2009-08-15(Sat)
涼宮ハルヒの憂鬱 #20 涼宮ハルヒの溜息 I
終わらない8月が終わって季節は変わり…

スポーツの秋、そして芸術(?)の秋へ。
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スポーツの秋、そして芸術(?)の秋へ。
ここで再度8/17へ戻ったら面白かろう…と思いきやストーリーは普通に「溜息」へ進みました。さすがにそれをやったらシャレにならんか。2ヶ月に渡ったエンドレスエイトを過ぎての新作エピソード、どうも「何かおかしい…」から始まらないハルヒに言いようのない違和感を感じてしまったのは私だけ?(笑
さて待ちに待たされた新作エピソードは時系列どおり「涼宮ハルヒの溜息」です。長い長い夏休みを終えた後にやってくる様々な学校行事、例によってSOS団のみなさんはハルヒに引っ張られててんやわんやの秋の日々を過ごすことになります。
原作ラノベは「憂鬱」に続く第2巻、第一期ハルヒアニメ衝撃の第一話「朝比奈ミクルの冒険 Episode00」のメイキングを軸に据えたストーリーは正直言ってそれほど面白い内容ではありませんでした。ただし時系列的にこの先展開するさまざまな事象のベース、そしてハルヒの特殊性の補足になっており、ストーリーとしてはあまり面白くないのだけれど省略するわけにはいかない一本(という認識)です。ただしアニメの場合は先に「朝比奈ミクル~」が発表されているため、原作未読ならば「あのシーンはこういうことだったのか」とポロロッカ気分を楽しむことができますね。
私は原作既読ですがネタバレ自重派なのでストーリー展開に関しては記述を最小限に抑え、シーンごとに目に付いた箇所をゆるゆるとレビューしていこうかと。それにしちゃ長いけど(笑

アバンは運動会の部活対抗リレー。原作では冒頭10行程度の運動会シーンを結構な気合いで映像化していました。スタート後は秋の青空を背景にSOS団の幟だけをフレーム下端で動かし、動く速度と声のみで「誰が走っているのか」を想像させる見せ方は面白かった。無言で超速移動する4本目の幟の主は長門、待ち構えるハルヒの前でピタっと止まり無表情でバトンを向け、それをニンマリと笑って受け取るハルヒ。今回は演出・コンテ・原画に山田氏が入っている影響か、いきなりこのカットからけいおんチックでちょっと笑った。1期アニメのハルヒでは見られなかった表情でしょう。というかハルヒに参加する余力があるのなら山田版エンドレスエイトも見たかったなあ。
SOS団のみなさんは幟に加えて四字熟語のハチマキを着用していました。「何の意味があるんだ? これ?」、というわけで各々の記述を書き出してみると…
ハルヒ:小春日和
みくる:前人未踏
長門:億万長者
古泉:古今東西
キョン:危機一髪
ハルヒは「春日」、みくるは「未」、長門は「長」、古泉は「古」と名前の一部が含まれた四字熟語です。それはつまり今だ本名が不明であるキョンのハチマキ「危機一髪」にも本名の一部が含まれているということ。ハルヒが内二文字を正方向に入れていることからキョンも二文字とすれば「機一」、ひねくれて逆方向に入れていると勝手に推理すると「一機」、「かずき」→「かずきょん」→「キョン」という変遷はちょっと力技すぎる推理か?(笑
疲れてへたるキョンが見上げるハルヒ。今回はキョンの視点にてカメラを僅かに揺らせる演出が目に付きました。このカットのカメラ揺れは息切れを表現? 逆光の煽りアングルから見下ろすハルヒは「キョンが勝手に離脱した」ことに不機嫌なのか、それとも単にヘタレているキョンに呆れているのか。アングルのせいか胸が大きく見えますね。
女子キャラのボディラインがばいんばいんなのはモブの女子生徒も同様。座り込んで話すキョンたちの前を横切るブルマ姿、カメラ引いての全身カットも素晴らしきスタイルでした。というか今時ブルマで運動会の高校って…(笑

文化祭にて発表・展示するオンラインゲームを開発中のコンピ研、ライブアライブでハルヒ&長門がピンチヒッターを務めたENOZの面々も見えます。てなわけで運動会が終わった学校は文化祭モードへ。ハルヒのクラスは「アンケート発表」という適当企画…こういう学校行事に積極性の無いクラスがお通夜のように下を向いて黙り込んでいる様子はリアルでした。実際こんなものですよね。
クラスの適当企画に怒髪天を突いて部室へ向かうハルヒ。この不機嫌全開な表情ってば(笑。そんなハルヒに引っ張られるキョンは無気力全開、もちろんそんなのお構いなしにマイペースで持論を展開…ひとしきり聞いた後に見せるキョンの「やれやれ」の表情がいいですね。何だかんだ言いつつもハルヒに付き合ってしまうキョンがかわいい(笑
「高校一年生の文化祭は年に一度しかないのよ」
それはどうかな。何かやり残した事は無いか? ひょっとしたらこの文化祭は15(略

部室のドアを開けるとラベンダーの香りに目を細めるキョン。そんなキョンに不機嫌顔のハルヒはわかりやすいですね。その後「ドジっ子メイドの手本」と称してキョンへお茶をぶちまけようとする心境もわかりやすい。それほどまでキョンがみくるにデレたことが面白くない…常に直球最短距離のハルヒなのにキョンに関しては嫉妬心を遠回りな変化球で出してくるのがなんとも微妙なオトメゴコロ。ぶちまける前に茶を取り上げられて拗ねる表情も良し。ここで本気でかけるつもりならあのまま引き下がったりせず、力技を駆使しても完遂するのがハルヒの常なのにそれをせず席へ戻って拗ねる顔。
SOS団各員のクラス別出し物はご存じのとおり、古泉は舞台劇、長門は占い、そしてみくるはやきそば喫茶と当然ですが「ライブアライブ」で見せたとおりのラインナップです。みくるの担当がウエイトレスであることを的中させたハルヒは次のカットでニヤリとしつつコスプレコーナーを一瞥…みくるの運命や如何に!?(笑。この時点でハルヒの頭には映画の構想が出来つつあったのかも?
「私たちSOS団は映画の上映会を行います!」
バストアップにて高らかに宣言するハルヒからカメラをグッと引いて大仰なSEの後、わけがわからず「は?」と反応するしかないキョンがいい味出しすぎ(笑

会議というより所信表明を演説するハルヒ、いつの間にか書記に収まっているみくるの顔が今さらながら1期での顔と全然違いますね。まあ賛否両論あるでしょうけれどもけいおん制作の影響による顔の変化は個人的には嫌いではありません。先のエンドレスエイトでも思いっきりけいおんだった作画が目に付きましたけれども…いわゆる「平目顔」の1期デザインよりも全体に角が取れて丸っこい印象のけいおん顔のがかわいく感じます。たまに少々幼すぎる顔に見えてしまうのは問題かもですが。
ホワイトボードを背景にキョンを見下ろすハルヒの揺るぎない自信まんまんの表情、対して噛み合わない会話に食らいつくキョンの表情も良かった。その後もハルヒの独演は続き、しかし相変わらず噛み合わない会話にキョンは表情を顰め…カットごとに表情を変えていくハルヒ、煮え切らない(ように見えるのでしょう)キョンにイラついている様子がよくわかります。今回は各キャラの表情描写に力が入っていて飽きさせません。
さんざん言いたいことを言ったハルヒはバタバタと部室を退場、嵐が去った後の如く残されたメンバーは唖然と見送るのみです。

何役やればいいのかようわからない雑多な担当表に愕然とするキョン。これは良く解釈すればハルヒがキョンを全面的に信頼し頼りにしているということ。まあ実際は便利に使っているだけかもしれませんが(笑。みくるが「ウエイトレスの衣装を楽しみにしている」と聞いたハルヒは「私がコスチュームを揃えてあげる」と…てなわけでハルヒが揃えた衣装が「朝比奈ミクル~」のメインコスチュームとなるのですね。
「ところでキョン。あんた映画作りに必要なものは何かわかってる?」
気を利かせた返答をしようとシニカルな表情で頭を巡らせ、ほどなくしたり顔でそれっぽい事を言うキョンでしたがハルヒは…
「カメラに決まってるじゃないの」
と斬って捨て。そりゃそうだ(笑。この一連カットはタイミングも含めてあまりに面白かったです。精神面の話をするキョンに対し現実論で返すハルヒ、企画実現のための行動に巻きを入れている様子は何だかんだでリーダーっぽい。またこれは男女間の思考差を端的に表しているのかもしれませんね。最終的に現実を見据えるのは常に女性ですから。
「ビデオカメラの調達に行きましょう!」
ハルヒの言葉を聞いて身を縮めるみくる、そういえば団長机に鎮座するPCの入手手段は…また酷い目に遭うんじゃないかとビク付くみくるは目を逸らして斜が入ったような描写、一方のハルヒは逆光から睨んで何やら悪巧みの表情です。この辺の演出も雰囲気ありありでした。

ビデオカメラの調達に出掛ける3人。前回までの夏空と違って高い秋の空、しかし日差しはまだまだ衰えず路面を焦がす。コントラストの高さも残暑の厳しさを感じさせますね。そんな中を連れ立って坂道を下る様子、先頭を切って楽しそうに歩くハルヒはカメラ入手に絶対の自信を窺わせ、最後尾のキョンは残暑の暑さにアテられたかそれともハルヒの熱さにアテられたかヤレヤレ顔で付いていきます。
移動中の車内にてキョンの横に立つ女子高生モブのスカート丈が眩しい。後ろ姿で澪&律かと思いきやスカートが違った(笑
目的の商店街へ到着してさっそく行動開始。一軒の電器店へ突入するハルヒ、これは話が前後しますがサムデイインザレインにてキョンが電気ストーブを受け取った店…ハルヒに目を付けられたのがご愁傷様ってことですか。ハルヒは電器屋店主と何やら交渉し、それを見つめるキョン&みくるのアングルがカットごとに少しずつ上へズレてみくるが隠れていく。しかしそれは交渉の合間合間にこちらを指さすハルヒの目標物。フレームアウトしていたみくるが指さしカットの次の瞬間に姿を現し、さらに次の店にてキョンがその事実に気付くと同フレームに収めて見せる。気付いていないみくるの天然顔がこれまた(笑
手に入れるべきものを思惑どおり手に入れたハルヒは満面の笑顔です。この得意そうな笑顔はキョンの苦労の裏返し、そんなハルヒに何か言いたいみくるが声をかけたところで今回の引き。原作だとここで55ページまで、プロローグが13ページあるので実質42ページです。「溜息」は全部で275ページ(エピローグ含む)、同様にプロローグ分を引くと実質262ページですから今回は総ページ数の16%しか進んでいません。このペースだと溜息だけで6話必要となりますが…ペースアップを考慮しても5話は使いそうな感じ。つまり今期の新規分と言われている14枠を使い切ってしまう計算、やはり「消失」は先送りのようですね。
さて次回はミクルビームまで行けるかな?
そういや今回の脚本は原作者の谷川氏でした。原作と照らしながら見ると結構端折っているにも関わらず違和感が無かったのはさすが原作者脚本です。しかしこう言ってはシマイだけどアニメの脚本は脚本家に任せて、谷川氏におかれましてはまる2年以上放置している原作の続きを…。
さて待ちに待たされた新作エピソードは時系列どおり「涼宮ハルヒの溜息」です。長い長い夏休みを終えた後にやってくる様々な学校行事、例によってSOS団のみなさんはハルヒに引っ張られててんやわんやの秋の日々を過ごすことになります。
原作ラノベは「憂鬱」に続く第2巻、第一期ハルヒアニメ衝撃の第一話「朝比奈ミクルの冒険 Episode00」のメイキングを軸に据えたストーリーは正直言ってそれほど面白い内容ではありませんでした。ただし時系列的にこの先展開するさまざまな事象のベース、そしてハルヒの特殊性の補足になっており、ストーリーとしてはあまり面白くないのだけれど省略するわけにはいかない一本(という認識)です。ただしアニメの場合は先に「朝比奈ミクル~」が発表されているため、原作未読ならば「あのシーンはこういうことだったのか」とポロロッカ気分を楽しむことができますね。
私は原作既読ですがネタバレ自重派なのでストーリー展開に関しては記述を最小限に抑え、シーンごとに目に付いた箇所をゆるゆるとレビューしていこうかと。それにしちゃ長いけど(笑

アバンは運動会の部活対抗リレー。原作では冒頭10行程度の運動会シーンを結構な気合いで映像化していました。スタート後は秋の青空を背景にSOS団の幟だけをフレーム下端で動かし、動く速度と声のみで「誰が走っているのか」を想像させる見せ方は面白かった。無言で超速移動する4本目の幟の主は長門、待ち構えるハルヒの前でピタっと止まり無表情でバトンを向け、それをニンマリと笑って受け取るハルヒ。今回は演出・コンテ・原画に山田氏が入っている影響か、いきなりこのカットからけいおんチックでちょっと笑った。1期アニメのハルヒでは見られなかった表情でしょう。というかハルヒに参加する余力があるのなら山田版エンドレスエイトも見たかったなあ。
SOS団のみなさんは幟に加えて四字熟語のハチマキを着用していました。「何の意味があるんだ? これ?」、というわけで各々の記述を書き出してみると…
ハルヒ:小春日和
みくる:前人未踏
長門:億万長者
古泉:古今東西
キョン:危機一髪
ハルヒは「春日」、みくるは「未」、長門は「長」、古泉は「古」と名前の一部が含まれた四字熟語です。それはつまり今だ本名が不明であるキョンのハチマキ「危機一髪」にも本名の一部が含まれているということ。ハルヒが内二文字を正方向に入れていることからキョンも二文字とすれば「機一」、ひねくれて逆方向に入れていると勝手に推理すると「一機」、「かずき」→「かずきょん」→「キョン」という変遷はちょっと力技すぎる推理か?(笑
疲れてへたるキョンが見上げるハルヒ。今回はキョンの視点にてカメラを僅かに揺らせる演出が目に付きました。このカットのカメラ揺れは息切れを表現? 逆光の煽りアングルから見下ろすハルヒは「キョンが勝手に離脱した」ことに不機嫌なのか、それとも単にヘタレているキョンに呆れているのか。アングルのせいか胸が大きく見えますね。
女子キャラのボディラインがばいんばいんなのはモブの女子生徒も同様。座り込んで話すキョンたちの前を横切るブルマ姿、カメラ引いての全身カットも素晴らしきスタイルでした。というか今時ブルマで運動会の高校って…(笑

文化祭にて発表・展示するオンラインゲームを開発中のコンピ研、ライブアライブでハルヒ&長門がピンチヒッターを務めたENOZの面々も見えます。てなわけで運動会が終わった学校は文化祭モードへ。ハルヒのクラスは「アンケート発表」という適当企画…こういう学校行事に積極性の無いクラスがお通夜のように下を向いて黙り込んでいる様子はリアルでした。実際こんなものですよね。
クラスの適当企画に怒髪天を突いて部室へ向かうハルヒ。この不機嫌全開な表情ってば(笑。そんなハルヒに引っ張られるキョンは無気力全開、もちろんそんなのお構いなしにマイペースで持論を展開…ひとしきり聞いた後に見せるキョンの「やれやれ」の表情がいいですね。何だかんだ言いつつもハルヒに付き合ってしまうキョンがかわいい(笑
「高校一年生の文化祭は年に一度しかないのよ」
それはどうかな。何かやり残した事は無いか? ひょっとしたらこの文化祭は15(略

部室のドアを開けるとラベンダーの香りに目を細めるキョン。そんなキョンに不機嫌顔のハルヒはわかりやすいですね。その後「ドジっ子メイドの手本」と称してキョンへお茶をぶちまけようとする心境もわかりやすい。それほどまでキョンがみくるにデレたことが面白くない…常に直球最短距離のハルヒなのにキョンに関しては嫉妬心を遠回りな変化球で出してくるのがなんとも微妙なオトメゴコロ。ぶちまける前に茶を取り上げられて拗ねる表情も良し。ここで本気でかけるつもりならあのまま引き下がったりせず、力技を駆使しても完遂するのがハルヒの常なのにそれをせず席へ戻って拗ねる顔。
SOS団各員のクラス別出し物はご存じのとおり、古泉は舞台劇、長門は占い、そしてみくるはやきそば喫茶と当然ですが「ライブアライブ」で見せたとおりのラインナップです。みくるの担当がウエイトレスであることを的中させたハルヒは次のカットでニヤリとしつつコスプレコーナーを一瞥…みくるの運命や如何に!?(笑。この時点でハルヒの頭には映画の構想が出来つつあったのかも?
「私たちSOS団は映画の上映会を行います!」
バストアップにて高らかに宣言するハルヒからカメラをグッと引いて大仰なSEの後、わけがわからず「は?」と反応するしかないキョンがいい味出しすぎ(笑

会議というより所信表明を演説するハルヒ、いつの間にか書記に収まっているみくるの顔が今さらながら1期での顔と全然違いますね。まあ賛否両論あるでしょうけれどもけいおん制作の影響による顔の変化は個人的には嫌いではありません。先のエンドレスエイトでも思いっきりけいおんだった作画が目に付きましたけれども…いわゆる「平目顔」の1期デザインよりも全体に角が取れて丸っこい印象のけいおん顔のがかわいく感じます。たまに少々幼すぎる顔に見えてしまうのは問題かもですが。
ホワイトボードを背景にキョンを見下ろすハルヒの揺るぎない自信まんまんの表情、対して噛み合わない会話に食らいつくキョンの表情も良かった。その後もハルヒの独演は続き、しかし相変わらず噛み合わない会話にキョンは表情を顰め…カットごとに表情を変えていくハルヒ、煮え切らない(ように見えるのでしょう)キョンにイラついている様子がよくわかります。今回は各キャラの表情描写に力が入っていて飽きさせません。
さんざん言いたいことを言ったハルヒはバタバタと部室を退場、嵐が去った後の如く残されたメンバーは唖然と見送るのみです。

何役やればいいのかようわからない雑多な担当表に愕然とするキョン。これは良く解釈すればハルヒがキョンを全面的に信頼し頼りにしているということ。まあ実際は便利に使っているだけかもしれませんが(笑。みくるが「ウエイトレスの衣装を楽しみにしている」と聞いたハルヒは「私がコスチュームを揃えてあげる」と…てなわけでハルヒが揃えた衣装が「朝比奈ミクル~」のメインコスチュームとなるのですね。
「ところでキョン。あんた映画作りに必要なものは何かわかってる?」
気を利かせた返答をしようとシニカルな表情で頭を巡らせ、ほどなくしたり顔でそれっぽい事を言うキョンでしたがハルヒは…
「カメラに決まってるじゃないの」
と斬って捨て。そりゃそうだ(笑。この一連カットはタイミングも含めてあまりに面白かったです。精神面の話をするキョンに対し現実論で返すハルヒ、企画実現のための行動に巻きを入れている様子は何だかんだでリーダーっぽい。またこれは男女間の思考差を端的に表しているのかもしれませんね。最終的に現実を見据えるのは常に女性ですから。
「ビデオカメラの調達に行きましょう!」
ハルヒの言葉を聞いて身を縮めるみくる、そういえば団長机に鎮座するPCの入手手段は…また酷い目に遭うんじゃないかとビク付くみくるは目を逸らして斜が入ったような描写、一方のハルヒは逆光から睨んで何やら悪巧みの表情です。この辺の演出も雰囲気ありありでした。

ビデオカメラの調達に出掛ける3人。前回までの夏空と違って高い秋の空、しかし日差しはまだまだ衰えず路面を焦がす。コントラストの高さも残暑の厳しさを感じさせますね。そんな中を連れ立って坂道を下る様子、先頭を切って楽しそうに歩くハルヒはカメラ入手に絶対の自信を窺わせ、最後尾のキョンは残暑の暑さにアテられたかそれともハルヒの熱さにアテられたかヤレヤレ顔で付いていきます。
移動中の車内にてキョンの横に立つ女子高生モブのスカート丈が眩しい。後ろ姿で澪&律かと思いきやスカートが違った(笑
目的の商店街へ到着してさっそく行動開始。一軒の電器店へ突入するハルヒ、これは話が前後しますがサムデイインザレインにてキョンが電気ストーブを受け取った店…ハルヒに目を付けられたのがご愁傷様ってことですか。ハルヒは電器屋店主と何やら交渉し、それを見つめるキョン&みくるのアングルがカットごとに少しずつ上へズレてみくるが隠れていく。しかしそれは交渉の合間合間にこちらを指さすハルヒの目標物。フレームアウトしていたみくるが指さしカットの次の瞬間に姿を現し、さらに次の店にてキョンがその事実に気付くと同フレームに収めて見せる。気付いていないみくるの天然顔がこれまた(笑
手に入れるべきものを思惑どおり手に入れたハルヒは満面の笑顔です。この得意そうな笑顔はキョンの苦労の裏返し、そんなハルヒに何か言いたいみくるが声をかけたところで今回の引き。原作だとここで55ページまで、プロローグが13ページあるので実質42ページです。「溜息」は全部で275ページ(エピローグ含む)、同様にプロローグ分を引くと実質262ページですから今回は総ページ数の16%しか進んでいません。このペースだと溜息だけで6話必要となりますが…ペースアップを考慮しても5話は使いそうな感じ。つまり今期の新規分と言われている14枠を使い切ってしまう計算、やはり「消失」は先送りのようですね。
さて次回はミクルビームまで行けるかな?
そういや今回の脚本は原作者の谷川氏でした。原作と照らしながら見ると結構端折っているにも関わらず違和感が無かったのはさすが原作者脚本です。しかしこう言ってはシマイだけどアニメの脚本は脚本家に任せて、谷川氏におかれましてはまる2年以上放置している原作の続きを…。
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