2008-11-17(Mon)
かんなぎ #07 キューティー大ピンチ!激辛ひつまぶしの逆襲(後編)
天岩戸に篭るナギ。

はたしてその戸は開きますやら。

サブタイトルに見覚えが無いと思ったらアニメオリジナル回でした。ストーリーとしては正直言って大した話ではないので今回は偏った演出を純粋に楽しむことにしましょう。
何故かケンカしている風のナギと仁、会話からケンカの雰囲気は伝わってくるもその理由については語りません。視聴者に対しては「仁がナギに対して何かをしでかしたらしい?」という雰囲気を伝えるだけ。おそらく大した理由ではないと思いつつミスリード狙いの釣りセリフとわかっていてもちょっとドキドキしたりして。
ナギは最初から押入れへ立てこもったままで仁を責める声が聞こえるのみ、一方の仁はひたすら謝りながらも意固地なナギにイライラと逆ギレ気味です。定点カメラのような映像で客観視点に徹した演出、さらに「ナギの表情が一切見えない」という要素が加わってケンカ中の妙な緊張感が伝わってきます。大麻ライトに照らされた押し入れ内の様子も見せるのは脚のみで表情は見せません。

客観視点に徹していた見せ方はざんげちゃんが作戦に加わるとナギと仁の主観視点に切り替わります。これはつぐみよりもざんげちゃんのほうが2人(ナギ&仁)にとってより影響力があるということでしょうか? ざんげちゃんはそれっぽい声を立ててナギの気を引き、仁のほうもこれまたそれっぽい声を立てて部屋の外で聞き耳を立てるつぐみをドキドキさせています。この辺の見せ方は人間関係のベクトルがよくわかって面白い。さらに声が上がるにつれてカピルスウォーターのボトルがアップになり(つまり大きくなり)水滴が滴る様子から「動かないでざんげちゃん!」「仁くん…こんなに出しちゃって」のセリフは非常に誤解を招く演出でありますね(笑
美術部の先輩も参加して部屋は賑やかに。いろいろ熱い貴子先輩がいい味ですがそれに対しいちいち冷静にツッコむ紫乃先輩が素敵すぎ。

さらに大鉄も加わって狭い部屋がどんどん暑苦しくなっていく様子を俯瞰の広角定点カメラがよく伝えていました。これが「ケガレ」の登場で押し入れ内のナギがドタバタし始めると視点が目線まで下がって画角も戻り、襖側から見た一同の様子を肉眼で見ている風に切り替えています。
ケガレというかゴキブリが押入れから飛び出して慌てるみなさん。ここで視点がゴキブリに移って超ローアングルの回り込み映像に切り替わります。何というか無駄に手間をかけていますね(褒め言葉)。落ち着いて正座を崩さないざんげちゃん&紫乃先輩に対し黄色い声を上げて慌てるつぐみ。思わず「見ないで!」と声を出しスカートを押えたのはそれが「カメラ」であることをわかっている? そういえば前のシーンでざんげちゃんが「部屋が暑い」と文句を言って「いつでも帰って結構ですよ」とイヤミを言ったときカメラ方向へ振り返っていましたね。まあこれはよくある演出なので特に気にすることもないか。
大騒動のオチは「誰でも一度は経験している」ようなネタでした。確かにせっかく録画した番組を見る前に上書きされたら怒りますね。そして「良かれと思って録画したのにそんなに怒ることないじゃないか」という仁の気持ちもわからないではありません。非常に難しい問題です(笑
仁宅のVTRはVHS、しかして秋葉が持ってきたビデオはβでした。これを見せるためVTRの絵でわざわざカセットを見せ、一方秋葉が持ってきたカセットは中身を見せずサイズのみでオチを想像させるという作り。確かに秋葉が持っているカセットはβの大きさです。とはいえこんな往年のオチなど若い子はピンと来ないだろうな。
天岩戸の話は諸説ありますが今回の流れに当てはめると篭ったアマテラスがナギ、狼藉によってワカヒルメを死なせたスサノオは仁、死んだワカヒルメはロリっ子キューティでしょうか。もちろんウズメはざんげちゃん、見た目だけならタジカラオは大鉄ですがいろんな意味で一番力持ちなのは貴子先輩か(笑
カラッポの押入れに向かってそうとは知らず謝る仁、その姿を見て不本意ながら許すナギでチャンチャン。結局ナギが顔を見せたのはこのシーンだけでした。賛否両論あるでしょうけど私は面白かったからオッケー。毎回これでは困りますけど演出に特化した実験回は見ていて面白いです。せっかくアニメ化するのだから紙刷りのまんがと違うことをするのも一興でしょう。ただし総話数が限られているTVシリーズでこれをやるかどうかは難しいところではあります。原作ファンには袋叩きでしょうし。
EDはロリっ子キューティの映像? 要するに今回のサブタイトルはこの映像ってことでしたか。これまた無駄によく動く映像で妙に気合が入ってます。とはいえこういうのはもう飽きたかも。ネタ勝負は最初にやったもん勝ちですよね。
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はたしてその戸は開きますやら。

サブタイトルに見覚えが無いと思ったらアニメオリジナル回でした。ストーリーとしては正直言って大した話ではないので今回は偏った演出を純粋に楽しむことにしましょう。
何故かケンカしている風のナギと仁、会話からケンカの雰囲気は伝わってくるもその理由については語りません。視聴者に対しては「仁がナギに対して何かをしでかしたらしい?」という雰囲気を伝えるだけ。おそらく大した理由ではないと思いつつミスリード狙いの釣りセリフとわかっていてもちょっとドキドキしたりして。
ナギは最初から押入れへ立てこもったままで仁を責める声が聞こえるのみ、一方の仁はひたすら謝りながらも意固地なナギにイライラと逆ギレ気味です。定点カメラのような映像で客観視点に徹した演出、さらに「ナギの表情が一切見えない」という要素が加わってケンカ中の妙な緊張感が伝わってきます。大麻ライトに照らされた押し入れ内の様子も見せるのは脚のみで表情は見せません。

客観視点に徹していた見せ方はざんげちゃんが作戦に加わるとナギと仁の主観視点に切り替わります。これはつぐみよりもざんげちゃんのほうが2人(ナギ&仁)にとってより影響力があるということでしょうか? ざんげちゃんはそれっぽい声を立ててナギの気を引き、仁のほうもこれまたそれっぽい声を立てて部屋の外で聞き耳を立てるつぐみをドキドキさせています。この辺の見せ方は人間関係のベクトルがよくわかって面白い。さらに声が上がるにつれてカピルスウォーターのボトルがアップになり(つまり大きくなり)水滴が滴る様子から「動かないでざんげちゃん!」「仁くん…こんなに出しちゃって」のセリフは非常に誤解を招く演出でありますね(笑
美術部の先輩も参加して部屋は賑やかに。いろいろ熱い貴子先輩がいい味ですがそれに対しいちいち冷静にツッコむ紫乃先輩が素敵すぎ。

さらに大鉄も加わって狭い部屋がどんどん暑苦しくなっていく様子を俯瞰の広角定点カメラがよく伝えていました。これが「ケガレ」の登場で押し入れ内のナギがドタバタし始めると視点が目線まで下がって画角も戻り、襖側から見た一同の様子を肉眼で見ている風に切り替えています。
ケガレというかゴキブリが押入れから飛び出して慌てるみなさん。ここで視点がゴキブリに移って超ローアングルの回り込み映像に切り替わります。何というか無駄に手間をかけていますね(褒め言葉)。落ち着いて正座を崩さないざんげちゃん&紫乃先輩に対し黄色い声を上げて慌てるつぐみ。思わず「見ないで!」と声を出しスカートを押えたのはそれが「カメラ」であることをわかっている? そういえば前のシーンでざんげちゃんが「部屋が暑い」と文句を言って「いつでも帰って結構ですよ」とイヤミを言ったときカメラ方向へ振り返っていましたね。まあこれはよくある演出なので特に気にすることもないか。
大騒動のオチは「誰でも一度は経験している」ようなネタでした。確かにせっかく録画した番組を見る前に上書きされたら怒りますね。そして「良かれと思って録画したのにそんなに怒ることないじゃないか」という仁の気持ちもわからないではありません。非常に難しい問題です(笑
仁宅のVTRはVHS、しかして秋葉が持ってきたビデオはβでした。これを見せるためVTRの絵でわざわざカセットを見せ、一方秋葉が持ってきたカセットは中身を見せずサイズのみでオチを想像させるという作り。確かに秋葉が持っているカセットはβの大きさです。とはいえこんな往年のオチなど若い子はピンと来ないだろうな。
天岩戸の話は諸説ありますが今回の流れに当てはめると篭ったアマテラスがナギ、狼藉によってワカヒルメを死なせたスサノオは仁、死んだワカヒルメはロリっ子キューティでしょうか。もちろんウズメはざんげちゃん、見た目だけならタジカラオは大鉄ですがいろんな意味で一番力持ちなのは貴子先輩か(笑
カラッポの押入れに向かってそうとは知らず謝る仁、その姿を見て不本意ながら許すナギでチャンチャン。結局ナギが顔を見せたのはこのシーンだけでした。賛否両論あるでしょうけど私は面白かったからオッケー。毎回これでは困りますけど演出に特化した実験回は見ていて面白いです。せっかくアニメ化するのだから紙刷りのまんがと違うことをするのも一興でしょう。ただし総話数が限られているTVシリーズでこれをやるかどうかは難しいところではあります。原作ファンには袋叩きでしょうし。
EDはロリっ子キューティの映像? 要するに今回のサブタイトルはこの映像ってことでしたか。これまた無駄によく動く映像で妙に気合が入ってます。とはいえこういうのはもう飽きたかも。ネタ勝負は最初にやったもん勝ちですよね。
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