2008-10-21(Tue)
ソウルイーター #29 復活のメデューサ!~蜘蛛と蛇、因縁の再会?~
メデューサ再び!

見た目は幼女、中身は蛇魔女。

蛇の形をした雲に見入るレイチェル。ふと鳴き声に気付いて路地を覗くと一匹の犬がいました。犬好きなのでしょうか、レイチェルは無防備に犬へ近づき、すると犬の口元から舌では無いものが顔を出しています。危ない、逃げてー!
冒頭に犬の体内へ忍び込んだ蛇はレイチェルの体内に侵入、赤バックにシルエットの描写がじつにエグいです。ママが声をかけてもしばらく反応せず、僅かな間を置いて振り返ったレイチェルは普通に笑顔を見せていました。この瞬間に私の背中に冷たいものが走りましたよ…。メデューサ復活回としてこれ以上無い幕開けです。こええええ!

「an apple. an apple. an apple … 」
木に登って林檎を取る少女、少女を狙う蛇。禁断の実を手にしようとした人間を乗っ取る蛇の映像を食い入るように見ているレイチェル、その様子に違和感を感じたママは声を掛けますが次の瞬間レイチェルは素に戻り一人でお部屋へ。この辺の作りは今後起こるであろう恐怖を静かに表現していて、私としてはド派手な恐怖表現よりもこういう映像のが怖い。
その晩。ママはパパにレイチェルの様子について相談しますが「気のせい」と一蹴、そんなものかとママも就寝しますが夜中にドアが開いて目を覚ますと…。前言撤回、やっぱり派手な恐怖表現も怖いです(笑。原作既読のため正直言って先の展開は知っているのだけれども映像化による効果で「わかっちゃいるけど怖い怖い」な状態でありました。

さて死武専ではアラクネの復活を受けて新たなるミッションがスタートです。シュタイン博士はアラクノフォビアの組織図を前に授業を開始、かかる強敵を相手に今後はチームでの戦いが必要ってことで、博士が選んだ生徒に暫定的なチームを組ませテストプレイ。本気になってる博士が怖すぎ、あんな顔されちゃ生徒連中も固まるわ(笑
マカはすっかり体調も戻り、ブラックスターはマサムネに追いつき追い越すため手当たり次第にケンカ上等らしい。格上を相手に武器無しで連戦連勝、遅刻を咎められて廊下に立たされても指倒立で訓練訓練。やはりマサムネとの出会いがブラックスターに良い影響を与えているようです。とはいえ「職人」としての強さも身に付けなければ自ずと限界があるわけで、マサムネから言われたとおり「椿の中のもう一つの存在」に対しても向き合わなければなりませんね。

再びレイチェル宅。明けて翌日のレイチェルは普段と変わらない様子で食事を摂っていました。ママもとりあえず一安心、しかしママが席から離れるとレイチェルの表情が一変し「これが母親の味かぁ、単純で退屈な味だなあ」と。いやほんと怖いんですが…。
「あなた、、誰なの? 本当にレイチェル?」
「やーねぇ、自分の子を他人みたいに」
キッチンに現れた蜘蛛を握り潰すシーンは今回のターニングポイントです。アラクネの差し向けた蜘蛛であることを悟ったメデューサ、これ以上レイチェルの演技をしていても無駄と判断したのかついに正体を現しました。豹変したレイチェルに驚くママを尻目にサッサと出かけてしまうメデューサ、ベクトルアローを寸止めしたのは同じ母親ゆえの情け? 脱ぎ捨てられたピンクのサンダルが「もうレイチェルはいない」ことを表していますね。このシーンはBGMも含め素晴らしすぎる演出でした。

というわけで死武専では博士vs生徒チームの手合わせ開始です。例によって猪突猛進なブラックスターの攻撃を博士はゆらゆらとかわし、さらに雷槍を構えたオックスくん、鎌を振るマカも参戦しますが各自が勝手に動いているためまったく噛み合わず。息の合わない攻撃によりオックスくんの雷撃が2人に直撃して同士討ちKOで終了、この結果に納得いかないブラックスター&オックスくんが果し合いを始めちゃったりもうメチャメチャです。
「時間が無限にあるとでも思っているんでしょうかね。呑気なもんだ」
チームプレイの授業で仲間をぶっ飛ばしちゃってる生徒たちを見て博士は呆れてます。そのシリアスな表情から迫り来る危機の大きさが窺い知れようというもの。というか博士のかっこよさは異常。


「小僧が!」
「老いぼれが!」
アラクネの城ではギリコとモスキートが仲間割れ。この2人はあまり仲がよろしくないようで結構本気でやりあってます。それを前にして気にせず食事を進めているアラクネの大物っぷりったら…。ギリコvsモスキートの舌戦の際、ターンが変わるごとにアラクノフォビア兵が皿や壺を置き換えているのが面白い映像でした。
そんな所へちびメデューサが参上です。蜘蛛と蛇の対峙、この桑島vs根谷の戦いは声を聞いているだけでごめんなさいしてしまいそうな静かな迫力がビシビシ伝わってきて脳幹が痺れます。なんという贅沢なマッチメイクなんだ!
第1ラウンドが終わり引き上げるメデューサ。その姿を追う「見送り」の中身はエルカであります。せっかく解放されたと思ったのに再び蛇に睨まれた蛙状態に戻ってしまってちょっとかわいそう? 駄菓子菓子エルカはいじめられてナンボのキャラなのでその立場を十二分に生かして視聴者を悶絶させてくれ~(酷
今回のソウルイーターは各シーンの演出、テンポ、脚本、そして中の人の演技まで全てにおいて素晴らしい出来だったと思います。前述のとおり私は原作既読のため先の展開もすべてわかっているのですが今回は見ていて背筋がゾクゾクしまくり、bonesの力量を見せ付けられた感じです。まいった。
※追記
今回異常にクオリティが高いと思ったら絵コンテにウテナの幾原邦彦氏が入っていたのでした。さらに演出が安藤健氏、作監が松岡謙治氏となるほど私のツボに入ったわけです。というか自分の感性が意外と落ちていないことにちょっと嬉しかったり(笑

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見た目は幼女、中身は蛇魔女。

蛇の形をした雲に見入るレイチェル。ふと鳴き声に気付いて路地を覗くと一匹の犬がいました。犬好きなのでしょうか、レイチェルは無防備に犬へ近づき、すると犬の口元から舌では無いものが顔を出しています。危ない、逃げてー!
冒頭に犬の体内へ忍び込んだ蛇はレイチェルの体内に侵入、赤バックにシルエットの描写がじつにエグいです。ママが声をかけてもしばらく反応せず、僅かな間を置いて振り返ったレイチェルは普通に笑顔を見せていました。この瞬間に私の背中に冷たいものが走りましたよ…。メデューサ復活回としてこれ以上無い幕開けです。こええええ!

「an apple. an apple. an apple … 」
木に登って林檎を取る少女、少女を狙う蛇。禁断の実を手にしようとした人間を乗っ取る蛇の映像を食い入るように見ているレイチェル、その様子に違和感を感じたママは声を掛けますが次の瞬間レイチェルは素に戻り一人でお部屋へ。この辺の作りは今後起こるであろう恐怖を静かに表現していて、私としてはド派手な恐怖表現よりもこういう映像のが怖い。
その晩。ママはパパにレイチェルの様子について相談しますが「気のせい」と一蹴、そんなものかとママも就寝しますが夜中にドアが開いて目を覚ますと…。前言撤回、やっぱり派手な恐怖表現も怖いです(笑。原作既読のため正直言って先の展開は知っているのだけれども映像化による効果で「わかっちゃいるけど怖い怖い」な状態でありました。

さて死武専ではアラクネの復活を受けて新たなるミッションがスタートです。シュタイン博士はアラクノフォビアの組織図を前に授業を開始、かかる強敵を相手に今後はチームでの戦いが必要ってことで、博士が選んだ生徒に暫定的なチームを組ませテストプレイ。本気になってる博士が怖すぎ、あんな顔されちゃ生徒連中も固まるわ(笑
マカはすっかり体調も戻り、ブラックスターはマサムネに追いつき追い越すため手当たり次第にケンカ上等らしい。格上を相手に武器無しで連戦連勝、遅刻を咎められて廊下に立たされても指倒立で訓練訓練。やはりマサムネとの出会いがブラックスターに良い影響を与えているようです。とはいえ「職人」としての強さも身に付けなければ自ずと限界があるわけで、マサムネから言われたとおり「椿の中のもう一つの存在」に対しても向き合わなければなりませんね。

再びレイチェル宅。明けて翌日のレイチェルは普段と変わらない様子で食事を摂っていました。ママもとりあえず一安心、しかしママが席から離れるとレイチェルの表情が一変し「これが母親の味かぁ、単純で退屈な味だなあ」と。いやほんと怖いんですが…。
「あなた、、誰なの? 本当にレイチェル?」
「やーねぇ、自分の子を他人みたいに」
キッチンに現れた蜘蛛を握り潰すシーンは今回のターニングポイントです。アラクネの差し向けた蜘蛛であることを悟ったメデューサ、これ以上レイチェルの演技をしていても無駄と判断したのかついに正体を現しました。豹変したレイチェルに驚くママを尻目にサッサと出かけてしまうメデューサ、ベクトルアローを寸止めしたのは同じ母親ゆえの情け? 脱ぎ捨てられたピンクのサンダルが「もうレイチェルはいない」ことを表していますね。このシーンはBGMも含め素晴らしすぎる演出でした。

というわけで死武専では博士vs生徒チームの手合わせ開始です。例によって猪突猛進なブラックスターの攻撃を博士はゆらゆらとかわし、さらに雷槍を構えたオックスくん、鎌を振るマカも参戦しますが各自が勝手に動いているためまったく噛み合わず。息の合わない攻撃によりオックスくんの雷撃が2人に直撃して同士討ちKOで終了、この結果に納得いかないブラックスター&オックスくんが果し合いを始めちゃったりもうメチャメチャです。
「時間が無限にあるとでも思っているんでしょうかね。呑気なもんだ」
チームプレイの授業で仲間をぶっ飛ばしちゃってる生徒たちを見て博士は呆れてます。そのシリアスな表情から迫り来る危機の大きさが窺い知れようというもの。というか博士のかっこよさは異常。


「小僧が!」
「老いぼれが!」
アラクネの城ではギリコとモスキートが仲間割れ。この2人はあまり仲がよろしくないようで結構本気でやりあってます。それを前にして気にせず食事を進めているアラクネの大物っぷりったら…。ギリコvsモスキートの舌戦の際、ターンが変わるごとにアラクノフォビア兵が皿や壺を置き換えているのが面白い映像でした。
そんな所へちびメデューサが参上です。蜘蛛と蛇の対峙、この桑島vs根谷の戦いは声を聞いているだけでごめんなさいしてしまいそうな静かな迫力がビシビシ伝わってきて脳幹が痺れます。なんという贅沢なマッチメイクなんだ!
第1ラウンドが終わり引き上げるメデューサ。その姿を追う「見送り」の中身はエルカであります。せっかく解放されたと思ったのに再び蛇に睨まれた蛙状態に戻ってしまってちょっとかわいそう? 駄菓子菓子エルカはいじめられてナンボのキャラなのでその立場を十二分に生かして視聴者を悶絶させてくれ~(酷
今回のソウルイーターは各シーンの演出、テンポ、脚本、そして中の人の演技まで全てにおいて素晴らしい出来だったと思います。前述のとおり私は原作既読のため先の展開もすべてわかっているのですが今回は見ていて背筋がゾクゾクしまくり、bonesの力量を見せ付けられた感じです。まいった。
※追記
今回異常にクオリティが高いと思ったら絵コンテにウテナの幾原邦彦氏が入っていたのでした。さらに演出が安藤健氏、作監が松岡謙治氏となるほど私のツボに入ったわけです。というか自分の感性が意外と落ちていないことにちょっと嬉しかったり(笑

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