2009-06-12(Fri)
けいおん! #11 ピンチ!
機材のピンチと思いきや…。

次から次へと軽音部を襲うピンチ。
↓記事が役立ったら一票どうぞ。

次から次へと軽音部を襲うピンチ。
唯のレスポールをメンテするカットから梓の「もしこのまま戻って来なかったら学園祭のライブどうなるんでしょう…?」というセリフで終わった前回の予告、それはつまりレスポールが予想外に重傷で「ライブまでにメンテが間に合わない!?」としか思えなかったのですが…今回見せた軽音部の「ピンチ」とはそんなレベルではありませんでした。まあ「メンテが間に合わない」って話ならどこかからギターを借りてくりゃ片付いてしまうためどうなんだ?とは思ってましたけど。
アバンは学祭ライブが楽しみで極上の笑顔を見せる梓から。「かわいい」を押し売りせずともこういう自然な笑顔を見せてくれるだけで梓の魅力は十分伝わるのに。いつの間にか撮影されていた去年のステージ「禁断の縞茶碗ご開帳」の映像、これを映像特典としてソフトに収録したら売り上げが3割くらい変わるような(笑

大写しのティッシュボックスの傍らに黒く汚れたティッシュ。ベースアンプの前に転がるこれらは澪がジャズベを手入れした痕跡でしょうか。1年以上使いっぱなしのレスポールメンテナンスフリー騒動に繋がるカット。またこのティッシュボックスは後半の律風邪騒動にも繋がっているのかも。
出番が急速に減った和が登場。何やら今年も書類不備が発覚してわざわざ持ってきてくれたようです。世話が焼ける部だなあ(笑。しかし律がいい加減なのはわかってるんだから澪が気を利かせるとか…そもそも顧問のさわちゃんまで書類未提出に気付かないってのはどこまで暢気なんだこの人たちは。あと毎回思うのだけど「痛いの嫌い…」とすぐ涙目になる澪が律に対してすぐ暴力に訴えるのはどういう? ギャグシーンというのはわかっているけれども何か釈然としない描写です。
第1のピンチは前述どおりレスポールのメンテナンスフリー騒動。1年以上も弦を換えないほどの使いっぱなし、そりゃ弦交換を知らない子がロッド調整やらオクターブチェックなんて知るはずもありません。ちなみにエレキギターの弦は通常のものだと意外と短期で錆てしまいタッチも音も悪くなるため、切れてなくても一定期間で交換が必要です。しかし1年以上も1本も弦を切らずに過ごすというのは…上手いのか下手なのかどっちなのだろう(笑
ギターのネック(左手で握るところ)は6本の弦のテンションが常に掛かっているため調整を行わないと反ってしまいます。ちなみにエレキギターの場合弦の張力は合計で40kg以上(4弦ベースは何と80kg以上!)、そのためネックの中には金属の背骨(トラスロッド)が仕込まれていて張力を支えています。気候変化や弦の張力差などにより常にネックの状態が変わるため、その都度トラスロッドを調整してネックをまっすぐにしてやる必要があり、これがすなわち「ネックの反り云々」の話。さらに「オクターブチューニング」について。ギターの音は開放弦の音程と12フレットの音程が合っているのが正しい状態。例えば5弦の開放音はAなので12フレットを押さえて出る音もきっちりAでなければいけません。これにズレがある音痴なギターは使い物にならないため調整して音程を合わせておく必要があります。唯が「音が変」と気付いたのは絶対音感ゆえにそのズレが気になったのでしょう。
メンテの話を振られたさわちゃんは露骨に面倒くさそうな表情…とはいえこの調整は結構面倒くさいのも事実なのでさわちゃんの気持ちもわかります。自分の楽器なら仕方ないけれども他人のなんてタダではやる気起きませんよ(笑

てなわけで楽器屋へゴー。レフティフェアに惹かれて入店の澪は左用のMusicmanを見て垂涎であります。画像左は4弦のStingRay、画像左はStingRay5HHでしょうか。どちらも結構なお値段でありますが「全部ください!」と澪、左用のベースなんてほとんど店頭に並ぶことも無いのでこれを逃したら買えない!と焦ったか。禁断の紬パワーを使えば2本まとめて10万くらいで買えるかも?(笑
買って1年ちょいのギターを「ビンテージ」と言わしめる強者、しかし前述の調整はともかく「磨き」くらいはできるだろうにあれほど薄汚れているのは何故だろう。着せ替えで遊ぶヒマがあるなら磨いてやれっての。この辺の流れはギャグとわかりつつどうにも詰めが甘いような。そもそも楽器屋の店員がビンテージのレスポールを間違えるはずが…と言ってしまったらオシマイか。
メンテ中のレスポール。弦をプッツンと切り、ブリッジもテールピースも外され、さらにトラスロッドカバーも外されて一通りのメンテが行われている様子です。テールピース部分にこびりついた汚れなど妙にリアルな描写でした。そしてほどなくメンテ完了、晴れてピカピカの姿を取り戻したレスポールを見て唯は感涙、しかしお代の段となって…タダでやってくれると思っていたのか! 結局またしても紬パワーでサービスとなりましたが…弦の代金くらいは払ってさしあげて(笑
予告を見て危惧されたメンテ騒動があっさり終わってしまいハテナマーク中の私、しかし本当の「ピンチ」はここからでした。スティングレイに魂を抜かれた澪は律が声を掛けてもその場を動かず、すると律は澪の首根っこを掴んで…コケた時にいやな音がしたので「ひょっとして澪のベースが壊れてピンチの流れなのか?」と一瞬で予想したのも束の間、「パカ律」と言われて固まる律から店外での会話までどうにも不穏な…。

ここからは律の過度な構ってちゃん行動と澪の反発により、けいおんとは思えないどよーんとした空気が…。律は澪が好きで好きで仕方がない。しかし澪と和が仲良くしているのを見た律は嫉妬心からか行き過ぎてしまい、澪の気持ちも周囲の空気も顧みずに押し付けるのみの痛い子となってしまいました。こういう場面で居場所が無いのは周囲の仲間、そんな空気を変えようとネコミミを装着する梓がじつに健気です。かわいい後輩にこんな思いをさせてはいけません。苦し紛れの紬が「お茶にしない?…お茶にしよ?」と引きつった笑顔で声を掛けるシーンは彼女らしい反応でした。しかし昼休み返上で練習しようって集まってるのにお茶は無いだろう?(笑
珍しく練習風景に入ったと思ったらすぐにストップ。パワーが足りないと言われた律は「調子が出ない」と言い残してサッサと帰ってしまいました。何なんだこの不穏すぎる空気は!

アバンで見せた笑顔と対称的な梓の不安げな表情。結局律は放課後も翌日も部室に現れず…このまま軽音部空中分解の危機か!? なるほどこれはピンチでありますね。バンドやってりゃ意見の食い違いで気まずい状態になることも多々、しかしこの人たちのトラブルの理由を考えると…けいおんらしいと言えばそうなのですが…トラブルを乗り越えてさらなる結束を!というテンプレ展開を力技でねじ込んだという印象です。
代役を捜す?との話に「律の代わりはいない」と即答する紬。おっとりまったりしたお嬢様ゆえ大きな声を出すことなどめったに無い彼女が思わず発したこのセリフ、メンバーを大切に思っている彼女の気持ちがよく表れていた好シーンでした。
楽器屋にて子供のようにベースの前から離れなかった澪に対しお母さん役だった律。対して不機嫌な澪から和との関係に嫉妬した律がこれまた子供のように構ってちゃんと化し、見舞いに来た澪が今度はお母さん役へと逆転です。結局この二人は持ちつ持たれつのいいコンビ、ということなのでしょう。しかし楽器屋での澪が少々不自然で、そこから引っ張ったどんより展開、梅雨空のようなジメジメした雰囲気はあまりにけいおんらしくありませんでした。必死に空回りする律、キレる澪など見ていて胃がキリキリしましたもの(笑。部員同士のトラブル、対立構造を盛り込むとしてももう少しカラッとした描き方は無かったのだろうか。
というわけで結局丸く収まった…と思ったら唯の風邪でさらにピンチな軽音部。唯がリタイアしても梓がいるから平気じゃん?と言ってしまうとオシマイですか(笑。ともかく次回で最終回、早いものですねえ。最後の最後でスーパーライブを見せてくれるかな。この見せ場のために1年次の学祭ライブがアレだったのでしょうし。
アバンは学祭ライブが楽しみで極上の笑顔を見せる梓から。「かわいい」を押し売りせずともこういう自然な笑顔を見せてくれるだけで梓の魅力は十分伝わるのに。いつの間にか撮影されていた去年のステージ「禁断の縞茶碗ご開帳」の映像、これを映像特典としてソフトに収録したら売り上げが3割くらい変わるような(笑

大写しのティッシュボックスの傍らに黒く汚れたティッシュ。ベースアンプの前に転がるこれらは澪がジャズベを手入れした痕跡でしょうか。1年以上使いっぱなしのレスポールメンテナンスフリー騒動に繋がるカット。またこのティッシュボックスは後半の律風邪騒動にも繋がっているのかも。
出番が急速に減った和が登場。何やら今年も書類不備が発覚してわざわざ持ってきてくれたようです。世話が焼ける部だなあ(笑。しかし律がいい加減なのはわかってるんだから澪が気を利かせるとか…そもそも顧問のさわちゃんまで書類未提出に気付かないってのはどこまで暢気なんだこの人たちは。あと毎回思うのだけど「痛いの嫌い…」とすぐ涙目になる澪が律に対してすぐ暴力に訴えるのはどういう? ギャグシーンというのはわかっているけれども何か釈然としない描写です。
第1のピンチは前述どおりレスポールのメンテナンスフリー騒動。1年以上も弦を換えないほどの使いっぱなし、そりゃ弦交換を知らない子がロッド調整やらオクターブチェックなんて知るはずもありません。ちなみにエレキギターの弦は通常のものだと意外と短期で錆てしまいタッチも音も悪くなるため、切れてなくても一定期間で交換が必要です。しかし1年以上も1本も弦を切らずに過ごすというのは…上手いのか下手なのかどっちなのだろう(笑
ギターのネック(左手で握るところ)は6本の弦のテンションが常に掛かっているため調整を行わないと反ってしまいます。ちなみにエレキギターの場合弦の張力は合計で40kg以上(4弦ベースは何と80kg以上!)、そのためネックの中には金属の背骨(トラスロッド)が仕込まれていて張力を支えています。気候変化や弦の張力差などにより常にネックの状態が変わるため、その都度トラスロッドを調整してネックをまっすぐにしてやる必要があり、これがすなわち「ネックの反り云々」の話。さらに「オクターブチューニング」について。ギターの音は開放弦の音程と12フレットの音程が合っているのが正しい状態。例えば5弦の開放音はAなので12フレットを押さえて出る音もきっちりAでなければいけません。これにズレがある音痴なギターは使い物にならないため調整して音程を合わせておく必要があります。唯が「音が変」と気付いたのは絶対音感ゆえにそのズレが気になったのでしょう。
メンテの話を振られたさわちゃんは露骨に面倒くさそうな表情…とはいえこの調整は結構面倒くさいのも事実なのでさわちゃんの気持ちもわかります。自分の楽器なら仕方ないけれども他人のなんてタダではやる気起きませんよ(笑

てなわけで楽器屋へゴー。レフティフェアに惹かれて入店の澪は左用のMusicmanを見て垂涎であります。画像左は4弦のStingRay、画像左はStingRay5HHでしょうか。どちらも結構なお値段でありますが「全部ください!」と澪、左用のベースなんてほとんど店頭に並ぶことも無いのでこれを逃したら買えない!と焦ったか。禁断の紬パワーを使えば2本まとめて10万くらいで買えるかも?(笑
買って1年ちょいのギターを「ビンテージ」と言わしめる強者、しかし前述の調整はともかく「磨き」くらいはできるだろうにあれほど薄汚れているのは何故だろう。着せ替えで遊ぶヒマがあるなら磨いてやれっての。この辺の流れはギャグとわかりつつどうにも詰めが甘いような。そもそも楽器屋の店員がビンテージのレスポールを間違えるはずが…と言ってしまったらオシマイか。
メンテ中のレスポール。弦をプッツンと切り、ブリッジもテールピースも外され、さらにトラスロッドカバーも外されて一通りのメンテが行われている様子です。テールピース部分にこびりついた汚れなど妙にリアルな描写でした。そしてほどなくメンテ完了、晴れてピカピカの姿を取り戻したレスポールを見て唯は感涙、しかしお代の段となって…タダでやってくれると思っていたのか! 結局またしても紬パワーでサービスとなりましたが…弦の代金くらいは払ってさしあげて(笑
予告を見て危惧されたメンテ騒動があっさり終わってしまいハテナマーク中の私、しかし本当の「ピンチ」はここからでした。スティングレイに魂を抜かれた澪は律が声を掛けてもその場を動かず、すると律は澪の首根っこを掴んで…コケた時にいやな音がしたので「ひょっとして澪のベースが壊れてピンチの流れなのか?」と一瞬で予想したのも束の間、「パカ律」と言われて固まる律から店外での会話までどうにも不穏な…。

ここからは律の過度な構ってちゃん行動と澪の反発により、けいおんとは思えないどよーんとした空気が…。律は澪が好きで好きで仕方がない。しかし澪と和が仲良くしているのを見た律は嫉妬心からか行き過ぎてしまい、澪の気持ちも周囲の空気も顧みずに押し付けるのみの痛い子となってしまいました。こういう場面で居場所が無いのは周囲の仲間、そんな空気を変えようとネコミミを装着する梓がじつに健気です。かわいい後輩にこんな思いをさせてはいけません。苦し紛れの紬が「お茶にしない?…お茶にしよ?」と引きつった笑顔で声を掛けるシーンは彼女らしい反応でした。しかし昼休み返上で練習しようって集まってるのにお茶は無いだろう?(笑
珍しく練習風景に入ったと思ったらすぐにストップ。パワーが足りないと言われた律は「調子が出ない」と言い残してサッサと帰ってしまいました。何なんだこの不穏すぎる空気は!

アバンで見せた笑顔と対称的な梓の不安げな表情。結局律は放課後も翌日も部室に現れず…このまま軽音部空中分解の危機か!? なるほどこれはピンチでありますね。バンドやってりゃ意見の食い違いで気まずい状態になることも多々、しかしこの人たちのトラブルの理由を考えると…けいおんらしいと言えばそうなのですが…トラブルを乗り越えてさらなる結束を!というテンプレ展開を力技でねじ込んだという印象です。
代役を捜す?との話に「律の代わりはいない」と即答する紬。おっとりまったりしたお嬢様ゆえ大きな声を出すことなどめったに無い彼女が思わず発したこのセリフ、メンバーを大切に思っている彼女の気持ちがよく表れていた好シーンでした。
楽器屋にて子供のようにベースの前から離れなかった澪に対しお母さん役だった律。対して不機嫌な澪から和との関係に嫉妬した律がこれまた子供のように構ってちゃんと化し、見舞いに来た澪が今度はお母さん役へと逆転です。結局この二人は持ちつ持たれつのいいコンビ、ということなのでしょう。しかし楽器屋での澪が少々不自然で、そこから引っ張ったどんより展開、梅雨空のようなジメジメした雰囲気はあまりにけいおんらしくありませんでした。必死に空回りする律、キレる澪など見ていて胃がキリキリしましたもの(笑。部員同士のトラブル、対立構造を盛り込むとしてももう少しカラッとした描き方は無かったのだろうか。
というわけで結局丸く収まった…と思ったら唯の風邪でさらにピンチな軽音部。唯がリタイアしても梓がいるから平気じゃん?と言ってしまうとオシマイですか(笑。ともかく次回で最終回、早いものですねえ。最後の最後でスーパーライブを見せてくれるかな。この見せ場のために1年次の学祭ライブがアレだったのでしょうし。
- 関連記事
-
- けいおん! #13 冬の日!
- けいおん! #12 軽音
- けいおん! #11 ピンチ!
- けいおん! 機材チェック その2
- けいおん! #10 また合宿!
スポンサーサイト
↓記事が役立ったら一票どうぞ。
