2018-01-26(Fri)
アイカツスターズ! #91 ハッスル♪アイドル修行☆
楽しいだけじゃ自分を超えられない。

妖精アリアの本気の目覚め。

アバン冒頭はいつものS4テラスにいつもの面々。アイカツランキング決勝進出に向けてポイントを積んでいるきらら&レイさんを注視しつつ、自分たちも負けてはいられない!と意気アゲアゲであります。ってなトコで今回のネタ「燃えろ! ハッスルアイドルフェス!!」のエントリーページをチラリ。
「今が勝負時だよ、真昼!」
「うん! だから私このフェスに出ようと思って」
毎回書くのもアレだけれど「勝負時だよ!」とハッパ掛けてるローラ自体も決勝当落線上の参加者なわけで、前回冒頭で決勝進出へのやる気を見せていたのにどうしてこんな傍観ポジションに甘んじているのか? しかも今回イベントは正真正銘のラストチャンスとして描かれているにも関わらずローラは観客を決め込む体たらく。この土壇場でエンジンを掛けた真昼はともかく、エルザ様に敗れて決勝進出を諦めたと思ったら意気を上げたまま見物を決め込むローラはいったい何がしたいのか? ヒロインをして「本当のライバル」と言わしめたロック少女がこの佳境で何故こんな中途半端な位置にいるのか? 全くもって理解に苦しむ。
「ねぇねぇ、このフェス アリアも出てみない?」
「これに出て一番になったらきっと決勝トーナメントに出られるよ!」
「ほよ~?」
一方お船サイドでも同様の現象が起きていました。やはり当落線上のきららがアリアにハッパを掛けるこの一幕はどうしても「他人に言う前に自分も出なよ」と言いたくなる。「すっごくいい所にいる」「本気を出さないと抜かれちゃう」などなど全てのセリフがきらら自身にも当てはまるのだから。というかアリア「も」ってくらいだからきららも当然出るものだ思っていた。そんな中アイドル同士の競い合いにピンと来ず「楽しいアイカツが大好き」というスタイルを崩さない天然妖精、しかし上辺の「楽しい」だけでは真の楽しさ・喜びを味わえない、それが今回の1つのポイントであります。

勝負のフェスへ向けて一人レッスン室に篭もる真昼。夜遅くまで息を切らせてレッスンを重ねるもまだまだ納得いかず「ハッスルよ!」と自分を奮い立たせ…今どきハッスルて、というか言葉のニュアンスが「高いテンションをさらに上げる」ようなイメージなので使いどころが違うような気がする。しんどい所で奮起するなら「ファイト!」じゃない? ってなトコへパリの夜空様からサヴァサヴァの電話が掛かってきました。
「エルザさんは太陽のドレスを手に入れた。でも勝負はドレスだけで決まるわけじゃない」
「そのとおりよ。ドレスを纏う者次第でドレスの輝きは無限に引き出される」
世界を巡った結論として「ドレスを制する者がアイカツを制す」と語ったひめ様のお言葉をあっさり卓袱台返す香澄姉妹に一瞬言葉を失った。まあ言わんとする事は判りますし真昼の気合い・覚悟を示すヒトコマではありますが、ドレス自体が最重要勝負アイテムである本シリーズポリシーを作品最上位(?)キャラにわざわざ言わせた直後にこの会話は「では何が正義なのか?」と思わざるを得ない。小さいお友達は混乱してしまわないか? 夜空の月をお姉様に見立てて話す真昼、対する夜空様は(真昼の)太陽光を燦々と浴びながら話していて、姉妹の互いへの思いや絆が伝わる演出は良かった。夜空様の渡仏が活きようというもの。
「私の海王星コーデをもっと輝かせるためには今のままじゃダメなの」
「相変わらずね。でもちょっとかわいそう」
「私は大好きだけどな。今の真昼も」
ともあれ決勝トナメに向けて自分を変えたい真昼へ夜空様は「かわいそう」と意味深なヒトコトを投げかけます。対する真昼は言葉の意味を理解できずキョトン。これは必死な時ほど自分の事が見えなくなってしまう=(必死の中で見失っている)今日まで頑張って来た自分を否定しないでという事でしょう(前振り。いや夜空様はどんな真昼も大好きなので言葉の真意が見えにくいけど。
「私の分は部屋へ」
明けて翌朝のお船ではテーブルを囲む三人の所へわざわざ出向いてぼっちメシを宣言するエルザ様の姿が。こんなの「エルザ様来ないね」→「エルザ様はお部屋で召し上がっております」の方が自然でしょうにわざわざ言いに来させるなんてイヤガラセか!(笑。というかサッサと立ち去る後姿を温かく見守るレイさんや「寂しそう」と語るアリアのリアクションなどなど、この絵面だと拗ねた子供のハンストみたいでエルザ様がどんどん小物に見えて何だかなあ。毛玉が歩いてる後姿にも切迫感を感じませんし(笑

「食べながらアイカツ!?」
一方四ツ星ではアイドル養成ギプス(違)を締めて食事→ランニングと真昼のアイカツがボルテージアップ! ってな様子を遠目に見守る二人…現時点ですっかりカヤの外のあこ&小春ちゃんはラストまでに活躍の目はあるのか? というかあこにゃんこは男関係をきっちり精算するように!
「ほよ~、楽しそうです!」
「うっ…楽しく…とても楽しくありません!」
そんなこんなでランニング中の真昼と行き会ったアリアは見慣れぬ新機軸に瞳を輝かせ、興味の赴くままアイカツギプスを体験するも…ギッチギチのギプスに締め上げられて床に転がりこの有り様です。あららかわいい(笑。今や涼しい顔で使いこなしている真昼の初体験時を思い出すヒトコマでもあります。ツバサ先輩&夜空様の前で無様に転がっていた真昼が今や指導する立場になったのだなあ(しみじみ。しかし歯を食いしばって反骨溢るる当時の真昼と違ってアリアは辛いだけのアイカツに疑問を持ち、どうしてこんな事ができるのか?と真昼に詰め寄り――
「本気だからかな。本気だから負けたくないし、負けないために頑張れるの」
アイカツに対し「勝負」の概念が無いアリアは真昼の言葉を聞いてもピンと来ず、続く打ち合わせ現場でも「本気」の意味が解けずポ~っと上の空。そんなアリアから事情を聞いたひめ様は笑顔で道を示します。
「なら方法は一つね」

「真昼さんのアイカツを勉強させてください!」
フェス前の総仕上げとして山ごもりを宣言した真昼のトコへ現れたアリアは深々と頭を下げて同行をお願い、突然の申し出に一瞬面食らった真昼でしたがキッと表情を締め覚悟を問うて一緒の山ごもり修行を許すのでした。とりあえず出発前に片眉を剃り落とさないと(違
この終盤に珍しい組合わせで始まった山ごもり展開は、お約束どおり連なる山の崖場をうんせうんせと登るシーンから。しかし険しい崖を素手で登っても大した苦行に感じない…垂直に切り立った断崖をミニスカのまま登っちゃう世界ですから(笑。そしてようやく辿り着いた頂上で望んだ絶景に感激も束の間、武道家真昼は自分を鍛えてくれる大いなる自然へ深く一礼。景色に見とれて気を抜いていたアリアが慌てて真昼に倣うヒトコマがそれっぽくて良い良い。
「ここへ来たのはひと言で言えば五感を鍛えるためよ」
「見る事、聞く事、嗅ぐ事、触れる事、そして味わう事。自然と一体となってその力を研ぎ澄ますの」
「ほよ? 全然わかりません」
そりゃいきなりそんなん言われても判らんだろう(笑。というか結構な大荷物を背負っていたため野営&大自然の賄い(川魚を焼いて食うとか野生の猪を捕まえて牡丹鍋を作るとか)くらい踏み込むと思いきや全然そんな事は無かった。あなたが毎日食べているステーキはこういう風に作られているのよ的なトラウマを植え付けてあげたい(そんな。いやそこまでやらんにしても、わざわざ溜めて「味わう事」なんて言うから大自然ディナーを期待してしまった。またこのテの展開だとテントから夜空を眺めて語り合うシーンが定番だろうにそれも無し。ともあれよく判っていないアリアへ「実践あるのみ」と気を吐いてAパート引き。押忍!

「五感全てを使って岩の鼓動を感じるの」
さっそく始まった山ごもり修行はまず大岩の上で気合い一閃! アイドルとは思えぬ鬼気迫る表情で突き立てた拳は見事大岩を真っ二つに…さすが地球割りの真昼にとって岩割りなど造作もありません。なーんて見事な岩割りを見たアリアは大感激、続いて「鼓動」に関する曰くを聞くとさっそく挑戦であります! 構えはサマになってるけどいきなり無茶すぎ! って案の定(笑。というかナチュラルなおムネタッチは見てるこっちの鼓動が(以下略
「ほよ~! 全然取れてませーん!」
続く修行は目隠しでの落ち葉キャッチ。視覚を遮断=他の感覚を研ぎ澄ましてひらひら舞い落ちる落ち葉を次々とキャッチする真昼、やってる事は紛れもなく山ごもり修行の定番なれど気迫や練度などもはやアイドルではない何か…「これってアイカツか?」とツッコむキャラがいないのが残念ナリ。一方アリアは先と同様気合い&構えはいっぱしでしたが1枚も取れず、それでも頑張って続けるも足をもつれさせて転んでしまい、ズレた目隠しから覗く表情もすっかりシオシオに。とっても無理です~。

「楽しいだけじゃ自分を超えられない」
「どんなに辛くても私は私に勝つわ」
いつの世も最大の敵は自分であり、今日の自分を乗り越えるため、明日の自分が最強と言えるように日夜鍛練を重ねる。そのためなら辛い修行も厭わない。まあ言ってしまうと武者修行のテンプレみたいなものですが、真昼のキャラ性=清廉な武道家として描くのならいっそ「克己復礼」の境地に達してしまった方が痺れたかもしれない。ヤマ場を控えた自己鍛錬の総仕上げ、俗世の欲を忘れ感覚を研ぎ澄ます事で結果は自ずと付いて来る的な。その点フェス優勝や決勝進出など我欲を規範とした真昼はまだまだって事かも(笑。ともあれそんな真昼の凛々しい横顔を覗いたアリアは感銘を受け、諦めていた落ち葉キャッチに再挑戦! 臨む気合いの変化かあと一歩の描写が続き、そして極限の集中力を示す黒バックからついに1枚の落ち葉をキャッチ! 無理と思って突っ伏していたアリアが自分を超えた=辛いだけと思っていた修行が喜びに替わった瞬間であります。
最後の修行はお約束(?)の滝行です。白装束に着替えた二人は激しい滝に打たれ、武道家真昼はもちろんアリアも頑張って耐えていたものの…日が傾く頃まで続けるうちアリアはついに倒れてしまいます。何時間打たれてたんだ!?
「私ダメです…全然ダメです」
「そんな事ないわ!」
「そんな風に言ったら今まで頑張ったアリアちゃんがかわいそうじゃない!」
滝行に耐えきれなかった弱い自分を責めるアリア、励ます真昼。それはまさに夜空お姉ちゃんとの会話と同じで…自分が言われて判らなかった言葉の意味を自分が発して理解するというなかなか上手い作りでした。「頑張った自分を認めてあげて」とアリアの頭をポンポンした手を自分の頭に当てる一連も良かった。
「悔しいんです…とっても悔しいんです」
「それは本気になった証拠ね。本気なほど悔しいものよ」
そして涙を溜めて「悔しさ」を伝えたアリアは「本気」の意味をようやく知った。才能と楽しさだけでここまで来た天然妖精が向上心を手に入れて、さてここからの成長が楽しみ!と思ったトコで残り9週しかない現実に心が砕ける。ううう。ともあれ本気のアイカツに意気を上げるアリアへ「とっても良いアイデア」を伝えて山ごもり終了。

というわけで真昼曰くの良いアイデア、「燃えろ! ハッスルアイドルフェス!!」の当日へ。会場に駆けつけたいつものみなさんによるとアリアが急遽参加するとか…決勝進出がほぼ内定しているゆめはともかく当落線上のローラが呑気に見物していてやっぱりモニョる。そういやナチュラルに溶け込んでいるひめ様に何やら笑ってしまった。アリア参入以来本編に出たり出なかったりするひめ様は普段いったい何をしていらっしゃるのか? 世界を巡る自分探しの旅は済し崩し的に終了? と思ったらいつの間にかラストウェポン「月のドレス(もう言っちゃえ!)」を手にしているし…そもそもブランドミューズを降りた者が上位ドレスを獲得できるものなのだろうか?
ってなトコからまずは真昼のステージへ。前室での語りからBGMのように流れていた「MAKEOVER MAKEUP」がそのまま本ステージのサビに繋がるオミット仕様、ムービー自体も第75話ver.の丸バンクだったため特にコメントもなし、というか短縮丸バンクムービーに対し「前よりずっと輝いてる!」「ここまで違うなんて!」「山ごもりの成果!」なーんて絶賛コメントが続くとリアクションに困る。いやこの曲&ムービー自体は素晴らしい出来なのだけれど前と比べて云々言われちゃうと一気に白々しく。続くアリアのステージ「森のひかりのピルエット」も第77話ver.の丸バンクで(以下同文。せめて編集違いの別ver.なら以前との変化に感嘆する図も納得なのだけれど。
「ハッスルアイドルフェス!! 優勝者は……四ツ星学園の香澄真昼さんです!」
流れ的には順当とはいえステージをオミットされた方が優勝という意外(?)な結果にちょっと笑った。カンブーズの再来!?(笑。勝者真昼を讃えるスポットライト、負けたアリアは暗いステージから煌びやかな後姿を見つめる=勝者・敗者の明暗が強調され…「本気で挑んで負けて悔しい」アリアがついに勝負に目覚める? と思いきや「さすがお師匠!」とキラキラ瞳を向けていて力が抜けた。まあこのリアクションもアリアらしいとは思うものの、これでは悔しい云々のお話が空回りになってしまわないか? パァッと「さすがお師匠!」と見つめた後「でも悔しい…とっても悔しいです」くらい言わせれば筋が通ったと思うのだけど。
「これでついに決まるんだね」
「うん」
「アイカツランキングの上位4人がいよいよ発表されるんだ!」
どうやら正真正銘今回がラストチャンスだったようでついに決勝トナメ進出者が発表されるとか。そんな重要イベントを客席で呑気に見ているローラはいったい? やるべき事は全てやった、あとは自分を信じて結果を待つだけ! のように全然見えないのが辛いトコです。だったら中途半端にやる気を見せずエルザ様に負けた時点の終了モードを続けた方が体面を保てた(悔し涙が無駄にならない)かもしれない。それはそうと小春ちゃんの髪型アレンジ&私服が最高にかわいい。こんなに存在感があるキャラなのにヤマ場のカヤの外なんて信じられん。というかこの状態で残り9話ってのが信じられん。
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妖精アリアの本気の目覚め。

アバン冒頭はいつものS4テラスにいつもの面々。アイカツランキング決勝進出に向けてポイントを積んでいるきらら&レイさんを注視しつつ、自分たちも負けてはいられない!と意気アゲアゲであります。ってなトコで今回のネタ「燃えろ! ハッスルアイドルフェス!!」のエントリーページをチラリ。
「今が勝負時だよ、真昼!」
「うん! だから私このフェスに出ようと思って」
毎回書くのもアレだけれど「勝負時だよ!」とハッパ掛けてるローラ自体も決勝当落線上の参加者なわけで、前回冒頭で決勝進出へのやる気を見せていたのにどうしてこんな傍観ポジションに甘んじているのか? しかも今回イベントは正真正銘のラストチャンスとして描かれているにも関わらずローラは観客を決め込む体たらく。この土壇場でエンジンを掛けた真昼はともかく、エルザ様に敗れて決勝進出を諦めたと思ったら意気を上げたまま見物を決め込むローラはいったい何がしたいのか? ヒロインをして「本当のライバル」と言わしめたロック少女がこの佳境で何故こんな中途半端な位置にいるのか? 全くもって理解に苦しむ。
「ねぇねぇ、このフェス アリアも出てみない?」
「これに出て一番になったらきっと決勝トーナメントに出られるよ!」
「ほよ~?」
一方お船サイドでも同様の現象が起きていました。やはり当落線上のきららがアリアにハッパを掛けるこの一幕はどうしても「他人に言う前に自分も出なよ」と言いたくなる。「すっごくいい所にいる」「本気を出さないと抜かれちゃう」などなど全てのセリフがきらら自身にも当てはまるのだから。というかアリア「も」ってくらいだからきららも当然出るものだ思っていた。そんな中アイドル同士の競い合いにピンと来ず「楽しいアイカツが大好き」というスタイルを崩さない天然妖精、しかし上辺の「楽しい」だけでは真の楽しさ・喜びを味わえない、それが今回の1つのポイントであります。

勝負のフェスへ向けて一人レッスン室に篭もる真昼。夜遅くまで息を切らせてレッスンを重ねるもまだまだ納得いかず「ハッスルよ!」と自分を奮い立たせ…今どきハッスルて、というか言葉のニュアンスが「高いテンションをさらに上げる」ようなイメージなので使いどころが違うような気がする。しんどい所で奮起するなら「ファイト!」じゃない? ってなトコへパリの夜空様からサヴァサヴァの電話が掛かってきました。
「エルザさんは太陽のドレスを手に入れた。でも勝負はドレスだけで決まるわけじゃない」
「そのとおりよ。ドレスを纏う者次第でドレスの輝きは無限に引き出される」
世界を巡った結論として「ドレスを制する者がアイカツを制す」と語ったひめ様のお言葉をあっさり卓袱台返す香澄姉妹に一瞬言葉を失った。まあ言わんとする事は判りますし真昼の気合い・覚悟を示すヒトコマではありますが、ドレス自体が最重要勝負アイテムである本シリーズポリシーを作品最上位(?)キャラにわざわざ言わせた直後にこの会話は「では何が正義なのか?」と思わざるを得ない。小さいお友達は混乱してしまわないか? 夜空の月をお姉様に見立てて話す真昼、対する夜空様は(真昼の)太陽光を燦々と浴びながら話していて、姉妹の互いへの思いや絆が伝わる演出は良かった。夜空様の渡仏が活きようというもの。
「私の海王星コーデをもっと輝かせるためには今のままじゃダメなの」
「相変わらずね。でもちょっとかわいそう」
「私は大好きだけどな。今の真昼も」
ともあれ決勝トナメに向けて自分を変えたい真昼へ夜空様は「かわいそう」と意味深なヒトコトを投げかけます。対する真昼は言葉の意味を理解できずキョトン。これは必死な時ほど自分の事が見えなくなってしまう=(必死の中で見失っている)今日まで頑張って来た自分を否定しないでという事でしょう(前振り。いや夜空様はどんな真昼も大好きなので言葉の真意が見えにくいけど。
「私の分は部屋へ」
明けて翌朝のお船ではテーブルを囲む三人の所へわざわざ出向いてぼっちメシを宣言するエルザ様の姿が。こんなの「エルザ様来ないね」→「エルザ様はお部屋で召し上がっております」の方が自然でしょうにわざわざ言いに来させるなんてイヤガラセか!(笑。というかサッサと立ち去る後姿を温かく見守るレイさんや「寂しそう」と語るアリアのリアクションなどなど、この絵面だと拗ねた子供のハンストみたいでエルザ様がどんどん小物に見えて何だかなあ。毛玉が歩いてる後姿にも切迫感を感じませんし(笑

「食べながらアイカツ!?」
一方四ツ星ではアイドル養成ギプス(違)を締めて食事→ランニングと真昼のアイカツがボルテージアップ! ってな様子を遠目に見守る二人…現時点ですっかりカヤの外のあこ&小春ちゃんはラストまでに活躍の目はあるのか? というかあこにゃんこは男関係をきっちり精算するように!
「ほよ~、楽しそうです!」
「うっ…楽しく…とても楽しくありません!」
そんなこんなでランニング中の真昼と行き会ったアリアは見慣れぬ新機軸に瞳を輝かせ、興味の赴くままアイカツギプスを体験するも…ギッチギチのギプスに締め上げられて床に転がりこの有り様です。あららかわいい(笑。今や涼しい顔で使いこなしている真昼の初体験時を思い出すヒトコマでもあります。ツバサ先輩&夜空様の前で無様に転がっていた真昼が今や指導する立場になったのだなあ(しみじみ。しかし歯を食いしばって反骨溢るる当時の真昼と違ってアリアは辛いだけのアイカツに疑問を持ち、どうしてこんな事ができるのか?と真昼に詰め寄り――
「本気だからかな。本気だから負けたくないし、負けないために頑張れるの」
アイカツに対し「勝負」の概念が無いアリアは真昼の言葉を聞いてもピンと来ず、続く打ち合わせ現場でも「本気」の意味が解けずポ~っと上の空。そんなアリアから事情を聞いたひめ様は笑顔で道を示します。
「なら方法は一つね」

「真昼さんのアイカツを勉強させてください!」
フェス前の総仕上げとして山ごもりを宣言した真昼のトコへ現れたアリアは深々と頭を下げて同行をお願い、突然の申し出に一瞬面食らった真昼でしたがキッと表情を締め覚悟を問うて一緒の山ごもり修行を許すのでした。とりあえず出発前に片眉を剃り落とさないと(違
この終盤に珍しい組合わせで始まった山ごもり展開は、お約束どおり連なる山の崖場をうんせうんせと登るシーンから。しかし険しい崖を素手で登っても大した苦行に感じない…垂直に切り立った断崖をミニスカのまま登っちゃう世界ですから(笑。そしてようやく辿り着いた頂上で望んだ絶景に感激も束の間、武道家真昼は自分を鍛えてくれる大いなる自然へ深く一礼。景色に見とれて気を抜いていたアリアが慌てて真昼に倣うヒトコマがそれっぽくて良い良い。
「ここへ来たのはひと言で言えば五感を鍛えるためよ」
「見る事、聞く事、嗅ぐ事、触れる事、そして味わう事。自然と一体となってその力を研ぎ澄ますの」
「ほよ? 全然わかりません」
そりゃいきなりそんなん言われても判らんだろう(笑。というか結構な大荷物を背負っていたため野営&大自然の賄い(川魚を焼いて食うとか野生の猪を捕まえて牡丹鍋を作るとか)くらい踏み込むと思いきや全然そんな事は無かった。あなたが毎日食べているステーキはこういう風に作られているのよ的なトラウマを植え付けてあげたい(そんな。いやそこまでやらんにしても、わざわざ溜めて「味わう事」なんて言うから大自然ディナーを期待してしまった。またこのテの展開だとテントから夜空を眺めて語り合うシーンが定番だろうにそれも無し。ともあれよく判っていないアリアへ「実践あるのみ」と気を吐いてAパート引き。押忍!

「五感全てを使って岩の鼓動を感じるの」
さっそく始まった山ごもり修行はまず大岩の上で気合い一閃! アイドルとは思えぬ鬼気迫る表情で突き立てた拳は見事大岩を真っ二つに…さすが地球割りの真昼にとって岩割りなど造作もありません。なーんて見事な岩割りを見たアリアは大感激、続いて「鼓動」に関する曰くを聞くとさっそく挑戦であります! 構えはサマになってるけどいきなり無茶すぎ! って案の定(笑。というかナチュラルなおムネタッチは見てるこっちの鼓動が(以下略
「ほよ~! 全然取れてませーん!」
続く修行は目隠しでの落ち葉キャッチ。視覚を遮断=他の感覚を研ぎ澄ましてひらひら舞い落ちる落ち葉を次々とキャッチする真昼、やってる事は紛れもなく山ごもり修行の定番なれど気迫や練度などもはやアイドルではない何か…「これってアイカツか?」とツッコむキャラがいないのが残念ナリ。一方アリアは先と同様気合い&構えはいっぱしでしたが1枚も取れず、それでも頑張って続けるも足をもつれさせて転んでしまい、ズレた目隠しから覗く表情もすっかりシオシオに。とっても無理です~。

「楽しいだけじゃ自分を超えられない」
「どんなに辛くても私は私に勝つわ」
いつの世も最大の敵は自分であり、今日の自分を乗り越えるため、明日の自分が最強と言えるように日夜鍛練を重ねる。そのためなら辛い修行も厭わない。まあ言ってしまうと武者修行のテンプレみたいなものですが、真昼のキャラ性=清廉な武道家として描くのならいっそ「克己復礼」の境地に達してしまった方が痺れたかもしれない。ヤマ場を控えた自己鍛錬の総仕上げ、俗世の欲を忘れ感覚を研ぎ澄ます事で結果は自ずと付いて来る的な。その点フェス優勝や決勝進出など我欲を規範とした真昼はまだまだって事かも(笑。ともあれそんな真昼の凛々しい横顔を覗いたアリアは感銘を受け、諦めていた落ち葉キャッチに再挑戦! 臨む気合いの変化かあと一歩の描写が続き、そして極限の集中力を示す黒バックからついに1枚の落ち葉をキャッチ! 無理と思って突っ伏していたアリアが自分を超えた=辛いだけと思っていた修行が喜びに替わった瞬間であります。
最後の修行はお約束(?)の滝行です。白装束に着替えた二人は激しい滝に打たれ、武道家真昼はもちろんアリアも頑張って耐えていたものの…日が傾く頃まで続けるうちアリアはついに倒れてしまいます。何時間打たれてたんだ!?
「私ダメです…全然ダメです」
「そんな事ないわ!」
「そんな風に言ったら今まで頑張ったアリアちゃんがかわいそうじゃない!」
滝行に耐えきれなかった弱い自分を責めるアリア、励ます真昼。それはまさに夜空お姉ちゃんとの会話と同じで…自分が言われて判らなかった言葉の意味を自分が発して理解するというなかなか上手い作りでした。「頑張った自分を認めてあげて」とアリアの頭をポンポンした手を自分の頭に当てる一連も良かった。
「悔しいんです…とっても悔しいんです」
「それは本気になった証拠ね。本気なほど悔しいものよ」
そして涙を溜めて「悔しさ」を伝えたアリアは「本気」の意味をようやく知った。才能と楽しさだけでここまで来た天然妖精が向上心を手に入れて、さてここからの成長が楽しみ!と思ったトコで残り9週しかない現実に心が砕ける。ううう。ともあれ本気のアイカツに意気を上げるアリアへ「とっても良いアイデア」を伝えて山ごもり終了。

というわけで真昼曰くの良いアイデア、「燃えろ! ハッスルアイドルフェス!!」の当日へ。会場に駆けつけたいつものみなさんによるとアリアが急遽参加するとか…決勝進出がほぼ内定しているゆめはともかく当落線上のローラが呑気に見物していてやっぱりモニョる。そういやナチュラルに溶け込んでいるひめ様に何やら笑ってしまった。アリア参入以来本編に出たり出なかったりするひめ様は普段いったい何をしていらっしゃるのか? 世界を巡る自分探しの旅は済し崩し的に終了? と思ったらいつの間にかラストウェポン「月のドレス(もう言っちゃえ!)」を手にしているし…そもそもブランドミューズを降りた者が上位ドレスを獲得できるものなのだろうか?
ってなトコからまずは真昼のステージへ。前室での語りからBGMのように流れていた「MAKEOVER MAKEUP」がそのまま本ステージのサビに繋がるオミット仕様、ムービー自体も第75話ver.の丸バンクだったため特にコメントもなし、というか短縮丸バンクムービーに対し「前よりずっと輝いてる!」「ここまで違うなんて!」「山ごもりの成果!」なーんて絶賛コメントが続くとリアクションに困る。いやこの曲&ムービー自体は素晴らしい出来なのだけれど前と比べて云々言われちゃうと一気に白々しく。続くアリアのステージ「森のひかりのピルエット」も第77話ver.の丸バンクで(以下同文。せめて編集違いの別ver.なら以前との変化に感嘆する図も納得なのだけれど。
「ハッスルアイドルフェス!! 優勝者は……四ツ星学園の香澄真昼さんです!」
流れ的には順当とはいえステージをオミットされた方が優勝という意外(?)な結果にちょっと笑った。カンブーズの再来!?(笑。勝者真昼を讃えるスポットライト、負けたアリアは暗いステージから煌びやかな後姿を見つめる=勝者・敗者の明暗が強調され…「本気で挑んで負けて悔しい」アリアがついに勝負に目覚める? と思いきや「さすがお師匠!」とキラキラ瞳を向けていて力が抜けた。まあこのリアクションもアリアらしいとは思うものの、これでは悔しい云々のお話が空回りになってしまわないか? パァッと「さすがお師匠!」と見つめた後「でも悔しい…とっても悔しいです」くらい言わせれば筋が通ったと思うのだけど。
「これでついに決まるんだね」
「うん」
「アイカツランキングの上位4人がいよいよ発表されるんだ!」
どうやら正真正銘今回がラストチャンスだったようでついに決勝トナメ進出者が発表されるとか。そんな重要イベントを客席で呑気に見ているローラはいったい? やるべき事は全てやった、あとは自分を信じて結果を待つだけ! のように全然見えないのが辛いトコです。だったら中途半端にやる気を見せずエルザ様に負けた時点の終了モードを続けた方が体面を保てた(悔し涙が無駄にならない)かもしれない。それはそうと小春ちゃんの髪型アレンジ&私服が最高にかわいい。こんなに存在感があるキャラなのにヤマ場のカヤの外なんて信じられん。というかこの状態で残り9話ってのが信じられん。
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