2009-09-19(Sat)

イヴの時間 act06:MASAKI

ロボットに心はあるのか? 

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これにて1stシーズン完結です。

前作から早や2ヶ月半、ついにイヴの時間1stシリーズ最終話の配信がYahoo!動画で始まってしまいました。という言い方はおかしいけれども、これを見てしまったらもうしばらく続きを見られないと思うと見たいような見たくないような複雑な気分です。そんな第6話は25分Overのボリューム、今回は最終話ってことでサービスサービス? 1本15分でケリが付く通常回も気軽に見られて良いのですが、やはりこのくらいの尺だと見応えがあってよろしいな。

ただいま期間限定で第1話~6話まで全話無料配信中、見たこと無い方はこの機会にぜひどうぞ。ハズレでも15分、ハマリでも2時間弱なのでシルバーウイークの空いた時間に第1話だけでも見てみて。

さて今回第6話のサブタイトルはこれまでと趣向が違って、主役のリクオと共にイヴの時間へ通う友人の「マサキ」です。今までのサブタイトルは「ロボットか人間かわからないイヴの時間の常連客」の名が付けられていましたが、マサキは明らかに人間であり、はたしてどういう展開を見せるのか前話の予告時から気になっていました。マサキの父親はロボット倫理委員会の偉いさん、またマサキ本人もロボットについていろいろ思う所があるような描写が今まで何度も出てきたため、そんな彼の名をサブタイトルに冠するのはかなり意味深です。

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冒頭シーンはベッドに沈む男の子に話しかけるかわいすぎるロボットの様子。この風景はマサキの子共時代のようで、「テックス」と呼ばれているロボットは人間の姿と違わぬ最新ハウスロイドと違ってロボットロボットしたいかにも旧型のデザインです。丸い顔に丸い目玉、いちいち小首を傾げて応答する様子はかわいすぎて1台くれ!とNICOSカードの番号を準備したくなる気分。こういうデザインに弱いんですよ。とはいえカード枠で買える値段では無いかもですが(笑。マサキの両親は離婚調停中なのか、ベッドにて不機嫌なマサキをなだめるようにテックスは気遣う言葉をかけています。

「この話はお父さんには内緒にしましょう」

よかれと思ってマサキに言ったテックスの言葉、しかしそれをドアの隙間から聞いていた父親は「主人への背信行為」と捉えたか、はたまた過ぎた自立思考に恐れを感じたか、いずれにせよマサキへの悪影響を懸念し、それ以降「何があってもしゃべってはいけない」と命令を下します。翌朝突然しゃべらなくなったテックスを前に動揺するマサキ、ついては「壊れてしまった」と告げる父親の残酷さ。もちろんマサキも辛いけれども、無言のまま立ち尽くすテックスはどれほど辛かったか。って父親はマサキを「マサカズ」と呼んでますよ? 「マサキ」って名前じゃなかったのね。

倫理委員会の会議にて「アンドロイドと人間の過度な関係を誘発している施設」の調査報告。仕切るのはマサキの父親、立場としてはどうやら倫理委員会の広報官らしい。ディスプレイに映し出される調査対象施設一覧には「イヴの時間」の名も見えます。この膨大な数を調査するため簡易調査にアンドロイドを使うこととなり、駆り出されるアンドロイドの顔写真がディスプレイに。

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イヴの時間のテレビに映る父親の姿。表の顔は広報官らしいタテマエを論じています。そんな様子を眺めるリクオ&アキコ。最近店へ来ないマサキについて「いろいろあって…」と言うリクオを全力の瞬きで覗き込む興味津々なアキコがかわいい。さすが6話目となるとすっかり仲良しです。

その頃マサキは自宅にてテックスに「イヴの時間」のことを話しかけ…もちろん何の言葉も返さないテックスにイライラしっぱなしです。そんな所へ父親登場、テックスに話しかけていたことを咄嗟の言い訳で逃れる様子はマサキ家に於ける父親の絶対性を窺わせますね。マサキはテックスがしゃべらない理由を知っているにも関わらず、その解決を父親に申し出ません。それは父親が強いせいか、はたまたテックスへの絶望が解決の道を阻んでいるのか。せっかく淹れたコーヒーを飲んでもらえず持ち帰るテックスは何となくしょんぼりしている風に見えます。

シーンは再びイヴの時間へ。リクオが店を出た途端に奥から姿を現したサミィは前回の騒動によって店で会うのが気まずくなっているらしく、こんな所からもサミィに「感情」があることがわかります。さらにリクオをダシに二人をからかうアキコの言葉に揃って反応し、次の瞬間頬を染めちゃったりしてキミら普通の女子ですなあ。普通って言うなあ! ってサミィはともかくナギも「そう」なの?(笑

帰宅後に待機モードから勇気を絞ってリクオに話しかけるサミィの様子、突然声をかけられてビク付くリクオの様子が微笑ましいです。お互いに気を遣いすぎて気まずくなっているのはもはや「マスター」と「ハウスロイド」の関係を越えている感じ、サミィと会話したことでぎこちなく張り切るリクオがかわいい。手前のソファに姉ちゃんが寝てるからあまり騒がんどき(笑

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翌日リクオはサミィとの約束どおりマサキを誘いますがケンもホロロに断られ、ハウスロイドに対し厳しい言葉を吐き出して立ち去ってしまいます。イヴの時間をチクる気まんまんで自宅へ戻ると部屋に立ち尽くす父親、なんとテックスがどこかへ行ってしまったらしい。倫理委員会のデータに触れているテックスが行方不明ではシャレにならず、見つけ次第「処分」すると聞いたマサキは顔色を変えてズンドコへ。先程まで息巻いていたマサキが一気に落胆するギャップ、彼もまたテックスのことが大切なのでしょう。

するとリクオから入電。大きな警報音と共に聞こえる申し訳なさそうなリクオの声は何事? 「やたら旧式のロボット…古い感じのお客」と店のルールに則って言い直すのは律儀です(笑。そんなリクオから聞こえた型式「THX型」に超反応のマサキは警報音の鳴り響く店へ瞬間移動して参上しました。もちろんそこにはテックスの姿が。マサキからイブの時間の話を聞いたテックスは、その後に渡された倫理委員会データの「調査対象」に店が含まれていることに気付いた。このままだと潜入調査員によりマサキの出入りが記録されてしまうため店の閉鎖を促す行動に出たのでしょう。

唖然とする店内と激昂するマサキの間で戸惑うテックスがかわいすぎ。カトランとセットでフィギュア作ってくれんかな。ここでマサキはロボットに対する感情を激白、幼い頃に受けた傷は成長しても癒えず…「こいつらは人の心なんてわかりゃしない」と叫ぶマサキに何も答えられないテックスの悲しそうな表情が印象的でした。表情など無いはずなのにね。

てな騒動の最中に来客あり。ドアを開けて入ってきたのは例の潜入調査アンドロイドでありました。その顔を照合したテックスはマサキに対し何か言いたそうにじたばた(この様子がまたかわいい)、しかし意志が通じないと悟ったテックスはついに言葉を発します。店の注意書きの前で「この店のルールを破ります」と宣言し、入ってきた客がアンドロイドであることを指摘するテックス。調査員云々ではなく「ロボット法違反」を指摘する辺りは苦肉の策か。

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突然しゃべりだしたテックスに動揺するマサキ。主人からの命令に背いて言葉を発するのは何故か? と考えを巡らせ…このシーンはなかなかの緊迫感でした。確かに店内にいるメンバーの中でテックスが「人間」と確信できるのはマサキのみ、つまりテックスはマサキを守るために主人の命令に背いたのです。

正体を追求され逃げようとする調査員を捕まえ必死の形相でテックスに叫ぶマサキ、言葉を無くしたテックスの「本当の気持ち」を知りたい、傷付き裏切られたと嘆きつつも心の底ではテックスを信じていたのでありますね。その叫びに答えようとするテックスの表情がこれまた…カメラの下に付いた汚れのシミがまるで涙のように思えます。命令によって話すこと叶わず、かかる誤解に耐えてなおマサキを思うテックスの気持ちがこのシミに現れているのでしょう。

ついにマサキに対し言葉を発したテックス。しかしその隙に逃げた調査員がドアの外へ出た瞬間、危険が去った瞬間に言葉は止まり…全てを聞くことはできなかったけれどもテックスの気持ちはマサキに伝わったようでした。泣き崩れるマサキをいい子いい子するテックスには見ているこっちももらい泣き。

この店で得た様々な経験によりリクオは「ロボットにも心がある」ことを知り、姿形は違えども少しずつその距離を縮めていけばいいと確信している。ロボットとの共存と言えばSFチックではありますが、突き詰めればこれは人間同士にも当てはまることなのでしょうね。そんなリクオの話を聞いて店の奥で感涙のサミィ、もう大丈夫だから隠れてないで出ておいで。

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マサキはテックスの手を取って帰宅。暖かいBGMをバックに感動的な退場シーン…のはずがそのまま終わらないのがイブの時間の面白さ。店の段差に引っかかって進めないテックスを抱えて持ち帰るマサキ、しがみつくテックスがこれまたいい味でした(笑。しかし男子一人で抱えられる重さなのかこれ。

芦森博士とセトロの会話。普通に会話してますが…セトロってこんな立ち位置のキャラだっけか。時坂事件の真相は報道された以上に重いものだったらしく、差し替え前の記事に映る当時5歳の少女は何者か? 最終話なのに謎を残したまま終わらんでくれー。店の実態を知った上で下された簡易調査結果は「保留」、どうやら倫理委員会がアレコレする以上の何かがこの店にあるようです。それらについては2ndシーズンで語られるのかな。

EDはサミィ(田中理恵)による優しい歌。このところ理恵さんと言えばゲッサムゲッサムなので本編でのサミィの演技と合わせて芸風の広さを改めて感じました。ED後の姉さん&サミィも良かった。サミィをロボットとしてしか見ていなかった姉さんが荷物運びに礼を言い、さらにお礼の花を付けてあげたり。こちらも少しずつ距離が縮んでいるようです。

てなわけでイヴの時間1stシーズンはこれにて完結。相変わらずのクオリティに大満足でしたが…これにてオシマイなのは寂しい限り。と思ったら

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「THE END」の後に薄~く「?」が書いてあって笑った。もちろんこのまま終わるはずもなく、現状としては前振りが終わった段階くらいでしょう。早々の2ndシーズン開幕を期待しつつイヴの時間レビューは一旦終了。おつかれさまでした。

   

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素晴らしい作品です

こんにちは。

「イヴの時間」という作品を、この記事を見るまで知りませんでした。
さっそく無料配信動画を見ました。

舞台背景、演出など私の好みの作品でした。
特に気に入ったのはカメラワークですね。

こんなに素晴らしい作品を見逃していたことを悔やみつつも、こちらの記事のおかげで出会えたことに感謝します。

Re: 素晴らしい作品です

>ポットヘッドピクシーさん
そう言っていただけるとレビューを書いた甲斐があります。いろいろ考えさせられる良質の作品なのにレビューを書いてる人もほとんどおらず、ほとんど盛り上がっていないため一人サミシイ思いをしていたのですよ。ほんと見て頂いてありがとうございます。スタジオ六花の回し者ではありませんが(笑

軽いSF好きの方ならば高確率で楽しめると思われる「イヴの時間」ですがいかんせん見てもらえないのか、それとも「見ているけれどもソッポ」なのか、一応第一話からレビューしておりますがこれまでほとんど無反応、こういう地味なSFものは私が思っている以上に人を選ぶのかもしれません。

薄~く「?」ですか!(笑)

はじめまして^^

6話が公開された事を知らず、やっとさっき観たところなんですけど
1stシーズンって言うからには2ndシーズンもあるのかな?!と思って喜んだのに
次回予告とか何も無いんで不安に思ってたんです。
でもここで、THE ENDの後に薄~く「?」があるって教えてもらって
かなりテンション上がりました(笑)
私は全然気付かなかったんですけど、nobumaさんスゴイですね!(>_<)

イヴの時間ってホントに考えさせられるとこ多いし、テックスとマサキのとこは泣けるし
テックスめちゃめちゃカワイイし、大好きな作品です♪
もっと友達とかにも広めようと思います☆彡

Re: 薄~く「?」ですか!(笑)

>hayuさん
はじめまして、いらっしゃいませ。
イヴの時間はいつの間にか新作が公開されているので油断なりません。
私も友人に教えられて急いで見ました(笑

エンディングの「?」マークは…私は画面の重箱を突くのが趣味みたいな人なので(笑。これほど控えめな2nd宣言も珍しいですよね。ともあれせっかくキャラが揃って、設定が揃ったところで終了では残念すぎるので2ndシーズンは大歓迎です。むしろここからが本番でしょう。

物言わぬテックスの思い、その一部始終を物陰で聞いているサミィの思い、この作品のアンドロイドたちは人間以上に人間くさくていろいろ考えさせられますね。もっとたくさんの人に見てもらいたい良作だと思います。と思ってレビューを続けていますが…あまり反応が無くて己の力不足が歯がゆいです。ぜひお友達に広めてくださいませ。
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