2008-10-22(Wed)
イヴの時間 act01:AKIKO act02:SAMMY
未来、たぶん日本。
ロボットが実用化されて久しく、
人間型ロボットが実用化されて間もない時代。

「あなたは私をどう思っているの?」
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ロボットが実用化されて久しく、
人間型ロボットが実用化されて間もない時代。

「あなたは私をどう思っているの?」
10月期新番アニメとはタイミングが異なりますがちょいと見る機会があったので軽くレビューします。TV放映ではなくネット配信、1本15分の映像を2ヶ月ごとに配信というスタイルで発表されるこの作品に対し正直言ってあまり期待しておらず、というか存在すら忘れかけていたのですが、ですが!
一言で言うと大当たり。世界観からキャラ設定から脚本のセンスから演出までドハマリです。こういう近未来SFは大好物だけにその分厳しい目で見てしまう私ですが一周見終わって思わずニヤリ、もちろんツッコミどころはいくらでもありますがそれ以前に「上手いこと作ってるなあ」と。たった15分の作品なのにしっかり作品世界を描いており、見ている者をその世界へ引きずり込んでしまいます。逆に言うとたった15分のショートフィルムなので余計な贅肉が無く、テンポよく展開がサクサク進むため見ていて小気味いい。
あざとくミスリードを誘う脚本はSF者なら騙されることなく先の展開を読めてしまいますけれども、見せ方が上手いせいかさほど気にならず。というか「やっぱりそう来たか、ニヤリ」ってなものです。読んだ展開どおりに進んだ快感と言いましょうか、出来のいい作品が読みどおりの展開を見せると妙な快感がありませんか?(笑
ネット配信モノの詳細などをコピペしても仕方がないので詳しくはイヴの時間 公式サイトをご覧くださいまし。肝心の動画本編もここから見られますよ。
ではまず「act01:AKIKO」から。激しくネタバレなので未見の方はまず本編を見てから読んだほうがよろしいです。

自家用アンドロイド「サミィ」にケータイを接続し彼女の行動ログをチェックしている少年が主人公の「リクオ」です。ご覧のとおりこの世界のアンドロイドは人間と見分けるため頭上にリングが回っております。リングは状態によって赤と緑に変化し、見たところ待機状態では赤、命令を受けての行動時には緑に変わるみたい? オーナーはアンドロイドに命令する際に一定の文法があるようで、通常のアニメのように日常会話で話しかけてもエラーを起こして受令しません。その様子が妙にリアルでありこういう所にコダワリが見えると一気にリアリティが増すのですね。さすがよくわかってらっしゃる。
朝のワイドショーは「ドリ系」についての特集。アンドロイドに対し過度の依存をしてしまう若者のことらしいのですが、これは今で言う「フィギュア萌え族」みたいな扱い?(笑
さてチェックした行動ログによるとサミィは昼間にどこかへ寄り道している様子。アンドロイドが命令に無い行動を取るとは!?と疑念を持ったリクオはログに残ったGPS情報からサミィの寄り道先を突き止め、友人のマサキと共に現場へゴー。歩道の隅をきっちり列を作って歩くリング集団がこの世界でのアンドロイドの立ち位置を表していますね。
するとそこには何やら怪しげな鉄の扉があり、ビビりつつも先へ進むと通路の奥に「イヴの時間」と看板の出た喫茶店がありました。入り口に「人間とロボットを区別しません」と大書されたその店はいかにも怪しい?
出迎えるのはウエイトレスの「ナギ」。この子がまたいいキャラだったりします。キラッ(謎

店内では彼ら2人が店の前で躊躇している時に割り込んで入って行ったアンドロイドの男が読書をしています。しかし彼の頭上にはリングがありません。この店では人間とアンドロイドを区別しないためリングを消しており、パッと見ではどちらなのか判断が付かない。いや判断を付かなくするためにリングを消しているのですがこれはどうやら違法とのこと。なんて話をしているとナギが不機嫌な表情で注文を取りに来ました。そのテの詮索はルール違反ってことで機嫌を損ねたようです。慌ててメニューを眺める2人、ホログラムを使ったメニューがいかにも近未来っぽくてステキです。こういう細部に拘って(以下略
すると2人の間に人懐っこい少女が顔を出しました。彼女の名は「アキコ」、店の常連である彼女はいつ来ても同じ顔ぶれの中に新顔を見つけ、興味津々に話しかけてきたようです。機関銃掃射のように喋り、フランクな彼女に対し男2人もすぐに打ち解け、アンドロイドについての話を振りました。「アキコさんちにはアンドロイドいるんだろ?」と。
「もちろんいるよ」と彼女は答え、イヴに通う理由を「ここなら誰とでもお話できる」「話をすれば相手の気持ちがわかる」と続けます。さらに
「私は人間もアンドロイドもみんな家族だって思っているのよ。でもね、どんなに私と見た目がそっくりでも中身が全然違う。似てるけど全然違うのよね」
シーンは翌日の学校へ。各生徒所有のアンドロイドが廊下で待機している様子、さらにそこへ現れた生徒がいかにも「モノ」として扱っている様子を見せ、ここでも人間とアンドロイドの「違い」を強調していました。ぞんざいな扱いに呆れる2人、すると廊下に見覚えのある顔が現れます。

まあここからは細かく書いても無粋なので簡単に。アキコの正体を知ってしまったリクオは絶句し、自分の傘を持ってきたサミィにも気付かない様子です。そして帰宅後、サミィは1杯のコーヒーを淹れました。リクオはコーヒーを一口飲むと「やっぱり同じ…」と呟きます。おそらくイヴのコーヒーと同じ味がしたのでしょう。するとサミィは
「淹れ方を変えてみました」
命令に無いことを勝手に行なったサミィに対しリクオは激高、「お前まで人間の真似すんのか!」と。すると脳裏に浮かんだアキコの笑顔と「あなたは私をどう思ってるの?」という言葉。
アンドロイドは人間に似ている。しかしアンドロイドから見た人間も同様に「見た目がそっくりでも中身が全然違う」存在なのであります。アンドロイドも相手の気持ちを知りたい、自分をどう思っているのか知りたい、もっとわかってあげたい。家族だから。しかし人間の前ではその感情を見せられない苦しさ辛さ、「イヴの時間」はそのストレスを解放するための店なのでありましょう。
続いてact02:SAMMY。

コーヒーの淹れ方を勝手に変えてしまったサミィに対し強い口調で問い詰めてしまったリクオは少々後悔? とはいえログと合わないサミィの行動に疑念を隠せません。奇しくもTVは「ドリ系」の話題で盛り上がっており、寝ても醒めてもサミィサミィの弟を見た姉は「あんたもドリ系じゃないの?」と。
朝食の準備をするサミィに今日のステータスを確認すると午後から買い物に出るらしい。
真相を確かめるべくリクオはマサキと共に再びイヴの時間へ。とはいえリクオはあまり気が進まないみたい? 真実を知るのが怖いのかな? マサキに引っ張られる形で入店し店内を一瞥すると幸い?なことにサミィの姿は無し。そのまま店内の2階に陣取り張り込みの開始です。裸眼で0.1以下というド近眼のリクオは2階からだと全然見えない…とブツクサ、でも1階で見張ってたらバレバレですし。
「あのおじさんと子供、人間だよね?」
「どう見ても人間だな。ってもアキコもここじゃ人間に見えたけどな」
なーんてやっている所へ猫幼女の「チエ」が登場。優しそうなお爺ちゃんと一緒にこの店へ通っているらしいですがこの2人もどちらかがアンドロイドなのでしょう。どちらがアンドロイドでも面白い話を作れそうですがそれはまた別の機会に。
アンドロイドを持っていないマサキに持たない理由を尋ねるリクオ。マサキの父親はアンドロイドを取り締まる側らしいのですが、その辺が関係していそうな少年期の様子が一瞬カットイン。彼もまたいろいろ抱えていそうです。そんな話をしながらリクオはサミィが店に来るのか来ないのかビクビク、すると店のドアが開いてビクッ!
店へ入ってきたのはアキコでした。以前会った時と同様にフランクに話しておりますが、「店外の顔」を知ってしまったリクオとしては少々微妙な雰囲気? 頭のリングについて尋ねても「店のルールだもん(はぁと」で終了、店内のアキコはじつに明るいです。学校の廊下で見せていた無表情な姿と同一とは思えません。この明るさが本来のアキコだとしたら外ではどれほどの感情を抑えているのやら痛々しい。
なんてところへチエが参上、リクオのメガネを持ってどっか行っちゃいました(笑

マサキの隣席に座る男。彼もまた人間なのかアンドロイドなのか不明です。じろじろと観察しているマサキに対して不快感を表明、「もっと上手く監視したらどうだ?」「ルールに反抗的ではここは楽しめない。ここにいる意味が無い」と諭し、男はそのまま店を出て行きました。マサキは慌てて後を追おうとしますが男の出て行ったドアはロックされて開かず。この店のドアは一定時間が経過しないと開けることができない仕様、尾行などの無粋な行為を防ぐようになっていたのです。
この時と前後して誰か客が入ってきていたようです。「今日はいいの?」とナギが話しかけた相手は? マサキがドアへ向かうのを見送るリクオは件の客の方向を見ているのですがメガネを取られているためその姿を確認できず。カウンターにて見せるナギと女性客のやり取りが意味深というかそのまんま、いやはや上手く作ってるなあ(笑
ロボットは隠し事ができるのか? 嘘を吐けるのか?

メガネ消失のカラクリを知ったリクオはカウンターへ。そのタイミングでナギからコーヒー豆を受け取った女性客はリクオの姿を見て固まり、メガネを装着したリクオは目の前で固まっている女性客を見て衝撃のご対面です。この展開は九分九厘わかっちゃいたけどドキドキでした。リクオに見られてしまった瞬間のサミィの表情もじつによろしい。この表情だけで丼飯3杯いけそう(笑
自宅でのサミィはイヴで見せたような人間らしさは影を潜めいつもどおりの機械的な対応をしています。いったいどちらが本当のサミィなのか。感情など持たないはずのロボットが「家族のために美味しいコーヒーを淹れる工夫」をしていた、ナギとの話によれば今までもいろいろと「悩み」を相談していたとのこと。想定外の出来事にリクオは驚きを隠せず、あの店についてサミィに訊こうとしても思わず言葉に詰まったり。真実を知るのが怖い?
「最近のコーヒー、美味しい、、かも」
兎にも角にもサミィに感情があることを知ってしまったリクオは今後どのようなスタンスで付き合っていくのでしょう。再びあの店へ行き「本当のサミィ」と会話することになるのかな。しかしサミィの思いを理解したところでそれを店外へ持ち出すと「ドリ系」の烙印を押されて終了、いや逆にドリ系と呼ばれる人たちはイヴのような店にてロボットの本心を知った人なのかもしれません。
潜入調査しているらしいセトロ(マサキの隣席に座っていた男)の報告を受ける芦森博士の正面に映った地図に複数のデータウィンドウが表示されていましたがこれは多数ある施設ごとのデータ? 暗躍する芦森博士たちがいったい何を目指しているのか今後の展開に期待です。

次回はイヴ常連の謎のカップル「KOJI&RINA」。見たところ男のほうが人間っぽいですがひょっとしたら両者ともロボットなのかも? リクオ&サミィもなにやらいい雰囲気? このままドリ系への道を一直線なのでしょうか(笑
一言で言うと大当たり。世界観からキャラ設定から脚本のセンスから演出までドハマリです。こういう近未来SFは大好物だけにその分厳しい目で見てしまう私ですが一周見終わって思わずニヤリ、もちろんツッコミどころはいくらでもありますがそれ以前に「上手いこと作ってるなあ」と。たった15分の作品なのにしっかり作品世界を描いており、見ている者をその世界へ引きずり込んでしまいます。逆に言うとたった15分のショートフィルムなので余計な贅肉が無く、テンポよく展開がサクサク進むため見ていて小気味いい。
あざとくミスリードを誘う脚本はSF者なら騙されることなく先の展開を読めてしまいますけれども、見せ方が上手いせいかさほど気にならず。というか「やっぱりそう来たか、ニヤリ」ってなものです。読んだ展開どおりに進んだ快感と言いましょうか、出来のいい作品が読みどおりの展開を見せると妙な快感がありませんか?(笑
ネット配信モノの詳細などをコピペしても仕方がないので詳しくはイヴの時間 公式サイトをご覧くださいまし。肝心の動画本編もここから見られますよ。
ではまず「act01:AKIKO」から。激しくネタバレなので未見の方はまず本編を見てから読んだほうがよろしいです。

自家用アンドロイド「サミィ」にケータイを接続し彼女の行動ログをチェックしている少年が主人公の「リクオ」です。ご覧のとおりこの世界のアンドロイドは人間と見分けるため頭上にリングが回っております。リングは状態によって赤と緑に変化し、見たところ待機状態では赤、命令を受けての行動時には緑に変わるみたい? オーナーはアンドロイドに命令する際に一定の文法があるようで、通常のアニメのように日常会話で話しかけてもエラーを起こして受令しません。その様子が妙にリアルでありこういう所にコダワリが見えると一気にリアリティが増すのですね。さすがよくわかってらっしゃる。
朝のワイドショーは「ドリ系」についての特集。アンドロイドに対し過度の依存をしてしまう若者のことらしいのですが、これは今で言う「フィギュア萌え族」みたいな扱い?(笑
さてチェックした行動ログによるとサミィは昼間にどこかへ寄り道している様子。アンドロイドが命令に無い行動を取るとは!?と疑念を持ったリクオはログに残ったGPS情報からサミィの寄り道先を突き止め、友人のマサキと共に現場へゴー。歩道の隅をきっちり列を作って歩くリング集団がこの世界でのアンドロイドの立ち位置を表していますね。
するとそこには何やら怪しげな鉄の扉があり、ビビりつつも先へ進むと通路の奥に「イヴの時間」と看板の出た喫茶店がありました。入り口に「人間とロボットを区別しません」と大書されたその店はいかにも怪しい?
出迎えるのはウエイトレスの「ナギ」。この子がまたいいキャラだったりします。キラッ(謎

店内では彼ら2人が店の前で躊躇している時に割り込んで入って行ったアンドロイドの男が読書をしています。しかし彼の頭上にはリングがありません。この店では人間とアンドロイドを区別しないためリングを消しており、パッと見ではどちらなのか判断が付かない。いや判断を付かなくするためにリングを消しているのですがこれはどうやら違法とのこと。なんて話をしているとナギが不機嫌な表情で注文を取りに来ました。そのテの詮索はルール違反ってことで機嫌を損ねたようです。慌ててメニューを眺める2人、ホログラムを使ったメニューがいかにも近未来っぽくてステキです。こういう細部に拘って(以下略
すると2人の間に人懐っこい少女が顔を出しました。彼女の名は「アキコ」、店の常連である彼女はいつ来ても同じ顔ぶれの中に新顔を見つけ、興味津々に話しかけてきたようです。機関銃掃射のように喋り、フランクな彼女に対し男2人もすぐに打ち解け、アンドロイドについての話を振りました。「アキコさんちにはアンドロイドいるんだろ?」と。
「もちろんいるよ」と彼女は答え、イヴに通う理由を「ここなら誰とでもお話できる」「話をすれば相手の気持ちがわかる」と続けます。さらに
「私は人間もアンドロイドもみんな家族だって思っているのよ。でもね、どんなに私と見た目がそっくりでも中身が全然違う。似てるけど全然違うのよね」
シーンは翌日の学校へ。各生徒所有のアンドロイドが廊下で待機している様子、さらにそこへ現れた生徒がいかにも「モノ」として扱っている様子を見せ、ここでも人間とアンドロイドの「違い」を強調していました。ぞんざいな扱いに呆れる2人、すると廊下に見覚えのある顔が現れます。

まあここからは細かく書いても無粋なので簡単に。アキコの正体を知ってしまったリクオは絶句し、自分の傘を持ってきたサミィにも気付かない様子です。そして帰宅後、サミィは1杯のコーヒーを淹れました。リクオはコーヒーを一口飲むと「やっぱり同じ…」と呟きます。おそらくイヴのコーヒーと同じ味がしたのでしょう。するとサミィは
「淹れ方を変えてみました」
命令に無いことを勝手に行なったサミィに対しリクオは激高、「お前まで人間の真似すんのか!」と。すると脳裏に浮かんだアキコの笑顔と「あなたは私をどう思ってるの?」という言葉。
アンドロイドは人間に似ている。しかしアンドロイドから見た人間も同様に「見た目がそっくりでも中身が全然違う」存在なのであります。アンドロイドも相手の気持ちを知りたい、自分をどう思っているのか知りたい、もっとわかってあげたい。家族だから。しかし人間の前ではその感情を見せられない苦しさ辛さ、「イヴの時間」はそのストレスを解放するための店なのでありましょう。
続いてact02:SAMMY。

コーヒーの淹れ方を勝手に変えてしまったサミィに対し強い口調で問い詰めてしまったリクオは少々後悔? とはいえログと合わないサミィの行動に疑念を隠せません。奇しくもTVは「ドリ系」の話題で盛り上がっており、寝ても醒めてもサミィサミィの弟を見た姉は「あんたもドリ系じゃないの?」と。
朝食の準備をするサミィに今日のステータスを確認すると午後から買い物に出るらしい。
真相を確かめるべくリクオはマサキと共に再びイヴの時間へ。とはいえリクオはあまり気が進まないみたい? 真実を知るのが怖いのかな? マサキに引っ張られる形で入店し店内を一瞥すると幸い?なことにサミィの姿は無し。そのまま店内の2階に陣取り張り込みの開始です。裸眼で0.1以下というド近眼のリクオは2階からだと全然見えない…とブツクサ、でも1階で見張ってたらバレバレですし。
「あのおじさんと子供、人間だよね?」
「どう見ても人間だな。ってもアキコもここじゃ人間に見えたけどな」
なーんてやっている所へ猫幼女の「チエ」が登場。優しそうなお爺ちゃんと一緒にこの店へ通っているらしいですがこの2人もどちらかがアンドロイドなのでしょう。どちらがアンドロイドでも面白い話を作れそうですがそれはまた別の機会に。
アンドロイドを持っていないマサキに持たない理由を尋ねるリクオ。マサキの父親はアンドロイドを取り締まる側らしいのですが、その辺が関係していそうな少年期の様子が一瞬カットイン。彼もまたいろいろ抱えていそうです。そんな話をしながらリクオはサミィが店に来るのか来ないのかビクビク、すると店のドアが開いてビクッ!
店へ入ってきたのはアキコでした。以前会った時と同様にフランクに話しておりますが、「店外の顔」を知ってしまったリクオとしては少々微妙な雰囲気? 頭のリングについて尋ねても「店のルールだもん(はぁと」で終了、店内のアキコはじつに明るいです。学校の廊下で見せていた無表情な姿と同一とは思えません。この明るさが本来のアキコだとしたら外ではどれほどの感情を抑えているのやら痛々しい。
なんてところへチエが参上、リクオのメガネを持ってどっか行っちゃいました(笑

マサキの隣席に座る男。彼もまた人間なのかアンドロイドなのか不明です。じろじろと観察しているマサキに対して不快感を表明、「もっと上手く監視したらどうだ?」「ルールに反抗的ではここは楽しめない。ここにいる意味が無い」と諭し、男はそのまま店を出て行きました。マサキは慌てて後を追おうとしますが男の出て行ったドアはロックされて開かず。この店のドアは一定時間が経過しないと開けることができない仕様、尾行などの無粋な行為を防ぐようになっていたのです。
この時と前後して誰か客が入ってきていたようです。「今日はいいの?」とナギが話しかけた相手は? マサキがドアへ向かうのを見送るリクオは件の客の方向を見ているのですがメガネを取られているためその姿を確認できず。カウンターにて見せるナギと女性客のやり取りが意味深というかそのまんま、いやはや上手く作ってるなあ(笑
ロボットは隠し事ができるのか? 嘘を吐けるのか?

メガネ消失のカラクリを知ったリクオはカウンターへ。そのタイミングでナギからコーヒー豆を受け取った女性客はリクオの姿を見て固まり、メガネを装着したリクオは目の前で固まっている女性客を見て衝撃のご対面です。この展開は九分九厘わかっちゃいたけどドキドキでした。リクオに見られてしまった瞬間のサミィの表情もじつによろしい。この表情だけで丼飯3杯いけそう(笑
自宅でのサミィはイヴで見せたような人間らしさは影を潜めいつもどおりの機械的な対応をしています。いったいどちらが本当のサミィなのか。感情など持たないはずのロボットが「家族のために美味しいコーヒーを淹れる工夫」をしていた、ナギとの話によれば今までもいろいろと「悩み」を相談していたとのこと。想定外の出来事にリクオは驚きを隠せず、あの店についてサミィに訊こうとしても思わず言葉に詰まったり。真実を知るのが怖い?
「最近のコーヒー、美味しい、、かも」
兎にも角にもサミィに感情があることを知ってしまったリクオは今後どのようなスタンスで付き合っていくのでしょう。再びあの店へ行き「本当のサミィ」と会話することになるのかな。しかしサミィの思いを理解したところでそれを店外へ持ち出すと「ドリ系」の烙印を押されて終了、いや逆にドリ系と呼ばれる人たちはイヴのような店にてロボットの本心を知った人なのかもしれません。
潜入調査しているらしいセトロ(マサキの隣席に座っていた男)の報告を受ける芦森博士の正面に映った地図に複数のデータウィンドウが表示されていましたがこれは多数ある施設ごとのデータ? 暗躍する芦森博士たちがいったい何を目指しているのか今後の展開に期待です。

次回はイヴ常連の謎のカップル「KOJI&RINA」。見たところ男のほうが人間っぽいですがひょっとしたら両者ともロボットなのかも? リクオ&サミィもなにやらいい雰囲気? このままドリ系への道を一直線なのでしょうか(笑
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