2009-03-29(Sun)
WHITE ALBUM #13 器が傾いてるのに、気づかなかった?水はもう一滴も残ってなかったからね
いよいよクリスマスコンサート対決開幕。

シリーズ前半の最終回です。

公会堂前にて本日の女神(?)と遭遇。いやはや節奏がないねえまったく。佇まいからして弥生さんの妹っぽい?(考え過ぎか)。そうこうしているうちに各会場では続々とライブ開幕です。由綺は初ライブのステージを前に緊張の表情、桜団はゲストがいないと間が持たない? ステージから客入りを見るとパッと見は満員なれど意外と空席があります。
頻繁にカットを入れ替え3会場のライブ風景を多元中継。カメラのカット割りがいかにも昭和の歌番組風で懐かしいです。正面から目映い照明を浴び一生懸命歌っている由綺の初々しいステージ、一方の理奈は全体に逆光や後ろ姿で見せているのが対称的ですね。

カメラが由綺会場に移る度に立ち上がる客が増えていく描写は初ライブの盛り上がりを演出、客の1人である冬弥も普段とは違うステージの由綺を見て何か感じる所があったようです。ここで浮かんだ出会った頃からの回想にようやく「森の少女」がはっきりと映し出され、由綺との出会いが例の森であることを思い出した?
ほどなく各会場共ライブ終了。緊張の糸が切れて泣き出す由綺、またメンバー同士で抱き合って泣き出す桜団は団体アイドルによくある風景。ゲストは間に合ったのだろうか? そんな中で理奈だけは「まだ終わりじゃない…」と呟き…なるほど走り込んでいたのはこれの特訓でしたか。他の会場で泣いてる子たちと違って理奈のプロ意識を感じさせる1コマ。
カルマでのライブ終了直後からスタジアムへダッシュで移動、追っかけ対策か途中でクルマを乗り換えたり、クルマのミラーがフェンダーミラーだったりいちいち描写が細かいです。そしてスタジアム中央のステージに立つ理奈。いやいやいや、それが可能なら最初っからスタジアムライブにすれば…と毎回書いているような気がしますが…これがNGな理由って何かありましたか?

ライブが終わって一息の由綺の楽屋。「すごい人だった」とポイントを外した冬弥の言葉は心遣いの無いセリフのようで、じつは冬弥の本音が漏れてしまった一瞬でしょう。それはつまりステージの由綺よりも周囲の客に関心が向いていたということ。後で見せる英二との会話で「君の周りの彼ら全員がライバル」と指摘され言葉に詰まる様子からも「由綺が遠い存在になってしまう」ことの不安が見て取れます。
そんな冬弥に由綺はクリスマスプレゼントを渡し、駐車場での別れ際には袖をギュっと摘んで「好き…」と。その言葉を聞いた冬弥はさすがに目が覚めたか。ここで「今から始まるんだ」と文字演出が入り彼なりの覚悟を決めたようですが…去り行く由綺の表情が暗く見えるのは気のせいだろうか? ひょっとして弥生さんとのアレコレに気付いている?
「由綺は浮気は許すだろう。だが自分が浮気の対象になることは許さない」
まるで全てを知っているかのような英二のセリフが怖すぎる。言葉の意味がわかっているのか動揺を見せる冬弥、しかし英二はさらに言葉を続ける。曰く「歌の神を力でねじ伏せてきた」緒方兄妹に対し由綺は「歌の神の恋人」となった。歌の神に魅入られた者の放つ力は天才緒方も敵わない。というわけで由綺に入れ込んだ英二は冬弥にライバル宣言? まーたややこしいことに…。

冬弥へチケットを渡してしまったみなさんのクリスマス風景。はるかは1人で夜のお散歩、美咲さんは春原を連れて冬弥実家へ。前回の騒動からよく連れ立つ気になるものです。「燃料系がエンプティなのに、気づかなかった?ガソリンはもう一滴も残ってなかったからね」というわけで美咲カーはガス欠エンスト。これは春原への思いなど最初っからエンプティってことでしょうか。それはそうと足を怪我して間もないのにクルマを押すとは大した回復力であります。スタンドの灯りが見えているのだから春原に使いに行かせりゃいいのに。その春原は…冬弥が目の前にいたら今にも刺しそうな勢いです。何が春原をそこまで卑屈にさせるのか。
マナは1人寂しいクリスマスです。クリスマスだってのにえらく寂しい街並みがマナの孤独感をブーストして見せ、移動の電車内もカップルばかりの中でマナだけ独り。

今回は「クルマ」が各キャラの心情を演出する小道具になっていたような気がします。スタジアムへ向けて一心不乱にクルマを飛ばす理奈、冬弥の元から走り去る由綺、ガス欠で止まる美咲さん、英二vs冬弥の対峙に割って入った弥生さん、倒れて潰れるはるかの自転車等々。そして弥生さんは車内で冬弥との別れ際にいつものように身を寄せ…すると冬弥がついに拒否しましたよ。由綺と会って開眼したのは本気だったのか! やはり若い娘のほうが(略
寒い中で冬弥を待ってるうちに寝てしまったマナ。そりゃ風邪ひくでしょう…。街で買ったプレゼントを「べっ、別に(以下テンプレ」てな様子で渡す態度がかわいすぎ、ケーキまで買って来てるのにいざ会ったら「一緒に食べよう」と言えずに持って帰ろうとする様子は切ないやらニヤニヤやら。そんなマナを冬弥は実力行使で部屋へ招いて…と書くとド外道のようですがこの場面は冬弥GJでしょう。寒い雪の夜を1人で帰すほうが鬼畜です。思いがけず優しい言葉をかけられたマナが涙を流すカットは…これで完全に落ちてしまった? それにしてもこのシーンのマナのかわいさは異常、今回は全体的に微妙作画が目に付きましたが…マナは優遇されてるなあ(笑
そんな所へ弥生さんが「忘れ物」を届けに参上、って冬弥それを忘れるか…。

マナの高熱に気付いた弥生さんはズカズカと上がり込んで強制送還です。そして今度は弥生さんを「ゆき」と勘違い、どうしても認められないのか(笑。噛み合わない会話にて年齢の話になった途端一気に不機嫌全開な弥生さんがいい味出しすぎ。
冬弥部屋は千客万来、一難去ってまた一難、今度は常月チャリンコ娘が登場しました。
「あの傘、美咲さんの?」
「何でマナちゃんが冬弥の部屋へ行くの?」
最初は「美咲さんが来ていた」と勘違いして部屋を飛び出し、さらにそれがマナと知るとさらに怒り…冬弥と由綺の付き合いは認めているけれどもそれ以外の女が部屋へ来るのは一切不許可! なるほど気持ちはわからんでもありませんが…それは大いなる自己矛盾でもありますね。
冬弥父の一大事を美咲さんが発見。ひょっとして以前階段の所で倒れたまま…?
さてライブも終わって戒めも解き、壁の張り紙も剥がして冬弥へお電話の由綺。しかし相変わらず電話は繋がらず…プレゼントの留守番電話を開けもせずに冬弥は父親の所へ。まあこれも事情を考えれば電話機を交換している余裕などありませんから仕方なし。ほんとどこまですれ違うのやら。
今回は一応の区切りなので何らかの決着を見せると思ってましたが…この作品は真の意味で「分割2クール」でした。思いっきり普通に「26話中の13話」が終わった感じです。この続き「14話」の放送まで半年間悶々と過ごさねばならないのね…。
今まで大きい崩れの無かった本作ですがついに今回息切れが見られました。このまま微妙な作りで続けられるより半年置いてもクオリティの高いものを見たい私はおとなしく待ちます。制作スタッフのみなさま、ぜひぜひ「待った甲斐があった!」と言わしめる作品に仕上げてくださいますよう。
ではレビューの続きは半年後に。
↓記事が役立ったら一票どうぞ。

シリーズ前半の最終回です。

公会堂前にて本日の女神(?)と遭遇。いやはや節奏がないねえまったく。佇まいからして弥生さんの妹っぽい?(考え過ぎか)。そうこうしているうちに各会場では続々とライブ開幕です。由綺は初ライブのステージを前に緊張の表情、桜団はゲストがいないと間が持たない? ステージから客入りを見るとパッと見は満員なれど意外と空席があります。
頻繁にカットを入れ替え3会場のライブ風景を多元中継。カメラのカット割りがいかにも昭和の歌番組風で懐かしいです。正面から目映い照明を浴び一生懸命歌っている由綺の初々しいステージ、一方の理奈は全体に逆光や後ろ姿で見せているのが対称的ですね。

カメラが由綺会場に移る度に立ち上がる客が増えていく描写は初ライブの盛り上がりを演出、客の1人である冬弥も普段とは違うステージの由綺を見て何か感じる所があったようです。ここで浮かんだ出会った頃からの回想にようやく「森の少女」がはっきりと映し出され、由綺との出会いが例の森であることを思い出した?
ほどなく各会場共ライブ終了。緊張の糸が切れて泣き出す由綺、またメンバー同士で抱き合って泣き出す桜団は団体アイドルによくある風景。ゲストは間に合ったのだろうか? そんな中で理奈だけは「まだ終わりじゃない…」と呟き…なるほど走り込んでいたのはこれの特訓でしたか。他の会場で泣いてる子たちと違って理奈のプロ意識を感じさせる1コマ。
カルマでのライブ終了直後からスタジアムへダッシュで移動、追っかけ対策か途中でクルマを乗り換えたり、クルマのミラーがフェンダーミラーだったりいちいち描写が細かいです。そしてスタジアム中央のステージに立つ理奈。いやいやいや、それが可能なら最初っからスタジアムライブにすれば…と毎回書いているような気がしますが…これがNGな理由って何かありましたか?

ライブが終わって一息の由綺の楽屋。「すごい人だった」とポイントを外した冬弥の言葉は心遣いの無いセリフのようで、じつは冬弥の本音が漏れてしまった一瞬でしょう。それはつまりステージの由綺よりも周囲の客に関心が向いていたということ。後で見せる英二との会話で「君の周りの彼ら全員がライバル」と指摘され言葉に詰まる様子からも「由綺が遠い存在になってしまう」ことの不安が見て取れます。
そんな冬弥に由綺はクリスマスプレゼントを渡し、駐車場での別れ際には袖をギュっと摘んで「好き…」と。その言葉を聞いた冬弥はさすがに目が覚めたか。ここで「今から始まるんだ」と文字演出が入り彼なりの覚悟を決めたようですが…去り行く由綺の表情が暗く見えるのは気のせいだろうか? ひょっとして弥生さんとのアレコレに気付いている?
「由綺は浮気は許すだろう。だが自分が浮気の対象になることは許さない」
まるで全てを知っているかのような英二のセリフが怖すぎる。言葉の意味がわかっているのか動揺を見せる冬弥、しかし英二はさらに言葉を続ける。曰く「歌の神を力でねじ伏せてきた」緒方兄妹に対し由綺は「歌の神の恋人」となった。歌の神に魅入られた者の放つ力は天才緒方も敵わない。というわけで由綺に入れ込んだ英二は冬弥にライバル宣言? まーたややこしいことに…。

冬弥へチケットを渡してしまったみなさんのクリスマス風景。はるかは1人で夜のお散歩、美咲さんは春原を連れて冬弥実家へ。前回の騒動からよく連れ立つ気になるものです。「燃料系がエンプティなのに、気づかなかった?ガソリンはもう一滴も残ってなかったからね」というわけで美咲カーはガス欠エンスト。これは春原への思いなど最初っからエンプティってことでしょうか。それはそうと足を怪我して間もないのにクルマを押すとは大した回復力であります。スタンドの灯りが見えているのだから春原に使いに行かせりゃいいのに。その春原は…冬弥が目の前にいたら今にも刺しそうな勢いです。何が春原をそこまで卑屈にさせるのか。
マナは1人寂しいクリスマスです。クリスマスだってのにえらく寂しい街並みがマナの孤独感をブーストして見せ、移動の電車内もカップルばかりの中でマナだけ独り。

今回は「クルマ」が各キャラの心情を演出する小道具になっていたような気がします。スタジアムへ向けて一心不乱にクルマを飛ばす理奈、冬弥の元から走り去る由綺、ガス欠で止まる美咲さん、英二vs冬弥の対峙に割って入った弥生さん、倒れて潰れるはるかの自転車等々。そして弥生さんは車内で冬弥との別れ際にいつものように身を寄せ…すると冬弥がついに拒否しましたよ。由綺と会って開眼したのは本気だったのか! やはり若い娘のほうが(略
寒い中で冬弥を待ってるうちに寝てしまったマナ。そりゃ風邪ひくでしょう…。街で買ったプレゼントを「べっ、別に(以下テンプレ」てな様子で渡す態度がかわいすぎ、ケーキまで買って来てるのにいざ会ったら「一緒に食べよう」と言えずに持って帰ろうとする様子は切ないやらニヤニヤやら。そんなマナを冬弥は実力行使で部屋へ招いて…と書くとド外道のようですがこの場面は冬弥GJでしょう。寒い雪の夜を1人で帰すほうが鬼畜です。思いがけず優しい言葉をかけられたマナが涙を流すカットは…これで完全に落ちてしまった? それにしてもこのシーンのマナのかわいさは異常、今回は全体的に微妙作画が目に付きましたが…マナは優遇されてるなあ(笑
そんな所へ弥生さんが「忘れ物」を届けに参上、って冬弥それを忘れるか…。

マナの高熱に気付いた弥生さんはズカズカと上がり込んで強制送還です。そして今度は弥生さんを「ゆき」と勘違い、どうしても認められないのか(笑。噛み合わない会話にて年齢の話になった途端一気に不機嫌全開な弥生さんがいい味出しすぎ。
冬弥部屋は千客万来、一難去ってまた一難、今度は常月チャリンコ娘が登場しました。
「あの傘、美咲さんの?」
「何でマナちゃんが冬弥の部屋へ行くの?」
最初は「美咲さんが来ていた」と勘違いして部屋を飛び出し、さらにそれがマナと知るとさらに怒り…冬弥と由綺の付き合いは認めているけれどもそれ以外の女が部屋へ来るのは一切不許可! なるほど気持ちはわからんでもありませんが…それは大いなる自己矛盾でもありますね。
冬弥父の一大事を美咲さんが発見。ひょっとして以前階段の所で倒れたまま…?
さてライブも終わって戒めも解き、壁の張り紙も剥がして冬弥へお電話の由綺。しかし相変わらず電話は繋がらず…プレゼントの留守番電話を開けもせずに冬弥は父親の所へ。まあこれも事情を考えれば電話機を交換している余裕などありませんから仕方なし。ほんとどこまですれ違うのやら。
今回は一応の区切りなので何らかの決着を見せると思ってましたが…この作品は真の意味で「分割2クール」でした。思いっきり普通に「26話中の13話」が終わった感じです。この続き「14話」の放送まで半年間悶々と過ごさねばならないのね…。
今まで大きい崩れの無かった本作ですがついに今回息切れが見られました。このまま微妙な作りで続けられるより半年置いてもクオリティの高いものを見たい私はおとなしく待ちます。制作スタッフのみなさま、ぜひぜひ「待った甲斐があった!」と言わしめる作品に仕上げてくださいますよう。
ではレビューの続きは半年後に。
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