2017-11-24(Fri)
アイカツスターズ! #83 リリィと王子様
四ツ星学園学園祭開催!

今年の舞台はロミジュリです。

「今年も年に一度 四ツ星学園の学園祭の季節がやってまいりました!」
巨大モニタ付きの飛行船でビラを撒きつつ学園祭のプロモーション、ってコトは伝説の「ブロードウェイ☆ドリーム」からもう1年経っちゃったのか!? ともあれ校章入りって辺り自家用飛行船? まーたこんな無駄遣いをして経営が傾いたらどうすんの! とまず思ってしまった。というか飛行船からビラ撒きなんてどんだけ昭和かと(笑
「今年はS4と私たち幹部が中心となって本格的なお芝居を上演する事になってるんだよね、あこ!」
「そうですわ! ここで劇組の私が張り切らなくてどうするんですの!」
シーン変わってS4テラスでは学園祭の催し物についてアレコレ。妙に張り切るあこに対するローラのセリフどおり今年の学園祭はS4&幹部中心の演劇上映との事で、あこのドヤ顔からしてなるほどこれまで冷遇されてきた劇組(トップ)の見せ場がついに!…と思うよねえ。ああそれなのに。4人が座るテーブル傍で一人立ちっぱのローラは幹部の矜持とはいえ絵面的にハブっぽくて少々辛い。そんな傍目の偏見など全く気にせぬウインク笑顔のかわいらしさが救いか。脚をちょい曲げた立ち姿も綺麗。やはりアイドルは姿勢が大切よね。


Aパート冒頭はお船のデッキでご機嫌斜めの紅い髪。その不機嫌の元凶はもちろん「太陽のドレス」で、星のツバサが出揃ったというになかなか姿を現さないそれに、レイさんの御機嫌取り(笑)も耳に入らずイライラが募るばかり。急いては事をナントヤラとか慌てる乞食はナントヤラとか、こういう焦りはロクな結果にならないという判りやすいフラグを立てまくっていますね。まあそれとてエルザ様がゲットできない前提の見解ですが(笑。ってなトコへ現れたきらら&アリアが四ツ星学園祭の話を振るもケンもホロロにお断り、焦燥のあまり天の岩戸に閉じこもってしまった姫君を憂慮する騎士の視線が印象的です。
「我々幹部の模擬店は『動物着ぐるみお茶会 和ませます』と巨大フラワーアレンジメント『大きいことは素敵だね』と、今年はいろいろと大がかりな模擬店が多いのできちんと準備して臨みましょう」
シーン変わって生徒会室で会議を進める幹部衆。仕切り側が全員歌組幹部なのはいろいろ仕方ないけど、それにしたって他組幹部の影の薄さが深刻ではあります。舞台が四ツ星に戻ったら各々もう少し活躍すると思ったんだけどね。ミッキー先輩は偉大だった。一方S4組もテラスにて模擬店会議、ゆめは「バラエティたこやき」、あこは「ラテアート」、真昼は「クレープ」、そしてゆず先輩は「綿菓子アート」と…ゆめは共食いじゃねーか!と思ったら後のシーンでマンマ言われてちょっと笑った。想像のラテアートに蕩けちゃってるあこをジト目で眺める真昼がいい味。しかしこんな上手い事描けるのかなあ(フリ。などなど盛り上がっているトコへ小間使いの小春ちゃんがやってきてお芝居の稽古へ。


「テンション、アップ! アップ! アーップ!」
お芝居スタッフが勢揃いしてまずは各担当のおしらせ。
総合プロデュース:ゆず
台本脚色:リリエンヌ
演出:あこ
衣装:小春&真昼
舞台美術:ゆめ&ローラ
オールマイティゆず様がプロデュース、読書家リリエンヌが脚本、劇組トップが演出、美組トップ2が衣装と各々の特色が反映された配置、ってな中で歌組トップ2が大道具なのは意外と脳筋(笑)な日常ゆえか。続いて配役。
ジュリエット:リリエンヌ
ロミオ:有莉ちゃん先輩
冒頭の流れからしてメイン級にあこが入らないのは何故? 有莉ちゃん先輩のロミオはプリンセスダイヤを追え!!」での演技力が認められた? とちょっとだけ思ったけれど、結果的には不名誉な交代前提の配役で少々モニョる。有莉ちゃん先輩のステージ見たかったなあああ。ってなトコへ凄い勢いでカチ込んできたハルカ☆ルカ! LA仕込みの勢いでいったいどんな役を?と思ったら本番舞台に出てなくて笑う。何なんだよいったい!(笑
「魔法使いみたいだな」
「ありがとう」
一方いつもの東屋ではM4のみなさんが各々演し物を発表。すばる君&かなた君はユニット漫才、朝陽くんは手品、そして望王子は占いの館…水晶玉を前にコスまで揃えてやる気まんまんの姿が良い味でしたが普段の彼がほとんど判らないため笑い所が難しい。朝陽くんの手品は手品師小春ちゃんとの話題作りに違いない! と勝手に思った。後のたこ焼き屋のシーンでそんな会話をチラリとでも入れてくれれば感心したのに。
「もっとロミオの気持ちになってくださらないと胸にグッときませんですわ!」
主役二人の立ち稽古を止めるあこ。台本振ってダメ出しの様子はさすが堂に入っていますが、一応劇組トップなのだからどちらかの役をあなたがやるべきと思わなくなくも(略。芝居の立ち位置を演台で再現するのはあるあるだけど少々お行儀が悪い? その演台にしゃがんで膝を抱えるリリエンヌが何だかかわいい(笑。そして「演じるのではない、なりきるのだ」と名言を放ち――
「つまりリリィに恋をしろと?」
「ええ、そのとおりです」
「//////」
新たな可能性が!

学園祭に向けて着々と準備を進めるみなさんをチラリ。タコ焼き台やLPガスボンベなど妙にリアルな設備描写に感心しつつ、なのに同じく準備中の隣の屋台が真昼のクレープ屋(営業中のお隣はあこのラテアート)だったのがじつに惜しい。屋台準備と並行してお芝居の稽古&舞台製作も継続中、女子中学生のDIYとは思えないセットの出来には驚くしか。きみらアイドルを干されても大道具さんでやっていけるよ(笑
「これもアイカツ! ビシッと決めないとですわよ!」
ってなトコへ現れたあこは集中線を背負って気合いビシビシ! お芝居ネタの今回でこれだけ気合い入れてれば大活躍すると思うじゃん?

「ひぃ~! 間に合わないよ~っ! ><」
ゆず先輩の綿菓子アートをチラリと見せた後、パッと映った絶叫涙目は予想外の大繁盛にてんやわんやのたこ焼き屋。ずらりと並んだお客さんを前に孤軍奮闘のゆめがかわいすぎた(笑。すると小春ちゃん&有莉ちゃん先輩が助っ人に入ってほどなく一息、しかし客が引いたこの時が世紀の落とし穴でありました。
「それにしても抹茶にチョコにクリームソース?」
「食べてみる?」
「え…おいしいの、これ?」
たこ焼き的に異様な色使いのそれに怪訝な顔を見せた有莉ちゃん先輩でしたがひとくち食べると表情を一変、やめられないとまらない異色たこ焼きの味にどっぷり浸かってぱくぱくぱく! その勢いを傍で見ていた小春ちゃんの心配顔がまさか前振りだったなんて!
「たこ焼きって…それじゃあお前共食いじゃん」
ゆめを冷やかしに来たすばる君のセリフが前述どおり私とマンマで大笑い、なーんて軽口の代償は20箱のお買い上げとは高くつきました(笑。まあ行列作って売れるほど、有莉ちゃん先輩が恍惚するほど美味しい(?)たこ焼きなので、これだけあっても男子部へ持っていけば一瞬で消えちゃうでしょう。食後の体調は保証できませんが。
「小春ちゃんの焼いたやつ一つもらおうかな」
半分焼けたたこ焼きを針でつついてくるりと回す、アイカツ名物 妙にリアルな調理カットに笑うやら呆れるやら。こういうカットに作画カロリーを割く辺りこれもアイカツ! 苦戦する小春ちゃん判る判る、たこ焼き回すの難しいよね(生粋の関東人。などと苦戦中のトコへ朝陽くんがやってきてヒトコトフタコト。だからここで手品の話をすればいいのに!

「なにこれ? カッパ?」
「放っておいてくださらない!?」
などなど大盛況のゆめ焼き屋(違)のお隣ではあこ渾身のラテアートに関してアレコレ。なんちゅうか絶妙な出来です(笑。カッパ? 半漁人? と容赦無い反応にお怒りのあこにゃんこでしたが失敗を自覚しているのか半分恥ずかしがっててかわいい。そしてそんな騒ぎのトコへヴィーナスアーク組がやってきました。
「それなら私も一度オフオフブロードウェイで観た事がある」
「とても興味深かったから戯曲を手に入れて読んだりもしたよ」
前シーンどおりエルザ様を欠いたヴィーナスアーク組と軽く挨拶を交わすと本日のお芝居についてアレコレ。演目を「ロミオとジュリエット」と知ったレイさんが劇に関する知識にサラリと触れて仕込み完了であります。これだけ有名な芝居なので大抵の人はあらすじくらい知っているでしょうけど、戯曲までチェックしているってのは大きなアドバンテージです。ってな話をしている最中にも関わらずアリア&きららはたこ焼き屋にかぶりつき…ホント落ち着きないな!(笑。そんなフリーダムデュオに呆れて佇むレイさんへ真昼が声を掛け、ここから暫し四ツ星学園祭の様子が描かれます。幹部主催の着ぐるみ喫茶を何故かハルカ☆ルカがやっていて笑った。しかしお茶文化に感心していたはずのレイさんが抹茶にこの顔は解せぬ。同じく幹部主催の巨大フラワーアレンジメントやM4衆の演し物をパッパと映した後、望王子の占いの館へ。
「近い将来あなたは困ってる人のピンチを救います」
「それによりあなたも何かに気付くでしょう」
例のコスチュームで水晶玉を覗き込んだ望王子の妙に具体的な預言にちょっと笑ってしまった。というか何の前振りも無くここまで高精度な占いをされてもリアクションに困ってしまう。まあそういうネタを仕込めるほどM4の出番が無かったってのはありますが…。


そんなこんなで上演時間が迫り小劇場控え室へ入った真昼はソファで唸る有莉ちゃん先輩&心配そうに見守るみなさんにナニゴトカ!と。その理由はチョコたこ焼きの食べ過ぎで、小春ちゃんの心配が現実になってしまったというオチであります。あららら。常に後輩を導いてきた古株幹部の有莉ちゃん先輩が本番直前にこんな失態を晒すとは思えないのだけれど…先のシーンで一心不乱に貪り食う様子からして件のたこ焼きに何らかの中毒性があるとしか(笑
「代役お願いできませんか?」
というわけで倒れたロミオ役の代役としてレイさんが急浮上。演目への知識は先のとおり、台本入れの時間の無さは抜群の記憶力でフォローし、そして舞台上のフォローもみなさん声を揃え、などなど熱望に打たれたレイさんは突然の代役を引き受けるのでした。サブタイからしてこの流れは既定だろうけれど、劇組トップがいる中で主役の代役を他校生徒に頼むってのはどうなの?と思わなくなくも(略。ともあれ開演時間が迫る中みなさん大急ぎで準備スタート! ここは各キャラの動きが次々とカットインしていく演出が面白い懐かしい。昔のサンライズ系ロボットアニメでよく見た感じ?

ほどなく開演した「ロミオとジュリエット」は止め絵でパッパ。劇組トップの威光が全く浮かび上がらない舞台シーンは少々残念ではありましたが止め絵ならではの作画クオリティもあり、言ってしまえば本筋にあまり関わらない部分なのでこんなものかと。それでもロミオ&ジュリエット以外のシーンも少しでいいから動かしてほしかった。前述どおりあれほどド派手に登場したハルカ☆ルカが影も形もなくて笑うしか。
「ああロミオ様! ロミオ様! あなたはロミオ様でいらっしゃいますの?」
そして誰でも知ってるロミジュリのクライマックス。バルコニーから手を伸ばすジュリエットと庭のロミオとの逢瀬は情感たっぷりに描かれ、しかし次の瞬間悲劇の結末を迎えるのでした。展開早っ!(笑。これってロミジュリの展開を知っている前提で作られた映像・演出だけれど、はたしてメイン視聴者層のお友達はこの急展開を理解できたのだろうか? それはそうとしてロミオの悲劇がレイさんのリアルに反映されそうで何だか不穏、命を賭してエルザ様を支えるも共に…みたいな。それはそうと^2、剣で自害するのはジュリエットじゃなかったっけ?(台無し
「さぁ行くよ、もっと華やかに!」
悲劇のラストからシーンはコーデチェンジ前室へ。なるほどこのステージまで含めての「四ツ星版ロミジュリ」なのですね。急遽の代役とはいえ並ぶツーショットは意外な組み合わせで、要するに前回のゆめ&アリアの流れを汲む四ツ星&ヴィーナスアークの即製ユニットシリーズって事でしょう。次回もそんな感じですし。第80話のステージでツバサを出したレイさんのシーケンスは例によってツバサ仕様に進化。アクセカードセット時のエフェクト&キメゼリフが追加され、フィニッシュもツバサ仕様に差し替えられています。

始まったステージはレイさんの持ち曲「裸足のルネサンス」のデュオバージョンでした。ステンドグラスを背負った大階段の二人は逆光効果もあって神々しく煌めき、しかし次のカットで階段下へワープする流れは変わらず少々残念。やっぱりせっかくの大階段なのだから二人手を繋いで華々しく下りる見せ場が欲しかった。ここまで見たトコでターンする二人の動きにズレがある事に気付き…コピペアクションが続いたこれまでのデュオバージョンとの違いに思わず声を上げてしまった。今回はコピペじゃないぞ! 振り付けのキレの差や各キャラ独自のアクションなどなど、やはりアイカツシリーズの複数ステージはこうでなくては。
追加されたリリエンヌに目を移すと甲冑ドレスっぽいゴシックヴィクトリアのドレスと剣の取り合わせが結構ハマっていて、剣を構える凛々しい表情も堂に入ったもの。リリエンヌかっこいいゾ! 夏を越せない虚弱少女とは思えないゾ! ななせさんの伸びやかな声もクールなデュオに彩りを加えてくれました。片や騎士ポジションのレイさん、ソロステージでも感じましたが麗人全振りではなくあくまで女の子っぽいかわいらしさを残していて良し良し。しかし主役ユニットを差し置いてこれほどの全編リファインとはどんだけ優遇されてるのか(笑

《エルザ、今日私はユニットという喜びに満ち溢れたアイカツを体験したよ》
《ぜひともこの幸せを君と分かち合いたいと思った》
芝居を終えた舞台裏では礼と賛辞の応酬。急遽の代役を見事以上に果たしてくれたレイさんへの賛辞はご尤もなれど、代役の評判が良すぎると元の役者はフクザツではあります(笑。そのレイさんは降って湧いた新鮮な体験に感謝しつつ、それでもやっぱり思考の中核はエルザ様で――
《そうすれば君の望みが叶うんじゃないかと…私はそんな気がしている》
そっと目を伏せエルザ様の願いを思い、一方お船の全裸痴女(違)は夕暮れの空を見つめて佇む。沈むまでずっと太陽見てたのか。ともあれ主君の願いは従者の願い、レイさんのユニット体験が太陽のドレス発動にどう影響するのか見ものであります。

今回の新規アイキャッチはレイさんのSPR。
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今年の舞台はロミジュリです。

「今年も年に一度 四ツ星学園の学園祭の季節がやってまいりました!」
巨大モニタ付きの飛行船でビラを撒きつつ学園祭のプロモーション、ってコトは伝説の「ブロードウェイ☆ドリーム」からもう1年経っちゃったのか!? ともあれ校章入りって辺り自家用飛行船? まーたこんな無駄遣いをして経営が傾いたらどうすんの! とまず思ってしまった。というか飛行船からビラ撒きなんてどんだけ昭和かと(笑
「今年はS4と私たち幹部が中心となって本格的なお芝居を上演する事になってるんだよね、あこ!」
「そうですわ! ここで劇組の私が張り切らなくてどうするんですの!」
シーン変わってS4テラスでは学園祭の催し物についてアレコレ。妙に張り切るあこに対するローラのセリフどおり今年の学園祭はS4&幹部中心の演劇上映との事で、あこのドヤ顔からしてなるほどこれまで冷遇されてきた劇組(トップ)の見せ場がついに!…と思うよねえ。ああそれなのに。4人が座るテーブル傍で一人立ちっぱのローラは幹部の矜持とはいえ絵面的にハブっぽくて少々辛い。そんな傍目の偏見など全く気にせぬウインク笑顔のかわいらしさが救いか。脚をちょい曲げた立ち姿も綺麗。やはりアイドルは姿勢が大切よね。


Aパート冒頭はお船のデッキでご機嫌斜めの紅い髪。その不機嫌の元凶はもちろん「太陽のドレス」で、星のツバサが出揃ったというになかなか姿を現さないそれに、レイさんの御機嫌取り(笑)も耳に入らずイライラが募るばかり。急いては事をナントヤラとか慌てる乞食はナントヤラとか、こういう焦りはロクな結果にならないという判りやすいフラグを立てまくっていますね。まあそれとてエルザ様がゲットできない前提の見解ですが(笑。ってなトコへ現れたきらら&アリアが四ツ星学園祭の話を振るもケンもホロロにお断り、焦燥のあまり天の岩戸に閉じこもってしまった姫君を憂慮する騎士の視線が印象的です。
「我々幹部の模擬店は『動物着ぐるみお茶会 和ませます』と巨大フラワーアレンジメント『大きいことは素敵だね』と、今年はいろいろと大がかりな模擬店が多いのできちんと準備して臨みましょう」
シーン変わって生徒会室で会議を進める幹部衆。仕切り側が全員歌組幹部なのはいろいろ仕方ないけど、それにしたって他組幹部の影の薄さが深刻ではあります。舞台が四ツ星に戻ったら各々もう少し活躍すると思ったんだけどね。ミッキー先輩は偉大だった。一方S4組もテラスにて模擬店会議、ゆめは「バラエティたこやき」、あこは「ラテアート」、真昼は「クレープ」、そしてゆず先輩は「綿菓子アート」と…ゆめは共食いじゃねーか!と思ったら後のシーンでマンマ言われてちょっと笑った。想像のラテアートに蕩けちゃってるあこをジト目で眺める真昼がいい味。しかしこんな上手い事描けるのかなあ(フリ。などなど盛り上がっているトコへ小間使いの小春ちゃんがやってきてお芝居の稽古へ。


「テンション、アップ! アップ! アーップ!」
お芝居スタッフが勢揃いしてまずは各担当のおしらせ。
総合プロデュース:ゆず
台本脚色:リリエンヌ
演出:あこ
衣装:小春&真昼
舞台美術:ゆめ&ローラ
オールマイティゆず様がプロデュース、読書家リリエンヌが脚本、劇組トップが演出、美組トップ2が衣装と各々の特色が反映された配置、ってな中で歌組トップ2が大道具なのは意外と脳筋(笑)な日常ゆえか。続いて配役。
ジュリエット:リリエンヌ
ロミオ:有莉ちゃん先輩
冒頭の流れからしてメイン級にあこが入らないのは何故? 有莉ちゃん先輩のロミオはプリンセスダイヤを追え!!」での演技力が認められた? とちょっとだけ思ったけれど、結果的には不名誉な交代前提の配役で少々モニョる。有莉ちゃん先輩のステージ見たかったなあああ。ってなトコへ凄い勢いでカチ込んできたハルカ☆ルカ! LA仕込みの勢いでいったいどんな役を?と思ったら本番舞台に出てなくて笑う。何なんだよいったい!(笑
「魔法使いみたいだな」
「ありがとう」
一方いつもの東屋ではM4のみなさんが各々演し物を発表。すばる君&かなた君はユニット漫才、朝陽くんは手品、そして望王子は占いの館…水晶玉を前にコスまで揃えてやる気まんまんの姿が良い味でしたが普段の彼がほとんど判らないため笑い所が難しい。朝陽くんの手品は手品師小春ちゃんとの話題作りに違いない! と勝手に思った。後のたこ焼き屋のシーンでそんな会話をチラリとでも入れてくれれば感心したのに。
「もっとロミオの気持ちになってくださらないと胸にグッときませんですわ!」
主役二人の立ち稽古を止めるあこ。台本振ってダメ出しの様子はさすが堂に入っていますが、一応劇組トップなのだからどちらかの役をあなたがやるべきと思わなくなくも(略。芝居の立ち位置を演台で再現するのはあるあるだけど少々お行儀が悪い? その演台にしゃがんで膝を抱えるリリエンヌが何だかかわいい(笑。そして「演じるのではない、なりきるのだ」と名言を放ち――
「つまりリリィに恋をしろと?」
「ええ、そのとおりです」
「//////」
新たな可能性が!

学園祭に向けて着々と準備を進めるみなさんをチラリ。タコ焼き台やLPガスボンベなど妙にリアルな設備描写に感心しつつ、なのに同じく準備中の隣の屋台が真昼のクレープ屋(営業中のお隣はあこのラテアート)だったのがじつに惜しい。屋台準備と並行してお芝居の稽古&舞台製作も継続中、女子中学生のDIYとは思えないセットの出来には驚くしか。きみらアイドルを干されても大道具さんでやっていけるよ(笑
「これもアイカツ! ビシッと決めないとですわよ!」
ってなトコへ現れたあこは集中線を背負って気合いビシビシ! お芝居ネタの今回でこれだけ気合い入れてれば大活躍すると思うじゃん?

「ひぃ~! 間に合わないよ~っ! ><」
ゆず先輩の綿菓子アートをチラリと見せた後、パッと映った絶叫涙目は予想外の大繁盛にてんやわんやのたこ焼き屋。ずらりと並んだお客さんを前に孤軍奮闘のゆめがかわいすぎた(笑。すると小春ちゃん&有莉ちゃん先輩が助っ人に入ってほどなく一息、しかし客が引いたこの時が世紀の落とし穴でありました。
「それにしても抹茶にチョコにクリームソース?」
「食べてみる?」
「え…おいしいの、これ?」
たこ焼き的に異様な色使いのそれに怪訝な顔を見せた有莉ちゃん先輩でしたがひとくち食べると表情を一変、やめられないとまらない異色たこ焼きの味にどっぷり浸かってぱくぱくぱく! その勢いを傍で見ていた小春ちゃんの心配顔がまさか前振りだったなんて!
「たこ焼きって…それじゃあお前共食いじゃん」
ゆめを冷やかしに来たすばる君のセリフが前述どおり私とマンマで大笑い、なーんて軽口の代償は20箱のお買い上げとは高くつきました(笑。まあ行列作って売れるほど、有莉ちゃん先輩が恍惚するほど美味しい(?)たこ焼きなので、これだけあっても男子部へ持っていけば一瞬で消えちゃうでしょう。食後の体調は保証できませんが。
「小春ちゃんの焼いたやつ一つもらおうかな」
半分焼けたたこ焼きを針でつついてくるりと回す、アイカツ名物 妙にリアルな調理カットに笑うやら呆れるやら。こういうカットに作画カロリーを割く辺りこれもアイカツ! 苦戦する小春ちゃん判る判る、たこ焼き回すの難しいよね(生粋の関東人。などと苦戦中のトコへ朝陽くんがやってきてヒトコトフタコト。だからここで手品の話をすればいいのに!

「なにこれ? カッパ?」
「放っておいてくださらない!?」
などなど大盛況のゆめ焼き屋(違)のお隣ではあこ渾身のラテアートに関してアレコレ。なんちゅうか絶妙な出来です(笑。カッパ? 半漁人? と容赦無い反応にお怒りのあこにゃんこでしたが失敗を自覚しているのか半分恥ずかしがっててかわいい。そしてそんな騒ぎのトコへヴィーナスアーク組がやってきました。
「それなら私も一度オフオフブロードウェイで観た事がある」
「とても興味深かったから戯曲を手に入れて読んだりもしたよ」
前シーンどおりエルザ様を欠いたヴィーナスアーク組と軽く挨拶を交わすと本日のお芝居についてアレコレ。演目を「ロミオとジュリエット」と知ったレイさんが劇に関する知識にサラリと触れて仕込み完了であります。これだけ有名な芝居なので大抵の人はあらすじくらい知っているでしょうけど、戯曲までチェックしているってのは大きなアドバンテージです。ってな話をしている最中にも関わらずアリア&きららはたこ焼き屋にかぶりつき…ホント落ち着きないな!(笑。そんなフリーダムデュオに呆れて佇むレイさんへ真昼が声を掛け、ここから暫し四ツ星学園祭の様子が描かれます。幹部主催の着ぐるみ喫茶を何故かハルカ☆ルカがやっていて笑った。しかしお茶文化に感心していたはずのレイさんが抹茶にこの顔は解せぬ。同じく幹部主催の巨大フラワーアレンジメントやM4衆の演し物をパッパと映した後、望王子の占いの館へ。
「近い将来あなたは困ってる人のピンチを救います」
「それによりあなたも何かに気付くでしょう」
例のコスチュームで水晶玉を覗き込んだ望王子の妙に具体的な預言にちょっと笑ってしまった。というか何の前振りも無くここまで高精度な占いをされてもリアクションに困ってしまう。まあそういうネタを仕込めるほどM4の出番が無かったってのはありますが…。


そんなこんなで上演時間が迫り小劇場控え室へ入った真昼はソファで唸る有莉ちゃん先輩&心配そうに見守るみなさんにナニゴトカ!と。その理由はチョコたこ焼きの食べ過ぎで、小春ちゃんの心配が現実になってしまったというオチであります。あららら。常に後輩を導いてきた古株幹部の有莉ちゃん先輩が本番直前にこんな失態を晒すとは思えないのだけれど…先のシーンで一心不乱に貪り食う様子からして件のたこ焼きに何らかの中毒性があるとしか(笑
「代役お願いできませんか?」
というわけで倒れたロミオ役の代役としてレイさんが急浮上。演目への知識は先のとおり、台本入れの時間の無さは抜群の記憶力でフォローし、そして舞台上のフォローもみなさん声を揃え、などなど熱望に打たれたレイさんは突然の代役を引き受けるのでした。サブタイからしてこの流れは既定だろうけれど、劇組トップがいる中で主役の代役を他校生徒に頼むってのはどうなの?と思わなくなくも(略。ともあれ開演時間が迫る中みなさん大急ぎで準備スタート! ここは各キャラの動きが次々とカットインしていく演出が面白い懐かしい。昔のサンライズ系ロボットアニメでよく見た感じ?

ほどなく開演した「ロミオとジュリエット」は止め絵でパッパ。劇組トップの威光が全く浮かび上がらない舞台シーンは少々残念ではありましたが止め絵ならではの作画クオリティもあり、言ってしまえば本筋にあまり関わらない部分なのでこんなものかと。それでもロミオ&ジュリエット以外のシーンも少しでいいから動かしてほしかった。前述どおりあれほどド派手に登場したハルカ☆ルカが影も形もなくて笑うしか。
「ああロミオ様! ロミオ様! あなたはロミオ様でいらっしゃいますの?」
そして誰でも知ってるロミジュリのクライマックス。バルコニーから手を伸ばすジュリエットと庭のロミオとの逢瀬は情感たっぷりに描かれ、しかし次の瞬間悲劇の結末を迎えるのでした。展開早っ!(笑。これってロミジュリの展開を知っている前提で作られた映像・演出だけれど、はたしてメイン視聴者層のお友達はこの急展開を理解できたのだろうか? それはそうとしてロミオの悲劇がレイさんのリアルに反映されそうで何だか不穏、命を賭してエルザ様を支えるも共に…みたいな。それはそうと^2、剣で自害するのはジュリエットじゃなかったっけ?(台無し
「さぁ行くよ、もっと華やかに!」
悲劇のラストからシーンはコーデチェンジ前室へ。なるほどこのステージまで含めての「四ツ星版ロミジュリ」なのですね。急遽の代役とはいえ並ぶツーショットは意外な組み合わせで、要するに前回のゆめ&アリアの流れを汲む四ツ星&ヴィーナスアークの即製ユニットシリーズって事でしょう。次回もそんな感じですし。第80話のステージでツバサを出したレイさんのシーケンスは例によってツバサ仕様に進化。アクセカードセット時のエフェクト&キメゼリフが追加され、フィニッシュもツバサ仕様に差し替えられています。

始まったステージはレイさんの持ち曲「裸足のルネサンス」のデュオバージョンでした。ステンドグラスを背負った大階段の二人は逆光効果もあって神々しく煌めき、しかし次のカットで階段下へワープする流れは変わらず少々残念。やっぱりせっかくの大階段なのだから二人手を繋いで華々しく下りる見せ場が欲しかった。ここまで見たトコでターンする二人の動きにズレがある事に気付き…コピペアクションが続いたこれまでのデュオバージョンとの違いに思わず声を上げてしまった。今回はコピペじゃないぞ! 振り付けのキレの差や各キャラ独自のアクションなどなど、やはりアイカツシリーズの複数ステージはこうでなくては。
追加されたリリエンヌに目を移すと甲冑ドレスっぽいゴシックヴィクトリアのドレスと剣の取り合わせが結構ハマっていて、剣を構える凛々しい表情も堂に入ったもの。リリエンヌかっこいいゾ! 夏を越せない虚弱少女とは思えないゾ! ななせさんの伸びやかな声もクールなデュオに彩りを加えてくれました。片や騎士ポジションのレイさん、ソロステージでも感じましたが麗人全振りではなくあくまで女の子っぽいかわいらしさを残していて良し良し。しかし主役ユニットを差し置いてこれほどの全編リファインとはどんだけ優遇されてるのか(笑

《エルザ、今日私はユニットという喜びに満ち溢れたアイカツを体験したよ》
《ぜひともこの幸せを君と分かち合いたいと思った》
芝居を終えた舞台裏では礼と賛辞の応酬。急遽の代役を見事以上に果たしてくれたレイさんへの賛辞はご尤もなれど、代役の評判が良すぎると元の役者はフクザツではあります(笑。そのレイさんは降って湧いた新鮮な体験に感謝しつつ、それでもやっぱり思考の中核はエルザ様で――
《そうすれば君の望みが叶うんじゃないかと…私はそんな気がしている》
そっと目を伏せエルザ様の願いを思い、一方お船の全裸痴女(違)は夕暮れの空を見つめて佇む。沈むまでずっと太陽見てたのか。ともあれ主君の願いは従者の願い、レイさんのユニット体験が太陽のドレス発動にどう影響するのか見ものであります。

今回の新規アイキャッチはレイさんのSPR。
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