2009-07-11(Sat)
涼宮ハルヒの憂鬱 #15 エンドレスエイト
まさかまさかのエンドレスサマー。

15513回目の夏休み。
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15513回目の夏休み。
ネタバレ自重派にとって何ともむず痒かったこの1週間、ようやく思いの丈をぶちまけられる!と思いきや…まさかまだ引っ張るとは! 前回レビューでも書きましたがこのエピソードはハルヒシリーズの中でもお気に入りの短編で、ベテランのオタクならば誰でも衝撃を受けたであろう「うる星やつら2 ビューティフルドリーマー」を彷彿とさせる、サブタイトルどおり「終わりのない8月」つまり延々と夏休みをループしてしまうお話です。好きなんですよこういうの。 あれ? これと同じ文章を何度も書いたような気がする…ああ、強烈なデジャブが…くらくらくら。
と、毎週同じ書き出しのハルヒレビュー、まさかまさかのループ継続です。この事態には各方面でブーイングの嵐、数えてないので正確にはわかりませんがおそらく99%くらいの確率でこのループ継続は歓迎されていない様子であります。長門の心境を共有せしめんと繰り返される夏休みの描写、2回目以降はほぼ同じ脚本の映像が繰り返され、大多数の視聴者は「いい加減にしろ」の大合唱。
しかし私は残り1%の人なのです。京アニ信者でもないので無理な援護をするつもりはなく、ただ純粋にこのループを楽しんでいる次第。ほぼ同じ脚本と言っても作られた映像は毎回全然違うもの、各演出家の個性を存分に堪能できる映像の数々は面白くて仕方がありません。もはやデジャブというレベルを超えてきたキョンの記憶残像、見る度に弱まっていく長門、相変わらずのハルヒの様子などなど回が進むごとに強調されるポイントを注視し、それら表現方法の違いを見比べられるのはどれだけ贅沢な話か。
とはいえ大多数に歓迎されていないことも事実であり、この実験が成功か失敗かと問われれば答えは言うまでもありません。この状態を面白がる人がもう少しいてもいいような気がするのですが…京アニもまさかここまで全面否定されるとは思わなかっただろうなあ、と少々気の毒に思ったり。
それはさておき今回のエンドレスエイトは演出・コンテに高雄統子氏、作監に植野千世子氏が入っておりました。この2人は記憶に新しい所だとけいおんの第5話を担当したペアですね。上がった映像はロングショットによる奥行きを感じるカットが多々、演じるキャラクターはけいおんのキャラにずいぶん似ていた?
では今回も各話の差分を見ながらつらつらとレビュー開始。さすがに4話分だと画像が大きくなってきてしまいましたがご勘弁。画像左列から12、13,14,15話の順に組んであります。

リビングで寛いでいるキョンの所へハルヒから電話。電話が来る予感はもちろん、キョンはハルヒが何を言うのかすら覚えていました。もはやデジャブの域を超えている様子です。と同時に高校野球を見る妹ちゃんもホームランが入ることを予告、記憶リセットの効果が薄れてきているのでしょう。
高校野球の試合経過は今回も城南大付属が8点目のソロホームラン。

駅前に集合のみなさん。今回も長門以外の服装が違い、キョンは帽子を被っていますね。既定どおり自転車へ分乗してプールへゴー。今回はプール到着時の全景カットが無く、ここはプールで遊ぶ客のカットに。
プールを前にしたハルヒの「この消毒液の臭い~」のカットはプール越しのロングショットへ。空の高さを強調したアングルは今回随所に見られました。

みなさんの水着は今回も変更です。いったい何着の水着を持っているのだろう。デジャブを感じる古泉とキョンの会話、そしえt疲れ果てている長門の様子も見せ方が変わっています。今回は特に長門の疲れ具合が強調されていました。退屈→絶望と経過し、今回はもはや全てを諦めてしまっているかのようです。

プールで知り合った子供たちをハルヒが連れてくるシーンはキョンのデジャブがブーストアップ。ハルヒのセリフへ被せるように呟くキョンは記憶リセットがほとんど効いてません。
プール後の喫茶店。着座位置は1回目と同じです。毎回の流れを見ると特に定位置は無さげ。計画表の記述は今回も違っており「映画鑑賞」がレギュラー入りした模様。ここで「金魚すくい」を提案するみくるの様子がちょっとおかしい?

今回はソーダを飲む長門の描写がありました(クリームソーダにグレードアップ)。ちなみにこの画像は左列から12、13、15話です。
12話では店から出て全員右方向へ帰宅、13話では長門だけ左方向へ、15話では長門だけ右方向へ帰っていきます。一人別れた長門を追うキョン。今回も声をかけるだけで終わってしまいました。ここで振り返る長門の疲労困憊な表情が痛々しい。早く助けてあげて。

浴衣を買いに呉服屋へ。パッと見る限り今回も違う店のようです。買った浴衣を着付けて登場の娘さんたち、みくるの表情が何となく沈んでいるのは…喫茶店での様子といいデジャブを感じ始めているのでしょうか。浴衣姿に合わせて髪を上げてるハルヒがかわいい。

盆踊り会場でまたしてもデジャブを感じるキョン。こうして並べると13話の演出の強烈さがよくわかります。言っちゃ何だけど放映する順番を変えたほうがしっくりくるような。
お面屋の店頭にモモタロスのお面が(笑。そして既定どおりお面を買ってあげたいキョンから自分でお面を買う長門の描写。このやりとりを15000回以上繰り返してきたかと思うとかなり切ない、というか気が遠くなりそうです。

例によってウルトラマンもどきのお面を購入。今回は頭の右側にかけてますね。盆踊り後の花火描写は簡略化され、キョンのロケット花火もありませんでした。

クソ暑い中での昆虫採集でもハルヒは元気いっぱい走り回り、今回の長門は希少種のクワガタを採った?
そして着ぐるみのバイトへ。ループするのは一向にかまわんけれども…いい加減別のバイトを見せてくれ(笑

着ぐるみを脱いで一息のみなさん。そこへ現れたハルヒは服装が違い、手に持つアイスは1回目と同じソーダバーでした。いちいち記述しませんが今回も背景含めて全ての映像は新規起こし、同じ脚本にこれだけ手間をかけるのはスゴイわ。キャプは割愛しましたが着ぐるみを脱いで髪が乱れているみくるの描写が印象的なシーンでした。

そしてループのネタばらしシーン。画像左列から13、14,15話です。泣きじゃくるみくるが別人です(笑。今回はループの回数が15513回と前回から14増えていました。つまり長門的には前回から半年くらい経っているのですね。と言ったところで600年弱のループの中では誤差みたいなものでしょうか。その14回には毎回このネタばらしシーンが含まれているはずで、同じ説明を2週間ごとに繰り返し、そしてまた8/30の別れからループを繰り返してきた長門の心中を察すると気の毒でなりません。15話は柱によって長門一人だけ分けられたアングルの妙、うーん、いい演出です。思わず唸ってしまうね(笑
原作ではここで長門が「キョンたちがループに気付いてからの回数」を言うのですが今回も無し。おそらくこの回数を言ったときがゴールのような気がします。しかしこれを隠す必要をあまり感じない、というか14話の時点で明らかにしたほうがインパクトがあったような。
ちなみに前回から14回ループしていますがバイトの回数は9026回から9031回と5回しか増えていませんでした。つまりこの期間でバイトをしなかった回が9回あったということ…どうせならそのパターンを見せてくれればなあ。

天体観測で相変わらず寝入る二人。「I Love You~」の会話にて代役を申し出た古泉に対するキョンの表情を見せないのも相変わらずです。この時キョンはどんな顔をしてるのでしょうね。
バッティングセンターでのキョン&長門のやり取りはあっさりした演出でした。その後に残った課題を片付ける様子はキョンの語りのみで映像描写なし。

全ての予定を消化した運命の8/30、埋まった計画表を見て渋々納得するハルヒの様子は前回までと同じです。他にやりたいこと無い?と訊かれても沈黙のみなさん、ダメだ、そこでハルヒを帰しちゃダメだ! そして最大級のデジャブに襲われるキョン。いい加減思いついてくれ(笑

「またあさって、部室で会いましょう」
キョンの苦悶など知らぬハルヒは今回も光の中へ去り…結局キョンは解決策を思いつかず、前回同様宿題を放置したまま11:45分に消灯→ED入りです。さすがにこの瞬間はループ歓迎と公言している私も力が抜けました。すごいよ京アニ。

キョンがハルヒを引き留める言葉を探している時に映った映像。映画を見ているメンツの中にハルヒがおらず…スクリーンに映った女優が振り返るとそれはハルヒでした。みんなの前から姿を消してどこかへ行ってしまう、手を伸ばしハッとするキョンの次に映った長門の無機質な表情は何を意味するのか。
今回頻繁に映った模型飛行機のシルエット。おそらくキョンたちはこの映画を今まで何千回と見ているはずで、つまりその記憶が完全に消去されないまま脳裏に焼き付いている、ふと空を見上げると飛行機の残像が重なり…ってな演出でしょうか。夜の公園にてみくるが着ていたシャツのプリントが入道雲+飛行機の柄だったのも効果的、ラストショットで見せたキョンの落書きも効いてます。これは今後に繋がる何かの伏線? その答は次週…出るのか?
と、毎週同じ書き出しのハルヒレビュー、まさかまさかのループ継続です。この事態には各方面でブーイングの嵐、数えてないので正確にはわかりませんがおそらく99%くらいの確率でこのループ継続は歓迎されていない様子であります。長門の心境を共有せしめんと繰り返される夏休みの描写、2回目以降はほぼ同じ脚本の映像が繰り返され、大多数の視聴者は「いい加減にしろ」の大合唱。
しかし私は残り1%の人なのです。京アニ信者でもないので無理な援護をするつもりはなく、ただ純粋にこのループを楽しんでいる次第。ほぼ同じ脚本と言っても作られた映像は毎回全然違うもの、各演出家の個性を存分に堪能できる映像の数々は面白くて仕方がありません。もはやデジャブというレベルを超えてきたキョンの記憶残像、見る度に弱まっていく長門、相変わらずのハルヒの様子などなど回が進むごとに強調されるポイントを注視し、それら表現方法の違いを見比べられるのはどれだけ贅沢な話か。
とはいえ大多数に歓迎されていないことも事実であり、この実験が成功か失敗かと問われれば答えは言うまでもありません。この状態を面白がる人がもう少しいてもいいような気がするのですが…京アニもまさかここまで全面否定されるとは思わなかっただろうなあ、と少々気の毒に思ったり。
それはさておき今回のエンドレスエイトは演出・コンテに高雄統子氏、作監に植野千世子氏が入っておりました。この2人は記憶に新しい所だとけいおんの第5話を担当したペアですね。上がった映像はロングショットによる奥行きを感じるカットが多々、演じるキャラクターはけいおんのキャラにずいぶん似ていた?
では今回も各話の差分を見ながらつらつらとレビュー開始。さすがに4話分だと画像が大きくなってきてしまいましたがご勘弁。画像左列から12、13,14,15話の順に組んであります。

リビングで寛いでいるキョンの所へハルヒから電話。電話が来る予感はもちろん、キョンはハルヒが何を言うのかすら覚えていました。もはやデジャブの域を超えている様子です。と同時に高校野球を見る妹ちゃんもホームランが入ることを予告、記憶リセットの効果が薄れてきているのでしょう。
高校野球の試合経過は今回も城南大付属が8点目のソロホームラン。

駅前に集合のみなさん。今回も長門以外の服装が違い、キョンは帽子を被っていますね。既定どおり自転車へ分乗してプールへゴー。今回はプール到着時の全景カットが無く、ここはプールで遊ぶ客のカットに。
プールを前にしたハルヒの「この消毒液の臭い~」のカットはプール越しのロングショットへ。空の高さを強調したアングルは今回随所に見られました。

みなさんの水着は今回も変更です。いったい何着の水着を持っているのだろう。デジャブを感じる古泉とキョンの会話、そしえt疲れ果てている長門の様子も見せ方が変わっています。今回は特に長門の疲れ具合が強調されていました。退屈→絶望と経過し、今回はもはや全てを諦めてしまっているかのようです。

プールで知り合った子供たちをハルヒが連れてくるシーンはキョンのデジャブがブーストアップ。ハルヒのセリフへ被せるように呟くキョンは記憶リセットがほとんど効いてません。
プール後の喫茶店。着座位置は1回目と同じです。毎回の流れを見ると特に定位置は無さげ。計画表の記述は今回も違っており「映画鑑賞」がレギュラー入りした模様。ここで「金魚すくい」を提案するみくるの様子がちょっとおかしい?

今回はソーダを飲む長門の描写がありました(クリームソーダにグレードアップ)。ちなみにこの画像は左列から12、13、15話です。
12話では店から出て全員右方向へ帰宅、13話では長門だけ左方向へ、15話では長門だけ右方向へ帰っていきます。一人別れた長門を追うキョン。今回も声をかけるだけで終わってしまいました。ここで振り返る長門の疲労困憊な表情が痛々しい。早く助けてあげて。

浴衣を買いに呉服屋へ。パッと見る限り今回も違う店のようです。買った浴衣を着付けて登場の娘さんたち、みくるの表情が何となく沈んでいるのは…喫茶店での様子といいデジャブを感じ始めているのでしょうか。浴衣姿に合わせて髪を上げてるハルヒがかわいい。

盆踊り会場でまたしてもデジャブを感じるキョン。こうして並べると13話の演出の強烈さがよくわかります。言っちゃ何だけど放映する順番を変えたほうがしっくりくるような。
お面屋の店頭にモモタロスのお面が(笑。そして既定どおりお面を買ってあげたいキョンから自分でお面を買う長門の描写。このやりとりを15000回以上繰り返してきたかと思うとかなり切ない、というか気が遠くなりそうです。

例によってウルトラマンもどきのお面を購入。今回は頭の右側にかけてますね。盆踊り後の花火描写は簡略化され、キョンのロケット花火もありませんでした。

クソ暑い中での昆虫採集でもハルヒは元気いっぱい走り回り、今回の長門は希少種のクワガタを採った?
そして着ぐるみのバイトへ。ループするのは一向にかまわんけれども…いい加減別のバイトを見せてくれ(笑

着ぐるみを脱いで一息のみなさん。そこへ現れたハルヒは服装が違い、手に持つアイスは1回目と同じソーダバーでした。いちいち記述しませんが今回も背景含めて全ての映像は新規起こし、同じ脚本にこれだけ手間をかけるのはスゴイわ。キャプは割愛しましたが着ぐるみを脱いで髪が乱れているみくるの描写が印象的なシーンでした。

そしてループのネタばらしシーン。画像左列から13、14,15話です。泣きじゃくるみくるが別人です(笑。今回はループの回数が15513回と前回から14増えていました。つまり長門的には前回から半年くらい経っているのですね。と言ったところで600年弱のループの中では誤差みたいなものでしょうか。その14回には毎回このネタばらしシーンが含まれているはずで、同じ説明を2週間ごとに繰り返し、そしてまた8/30の別れからループを繰り返してきた長門の心中を察すると気の毒でなりません。15話は柱によって長門一人だけ分けられたアングルの妙、うーん、いい演出です。思わず唸ってしまうね(笑
原作ではここで長門が「キョンたちがループに気付いてからの回数」を言うのですが今回も無し。おそらくこの回数を言ったときがゴールのような気がします。しかしこれを隠す必要をあまり感じない、というか14話の時点で明らかにしたほうがインパクトがあったような。
ちなみに前回から14回ループしていますがバイトの回数は9026回から9031回と5回しか増えていませんでした。つまりこの期間でバイトをしなかった回が9回あったということ…どうせならそのパターンを見せてくれればなあ。

天体観測で相変わらず寝入る二人。「I Love You~」の会話にて代役を申し出た古泉に対するキョンの表情を見せないのも相変わらずです。この時キョンはどんな顔をしてるのでしょうね。
バッティングセンターでのキョン&長門のやり取りはあっさりした演出でした。その後に残った課題を片付ける様子はキョンの語りのみで映像描写なし。

全ての予定を消化した運命の8/30、埋まった計画表を見て渋々納得するハルヒの様子は前回までと同じです。他にやりたいこと無い?と訊かれても沈黙のみなさん、ダメだ、そこでハルヒを帰しちゃダメだ! そして最大級のデジャブに襲われるキョン。いい加減思いついてくれ(笑

「またあさって、部室で会いましょう」
キョンの苦悶など知らぬハルヒは今回も光の中へ去り…結局キョンは解決策を思いつかず、前回同様宿題を放置したまま11:45分に消灯→ED入りです。さすがにこの瞬間はループ歓迎と公言している私も力が抜けました。すごいよ京アニ。

キョンがハルヒを引き留める言葉を探している時に映った映像。映画を見ているメンツの中にハルヒがおらず…スクリーンに映った女優が振り返るとそれはハルヒでした。みんなの前から姿を消してどこかへ行ってしまう、手を伸ばしハッとするキョンの次に映った長門の無機質な表情は何を意味するのか。
今回頻繁に映った模型飛行機のシルエット。おそらくキョンたちはこの映画を今まで何千回と見ているはずで、つまりその記憶が完全に消去されないまま脳裏に焼き付いている、ふと空を見上げると飛行機の残像が重なり…ってな演出でしょうか。夜の公園にてみくるが着ていたシャツのプリントが入道雲+飛行機の柄だったのも効果的、ラストショットで見せたキョンの落書きも効いてます。これは今後に繋がる何かの伏線? その答は次週…出るのか?
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