2009-05-11(Mon)
夏のあらし! #06 恋におちて
女ってのは身勝手な生き物だと思う。

正しいとか間違っているとかは関係なくて、自分が良ければそれでいいんだ。

カヤさんの忠告など軽くスルーしてタイムリープを繰り返すあらしさん。カヤさんの生真面目さ、あらしさんの奔放さ、そしてはじめのオトコノコっぷりを強調しているシーンです。「他に私たちみたいな子がいるかもしれない」とのセリフはシリーズ後半への伏線?
「女性」を異常なまでに嫌う潤はカヤさんとの会話中に刺々しい雰囲気に。対するカヤさんも負けておらず…潤の手を握った瞬間に謎光線が周囲を包み…「通じて」しまいました。既に答えは出ていましたが「女性としか通じない」カヤさんと通じた潤はもちろん女性であります。女性でありながら女性を嫌う潤は自らが女性であることも忌み嫌う。なので「男」として振る舞え、「男」として扱ってくれる方舟は潤にとってオアシスであり、すなわちこれが「女であることがバレたら方舟にいられない」理由。
冒頭の踏切描写からラストまで今回は全体にシャフト演出が濃い目、前回のメイドネタから一転してシリアスな空気はefの雰囲気に近いものを感じました。

今回のサブタイトルは「恋におちて」。小林明子の歌う金妻テーマ曲です。金妻が火付けで不倫が流行ったっけなあ。ちょいと調べてみたら1985年の曲とか…24年前か!(こればっか

飛ぶ直前に見ていた新聞記事がきっかけか「昭和20年4月2日」へタイムリープしてしまった2人。厳戒中の夜間に光を発してしまった2人は灯火管制を取り締まる憲兵に踏み込まれ…さすがに憲兵は塩を欲しないようでした(笑。それはともかく松葉杖姿の「マスター」は当時のカヤの思い人、好きな人を前にして「好き」と言えない苦しさ、テーブルに「の」の字を彫り込んでしまうほどの思いを伝えられない悲しさ。
この日カヤさんは昼間にも方舟に来ていた。しかしその「昼間のカヤさん」は去年の夏に飛んで来たカヤさんであり、潤の前にいるカヤさんからするとそれは一年ぶりの再会。この辺のシーンは名塚の声が脳幹をくすぐります。かわいいなあカヤさん。

幻想的な演出で見せる夜桜風景。「さっさと告白すれば?」と煽られ慌てる表情から躓いてしまうカヤさん、差し出した潤の手がマスターに入れ替わりほとんど告白のシーンにて桜の花びらが落ち、赤面する潤に対し俯いたカヤさんの表情を見せない演出は意味深です。
その理由は「あの人は一ヶ月後に空襲で亡くなる」というもの。カヤさんは60年もの間、死ぬとわかっている人と逢瀬を重ねてきたのでした。もちろん自身も空襲で死ぬことがわかっているので今さら「好き」などと言えない、決して叶わぬ思いを胸に秘めて、それでも会わずにいられない。
ではなぜあらしさんが何度も行っているように空襲前に助けないのか? その答えは…ネタバレなので自重しときましょう。ちなみにテーブルに彫り込まれた「の」の字もヒントです。
「潤、泣いてはだめよ」
この現状に於いて天使のような微笑みを見せるカヤさん。辛い辛い60年の結果がこの表情とは切なすぎる。

テーブルに刻まれた「の」の字を汚れと思い込んでゴシゴシこするあらしさん。カヤさんの思いの象徴であるこの傷を「汚れ」として「落とそう」とする姿は事情を知るであろうあらしさんの思いやり? テーブルのこの傷が無くなれば…すなわちカヤさんの悲しむ顛末も無かったということ。できることなら無かったことにしたい、と。そんなあらしさんは潤の残したノートを見て表情を変えます。何が起きるかわかっているのですね。
あらしさんのアップからシーン変わって空襲警報の響く昭和20年へ。今回イレギュラーで来てしまったことが原因でマスターの行動が変わり、一ヶ月後に亡くなるはずのマスターの命がいきなり危険に晒されることとなってしまった。助けに走るカヤさん、危険を冒したくない潤、ここは2人の女の激しいやり取りを濃いぃ演出で見せます魅せます。いやほんと濃いぃな今回。
空襲の炎をかいくぐりマスターの家へ到着した2人。燃え広がる炎の表現、生命の危機に怯える潤の表情などなど、あまりの生々しさは目を覆いたくなるほど。

燃え上がる家の前で激しいやり取りのマスターvsカヤさん。舞い散る火の粉は2人の情熱を表しているようです。しかし決して報われぬ思い…業火に囲まれ焦れた潤は思わず女言葉で2人へ叫んだ。ここはマカの熱演に引き込まれました。上手くなったよねえ。
「自分の気持ち殺してまで守るものなんて絶対に無い!」
これは冒頭で潤があれほど嫌っていた「女の考え方」そのもの、結局潤はどうあがこうと「女」であることから逃げられない。そしてカヤさんの思いを知って全力で同情的だったにも関わらず「家に帰して!」と叫ぶ。まあいきなりこの状況へ放り込まれたら無理もありませんが…やはりカヤさんの思いよりも自分の命が大切なのです。この反応も嫌になるくらい生々しい。
ってな所へ正義の味方参上! 第1話で苺爆弾に血眼になっていたキャラと同一人物とは思えないかっこよさです。奇跡のような救出劇の後、うなだれたまま雨に打たれる潤の頭をガシガシするはじめちゃん。何だかもう思いっきりフラグ立ててますね。
60年分の「ありがとう」はカヤさんの思いが浸みるシーン。消えない「の」の字の傍らに置かれたコーヒーカップへ桜の花びらが舞い落ちての幕引きは何と美しい締めか。ほんと上手いこと作るなあ。
今回のEDは「ひと夏の経験」のカバーでした。歌詞の内容と背景イメージが微妙にシンクロしているようでコメントしづらい。コークボトルを栓抜きに当てがって…しかしなかなか上手くいかず…最後の最後でシュポッ!と。なんという映像だ(笑
ジャケットサイコロの増殖は無し。コマ送りで確認したけれども流れるジャケットイラストは今までの使い回しのようでした。次回以降は不明ですがとりあえず一休み。

エンドカードは「東京★イノセント」の鳴見なる氏。またしてもガンガン繋がり?
↓記事が役立ったら一票どうぞ。

正しいとか間違っているとかは関係なくて、自分が良ければそれでいいんだ。

カヤさんの忠告など軽くスルーしてタイムリープを繰り返すあらしさん。カヤさんの生真面目さ、あらしさんの奔放さ、そしてはじめのオトコノコっぷりを強調しているシーンです。「他に私たちみたいな子がいるかもしれない」とのセリフはシリーズ後半への伏線?
「女性」を異常なまでに嫌う潤はカヤさんとの会話中に刺々しい雰囲気に。対するカヤさんも負けておらず…潤の手を握った瞬間に謎光線が周囲を包み…「通じて」しまいました。既に答えは出ていましたが「女性としか通じない」カヤさんと通じた潤はもちろん女性であります。女性でありながら女性を嫌う潤は自らが女性であることも忌み嫌う。なので「男」として振る舞え、「男」として扱ってくれる方舟は潤にとってオアシスであり、すなわちこれが「女であることがバレたら方舟にいられない」理由。
冒頭の踏切描写からラストまで今回は全体にシャフト演出が濃い目、前回のメイドネタから一転してシリアスな空気はefの雰囲気に近いものを感じました。

今回のサブタイトルは「恋におちて」。小林明子の歌う金妻テーマ曲です。金妻が火付けで不倫が流行ったっけなあ。ちょいと調べてみたら1985年の曲とか…24年前か!(こればっか

飛ぶ直前に見ていた新聞記事がきっかけか「昭和20年4月2日」へタイムリープしてしまった2人。厳戒中の夜間に光を発してしまった2人は灯火管制を取り締まる憲兵に踏み込まれ…さすがに憲兵は塩を欲しないようでした(笑。それはともかく松葉杖姿の「マスター」は当時のカヤの思い人、好きな人を前にして「好き」と言えない苦しさ、テーブルに「の」の字を彫り込んでしまうほどの思いを伝えられない悲しさ。
この日カヤさんは昼間にも方舟に来ていた。しかしその「昼間のカヤさん」は去年の夏に飛んで来たカヤさんであり、潤の前にいるカヤさんからするとそれは一年ぶりの再会。この辺のシーンは名塚の声が脳幹をくすぐります。かわいいなあカヤさん。

幻想的な演出で見せる夜桜風景。「さっさと告白すれば?」と煽られ慌てる表情から躓いてしまうカヤさん、差し出した潤の手がマスターに入れ替わりほとんど告白のシーンにて桜の花びらが落ち、赤面する潤に対し俯いたカヤさんの表情を見せない演出は意味深です。
その理由は「あの人は一ヶ月後に空襲で亡くなる」というもの。カヤさんは60年もの間、死ぬとわかっている人と逢瀬を重ねてきたのでした。もちろん自身も空襲で死ぬことがわかっているので今さら「好き」などと言えない、決して叶わぬ思いを胸に秘めて、それでも会わずにいられない。
ではなぜあらしさんが何度も行っているように空襲前に助けないのか? その答えは…ネタバレなので自重しときましょう。ちなみにテーブルに彫り込まれた「の」の字もヒントです。
「潤、泣いてはだめよ」
この現状に於いて天使のような微笑みを見せるカヤさん。辛い辛い60年の結果がこの表情とは切なすぎる。

テーブルに刻まれた「の」の字を汚れと思い込んでゴシゴシこするあらしさん。カヤさんの思いの象徴であるこの傷を「汚れ」として「落とそう」とする姿は事情を知るであろうあらしさんの思いやり? テーブルのこの傷が無くなれば…すなわちカヤさんの悲しむ顛末も無かったということ。できることなら無かったことにしたい、と。そんなあらしさんは潤の残したノートを見て表情を変えます。何が起きるかわかっているのですね。
あらしさんのアップからシーン変わって空襲警報の響く昭和20年へ。今回イレギュラーで来てしまったことが原因でマスターの行動が変わり、一ヶ月後に亡くなるはずのマスターの命がいきなり危険に晒されることとなってしまった。助けに走るカヤさん、危険を冒したくない潤、ここは2人の女の激しいやり取りを濃いぃ演出で見せます魅せます。いやほんと濃いぃな今回。
空襲の炎をかいくぐりマスターの家へ到着した2人。燃え広がる炎の表現、生命の危機に怯える潤の表情などなど、あまりの生々しさは目を覆いたくなるほど。

燃え上がる家の前で激しいやり取りのマスターvsカヤさん。舞い散る火の粉は2人の情熱を表しているようです。しかし決して報われぬ思い…業火に囲まれ焦れた潤は思わず女言葉で2人へ叫んだ。ここはマカの熱演に引き込まれました。上手くなったよねえ。
「自分の気持ち殺してまで守るものなんて絶対に無い!」
これは冒頭で潤があれほど嫌っていた「女の考え方」そのもの、結局潤はどうあがこうと「女」であることから逃げられない。そしてカヤさんの思いを知って全力で同情的だったにも関わらず「家に帰して!」と叫ぶ。まあいきなりこの状況へ放り込まれたら無理もありませんが…やはりカヤさんの思いよりも自分の命が大切なのです。この反応も嫌になるくらい生々しい。
ってな所へ正義の味方参上! 第1話で苺爆弾に血眼になっていたキャラと同一人物とは思えないかっこよさです。奇跡のような救出劇の後、うなだれたまま雨に打たれる潤の頭をガシガシするはじめちゃん。何だかもう思いっきりフラグ立ててますね。
60年分の「ありがとう」はカヤさんの思いが浸みるシーン。消えない「の」の字の傍らに置かれたコーヒーカップへ桜の花びらが舞い落ちての幕引きは何と美しい締めか。ほんと上手いこと作るなあ。
今回のEDは「ひと夏の経験」のカバーでした。歌詞の内容と背景イメージが微妙にシンクロしているようでコメントしづらい。コークボトルを栓抜きに当てがって…しかしなかなか上手くいかず…最後の最後でシュポッ!と。なんという映像だ(笑
ジャケットサイコロの増殖は無し。コマ送りで確認したけれども流れるジャケットイラストは今までの使い回しのようでした。次回以降は不明ですがとりあえず一休み。

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