしてちゃエルザ様の側近なんてやってられんだろうけど(笑
「ヴィーナスアークの騎咲レイさんが新ブランドの発表ステージを行うんだって!」
四ツ星S4はいつもの番組収録にて妖精アリアを絶賛アピール!アピール! 売り出し中の新キャラ推しは良いけれど自分トコの新人アリスちゃんも推してあげて(笑。するとADさんから緊急ニュースのカンペが出されて驚くみなさん…レイさんの過去を知る真昼だけは冷静な反応&サラッと説明したりして、学校をまたいで対となるキャラ同士の連携を感じさせます。周囲が沸き立つ中で一人動じない冷静なキャラポジションも共通していますね。

「私の中の輝きはまだあるかな?」
「どうかしら? いくら素質があっても強い意志がなければ輝けないわ」
例によって残り1枠の太陽系イメージを厳しい表情で見つめるエルザ様、ってなトコへ現れた側近に振り向きもしない辺り焦れも最高潮のようです。対するレイさんは自信に満ちた表情で件の発表会チケットを手渡すもお姫さまは表情も崩さず不機嫌なまま。素質はあっても自ら輝く意志がなく滅私奉公に徹していた側近がついに動きを見せた、というのに激励も期待もせず醒めた瞳を返すだけのエルザ様ってばじつに難しい人です。まあエルザ様的にはシューティングスター時代の気の抜けた姿がレイさんのステージイメージであり、そもそも本気を出したレイさんのステージがどれほどのものか(本人含めて)誰も知らないのだから仕方ないかもしれません。ちなみにチケットにある開催日時は「11月2日(木) 12:00開場 13:00開演」、すなわち平日の真っ昼間という彼女のファン層たる女子中高生にはなかなか厳しいスケジュールであります。来ていた子たちは全員サボり?(笑
「どうして突然私たちに差し入れを?」
「お礼だよ。君たちは星のツバサを手に入れてくれた」
「おかげでエルザの夢が叶いそうだ」
握り寿司と和菓子を手土産に四ツ星へやってきたレイさん。これまで日本贔屓な振りはありましたがシャレオツなS4ガーデンでいきなりシースーパーティとはちょっと笑った。何だかいかにも「日本好きな外人」って感じ。問われて語った差し入れの真意はセリフどおりあくまで「エルザのため」。これを翻訳すると「我が主君のための働きに褒美を与える」のようで、表面上の柔らかさに反し心根はあまり感じがよろしくない。というかその基準だと寿司を食べちゃいけない子(ツバサ発動に関わっていない子)が1人いるぞ!(酷
イメージと実体験の乖離を示す「緑茶」のエピソードはエルザ様への忠誠の変化を比喩したものだろうけれど…ニューヨークのスシレストランではあがり(お茶)を出さないの? 和菓子と緑茶はセットじゃないの? という根本的なズレがよぎってしまっていまいち響かず。むしろ寿司や和菓子を食べる時に何を飲んでいたのか実に興味深い。New YorkではSushiをPepsiで流し込むのが超Cool!みたいな?(笑
「どうして突然モデルをやめてしまったんですか?」
「エルザに出会ったからさ」
和菓子をつまんで茶をすすって続く話題はレイさんがモデルをやめた理由について。エルザの輝きにアテられて自分自身の輝きを諦めた、という理由はこれまで何度も語られたけれど今回のテーマでもあるため改めて強調している感じ。などなど語るレイさんに思わず立ち上がる真昼の脚がキワキワすぎてどうしたものか(そういう所ばかり見ない。いやこれはいくら何でも短すぎるでしょ(笑。ってなトコから話題は各々のアイドル観に移り、するとレイさんは――
「四ツ星はみんな自分のために、そしてファンのために」
「きっとアイドルはそうあるべきなんだろうね」
「でも私は違う」
意味深な言葉&悟りきった表情を残してAパート引き。

Bパートはさっそく「Royal Sword」の発表会当日。満員の会場には私服姿の五人娘やリリエンヌ&ゆず先輩、ヴィーナスアーク組のきらら&アリアも揃って、要するにツバサ持ちのみなさんが勢揃いであります。ああツバサ関係無い子もいるな(酷。肝心のレイさんは控え室で極限までの精神統一、その頃会場では二階センターに陣取ったいかにもな特別席の話題で持ちきりでした。
「何だろうあの席」
「見るからに特別席ですわね」
「誰の席なのかな?」
「王様椅子だゾ!」
視聴者100人中200人以上が即答できそうな疑問を素で語る一連は芝居臭いというかサムいというか。案の定その玉座に収まったのはエルザ様で、後光が射す登場シーンから席に収まる瞬間まで正体を隠す演出もいかにもでしたが、ハナから判りきった人物の登場だけにやはり少々サムかった。というのはエルザ様の特等扱いは今回に始まった事ではないから。アウェーへ乗り込んだ第53話でも二階席貸し切り、また第65話の時は主催者の立場もありますが王様椅子マンマでしたし、他にもエルザ様の特等扱いがあったような。なので「ステージがよく見える席はファンの方々に~」のセリフもイマサラに聞こえてしまった。そもそも「自分自身のため」というポリシーでカツドウしているリリエンヌにファン最優先みたいな事を言わせる方もおかしい。そういうスタンスの子が他にいるのだからそっちに言わせれば良いのに。閑話休題「ファンよりもエルザ様を優先する」というレイさんのポリシーを明確に描いたシーンであり、主演自らこの席を用意した事がポイントなのは判っているものの、これまでの客席描写と照らし合わすといまいち効いてこなかったのが正直なトコです。
そんなこんなで波乱を予感させる雷鳴轟くオープニングから挨拶代わりの質疑応答が始まり、再起の理由や目的を尋ねられたレイさんは――
「私の一番の目的はエルザのため」
「エルザの剣となり盾となる」
「ロイヤルソードはそのための…エルザのためのブランドなんだ」
大入りのファンの前でエルザ様への忠誠を誓うのでした。紛う事なき本心を語るレイさんは清々しい表情でランウェイに立ち、しかしそんなん聞かされたファンのみなさんは心中穏やかじゃありません。遠路はるばる応援に来たのに「あなたたちはどうでもいい」といきなり斬り捨てられたようなものですから。なーんて会場のざわめきが斜めアングルから伝わってきます。

「まるで嵐だね」
「君たちは嵐に立ち向かった事はあるかい?」
周りに流され才能だけでトップモデルに上り詰めた虚しい日々。そんな時に出会ったエルザ様の「退かぬ!媚びぬ!省みぬ!」の精神に感化され、あえて火中の栗を拾う覚悟を決めた。たくさんのファンを向こうに回してたった一人へ忠誠を誓う、そのどよめきを嵐と例えてランウェイを突き進む姿はまさにエルザ様への追従を体現したものでしたが…避けられない嵐ならともかくわざわざ嵐を起こして飛び込んでいくのは違うんじゃない? 何だか間違った炎上マーケティング例を見ているようでどうにもスッキリ落ちなかった。その後のエルザ様との対峙やマントを翻して審判の宣言など劇的な絵面はヅカキャラの面目躍如? しかしこれってあくまで「新ブランド発表会」なんだよね(笑
「騎咲レイ、全てはエルザのために」
コーデチェンジ前のキメゼリフまでエルザ様一色という忠誠の権化。そこからチェンジした「イノセントプリンスコーデ」はいかにも姫を守る中世の王子様…レイさんの立ち位置って王子なのか騎士なのかどっちなんだろ。ボーイッシュでありながらエレガントなコーデチェンジキメ、さすが最新モデリングだけあってキャライメージをきっちり再現している感じです。光条を引く剣アクションもいちいち格好よろしい。それはそーと光の剣を伸ばすカットは思わず「レーザーブレイド!」とキメたくなる気分(おっさん

レイさん初のステージ曲は新曲「裸足のルネサンス」。作詞:只野菜摘氏、作曲:阿部隆大氏、編曲は野崎心平&大迫杏子&阿部隆大各氏の三人体制、歌唱はりえさん=ローラとの兼任ですね。中世の城をモチーフとした赤絨毯の大階段セットはいかにもヅカで、ほどなく始まるイントロの曲調もじつにそれっぽい。大階段上の踊り場にいたレイさんが次のカットで階段下へワープしているのはご愛敬? 大階段を下りるアクションが結構絵になりそうですがモーション付けが困難でオミットされたのかも。イントロ終わりで発動する剣が回るアイドルオーラもまたレイさんのイメージドンズバなれど回る剣が主張しすぎてどうしても気になってしまう(笑
頭1拍ダメの4分に乗るAメロは闘いを控える騎士の鼓動を感じさせ、Bメロに進むとアツい血潮を徐々に滾らせ、剣の二振りでツバサ発動→城門の跳ね橋が降りるサビ入りでは最高潮の盛り上がりへ。堀を渡った先が赤絨毯のランウェイになっているのも上手いデザインでした。煌めくツバサを纏って赤絨毯を突き進むステージングはあくまで凛々しくたまにかわいらしく。ボディラインにフィットした騎士スタイルは意に反してかなり色っぽかったりして(下衆。剣の軌跡を効果的に配したSpAも凛々しく格好良かったけれど、百合の花を散らすイメージが意味深すぎて上手いコメントが浮かばない。


「天王星のスタープレミアムレアコーデ。9つ揃った!」
最後のツバサ発動を見届けて目を見開くエルザ様。先ほどまでの不機嫌が一気に晴れた満足げな笑みが印象的で、対するレイさんもこの表情であります。すなわち嵐巻き立つステージ前に宣言した「審判」の判定者すらファンファーストではなかったという事。そして玉座へ歩み寄ったレイさんの足がふわっと浮かび…まさかの宙乗りイベントが始まりました。システムのステージホログラムを解除してわざわざ吊り線を映す辺り劇場感=ヅカ芝居の雰囲気ありありです。ってヅカは宙乗りやるのかな? 歌舞伎の宙乗りは何度か見た事がありますが、3階席から覗き込むと宙乗りの高さを疑似体験できてなかなか怖い。TVで見るより遥かに高いため役者さんへのリスペクトが高まること請け合いです(余談
「言いたい放題言って、あなた世界を敵に回すつもり?」
「必要とあらば…嵐をも恐れないアイドル海賊に付いて行くにはそれくらいの覚悟が無いとね」
「いらっしゃいレイ。私が夢を叶える瞬間を見せてあげる!」
満員の席上を飛んで玉座の元へ跪いた騎士は改めて忠誠を誓い、対する姫はあくまで高みから忠義に応える。ヅカ演劇の一幕が如き玉座問答は演出もキレキレで、この場が「新ブランド発表会」である事を忘れてしまいそうな勢いであります(笑。ってな一部始終をうっとり見つめて蕩けるファンたち…こっ、これもアイカツだよねっ!
1:エルザ フォルテ 778350
2:花園きらら 634520
3:双葉アリア 611990
4:ジャスミン・T 542360
5:騎咲レイ 473700
ってなトコでリサーチャー小春のランキング報告。たった1度のステージで真昼を退け5位にランクインしちまったレイさんってばいったい? ちなみに3週前の第77話の時点では――
1:エルザ フォルテ 574280
2:花園きらら 523690
3:双葉アリア 482660
4:ジャスミン・T 443200
5:香澄真昼 440370
ここからの3週間でエルザ様が一気に20万pt上乗せしダントツトップ、約10万pt上乗せの後続を大きく引き離しています。というか今だランクインしているジャスミン・Tちゃんをもっとフィーチャーすべき。一方ランキングから姿を消した四ツ星勢の巻き返しなるか?
「9つのスタープレミアムレアコーデ揃うと誕生すると言われている太陽のドレス」
「最高のステージをしたアイドルの元に現れる」
「手に入れられるのは星のツバサを持つ9人のうちの誰か」
「私は太陽のドレスを必ず手に入れる」
「そして…世界一のアイドルに必ずなるわ!」
奇しくも揃ったツバサ持ちの前で「太陽のドレス」を語り、そしてドレス獲得を高らかに宣言するエルザ様。ばばーん! 不意な集中線にちょっと笑ってしまった。ともあれ件の太陽のドレス、9つ揃った瞬間に発動するのかと思いきやもう暫くかかるみたい? また「最高のステージをしたアイドルの元」に現れるという判定基準もよう判らず、みなさん揃って「着てみたい!」と語る中でいったい誰の元へ降臨しますやら。というかひめ様早く来て。


今回の新規アイキャッチはレイさんの制服&スクールドレス。これでレギュラー組の制服は揃った? と思ったらアリアの制服がまだでした。むむむ。
↓記事が役立ったら一票どうぞ。

騎咲レイ、全てはエルザのために。

「ヴィーナスアークに臆病者は要らない。怖いのなら船を降りなさい」
アバンは何処ゾの港に停泊中の出来事を回想するレイさん。港の周りに聳え立つビルは摩天楼? その港に停泊中のヴィーナスアークは激しい暴風雨に晒され、しかし舳先に立ったエルザ様はミニスカの脚をチラ付かせながら「夢を叶えるため」嵐の中の出港すら辞さない覚悟であります。対するレイさんは係る暴挙に異を唱え…そりゃそうでしょう。
どんな困難にも立ち向かい突き進むエルザ様と安全牌を選ぶレイさんの精神性を示唆するヒトコマ、今回のテーマであるレイさんの覚醒に関わるシーンであり演出としては判りやすいのだけれど、台風の中をあえて出港するのは勇気ではなく単なる無謀なので違和感の方が優ってしまった。嵐の港で待機する事を「臆病者」と断ずるのはピント外れも甚だしい。平穏な海より台風の中を進む方が勇者みたいな物言いは傲慢な自己満足でしかなく、況してや子供同士の度胸試しみたいな真似を責任者の立場で行うのは人の器も疑わしく思えてしまう。まあそれがエルザ様のエルザ様たる所以、という事なのかもですが(と言っちゃったらキャラの人格全否定だなあ。ともあれ嵐の舳先に立つエルザ様へ吸い寄せられるように近付く=アイドル海賊への感化を改めて呼び起こし覚悟を決めてアバン引き。思えば登場以来半年以上もステージ無しの側近キャラを通していたのだなあ。
そこからのOPはまたしてもバージョンアップ! サビのCGパートに小春ちゃんが追加されて今度こそFixかな。前回のゆめとのデュオは素晴らしかったけれどこうなると他の子とのステージも楽しみにしたいところ。真昼との美組デュオ、あことの探検隊デュオ(笑)も面白そう。でもローラとのデュオはあまりイメージできないな。ううむ。

Aパート冒頭は得物を構えた船員ブラザースvsレイさんの剣術勝負! 筋骨隆々の大男たちをバッタバッタと斬り捨てて竹刀を収めるレイさんがじつに男前、とってもサムライです! 刃の軌跡をスポットライト風に残す演出も格好良かった。ってなトコへ通り掛かったエルザ様はどこかよそよそしく、その後のモーニングステーキでもレイさんへの素っ気なさが見て取れます。星のツバサ残り1枠の最有力たる腹心の部下が動かない焦れ、ってなエルザ様の変化に気付きながら普段どおり接するレイさん…エルザ様の考えが判っていてその答えまで用意してあるゆえの動じなさか。まあこの程度であたふたしてちゃエルザ様の側近なんてやってられんだろうけど(笑
「ヴィーナスアークの騎咲レイさんが新ブランドの発表ステージを行うんだって!」
四ツ星S4はいつもの番組収録にて妖精アリアを絶賛アピール!アピール! 売り出し中の新キャラ推しは良いけれど自分トコの新人アリスちゃんも推してあげて(笑。するとADさんから緊急ニュースのカンペが出されて驚くみなさん…レイさんの過去を知る真昼だけは冷静な反応&サラッと説明したりして、学校をまたいで対となるキャラ同士の連携を感じさせます。周囲が沸き立つ中で一人動じない冷静なキャラポジションも共通していますね。

「私の中の輝きはまだあるかな?」
「どうかしら? いくら素質があっても強い意志がなければ輝けないわ」
例によって残り1枠の太陽系イメージを厳しい表情で見つめるエルザ様、ってなトコへ現れた側近に振り向きもしない辺り焦れも最高潮のようです。対するレイさんは自信に満ちた表情で件の発表会チケットを手渡すもお姫さまは表情も崩さず不機嫌なまま。素質はあっても自ら輝く意志がなく滅私奉公に徹していた側近がついに動きを見せた、というのに激励も期待もせず醒めた瞳を返すだけのエルザ様ってばじつに難しい人です。まあエルザ様的にはシューティングスター時代の気の抜けた姿がレイさんのステージイメージであり、そもそも本気を出したレイさんのステージがどれほどのものか(本人含めて)誰も知らないのだから仕方ないかもしれません。ちなみにチケットにある開催日時は「11月2日(木) 12:00開場 13:00開演」、すなわち平日の真っ昼間という彼女のファン層たる女子中高生にはなかなか厳しいスケジュールであります。来ていた子たちは全員サボり?(笑
「どうして突然私たちに差し入れを?」
「お礼だよ。君たちは星のツバサを手に入れてくれた」
「おかげでエルザの夢が叶いそうだ」
握り寿司と和菓子を手土産に四ツ星へやってきたレイさん。これまで日本贔屓な振りはありましたがシャレオツなS4ガーデンでいきなりシースーパーティとはちょっと笑った。何だかいかにも「日本好きな外人」って感じ。問われて語った差し入れの真意はセリフどおりあくまで「エルザのため」。これを翻訳すると「我が主君のための働きに褒美を与える」のようで、表面上の柔らかさに反し心根はあまり感じがよろしくない。というかその基準だと寿司を食べちゃいけない子(ツバサ発動に関わっていない子)が1人いるぞ!(酷
イメージと実体験の乖離を示す「緑茶」のエピソードはエルザ様への忠誠の変化を比喩したものだろうけれど…ニューヨークのスシレストランではあがり(お茶)を出さないの? 和菓子と緑茶はセットじゃないの? という根本的なズレがよぎってしまっていまいち響かず。むしろ寿司や和菓子を食べる時に何を飲んでいたのか実に興味深い。New YorkではSushiをPepsiで流し込むのが超Cool!みたいな?(笑
「どうして突然モデルをやめてしまったんですか?」
「エルザに出会ったからさ」
和菓子をつまんで茶をすすって続く話題はレイさんがモデルをやめた理由について。エルザの輝きにアテられて自分自身の輝きを諦めた、という理由はこれまで何度も語られたけれど今回のテーマでもあるため改めて強調している感じ。などなど語るレイさんに思わず立ち上がる真昼の脚がキワキワすぎてどうしたものか(そういう所ばかり見ない。いやこれはいくら何でも短すぎるでしょ(笑。ってなトコから話題は各々のアイドル観に移り、するとレイさんは――
「四ツ星はみんな自分のために、そしてファンのために」
「きっとアイドルはそうあるべきなんだろうね」
「でも私は違う」
意味深な言葉&悟りきった表情を残してAパート引き。

Bパートはさっそく「Royal Sword」の発表会当日。満員の会場には私服姿の五人娘やリリエンヌ&ゆず先輩、ヴィーナスアーク組のきらら&アリアも揃って、要するにツバサ持ちのみなさんが勢揃いであります。ああツバサ関係無い子もいるな(酷。肝心のレイさんは控え室で極限までの精神統一、その頃会場では二階センターに陣取ったいかにもな特別席の話題で持ちきりでした。
「何だろうあの席」
「見るからに特別席ですわね」
「誰の席なのかな?」
「王様椅子だゾ!」
視聴者100人中200人以上が即答できそうな疑問を素で語る一連は芝居臭いというかサムいというか。案の定その玉座に収まったのはエルザ様で、後光が射す登場シーンから席に収まる瞬間まで正体を隠す演出もいかにもでしたが、ハナから判りきった人物の登場だけにやはり少々サムかった。というのはエルザ様の特等扱いは今回に始まった事ではないから。アウェーへ乗り込んだ第53話でも二階席貸し切り、また第65話の時は主催者の立場もありますが王様椅子マンマでしたし、他にもエルザ様の特等扱いがあったような。なので「ステージがよく見える席はファンの方々に~」のセリフもイマサラに聞こえてしまった。そもそも「自分自身のため」というポリシーでカツドウしているリリエンヌにファン最優先みたいな事を言わせる方もおかしい。そういうスタンスの子が他にいるのだからそっちに言わせれば良いのに。閑話休題「ファンよりもエルザ様を優先する」というレイさんのポリシーを明確に描いたシーンであり、主演自らこの席を用意した事がポイントなのは判っているものの、これまでの客席描写と照らし合わすといまいち効いてこなかったのが正直なトコです。
そんなこんなで波乱を予感させる雷鳴轟くオープニングから挨拶代わりの質疑応答が始まり、再起の理由や目的を尋ねられたレイさんは――
「私の一番の目的はエルザのため」
「エルザの剣となり盾となる」
「ロイヤルソードはそのための…エルザのためのブランドなんだ」
大入りのファンの前でエルザ様への忠誠を誓うのでした。紛う事なき本心を語るレイさんは清々しい表情でランウェイに立ち、しかしそんなん聞かされたファンのみなさんは心中穏やかじゃありません。遠路はるばる応援に来たのに「あなたたちはどうでもいい」といきなり斬り捨てられたようなものですから。なーんて会場のざわめきが斜めアングルから伝わってきます。

「まるで嵐だね」
「君たちは嵐に立ち向かった事はあるかい?」
周りに流され才能だけでトップモデルに上り詰めた虚しい日々。そんな時に出会ったエルザ様の「退かぬ!媚びぬ!省みぬ!」の精神に感化され、あえて火中の栗を拾う覚悟を決めた。たくさんのファンを向こうに回してたった一人へ忠誠を誓う、そのどよめきを嵐と例えてランウェイを突き進む姿はまさにエルザ様への追従を体現したものでしたが…避けられない嵐ならともかくわざわざ嵐を起こして飛び込んでいくのは違うんじゃない? 何だか間違った炎上マーケティング例を見ているようでどうにもスッキリ落ちなかった。その後のエルザ様との対峙やマントを翻して審判の宣言など劇的な絵面はヅカキャラの面目躍如? しかしこれってあくまで「新ブランド発表会」なんだよね(笑
「騎咲レイ、全てはエルザのために」
コーデチェンジ前のキメゼリフまでエルザ様一色という忠誠の権化。そこからチェンジした「イノセントプリンスコーデ」はいかにも姫を守る中世の王子様…レイさんの立ち位置って王子なのか騎士なのかどっちなんだろ。ボーイッシュでありながらエレガントなコーデチェンジキメ、さすが最新モデリングだけあってキャライメージをきっちり再現している感じです。光条を引く剣アクションもいちいち格好よろしい。それはそーと光の剣を伸ばすカットは思わず「レーザーブレイド!」とキメたくなる気分(おっさん

レイさん初のステージ曲は新曲「裸足のルネサンス」。作詞:只野菜摘氏、作曲:阿部隆大氏、編曲は野崎心平&大迫杏子&阿部隆大各氏の三人体制、歌唱はりえさん=ローラとの兼任ですね。中世の城をモチーフとした赤絨毯の大階段セットはいかにもヅカで、ほどなく始まるイントロの曲調もじつにそれっぽい。大階段上の踊り場にいたレイさんが次のカットで階段下へワープしているのはご愛敬? 大階段を下りるアクションが結構絵になりそうですがモーション付けが困難でオミットされたのかも。イントロ終わりで発動する剣が回るアイドルオーラもまたレイさんのイメージドンズバなれど回る剣が主張しすぎてどうしても気になってしまう(笑
頭1拍ダメの4分に乗るAメロは闘いを控える騎士の鼓動を感じさせ、Bメロに進むとアツい血潮を徐々に滾らせ、剣の二振りでツバサ発動→城門の跳ね橋が降りるサビ入りでは最高潮の盛り上がりへ。堀を渡った先が赤絨毯のランウェイになっているのも上手いデザインでした。煌めくツバサを纏って赤絨毯を突き進むステージングはあくまで凛々しくたまにかわいらしく。ボディラインにフィットした騎士スタイルは意に反してかなり色っぽかったりして(下衆。剣の軌跡を効果的に配したSpAも凛々しく格好良かったけれど、百合の花を散らすイメージが意味深すぎて上手いコメントが浮かばない。


「天王星のスタープレミアムレアコーデ。9つ揃った!」
最後のツバサ発動を見届けて目を見開くエルザ様。先ほどまでの不機嫌が一気に晴れた満足げな笑みが印象的で、対するレイさんもこの表情であります。すなわち嵐巻き立つステージ前に宣言した「審判」の判定者すらファンファーストではなかったという事。そして玉座へ歩み寄ったレイさんの足がふわっと浮かび…まさかの宙乗りイベントが始まりました。システムのステージホログラムを解除してわざわざ吊り線を映す辺り劇場感=ヅカ芝居の雰囲気ありありです。ってヅカは宙乗りやるのかな? 歌舞伎の宙乗りは何度か見た事がありますが、3階席から覗き込むと宙乗りの高さを疑似体験できてなかなか怖い。TVで見るより遥かに高いため役者さんへのリスペクトが高まること請け合いです(余談
「言いたい放題言って、あなた世界を敵に回すつもり?」
「必要とあらば…嵐をも恐れないアイドル海賊に付いて行くにはそれくらいの覚悟が無いとね」
「いらっしゃいレイ。私が夢を叶える瞬間を見せてあげる!」
満員の席上を飛んで玉座の元へ跪いた騎士は改めて忠誠を誓い、対する姫はあくまで高みから忠義に応える。ヅカ演劇の一幕が如き玉座問答は演出もキレキレで、この場が「新ブランド発表会」である事を忘れてしまいそうな勢いであります(笑。ってな一部始終をうっとり見つめて蕩けるファンたち…こっ、これもアイカツだよねっ!
1:エルザ フォルテ 778350
2:花園きらら 634520
3:双葉アリア 611990
4:ジャスミン・T 542360
5:騎咲レイ 473700
ってなトコでリサーチャー小春のランキング報告。たった1度のステージで真昼を退け5位にランクインしちまったレイさんってばいったい? ちなみに3週前の第77話の時点では――
1:エルザ フォルテ 574280
2:花園きらら 523690
3:双葉アリア 482660
4:ジャスミン・T 443200
5:香澄真昼 440370
ここからの3週間でエルザ様が一気に20万pt上乗せしダントツトップ、約10万pt上乗せの後続を大きく引き離しています。というか今だランクインしているジャスミン・Tちゃんをもっとフィーチャーすべき。一方ランキングから姿を消した四ツ星勢の巻き返しなるか?
「9つのスタープレミアムレアコーデ揃うと誕生すると言われている太陽のドレス」
「最高のステージをしたアイドルの元に現れる」
「手に入れられるのは星のツバサを持つ9人のうちの誰か」
「私は太陽のドレスを必ず手に入れる」
「そして…世界一のアイドルに必ずなるわ!」
奇しくも揃ったツバサ持ちの前で「太陽のドレス」を語り、そしてドレス獲得を高らかに宣言するエルザ様。ばばーん! 不意な集中線にちょっと笑ってしまった。ともあれ件の太陽のドレス、9つ揃った瞬間に発動するのかと思いきやもう暫くかかるみたい? また「最高のステージをしたアイドルの元」に現れるという判定基準もよう判らず、みなさん揃って「着てみたい!」と語る中でいったい誰の元へ降臨しますやら。というかひめ様早く来て。


今回の新規アイキャッチはレイさんの制服&スクールドレス。これでレギュラー組の制服は揃った? と思ったらアリアの制服がまだでした。むむむ。
- 関連記事
-
- アイカツスターズ! #82 恋するアイカツ♪
- アイカツスターズ! #81 ステキなSを探して
- アイカツスターズ! #80 騎咲レイの誓い!
- アイカツスターズ! #79 ハロウィンサプライズ☆
- アイカツスターズ! #78 ようこそパーフェクトマザー!
スポンサーサイト
↓記事が役立ったら一票どうぞ。
