2018-02-16(Fri)
アイカツスターズ! #94 真昼の輝き
決勝トーナメント セミファイナル2戦目!

本当に目指すべきものは何?


前回の第1ステージに続いて2戦目は真昼vsエルザ様の太陽対決であります。ってなノリで真正面からの対決を期待したかったけれど…そもそも接点がほとんど無く係る因縁も無い二人に今さらガチンコのぶつかり合いを求める方が無理筋なのかもしれない。ともあれそんなこんなで2戦目前のお昼休み、初戦を終えて緊張が解けたゆめは腹をペコらせこの顔です。あらかわいい。そんなゆめを迎えたいつものみなさんは午後の対戦を控えた真昼を気に掛け差し入れを画策。こっちもまたみんなかわいい! さすがシリーズの佳境だけに作画も気合い入ってますなあ。そんな折り 当の真昼は控え室の鏡を前に気合いを入れつつ、しかし何やら難しい表情を浮かべていました。対戦直前に一体何を悩んでいるのか?
「二人ともそんな呑気に構えてていいのか?」
その頃VIPルーム(?)で一息中のお歴々。始終クールを貫きながら本心は誰より優しいツバサ先輩、かわいい後輩の対決を心底心配ヤキモキしまくる表情に心根が表れています。こういうトコもっと見たかったなあ。ってな心配性をひめ様にからかわれると矛先は夜空様へ、しかしさすが夜空様はかわいい妹を完全に信頼し穏やかな笑みを浮かべています。曰く――
「あの子の輝きは太陽にもかき消されない」
セリフと共に窓外の太陽へ目をやり、そこからエルザ様の太陽ドレスへ繋ぐシーンチェンジはいい感じに対決気分を盛り上げます。こんな印象的な繋ぎを見たらこれまで明かされざる因縁(?)でも期待しちゃうじゃん?(何もありません。そのエルザ様はド派手な太陽ポジションの割りに悲壮感溢るる表情を浮かべて対戦に臨むフクザツな胸中をチラリ…なのに今回対決前の出番がこれきりという。何なんだ!

さて差し入れを持って馳せ参じたみなさんは空っぽの控え室に戸惑って右往左往、するとすかさずあこにゃんこのカタカタピンポン(笑)が発動し…「これ久々に見た」と驚くゆめが率直すぎて笑った。覚えている限りではあこ駅長が印象に残っているけど実際いつ以来なんだろ?
「真昼姐さんを応援しに駆け付けたけど…」
「とてもそんな雰囲気じゃ…」
「ハンパではありません」
その頃真昼は会場の裏庭で瓦を割りまくっていました。そして鬼気迫る表情を影から見守る3人…第34話で登場したスーザン、モニカ、エイミーの元ギャル3人組であります。この子たちは非常にいいキャラだったのに以降の絡みがあまり見られず惜しかった。それだけにこの佳境での出番は嬉しかったり。ってなトコへアリアが加わって弟子チーム結成? リアクションでかすぎ!(笑。そんな丸目作画も妙にかわいくて思わずニマニマほっこりしちゃいます。

さて珍しく当たったカタカタピンポン(このネーミング秀逸よね)に導かれて裏庭へ来たゆめたちは瓦娘と無事に合流、ところが大切な対戦前にも関わらずその表情は曇っていて――
「私、何のためにステージに立つんだろう?」
ずっと目指した姉に勝ち、S4になってからは名を汚さぬよう努力を重ね、そして今の立場に至った真昼は、目指す物が違う相手と競い合う意味に悩み、無意味な戦いへのモチベーションを失いかけていた。がむしゃらに決勝トナメを目指していた頃には気付かなかったけれど、いざ本番を控えて立ち止まった途端に浮かんだ疑問。何のために戦う? 勝つって何? そんな禅問答の如く疑問へ明確に答えられる者はおらず、まんじりとした沈黙が暫し流れ――
「それは…」
「きゃー!!!」
「すいませーん、ちょっと強く押しすぎちゃいました~」
いつになく真顔のあこが口を開いたその刹那、アリアに押された三人娘がダダーッと流れ込んできてあら大変(笑。重なるミニスカ脚が眩しい! そういやルーズソックスって最近見ないね。
「真昼姐さん、あの…その…えっと…1たす1は?」
「ん? え? 2?」
「ううん、ニ~~~っす!」
以前の特別レッスンで真昼姐さんから教わった「ステージは笑顔で歩く、思いっきり楽しむ」を教わったとおりに返すスーザン、さらに弟子アリアも「本気じゃないから楽しくない?」とこれまた教わった事をそのまま返し…強烈なブーメランを受けてなお沈む真昼の真摯さ未熟さが見て取れるヒトコマです。2年生組の中ではダントツに人格者っぽいけれど、中身は元々妹キャラだけに下(弟子)から弱みを突き上げられると対処しきれないのかもしれない。これがお姉ちゃんキャラだったら上手く受け流しちゃうでしょうし。
「ふぅ…実は私困ってるんだよね」
そんな膠着した空気を打ち破ったローラのヒトコト。わざとらしい困り顔(笑)で聞こえるように呟いた困り事とは「決勝でゆめと真昼のどっちを応援するか?」、すなわち真昼の勝利を信じて決勝カードを心配していた…言外の信頼・応援は瞬く間に小春ちゃん&あこにゃんこにも伝わって同様の応援を送り、弟子一同もそれに続き、対する真昼はみんなの思いを受け止めて一瞬表情を明るくするも、しかしつぎの瞬間表情を曇らせ走り去ってしまいます。大丈夫か真昼!?

CM明けてBパートはさっそく真昼を追ったゆめ。そして開口一番「私 待ってるから!」と強い瞳で訴えます。すると――
「その必要は無いわ。私がすぐに追い付いてみせるから」
憑き物が落ちたようにすっきりした表情で力強い言葉、そして駆け出した二人は大きくジャンプしてアイカツハイタッチ! つまり先の曇り顔は周囲の応援に気付かず悩んでいた自分への戒め、ってなトコへ現れたゆめのヒトコトが意気の堰を切ったという事でしょう。まったく心配させちゃって。また「待たずとも追い付く」というスタイルが真昼らしさを表すと共に後への振りにもなっていてちょっと感心。
というわけで始まったセミファイナル第2ステージはエルザ様の先攻です。不敵な笑顔で太陽ドレスのカードを構えたエルザ様はいつもの流れでコーデチェンジシステムへ駆け…カードセットのエフェクトやキメのツバサがプロミネンス仕様になっていて驚き! さすが最高のドレスはエフェクトもド派手であります。そこから始まったエルザ様ステージは何と「Forever Dream」、太陽ドレスを発動させた「The only sun light」は決勝用に温存なのか!?(実も蓋も。注目のムービーは衣装が太陽ドレスに変更されたのはもちろん、カメラ割りやエフェクトなどなど全体的にリファインされた新バージョンでした。そりゃセミファイナルステージをして「さすが!」と言わせるにはやはりこうでないと。つまり両者丸バンクだった第1ステージは何だったんだ?とちょっと言いたい(笑。SpAは太陽系アピールでしたが太陽ドレス名物(?)のプロミネンスバーニングは無し。これまた決勝への温存だろうか。
「あの輝き…まさしく太陽のドレスの名にふさわしい」
「大丈夫、心配いらないよ」
「真昼ちゃんだって名前のとおり、眩しい光でみんなを優しく包むお空の光だもん」
同じ曲でもムービーが新ver.だと驚愕の説得力もアリアリ、続くゆめのセリフも先のとおり仲間への信頼を感じさせます。ただ惜しむらくは両者の「太陽の輝き」の違いをセリフだけではなく本編中で訴えかけてほしかった。まあそれをしっかり描いた上で真昼が負けてしまうと実も蓋も無くなってしまうジレンマが…いやはや話作りは難しい。

「太陽の輝きに目が眩んで、私にはエルザさんしか見えてなかった」
「でも本当に目指すべきは太陽の向こうで輝いている一番星」
対する真昼は勝負の直前に「目指すべきもの」に気付く。目先の相手に気を取られて悩んだ事で周囲の思いに気付き、それを経て目先の相手を超えた場所に気付いたのでした。この演出・展開を見ると決勝をトーナメントにした意味が判ろうというもの…とはいえ今のトコゆめがエルザ様以上の存在に見えないため絵面ほどの感銘を覚えないのがツライ(笑
そして始まった真昼ステージはこれまた既出の定番曲「MAKEOVER MAKEUP」でしたが、これまたセミファイナル用にリファインされた新ムービーでありました。真昼ってばスタッフに愛されてるな!(笑。所々既出カットを交えながら寄り引きのメリハリを効かせた新ver.は好印象、大きな壁に立ち向かう真昼の気迫が伝わってくる(気がする)ステージでした。

「第2ステージの勝者はエルザ・フォルテさんに決定でございます!」
誰しも感激を漏らす真昼ステージを終えて結果発表。観客の反応に呼応するよう真昼のゲージが優位に伸び、息を呑んで見守る中でセンターを越えて色めき立つ真昼。ところが次の瞬間エルザ様に押し切られあっさり逆転されてご覧の結果へ。まあほぼ既定路線とはいえこの流れで負けると結構しょんぼりしちゃいます(笑。しかし真昼は武道家らしく潔く負けを認めて礼を尽くし、対するエルザ様は声掛けどころか振り返りもせず去っていくという絵に描いたような高慢スタイルをキープ。やはり彼女はこうでないと。
などとステージ上では殊勝な敗者の振る舞いを見せていた真昼でしたが、自分の名が無い決勝カードへ切り替えられた対戦表示に項垂れてトボトボ…対戦前との対比が効いてかなり響くヒトコマです。そんな真昼に誰かからメールが届き、そのまま控え室のドアを開けるといつもの仲間が待ち構えておりました。
「真昼!」
「あにょ…そにょ…」
「はぁ…」
真昼を迎えたは良いけれど上手い慰めが出てこないあこかわいい(笑。対する真昼は深い溜息を吐いていかにも落ち込み、ってな様子に思わずネコ化しちゃうあこにゃんこでしたが。
「楽しかった!」
「え?」
溜息から一転した満面笑顔で楽しさを伝えるとテーブルに置かれた差し入れをパクっと! この変わり身に目を丸くして戸惑うあこにゃんこがまたかわいかった(笑。対戦表示を突き付けられて一瞬沈んだものの先のメール&温かく迎えてくれた仲間たちを前にいつまで落ち込んでいられない。こんな風に切り替えられるようになったのはみんなとの繋がりとS4の誇り。
「私たちは2年生。同じS4のゆめと競い合うチャンスはまだまだいくらでもあるもの」
「そ、そうですわよね!」
「わからないわよ?」
「ちょっとローラ!」
早くも次の対戦チャンスに目を向ける真昼、同意するあこ。ところがローラは丸く収まり掛けていたシーンに思いきり水をぶっかけてあこは再びあわあわに…あこってばホントいい子だなあ。しかしてその言葉の真意は――
「だって次のS4がどうなるかはまだわからないし」
「そうでしょ、小春」
安泰と思われた美組トップへの挑戦、ゆめと立ったステージをきっかけに新たな目標を見出した小春ちゃんの宣戦布告であります。
「私、待たないわよ?」
「うん! 追い付いてみせるから!」
後続を待たない真昼スタイル。それは先のゆめとの会話から立場が入れ替わっても変わらず、対する小春ちゃんのモチベーションにもなった。いやはや小春ちゃんも立派になったなあ。惜しむらくは件の次期S4戦やその後の描写がほぼ絶たれてしまった事か。次作フレンズのプロモが流れ始めていよいよお別れを実感し始めた今日この頃、いろいろ粗はあるものの何だかんだ言いながらスターズの終了が寂しくてたまらない。ううむ。番組とのお別れは慣れてるつもりでなかなか慣れないものです(笑。ともあれそんなみんなの意気もアゲアゲ、円陣組んでアイカーツ!と笑顔を弾かせて綺麗な締めでした。

と思ったら夜空様との一幕へ続きます(笑。先のメールは夕陽の展望台での待ち合わせ、ほどなくやってきたお姉ちゃんの顔を見た途端に負けてしまった申し訳なさと悔しさが溢れ出し…みんなの前では明るく吹っ切れていたものの、そりゃ負けたら悔しいに決まってます。するとお姉ちゃんは昨年のS4戦で負けた悔しさを打ち明け――
「あははは…何だそうだったんだ!」
逞しく育った妹へ姉の余裕を見せていた夜空様もじつは悔しかった。立場や続柄を超えた敗者の悔しさは正しく本気の証でありましょう。そんな似た者姉妹を夕陽が優しく包み込み、その後S4城でダベる二人を香澄姉妹の象徴たるお月様が見守って今度こそ綺麗な締め。しかし仲良いなもう! 妹モード全開の甘えたちゃんとS4モードのシュッとした美組トップ、そんな真昼のコントラストを作品中でもっと見たかった。これほど仲良くなれた二人とももうすぐお別れと思うとホント寂しい。
というわけで次回はついにアイカツランキングファイナル。ゆめvsエルザ様の戦いの行方は? そして後に控えるラスボス(?)ひめ様の動向や如何に?
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本当に目指すべきものは何?


前回の第1ステージに続いて2戦目は真昼vsエルザ様の太陽対決であります。ってなノリで真正面からの対決を期待したかったけれど…そもそも接点がほとんど無く係る因縁も無い二人に今さらガチンコのぶつかり合いを求める方が無理筋なのかもしれない。ともあれそんなこんなで2戦目前のお昼休み、初戦を終えて緊張が解けたゆめは腹をペコらせこの顔です。あらかわいい。そんなゆめを迎えたいつものみなさんは午後の対戦を控えた真昼を気に掛け差し入れを画策。こっちもまたみんなかわいい! さすがシリーズの佳境だけに作画も気合い入ってますなあ。そんな折り 当の真昼は控え室の鏡を前に気合いを入れつつ、しかし何やら難しい表情を浮かべていました。対戦直前に一体何を悩んでいるのか?
「二人ともそんな呑気に構えてていいのか?」
その頃VIPルーム(?)で一息中のお歴々。始終クールを貫きながら本心は誰より優しいツバサ先輩、かわいい後輩の対決を心底心配ヤキモキしまくる表情に心根が表れています。こういうトコもっと見たかったなあ。ってな心配性をひめ様にからかわれると矛先は夜空様へ、しかしさすが夜空様はかわいい妹を完全に信頼し穏やかな笑みを浮かべています。曰く――
「あの子の輝きは太陽にもかき消されない」
セリフと共に窓外の太陽へ目をやり、そこからエルザ様の太陽ドレスへ繋ぐシーンチェンジはいい感じに対決気分を盛り上げます。こんな印象的な繋ぎを見たらこれまで明かされざる因縁(?)でも期待しちゃうじゃん?(何もありません。そのエルザ様はド派手な太陽ポジションの割りに悲壮感溢るる表情を浮かべて対戦に臨むフクザツな胸中をチラリ…なのに今回対決前の出番がこれきりという。何なんだ!

さて差し入れを持って馳せ参じたみなさんは空っぽの控え室に戸惑って右往左往、するとすかさずあこにゃんこのカタカタピンポン(笑)が発動し…「これ久々に見た」と驚くゆめが率直すぎて笑った。覚えている限りではあこ駅長が印象に残っているけど実際いつ以来なんだろ?
「真昼姐さんを応援しに駆け付けたけど…」
「とてもそんな雰囲気じゃ…」
「ハンパではありません」
その頃真昼は会場の裏庭で瓦を割りまくっていました。そして鬼気迫る表情を影から見守る3人…第34話で登場したスーザン、モニカ、エイミーの元ギャル3人組であります。この子たちは非常にいいキャラだったのに以降の絡みがあまり見られず惜しかった。それだけにこの佳境での出番は嬉しかったり。ってなトコへアリアが加わって弟子チーム結成? リアクションでかすぎ!(笑。そんな丸目作画も妙にかわいくて思わずニマニマほっこりしちゃいます。

さて珍しく当たったカタカタピンポン(このネーミング秀逸よね)に導かれて裏庭へ来たゆめたちは瓦娘と無事に合流、ところが大切な対戦前にも関わらずその表情は曇っていて――
「私、何のためにステージに立つんだろう?」
ずっと目指した姉に勝ち、S4になってからは名を汚さぬよう努力を重ね、そして今の立場に至った真昼は、目指す物が違う相手と競い合う意味に悩み、無意味な戦いへのモチベーションを失いかけていた。がむしゃらに決勝トナメを目指していた頃には気付かなかったけれど、いざ本番を控えて立ち止まった途端に浮かんだ疑問。何のために戦う? 勝つって何? そんな禅問答の如く疑問へ明確に答えられる者はおらず、まんじりとした沈黙が暫し流れ――
「それは…」
「きゃー!!!」
「すいませーん、ちょっと強く押しすぎちゃいました~」
いつになく真顔のあこが口を開いたその刹那、アリアに押された三人娘がダダーッと流れ込んできてあら大変(笑。重なるミニスカ脚が眩しい! そういやルーズソックスって最近見ないね。
「真昼姐さん、あの…その…えっと…1たす1は?」
「ん? え? 2?」
「ううん、ニ~~~っす!」
以前の特別レッスンで真昼姐さんから教わった「ステージは笑顔で歩く、思いっきり楽しむ」を教わったとおりに返すスーザン、さらに弟子アリアも「本気じゃないから楽しくない?」とこれまた教わった事をそのまま返し…強烈なブーメランを受けてなお沈む真昼の真摯さ未熟さが見て取れるヒトコマです。2年生組の中ではダントツに人格者っぽいけれど、中身は元々妹キャラだけに下(弟子)から弱みを突き上げられると対処しきれないのかもしれない。これがお姉ちゃんキャラだったら上手く受け流しちゃうでしょうし。
「ふぅ…実は私困ってるんだよね」
そんな膠着した空気を打ち破ったローラのヒトコト。わざとらしい困り顔(笑)で聞こえるように呟いた困り事とは「決勝でゆめと真昼のどっちを応援するか?」、すなわち真昼の勝利を信じて決勝カードを心配していた…言外の信頼・応援は瞬く間に小春ちゃん&あこにゃんこにも伝わって同様の応援を送り、弟子一同もそれに続き、対する真昼はみんなの思いを受け止めて一瞬表情を明るくするも、しかしつぎの瞬間表情を曇らせ走り去ってしまいます。大丈夫か真昼!?

CM明けてBパートはさっそく真昼を追ったゆめ。そして開口一番「私 待ってるから!」と強い瞳で訴えます。すると――
「その必要は無いわ。私がすぐに追い付いてみせるから」
憑き物が落ちたようにすっきりした表情で力強い言葉、そして駆け出した二人は大きくジャンプしてアイカツハイタッチ! つまり先の曇り顔は周囲の応援に気付かず悩んでいた自分への戒め、ってなトコへ現れたゆめのヒトコトが意気の堰を切ったという事でしょう。まったく心配させちゃって。また「待たずとも追い付く」というスタイルが真昼らしさを表すと共に後への振りにもなっていてちょっと感心。
というわけで始まったセミファイナル第2ステージはエルザ様の先攻です。不敵な笑顔で太陽ドレスのカードを構えたエルザ様はいつもの流れでコーデチェンジシステムへ駆け…カードセットのエフェクトやキメのツバサがプロミネンス仕様になっていて驚き! さすが最高のドレスはエフェクトもド派手であります。そこから始まったエルザ様ステージは何と「Forever Dream」、太陽ドレスを発動させた「The only sun light」は決勝用に温存なのか!?(実も蓋も。注目のムービーは衣装が太陽ドレスに変更されたのはもちろん、カメラ割りやエフェクトなどなど全体的にリファインされた新バージョンでした。そりゃセミファイナルステージをして「さすが!」と言わせるにはやはりこうでないと。つまり両者丸バンクだった第1ステージは何だったんだ?とちょっと言いたい(笑。SpAは太陽系アピールでしたが太陽ドレス名物(?)のプロミネンスバーニングは無し。これまた決勝への温存だろうか。
「あの輝き…まさしく太陽のドレスの名にふさわしい」
「大丈夫、心配いらないよ」
「真昼ちゃんだって名前のとおり、眩しい光でみんなを優しく包むお空の光だもん」
同じ曲でもムービーが新ver.だと驚愕の説得力もアリアリ、続くゆめのセリフも先のとおり仲間への信頼を感じさせます。ただ惜しむらくは両者の「太陽の輝き」の違いをセリフだけではなく本編中で訴えかけてほしかった。まあそれをしっかり描いた上で真昼が負けてしまうと実も蓋も無くなってしまうジレンマが…いやはや話作りは難しい。

「太陽の輝きに目が眩んで、私にはエルザさんしか見えてなかった」
「でも本当に目指すべきは太陽の向こうで輝いている一番星」
対する真昼は勝負の直前に「目指すべきもの」に気付く。目先の相手に気を取られて悩んだ事で周囲の思いに気付き、それを経て目先の相手を超えた場所に気付いたのでした。この演出・展開を見ると決勝をトーナメントにした意味が判ろうというもの…とはいえ今のトコゆめがエルザ様以上の存在に見えないため絵面ほどの感銘を覚えないのがツライ(笑
そして始まった真昼ステージはこれまた既出の定番曲「MAKEOVER MAKEUP」でしたが、これまたセミファイナル用にリファインされた新ムービーでありました。真昼ってばスタッフに愛されてるな!(笑。所々既出カットを交えながら寄り引きのメリハリを効かせた新ver.は好印象、大きな壁に立ち向かう真昼の気迫が伝わってくる(気がする)ステージでした。

「第2ステージの勝者はエルザ・フォルテさんに決定でございます!」
誰しも感激を漏らす真昼ステージを終えて結果発表。観客の反応に呼応するよう真昼のゲージが優位に伸び、息を呑んで見守る中でセンターを越えて色めき立つ真昼。ところが次の瞬間エルザ様に押し切られあっさり逆転されてご覧の結果へ。まあほぼ既定路線とはいえこの流れで負けると結構しょんぼりしちゃいます(笑。しかし真昼は武道家らしく潔く負けを認めて礼を尽くし、対するエルザ様は声掛けどころか振り返りもせず去っていくという絵に描いたような高慢スタイルをキープ。やはり彼女はこうでないと。
などとステージ上では殊勝な敗者の振る舞いを見せていた真昼でしたが、自分の名が無い決勝カードへ切り替えられた対戦表示に項垂れてトボトボ…対戦前との対比が効いてかなり響くヒトコマです。そんな真昼に誰かからメールが届き、そのまま控え室のドアを開けるといつもの仲間が待ち構えておりました。
「真昼!」
「あにょ…そにょ…」
「はぁ…」
真昼を迎えたは良いけれど上手い慰めが出てこないあこかわいい(笑。対する真昼は深い溜息を吐いていかにも落ち込み、ってな様子に思わずネコ化しちゃうあこにゃんこでしたが。
「楽しかった!」
「え?」
溜息から一転した満面笑顔で楽しさを伝えるとテーブルに置かれた差し入れをパクっと! この変わり身に目を丸くして戸惑うあこにゃんこがまたかわいかった(笑。対戦表示を突き付けられて一瞬沈んだものの先のメール&温かく迎えてくれた仲間たちを前にいつまで落ち込んでいられない。こんな風に切り替えられるようになったのはみんなとの繋がりとS4の誇り。
「私たちは2年生。同じS4のゆめと競い合うチャンスはまだまだいくらでもあるもの」
「そ、そうですわよね!」
「わからないわよ?」
「ちょっとローラ!」
早くも次の対戦チャンスに目を向ける真昼、同意するあこ。ところがローラは丸く収まり掛けていたシーンに思いきり水をぶっかけてあこは再びあわあわに…あこってばホントいい子だなあ。しかしてその言葉の真意は――
「だって次のS4がどうなるかはまだわからないし」
「そうでしょ、小春」
安泰と思われた美組トップへの挑戦、ゆめと立ったステージをきっかけに新たな目標を見出した小春ちゃんの宣戦布告であります。
「私、待たないわよ?」
「うん! 追い付いてみせるから!」
後続を待たない真昼スタイル。それは先のゆめとの会話から立場が入れ替わっても変わらず、対する小春ちゃんのモチベーションにもなった。いやはや小春ちゃんも立派になったなあ。惜しむらくは件の次期S4戦やその後の描写がほぼ絶たれてしまった事か。次作フレンズのプロモが流れ始めていよいよお別れを実感し始めた今日この頃、いろいろ粗はあるものの何だかんだ言いながらスターズの終了が寂しくてたまらない。ううむ。番組とのお別れは慣れてるつもりでなかなか慣れないものです(笑。ともあれそんなみんなの意気もアゲアゲ、円陣組んでアイカーツ!と笑顔を弾かせて綺麗な締めでした。

と思ったら夜空様との一幕へ続きます(笑。先のメールは夕陽の展望台での待ち合わせ、ほどなくやってきたお姉ちゃんの顔を見た途端に負けてしまった申し訳なさと悔しさが溢れ出し…みんなの前では明るく吹っ切れていたものの、そりゃ負けたら悔しいに決まってます。するとお姉ちゃんは昨年のS4戦で負けた悔しさを打ち明け――
「あははは…何だそうだったんだ!」
逞しく育った妹へ姉の余裕を見せていた夜空様もじつは悔しかった。立場や続柄を超えた敗者の悔しさは正しく本気の証でありましょう。そんな似た者姉妹を夕陽が優しく包み込み、その後S4城でダベる二人を香澄姉妹の象徴たるお月様が見守って今度こそ綺麗な締め。しかし仲良いなもう! 妹モード全開の甘えたちゃんとS4モードのシュッとした美組トップ、そんな真昼のコントラストを作品中でもっと見たかった。これほど仲良くなれた二人とももうすぐお別れと思うとホント寂しい。
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