2009-03-19(Thu)
とらドラ! #24 告白
ここまで長い道のりでした。

おままごとの清算、そして駆け落ちへ!?

ストーリーもクライマックスにてぬるま湯のおままごと関係を清算する時が来ました。ここへ至るまで「お互いを傷つけないように」固い防壁に納めていた感情をついに解放、いやあ熱い熱い。タイガーを追って校内を走るシーンはOPから。原画に沼田氏の名があるのはここの担当? ダイナミックな手足の躍動感、激しく揺れる髪等々相変わらず大迫力の作画です。
コケて鼻血を流すみのりんの治療に保健室へ。ここでみのりんは今まで言えなかった思いをついに竜児へ告げました。憑き物が落ちたような清々しい表情が印象的、髪留めの話を持って告白の返答(竜児は告白できませんでしたが)に代える言い回しはドラマチック。そして竜児の本心を確かめると「ジャイアントさらば!」とこれまた清々しく決着、しかし竜児が去った後に拳を見つめる仕草が切なすぎですみのりんさん! そう簡単に気持ちの切り替えなんてできませんよね…。

バイト先で待ち伏せ(?)していると律儀なタイガーは木津千里と現れて合流。バイト終わりに話をすると言うタイガーの必死さ、それを受ける竜児のドギマギさにニマニマ…そしてバイト代を手に帰宅中のとらドラの所へ唐突に親御さんズが登場です。忙しい展開だなあ。
例のスキー旅行後に「実母と楽しく過ごしていた」はずのタイガー、しかし実際はそうでもなかったようでかなり折り合いが悪い? さらに言えば先の進路指導にて「うちは金持ちだから~」と語っていたのは状況を悟られまいとする強がりでしたか。一人でいろいろ抱え込んじゃってたのだなあ。
一方の竜児vsみらのちゃん23歳オイオイ!もえらいことに。いつものゆるい表情から一転した厳しい形相で竜児を責めるやっちゃん。確かに「約束を破ってアルバイトをしたこと」は良くありませんが…事情が事情なのでそこまで怒り狂うことも無いような。しかしやっちゃん的にはそういう問題ではないのでしょう。
身を持って体験した不遇な人生を我が子には送らせたくない。たくさん勉強して良い大学を出て立派な仕事に就かせたい。そのためならば身を粉にして倒れるまで働いても苦ではない。そんなやっちゃんへ竜児は…親の心子知らず、やっちゃんの束縛が厳しすぎるとは言え…そこまでしてくれる親に対して言葉が過ぎた。やっちゃんからしたら自身の存在を全否定されたようなものです。「自分の失敗を俺に押し付けるな!」はあまりに言い過ぎ。そんな竜児に返す言葉も無く涙を流し立ち尽くすやっちゃんが痛々しい。普段からきちんと話し合っていればこんな極端なことにはならないのですけど…結局竜児は親子関係も正面から向き合って来なかったのですね。

橋上でお話する竜児&タイガー。夜の落ち着いたトーンの中で繰り広げられる会話は見ていてナントモむず痒い(笑。欄干を背に引いたアングルで見せるカットが「二人きり」であることを強調していました。さらに多彩なアングルを切り替え、舞い散る雪を被せて見せる演出はじつにドラマチックで美しい。しかし雪の舞う季節にあの高さから川へ落ちたらかなりの確率で死にますよ。
もうおまえら結婚しちゃえよ…と思って見てたら本当にそういう流れで茶を噴いた。いきなりか! 18歳までの2ヶ月を逃げ通して結婚すれば大人だ! という理屈は何というムチャクチャな。というか未成年は親の承諾が無いと結婚できませんよ。何だかやっちゃんの思惑と正反対の方向へ突っ走っちゃってますが…蛙の子は蛙ってことですか。

濡れ鼠の二人はとりあえず亜美宅へ転がり込み、この玄関先で亜美も決着です。面と向かって「大河が好き」と言わせることでケリを付けた亜美はケリを入れてスッキリ。長きに渡り見守ってきた「おままごと」の終焉を確認し今までにない良い表情を見せますが…それは亜美の失恋確定をも意味するのでありました。その笑顔が切ないよ。
駆け落ちを宣言するタイガーに周囲は賛成しませんが反対もせず。必死のバイトで貯めた貯金を差し出すみのりん、別荘の鍵を渡す亜美、そして「おこめ券」を渡す北村(笑。それぞれの領域で駆け落ちカップルのサポートを申し出るみなさんは…いい友達なのかなあ。この状況から逃げたところでどうにもなるまい、と冷めた目で見てしまうのは私が人生経験を積みすぎたおっさんだからか? まあここはあえてそう思わせる演出にしているのでしょう。若さが眩しいぜ!

駆け落ちカップルを見送る亜美&みのりん。ふられペアが意気投合? するとここまで気丈に振る舞っていたみのりんがついに落涙。亜美が言うように涙の理由はいろいろありそう…今まで抑えていた全ての感情が堰を切って流れ出しているのでしょう。本人ですら理由がよくわからない、そういう涙だってあるものです。そしてこれはみのりんが亜美に心を許した瞬間でもあるような。見守る亜美の表情がこれまた優しい。いい子だなあ。
駆け落ちの準備に自宅へ戻って「ただいまー」とは…。やっちゃんと鉢合わせしたら「駆け落ち宣言」をして飛び出すのか? しかし当のやっちゃんは一足お先に逃亡してしまいました。な、何なんだこの展開は!? 竜児の言葉がよほどショックだったのか、それにしても全てを放棄して去っちまうのは…逃げ癖までもこの親にしてこの子ありというオチ?
やっちゃんが家出中なら駆け落ちなどせずここで暮らせばいいんじゃ? と思ったけれどもタイガー側の事情があるのでそうもいきませんか。

明けて翌日、早朝のグランドで走り回るみのりん、その姿を見守る亜美。何ですかこの仲良しっぷりは! 何という青春ドラマ! 上っ面だけの友達ごっこでは無く心を許しあっている雰囲気が見えて良し良し。この風景を見れば亜美も救われるというもの。
そして車中の駆け落ちカップルです。ここも凝ったアングルを多様した見せ方が面白い。二人は電車でどこへ向かう? 亜美の別荘? しかし二人の着いた先はやっちゃんの実家でした。初対面の祖父母に対しタイガーを「俺の嫁です」と紹介する竜児は男前すぎ。何か決意の表情ですが…竜児は何を考えている?
というわけで次回はいよいよ最終回です。寂しいなあ。
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おままごとの清算、そして駆け落ちへ!?

ストーリーもクライマックスにてぬるま湯のおままごと関係を清算する時が来ました。ここへ至るまで「お互いを傷つけないように」固い防壁に納めていた感情をついに解放、いやあ熱い熱い。タイガーを追って校内を走るシーンはOPから。原画に沼田氏の名があるのはここの担当? ダイナミックな手足の躍動感、激しく揺れる髪等々相変わらず大迫力の作画です。
コケて鼻血を流すみのりんの治療に保健室へ。ここでみのりんは今まで言えなかった思いをついに竜児へ告げました。憑き物が落ちたような清々しい表情が印象的、髪留めの話を持って告白の返答(竜児は告白できませんでしたが)に代える言い回しはドラマチック。そして竜児の本心を確かめると「ジャイアントさらば!」とこれまた清々しく決着、しかし竜児が去った後に拳を見つめる仕草が切なすぎですみのりんさん! そう簡単に気持ちの切り替えなんてできませんよね…。

バイト先で待ち伏せ(?)していると律儀なタイガーは木津千里と現れて合流。バイト終わりに話をすると言うタイガーの必死さ、それを受ける竜児のドギマギさにニマニマ…そしてバイト代を手に帰宅中のとらドラの所へ唐突に親御さんズが登場です。忙しい展開だなあ。
例のスキー旅行後に「実母と楽しく過ごしていた」はずのタイガー、しかし実際はそうでもなかったようでかなり折り合いが悪い? さらに言えば先の進路指導にて「うちは金持ちだから~」と語っていたのは状況を悟られまいとする強がりでしたか。一人でいろいろ抱え込んじゃってたのだなあ。
一方の竜児vsみらのちゃん23歳オイオイ!もえらいことに。いつものゆるい表情から一転した厳しい形相で竜児を責めるやっちゃん。確かに「約束を破ってアルバイトをしたこと」は良くありませんが…事情が事情なのでそこまで怒り狂うことも無いような。しかしやっちゃん的にはそういう問題ではないのでしょう。
身を持って体験した不遇な人生を我が子には送らせたくない。たくさん勉強して良い大学を出て立派な仕事に就かせたい。そのためならば身を粉にして倒れるまで働いても苦ではない。そんなやっちゃんへ竜児は…親の心子知らず、やっちゃんの束縛が厳しすぎるとは言え…そこまでしてくれる親に対して言葉が過ぎた。やっちゃんからしたら自身の存在を全否定されたようなものです。「自分の失敗を俺に押し付けるな!」はあまりに言い過ぎ。そんな竜児に返す言葉も無く涙を流し立ち尽くすやっちゃんが痛々しい。普段からきちんと話し合っていればこんな極端なことにはならないのですけど…結局竜児は親子関係も正面から向き合って来なかったのですね。

橋上でお話する竜児&タイガー。夜の落ち着いたトーンの中で繰り広げられる会話は見ていてナントモむず痒い(笑。欄干を背に引いたアングルで見せるカットが「二人きり」であることを強調していました。さらに多彩なアングルを切り替え、舞い散る雪を被せて見せる演出はじつにドラマチックで美しい。しかし雪の舞う季節にあの高さから川へ落ちたらかなりの確率で死にますよ。
もうおまえら結婚しちゃえよ…と思って見てたら本当にそういう流れで茶を噴いた。いきなりか! 18歳までの2ヶ月を逃げ通して結婚すれば大人だ! という理屈は何というムチャクチャな。というか未成年は親の承諾が無いと結婚できませんよ。何だかやっちゃんの思惑と正反対の方向へ突っ走っちゃってますが…蛙の子は蛙ってことですか。

濡れ鼠の二人はとりあえず亜美宅へ転がり込み、この玄関先で亜美も決着です。面と向かって「大河が好き」と言わせることでケリを付けた亜美はケリを入れてスッキリ。長きに渡り見守ってきた「おままごと」の終焉を確認し今までにない良い表情を見せますが…それは亜美の失恋確定をも意味するのでありました。その笑顔が切ないよ。
駆け落ちを宣言するタイガーに周囲は賛成しませんが反対もせず。必死のバイトで貯めた貯金を差し出すみのりん、別荘の鍵を渡す亜美、そして「おこめ券」を渡す北村(笑。それぞれの領域で駆け落ちカップルのサポートを申し出るみなさんは…いい友達なのかなあ。この状況から逃げたところでどうにもなるまい、と冷めた目で見てしまうのは私が人生経験を積みすぎたおっさんだからか? まあここはあえてそう思わせる演出にしているのでしょう。若さが眩しいぜ!

駆け落ちカップルを見送る亜美&みのりん。ふられペアが意気投合? するとここまで気丈に振る舞っていたみのりんがついに落涙。亜美が言うように涙の理由はいろいろありそう…今まで抑えていた全ての感情が堰を切って流れ出しているのでしょう。本人ですら理由がよくわからない、そういう涙だってあるものです。そしてこれはみのりんが亜美に心を許した瞬間でもあるような。見守る亜美の表情がこれまた優しい。いい子だなあ。
駆け落ちの準備に自宅へ戻って「ただいまー」とは…。やっちゃんと鉢合わせしたら「駆け落ち宣言」をして飛び出すのか? しかし当のやっちゃんは一足お先に逃亡してしまいました。な、何なんだこの展開は!? 竜児の言葉がよほどショックだったのか、それにしても全てを放棄して去っちまうのは…逃げ癖までもこの親にしてこの子ありというオチ?
やっちゃんが家出中なら駆け落ちなどせずここで暮らせばいいんじゃ? と思ったけれどもタイガー側の事情があるのでそうもいきませんか。

明けて翌日、早朝のグランドで走り回るみのりん、その姿を見守る亜美。何ですかこの仲良しっぷりは! 何という青春ドラマ! 上っ面だけの友達ごっこでは無く心を許しあっている雰囲気が見えて良し良し。この風景を見れば亜美も救われるというもの。
そして車中の駆け落ちカップルです。ここも凝ったアングルを多様した見せ方が面白い。二人は電車でどこへ向かう? 亜美の別荘? しかし二人の着いた先はやっちゃんの実家でした。初対面の祖父母に対しタイガーを「俺の嫁です」と紹介する竜児は男前すぎ。何か決意の表情ですが…竜児は何を考えている?
というわけで次回はいよいよ最終回です。寂しいなあ。
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