2009-08-17(Mon)
フレッシュプリキュア! #28 大切な記憶!おじいちゃんとの思い出!!
時をかけるラブやん。

10年前の四つ葉町商店街にておじいちゃんと再会です。

クローバータウンストリートに店を構えるみなさん。ラブやんとせつなが商店街を歩いているとひっきりなしに声をかけられ、街中が仲良く暮らしている様子が描かれています。OPに登場するパン屋の兄ちゃんに試食を勧められると遠慮無くパク付くラブやん、それに対し若干気後れしつつ手を伸ばすせつな、少しずつ街での暮らしに馴染んでいく様子が微笑ましいです。
10年前まで畳屋を営んでいた桃園家。畳職人だったおじいちゃんが亡くなったのを機に廃業、ってのは妙にリアルな設定ですね。ラブやんの父ちゃんはご存じの通りカツラメーカーのサラリーマン、入り婿である父ちゃんに無理に継がせず代限りで潔く廃業を決める辺りは気っ風のいい江戸職人っぽい。江戸っ子かどうかは知らんけど(笑
これはラブやんが畳ベッドを使っている理由でもありました。中学生女子にしては渋いインテリアだなあと思っていましたがこれはおじいちゃん謹製の畳ベッド、サブタイトルからしてこの辺のアイテムから「思い出」に展開するのかと思いきや…写真館にて古い写真を見つけて笑顔、しかしせつなから「おじいちゃんってどんな人?」と訊かれると言葉に詰まってしまうラブやん。

写真を見れば顔はわかるけどおじいちゃんのことを全然覚えていない。10年前といえば4歳なので物心が付くかまだかの境目辺り、ラブやんが覚えていないのも無理ありませんが「大好きだったはずなのに…大切なことを置き忘れている気がする」と元気がありません。
予告から今回も西さん担当かと思いきや彼はかき氷を流し込んでアイスクリーム症候群にもんどり打つだけの出演でありました。というわけで今回の担当は南さん、幹部が2人になっちまったのでシフトがキツいね(笑。南さんが写真雑誌からヒントを得たターゲットは「たくさんの幸せな思い出を撮影したカメラ」、写真館に乗り込んだ南さんはいつもの流れでスイッチオーバーからナケワメーケ発動です。
妙に動作が素早いナケワメーケに翻弄されるプリキュア衆。死角から攻めてくる相手にいち早く気付いたピーチは一人飛びかかり…突如焚かれたストロボの光を受けると意識を失ってしまいました。これがタイムリープのトリガー、ラブやんの意識は10年前の四つ葉町へ飛ばされ、その間ピーチは眠ったままに。
10年前にしてはレトロチックすぎる街並みはラブやんの記憶がはっきりしていないためでしょう。このタイムリープは厳密に言うと実際に時間跳躍しているわけではなく、おそらくラブやんの深層記憶と「四つ葉町に住む人たちを見続けたカメラ」から紡ぎ出された虚構の世界。倒れたピーチをして南さんは「彼女が一番戻りたい思い出の中」と表現しており、つまりこの10年前の映像はラブやんの脳内世界であることがわかります。この世界でラブやんがどんな行動を取ろうと全て彼女の脳内で完結していることなのでパラドックスは起きません。

夢の中でおじいちゃんと再会したラブやんは表層に現れない記憶を貪るようにおじいちゃんと行動を共にします。見た目4歳のちびラブやんに14歳の意識が見え隠れする様子は世界の特殊性を感じさせ、また白飛ばしを多用した背景も画面を幻想的に見せていました。
一方リアル世界ではピーチを除いたプリキュアたちがナケワメーケと戦闘中です。進化した三脚を自在に操るナケワメーケに苦戦、3人がかりで歯が立たないのはどうしたことか?と思いますがお約束なので華麗にスルー。
ラブやんはおじいちゃんが畳屋を閉めることを知り、しかしおじいちゃんと一緒にいたい気持ちから「私、畳職人になる!」と。ここまでの間にシフォンの力により外界の映像がおじいちゃんへ伝えられ…それを見たおじいちゃんは目の前のラブやんが「4歳のラブ」ではないことに気付いていたのでしょう。ラブやんの脳内世界にも関わらずその住民はそれぞれに意志がある、これは「タイムトラベル春日研究所」が構築したシステムに似ていますね。小さいお友達には理解しにくい世界観かもしれません。

「パインの苦悶顔は何よりのご褒美じゃのぉ~」と言ったか言わずか、ともかく外界の実況映像が映るハメ板壁は少々(かなり)違和感がありました。ラブやんを目覚めさせる鍵となる重要なカットだけにこの描写はもう少し工夫して欲しかったところです。それにしてもパインの苦悶顔は(略。傷付いた3人が並んでの凛々しい表情も良かった。さすがこういう表情はミキの本領発揮ですね。
ラブやんがしばらく外界の映像を見られなかったのは無意識のうちに現実を遮断していた現れか。しかしおじいちゃんが「帰るべき場所がある」と諭し、また「帰らなければならない理由」を意識した途端に外界で戦うプリキュアたちの映像が見えて目覚めを促す。しかし「まだ何もしてない、ずっと心残りだった」と帰ることを渋ります。
その心残りとは「おじいちゃんを喜ばせることを何もしてあげられなかった」こと。対するおじいちゃんのセリフは世の爺ちゃん婆ちゃん全てを代表するような言葉、自分の孫として生まれてきてくれたことだけでおじいちゃんにとっては最大の喜びなのです。ここは麦人氏の声がハマりすぎていて…作画が時折残念でしたがセリフの説得力は尋常ではありませんね。ちょっとズルい(笑
おじいちゃんの言葉に文字どおり目を覚ましたラブやんは先週に引き続きピーチロッド一閃でナケワメーケを浄化、3人がかりであれほど苦戦していたのに以下略。敵味方含めて相変わらず臨機応変な戦闘バランスでありますが…まあラブやんが寝コケている間に3人で片付けてしまったらお話にならないし、逆に復活したラブやんが返り討ちにされてしまうほど強くてもダメ。かと言って4人分の必殺技を見せるのはもはやクドい(尺も足りないでしょう)。ご都合と言われようがこう落とすしかありますまい。
今回は予告やサブタイトルから想像させる「泣かせ」のストーリーではなく、夢の中で再会したおじいちゃんとの会話を通じてラブやんがプリキュアの使命を再認識するという前向きな話でした。つまり居心地の良い夢の世界から抜け出し現実を戦う意志を持てということ。というわけで今回のストーリーはむしろ大友向けのメッセージだったかもしれません。
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10年前の四つ葉町商店街にておじいちゃんと再会です。

クローバータウンストリートに店を構えるみなさん。ラブやんとせつなが商店街を歩いているとひっきりなしに声をかけられ、街中が仲良く暮らしている様子が描かれています。OPに登場するパン屋の兄ちゃんに試食を勧められると遠慮無くパク付くラブやん、それに対し若干気後れしつつ手を伸ばすせつな、少しずつ街での暮らしに馴染んでいく様子が微笑ましいです。
10年前まで畳屋を営んでいた桃園家。畳職人だったおじいちゃんが亡くなったのを機に廃業、ってのは妙にリアルな設定ですね。ラブやんの父ちゃんはご存じの通りカツラメーカーのサラリーマン、入り婿である父ちゃんに無理に継がせず代限りで潔く廃業を決める辺りは気っ風のいい江戸職人っぽい。江戸っ子かどうかは知らんけど(笑
これはラブやんが畳ベッドを使っている理由でもありました。中学生女子にしては渋いインテリアだなあと思っていましたがこれはおじいちゃん謹製の畳ベッド、サブタイトルからしてこの辺のアイテムから「思い出」に展開するのかと思いきや…写真館にて古い写真を見つけて笑顔、しかしせつなから「おじいちゃんってどんな人?」と訊かれると言葉に詰まってしまうラブやん。

写真を見れば顔はわかるけどおじいちゃんのことを全然覚えていない。10年前といえば4歳なので物心が付くかまだかの境目辺り、ラブやんが覚えていないのも無理ありませんが「大好きだったはずなのに…大切なことを置き忘れている気がする」と元気がありません。
予告から今回も西さん担当かと思いきや彼はかき氷を流し込んでアイスクリーム症候群にもんどり打つだけの出演でありました。というわけで今回の担当は南さん、幹部が2人になっちまったのでシフトがキツいね(笑。南さんが写真雑誌からヒントを得たターゲットは「たくさんの幸せな思い出を撮影したカメラ」、写真館に乗り込んだ南さんはいつもの流れでスイッチオーバーからナケワメーケ発動です。
妙に動作が素早いナケワメーケに翻弄されるプリキュア衆。死角から攻めてくる相手にいち早く気付いたピーチは一人飛びかかり…突如焚かれたストロボの光を受けると意識を失ってしまいました。これがタイムリープのトリガー、ラブやんの意識は10年前の四つ葉町へ飛ばされ、その間ピーチは眠ったままに。
10年前にしてはレトロチックすぎる街並みはラブやんの記憶がはっきりしていないためでしょう。このタイムリープは厳密に言うと実際に時間跳躍しているわけではなく、おそらくラブやんの深層記憶と「四つ葉町に住む人たちを見続けたカメラ」から紡ぎ出された虚構の世界。倒れたピーチをして南さんは「彼女が一番戻りたい思い出の中」と表現しており、つまりこの10年前の映像はラブやんの脳内世界であることがわかります。この世界でラブやんがどんな行動を取ろうと全て彼女の脳内で完結していることなのでパラドックスは起きません。

夢の中でおじいちゃんと再会したラブやんは表層に現れない記憶を貪るようにおじいちゃんと行動を共にします。見た目4歳のちびラブやんに14歳の意識が見え隠れする様子は世界の特殊性を感じさせ、また白飛ばしを多用した背景も画面を幻想的に見せていました。
一方リアル世界ではピーチを除いたプリキュアたちがナケワメーケと戦闘中です。進化した三脚を自在に操るナケワメーケに苦戦、3人がかりで歯が立たないのはどうしたことか?と思いますがお約束なので華麗にスルー。
ラブやんはおじいちゃんが畳屋を閉めることを知り、しかしおじいちゃんと一緒にいたい気持ちから「私、畳職人になる!」と。ここまでの間にシフォンの力により外界の映像がおじいちゃんへ伝えられ…それを見たおじいちゃんは目の前のラブやんが「4歳のラブ」ではないことに気付いていたのでしょう。ラブやんの脳内世界にも関わらずその住民はそれぞれに意志がある、これは「タイムトラベル春日研究所」が構築したシステムに似ていますね。小さいお友達には理解しにくい世界観かもしれません。

「パインの苦悶顔は何よりのご褒美じゃのぉ~」と言ったか言わずか、ともかく外界の実況映像が映るハメ板壁は少々(かなり)違和感がありました。ラブやんを目覚めさせる鍵となる重要なカットだけにこの描写はもう少し工夫して欲しかったところです。それにしてもパインの苦悶顔は(略。傷付いた3人が並んでの凛々しい表情も良かった。さすがこういう表情はミキの本領発揮ですね。
ラブやんがしばらく外界の映像を見られなかったのは無意識のうちに現実を遮断していた現れか。しかしおじいちゃんが「帰るべき場所がある」と諭し、また「帰らなければならない理由」を意識した途端に外界で戦うプリキュアたちの映像が見えて目覚めを促す。しかし「まだ何もしてない、ずっと心残りだった」と帰ることを渋ります。
その心残りとは「おじいちゃんを喜ばせることを何もしてあげられなかった」こと。対するおじいちゃんのセリフは世の爺ちゃん婆ちゃん全てを代表するような言葉、自分の孫として生まれてきてくれたことだけでおじいちゃんにとっては最大の喜びなのです。ここは麦人氏の声がハマりすぎていて…作画が時折残念でしたがセリフの説得力は尋常ではありませんね。ちょっとズルい(笑
おじいちゃんの言葉に文字どおり目を覚ましたラブやんは先週に引き続きピーチロッド一閃でナケワメーケを浄化、3人がかりであれほど苦戦していたのに以下略。敵味方含めて相変わらず臨機応変な戦闘バランスでありますが…まあラブやんが寝コケている間に3人で片付けてしまったらお話にならないし、逆に復活したラブやんが返り討ちにされてしまうほど強くてもダメ。かと言って4人分の必殺技を見せるのはもはやクドい(尺も足りないでしょう)。ご都合と言われようがこう落とすしかありますまい。
今回は予告やサブタイトルから想像させる「泣かせ」のストーリーではなく、夢の中で再会したおじいちゃんとの会話を通じてラブやんがプリキュアの使命を再認識するという前向きな話でした。つまり居心地の良い夢の世界から抜け出し現実を戦う意志を持てということ。というわけで今回のストーリーはむしろ大友向けのメッセージだったかもしれません。
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