2009-06-23(Tue)
宇宙をかける少女 #25 黄昏れる神々
宇宙をかける少女 ブラック!

…ナミはどこまで堕ちるのやら。

最終回も目前となりましたソラカケガール、どうにもゴールが見えない支離滅裂な展開に無事終止符を打つことができるか? ってなわけでラス前の今回はついにネルヴァルさんが動きました。プリンス・オブ・ダークネスと化したレオパルドを粛正すべく出撃、前回からメートル上がりまくりの青パルドはテンション高く迎え撃ち…秋葉無しでも普通にほとばしりを発射できてしまう青パルドにあっさり返り討ちされてしまいました。なんだネルヴァルさんって言うほど強くないじゃん。
そんな騒動の中、秋葉はイモちゃんを救出すべくまたしても独走です。平時ならともかくネルヴァルさんと交戦真っ最中にこの行動はいくらなんでも無茶苦茶な。イモちゃんを思う気持ちはわかるけれどもここまで無思慮な行動をされてはたまりません。感情の赴くまま一直線に動いてしまう性格は相変わらず、ほんと成長しない主人公だなあ。さすがに今回は「おいおいそれはマズいだろ」と画面にツッコんでしまった。
何だかんだ言いつつも秋葉をフォローするなして&いつきくん。こんなん振り回されりゃ命がいくつあっても足りませんが…ソラカケキャラの生命力は原子炉隔壁並みの強固さを誇るので大丈夫。しかし数少ない戦闘ロボット乗りであるいつきがネルヴァルとの戦闘真っ最中にも関わらず避難誘導などしている不思議。普通はスクランブル待機をしていそうなものですが。
風音姉さんと避難中にテンパっちゃってる理事長がかわいい…けれどもこの調子ではリーダーとして不適格でしょう。教科書に無い想定外の事が起きると対処できずに右往左往、典型的な頭でっかち世間知らず教育者のテンプレみたいな人です。しかしこの人も大仰に出てきた割りに役に立たない人でしたねえ。

ネルヴァルコロニーへ乗り込んだ秋葉はイモちゃんと涙のご対面…の真っ最中に敵襲来たりて再び離ればなれ。ネルヴァルさんはイモちゃんを相当気に入っているのでしょうか。あの状況でイモちゃんだけを連れ去るってのは秋葉に価値を感じていない? 普通なら秋葉ごと連れてっちゃうような。
そんな様子を高い所から眺めていたナミも行動開始です。レイジングハートを握りしめ気合一発爆発炎上、突飛な立地に移設された軌道喫茶えにぐまは哀れ火の海に。重要と思われたカウンターのメモもおそらく焼失…どうせ誰かが持ち出しているんでしょ? 立ち上る火炎を背に魔法の杖を携える姿はどう見ても某魔砲少女、杖を右手に握っているのが見分けるポイントか(笑
脱出してきた秋葉はナミと対峙。この状況でも緊張感のカケラもない秋葉vs殺る気まんまんでディバインバスターをぶっ放しまくるナミの温度差、そして噛み合わない会話がスゴイ。
「あんたなんかにかまってる場合じゃないの!」
秋葉は本当にナミのことなどどうでもいいのだなあ。当初から仲の良くない姉妹でしたが…これではナミが秋葉を嫌うのもわかります。ここへ来てこのセリフは決定的でした。人一倍ナイーブなナミは秋葉のこの本心を同居時から感じ取っていたのでしょう。なので事あるごとに突っかかっていたのかも。

お約束の崖っぷちシーン。この状況で指を踏まれても落ちない秋葉の屈強さたるや。ここは崖上から見下ろすナミのセリフがあまりに視聴者の代弁すぎて笑った。駆けつけたアレイダにも攻撃の手を緩めず「ブリキ女」と罵る姿はじつに悪役街道一直線です。ナミにとって周囲の動く物は全部敵となり、誰にも救われぬままデストロイの女王となった。すなわちこれがQ速で見せた「不治の病」ってことですか。でもあの時は「優しいお姉ちゃん」が側にいたのにね。
レイハ巨大化ししすぎ。もはや笑うしかありません。その巨大レイハは巨大ディバインバスターをチャージ、照準の先にはなして&いつきくんががが! 親友のピンチにいつの間にか崖を這い上っていた秋葉は黄金銃を抜いてナミを撃ち抜き…ナミの体はいつぞやのようにアンチQTの光を発してます。いったいどういう理屈でアンチQTが発動するのかよくわかりませんが、ともかくその光を浴びたなしての鶺鴒紋が消滅。まさかこれで死亡フラグ回避なんてしょうもないオチは無いだろうね。
「だ、大丈夫?」
自分で撃っといて「大丈夫?」も無いだろう。しかもそれを責められて「ごめん」って…ごめんで済めば以下略ですよ。あまりに異次元な脚本に顎が外れそうな私、いちいちツッコむのが疲れてきました。

同様にアンチQTを浴びたアレイダはネルヴァルの洗脳が解けた? っていうか洗脳されてたのかい。何か考えがあって「自分の意志」でネルヴァル側に付いていたんじゃなかったのか。ほーらやっぱり深読みしても意味が無かった(笑
イグジステンズも秋葉のものと宣言され、いよいよ全てを失ってしまったナミは小学生のような捨て台詞を残して逃げるように空へ。秋葉はここへ来てようやくナミを心配するような素振りを見せていましたが時既に遅し。というかこの一連シーンで秋葉にまったく感情移入できないのは問題だと思う。もう25話のクライマックスシーンですよ?
正気を取り戻した神楽。この人もええ加減重みがないキャラです。これが8スタアニメのノリとわかっていても状況との違和感があまりに激しく見ていて辛い。

ソラカケはもうつつじさん&ベンケイが主役でいいです。25話もかけてまったく成長せず流されっぱなしの秋葉と違って不必要なほどスジの通ったつつじさん、優柔不断なベンケイを尻に敷いての活躍は一瞬も目を離せません。棺に収まったカットは何事!と思いましたが次の瞬間あっさり復活、もちろんつつじさんが死ぬわけありませんね。
「私の帝国に弓を引いたあの竹輪野郎を輪切りにして太陽にくべてやるのよ!」
さすがつつじさんは倒すべき敵が誰なのかわかってらっしゃる。まあそのほとんどは個人的な恨みかもですが(笑
風音姉さん本隊と合流した秋葉たち。出迎え間もなく鉄拳制裁の姉さんは…さすがにこれも仕方なし。今回は秋葉の行動にイライラしっぱなしだったので風音姉さんの横暴ぶりがあまり気になりませんでした(笑
ここまでさんざん引っ張った「宇宙をかける少女」の意味は…どうコメントしていいのやら。今まで出てこなかった新事実でもあるのかと期待してみれば何てことないオチ、ではナミに対し「宇宙をかける少女」と言ったのは何だったんだ? というか50年前の出来事に全く触れずに最終回ですか? 「ネルヴァルが最も恐れたえにぐま同盟」と言われても何がなんだかさっぱり。当時の事情がさっぱりわからないため感慨も何もありません。
そして周囲が盛り上がると…全力で拒否していたはずの秋葉は流されてその気に。しかし倒すべき相手が「レオパルド」と知ると再び意気が下降。とはいえこれもレオパルドとの交流シーンがほとんど描かれてこなかったため重みがありません。まあ妹を相手に平気で銃口を向ける人ですし、周囲の状況によって反応が180度変わる人ですからレオパルド相手でも普通に殺すでしょう。普通って言うなあ! それにしてもレオパルドは妖刀のせいでどうかなっちゃってるだけなのにいきなり「殺す」という結論はスゲーね。

「黒い神様」と遭遇したナミは自らを「宇宙をかける少女 ブラック」と名乗り…結局ラスボスはこの2人ってことですか。残り1話でこの2人が正気に戻って風音軍と共闘→ネルヴァル討伐って流れはキツイ。それ以前にネルヴァルが悪者では無くなってきていますし…最終的にどうオチを付ければ丸く収まるのか予測できません。
「やっぱり私にはできない」と沈む秋葉は神楽の言葉で再びやる気に。しかしこう短時間で思考がコロコロ変わってしまうとキャラに入り込むことが非常に困難です。ここまで25話もかけたというのに「葛藤に押し潰される辛さ」のような重みを全く感じない、「やらなくちゃ、私じゃなきゃできないことを!」と成長を窺わせたところでどうせまた…と思ってしまう。
一方のナミはブレずに悪役一直線です。風音軍に対し大上段から愚民扱い、挨拶代わりに獅子堂島を「バーン!」。すると青パルド内のレオパルドが意識を取り戻して引き。
さて泣いても笑っても残り1回となりました。このとっちらかったストーリーにどう幕を引くのか、もはや怖い物見たさの気分で次回の最終回を待つ私です。面白いなあソラカケ。
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…ナミはどこまで堕ちるのやら。

最終回も目前となりましたソラカケガール、どうにもゴールが見えない支離滅裂な展開に無事終止符を打つことができるか? ってなわけでラス前の今回はついにネルヴァルさんが動きました。プリンス・オブ・ダークネスと化したレオパルドを粛正すべく出撃、前回からメートル上がりまくりの青パルドはテンション高く迎え撃ち…秋葉無しでも普通にほとばしりを発射できてしまう青パルドにあっさり返り討ちされてしまいました。なんだネルヴァルさんって言うほど強くないじゃん。
そんな騒動の中、秋葉はイモちゃんを救出すべくまたしても独走です。平時ならともかくネルヴァルさんと交戦真っ最中にこの行動はいくらなんでも無茶苦茶な。イモちゃんを思う気持ちはわかるけれどもここまで無思慮な行動をされてはたまりません。感情の赴くまま一直線に動いてしまう性格は相変わらず、ほんと成長しない主人公だなあ。さすがに今回は「おいおいそれはマズいだろ」と画面にツッコんでしまった。
何だかんだ言いつつも秋葉をフォローするなして&いつきくん。こんなん振り回されりゃ命がいくつあっても足りませんが…ソラカケキャラの生命力は原子炉隔壁並みの強固さを誇るので大丈夫。しかし数少ない戦闘ロボット乗りであるいつきがネルヴァルとの戦闘真っ最中にも関わらず避難誘導などしている不思議。普通はスクランブル待機をしていそうなものですが。
風音姉さんと避難中にテンパっちゃってる理事長がかわいい…けれどもこの調子ではリーダーとして不適格でしょう。教科書に無い想定外の事が起きると対処できずに右往左往、典型的な頭でっかち世間知らず教育者のテンプレみたいな人です。しかしこの人も大仰に出てきた割りに役に立たない人でしたねえ。

ネルヴァルコロニーへ乗り込んだ秋葉はイモちゃんと涙のご対面…の真っ最中に敵襲来たりて再び離ればなれ。ネルヴァルさんはイモちゃんを相当気に入っているのでしょうか。あの状況でイモちゃんだけを連れ去るってのは秋葉に価値を感じていない? 普通なら秋葉ごと連れてっちゃうような。
そんな様子を高い所から眺めていたナミも行動開始です。レイジングハートを握りしめ気合一発爆発炎上、突飛な立地に移設された軌道喫茶えにぐまは哀れ火の海に。重要と思われたカウンターのメモもおそらく焼失…どうせ誰かが持ち出しているんでしょ? 立ち上る火炎を背に魔法の杖を携える姿はどう見ても某魔砲少女、杖を右手に握っているのが見分けるポイントか(笑
脱出してきた秋葉はナミと対峙。この状況でも緊張感のカケラもない秋葉vs殺る気まんまんでディバインバスターをぶっ放しまくるナミの温度差、そして噛み合わない会話がスゴイ。
「あんたなんかにかまってる場合じゃないの!」
秋葉は本当にナミのことなどどうでもいいのだなあ。当初から仲の良くない姉妹でしたが…これではナミが秋葉を嫌うのもわかります。ここへ来てこのセリフは決定的でした。人一倍ナイーブなナミは秋葉のこの本心を同居時から感じ取っていたのでしょう。なので事あるごとに突っかかっていたのかも。

お約束の崖っぷちシーン。この状況で指を踏まれても落ちない秋葉の屈強さたるや。ここは崖上から見下ろすナミのセリフがあまりに視聴者の代弁すぎて笑った。駆けつけたアレイダにも攻撃の手を緩めず「ブリキ女」と罵る姿はじつに悪役街道一直線です。ナミにとって周囲の動く物は全部敵となり、誰にも救われぬままデストロイの女王となった。すなわちこれがQ速で見せた「不治の病」ってことですか。でもあの時は「優しいお姉ちゃん」が側にいたのにね。
レイハ巨大化ししすぎ。もはや笑うしかありません。その巨大レイハは巨大ディバインバスターをチャージ、照準の先にはなして&いつきくんががが! 親友のピンチにいつの間にか崖を這い上っていた秋葉は黄金銃を抜いてナミを撃ち抜き…ナミの体はいつぞやのようにアンチQTの光を発してます。いったいどういう理屈でアンチQTが発動するのかよくわかりませんが、ともかくその光を浴びたなしての鶺鴒紋が消滅。まさかこれで死亡フラグ回避なんてしょうもないオチは無いだろうね。
「だ、大丈夫?」
自分で撃っといて「大丈夫?」も無いだろう。しかもそれを責められて「ごめん」って…ごめんで済めば以下略ですよ。あまりに異次元な脚本に顎が外れそうな私、いちいちツッコむのが疲れてきました。

同様にアンチQTを浴びたアレイダはネルヴァルの洗脳が解けた? っていうか洗脳されてたのかい。何か考えがあって「自分の意志」でネルヴァル側に付いていたんじゃなかったのか。ほーらやっぱり深読みしても意味が無かった(笑
イグジステンズも秋葉のものと宣言され、いよいよ全てを失ってしまったナミは小学生のような捨て台詞を残して逃げるように空へ。秋葉はここへ来てようやくナミを心配するような素振りを見せていましたが時既に遅し。というかこの一連シーンで秋葉にまったく感情移入できないのは問題だと思う。もう25話のクライマックスシーンですよ?
正気を取り戻した神楽。この人もええ加減重みがないキャラです。これが8スタアニメのノリとわかっていても状況との違和感があまりに激しく見ていて辛い。

ソラカケはもうつつじさん&ベンケイが主役でいいです。25話もかけてまったく成長せず流されっぱなしの秋葉と違って不必要なほどスジの通ったつつじさん、優柔不断なベンケイを尻に敷いての活躍は一瞬も目を離せません。棺に収まったカットは何事!と思いましたが次の瞬間あっさり復活、もちろんつつじさんが死ぬわけありませんね。
「私の帝国に弓を引いたあの竹輪野郎を輪切りにして太陽にくべてやるのよ!」
さすがつつじさんは倒すべき敵が誰なのかわかってらっしゃる。まあそのほとんどは個人的な恨みかもですが(笑
風音姉さん本隊と合流した秋葉たち。出迎え間もなく鉄拳制裁の姉さんは…さすがにこれも仕方なし。今回は秋葉の行動にイライラしっぱなしだったので風音姉さんの横暴ぶりがあまり気になりませんでした(笑
ここまでさんざん引っ張った「宇宙をかける少女」の意味は…どうコメントしていいのやら。今まで出てこなかった新事実でもあるのかと期待してみれば何てことないオチ、ではナミに対し「宇宙をかける少女」と言ったのは何だったんだ? というか50年前の出来事に全く触れずに最終回ですか? 「ネルヴァルが最も恐れたえにぐま同盟」と言われても何がなんだかさっぱり。当時の事情がさっぱりわからないため感慨も何もありません。
そして周囲が盛り上がると…全力で拒否していたはずの秋葉は流されてその気に。しかし倒すべき相手が「レオパルド」と知ると再び意気が下降。とはいえこれもレオパルドとの交流シーンがほとんど描かれてこなかったため重みがありません。まあ妹を相手に平気で銃口を向ける人ですし、周囲の状況によって反応が180度変わる人ですからレオパルド相手でも普通に殺すでしょう。普通って言うなあ! それにしてもレオパルドは妖刀のせいでどうかなっちゃってるだけなのにいきなり「殺す」という結論はスゲーね。

「黒い神様」と遭遇したナミは自らを「宇宙をかける少女 ブラック」と名乗り…結局ラスボスはこの2人ってことですか。残り1話でこの2人が正気に戻って風音軍と共闘→ネルヴァル討伐って流れはキツイ。それ以前にネルヴァルが悪者では無くなってきていますし…最終的にどうオチを付ければ丸く収まるのか予測できません。
「やっぱり私にはできない」と沈む秋葉は神楽の言葉で再びやる気に。しかしこう短時間で思考がコロコロ変わってしまうとキャラに入り込むことが非常に困難です。ここまで25話もかけたというのに「葛藤に押し潰される辛さ」のような重みを全く感じない、「やらなくちゃ、私じゃなきゃできないことを!」と成長を窺わせたところでどうせまた…と思ってしまう。
一方のナミはブレずに悪役一直線です。風音軍に対し大上段から愚民扱い、挨拶代わりに獅子堂島を「バーン!」。すると青パルド内のレオパルドが意識を取り戻して引き。
さて泣いても笑っても残り1回となりました。このとっちらかったストーリーにどう幕を引くのか、もはや怖い物見たさの気分で次回の最終回を待つ私です。面白いなあソラカケ。
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