2009-08-29(Sat)
涼宮ハルヒの憂鬱 #22 涼宮ハルヒの溜息 III
みくるの受難はさらに加速。

ミクルビーム!

ブツ切りで引いた前回に引き続き撮影再開。ここでデザートイーグルを持つみくるの目がきちんとオッドアイになっていますね。前回の直前シーンにてカラコンが無かった件について「コンタクトが痛くて外したんじゃ?」と予想しましたがどうやら大ハズレ、単なる塗りミスだった? しかしそうすると「朝比奈ミクルの冒険 Epsode 00(以下「ミクル」)」でのカラコン無しも塗りミス? あえて「ミクル(上がりフィルム)」に合わせたとも考えられますが…すると今度は神社での鳩シーン(「ミクル」の導入パート)のカラコンが撮影時と整合しません。キャプだとわかりにくいかもですが今回見せた撮影時はカラコンあり、しかし「ミクル」の鳩シーンはカラコンをしていません。要するに前回のCM撮りシーンも含めて「ミクル」との整合はあまり考えていないのかも。
白飛びを起こすほど明るいファインダー映像。これにより実際の撮影光量と誤差が発生したため上がった映像が沈んでいるのでしょう。それにしても光量が違いすぎる気がしますけれど。
ステージ撮影や鳩シーンの引きカットは素人撮影集団のある種「間抜けさ」が見て取れます。古泉がレフ板を構えていますがあの距離からレフを向けてもあまり意味が無いような…。
鳩シーンでもハルヒは暴走気味の様相です。立て札を無視してパンをバラ撒き、みくるに向けて迷わずエアガンをぶっ放し、騒ぎに気付いた神主に向けても撃ちまくった挙げ句に逃走。どうにも好感度を上げようがない所業を続けていますね。しかしこんなのはまだまだ序の口。

蕎麦屋のテーブルに突っ伏すみくる。あまりの扱いに食欲が出ないのかほとんど食べていないみくるのざる蕎麦を横取りして豪快にすするハルヒ。始終ニヤニヤの古泉を除けば真面目に聞いている者などいない状態なのにハルヒは上機嫌に思い付きの構想を自信たっぷりに、楽しそうに話しています。完全マイペースで1本の蕎麦をちゅるちゅるすする長門はこの状況をどう思っているのやら。
みくるとハルヒのウエイトレス姿の違いを胸中で想像するキョン、その視線に気付いたのか胸を押さえてジト目を返すハルヒ。蕎麦を横取りする際に「胸ばっかり育っても~」と言っていたのはコンプレックスの裏返しか。
「とにかく、みくるちゃんには酷い目に遭ってもらうとするわ!」
サラッと酷いことを言うハルヒに物言う元気もなく突っ伏すみくる。ハルヒが平らげてしまった空っぽのザルを見つめる力ない伏せ目は先行きの不安を示し、さらにキョンへ向ける視線も諦めの表情で…絶望感をアピールするみくるがじつに痛々しい。

森林公園へ戻って撮影再開、ここからハルヒの暴走に拍車がかかってきます。ステージに立ち位置をバミっただけでディレクターズチェアにふんぞり返ってアクションを求め、何をしたらいいかわからないみくるは当然立ち尽くし、そこへイライラしたハルヒが歩み寄るとメガホンで殴りつけながら「目からビームを出せ!」と無茶な要求。
あまりの剣幕にただ怯えるみくるにハルヒはますます増長してメガホンを打ち付け…テンションが上がるハルヒに対し流れるBGMがじつに不穏な雰囲気を出していました。そんな様子を見たキョンはついにキレてハルヒを制止、逆光のシルエットで見せる制止シーンは緊迫感ありありでした。今回はアングルの見せ方やら細かい演出が凝ってるなあ…と思いきや演出/コンテが石原さん。やはり氏の映像は一味違いますね。

さて今回の山場である「ミクルビーム」発射シーン。ハルヒの無茶な要求に涙声で応えるみくるが痛々しいです。発射シーン直前の各キャラの立ち位置はご覧のとおり、原作を読む限りではいまいちピンと来なかったキャラの動きがさすが映像化されるとわかりやすかった。発射前のカットは望遠効果でキョンと長門の距離が掴みにくいけれども、実際は横からのアングルでわかるように結構離れています。
ビーム発射と同時にファインダー映像が暗転したのはキョンの所へ瞬間移動した長門の手によるもの。発射前後のカットを見比べると長門とキョンの大きさにほとんど変化が無いので「瞬間移動」を実感しにくいですね。これは発射後のカットが広角側に振られているため、キョン&長門の大きさに変化が無いのにみくるたちが小さく映っているのは焦点距離が変わったせいです。これってレンズの特性を知っていれば「なるほど」な見せ方ですがケータイカメラしか知らないゆとり世代にはわかりにくいだけなんじゃ?(笑
自覚せぬままビームを発射しまくるみくるを止めるべく長門がダッシュ。足元のアップからローアングルへ流す見せ方はいかにも石原演出です。

みくるに襲いかかった長門はカラコンを奪い取ってとりあえず一息。しかしカラコンが無くなったことに気付いたハルヒはその状況での撮影続行を良しとせず、「変身ネタ」を思いついてコスチュームチェンジを宣言しました。「マトモな格好をしたい」と僅かな希望に声を上げるみくるでしたが…変身前の普段着が「バニーガール」と知ってズンドコな表情へ。
バニーガールに着替えたみくるの胸をアップで覗くキョン。胸にある星形のホクロを見てほくそ笑んでいると即座にハルヒが割り込んできます。ああもうハルヒったら。怒鳴りつける直前に一瞬見せる絶妙な不機嫌顔が今回のポイントか?(笑
しばらくバニーガール姿でPV風の映像を撮るも納得しないハルヒはこれまた思い付きで「街へ行きましょう!」と。もちろんみくるの衣装はそのままです。ミニスカウエイトレス姿よりもバニーガールで交通機関に乗るほうが数倍恥ずかしいでしょうに…みくるは状況に慣れてしまったのか、それとももはや悟りの境地なのか。バス内の様子から夕焼けの撮影シーンまで石原氏らしい光演出の連続はキラキラときれいでした。どうでもいいけどミクルビームで分断された古泉のレフ板がガムテで補修されている様子が結構切ない(笑

本日の撮影が終了して解散。言いたいことを機関銃の如く言いっ放したハルヒは上機嫌で帰宅。残されたみなさんのどよんどな雰囲気はトーンを落とされた映像で表現していました。まるでエンドレスエイトの夜の公園シーンのような雰囲気でベンチに佇む長門&みくる、古泉が饒舌なのも例のシーン同様でした。
明けて翌日。どうでもいいザコキャラとして呼ばれた男二名(笑)に加えて鶴屋さんが登場しました。けいおん顔の鶴屋さんはちょっと幼い?(こんなもんだっけ?)。来ないみくるに怒り心頭のハルヒはケータイで怒鳴りつけ、違うベクトルでゴーイングマイペースな鶴屋さんといい対称になっていました。
ビーム対策を施された顛末を話すみくる。もちろんそれは長門によるものですが当人は例によって黙して語らず…素知らぬ表情でスターリングインフェルノをくるくる回す仕草がなんとも(笑。柱を境にハルヒだけ分断されている長門視点はお約束の演出ですね。
「撮影隊一行」の手旗を掲げてさらにテンションの上がるハルヒ。ここまでで原作165ページ、つまり「1回分きっちり55ページ」の説は真実だったようです。パートによって濃度差があるだろうに単純にページ数で割った作りはどうなんだ?と思わなくもありませんが…今のところそれほど違和感も無く。しかし同ペースだとラスト2話が詰め込み気味になりそうな。てなわけで次回は「猫」を欲しがる辺りまで?
ちなみにEDキャストテロップのズレは前回よりも大きくなっています。そのうち比較画像でも作りましょうか。
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ミクルビーム!

ブツ切りで引いた前回に引き続き撮影再開。ここでデザートイーグルを持つみくるの目がきちんとオッドアイになっていますね。前回の直前シーンにてカラコンが無かった件について「コンタクトが痛くて外したんじゃ?」と予想しましたがどうやら大ハズレ、単なる塗りミスだった? しかしそうすると「朝比奈ミクルの冒険 Epsode 00(以下「ミクル」)」でのカラコン無しも塗りミス? あえて「ミクル(上がりフィルム)」に合わせたとも考えられますが…すると今度は神社での鳩シーン(「ミクル」の導入パート)のカラコンが撮影時と整合しません。キャプだとわかりにくいかもですが今回見せた撮影時はカラコンあり、しかし「ミクル」の鳩シーンはカラコンをしていません。要するに前回のCM撮りシーンも含めて「ミクル」との整合はあまり考えていないのかも。
白飛びを起こすほど明るいファインダー映像。これにより実際の撮影光量と誤差が発生したため上がった映像が沈んでいるのでしょう。それにしても光量が違いすぎる気がしますけれど。
ステージ撮影や鳩シーンの引きカットは素人撮影集団のある種「間抜けさ」が見て取れます。古泉がレフ板を構えていますがあの距離からレフを向けてもあまり意味が無いような…。
鳩シーンでもハルヒは暴走気味の様相です。立て札を無視してパンをバラ撒き、みくるに向けて迷わずエアガンをぶっ放し、騒ぎに気付いた神主に向けても撃ちまくった挙げ句に逃走。どうにも好感度を上げようがない所業を続けていますね。しかしこんなのはまだまだ序の口。

蕎麦屋のテーブルに突っ伏すみくる。あまりの扱いに食欲が出ないのかほとんど食べていないみくるのざる蕎麦を横取りして豪快にすするハルヒ。始終ニヤニヤの古泉を除けば真面目に聞いている者などいない状態なのにハルヒは上機嫌に思い付きの構想を自信たっぷりに、楽しそうに話しています。完全マイペースで1本の蕎麦をちゅるちゅるすする長門はこの状況をどう思っているのやら。
みくるとハルヒのウエイトレス姿の違いを胸中で想像するキョン、その視線に気付いたのか胸を押さえてジト目を返すハルヒ。蕎麦を横取りする際に「胸ばっかり育っても~」と言っていたのはコンプレックスの裏返しか。
「とにかく、みくるちゃんには酷い目に遭ってもらうとするわ!」
サラッと酷いことを言うハルヒに物言う元気もなく突っ伏すみくる。ハルヒが平らげてしまった空っぽのザルを見つめる力ない伏せ目は先行きの不安を示し、さらにキョンへ向ける視線も諦めの表情で…絶望感をアピールするみくるがじつに痛々しい。

森林公園へ戻って撮影再開、ここからハルヒの暴走に拍車がかかってきます。ステージに立ち位置をバミっただけでディレクターズチェアにふんぞり返ってアクションを求め、何をしたらいいかわからないみくるは当然立ち尽くし、そこへイライラしたハルヒが歩み寄るとメガホンで殴りつけながら「目からビームを出せ!」と無茶な要求。
あまりの剣幕にただ怯えるみくるにハルヒはますます増長してメガホンを打ち付け…テンションが上がるハルヒに対し流れるBGMがじつに不穏な雰囲気を出していました。そんな様子を見たキョンはついにキレてハルヒを制止、逆光のシルエットで見せる制止シーンは緊迫感ありありでした。今回はアングルの見せ方やら細かい演出が凝ってるなあ…と思いきや演出/コンテが石原さん。やはり氏の映像は一味違いますね。

さて今回の山場である「ミクルビーム」発射シーン。ハルヒの無茶な要求に涙声で応えるみくるが痛々しいです。発射シーン直前の各キャラの立ち位置はご覧のとおり、原作を読む限りではいまいちピンと来なかったキャラの動きがさすが映像化されるとわかりやすかった。発射前のカットは望遠効果でキョンと長門の距離が掴みにくいけれども、実際は横からのアングルでわかるように結構離れています。
ビーム発射と同時にファインダー映像が暗転したのはキョンの所へ瞬間移動した長門の手によるもの。発射前後のカットを見比べると長門とキョンの大きさにほとんど変化が無いので「瞬間移動」を実感しにくいですね。これは発射後のカットが広角側に振られているため、キョン&長門の大きさに変化が無いのにみくるたちが小さく映っているのは焦点距離が変わったせいです。これってレンズの特性を知っていれば「なるほど」な見せ方ですがケータイカメラしか知らないゆとり世代にはわかりにくいだけなんじゃ?(笑
自覚せぬままビームを発射しまくるみくるを止めるべく長門がダッシュ。足元のアップからローアングルへ流す見せ方はいかにも石原演出です。

みくるに襲いかかった長門はカラコンを奪い取ってとりあえず一息。しかしカラコンが無くなったことに気付いたハルヒはその状況での撮影続行を良しとせず、「変身ネタ」を思いついてコスチュームチェンジを宣言しました。「マトモな格好をしたい」と僅かな希望に声を上げるみくるでしたが…変身前の普段着が「バニーガール」と知ってズンドコな表情へ。
バニーガールに着替えたみくるの胸をアップで覗くキョン。胸にある星形のホクロを見てほくそ笑んでいると即座にハルヒが割り込んできます。ああもうハルヒったら。怒鳴りつける直前に一瞬見せる絶妙な不機嫌顔が今回のポイントか?(笑
しばらくバニーガール姿でPV風の映像を撮るも納得しないハルヒはこれまた思い付きで「街へ行きましょう!」と。もちろんみくるの衣装はそのままです。ミニスカウエイトレス姿よりもバニーガールで交通機関に乗るほうが数倍恥ずかしいでしょうに…みくるは状況に慣れてしまったのか、それとももはや悟りの境地なのか。バス内の様子から夕焼けの撮影シーンまで石原氏らしい光演出の連続はキラキラときれいでした。どうでもいいけどミクルビームで分断された古泉のレフ板がガムテで補修されている様子が結構切ない(笑

本日の撮影が終了して解散。言いたいことを機関銃の如く言いっ放したハルヒは上機嫌で帰宅。残されたみなさんのどよんどな雰囲気はトーンを落とされた映像で表現していました。まるでエンドレスエイトの夜の公園シーンのような雰囲気でベンチに佇む長門&みくる、古泉が饒舌なのも例のシーン同様でした。
明けて翌日。どうでもいいザコキャラとして呼ばれた男二名(笑)に加えて鶴屋さんが登場しました。けいおん顔の鶴屋さんはちょっと幼い?(こんなもんだっけ?)。来ないみくるに怒り心頭のハルヒはケータイで怒鳴りつけ、違うベクトルでゴーイングマイペースな鶴屋さんといい対称になっていました。
ビーム対策を施された顛末を話すみくる。もちろんそれは長門によるものですが当人は例によって黙して語らず…素知らぬ表情でスターリングインフェルノをくるくる回す仕草がなんとも(笑。柱を境にハルヒだけ分断されている長門視点はお約束の演出ですね。
「撮影隊一行」の手旗を掲げてさらにテンションの上がるハルヒ。ここまでで原作165ページ、つまり「1回分きっちり55ページ」の説は真実だったようです。パートによって濃度差があるだろうに単純にページ数で割った作りはどうなんだ?と思わなくもありませんが…今のところそれほど違和感も無く。しかし同ペースだとラスト2話が詰め込み気味になりそうな。てなわけで次回は「猫」を欲しがる辺りまで?
ちなみにEDキャストテロップのズレは前回よりも大きくなっています。そのうち比較画像でも作りましょうか。
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