2009-10-07(Wed)
君に届け #01 プロローグ
ピュアでポジティブ…しかし貞子な爽子の青春ストーリー。

2009年10月新番レビュー第五弾です。
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2009年10月新番レビュー第五弾です。
新番ラッシュも山場を越えてのレビュー5本目は「君に届け」。原作は別マ連載のガチンコ少女まんが、最後に別マを読んだのは何十年前だろう…というくらい別マから離れているため当然原作未読からの視聴です。制作はI.Gとのこと、I.Gと言えば個人的にはCGぐりんぐりんのハードな近未来ストーリーが得意なイメージですが、はたしてきゅんきゅんな少女まんがの映像をどう作ってくるのかお楽しみ。

冒頭から主人公「爽子」の貞子っぷりを惜しむことなく見せてきました。黒髪ロングで自己表現が下手な爽子は内心のポジティブさを上手く表すことができず、クラスメイトと仲良くしたいのにその容姿から避けられてしまう毎日。とはいえ映像で見る限り貞子モードでの誇張はともかく、通常モードなら普通に黒髪ロングぱっつん前髪の美少女でありますゆえ「容姿のせいで避けられる」というストーリーの根幹に説得力を感じません。まあこの手の設定モノのお約束ではありますし、本気の不細工を出されても反応に困ってしまうため「そういう設定」ということで納得しときますか。爽子の中の人は能登、どんな役でも変わらない能登声は、現時点ではこのキャラに合っているとは言い難いかも。キャラデザに加えて声が美人すぎる(笑
周囲から疎まれ、顔を見れば逃げられてしまう爽子に対し分け隔て無く朝の挨拶をしてくれる風早くん。ファーストコンタクトの入学式以来その爽やかさに憧れる爽子はきゅんきゅん。クラスの貧乏くじを自ら引くことで役に立ちたい爽子の不器用なポジティブ思考、しかし損な役回りを常に爽子が引き受けていることに物申す風早くん…憧れの風早くんが自分を見ていてくれたことが何より嬉しい。クラスメイトに避けられる毎日、自分のことなど誰も気に掛けていないと思っていた爽子はどれだけ嬉しかったか。
見た目は貞子でも霊感など無い爽子は肝試し大会へ行っても何も呼べません。それをして「期待に応えられない!」と落ち込む様子は少々ズレたポジティブ思考ですね。この思考パターンは面白い。

幼なじみ(?)のしのちゃんと風早くんの噂話をしていると本人に聞かれてしまってさあ大変。慌てる爽子に対し終始にこやか爽やかな風早くん、外へ出てきてツーショットでのお話シーンはお花畑に映える青空をバックにこれでもか~の勢いで爽やかMAXです。爽子の名前もきちんと覚えており、「爽やか!」の連発に照れ笑いの風早くんは…まあそういうことなのでしょう。
風早くんにもらった勇気を胸に肝試し大会へ参加を決意した爽子、参加表明に名を連ねるべく向かった教室ではクラスメイトのギャル風ジョシコーセーが意地の悪い会話で盛り上がり中でした。脅かし役に名乗り出た爽子に怪訝な態度のクラスメイト、しかし爽子の本心を聞くと涙ながらに受け入れてくれました。いい奴らじゃん。こちらの中の人は三瓶さん&みゆきち。この役の三瓶さんの声ははじめちゃんに近いけれどもきちんとギャル風、一方のみゆきちも役にハマっていい感じでした。二人とも芸幅が広いなあ。

肝試し大会に欠席の振りでお化け役に徹する爽子は容姿から滲み出る幽霊オーラを遺憾なく発揮、怖がって逃げる生徒を見て「楽しんでもらえた!」と喜ぶ様子がなんとも健気でかわいいです。調子を上げて脅かしまくる爽子、するとそこへ現れた風早くん。髪を一束くわえて振り返った爽子を見て一瞬ビクっとなりますがすぐに正体を見抜いてしまうのは…まあそういうことなのでしょう(二度目
星空の下にて憧れの風早くんとツーショットでお話。なんともいい雰囲気の所へ現れたちづ&やのちん、二人に気を利かせたのか飲み物を渡してすぐに去る義理人情仁義が染み渡ります(笑
ちづたちと溶け込めたのは風早くんのおかげ、と言う爽子に見つめられてドッキンコ。空気を読めず不器用にポジティブな発言を続ける爽子に対し、膝を抱えて照れまくる風早くんがきゅんきゅんすぎて私の脳幹は沸騰寸前です(笑。月明かりに輝く草むら、光を瞬く蛍などの幻想的な映像がドキドキの空間を演出、昼間のツーショットとの対比も効いていますね。この辺の映像美はさすがI.G制作か。

明けて翌日の終業式。肝試しでゴールしなかった風早くんに対する罰ゲームは「1週間爽子と付き合う」というものでした。悪ノリして囃し立てるクラスメイト男子に対し静かに怒る風早くんの男前な発言、星空のツーショットでいい雰囲気だった上に「女の子扱い」してくれた風早くんに対し爽子は「私をかばっちゃダメ」とまたしても後向き、しかし「誤解です!」に続いた愚直な釈明はどう聞いても「告白」でありました。どこまでもあさっての方向にポジティブ、しかも無自覚なのですね(笑
そんな騒ぎを引き起こしてしまってはこの先風早くんに会わせる顔がない、せっかく打ち解けたのにもう話せない、避けられるかもしれないと思い込む爽子。真夏の木漏れ日が描く光陰や逆光で見せる表情は爽子の落ち込みを演出、クラスメイトから疎外されても感じなかった孤独感、一度味わってしまった暖かい時間の喪失に締め付けられる様子が痛々しい。
夏休みの学校へ一人とぼとぼ歩く爽子を待ち構えていたのは風早くん。もちろんあんな騒ぎで見限るはずもなく…「俺のことわかってないと思う」「気を遣わないで! ちゃんとわかってる!」「わかってないじゃん!」のやり取りは…見ていてニマニマきゅんきゅんが止まりません。青春だなあああ。世間の荒波に薄汚れてしまったおっさんには眩しすぎるよ。
「そのまま大きくなった今のこの気持ちが、いつか君に届くだろうか?」
風早くんのこのセリフの瞬間全身にさぶいぼが出ました。本編にて何度もそれを匂わせる描写がありましたが…まさか作品タイトルそのものだったとはあまりの不意打ちに言葉もありません。あまりに綺麗に締めすぎて次回どうなるのか心配になるほど。というわけで視聴継続決定、これほどド真ん中な少女まんがのレビューは完全男脳の私にゃ何かの修行のようなものなので継続レビューは難しそう。書いてて照れちゃうよ(笑

冒頭から主人公「爽子」の貞子っぷりを惜しむことなく見せてきました。黒髪ロングで自己表現が下手な爽子は内心のポジティブさを上手く表すことができず、クラスメイトと仲良くしたいのにその容姿から避けられてしまう毎日。とはいえ映像で見る限り貞子モードでの誇張はともかく、通常モードなら普通に黒髪ロングぱっつん前髪の美少女でありますゆえ「容姿のせいで避けられる」というストーリーの根幹に説得力を感じません。まあこの手の設定モノのお約束ではありますし、本気の不細工を出されても反応に困ってしまうため「そういう設定」ということで納得しときますか。爽子の中の人は能登、どんな役でも変わらない能登声は、現時点ではこのキャラに合っているとは言い難いかも。キャラデザに加えて声が美人すぎる(笑
周囲から疎まれ、顔を見れば逃げられてしまう爽子に対し分け隔て無く朝の挨拶をしてくれる風早くん。ファーストコンタクトの入学式以来その爽やかさに憧れる爽子はきゅんきゅん。クラスの貧乏くじを自ら引くことで役に立ちたい爽子の不器用なポジティブ思考、しかし損な役回りを常に爽子が引き受けていることに物申す風早くん…憧れの風早くんが自分を見ていてくれたことが何より嬉しい。クラスメイトに避けられる毎日、自分のことなど誰も気に掛けていないと思っていた爽子はどれだけ嬉しかったか。
見た目は貞子でも霊感など無い爽子は肝試し大会へ行っても何も呼べません。それをして「期待に応えられない!」と落ち込む様子は少々ズレたポジティブ思考ですね。この思考パターンは面白い。

幼なじみ(?)のしのちゃんと風早くんの噂話をしていると本人に聞かれてしまってさあ大変。慌てる爽子に対し終始にこやか爽やかな風早くん、外へ出てきてツーショットでのお話シーンはお花畑に映える青空をバックにこれでもか~の勢いで爽やかMAXです。爽子の名前もきちんと覚えており、「爽やか!」の連発に照れ笑いの風早くんは…まあそういうことなのでしょう。
風早くんにもらった勇気を胸に肝試し大会へ参加を決意した爽子、参加表明に名を連ねるべく向かった教室ではクラスメイトのギャル風ジョシコーセーが意地の悪い会話で盛り上がり中でした。脅かし役に名乗り出た爽子に怪訝な態度のクラスメイト、しかし爽子の本心を聞くと涙ながらに受け入れてくれました。いい奴らじゃん。こちらの中の人は三瓶さん&みゆきち。この役の三瓶さんの声ははじめちゃんに近いけれどもきちんとギャル風、一方のみゆきちも役にハマっていい感じでした。二人とも芸幅が広いなあ。

肝試し大会に欠席の振りでお化け役に徹する爽子は容姿から滲み出る幽霊オーラを遺憾なく発揮、怖がって逃げる生徒を見て「楽しんでもらえた!」と喜ぶ様子がなんとも健気でかわいいです。調子を上げて脅かしまくる爽子、するとそこへ現れた風早くん。髪を一束くわえて振り返った爽子を見て一瞬ビクっとなりますがすぐに正体を見抜いてしまうのは…まあそういうことなのでしょう(二度目
星空の下にて憧れの風早くんとツーショットでお話。なんともいい雰囲気の所へ現れたちづ&やのちん、二人に気を利かせたのか飲み物を渡してすぐに去る義理人情仁義が染み渡ります(笑
ちづたちと溶け込めたのは風早くんのおかげ、と言う爽子に見つめられてドッキンコ。空気を読めず不器用にポジティブな発言を続ける爽子に対し、膝を抱えて照れまくる風早くんがきゅんきゅんすぎて私の脳幹は沸騰寸前です(笑。月明かりに輝く草むら、光を瞬く蛍などの幻想的な映像がドキドキの空間を演出、昼間のツーショットとの対比も効いていますね。この辺の映像美はさすがI.G制作か。

明けて翌日の終業式。肝試しでゴールしなかった風早くんに対する罰ゲームは「1週間爽子と付き合う」というものでした。悪ノリして囃し立てるクラスメイト男子に対し静かに怒る風早くんの男前な発言、星空のツーショットでいい雰囲気だった上に「女の子扱い」してくれた風早くんに対し爽子は「私をかばっちゃダメ」とまたしても後向き、しかし「誤解です!」に続いた愚直な釈明はどう聞いても「告白」でありました。どこまでもあさっての方向にポジティブ、しかも無自覚なのですね(笑
そんな騒ぎを引き起こしてしまってはこの先風早くんに会わせる顔がない、せっかく打ち解けたのにもう話せない、避けられるかもしれないと思い込む爽子。真夏の木漏れ日が描く光陰や逆光で見せる表情は爽子の落ち込みを演出、クラスメイトから疎外されても感じなかった孤独感、一度味わってしまった暖かい時間の喪失に締め付けられる様子が痛々しい。
夏休みの学校へ一人とぼとぼ歩く爽子を待ち構えていたのは風早くん。もちろんあんな騒ぎで見限るはずもなく…「俺のことわかってないと思う」「気を遣わないで! ちゃんとわかってる!」「わかってないじゃん!」のやり取りは…見ていてニマニマきゅんきゅんが止まりません。青春だなあああ。世間の荒波に薄汚れてしまったおっさんには眩しすぎるよ。
「そのまま大きくなった今のこの気持ちが、いつか君に届くだろうか?」
風早くんのこのセリフの瞬間全身にさぶいぼが出ました。本編にて何度もそれを匂わせる描写がありましたが…まさか作品タイトルそのものだったとはあまりの不意打ちに言葉もありません。あまりに綺麗に締めすぎて次回どうなるのか心配になるほど。というわけで視聴継続決定、これほどド真ん中な少女まんがのレビューは完全男脳の私にゃ何かの修行のようなものなので継続レビューは難しそう。書いてて照れちゃうよ(笑
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