2009-08-16(Sun)
CANAAN #07 慕漂
引き続き囚われのマリア。

蹴られても踏まれても泣きません!

天井の点検口を破って現場へ乗り込んで来たカナン。地下通路からどうやってここまで来たのか?などと細かいツッコミはせず素直にアクションを楽しみましょう。カナンの共感覚は「色が見える」という点だけに収まらず、どうやら尋常ならざる動体視力も備えているようです。向かってくる銃弾を見切って避け、これまた尋常ならざる運動能力で銃弾の雨をかいくぐる。走れカナン、弾よりも速く。パッと見の映像は加速装置、新しめの例なら仮面ライダーカブトで表現された「クロックアップ」のようです。冒頭からなかなかの迫力アクションでしたが…カナンが無敵すぎて少々微妙かもしれません。
カナンの襲来を知ったリャンチーは迎え撃つ気まんまん。しかしアルファルドはそんなリャンチーを冷静な言葉で制止、さらに吐き捨てるように「駒」扱いの上「勝手にしろ」と完全に見捨てモードです。リャンチーがどんな行動を取ろうがアルファルドは興味が無い。「好き」の反対は「嫌い」ではなく「無関心」であり、そんな自分の立ち位置を突き付けられたリャンチーは激昂して銃を構え…キャプ画像だとわかりにくいのですがリャンチーが構えた銃はいつものエアガンでした。歪んだ表情に銃を構えた映像を前回の予告で見たときは何事かと思いましたけれども、やはり愛しのアルファルドに対し実銃のマズルを向けることは無さげ。今のところは。
ウイルステロの報道を見ていたサンタナへ夏目から入電。そこでサンタナが協力の意志を見せた瞬間に店のドアが開いて夏目登場です。お約束の演出とはいえ今だミステリアスな存在である夏目の慎重さが窺える一瞬、この後の働きからして只者ではない雰囲気ありありですがいったい何者なのか。

次官のウイルス発症にてカウントダウンの始まった時計は「UAウイルスは感染後12時間で発症する」という意味でした。つまり救出するにしろそうでないにしろかかる事態をこの時間内にオールクリアしなければならない「絶対的な制限時間」であります。
首脳たちを人質に取ったアルファルドは何を企むのか?と思いきや解放の条件を提示するわけでもなく、一方のホワイトハウスも「一切の要求を飲まない」ことが既定なのでハナっから話し合いで解決する雰囲気など微塵もありません。というわけでアルファルドとしてはその流れを計算に入れての人質作戦であり、さらに言えばホワイトハウスがトータスごと「処理」することまで含めた作戦なのでしょう。
救出作戦に絶対条件である「抗ウイルス剤」、日本政府の都合などまったく意に介さず二つ返事で「製薬会社から直接入手せよ」とは日本もナメられたものです。まあ実際もいざとなればこんな扱いなのでしょうね。
その抗ウイルス剤を開発した人物はマリアの父親…まあこれまでの流れからして順当な配役でしょう。しかし登場数秒であっさりブローアップしちまったのは驚きでした。結局このモニタ映像は蛇によるフェイクで、編集ポイントの鍵である「飛び立つ鳩」がいい位置に来たところで監視員のアップに繋げる見せ方はズルい(笑
「お前のような欺瞞に満ちた女があいつにとってのカナンだと言うのか」
コントロールルームのアルファルドvsマリア。UAウイルスについての疑問を口にしたマリアに対しアルファルドはまたしても「本当に忘れたのか」と。マリアが忘れていることに激昂するアルファルドの様子からしてこの二人は何やらキッツイ因縁がありそうですが今回も詳細は無し。マリアの存在を「欺瞞」と称する意味は何? UAウイルス研究者の娘であるマリア、ウイルスに感染しながら生還した経緯も未だ謎ですし…おそらくその辺に鍵があるのでしょう。というかこれほど蹴られて踏まれて酷い扱いのヒロインも珍しかろう。

シェルターの要人に対し冷酷な表情で死刑宣告。執行はステルス爆撃機の2000ポンド誘導爆弾ってことですが…アルファルドはまったく動じず爆撃がさも当然のように告げる。つまり「米軍の爆撃によって各国首脳を死に至らせる」ことが今回の目的、結果的には爆破テロと同じですが「米軍に撃たせる」ことに意義があるのでしょう。とはいえ下手すりゃ世界戦争が始まりかねない爆撃を思いの外あっさり決断したホワイトハウスの脊髄反射っぷりは恐ろしい。人質を巡っての駆け引きが見られるかと思ったのにその素振りすら見せない対応はスゴイよ(褒め言葉に非ズ
「それではよい末期を」
これを「まっき」と読んでましたが「まつご」だよねえ? 渋いシーンなのにこんな読み間違いをされると苦笑うしかありませぬ。
縛られて横たわるマリアの肢体が何ともエロい。ショーパンから伸びた脚、縛られて強調された胸などなどこのアングルは反則でしょう(笑。そんな体勢のマリアに対し「カナン」の名についてあれこれ、第4話の回想シーンでも見せていましたがアルファルドもまた「カナン」だったのです。さらに去り際に「最後まで二人であがけ」と。「お前の役目は生きること」と言いつつ爆撃が迫るコントロールルームに放置してサッサと立ち去るのはカナンの能力を信じているのでしょうね。
というわけで真打ち登場。

オムカエデゴンスのカナンに対しマリアは拙いながら現状報告、さらにECMを撃ち抜いて外との通信が復旧すると即座に夏目から入電です。迫る爆撃をかわすための算段、超速起動のコンピウタシステムを操ってはカナンに指示を出す夏目はかなりエキスパートっぽい。日式パブの隠し部屋に収まるシステムは過去に使われたものらしいけれども…何の用途で使われたシステムなのか不明、そもそもサンタナの立ち位置が未だよくわかりません。
何故か撤退する人民軍。いつものタクシー運ちゃんはここでもノリノリ合点承知のハイテンション! 「捨てられちゃってシクシクかも?」のセリフは意外と洞察力がある? 車内を見ると運転席のガードバーまできちんと描いているのは感心、最近は日本のタクシーも物騒な客が多いようなのでこういう装備が必要かもしれません。
Aパートでの爆破で死んだと思われたマリアの父ちゃんがヘリで会場入り。まああの一瞬で退場ではあんまりですものね(笑。小脇に抱えたトランクには抗ウイルス剤、つまりこれにて一件落着のはずが…時既に遅し、臨戦態勢のB2から誘導ミサイルが発射されてしまいました。あらら。鳩のカラクリにもう少し早く気付いていればねえ。

ここからはいかに誘導弾をかわすかの描写です。GPS誘導と慣性誘導(INS誘導)を組み合わせた誘導弾を逸らせるにはGPSにジャミングをかけても慣性誘導によって運ばれてしまうためNG。というわけでGPSを司るナブスター(Navstar)衛星群をハッキングして誤情報を飛ばし、誘導弾を騙して別の座標へ落とせばクリアという作戦です。
モニタに溢れる文字の羅列から目的の情報を探すカナンはここでも共感覚を駆使、赤い瞳に座標コードが散っていく演出は緊迫感がありました。座標コードが敷き詰められた映像が地図に重なり、さらに投下された誘導弾がカブる見せ方も緊迫感ありあり。まあ結果はあらかた予想できますがオンタイムで見ているときはドキドキものです。
結局座標を50m外すことに成功したようですが…あの破壊力なら50m程度では相当の被害を受けそうな。カナンもマリアもよくあんなもので済んだものです。まあマリアに関してはリャンチーの回し蹴りを側頭部に受けても、殺人マシーンアルファルドの蹴りをマトモに食らってもピンピンしている丈夫な子なのでこともなし。ひょっとしたら2000ポンドの直撃を食らっても触角を揺らすだけで終わってしまうかもしれません(笑
ミッション終了で一息の夏目が意味深なセリフ、さらに「鉄の闘争代行人」の名に動揺したままのハッコー。まだまだ謎ばかりですが残り話数でオールクリアできるのだろうか。というか7話まで進んでキャラの立ち位置すら謎のままなのはちょっと困る。これでは危惧したとおり「絵だけアニメ」になってしまいそうな。
放り出されたリャンチーの描写も取って付けたようなもの。コントロールルームをまんがのように飛び出したあと今までどこで何してたんだ? そういや「墓標」にかけた今回のサブタイトル「慕漂」はリャンチーの胸中でしょうか。「慕って」「漂う」リャンチーの思いは朽ちた墓標の如く風前のふぅ~、さんざん漂った末に彼女の刃はどちらを向くか。まあヤンデレ描写もいいけれど彼女はガチンコのアクションを見せていただきたい。もちろん理恵さんのS声付きで。
共感覚を使いすぎたのかカナンの様子がちょっとおかしい。特殊能力によって見えていた「色」が見えなくなり、彼女の視界には「本当の色」が映っているようです。それはつまり能力の喪失を意味するもの…共感覚を失ったカナンはこの先どうやって戦うのか。
↓記事が役立ったら一票どうぞ。

蹴られても踏まれても泣きません!

天井の点検口を破って現場へ乗り込んで来たカナン。地下通路からどうやってここまで来たのか?などと細かいツッコミはせず素直にアクションを楽しみましょう。カナンの共感覚は「色が見える」という点だけに収まらず、どうやら尋常ならざる動体視力も備えているようです。向かってくる銃弾を見切って避け、これまた尋常ならざる運動能力で銃弾の雨をかいくぐる。走れカナン、弾よりも速く。パッと見の映像は加速装置、新しめの例なら仮面ライダーカブトで表現された「クロックアップ」のようです。冒頭からなかなかの迫力アクションでしたが…カナンが無敵すぎて少々微妙かもしれません。
カナンの襲来を知ったリャンチーは迎え撃つ気まんまん。しかしアルファルドはそんなリャンチーを冷静な言葉で制止、さらに吐き捨てるように「駒」扱いの上「勝手にしろ」と完全に見捨てモードです。リャンチーがどんな行動を取ろうがアルファルドは興味が無い。「好き」の反対は「嫌い」ではなく「無関心」であり、そんな自分の立ち位置を突き付けられたリャンチーは激昂して銃を構え…キャプ画像だとわかりにくいのですがリャンチーが構えた銃はいつものエアガンでした。歪んだ表情に銃を構えた映像を前回の予告で見たときは何事かと思いましたけれども、やはり愛しのアルファルドに対し実銃のマズルを向けることは無さげ。今のところは。
ウイルステロの報道を見ていたサンタナへ夏目から入電。そこでサンタナが協力の意志を見せた瞬間に店のドアが開いて夏目登場です。お約束の演出とはいえ今だミステリアスな存在である夏目の慎重さが窺える一瞬、この後の働きからして只者ではない雰囲気ありありですがいったい何者なのか。

次官のウイルス発症にてカウントダウンの始まった時計は「UAウイルスは感染後12時間で発症する」という意味でした。つまり救出するにしろそうでないにしろかかる事態をこの時間内にオールクリアしなければならない「絶対的な制限時間」であります。
首脳たちを人質に取ったアルファルドは何を企むのか?と思いきや解放の条件を提示するわけでもなく、一方のホワイトハウスも「一切の要求を飲まない」ことが既定なのでハナっから話し合いで解決する雰囲気など微塵もありません。というわけでアルファルドとしてはその流れを計算に入れての人質作戦であり、さらに言えばホワイトハウスがトータスごと「処理」することまで含めた作戦なのでしょう。
救出作戦に絶対条件である「抗ウイルス剤」、日本政府の都合などまったく意に介さず二つ返事で「製薬会社から直接入手せよ」とは日本もナメられたものです。まあ実際もいざとなればこんな扱いなのでしょうね。
その抗ウイルス剤を開発した人物はマリアの父親…まあこれまでの流れからして順当な配役でしょう。しかし登場数秒であっさりブローアップしちまったのは驚きでした。結局このモニタ映像は蛇によるフェイクで、編集ポイントの鍵である「飛び立つ鳩」がいい位置に来たところで監視員のアップに繋げる見せ方はズルい(笑
「お前のような欺瞞に満ちた女があいつにとってのカナンだと言うのか」
コントロールルームのアルファルドvsマリア。UAウイルスについての疑問を口にしたマリアに対しアルファルドはまたしても「本当に忘れたのか」と。マリアが忘れていることに激昂するアルファルドの様子からしてこの二人は何やらキッツイ因縁がありそうですが今回も詳細は無し。マリアの存在を「欺瞞」と称する意味は何? UAウイルス研究者の娘であるマリア、ウイルスに感染しながら生還した経緯も未だ謎ですし…おそらくその辺に鍵があるのでしょう。というかこれほど蹴られて踏まれて酷い扱いのヒロインも珍しかろう。

シェルターの要人に対し冷酷な表情で死刑宣告。執行はステルス爆撃機の2000ポンド誘導爆弾ってことですが…アルファルドはまったく動じず爆撃がさも当然のように告げる。つまり「米軍の爆撃によって各国首脳を死に至らせる」ことが今回の目的、結果的には爆破テロと同じですが「米軍に撃たせる」ことに意義があるのでしょう。とはいえ下手すりゃ世界戦争が始まりかねない爆撃を思いの外あっさり決断したホワイトハウスの脊髄反射っぷりは恐ろしい。人質を巡っての駆け引きが見られるかと思ったのにその素振りすら見せない対応はスゴイよ(褒め言葉に非ズ
「それではよい末期を」
これを「まっき」と読んでましたが「まつご」だよねえ? 渋いシーンなのにこんな読み間違いをされると苦笑うしかありませぬ。
縛られて横たわるマリアの肢体が何ともエロい。ショーパンから伸びた脚、縛られて強調された胸などなどこのアングルは反則でしょう(笑。そんな体勢のマリアに対し「カナン」の名についてあれこれ、第4話の回想シーンでも見せていましたがアルファルドもまた「カナン」だったのです。さらに去り際に「最後まで二人であがけ」と。「お前の役目は生きること」と言いつつ爆撃が迫るコントロールルームに放置してサッサと立ち去るのはカナンの能力を信じているのでしょうね。
というわけで真打ち登場。

オムカエデゴンスのカナンに対しマリアは拙いながら現状報告、さらにECMを撃ち抜いて外との通信が復旧すると即座に夏目から入電です。迫る爆撃をかわすための算段、超速起動のコンピウタシステムを操ってはカナンに指示を出す夏目はかなりエキスパートっぽい。日式パブの隠し部屋に収まるシステムは過去に使われたものらしいけれども…何の用途で使われたシステムなのか不明、そもそもサンタナの立ち位置が未だよくわかりません。
何故か撤退する人民軍。いつものタクシー運ちゃんはここでもノリノリ合点承知のハイテンション! 「捨てられちゃってシクシクかも?」のセリフは意外と洞察力がある? 車内を見ると運転席のガードバーまできちんと描いているのは感心、最近は日本のタクシーも物騒な客が多いようなのでこういう装備が必要かもしれません。
Aパートでの爆破で死んだと思われたマリアの父ちゃんがヘリで会場入り。まああの一瞬で退場ではあんまりですものね(笑。小脇に抱えたトランクには抗ウイルス剤、つまりこれにて一件落着のはずが…時既に遅し、臨戦態勢のB2から誘導ミサイルが発射されてしまいました。あらら。鳩のカラクリにもう少し早く気付いていればねえ。

ここからはいかに誘導弾をかわすかの描写です。GPS誘導と慣性誘導(INS誘導)を組み合わせた誘導弾を逸らせるにはGPSにジャミングをかけても慣性誘導によって運ばれてしまうためNG。というわけでGPSを司るナブスター(Navstar)衛星群をハッキングして誤情報を飛ばし、誘導弾を騙して別の座標へ落とせばクリアという作戦です。
モニタに溢れる文字の羅列から目的の情報を探すカナンはここでも共感覚を駆使、赤い瞳に座標コードが散っていく演出は緊迫感がありました。座標コードが敷き詰められた映像が地図に重なり、さらに投下された誘導弾がカブる見せ方も緊迫感ありあり。まあ結果はあらかた予想できますがオンタイムで見ているときはドキドキものです。
結局座標を50m外すことに成功したようですが…あの破壊力なら50m程度では相当の被害を受けそうな。カナンもマリアもよくあんなもので済んだものです。まあマリアに関してはリャンチーの回し蹴りを側頭部に受けても、殺人マシーンアルファルドの蹴りをマトモに食らってもピンピンしている丈夫な子なのでこともなし。ひょっとしたら2000ポンドの直撃を食らっても触角を揺らすだけで終わってしまうかもしれません(笑
ミッション終了で一息の夏目が意味深なセリフ、さらに「鉄の闘争代行人」の名に動揺したままのハッコー。まだまだ謎ばかりですが残り話数でオールクリアできるのだろうか。というか7話まで進んでキャラの立ち位置すら謎のままなのはちょっと困る。これでは危惧したとおり「絵だけアニメ」になってしまいそうな。
放り出されたリャンチーの描写も取って付けたようなもの。コントロールルームをまんがのように飛び出したあと今までどこで何してたんだ? そういや「墓標」にかけた今回のサブタイトル「慕漂」はリャンチーの胸中でしょうか。「慕って」「漂う」リャンチーの思いは朽ちた墓標の如く風前のふぅ~、さんざん漂った末に彼女の刃はどちらを向くか。まあヤンデレ描写もいいけれど彼女はガチンコのアクションを見せていただきたい。もちろん理恵さんのS声付きで。
共感覚を使いすぎたのかカナンの様子がちょっとおかしい。特殊能力によって見えていた「色」が見えなくなり、彼女の視界には「本当の色」が映っているようです。それはつまり能力の喪失を意味するもの…共感覚を失ったカナンはこの先どうやって戦うのか。
- 関連記事
-
- CANAAN #09 過去花
- CANAAN #08 乞
- CANAAN #07 慕漂
- CANAAN #06 LOVE & PIECE
- CANAAN #05 灯ダチ
スポンサーサイト
↓記事が役立ったら一票どうぞ。
