2009-08-01(Sat)
涼宮ハルヒの憂鬱 #18 エンドレスエイト
まさかまさかのエンドレスサマー。

15527回目の夏休み。
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15527回目の夏休み。
ネタバレ自重派にとって何と(中略:初めていらした方は過去のレビューを参照ください)同じ文章を何度も書いたような気がする…ああ、強烈なデジャブが…くらくらくらくらくらくらくら(7回目
もはや終わらないことがアタリマエのようになってしまったエンドレスエイト、最初の山であった6回を難なく通過し、あとは「8回」だ「8月いっぱい」だ、いやいや残り全部エンドレスエイトだと情報が錯綜していますね。とはいえどの情報も信憑性は無く、もっともらしく語られていますが結局は某巨大掲示板のネタが一人歩きしているだけのような。ここまで来たら8回で終わるとじつに中途半端なタイミングなのでいっそ8月いっぱいやっちゃっていただきたいかも。あと5回やるには演出家が足りないかもだけど(笑
さて今回のエンドレスエイトコンペは石立太一氏が参戦、個人的に氏の派手な演出は非常に嫌いではないため登場を待望しておりました。案の定アバンを見ただけで「これはっ!?」ってなもので、既に7回目となったエンドレスエイトなのに今回も楽しませていただきましたよ。作監は秋竹斉一氏。近作ではけいおんのOP原画、本編は4話(合宿!)、9話(新入部員!)の作監を担当した実力派です。

ファーストショットは画面一杯に「8」の文字、もちろんこれはエンドレスエイトの舞台である「8月」というだけでなく「∞」を意味したものでしょう。続いて映したセロテープ台、何層も重なり巻かれたテープは同じ所をぐるぐる回る。どれほどテープを引き出してもテープ台の見た目はまったく変わらず、台に貼られた失敗テープはたまに起きるイレギュラーの証でしょうか。
いつも通りハルヒからの電話を受けるキョン。対角のグラデで画面を明暗に分けた背景はデジャブに戸惑うキョンの心境を見せています。窓を背景にしたシルエットもいい感じ、音声のみで何も描かれないTV画面の不気味さも悪くありません。TV越しの止め絵で語るキョン、一瞬アップを見せてOPに入る繋ぎ方も良いです。今回はいわゆる「実相寺アングル」を多用してキョンの心理を見事に描いていました。

いかにも真夏な高い青空に入道雲をバックに語るハルヒ。ここもアングルをパッパと変えてセリフのキメはアップで見せます。お約束の標識演出は「車両通行止め」つまり「ここから先に進めない」、9月から先の時間が無いこの世界は止まっているようなもの、そういや夜の公園ネタばらしシーンでもキョンの足下に「止まれ」の道路標示を見せていました。
プールシーンは斬新にもいきなりハルヒのケツのアップから。妙に力の入ったボトムのしわがナントモ素晴らしい。プールサイドを走るみくるの胸が大変なことになっており、秋竹作監によるボディライン描写はなかなかエロくてよろしいです(笑
古泉との短い会話の後にお約束のデジャブシーン。長門を眺める引きカットから表情を隠した俯瞰、再び引いてモノクロへ変化と目まぐるしく変わるアングルに目を離せません。引き続きモノクロにてハルヒのカットの後、キョンが我に返った瞬間に色が着く演出は見ていてハッとなりました。今回はデジャブ表現に力が入っていますねー。

15000回以上も飲み続けたソーダ、さすがに飽きたのか長門はストローに口を付けません。なるほどこれは説得力があるかも。喫茶店を出た後に長門を追うキョン、ここも実相寺アングル全開で見せています。キョンに話しかけられた長門が「そう」と答えた瞬間に諦めたように視線を外す仕草はじつに切ない。今回もまったく変わらない会話に立ち尽くす長門の背中、対するキョンは「何故俺は長門に声をかけたんだ?」と自問しつつ足早に立ち去ります。続いて映す指定方向外進行禁止の標識はキョンへの答えですか。
浴衣を買った女子組の着替えを待つ男二人が背負う「ENDLESS」の店名表示はそのまんまですね(笑。おでこを出したみくるがかわいすぎ。

盆踊り会場にてデジャブ。手前に人を見切らせて奥行きを表現しながらのモノクロカットは今までのデジャブ表現の中で一番好きかも。プール同様キョンが我に返った瞬間、ハルヒから声が掛かった瞬間に色が戻る演出もいい感じです。
連発花火を両手に構えるキョン、危ないのでよい子はマネしちゃいけません(笑。宿題話のハルヒはいつになく表情が細かく変化してこれまたいい感じでした。意気高くセミ取り合戦を宣言するハルヒの奥に長門を配置、ハルヒと対称的な無表情を見せてお互いを引き立てていますね。

今回もカエルの着ぐるみ姿で風船配りアルバイト。着ぐるみ状態で立っているのを見ただけで中に誰が入っているのかわかるのは面白い。事務所にて着ぐるみを脱いで一息、ここのみくるはどう見てもけいおんの憂のような(笑。着ぐるみを手に嬉しそうなハルヒを見るキョン、ここもハルヒを見切らせ奥行きを感じる見せ方です。キョンってばいい表情してるなあ。
夜の公園にてループネタばらし。思いっきり引いたカメラの左右に手前の緑を映し込み、そのクローズアップ効果によってちんまりと座る4人の全景が浮かび上がって見えます。今までは長門だけ分けた見せ方が多かったですが今回は4人揃い、この辺りにも演出家の感性差が見えて面白いです。
前回も腕時計のカットがありましたが、今回は40秒以上の止め絵で腕時計を映して「終わらない8月」について語る古泉。目まぐるしいカットチェンジが目立った今回にてこの長回しは印象に残ります。石立演出はこういう緩急が気持ちいい。

天体観測シーンではハルヒの表情を見せず、望遠鏡へ向いた後頭を交互に切り替える会話シーンが印象的でした。いかにも飽きた風な口調からその表情も想像が付くというもの、表情変化を細かく見せる一方で全く見せずに表情を感じさせる演出は面白いなあ。女子2人が寝てしまった後に望遠鏡へ近付く長門、今回は無表情を貫いていますがやはり何か思うところがあるのでしょうね。
バッティングセンターへ行った日は雨でした。キョンの鬱屈とした心境を感じさせる空模様ですが、同じ時間をループしているのに天候が違うというのはアリなのか無しなのか(笑。バッティングセンター内の描写はネットの描き込み方に執念を感じますね。キョンと会話する長門は疲労も絶望も感じさせない無表情を貫いています。

真夏の青空はやがてあかね色に染まり、トンボの姿が現れると夏休みもそろそろオシマイ。バッティングセンター以降の予定はキョンの語りのみでしたが時間経過の描き方が綺麗だったので良し。そして運命の8/30です。
「またあさって、部室で会いましょう」
ここのハルヒが妙にロリチックでした(笑。ツインテールで俯くみくるもかわいいです。てなわけでお約束どおり最大級のデジャブが発動しました。「今までにない強烈なやつ」のセリフに背かない強烈な演出、画面にノイズが走り、歪み、色ズレ、揺れ、などなど今までで一番派手なデジャブ表現でした。キョンの表情もかなり来ていましたが、ここは立ち去るハルヒの奥で見送る長門に注目。無表情を貫いてきた長門がこの瞬間だけ「諦め」の表情に見えたのは気のせいでしょうか。
というわけで今回もループ脱出ならず。前回は昼間で終わったため針の先ほどの希望もありましたが…ケータイの時計が23:46を表示していたことから今回は完全にアウトなので8回目のエンドレスエイト確定です。果たして次回で終わってしまうのか、それともまだ続くのか、どちらにしろここまで引っ張ったら原作のオチでは弱すぎますね。ここまで改変(?)してしまったのだからオチを変えても文句言う人はいないでしょう。むしろ原作既読者が顎を外すようなとんでもないオチを期待したいです。

今回もおまけ。ハルヒvsその他メンバーの距離がさらに離れました。この画像残り2枠に納まるうちに終わるかどうか…。いやどうせならあと5回くらい続けると画面内に納まらないほど離れそうなのでそこまでがんばれ(違
もはや終わらないことがアタリマエのようになってしまったエンドレスエイト、最初の山であった6回を難なく通過し、あとは「8回」だ「8月いっぱい」だ、いやいや残り全部エンドレスエイトだと情報が錯綜していますね。とはいえどの情報も信憑性は無く、もっともらしく語られていますが結局は某巨大掲示板のネタが一人歩きしているだけのような。ここまで来たら8回で終わるとじつに中途半端なタイミングなのでいっそ8月いっぱいやっちゃっていただきたいかも。あと5回やるには演出家が足りないかもだけど(笑
さて今回のエンドレスエイトコンペは石立太一氏が参戦、個人的に氏の派手な演出は非常に嫌いではないため登場を待望しておりました。案の定アバンを見ただけで「これはっ!?」ってなもので、既に7回目となったエンドレスエイトなのに今回も楽しませていただきましたよ。作監は秋竹斉一氏。近作ではけいおんのOP原画、本編は4話(合宿!)、9話(新入部員!)の作監を担当した実力派です。

ファーストショットは画面一杯に「8」の文字、もちろんこれはエンドレスエイトの舞台である「8月」というだけでなく「∞」を意味したものでしょう。続いて映したセロテープ台、何層も重なり巻かれたテープは同じ所をぐるぐる回る。どれほどテープを引き出してもテープ台の見た目はまったく変わらず、台に貼られた失敗テープはたまに起きるイレギュラーの証でしょうか。
いつも通りハルヒからの電話を受けるキョン。対角のグラデで画面を明暗に分けた背景はデジャブに戸惑うキョンの心境を見せています。窓を背景にしたシルエットもいい感じ、音声のみで何も描かれないTV画面の不気味さも悪くありません。TV越しの止め絵で語るキョン、一瞬アップを見せてOPに入る繋ぎ方も良いです。今回はいわゆる「実相寺アングル」を多用してキョンの心理を見事に描いていました。

いかにも真夏な高い青空に入道雲をバックに語るハルヒ。ここもアングルをパッパと変えてセリフのキメはアップで見せます。お約束の標識演出は「車両通行止め」つまり「ここから先に進めない」、9月から先の時間が無いこの世界は止まっているようなもの、そういや夜の公園ネタばらしシーンでもキョンの足下に「止まれ」の道路標示を見せていました。
プールシーンは斬新にもいきなりハルヒのケツのアップから。妙に力の入ったボトムのしわがナントモ素晴らしい。プールサイドを走るみくるの胸が大変なことになっており、秋竹作監によるボディライン描写はなかなかエロくてよろしいです(笑
古泉との短い会話の後にお約束のデジャブシーン。長門を眺める引きカットから表情を隠した俯瞰、再び引いてモノクロへ変化と目まぐるしく変わるアングルに目を離せません。引き続きモノクロにてハルヒのカットの後、キョンが我に返った瞬間に色が着く演出は見ていてハッとなりました。今回はデジャブ表現に力が入っていますねー。

15000回以上も飲み続けたソーダ、さすがに飽きたのか長門はストローに口を付けません。なるほどこれは説得力があるかも。喫茶店を出た後に長門を追うキョン、ここも実相寺アングル全開で見せています。キョンに話しかけられた長門が「そう」と答えた瞬間に諦めたように視線を外す仕草はじつに切ない。今回もまったく変わらない会話に立ち尽くす長門の背中、対するキョンは「何故俺は長門に声をかけたんだ?」と自問しつつ足早に立ち去ります。続いて映す指定方向外進行禁止の標識はキョンへの答えですか。
浴衣を買った女子組の着替えを待つ男二人が背負う「ENDLESS」の店名表示はそのまんまですね(笑。おでこを出したみくるがかわいすぎ。

盆踊り会場にてデジャブ。手前に人を見切らせて奥行きを表現しながらのモノクロカットは今までのデジャブ表現の中で一番好きかも。プール同様キョンが我に返った瞬間、ハルヒから声が掛かった瞬間に色が戻る演出もいい感じです。
連発花火を両手に構えるキョン、危ないのでよい子はマネしちゃいけません(笑。宿題話のハルヒはいつになく表情が細かく変化してこれまたいい感じでした。意気高くセミ取り合戦を宣言するハルヒの奥に長門を配置、ハルヒと対称的な無表情を見せてお互いを引き立てていますね。

今回もカエルの着ぐるみ姿で風船配りアルバイト。着ぐるみ状態で立っているのを見ただけで中に誰が入っているのかわかるのは面白い。事務所にて着ぐるみを脱いで一息、ここのみくるはどう見てもけいおんの憂のような(笑。着ぐるみを手に嬉しそうなハルヒを見るキョン、ここもハルヒを見切らせ奥行きを感じる見せ方です。キョンってばいい表情してるなあ。
夜の公園にてループネタばらし。思いっきり引いたカメラの左右に手前の緑を映し込み、そのクローズアップ効果によってちんまりと座る4人の全景が浮かび上がって見えます。今までは長門だけ分けた見せ方が多かったですが今回は4人揃い、この辺りにも演出家の感性差が見えて面白いです。
前回も腕時計のカットがありましたが、今回は40秒以上の止め絵で腕時計を映して「終わらない8月」について語る古泉。目まぐるしいカットチェンジが目立った今回にてこの長回しは印象に残ります。石立演出はこういう緩急が気持ちいい。

天体観測シーンではハルヒの表情を見せず、望遠鏡へ向いた後頭を交互に切り替える会話シーンが印象的でした。いかにも飽きた風な口調からその表情も想像が付くというもの、表情変化を細かく見せる一方で全く見せずに表情を感じさせる演出は面白いなあ。女子2人が寝てしまった後に望遠鏡へ近付く長門、今回は無表情を貫いていますがやはり何か思うところがあるのでしょうね。
バッティングセンターへ行った日は雨でした。キョンの鬱屈とした心境を感じさせる空模様ですが、同じ時間をループしているのに天候が違うというのはアリなのか無しなのか(笑。バッティングセンター内の描写はネットの描き込み方に執念を感じますね。キョンと会話する長門は疲労も絶望も感じさせない無表情を貫いています。

真夏の青空はやがてあかね色に染まり、トンボの姿が現れると夏休みもそろそろオシマイ。バッティングセンター以降の予定はキョンの語りのみでしたが時間経過の描き方が綺麗だったので良し。そして運命の8/30です。
「またあさって、部室で会いましょう」
ここのハルヒが妙にロリチックでした(笑。ツインテールで俯くみくるもかわいいです。てなわけでお約束どおり最大級のデジャブが発動しました。「今までにない強烈なやつ」のセリフに背かない強烈な演出、画面にノイズが走り、歪み、色ズレ、揺れ、などなど今までで一番派手なデジャブ表現でした。キョンの表情もかなり来ていましたが、ここは立ち去るハルヒの奥で見送る長門に注目。無表情を貫いてきた長門がこの瞬間だけ「諦め」の表情に見えたのは気のせいでしょうか。
というわけで今回もループ脱出ならず。前回は昼間で終わったため針の先ほどの希望もありましたが…ケータイの時計が23:46を表示していたことから今回は完全にアウトなので8回目のエンドレスエイト確定です。果たして次回で終わってしまうのか、それともまだ続くのか、どちらにしろここまで引っ張ったら原作のオチでは弱すぎますね。ここまで改変(?)してしまったのだからオチを変えても文句言う人はいないでしょう。むしろ原作既読者が顎を外すようなとんでもないオチを期待したいです。

今回もおまけ。ハルヒvsその他メンバーの距離がさらに離れました。この画像残り2枠に納まるうちに終わるかどうか…。いやどうせならあと5回くらい続けると画面内に納まらないほど離れそうなのでそこまでがんばれ(違
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