2009-07-25(Sat)
涼宮ハルヒの憂鬱 #17 エンドレスエイト
まさかまさかのエンドレスサマー。

15524回目の夏休み。
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15524回目の夏休み。
ネタバレ自重派にとって何と(中略:初めていらした方は過去のレビューを参照ください)同じ文章を何度も書いたような気がする…ああ、強烈なデジャブが…くらくらくらくらくらくら(6回目
巷では「6回で終了」と噂されていた終わらない8月ですが、そんな噂などどこ吹く風で今回もループ脱出ならず。今回の8/30も強烈なデジャブに襲われながらもハルヒを見送り、翌日には手つかずの宿題を前に開き直って寝てしまうキョンで締め。いやはや凄いことになってきました。ループ歓迎のスタンスで見ている私ですがさすがにここまで続くとは思わなかった、「京アニ演出家全員分を見てみたい」なんて言っていたのがほぼ現実になりそうです。いろんな意味で凄いよ京アニ。
世間の反応を見るとみなさん怒りのピークを過ぎて逆に静まっている雰囲気、もう怒るのも阿呆らしくなっているのでしょう(笑。各所のレビューをチラ見しても投げやりな記述が目に付きます。5月末の「笹の葉」、そして6月末のエンドレスエイト開始時の熱狂っぷりはもはや風前のふぅ~であり、ハルヒの新作映像が1ヶ月以上続いている今、誰がこのような支持率急降下を予想し得たか。私個人としては面白い試みだと思うのですが…若い人はこの停滞感に耐えられないだろうなあ、とも思うので現状もやむなしか。でもせっかくの新作なのだから楽しまないともったいないですよ。
というわけで今回のエンドレスエイトコンペはベテランの北之原氏がエントリー、ハルヒでは憂鬱2と5、そしてサムデイインザレインの演出を担当した方です。近作ではけいおんの13話の演出も手がけており、今回の映像もそれら前作を彷彿とさせる演出が随所に見られました。作監は新鋭の門脇未来氏、最近着実に活躍の場を拡げてきた門脇氏が今回作監デビュー(だよね?)、北之原氏は堀口氏と組むことが多いような気がするのでこのペアで来るか?とも思いましたが堀口氏はけいおんの直しに忙しいのかも?

アバンはいつも通りキョンの独白から。家の外観をズームアップしながら「止まれ」の標識と流れる川をカットイン。ループを「止まれ」と思いつつ迎えた15524回目の8/17、しかし時間は無情にも川の流れのように再び流れ始めた、みたいな?
冒頭のキョンは通常よりイケメンぽい?(笑。タンクトップから覗く腕や肩などの筋肉も隆々、今回はこのキョンに限らず全般的にキャラ作画が肉感的でした。お馴染みのデジャブ表現はあっさり目で緊迫感はあまりありません。
プールに着いての混雑風景はベタな見せ方。ハルヒを筆頭に全員の水着は今回も別モノでしたが…冷静に考えると毎回水着が違うってのはおかしいかも(それは言わない約束。今回のハルヒはサイケなプリントのビキニ、いつもより胸が大きい? 走り去るみくるの後姿も肉感的、ウエスト周りの肉付きが妙にリアルでした。

つまらなそうな長門の表現もキツさは無くこれもあっさり目。前回と違って順光の明るい画面にちょこんと座る長門の描写はあまりに普通であり、つまり長門にとってこのループが「日常になっている」との解釈でしょうか。そんな中でこれもお馴染みとなったプールサイドでのデジャブシーンは逆光で表現して印象付け。顔に向かって影のグラデが濃くなっているのもデジャブの不可解さを演出していますね。
ハルヒが蹴ったビーチボールがみくるに直撃するのもいつも通り。このカットに見られるように今回は時折手足のプロポーションがけいおんチックになっていました。堀口氏がこっそり参加しているのかな。
喫茶店後の長門との会話。横からの引きで追いかけるカットを見せた後、気付いた長門が歩きながら振り返る動きをバストアップで見せ、短い会話は再び引きアングルの長回し。無言のまま絵が止まっている妙な間はキョンの動揺を誘うに十分、じつに北之原氏らしい見せ方です。
今回は呉服屋シーンがありました。狭い試着室に3人が詰めて浴衣の着付けはキツかろう(笑。着替えた3人娘は揃って白基調の浴衣です。

盆踊り会場でのデジャブもあっさり目。演出家によって描かれるデジャブ表現の違い、それを見ているほうとしては「記憶リセットのゆらぎ」に感じて面白いです。長門のお面購入から花火までの会話は店先で一気に。滞在時間短っ!(笑
河原での花火は下からのライティング+花火の色に合わせたエフェクトで雰囲気ありあり。例によって蛇花火を見つめる長門、蛇花火の描写が妙にリアルでした。
アルバイトは今回も着ぐるみにて風船配りです。たまには違うやつを見たいと思いますが…考えてみれば他のアルバイトをやってしまうと「その回はループ脱出不可」と言っているようなものなので毎回これを見せるしか無いのでしょう。ソーダアイスを手に事務所へ来たハルヒ、青いキャミ姿がこれまた肉感的です。カエル着ぐるみに喜ぶハルヒを見るキョンの表情はいつもと違う雰囲気、この辺の解釈の差も面白い。

夜の公園にてループネタばらし。ここはみくるの表情が別人ですね。バストアップと引きの定点カメラを切り替えながら、時にハッとするようなアングルを挟む。長門だけ離れた座り位置で進む古泉の演説、長門の出番になると横顔のアップで淡々と語らせる。この時の表情は15000回を越えても物言わぬまま「観測」を続けてきた者が見せる、他の回と違って絶望や疲労を感じさせない極めて機械的な表情でした。これは原作での長門に最も近い表現かもしれません。
その分古泉が壊れちゃってたみたいですけど(笑

天体観測シーン。それまで一人読書をしていた長門はハルヒの「UFOを見つけましょ!」の言葉を聞くと望遠鏡へ近付いてきました。無表情を通している今回の長門ですが…やはり何か思うところがあるのでしょうね。毎度の「では僕がやってみましょうか?」のくだりは今回もキョンの表情を見せず。誰か一人くらい顔を見せる演出でやってみても良さそうですがこれは脚本指定なのかな?
バッティングセンターのシーンはハルヒ&みくるのプロポーションがあまりにけいおんで笑った。その後計画表のメニューを次々とこなし、1つ片付けるごとに×印を記していくのは余計な演出の入らない教科書通りのベタな見せ方。ここを比較すると前回(石原演出)の秀逸さを改めて感じますね。
「またあさって、部室で会いましょう」
そして運命の8/30。今回のキョンも激しいデジャブに襲われながらも解決策を見出すこと叶わず、いつものセリフを告げたハルヒは光の中へ消えて行きました。ここのデジャブ表現もあっさり目のため「今までにない強烈なやつ」と言いつつもいまいち緊迫感・焦燥感を感じませんでした。今回は全体にあっさりしていましたがここくらいは強烈な演出を入れて欲しかったかも。自動ドアが閉まった後に見せるお通夜のような無言のテープルのカットは北之原氏らしい締め。
例によって手つかずの宿題を投げ出して寝てしまうキョン。今までと違って時計のカットは無し、時間は明らかに日中ですがここで思い直してももう間に合わないと思われるのでループ継続確定でしょう。家のズームアップから始まった今回がズームアウトで終わるのもいかにもループ継続っぽいです。これがミスリード狙いだったら見事ですが。
さて、このコンペに参加していない演出家も限られてまいりました。あと参加できそうなのは坂本氏、石立氏、そして武本氏くらい? もうせっかくだから全員やってしまえ!(笑

前回に引き続きおまけ。ハルヒvsその他メンバーの距離がまた広がりました。これがループ脱出のときにどう変わるのか気になるところ…と前回も書いたような(デジャブデジャブ
あ、今回がこのblog500本目の記事だ。気が付けば結構続いてるなあ。
巷では「6回で終了」と噂されていた終わらない8月ですが、そんな噂などどこ吹く風で今回もループ脱出ならず。今回の8/30も強烈なデジャブに襲われながらもハルヒを見送り、翌日には手つかずの宿題を前に開き直って寝てしまうキョンで締め。いやはや凄いことになってきました。ループ歓迎のスタンスで見ている私ですがさすがにここまで続くとは思わなかった、「京アニ演出家全員分を見てみたい」なんて言っていたのがほぼ現実になりそうです。いろんな意味で凄いよ京アニ。
世間の反応を見るとみなさん怒りのピークを過ぎて逆に静まっている雰囲気、もう怒るのも阿呆らしくなっているのでしょう(笑。各所のレビューをチラ見しても投げやりな記述が目に付きます。5月末の「笹の葉」、そして6月末のエンドレスエイト開始時の熱狂っぷりはもはや風前のふぅ~であり、ハルヒの新作映像が1ヶ月以上続いている今、誰がこのような支持率急降下を予想し得たか。私個人としては面白い試みだと思うのですが…若い人はこの停滞感に耐えられないだろうなあ、とも思うので現状もやむなしか。でもせっかくの新作なのだから楽しまないともったいないですよ。
というわけで今回のエンドレスエイトコンペはベテランの北之原氏がエントリー、ハルヒでは憂鬱2と5、そしてサムデイインザレインの演出を担当した方です。近作ではけいおんの13話の演出も手がけており、今回の映像もそれら前作を彷彿とさせる演出が随所に見られました。作監は新鋭の門脇未来氏、最近着実に活躍の場を拡げてきた門脇氏が今回作監デビュー(だよね?)、北之原氏は堀口氏と組むことが多いような気がするのでこのペアで来るか?とも思いましたが堀口氏はけいおんの直しに忙しいのかも?

アバンはいつも通りキョンの独白から。家の外観をズームアップしながら「止まれ」の標識と流れる川をカットイン。ループを「止まれ」と思いつつ迎えた15524回目の8/17、しかし時間は無情にも川の流れのように再び流れ始めた、みたいな?
冒頭のキョンは通常よりイケメンぽい?(笑。タンクトップから覗く腕や肩などの筋肉も隆々、今回はこのキョンに限らず全般的にキャラ作画が肉感的でした。お馴染みのデジャブ表現はあっさり目で緊迫感はあまりありません。
プールに着いての混雑風景はベタな見せ方。ハルヒを筆頭に全員の水着は今回も別モノでしたが…冷静に考えると毎回水着が違うってのはおかしいかも(それは言わない約束。今回のハルヒはサイケなプリントのビキニ、いつもより胸が大きい? 走り去るみくるの後姿も肉感的、ウエスト周りの肉付きが妙にリアルでした。

つまらなそうな長門の表現もキツさは無くこれもあっさり目。前回と違って順光の明るい画面にちょこんと座る長門の描写はあまりに普通であり、つまり長門にとってこのループが「日常になっている」との解釈でしょうか。そんな中でこれもお馴染みとなったプールサイドでのデジャブシーンは逆光で表現して印象付け。顔に向かって影のグラデが濃くなっているのもデジャブの不可解さを演出していますね。
ハルヒが蹴ったビーチボールがみくるに直撃するのもいつも通り。このカットに見られるように今回は時折手足のプロポーションがけいおんチックになっていました。堀口氏がこっそり参加しているのかな。
喫茶店後の長門との会話。横からの引きで追いかけるカットを見せた後、気付いた長門が歩きながら振り返る動きをバストアップで見せ、短い会話は再び引きアングルの長回し。無言のまま絵が止まっている妙な間はキョンの動揺を誘うに十分、じつに北之原氏らしい見せ方です。
今回は呉服屋シーンがありました。狭い試着室に3人が詰めて浴衣の着付けはキツかろう(笑。着替えた3人娘は揃って白基調の浴衣です。

盆踊り会場でのデジャブもあっさり目。演出家によって描かれるデジャブ表現の違い、それを見ているほうとしては「記憶リセットのゆらぎ」に感じて面白いです。長門のお面購入から花火までの会話は店先で一気に。滞在時間短っ!(笑
河原での花火は下からのライティング+花火の色に合わせたエフェクトで雰囲気ありあり。例によって蛇花火を見つめる長門、蛇花火の描写が妙にリアルでした。
アルバイトは今回も着ぐるみにて風船配りです。たまには違うやつを見たいと思いますが…考えてみれば他のアルバイトをやってしまうと「その回はループ脱出不可」と言っているようなものなので毎回これを見せるしか無いのでしょう。ソーダアイスを手に事務所へ来たハルヒ、青いキャミ姿がこれまた肉感的です。カエル着ぐるみに喜ぶハルヒを見るキョンの表情はいつもと違う雰囲気、この辺の解釈の差も面白い。

夜の公園にてループネタばらし。ここはみくるの表情が別人ですね。バストアップと引きの定点カメラを切り替えながら、時にハッとするようなアングルを挟む。長門だけ離れた座り位置で進む古泉の演説、長門の出番になると横顔のアップで淡々と語らせる。この時の表情は15000回を越えても物言わぬまま「観測」を続けてきた者が見せる、他の回と違って絶望や疲労を感じさせない極めて機械的な表情でした。これは原作での長門に最も近い表現かもしれません。
その分古泉が壊れちゃってたみたいですけど(笑

天体観測シーン。それまで一人読書をしていた長門はハルヒの「UFOを見つけましょ!」の言葉を聞くと望遠鏡へ近付いてきました。無表情を通している今回の長門ですが…やはり何か思うところがあるのでしょうね。毎度の「では僕がやってみましょうか?」のくだりは今回もキョンの表情を見せず。誰か一人くらい顔を見せる演出でやってみても良さそうですがこれは脚本指定なのかな?
バッティングセンターのシーンはハルヒ&みくるのプロポーションがあまりにけいおんで笑った。その後計画表のメニューを次々とこなし、1つ片付けるごとに×印を記していくのは余計な演出の入らない教科書通りのベタな見せ方。ここを比較すると前回(石原演出)の秀逸さを改めて感じますね。
「またあさって、部室で会いましょう」
そして運命の8/30。今回のキョンも激しいデジャブに襲われながらも解決策を見出すこと叶わず、いつものセリフを告げたハルヒは光の中へ消えて行きました。ここのデジャブ表現もあっさり目のため「今までにない強烈なやつ」と言いつつもいまいち緊迫感・焦燥感を感じませんでした。今回は全体にあっさりしていましたがここくらいは強烈な演出を入れて欲しかったかも。自動ドアが閉まった後に見せるお通夜のような無言のテープルのカットは北之原氏らしい締め。
例によって手つかずの宿題を投げ出して寝てしまうキョン。今までと違って時計のカットは無し、時間は明らかに日中ですがここで思い直してももう間に合わないと思われるのでループ継続確定でしょう。家のズームアップから始まった今回がズームアウトで終わるのもいかにもループ継続っぽいです。これがミスリード狙いだったら見事ですが。
さて、このコンペに参加していない演出家も限られてまいりました。あと参加できそうなのは坂本氏、石立氏、そして武本氏くらい? もうせっかくだから全員やってしまえ!(笑

前回に引き続きおまけ。ハルヒvsその他メンバーの距離がまた広がりました。これがループ脱出のときにどう変わるのか気になるところ…と前回も書いたような(デジャブデジャブ
あ、今回がこのblog500本目の記事だ。気が付けば結構続いてるなあ。
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