2009-03-16(Mon)
RIDEBACK #10 Master of the war
「琳さんと一緒にライドしたい」

その夢は血しぶきと共に散った。

隠れ家が見つかるのも時間の問題ってことで珠代先輩は琳を連れて脱出する算段。今さら自首を申し出る琳でしたが…賢司の検挙から取り調べまで見ていた琳が今の警察を信用しているのは不思議です。もちろん珠代先輩は自首など却下しRBを乗せたパネルバンを走らせ街へ。
GGFの検問では「美術品運搬」を名乗って通行証を提示。あからさまに怪しいパネルバンを相手にGGFは「荷台を見せろ」と迫り、しかし寸での所で通行許可が出て事なきを。なるほどこの「通行証」は珠代先輩がツンデレパパに電話で頼んだ「お願い」なのでしょう。どの世でも代議士センセイのお墨付きは校門様の印籠なのであります。
検問通過後にシート下に隠れていた琳が出てきてコンニチハ。道中の車窓に映る第三国立劇場を見て「もう私には届かない場所」と沈む琳、そこへかける珠代先輩の言葉は温かくも厳しい。バレエの道を断念した琳はフェーゴのライドで再び「光」を得たにも関わらず降りる決心をした。有無を言わさず断たれたバレエと違い「自分の意思」で降りたのであります。
ライドバックと普通に出会っていればこんなことにはならなかった。あの日テレビ塔へカチ込まなければこんなことにはならなかった。できることなら乗り続けたい気持ちを押し殺して返したEWバンド、それほどの決心をしたのに珠代先輩から「部員」を建前に再び手渡されると表情が綻ぶ。やはり光を求める気持ちには勝てないということか。

さて本日のメインイベント。反GGFのデモに参加するライドバック部員たち、しょう子からもらった琳の舞台写真をお守りにバロンに乗るすずり…。ダメだ! すずり! 乗っちゃダメだ! この時点から既に胃が痛い私。
こちらも会話のトリガーは第三国立劇場です。バレリーナ琳に心酔していたすずりにとって同じ部員の立場でも今だ雲の上の人であり、「友達」などと気軽に言えない間柄と認識しています。そんなすずりに菱田は「僕らから見たら十分仲のいい友達だよ」と。憧れの人との距離が一気に縮まったすずりは嬉しさで赤面しますが…何という死亡フラグ。
デモ参加者から「ライドバック少女」と勘違いされるすずり。ライドバックの車種もコスチュームもその他まったくどう見ても全然別人なのに何故そんな勘違いをするのかわかりません。ちなみに原作ではデモの作戦として「ライドバック少女の代役」を立てることとなり、その代役として抜擢されたのがすずり、という展開です。

というわけで「ライドバック少女がデモに参加している」との誤情報が警察へ伝わり、待機していた白ライドがすずりをロックオン。警察はライドバック少女の正体を知っているはずですが…あの情報は珠代兄で止まっている? ともあれデモ隊同様すずりをライドバック少女と勘違いした警察。危険を感じた菱田がすずりに「そこを離れろ」と声をかけるも群衆の雑音にかき消され…迫り来る体制の脅威に対し彼女は単独で逃げの一手へ走りました。
示し合わせたようなタイミングでモノレールと併走していると車窓に琳&珠代先輩を発見。琳サイドも「警察から追われているバロン」の操縦者に気付き…。

アニメ化に際し思う存分原作を改編しておいて、しかし「これだけは改編してほしい」と願っていたカットだけはほぼ原作ママという皮肉。先程から胃が痛い私はすずり逃亡シーンに入ると嫌な動悸まで現れ、掌はしっとりと汗ばみ、「まさかアレはアニメじゃできないよな…」と自分に言い聞かせ続けた。
結局原作同様白ライドギロチンによりすずりは最期を迎えてしまいました。合掌。ライドバック部員全員が見守る中「止まれ!」の叫びも届かず走り続けるすずり、見ているこっちも「止まれ!」と叫びそうな勢いです。このままではタダでは済まない、見る者すべての不安を煽る演出は秀逸でした。そして練習を続けたライドバックジャンプを琳の前で披露した瞬間の悲劇。これまでのライドバックジャンプシーンは眩い光を纏って飛翔する美しい描写が続いただけに…今回のすずりの「最期のジャンプ」がより悲劇に感じられますね。
とはいえ最期までの流れに少々無理くり感を感じたのも正直なところ。憧れの琳にいい所を見せようと張り切り過ぎてしまったのはわかりますが…あれでは暴走の果ての自爆事故と言えなくもありません。原作ではすずりが殺られるまでの行程にそれなりの説得力があるため、現場を直視した琳のショックに感情移入できるのですけれども。
その他ライドバック部員以外の所でもいろいろな動きがありました。依田は珠代兄と結託して調査へ走り、ロマノフはさらに小物っぷりを発揮し、岡倉&キーファもなにやら企んでいる様子。
珠代兄と横山先生は旧知の仲? 「ヘスナー社の摘発」を条件に裏取引を行う横山先生の動向が今後の注目点です。新しい秩序云々は彼女の建前、原作をなぞれば本当の目的は別にあるのですがそれはまだ伏せておきましょう。
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その夢は血しぶきと共に散った。

隠れ家が見つかるのも時間の問題ってことで珠代先輩は琳を連れて脱出する算段。今さら自首を申し出る琳でしたが…賢司の検挙から取り調べまで見ていた琳が今の警察を信用しているのは不思議です。もちろん珠代先輩は自首など却下しRBを乗せたパネルバンを走らせ街へ。
GGFの検問では「美術品運搬」を名乗って通行証を提示。あからさまに怪しいパネルバンを相手にGGFは「荷台を見せろ」と迫り、しかし寸での所で通行許可が出て事なきを。なるほどこの「通行証」は珠代先輩がツンデレパパに電話で頼んだ「お願い」なのでしょう。どの世でも代議士センセイのお墨付きは校門様の印籠なのであります。
検問通過後にシート下に隠れていた琳が出てきてコンニチハ。道中の車窓に映る第三国立劇場を見て「もう私には届かない場所」と沈む琳、そこへかける珠代先輩の言葉は温かくも厳しい。バレエの道を断念した琳はフェーゴのライドで再び「光」を得たにも関わらず降りる決心をした。有無を言わさず断たれたバレエと違い「自分の意思」で降りたのであります。
ライドバックと普通に出会っていればこんなことにはならなかった。あの日テレビ塔へカチ込まなければこんなことにはならなかった。できることなら乗り続けたい気持ちを押し殺して返したEWバンド、それほどの決心をしたのに珠代先輩から「部員」を建前に再び手渡されると表情が綻ぶ。やはり光を求める気持ちには勝てないということか。

さて本日のメインイベント。反GGFのデモに参加するライドバック部員たち、しょう子からもらった琳の舞台写真をお守りにバロンに乗るすずり…。ダメだ! すずり! 乗っちゃダメだ! この時点から既に胃が痛い私。
こちらも会話のトリガーは第三国立劇場です。バレリーナ琳に心酔していたすずりにとって同じ部員の立場でも今だ雲の上の人であり、「友達」などと気軽に言えない間柄と認識しています。そんなすずりに菱田は「僕らから見たら十分仲のいい友達だよ」と。憧れの人との距離が一気に縮まったすずりは嬉しさで赤面しますが…何という死亡フラグ。
デモ参加者から「ライドバック少女」と勘違いされるすずり。ライドバックの車種もコスチュームもその他まったくどう見ても全然別人なのに何故そんな勘違いをするのかわかりません。ちなみに原作ではデモの作戦として「ライドバック少女の代役」を立てることとなり、その代役として抜擢されたのがすずり、という展開です。

というわけで「ライドバック少女がデモに参加している」との誤情報が警察へ伝わり、待機していた白ライドがすずりをロックオン。警察はライドバック少女の正体を知っているはずですが…あの情報は珠代兄で止まっている? ともあれデモ隊同様すずりをライドバック少女と勘違いした警察。危険を感じた菱田がすずりに「そこを離れろ」と声をかけるも群衆の雑音にかき消され…迫り来る体制の脅威に対し彼女は単独で逃げの一手へ走りました。
示し合わせたようなタイミングでモノレールと併走していると車窓に琳&珠代先輩を発見。琳サイドも「警察から追われているバロン」の操縦者に気付き…。

アニメ化に際し思う存分原作を改編しておいて、しかし「これだけは改編してほしい」と願っていたカットだけはほぼ原作ママという皮肉。先程から胃が痛い私はすずり逃亡シーンに入ると嫌な動悸まで現れ、掌はしっとりと汗ばみ、「まさかアレはアニメじゃできないよな…」と自分に言い聞かせ続けた。
結局原作同様白ライドギロチンによりすずりは最期を迎えてしまいました。合掌。ライドバック部員全員が見守る中「止まれ!」の叫びも届かず走り続けるすずり、見ているこっちも「止まれ!」と叫びそうな勢いです。このままではタダでは済まない、見る者すべての不安を煽る演出は秀逸でした。そして練習を続けたライドバックジャンプを琳の前で披露した瞬間の悲劇。これまでのライドバックジャンプシーンは眩い光を纏って飛翔する美しい描写が続いただけに…今回のすずりの「最期のジャンプ」がより悲劇に感じられますね。
とはいえ最期までの流れに少々無理くり感を感じたのも正直なところ。憧れの琳にいい所を見せようと張り切り過ぎてしまったのはわかりますが…あれでは暴走の果ての自爆事故と言えなくもありません。原作ではすずりが殺られるまでの行程にそれなりの説得力があるため、現場を直視した琳のショックに感情移入できるのですけれども。
その他ライドバック部員以外の所でもいろいろな動きがありました。依田は珠代兄と結託して調査へ走り、ロマノフはさらに小物っぷりを発揮し、岡倉&キーファもなにやら企んでいる様子。
珠代兄と横山先生は旧知の仲? 「ヘスナー社の摘発」を条件に裏取引を行う横山先生の動向が今後の注目点です。新しい秩序云々は彼女の建前、原作をなぞれば本当の目的は別にあるのですがそれはまだ伏せておきましょう。
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