2009-04-01(Wed)
ソウルイーター #51 合言葉は勇気!
4クールに及ぶストーリーもいよいよ終演です。

孤立無援で阿修羅との対決、マカに勝機はあるか?

キッドくんもブラックスターも倒れてしまった今、目の前の阿修羅を倒すのは自分しかいない。鎌を構え魂の共鳴から阿修羅へ向かうマカ、しかし相手は死神さますら倒した相手でありますゆえそう簡単に倒せるはずもなく…赤子のように弄ばれ、辛辣な言葉で罵られ、それでもマカは立ち上がり阿修羅へ向かう。

「もうあれしかない」と鎌を大きく振りかぶり魔人狩りを発動、小見川ちゃん迫真の演技で阿修羅へ振り下ろされた七色に光る鎌は見事にヒットしました。阿修羅の肩へ食い込む刃、しかし阿修羅は不敵な表情で…
「お前に問う。俺は魔なのか? それは過ちだ」
悪しき魔を蹴散らす「退魔の波長」、しかし相対するものが「魔」で無ければ…なるほどこの展開はまったく予想していませんでした。人々を狂わす「狂気」を拡散する阿修羅は当然のようにヒールとして描かれてきましたし、死神さまはマカの持つ能力に期待していた、つまり「退魔の波長は阿修羅に効く」ことを前提にここまで来たのですから。
狂気は誰の心の中にも存在する、だから「魔」ではない、という理屈は一瞬納得しそうになりましたけれども…人の持つ負の感情を増幅し惑わせ傷付ける阿修羅、その能力に脅威し厳重に封印されていた対象が「魔」ではないとは? これが「魔」で無いというなら何が「魔」なのだろう。それを言ってしまったらメデューサの悪事だって「新しい世界を見たい」という誰でも持っている感情が根幹なので退魔の波長が効かない理屈になってしまう…あれは「魔女」だから効いたのか(笑
ともかく魔人狩りを破られてしまったマカはもはや為す術なし。跳ね返され吹っ飛ぶマカが「ギャッ!」と叫ぶ声はちょっと笑った。ここでその芝居は無いだろう…せっかくの大迫力映像が泣くよ。
阿修羅ビームからマカを守ろうとソウルが盾となり倒れた。マカは怒りに任せて阿修羅へ向かうも…対する阿修羅は「恐怖」の解説を淡々と呟きながら包帯触手攻撃でマカを寄せ付けません。

ソウルが倒れてどうするのか?と思っていたら…これもいわゆる「イヤボーン」なのだろうか。いよいよ追い詰められたマカは自身に隠された「武器」を発動、職人と武器の夫婦から生まれたマカは両者の力を受け継いだ、しかもそれがソウルとの共鳴状態より強いとなれば…死武専の意味がありませんね。
体から鎌を生やしたマカは無意識下で阿修羅を襲う。その様子に一瞬躊躇した阿修羅でしたが「手品のタネ」がわかれば恐怖などなく…次々と繰り広げられるマカの攻撃を受け流すとあっさり捕捉、痛みでマカの意識を戻し「恐怖」に晒す。ここのマカの叫び声は強烈でした。小見川ちゃんノド大丈夫か?(笑
恐怖に震えるマカを狂気へ誘う阿修羅。さすが古川さんいい芝居してます。
「お前に俺を倒す術は、、もう何も無いんだ」

「清々した」
マカを縛っていた「周囲からの期待」。阿修羅の言葉によりその呪縛から解き放たれたマカは「優等生」の仮面を捨て去り素のマカ・アルバーンとなった。敵うはずのない阿修羅を前にして不敵に笑む。そんなマカを見て訳がわからない阿修羅はビビりまくりです。私もわけがわかりません。
ワカラナイ=コワイ
マカが母からの手紙に書かれた「勇気」を意味する言葉を呟くと阿修羅はさらに動揺。先程までの様子から一変してあまりの恐怖に取り乱す姿は…まるで諸星あたるのようでありました(笑

阿修羅へ向かい拳を構えるマカ。ここからはシリーズ最後の見せ場であろう背景から何からぐりんぐりんの動画で見せます魅せます。みんなの勇気に自分の勇気を乗せた拳で阿修羅を一撃、受けた直後は涼しい顔の阿修羅でしたが…次の瞬間視界がズレ、自身の顔にもヒビが入って漏れる光を止められない。
「そうだよ、特別じゃない。だから誰でも持っている」
「何だ…じゃあ狂気と同じだな」
誰でも持っている「狂気」で世界を覆おうとした阿修羅、対するマカは誰でも持っている「勇気」でそれを打ち消した。恐怖から逃げない勇気は逃げるばかりの狂気に勝ったのであります。かなり無理くりな決着でしたが少年活劇としては良い落とし所、なかなか綺麗なオチでした。

結界が破れて空は青く、阿修羅に食われた無数の魂が宙に舞う。あの中にはアラクネの魂もあるのでは? マカの戦闘中は全力でKOだったみなさんが終了と同時にピンピンしてるのはお約束か(笑
「勇気はみんなの…ここにある」
というわけでソウルイーター一巻の幕引き。4クールに渡った長いストーリーでしたが中だるみすることもなく1年間楽しませていただきました。ダイナミックなアクションシーンに毎回目を奪われ、夕方アニメとは思えないほど凝った演出に唸り、個性あふるる各キャラの描写も見ていて楽しかったです。特にメデューサの登場から敗北、そして復活した後の展開はドキドキの連続でした。むしろ個人的にはメデューサが主役だったと言っても過言ではないような(笑
原作から分岐してアニメオリジナルの流れに変わってからは少々失速を感じましたが…全体的にはよくまとめたと思います。最終決戦に於いて主役以外が全員見物人と化してしまったのはもったいなかったかな。せっかく復活したクロナやシュタイン博士にも最後の見せ場が欲しかった。「みんなの勇気」ってくらいだから全キャラを巻き込んだ共鳴連鎖を見せてくれれば大迫力の上に説得力も増したでしょうに、というのは贅沢? エクスカリバーは結局見てただけで終わりでしたけれどもキャラ的にはこれで正解か(笑
ではこれにて長きに渡ったソウルイーターのレビューを締めさせていただきます。制作のみなさま、視聴者のみなさま、拙いレビューを読んでいただいたみなさま、そして俺おつかれさまでした。
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孤立無援で阿修羅との対決、マカに勝機はあるか?

キッドくんもブラックスターも倒れてしまった今、目の前の阿修羅を倒すのは自分しかいない。鎌を構え魂の共鳴から阿修羅へ向かうマカ、しかし相手は死神さますら倒した相手でありますゆえそう簡単に倒せるはずもなく…赤子のように弄ばれ、辛辣な言葉で罵られ、それでもマカは立ち上がり阿修羅へ向かう。

「もうあれしかない」と鎌を大きく振りかぶり魔人狩りを発動、小見川ちゃん迫真の演技で阿修羅へ振り下ろされた七色に光る鎌は見事にヒットしました。阿修羅の肩へ食い込む刃、しかし阿修羅は不敵な表情で…
「お前に問う。俺は魔なのか? それは過ちだ」
悪しき魔を蹴散らす「退魔の波長」、しかし相対するものが「魔」で無ければ…なるほどこの展開はまったく予想していませんでした。人々を狂わす「狂気」を拡散する阿修羅は当然のようにヒールとして描かれてきましたし、死神さまはマカの持つ能力に期待していた、つまり「退魔の波長は阿修羅に効く」ことを前提にここまで来たのですから。
狂気は誰の心の中にも存在する、だから「魔」ではない、という理屈は一瞬納得しそうになりましたけれども…人の持つ負の感情を増幅し惑わせ傷付ける阿修羅、その能力に脅威し厳重に封印されていた対象が「魔」ではないとは? これが「魔」で無いというなら何が「魔」なのだろう。それを言ってしまったらメデューサの悪事だって「新しい世界を見たい」という誰でも持っている感情が根幹なので退魔の波長が効かない理屈になってしまう…あれは「魔女」だから効いたのか(笑
ともかく魔人狩りを破られてしまったマカはもはや為す術なし。跳ね返され吹っ飛ぶマカが「ギャッ!」と叫ぶ声はちょっと笑った。ここでその芝居は無いだろう…せっかくの大迫力映像が泣くよ。
阿修羅ビームからマカを守ろうとソウルが盾となり倒れた。マカは怒りに任せて阿修羅へ向かうも…対する阿修羅は「恐怖」の解説を淡々と呟きながら包帯触手攻撃でマカを寄せ付けません。

ソウルが倒れてどうするのか?と思っていたら…これもいわゆる「イヤボーン」なのだろうか。いよいよ追い詰められたマカは自身に隠された「武器」を発動、職人と武器の夫婦から生まれたマカは両者の力を受け継いだ、しかもそれがソウルとの共鳴状態より強いとなれば…死武専の意味がありませんね。
体から鎌を生やしたマカは無意識下で阿修羅を襲う。その様子に一瞬躊躇した阿修羅でしたが「手品のタネ」がわかれば恐怖などなく…次々と繰り広げられるマカの攻撃を受け流すとあっさり捕捉、痛みでマカの意識を戻し「恐怖」に晒す。ここのマカの叫び声は強烈でした。小見川ちゃんノド大丈夫か?(笑
恐怖に震えるマカを狂気へ誘う阿修羅。さすが古川さんいい芝居してます。
「お前に俺を倒す術は、、もう何も無いんだ」

「清々した」
マカを縛っていた「周囲からの期待」。阿修羅の言葉によりその呪縛から解き放たれたマカは「優等生」の仮面を捨て去り素のマカ・アルバーンとなった。敵うはずのない阿修羅を前にして不敵に笑む。そんなマカを見て訳がわからない阿修羅はビビりまくりです。私もわけがわかりません。
ワカラナイ=コワイ
マカが母からの手紙に書かれた「勇気」を意味する言葉を呟くと阿修羅はさらに動揺。先程までの様子から一変してあまりの恐怖に取り乱す姿は…まるで諸星あたるのようでありました(笑

阿修羅へ向かい拳を構えるマカ。ここからはシリーズ最後の見せ場であろう背景から何からぐりんぐりんの動画で見せます魅せます。みんなの勇気に自分の勇気を乗せた拳で阿修羅を一撃、受けた直後は涼しい顔の阿修羅でしたが…次の瞬間視界がズレ、自身の顔にもヒビが入って漏れる光を止められない。
「そうだよ、特別じゃない。だから誰でも持っている」
「何だ…じゃあ狂気と同じだな」
誰でも持っている「狂気」で世界を覆おうとした阿修羅、対するマカは誰でも持っている「勇気」でそれを打ち消した。恐怖から逃げない勇気は逃げるばかりの狂気に勝ったのであります。かなり無理くりな決着でしたが少年活劇としては良い落とし所、なかなか綺麗なオチでした。

結界が破れて空は青く、阿修羅に食われた無数の魂が宙に舞う。あの中にはアラクネの魂もあるのでは? マカの戦闘中は全力でKOだったみなさんが終了と同時にピンピンしてるのはお約束か(笑
「勇気はみんなの…ここにある」
というわけでソウルイーター一巻の幕引き。4クールに渡った長いストーリーでしたが中だるみすることもなく1年間楽しませていただきました。ダイナミックなアクションシーンに毎回目を奪われ、夕方アニメとは思えないほど凝った演出に唸り、個性あふるる各キャラの描写も見ていて楽しかったです。特にメデューサの登場から敗北、そして復活した後の展開はドキドキの連続でした。むしろ個人的にはメデューサが主役だったと言っても過言ではないような(笑
原作から分岐してアニメオリジナルの流れに変わってからは少々失速を感じましたが…全体的にはよくまとめたと思います。最終決戦に於いて主役以外が全員見物人と化してしまったのはもったいなかったかな。せっかく復活したクロナやシュタイン博士にも最後の見せ場が欲しかった。「みんなの勇気」ってくらいだから全キャラを巻き込んだ共鳴連鎖を見せてくれれば大迫力の上に説得力も増したでしょうに、というのは贅沢? エクスカリバーは結局見てただけで終わりでしたけれどもキャラ的にはこれで正解か(笑
ではこれにて長きに渡ったソウルイーターのレビューを締めさせていただきます。制作のみなさま、視聴者のみなさま、拙いレビューを読んでいただいたみなさま、そして俺おつかれさまでした。
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