2009-10-14(Wed)
君に届け #02 席替え
怖がられ疎まれる爽子の日常。

そんな日々からの第一歩を踏み出せるか?

青空の下にて風早くんからの告白(どう見ても告白でしょアレは)を受けた爽子、あまりに鮮やかな前回の締めから話をどう動かしていくのかと思いきや…風早くんの思いは「君に届」いてはいなかったようで。他人から疎まれる日常に慣れ切っている爽子はまさか憧れの風早くんがそんなプラス感情を持ってくれているとは想像すらしないのでしょうね。てなわけで始まりました第2回目は前回の青空から一転して雨模様のどんよりした空から。
雨の中を登校する爽子は通りすがりに捨て犬を発見。一日一善を座右の銘とする爽子は雨に打たれる捨て犬に傘を立てかけ、自分はずぶ濡れにて登校です。傘を立ててもらったのに険しい表情で吠える子犬、クラスメイトばかりか動物にすら嫌われてしまう爽子ってばどんだけ…しかし動物ならば外見よりもココロを見てくれそうなもの、という定番の設定すら吹き飛ばしてしまうほどの面妖さという演出か。
ずぶ濡れのまま登校した爽子はただでさえ恐れられる外見に加えて怪しさMAXでありました。下卑た噂話に姦しい女子の背後に濡れ髪の姿で立つ爽子…わざとやってるだろそれ(笑。さらに男子生徒からも恐れられ、爽子の嫌われっぷりをこれでもかと見せています。しかしこんなのはまだまだ序章でしかありませんでした。
同じずぶ濡れ登校なのに風早くんが教室に現れると途端に花が咲いたように周囲が明るく、そんな様子を遠目に見ている爽子の憧れ。すると人の輪から爽子へ向かう風早くん、ずぶ濡れの爽子に臆することなく挨拶を交わしにこやかに会話をする様子をして周囲のギャラリーは「気を遣ってんなあ」と。前回の騒動もあり普通ならこの時点で囃し立てそうなものですがそこは風早くんの人徳か。
ずぶ濡れの爽子にジャージを貸す吉田。とはいえ専用ロッカーから出てきた置きジャージはカビ臭い埃だらけ…しかし爽子は「同級生にものを借してもらえた」ことに大感激です。こんな当たり前のやり取りすら感激してしまう爽子の不遇さ、普段どれほど酷い扱いを受けているのか想像つきますね。

風早くんによる前回引きシーンの回想。「期待しちゃってもいいんだよね?」の続きは風早くんにとってなかなか切なく歯がゆい回答でありました。「惹かれていた」の解釈を勘違いして先走ってしまった焦り、予想と違うベクトルで熱い視線を向けてくる爽子を前に固まる風早くん、飛んでくるキラキラが額に刺さって赤面の演出は秀逸でした。あはははは。ふと我に返って照れ顔の風早くんもきゅんきゅん、男キャラにきゅんきゅんしてどうする俺。
お礼にとパックジュースを配るおだんご爽子。風早くんや吉田だけでなく矢野の分まで置いておく爽子の気遣いが光ります。感付いた風早くんは廊下を去る爽子に声をかけ…照れ照れドキドキの風早くんにこれまたきゅんきゅん。男キャラにきゅ(略。しかし爽子もこの髪型なら貞子と呼ばれなくて済むような…ともかく髪をまとめたジャージ姿もかわいいぞ爽子。これほどかわいいのになぜ疎まれるのか理解に苦しみます(笑
爽子が手にする牛乳をきっかけに犬の話へ。風早くんが朝濡れていたのは件の捨て犬と遊んでいたから、なーんて流れから二人で捨て犬の所へ。河原の捨て犬は風早くんを見ると甘い鳴き声で懐いている様子、しかし爽子には怯えるばかりで警戒心を解きません。動物と子供に怯えられることに免疫があると話す爽子、犬が好きなのに怯えられてしまう悲しさ、好意が伝わらない寂しさを表に出さずあっけらかんと話す姿はかなり切ない。このカットはSDキャラで軽い雰囲気で描かれていたけれども彼女の境遇を端的に表したものでした。
「犬って飼い主と仲いい所を見せると懐くって言わない?」
あああもう見てらんない(笑。屈託の無い表情で爽子に寄る風早くん、「仲良し」と言われてドキドキの爽子はその真意にまだ気付きませんね。なんとじれったい。ともあれ他人に対して壁が無い風早くんに憧れ、自分もそうなりたいと考える爽子。その胸中を風早くんに伝えると「がんばれよ」と優しい言葉で応援、ここの表情がまたいいのだなあ。河原の一連シーンは背景が少しずつ夕暮れに染まっていく時間経過を綺麗に見せていて感心しきり、さすがIGというところか。てなわけで日が暮れた所で二人は帰宅の途へ。
「迷惑じゃなかったらまた会わせてくれるかな?」
「何だよ? 犬だけ? 俺は?」
ぎゃああああああ!
こんなやり取りを見てどうコメントしろと!?
見てる私を端から見たらきっとすげえキモい顔してること必至(笑

さてBパートはサブタイトルどおり「席替え」の話へ。昨日のお礼に手作りクッキーを持参した爽子は風早くんを前にしても渡せず。そんなこんなで選択授業の席移動にて現れた女子生徒は空いている席を見て「貞子の席じゃん…」と一気に不穏な雰囲気です。そんな会話を遠目で聞いていた爽子は勇気を出して女子生徒に話しかけ…話終わって顔を上げるとそこには誰もいませんでした。なんという残酷な演出ですか。さらに「貞子」にまつわる噂話に盛り上がる教室、本気でココロが痛くなりますよこれは。
その後の席替え抽選でも爽子は疎まれっぱなし。抽選の席番号を見ては「貞子の近くじゃなくて良かった」と歓喜するクラスメイトは…これって普通にいじめだよねえ。それらの話をすべて聞こえている爽子は「凹むなあ…」と目の幅涙、常にポジティブシンキングな爽子も露骨な拒絶に心を痛めます。ここもSDキャラでの表現でしたが実際はかなりキツい状況でしょう。なるほどこういうシーンを見るとSDキャラの機能を上手く使っている感じ、直球で描いたら重すぎて見てらんないですもの。
クラスの仲間と仲良くしたいと話していた爽子の思い。風早くんのように人気者になりたいわけではなく、ただ普通にクラスメイトと接したいだけなのに…そんな当たり前のことすら叶わない現実はなんと残酷か。ここまででは無いにしろ似たような話は結構あるでしょうし、このシーンを見てトラウマスイッチが入ってしまう人もいるかもしれません。サラっと描いているけれどもよくよく見ればかなりヘビーな描写です。

そんな所へ颯爽と現れた王子さま。爽子の隣の番号を名乗って机を抱える風早くんがいかに頼もしいことか。男前すぎるよ風早くん(笑。さらに爽子の近くの席に名乗り出る矢野ちん、義理人情仁義を重んじる吉田はくじを引かずに席を決め、そして何故か爽子の後に短髪の男子が陣取ってます。この男子は爽子に対して妙な印象を持っていないようで…いつものメンバーに加わってストーリーを作っていくのでしょうか。
席が落ち着いたところで爽子はお礼のクッキーをみんなにプレゼント。俺にもくれと言わんばかりに「腹へった」と繰り返す短髪男子もいい味でした。「美味しい」の言葉を聞いて頬を染める爽子がいじらしくかわいすぎ、今まで疎まれ続けた中で「自分を受け入れられた」ことに喜ぶ姿は見ているこっちも感涙です。よかったなあ爽子。優しい仲間に囲まれたこの席は居場所が無かった爽子にとって記念すべきスタート地点でありますね。
下校時に一人帰る爽子を見つけた風早くんは自転車に乗って追い話しかけました。
「泣いてないんだ?」
「お見苦しい所を…」
「見苦しいんだ? あははは」
ぎゃああああああ!(二回目
どこまで爽やかなんだ風早くん。泣き虫の爽子を気遣って追いかけ、表情を見るとこれまた爽やかな笑顔を返す…こんな顔で微笑まれたらたいていの女子はズッキューンでしょう。ああもうじれったい(笑
てなシーンを遠目から眺める癖っ毛の美少女。周囲の女子が風早くんと爽子の間を怪しむ中で黙って見つめる姿はいかにも不穏です。これは何か一波乱ありそうな? ここまで見せた爽やか路線は今後のドロドロ展開の布石?とすぐ考えてしまうのは深夜の昼メロに毒された者の弊害だろうか? 爽やかさが売りの風早くんは裏を返せばとんでもない女たらし、見つめる美少女は過去に遊び捨てた女で刃傷沙汰秒読み開始、また周囲が優しいのは爽子に勘違いさせてズンドコに突き落とす布石であり、この世の絶望を見た爽子は見た目どおりの貞子となって空鍋を回し続け出刃包丁を研ぎ…なんてことにはならないだろうね? 最終回はもちろん「風早くんはここにいますよ」…ナイスボート!
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そんな日々からの第一歩を踏み出せるか?

青空の下にて風早くんからの告白(どう見ても告白でしょアレは)を受けた爽子、あまりに鮮やかな前回の締めから話をどう動かしていくのかと思いきや…風早くんの思いは「君に届」いてはいなかったようで。他人から疎まれる日常に慣れ切っている爽子はまさか憧れの風早くんがそんなプラス感情を持ってくれているとは想像すらしないのでしょうね。てなわけで始まりました第2回目は前回の青空から一転して雨模様のどんよりした空から。
雨の中を登校する爽子は通りすがりに捨て犬を発見。一日一善を座右の銘とする爽子は雨に打たれる捨て犬に傘を立てかけ、自分はずぶ濡れにて登校です。傘を立ててもらったのに険しい表情で吠える子犬、クラスメイトばかりか動物にすら嫌われてしまう爽子ってばどんだけ…しかし動物ならば外見よりもココロを見てくれそうなもの、という定番の設定すら吹き飛ばしてしまうほどの面妖さという演出か。
ずぶ濡れのまま登校した爽子はただでさえ恐れられる外見に加えて怪しさMAXでありました。下卑た噂話に姦しい女子の背後に濡れ髪の姿で立つ爽子…わざとやってるだろそれ(笑。さらに男子生徒からも恐れられ、爽子の嫌われっぷりをこれでもかと見せています。しかしこんなのはまだまだ序章でしかありませんでした。
同じずぶ濡れ登校なのに風早くんが教室に現れると途端に花が咲いたように周囲が明るく、そんな様子を遠目に見ている爽子の憧れ。すると人の輪から爽子へ向かう風早くん、ずぶ濡れの爽子に臆することなく挨拶を交わしにこやかに会話をする様子をして周囲のギャラリーは「気を遣ってんなあ」と。前回の騒動もあり普通ならこの時点で囃し立てそうなものですがそこは風早くんの人徳か。
ずぶ濡れの爽子にジャージを貸す吉田。とはいえ専用ロッカーから出てきた置きジャージはカビ臭い埃だらけ…しかし爽子は「同級生にものを借してもらえた」ことに大感激です。こんな当たり前のやり取りすら感激してしまう爽子の不遇さ、普段どれほど酷い扱いを受けているのか想像つきますね。

風早くんによる前回引きシーンの回想。「期待しちゃってもいいんだよね?」の続きは風早くんにとってなかなか切なく歯がゆい回答でありました。「惹かれていた」の解釈を勘違いして先走ってしまった焦り、予想と違うベクトルで熱い視線を向けてくる爽子を前に固まる風早くん、飛んでくるキラキラが額に刺さって赤面の演出は秀逸でした。あはははは。ふと我に返って照れ顔の風早くんもきゅんきゅん、男キャラにきゅんきゅんしてどうする俺。
お礼にとパックジュースを配るおだんご爽子。風早くんや吉田だけでなく矢野の分まで置いておく爽子の気遣いが光ります。感付いた風早くんは廊下を去る爽子に声をかけ…照れ照れドキドキの風早くんにこれまたきゅんきゅん。男キャラにきゅ(略。しかし爽子もこの髪型なら貞子と呼ばれなくて済むような…ともかく髪をまとめたジャージ姿もかわいいぞ爽子。これほどかわいいのになぜ疎まれるのか理解に苦しみます(笑
爽子が手にする牛乳をきっかけに犬の話へ。風早くんが朝濡れていたのは件の捨て犬と遊んでいたから、なーんて流れから二人で捨て犬の所へ。河原の捨て犬は風早くんを見ると甘い鳴き声で懐いている様子、しかし爽子には怯えるばかりで警戒心を解きません。動物と子供に怯えられることに免疫があると話す爽子、犬が好きなのに怯えられてしまう悲しさ、好意が伝わらない寂しさを表に出さずあっけらかんと話す姿はかなり切ない。このカットはSDキャラで軽い雰囲気で描かれていたけれども彼女の境遇を端的に表したものでした。
「犬って飼い主と仲いい所を見せると懐くって言わない?」
あああもう見てらんない(笑。屈託の無い表情で爽子に寄る風早くん、「仲良し」と言われてドキドキの爽子はその真意にまだ気付きませんね。なんとじれったい。ともあれ他人に対して壁が無い風早くんに憧れ、自分もそうなりたいと考える爽子。その胸中を風早くんに伝えると「がんばれよ」と優しい言葉で応援、ここの表情がまたいいのだなあ。河原の一連シーンは背景が少しずつ夕暮れに染まっていく時間経過を綺麗に見せていて感心しきり、さすがIGというところか。てなわけで日が暮れた所で二人は帰宅の途へ。
「迷惑じゃなかったらまた会わせてくれるかな?」
「何だよ? 犬だけ? 俺は?」
ぎゃああああああ!
こんなやり取りを見てどうコメントしろと!?
見てる私を端から見たらきっとすげえキモい顔してること必至(笑

さてBパートはサブタイトルどおり「席替え」の話へ。昨日のお礼に手作りクッキーを持参した爽子は風早くんを前にしても渡せず。そんなこんなで選択授業の席移動にて現れた女子生徒は空いている席を見て「貞子の席じゃん…」と一気に不穏な雰囲気です。そんな会話を遠目で聞いていた爽子は勇気を出して女子生徒に話しかけ…話終わって顔を上げるとそこには誰もいませんでした。なんという残酷な演出ですか。さらに「貞子」にまつわる噂話に盛り上がる教室、本気でココロが痛くなりますよこれは。
その後の席替え抽選でも爽子は疎まれっぱなし。抽選の席番号を見ては「貞子の近くじゃなくて良かった」と歓喜するクラスメイトは…これって普通にいじめだよねえ。それらの話をすべて聞こえている爽子は「凹むなあ…」と目の幅涙、常にポジティブシンキングな爽子も露骨な拒絶に心を痛めます。ここもSDキャラでの表現でしたが実際はかなりキツい状況でしょう。なるほどこういうシーンを見るとSDキャラの機能を上手く使っている感じ、直球で描いたら重すぎて見てらんないですもの。
クラスの仲間と仲良くしたいと話していた爽子の思い。風早くんのように人気者になりたいわけではなく、ただ普通にクラスメイトと接したいだけなのに…そんな当たり前のことすら叶わない現実はなんと残酷か。ここまででは無いにしろ似たような話は結構あるでしょうし、このシーンを見てトラウマスイッチが入ってしまう人もいるかもしれません。サラっと描いているけれどもよくよく見ればかなりヘビーな描写です。

そんな所へ颯爽と現れた王子さま。爽子の隣の番号を名乗って机を抱える風早くんがいかに頼もしいことか。男前すぎるよ風早くん(笑。さらに爽子の近くの席に名乗り出る矢野ちん、義理人情仁義を重んじる吉田はくじを引かずに席を決め、そして何故か爽子の後に短髪の男子が陣取ってます。この男子は爽子に対して妙な印象を持っていないようで…いつものメンバーに加わってストーリーを作っていくのでしょうか。
席が落ち着いたところで爽子はお礼のクッキーをみんなにプレゼント。俺にもくれと言わんばかりに「腹へった」と繰り返す短髪男子もいい味でした。「美味しい」の言葉を聞いて頬を染める爽子がいじらしくかわいすぎ、今まで疎まれ続けた中で「自分を受け入れられた」ことに喜ぶ姿は見ているこっちも感涙です。よかったなあ爽子。優しい仲間に囲まれたこの席は居場所が無かった爽子にとって記念すべきスタート地点でありますね。
下校時に一人帰る爽子を見つけた風早くんは自転車に乗って追い話しかけました。
「泣いてないんだ?」
「お見苦しい所を…」
「見苦しいんだ? あははは」
ぎゃああああああ!(二回目
どこまで爽やかなんだ風早くん。泣き虫の爽子を気遣って追いかけ、表情を見るとこれまた爽やかな笑顔を返す…こんな顔で微笑まれたらたいていの女子はズッキューンでしょう。ああもうじれったい(笑
てなシーンを遠目から眺める癖っ毛の美少女。周囲の女子が風早くんと爽子の間を怪しむ中で黙って見つめる姿はいかにも不穏です。これは何か一波乱ありそうな? ここまで見せた爽やか路線は今後のドロドロ展開の布石?とすぐ考えてしまうのは深夜の昼メロに毒された者の弊害だろうか? 爽やかさが売りの風早くんは裏を返せばとんでもない女たらし、見つめる美少女は過去に遊び捨てた女で刃傷沙汰秒読み開始、また周囲が優しいのは爽子に勘違いさせてズンドコに突き落とす布石であり、この世の絶望を見た爽子は見た目どおりの貞子となって空鍋を回し続け出刃包丁を研ぎ…なんてことにはならないだろうね? 最終回はもちろん「風早くんはここにいますよ」…ナイスボート!
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