2009-03-07(Sat)

鉄のラインバレル #22 鬼を喰らうモノ

最終決戦前の超展開。

linebarrel0306_00.jpg

森次さん復帰から加藤機関との共闘へ。

「本当の暴力を教えてやる」

森次さん屈指の名セリフをここへ持ってきましたか。会話の流れとして少々違和感があったものの最終局面へ向かって盛り上がるシーンにてこのセリフは熱かった。もちろんこれは早瀬への教育的意味からのセリフであり、その瞬間に森次さんの善玉復帰を確信しました。

早瀬は黒バレル化したラインバレルを持ってしても森次さんに歯が立たず。早瀬の戦闘パターンの薄さは以前から指摘されており、またヴァーダントの強さは以前から突出していましたが…黒バレルを相手にあれほど余裕の表情では何のための黒バレルなのやら。ともかくギリギリまで追い詰められた早瀬は黒バレルからさらに進んだ状態へイヤボーン覚醒、「カウンターマキナ」すなわち「鬼を喰らうモノ」の覚醒でしょうか。と同時に黒い森次さんはきれいな森次さんへ変貌、そして加藤機関&JUDAの共闘へ。唐突に降って湧いたようなこの展開はさすがに面食らいました(笑

前例を挙げればキリが無いほど使われている往年のパターン、まさかこの作品まで人類保管計画絡みの展開になるとは。どうやらあの世界では誕生と共にマキナ化されるようで、妊娠時から完全管理され、出産後の改造手術から無個性な集団描写へ続く見せ方はなかなか薄ら寒い。

個の意思は失われ、個の欲望も無く、すなわち争いの起こらない「絶対的平和」な世界。これは18話にて加藤くんが皮肉ったこの世界の人間、「想像力を失い、ただ日々を生きる者」「そんなものはマキナと変わりはしない」と符合します。先遣隊として訪れたこの世界もまたマキナ化されずともあっちの世界と同じような状態だった。平行世界を意思統一から守ろうとやって来たのに着いた先がこれでは…この現実を知った加藤くんはさぞかしがっかりしたでしょうね(笑。その警鐘の意味を込めての「想像せよ」だったのかもしれません。

ともかく「生きようとあがく者だけに人としての未来を築かせる」という加藤機関の目的は確かに言葉どおりでした。JUDA社長と袂を分けたのは方法論の違い、しかしその鍵となるべく「早瀬」の存在は両者共にかなり重要だったようです。焚火を前に加藤くんが放つ「切実な願い」というセリフがじつに重い。

このところ不穏な動きを見せていたマサキ、加藤くんの忠実な部下に見えた彼は「セントラル」の人でしたか…って以前加藤くんは「異世界から来てるのは私だけ」とか言うてなかったっけ? 先導として単身出掛ける間際の会話がじつに意味深です。加藤くんてばハメる気まんまんじゃん(笑

というわけで次回から最終決戦? 敵方勢力はものすごい物量&テクノロジーでしょうけれども現状の戦力で迎い撃てるのだろうか。今までの戦闘結果を見る限り覚醒早瀬と森次さんくらいしかマトモな戦力にならないような。シャングリラ&フラッグの戦力は未知ですが…まさか合体して超巨大ロボ展開は無いだろうね? フラッグだけで全長1kmとか言うてたので合体トランスフォーメーションするとマクロスよりでっかいんじゃ?(笑 というか敵の数(600万?)からしてほんとマクロスみたいな…。

まあツッコむべき所は数限りなくありますがとりあえず最後まで見守りますか。

  

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No title

原作では「ラインバレルバラバラ→お持ち帰り事件」の段階で「これは特訓」「裏切りは偽装」と予想がつきましたが、「これじゃ面白くないよ」と思ったであろうスタッフは鋭いですね。アニメでは復帰展開はなくてもおかしくない展開だったので、今回は爽快感も原作以上でした。「可能性」を開花させた浩一に満足した森次の会心の表情が本当にすっきりした魅力的な絵でした
結局人類補完計画ネタで、「ポストエヴァ時代の熱血スーパーロボットもの」というコンセプトがより強調された感じですが、同時に「現実とよく似た、機械が支配する管理社会の異世界」からの侵略という展開にウルトラセブンの「第四惑星の悪夢」を連想しました。原作から登場人物の名前をセブンネタで固めているこの作品ですが、「南海~」の回など、原作以上に特撮ネタが多いですね(笑)
それでは失礼します

れすれす

カウンターマキナの覚醒は見せ場でした。しかしこれをやるためにJUDAを裏切る芝居をしてたってのはどうにも無理無理感が…。原作での裏切りネタはキリヤマへのアレコレがあるので道理が通るのですがアニメ版のキリヤマはほとんど捨てキャラで終わってしまい、では森次さんはどうすんの?と思った途端のこの展開。この流れは想像できませんでした。

かの名作「第四惑星の悪夢」を浮かべるのは褒めすぎでしょう(笑。ラインバレルの世界観は予想以上に「普通」のポストエヴァで少々拍子抜けでした。これでは犠牲になったみなさんが気の毒すぎ、そして「訓練」のような小競り合いで四苦八苦していた連中が600万の本陣を相手にどうすんだ? という無茶振りの引き。開始当初は原作より面白いかも?と思ってましたけどラストが近付くにつれGONZOの法則が見え隠れしてきた印象です。ラインバレルとヴァーダント以外に魅せるメカが無い、ってのもロボット物として致命的な気がします。
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