2009-01-04(Sun)
WHITE ALBUM #01 そう、あの時はもう、スイッチが入ってたんじゃないかなあ
「由綺、今朝 お前の夢を見たよ」

すれ違う二人を繋ぐ電話線。
↓記事が役立ったら一票どうぞ。

すれ違う二人を繋ぐ電話線。
2009年1月期新番アニメ本放送の口火を切ったのは今を去ること約10年前に発売されたPCゲームが原作の「WHITE ALBUM」です。環境がWindowsに移行して以来のゲームは知らない私なのでこのゲームももちろん未プレイ、作品名やキャラ名くらいは聞いたことあるかな?程度の知識です。

時代設定は1986年とのことでバブル景気の始まる前、つい最近のようでふと気付けば23年前ですか。冒頭で見せる主役少年の部屋の風景も時代を反映していて面白いです。ラックに収まるVHSのビデオデッキ(マックロード?)、ちょっとした好き者なら2台装備はデフォでありましたね。棚に並ぶカセットテープは「明森奈香菜」やら「生米たまお」「絶対チェックッス」「アリッス VIII」などなど、この頃に出始めのCDは「Jaikel Macson」とか元ネタわかりやすすぎです。EXPO1985のマスコットだった「コスモ星丸」も存在を主張しておりました。本棚のマンガも「バリトリ仮説」「タップ」「キャッシュアイ」「めぞねっと○○(潰れて読めず)」「かじか沢シンジケート」などこちらも時代を反映してますね。棚の前に下がっているのはチェッカーズのマスコット?
カップ焼きそばの側にジョージアの空缶、プルタブってのがまた時代です。平均株価が16804円、1ドル163円の為替相場も懐かしい。この後数年で株価が3万円を越えるんですよ。当時を知る者としてはいろいろ懐かしすぎる(笑

作中の所々に浮き文字を入れて古臭さを演出していますね。さらにOPがこれまた古臭い。80年代の大映ドラマのような背景映像&テロップフォントがいい味出しすぎです。水樹奈々が歌うテーマ曲もいい感じに古臭くてよろしいな。
緑電話にテレカ、お迎えのベンツ(?)も時代を反映しています。ファッションもこの時代によく見た風景を再現していますね。自転車少女が着ているような青いダウンベストもこの時代によく見たっけ…。携帯電話の珍しい時代、作中何度も緑電話が出てくるのはこの作品のキーアイテム?
このように映像的に1986年の風俗を結構リアルに再現しています。画面の質感もフィルムっぽい雰囲気を出そうとがんばっている感じ。これに乗るBGMは始終重暗い曲調で先行きの不安感を煽ってますね。往年の大映ドラマっぽい?

アイドルのいじめ(嫌がらせ)なーんてベタなネタも大映ドラマっぽいなあ。凛とした態度の理奈は水樹奈々、衣装を汚されて困っている駆け出しアイドルの由綺は平野綾。まだ1話目なので声が合っているか判断しにくいのですがどうしても平野嬢の声は違和感を感じる。由綺はもう少しトーンの低い穏やかな声のが合うような気がしますね。まあこれはじきに慣れるか。
最初はさっさと楽屋を出た2人組が犯人?と思ったけれども真犯人は理奈が通路ですれ違ったアイドル団体のみなさん。理奈に叱られた逆恨みで理奈の後輩である由綺の衣装にコーヒーどぼどぼ、こんな堂々と嫌がらせしてたら騒ぎになりそうですがそうならずヒロイン一人で抱え込むのがこれまた当時のドラマっぽくていいかも(笑
などという本編内容よりもテーブル上のジュース缶に目が行ってしまう私なのでありました。懐かしいなこのファンタ缶。HI-Cオレンジとかまだ売ってんのかな。

衣装の染みをごまかすためわざと色とりどりのジュースをぶちまけ、さらにハサミを入れてパンク風の衣装に改造です。バックに流れる狂気的な笑い声が良くも悪くも印象的、そのせいもあって最初この映像を見たときは例のグループに復讐しているのかと思った。「楽しんで衣装を改造している笑い声」には聞こえず、壊れた人たちが後先考えずに衣装を汚し切り裂いているようにしか見えなかった。この演出はちょっと滑っていたような?

有線電話とテレカ公衆で会話をする二人。会話に合わせて交互にパンする映像がこれまた懐かしい雰囲気です。こういうカメラワークを何て言ったっけか? そしてラストに劇画調の止め絵。true tearsを思い出すような使い方ですねこれ。というか全体に出崎演出っぽい絵作りを目指している風でもあります。80年代テイストの作風に合わないことはないけれども、何だろう、この見終わった後のモニョモニョ感は。「現代に作られた80年代風ドラマ」という観点からするとこれは「韓流ドラマ」を見た時のモニョモニョ感に近いかもしれません。
まあ陰鬱ドロドロ展開の愛憎劇は嫌いではないので当面継続視聴決定。さらに陰湿なゲーノー界描写もなかなか面白そう。一部の演出で若干の違和感を感じましたが全体的には「すれ違う二人」「噛み合わない感情」などの雰囲気が伝わってきて結構面白く見られました。主人公が「TVで見ている由綺」は常に過去の由綺、という時間差攻撃も面白い。この先主人公がどう流されていくのか、そして女子キャラがどう動くのか楽しみであります。

時代設定は1986年とのことでバブル景気の始まる前、つい最近のようでふと気付けば23年前ですか。冒頭で見せる主役少年の部屋の風景も時代を反映していて面白いです。ラックに収まるVHSのビデオデッキ(マックロード?)、ちょっとした好き者なら2台装備はデフォでありましたね。棚に並ぶカセットテープは「明森奈香菜」やら「生米たまお」「絶対チェックッス」「アリッス VIII」などなど、この頃に出始めのCDは「Jaikel Macson」とか元ネタわかりやすすぎです。EXPO1985のマスコットだった「コスモ星丸」も存在を主張しておりました。本棚のマンガも「バリトリ仮説」「タップ」「キャッシュアイ」「めぞねっと○○(潰れて読めず)」「かじか沢シンジケート」などこちらも時代を反映してますね。棚の前に下がっているのはチェッカーズのマスコット?
カップ焼きそばの側にジョージアの空缶、プルタブってのがまた時代です。平均株価が16804円、1ドル163円の為替相場も懐かしい。この後数年で株価が3万円を越えるんですよ。当時を知る者としてはいろいろ懐かしすぎる(笑

作中の所々に浮き文字を入れて古臭さを演出していますね。さらにOPがこれまた古臭い。80年代の大映ドラマのような背景映像&テロップフォントがいい味出しすぎです。水樹奈々が歌うテーマ曲もいい感じに古臭くてよろしいな。
緑電話にテレカ、お迎えのベンツ(?)も時代を反映しています。ファッションもこの時代によく見た風景を再現していますね。自転車少女が着ているような青いダウンベストもこの時代によく見たっけ…。携帯電話の珍しい時代、作中何度も緑電話が出てくるのはこの作品のキーアイテム?
このように映像的に1986年の風俗を結構リアルに再現しています。画面の質感もフィルムっぽい雰囲気を出そうとがんばっている感じ。これに乗るBGMは始終重暗い曲調で先行きの不安感を煽ってますね。往年の大映ドラマっぽい?

アイドルのいじめ(嫌がらせ)なーんてベタなネタも大映ドラマっぽいなあ。凛とした態度の理奈は水樹奈々、衣装を汚されて困っている駆け出しアイドルの由綺は平野綾。まだ1話目なので声が合っているか判断しにくいのですがどうしても平野嬢の声は違和感を感じる。由綺はもう少しトーンの低い穏やかな声のが合うような気がしますね。まあこれはじきに慣れるか。
最初はさっさと楽屋を出た2人組が犯人?と思ったけれども真犯人は理奈が通路ですれ違ったアイドル団体のみなさん。理奈に叱られた逆恨みで理奈の後輩である由綺の衣装にコーヒーどぼどぼ、こんな堂々と嫌がらせしてたら騒ぎになりそうですがそうならずヒロイン一人で抱え込むのがこれまた当時のドラマっぽくていいかも(笑
などという本編内容よりもテーブル上のジュース缶に目が行ってしまう私なのでありました。懐かしいなこのファンタ缶。HI-Cオレンジとかまだ売ってんのかな。

衣装の染みをごまかすためわざと色とりどりのジュースをぶちまけ、さらにハサミを入れてパンク風の衣装に改造です。バックに流れる狂気的な笑い声が良くも悪くも印象的、そのせいもあって最初この映像を見たときは例のグループに復讐しているのかと思った。「楽しんで衣装を改造している笑い声」には聞こえず、壊れた人たちが後先考えずに衣装を汚し切り裂いているようにしか見えなかった。この演出はちょっと滑っていたような?

有線電話とテレカ公衆で会話をする二人。会話に合わせて交互にパンする映像がこれまた懐かしい雰囲気です。こういうカメラワークを何て言ったっけか? そしてラストに劇画調の止め絵。true tearsを思い出すような使い方ですねこれ。というか全体に出崎演出っぽい絵作りを目指している風でもあります。80年代テイストの作風に合わないことはないけれども、何だろう、この見終わった後のモニョモニョ感は。「現代に作られた80年代風ドラマ」という観点からするとこれは「韓流ドラマ」を見た時のモニョモニョ感に近いかもしれません。
まあ陰鬱ドロドロ展開の愛憎劇は嫌いではないので当面継続視聴決定。さらに陰湿なゲーノー界描写もなかなか面白そう。一部の演出で若干の違和感を感じましたが全体的には「すれ違う二人」「噛み合わない感情」などの雰囲気が伝わってきて結構面白く見られました。主人公が「TVで見ている由綺」は常に過去の由綺、という時間差攻撃も面白い。この先主人公がどう流されていくのか、そして女子キャラがどう動くのか楽しみであります。
- 関連記事
-
- WHITE ALBUM #05 邪魔をするのが、近しい人間だけとは限らない。知らない人ほど、手厳しい
- WHITE ALBUM #04 想像を超えて分かり合えてるって、感じる時がある。逆の時も多いけどね
- WHITE ALBUM #03 手と手、肩と肩、背中と背中、それから。服の上からだっていいんだ
- WHITE ALBUM #02 ずっと前から仕組まれてた、そんな出会いって、信じる?
- WHITE ALBUM #01 そう、あの時はもう、スイッチが入ってたんじゃないかなあ
スポンサーサイト
↓記事が役立ったら一票どうぞ。
