2009-01-25(Sun)
WHITE ALBUM #04 想像を超えて分かり合えてるって、感じる時がある。逆の時も多いけどね
すれ違いに次ぐすれ違いの末。

「冬弥くん、しっかり感じていたい…」

早朝5時に理奈から電話。「待ち合わせ時間を早くして欲しいって由綺から伝言」とかこの電話が今回の全ての元凶でありました。そりゃこんな時間に寝ぼけながら聞いた話をしっかり覚えているはずもなく…。
この時の理奈の口調が思いっきり誘導、いかにも何か企んでいる風です。寝ぼけつつ「理奈ちゃん」と呼んだら喜んじゃったりして好き好きオーラを隠しません。そして切り際の一言「それじゃ、明日」って会う気まんまんじゃないですか(笑
結局これは理奈の茶目っ気。じつは本来の待ち合わせに変更は無く、「11時に待ち合わせる前にちょっと借りちゃえ!」と理奈が勝手に時間変更の嘘を吐いて割り込んだってこと。
由綺と最初に交わした約束は「蛍ヶ崎に11時」でしたが理奈との電話によって「夕凪に10時」に変更となりました。しかし冬弥はこれを「蛍ヶ崎に10時」と勘違いして10時に現着、もちろん由綺は「蛍ヶ崎に11時」と思っているため場所も時間も違う所へ来るはずがありません。時間はともかく待ち合わせ場所の変更はこの時代だと厳しい。今ならケータイで連絡すれば事も無しなのですが…。
久しぶりに降りた蛍ヶ崎の駅は大層立派に変わっていました。駅ビルが建って改札口も増えて待ち合わせの改札がどこだかわからない。あるある(笑。というわけでこれも話がややこしくなった一因です。時間を過ぎても由綺が来ない、ひょっとしたら他の改札にいるんじゃ?と約束変更の詳細を思い返す余裕が無くなってしまったのでしょう。
そんな冬弥が改札付近をうろうろしているとマナとゴッツンコ。起き上がって冬弥の顔を見たマナの挙動が不審でなりません(笑。何しろ家庭教師を熱烈指名した相手ですからマナはもちろん冬弥の顔を知っているのでしょう。駅での態度もバス内での態度も知った上でのツン状態? しかし駅階段でマナの口を押さえて羽交い絞めは普通に通報モノですよね(笑
座り込んで「あははははは」と笑うマナの演出がちょっと怖かった。危ない子にしか見えませんよアレは。

その頃、夕凪駅にて冬弥を待つ理奈。例によってあからさまに怪しい変装のため返って目立っていますね(笑。もちろんこちらにも冬弥は姿を現さずいろいろ目立ちすぎてどうにもこうにもな理奈はサッサと退散、「今日も女神に立候補しますか」と11時から始まるはずのデートを影から支援する様子を見せます。これは「4ステージ分の歌」を歌って社長の時間を潰す前振り。

ここからまさにドラマのようなすれ違い劇がスタート。まずはマナの助言「学校へ行っとけば?」の言葉どおりバスに乗った瞬間に由綺が蛍ヶ崎駅に現れて待ちぼうけ。夕凪駅にて群集に囲まれていた理奈と違い誰一人として由綺の存在に気付かないのが寂しさを加速しています。
蛍ヶ崎高校に着いた冬弥&マナでしたがマナはサッサと復路バスに乗ってサヨウナラ。出会いからツン状態だったマナが笑顔を見せる一瞬はタッチを変えて印象付け、過度な劇画調ハーモニーよりこのくらいのタッチ変化の方が作品に合っているような気がします。
「金の斧くださいって言えないからって鉄の斧ばっか集めているケチなイソップ」
あちこちにフラグ立ててないで本命一人に絞れ!ってことですか(笑

学校内を散策しつつ冬弥の回想シーン。ばっつんおかっぱの由綺かわいい。冬弥的にはこの下駄箱での一件が出会いと思っているようですが、この時の由綺の挙動が明らかに初対面ではない様子であり非常にわかりやすい。
なんちゃって同級生の理奈を思い浮かべて早朝の電話内容(10時に夕凪)を思い出した冬弥は急いで駅へ戻り夕凪へゴー! ってなタイミングで電話ボックスの由綺とすれ違い。

冬弥が夕凪駅へ着いてももちろん誰もいません。落ち着かずにうろうろする冬弥の「やっちまった感」がじつにリアルで痛い痛い。一方の由綺は一人学校へ向かい校門にて待ちぼうけ。その後再び蛍ヶ崎駅にて見せるアクロバットのようなニアミス描写がじつにドラマ的でありました。
まあいくらケータイが無いと言っても駅の伝言板に一言書いておけば解決しそうな話ですが…それを言っちゃあドラマにならないのでここは野暮なツッコミを入れず大人の態度でハラハラドキドキヤキモキしときましょう。

理奈の尽力によって由綺は夕方以降もオフとなりました。その連絡を聞いて電話ボックスから出ると…ここでようやく冬弥とご対面です。さんざんなすれ違いの後に見せる偶然の対面、しかしこれ由綺としては「11時に蛍ヶ崎」という約束をスッポかされて一日潰した挙句の対面ですよねえ? 普通の感覚だと開口一番「何やってたのよ!」と雷の一つも落ちそうですが何の追及もせず会えた喜びを見せる由綺さんの寛容さたるや…こういう子は反動が怖い。
回想で見せる高校時代のスカート丈が時代を物語ってました。現在でもマジメな子はこんな丈でしょうけど二昔前の女子高生って全員がこのくらいの丈でしたよねえ…。いやはや今はいい時代になったものです(笑
由綺の暮らすマンションは元々山だった所。しかもどうやらその山にて由綺は冬弥を見染めたようであります。そんな思い出の場所を冬弥にも思い出して欲しい…しかし冬弥は「いい思い出が無い」と呟いて終了。由綺は直後に一瞬魂の抜けたような表情を見せるも思い出を胸に秘め「ごめんね」と返す。そこまで自分を殺すことないのに。
「急がなかったら この先何が」
そして一大決心の由綺、なんという泥沼への第一歩。
↓記事が役立ったら一票どうぞ。

「冬弥くん、しっかり感じていたい…」

早朝5時に理奈から電話。「待ち合わせ時間を早くして欲しいって由綺から伝言」とかこの電話が今回の全ての元凶でありました。そりゃこんな時間に寝ぼけながら聞いた話をしっかり覚えているはずもなく…。
この時の理奈の口調が思いっきり誘導、いかにも何か企んでいる風です。寝ぼけつつ「理奈ちゃん」と呼んだら喜んじゃったりして好き好きオーラを隠しません。そして切り際の一言「それじゃ、明日」って会う気まんまんじゃないですか(笑
結局これは理奈の茶目っ気。じつは本来の待ち合わせに変更は無く、「11時に待ち合わせる前にちょっと借りちゃえ!」と理奈が勝手に時間変更の嘘を吐いて割り込んだってこと。
由綺と最初に交わした約束は「蛍ヶ崎に11時」でしたが理奈との電話によって「夕凪に10時」に変更となりました。しかし冬弥はこれを「蛍ヶ崎に10時」と勘違いして10時に現着、もちろん由綺は「蛍ヶ崎に11時」と思っているため場所も時間も違う所へ来るはずがありません。時間はともかく待ち合わせ場所の変更はこの時代だと厳しい。今ならケータイで連絡すれば事も無しなのですが…。
久しぶりに降りた蛍ヶ崎の駅は大層立派に変わっていました。駅ビルが建って改札口も増えて待ち合わせの改札がどこだかわからない。あるある(笑。というわけでこれも話がややこしくなった一因です。時間を過ぎても由綺が来ない、ひょっとしたら他の改札にいるんじゃ?と約束変更の詳細を思い返す余裕が無くなってしまったのでしょう。
そんな冬弥が改札付近をうろうろしているとマナとゴッツンコ。起き上がって冬弥の顔を見たマナの挙動が不審でなりません(笑。何しろ家庭教師を熱烈指名した相手ですからマナはもちろん冬弥の顔を知っているのでしょう。駅での態度もバス内での態度も知った上でのツン状態? しかし駅階段でマナの口を押さえて羽交い絞めは普通に通報モノですよね(笑
座り込んで「あははははは」と笑うマナの演出がちょっと怖かった。危ない子にしか見えませんよアレは。

その頃、夕凪駅にて冬弥を待つ理奈。例によってあからさまに怪しい変装のため返って目立っていますね(笑。もちろんこちらにも冬弥は姿を現さずいろいろ目立ちすぎてどうにもこうにもな理奈はサッサと退散、「今日も女神に立候補しますか」と11時から始まるはずのデートを影から支援する様子を見せます。これは「4ステージ分の歌」を歌って社長の時間を潰す前振り。

ここからまさにドラマのようなすれ違い劇がスタート。まずはマナの助言「学校へ行っとけば?」の言葉どおりバスに乗った瞬間に由綺が蛍ヶ崎駅に現れて待ちぼうけ。夕凪駅にて群集に囲まれていた理奈と違い誰一人として由綺の存在に気付かないのが寂しさを加速しています。
蛍ヶ崎高校に着いた冬弥&マナでしたがマナはサッサと復路バスに乗ってサヨウナラ。出会いからツン状態だったマナが笑顔を見せる一瞬はタッチを変えて印象付け、過度な劇画調ハーモニーよりこのくらいのタッチ変化の方が作品に合っているような気がします。
「金の斧くださいって言えないからって鉄の斧ばっか集めているケチなイソップ」
あちこちにフラグ立ててないで本命一人に絞れ!ってことですか(笑

学校内を散策しつつ冬弥の回想シーン。ばっつんおかっぱの由綺かわいい。冬弥的にはこの下駄箱での一件が出会いと思っているようですが、この時の由綺の挙動が明らかに初対面ではない様子であり非常にわかりやすい。
なんちゃって同級生の理奈を思い浮かべて早朝の電話内容(10時に夕凪)を思い出した冬弥は急いで駅へ戻り夕凪へゴー! ってなタイミングで電話ボックスの由綺とすれ違い。

冬弥が夕凪駅へ着いてももちろん誰もいません。落ち着かずにうろうろする冬弥の「やっちまった感」がじつにリアルで痛い痛い。一方の由綺は一人学校へ向かい校門にて待ちぼうけ。その後再び蛍ヶ崎駅にて見せるアクロバットのようなニアミス描写がじつにドラマ的でありました。
まあいくらケータイが無いと言っても駅の伝言板に一言書いておけば解決しそうな話ですが…それを言っちゃあドラマにならないのでここは野暮なツッコミを入れず大人の態度でハラハラドキドキヤキモキしときましょう。

理奈の尽力によって由綺は夕方以降もオフとなりました。その連絡を聞いて電話ボックスから出ると…ここでようやく冬弥とご対面です。さんざんなすれ違いの後に見せる偶然の対面、しかしこれ由綺としては「11時に蛍ヶ崎」という約束をスッポかされて一日潰した挙句の対面ですよねえ? 普通の感覚だと開口一番「何やってたのよ!」と雷の一つも落ちそうですが何の追及もせず会えた喜びを見せる由綺さんの寛容さたるや…こういう子は反動が怖い。
回想で見せる高校時代のスカート丈が時代を物語ってました。現在でもマジメな子はこんな丈でしょうけど二昔前の女子高生って全員がこのくらいの丈でしたよねえ…。いやはや今はいい時代になったものです(笑
由綺の暮らすマンションは元々山だった所。しかもどうやらその山にて由綺は冬弥を見染めたようであります。そんな思い出の場所を冬弥にも思い出して欲しい…しかし冬弥は「いい思い出が無い」と呟いて終了。由綺は直後に一瞬魂の抜けたような表情を見せるも思い出を胸に秘め「ごめんね」と返す。そこまで自分を殺すことないのに。
「急がなかったら この先何が」
そして一大決心の由綺、なんという泥沼への第一歩。
- 関連記事
-
- WHITE ALBUM #06 悩みを忘れるいい方法。他人のトラブルに首を突っ込んでみるってのは、どう?
- WHITE ALBUM #05 邪魔をするのが、近しい人間だけとは限らない。知らない人ほど、手厳しい
- WHITE ALBUM #04 想像を超えて分かり合えてるって、感じる時がある。逆の時も多いけどね
- WHITE ALBUM #03 手と手、肩と肩、背中と背中、それから。服の上からだっていいんだ
- WHITE ALBUM #02 ずっと前から仕組まれてた、そんな出会いって、信じる?
スポンサーサイト
↓記事が役立ったら一票どうぞ。
