2009-03-05(Thu)
とらドラ! #22 君のいる景色
修学旅行も終わり、日常の再開。

噛み合わないそれぞれの思い。

スキー場レスキューにてタイガーの思いを知ってしまった竜児。教室で寝ぼけながら「タイガー!」と叫んでしまい、そんな竜児を見つめるみのりんは…竜児とタイガーの絆を見せつけられたような気分? もはやこの二人に割って入ることなど無理と察したのか表情も暗く。
いくつものバイトを掛け持ちしていたはずのみのりんはさらにラーメン屋のバイトを追加していました。明るい表情で竜児たちを接客し、面白いのかどうなのか微妙なネタを繰り広げる様もいつも通りのみのりんです。しかし竜児たちを見送った後の表情はやはり浮かぬ顔、無理に明るく振る舞っている姿が見え隠れして痛々しい。このラーメン屋のシーンはカメラアングルや演出が無駄に凝ってて笑った。
明けて翌日、やはりみのりんは竜児に対し以前のように明るく接しています。男女ソフト部の統合部長も務め、学校が終わればいくつものアルバイトに精を出す毎日。何がみのりんをそこまでさせるのか?
「中途半端にしたくないからがんばる。それは見えているものだから」

旅行での一件以来険悪な関係の亜美vsみのりん、いや亜美だけが一方的にトンがっているようですけど。廊下にて竜児&みのりんが仲良く話している所へ登場した亜美は挨拶も返さず二人を素通り、「いいんじゃない? 子供がいないところでお父さんが何をしていても」と吐き捨てるように言い残して去りました。相変わらず「おままごと」を続けている竜児に対しキツい一言、しかし本人は気付かず…意が判っているみのりんは亜美を追って一限目をエスケープであります。この不良娘どもめ!(笑
いつもの自販機コーナーにて隙間にうずくまる亜美。通常のパターンだと追ってくるのは竜児のはずが…みのりんの姿を見てあからさまに不機嫌な顔です。亜美としては竜児に追ってきてほしかったのだろうなあ。報われぬ役回りは見ていて切ない。
「見えないもの」を幽霊に例えて話すみのりん。幽霊は「この人には見えて欲しい」と思う人の前にしか現れない、私にも幽霊が見えた気がしたけど「見えないもの」に気を取られて「見えてるもの」を見失うのはイヤ。
以前みのりんは「幽霊」を「恋愛」のメタファーとして竜児に話していました。竜児への思いを秘めながら日常の「おままごと」で茶を濁し、しかし囁かれた「罪悪感」という言葉、クリスマスイブの一件、そして修学旅行での遭難騒動のオチ。もう竜児との恋愛は諦めて日常に没頭しよう、余計なことを考える暇を作らないために「苦労を買って」自分を追い込むことにした?
そんなみのりんに対し亜美はブチ切れ。亜美は亜美なりにみのりんたちを気に掛け、もちろん「おままごと」を解消すれば亜美参戦の目もあるのでぬるま湯状態にピリオドを打ち込みたいのですが…結局亜美は仲良しグループに心から溶け込むこともできず、竜児からは全く相手にされず、全てが上手くいかぬまま流れていく日常はイライラMAXでしょう。
立ち去る亜美の背中へ「ちゃんと前を向いて見えるものに突進していく」と叫ぶみのりん。しかしそれは自分に言い聞かせているようにも見えてじつに痛々しい。

竜児はかなり成績がいいようですね。賢い息子を進学させたいみらのちゃん23歳オイオイ!は学費の心配をする竜児を余所に一人盛り上がり、しかし自分の進路がよく見えない竜児は経済的問題を理由に就職を選び…何という親の心子知らず。他にやりたいことがあっての進学拒否や学力的問題ならばわかるのですが、この状態で就職を選んでしまったら三十路独身教師も黙ってられないでしょうね。
進学資金のためにアルバイトを始めたみらのちゃん23歳オイオイ!。明るい笑顔で「だ~いじょうぶ、なんとかなるって!」と言う裏側では見合った苦労をしているのです。幼い竜児を女手一つで育ててきた今までも言葉に出さない苦労を重ねてきたのでしょう。このシーンは私の涙腺が仕事をし始めて大変でした。しかしあまり親の考えを子供に押し付けるのもよろしくない。現実でもそうですがその辺のバランスは難しいところであります。

例の髪留めを回収した竜児は込めた思いを封印するかの如く「恥ずかし箱」へ納めていると…竜児宅へタイガーが現れました。玄関先の電球に照らされた色調が冬の夜なのに暖かい雰囲気を出していますね。思わぬ登場にマフラーを引っ張って喜ぶ竜児、掌底一発から反撃ビンタの末に急接近で赤面する二人がいい味出し過ぎです。タイガーを意識しまくっている竜児の反応も見どころ。しかし互いに遠慮無くじゃれ合う二人を見ていると「グダグダしてないでサッサと結婚しちゃえよ!」と叫ばざるを得ません(笑

自宅へ戻る通路として竜児宅へ上がり込むタイガー。自分への思いを知ってしまった竜児は合わす顔があるのか無いのか意識しまくりです。この辺の挙動は見ていると脳幹が痒くてたまらん(笑。今まで恋愛対象と考えていなかった相手、ほとんど家族のように暮らしてきた相手が自分に対しあれほどの好意を持っていた。インコちゃんと戯れるタイガーを見て「欠かせない存在」であったことを再認識した竜児は、そりゃ涙も流そうってものです。「大河がフレームに収まる景色」という表現は良かった。
開けっ放しの恥ずかし箱に髪留めを発見したタイガーは自分の「ドジ」に落ち込み。しかしこの場でも竜児とみのりんを応援すると宣言。自分の思いを殺してエンジェルに徹する姿、さらに吹雪の告白を「バカみたいなこと」と表現する姿は見ていて辛い。
自室へ飛び移る間際にタイガーは「バカみたいなこと」を告げた夢が現実だったのか確かめ、竜児は知っていながらそれを否定する。タイガーは安心したような表情を見せますが…それをドジと呼ぶには切なすぎますね。
お互いを気遣うばかりに見事なすれ違いを見せている二人、この決着はどう着けるのやら。
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噛み合わないそれぞれの思い。

スキー場レスキューにてタイガーの思いを知ってしまった竜児。教室で寝ぼけながら「タイガー!」と叫んでしまい、そんな竜児を見つめるみのりんは…竜児とタイガーの絆を見せつけられたような気分? もはやこの二人に割って入ることなど無理と察したのか表情も暗く。
いくつものバイトを掛け持ちしていたはずのみのりんはさらにラーメン屋のバイトを追加していました。明るい表情で竜児たちを接客し、面白いのかどうなのか微妙なネタを繰り広げる様もいつも通りのみのりんです。しかし竜児たちを見送った後の表情はやはり浮かぬ顔、無理に明るく振る舞っている姿が見え隠れして痛々しい。このラーメン屋のシーンはカメラアングルや演出が無駄に凝ってて笑った。
明けて翌日、やはりみのりんは竜児に対し以前のように明るく接しています。男女ソフト部の統合部長も務め、学校が終わればいくつものアルバイトに精を出す毎日。何がみのりんをそこまでさせるのか?
「中途半端にしたくないからがんばる。それは見えているものだから」

旅行での一件以来険悪な関係の亜美vsみのりん、いや亜美だけが一方的にトンがっているようですけど。廊下にて竜児&みのりんが仲良く話している所へ登場した亜美は挨拶も返さず二人を素通り、「いいんじゃない? 子供がいないところでお父さんが何をしていても」と吐き捨てるように言い残して去りました。相変わらず「おままごと」を続けている竜児に対しキツい一言、しかし本人は気付かず…意が判っているみのりんは亜美を追って一限目をエスケープであります。この不良娘どもめ!(笑
いつもの自販機コーナーにて隙間にうずくまる亜美。通常のパターンだと追ってくるのは竜児のはずが…みのりんの姿を見てあからさまに不機嫌な顔です。亜美としては竜児に追ってきてほしかったのだろうなあ。報われぬ役回りは見ていて切ない。
「見えないもの」を幽霊に例えて話すみのりん。幽霊は「この人には見えて欲しい」と思う人の前にしか現れない、私にも幽霊が見えた気がしたけど「見えないもの」に気を取られて「見えてるもの」を見失うのはイヤ。
以前みのりんは「幽霊」を「恋愛」のメタファーとして竜児に話していました。竜児への思いを秘めながら日常の「おままごと」で茶を濁し、しかし囁かれた「罪悪感」という言葉、クリスマスイブの一件、そして修学旅行での遭難騒動のオチ。もう竜児との恋愛は諦めて日常に没頭しよう、余計なことを考える暇を作らないために「苦労を買って」自分を追い込むことにした?
そんなみのりんに対し亜美はブチ切れ。亜美は亜美なりにみのりんたちを気に掛け、もちろん「おままごと」を解消すれば亜美参戦の目もあるのでぬるま湯状態にピリオドを打ち込みたいのですが…結局亜美は仲良しグループに心から溶け込むこともできず、竜児からは全く相手にされず、全てが上手くいかぬまま流れていく日常はイライラMAXでしょう。
立ち去る亜美の背中へ「ちゃんと前を向いて見えるものに突進していく」と叫ぶみのりん。しかしそれは自分に言い聞かせているようにも見えてじつに痛々しい。

竜児はかなり成績がいいようですね。賢い息子を進学させたいみらのちゃん23歳オイオイ!は学費の心配をする竜児を余所に一人盛り上がり、しかし自分の進路がよく見えない竜児は経済的問題を理由に就職を選び…何という親の心子知らず。他にやりたいことがあっての進学拒否や学力的問題ならばわかるのですが、この状態で就職を選んでしまったら三十路独身教師も黙ってられないでしょうね。
進学資金のためにアルバイトを始めたみらのちゃん23歳オイオイ!。明るい笑顔で「だ~いじょうぶ、なんとかなるって!」と言う裏側では見合った苦労をしているのです。幼い竜児を女手一つで育ててきた今までも言葉に出さない苦労を重ねてきたのでしょう。このシーンは私の涙腺が仕事をし始めて大変でした。しかしあまり親の考えを子供に押し付けるのもよろしくない。現実でもそうですがその辺のバランスは難しいところであります。

例の髪留めを回収した竜児は込めた思いを封印するかの如く「恥ずかし箱」へ納めていると…竜児宅へタイガーが現れました。玄関先の電球に照らされた色調が冬の夜なのに暖かい雰囲気を出していますね。思わぬ登場にマフラーを引っ張って喜ぶ竜児、掌底一発から反撃ビンタの末に急接近で赤面する二人がいい味出し過ぎです。タイガーを意識しまくっている竜児の反応も見どころ。しかし互いに遠慮無くじゃれ合う二人を見ていると「グダグダしてないでサッサと結婚しちゃえよ!」と叫ばざるを得ません(笑

自宅へ戻る通路として竜児宅へ上がり込むタイガー。自分への思いを知ってしまった竜児は合わす顔があるのか無いのか意識しまくりです。この辺の挙動は見ていると脳幹が痒くてたまらん(笑。今まで恋愛対象と考えていなかった相手、ほとんど家族のように暮らしてきた相手が自分に対しあれほどの好意を持っていた。インコちゃんと戯れるタイガーを見て「欠かせない存在」であったことを再認識した竜児は、そりゃ涙も流そうってものです。「大河がフレームに収まる景色」という表現は良かった。
開けっ放しの恥ずかし箱に髪留めを発見したタイガーは自分の「ドジ」に落ち込み。しかしこの場でも竜児とみのりんを応援すると宣言。自分の思いを殺してエンジェルに徹する姿、さらに吹雪の告白を「バカみたいなこと」と表現する姿は見ていて辛い。
自室へ飛び移る間際にタイガーは「バカみたいなこと」を告げた夢が現実だったのか確かめ、竜児は知っていながらそれを否定する。タイガーは安心したような表情を見せますが…それをドジと呼ぶには切なすぎますね。
お互いを気遣うばかりに見事なすれ違いを見せている二人、この決着はどう着けるのやら。
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