2009-10-17(Sat)
とある科学の超電磁砲 #03 ねらわれた常盤台
次々と襲われる常盤台の生徒たち。

ダミーチェック能力者を追え!

全力で変態だった前回から一転して何やら緊迫感を煽るアングルとBGMのアバン。薄暗い路地裏を1人歩く婚后さんは他人の気配を感じて見回すも近くには誰もおらず…しかし確かに誰かがいる、後ずさる婚后さんは誰もいないはずの背後にぶつかり、そして電撃の音と共に倒れてしまいました。テレポートと電撃の合わせ技? 意識を失った婚后さんを見下ろしてニヤリの女の子はこの後いったい何を!? ってな幕開けです。
雨の降る中バスに乗って学舎の園へ向かう初春&佐天さん。ノリノリの初春に覚めた視線の佐天さんでしたがその実は…女の子の8割は甘い物でできているのでウキウキ気分もわかります(笑。予定より早く着いたバスを降りると外は雨空、しかし秒単位の天気予報によって定刻にはきっちりと雨が上がっていざ学舎の園へ。これは「予報」と言うより「予知」であり、すなわち「管理された天候による雨上がりではない」ところがこの作品ならではの面白い設定です。

お嬢様学校の集う学舎の園の入口はPasmoのようなタッチ式のパスを使ったゲートがずらりと並んでいます。セキュリティの厳しさを窺わせる風景ですが…常に電磁波を放出しているらしいビリビリちゃんは通る度にピンポン鳴っちゃったりしないのかね(笑。ゲストの初春たちは0番改札の係員に事情を説明して入場、ゲートを抜けた先はどこの国かと思うほどの風景が並んでおりました。建物のレンガや石畳の描写、噴水周りの雰囲気などなど美術さんがんばってるなあ。
あまりに素敵な風景に舞い上がってる田舎娘2名は周囲からの視線を感じ…学舎の園に集う娘さんたちにとって外の学校の制服が珍しいらしい。なーんて観光気分の初春たちは黒子との待ち合わせ時間が迫っていることに気付いて常盤台へ急げ! すると水たまりに足を滑らせた佐天さんは全身ずぶ濡れに…後から思うとこれら全てが伏線なのですね。

黒子と合流した佐天さんは濡れ濡れのセーラー服を脱いで常磐台の制服にお着替え。膝丈のセーラーからこのミニスカ制服へ着替えたら確かにスースーしそうです。着慣れぬミニスカを押さえて脚をキュッとすぼめるアクションは…かなり来るものがありました。こういうちょっとした仕草が感情にリアリティを加えていてよろしいな。
服も着替えて一段落のみなさんは揃ってケーキ屋へゴー。常盤台の制服を着た賑やかな娘さんたち(+α)を遠目に眺める女子が1名、このネクタイは…というわけであからさまにわかりやすく今回の犯人が登場です。
ケーキ屋のショーケースを眺めては選べない初春がかわいい。うんうん気持ちはわかるぞ。きらびやかなケーキたちを前にして今すぐ1つ選べというのは何という苦行か、ヒャッコ5巻DVDのように全種制覇を試すもいいけどこのお店の価格設定ではちょいと厳しいか(笑。いつまでも選べずケースの前で唸る初春に入電、どうやらジャッジメントの招集が入ってしまったそうで…後ろ髪を引かれつつも任務に走る初春はきちんと公私の分別がある子ですね。
残された御坂&佐天さんは店内へ。その前にお花を摘みに行った佐天さんは鏡に映るドアが開いたことに気付きますが…振り返っても誰もいません。口にくわえたハンカチがじつに女子していてかわいい。こういうカットは和みますなあ。ともかく訝しがりつつも手を洗う佐天さん、すると背後からスタンガンの電撃が襲い…常盤台の制服を着ていた故の巻き込まれでありました。

ジャッジメントの詰所へ到着した黒子&初春は学舎の園を賑わす一連の事件、常盤台の生徒が次々と襲われている件について伝達を受けます。ノートPCのモニタに映る被害者の写真は見切られ、一方ケーキ屋にて襲われた佐天さんの顔を覗く御坂の表情は固まり、ソファーに寝かされた佐天さんは肝心の部分が隠され、事情聴取を受ける婚后は扇子によって顔の一部を隠し…などなど「被害」の部分を絶妙にガードしておりました。これらのシーンは事件の深刻さを煽るように重々しい雰囲気、とはいえ婚后の様子を見る限り命に別状があるほどの障害事件では無さげです。
「見るんだったら覚悟しなさい」
と警告されるほど酷い姿らしい被害者の写真。一連のカットで隠された部分がいったいどうなっているのか?

さて残された手がかりから浮かんだ容疑者はダミーチェック能力を持つ重福省帆という女子生徒でした。対象物を見ているという認識そのものを疎外する能力、それはつまり咲に出ていたモモ、絶望先生の臼井くんみたいな能力? 臼井くんのは能力とは違うか(笑。視界にいるはずなのに姿が見えない、しかし能力レベル2なので存在を完全に消せるほどではない…訝しがる初春でしたが…ちょうど目が覚めた佐天さんが重福の写真を見ると犯人と特定、洗面台の鏡に映ったを目撃していたという顛末は重福の能力の隙を突いた上手い作りです。今回はこんな風に「パズルの断片が1つずつ埋まっていく感覚」が心地いい。まあトリックとしては大したこと無いのですが、こういう組み立てをきちんと見せてくれる作品が少ないご時世なので…最近は「投げっぱなし」か「不思議な力で万事解決」ばかりだものねえ。
さて問題の「被害」は…何だこれわ(笑。というわけでこれにてシリアスパートは完膚無きまで終了です。常盤台の生徒に忍び寄ってスタンガンで気絶させ、太い眉毛を落書きする犯行、いったいこれに何の意味ががが?
ともあれ「監視カメラに映る」という特徴を利用した犯人追跡作戦がスタート。見渡す限りのモニタを駆使し、機関銃の勢いでキーボードを叩く初春。初回冒頭でチラリと見せた「仕事をする初春」の再来、普段の天然ぽさから一転して仕事に集中する横顔はさすが黒子の相棒でありますね。液晶モニタに混ざってCRTが並び、いかにも「旧式」のシステムっぽく見せていたのも印象的です。とはいえいくらなんでもこの作品世界に於いてCRTは絶滅しているだろうに。ちなみにうちはまだCRTが現役です。
標的が潜んでいそうな箇所をサーチし、現場へ出ての追跡劇が始まりました。眉毛を隠す帽子が似合っている佐天さん、まさに次なる犯行に及ぶ寸前の重福の背後に立って決めポーズから確保へと…しかしそう簡単にはいきません。目の前から文字通り「姿を消した」重福に感心…感心してどうする(笑

姿を消して路地裏を抜ける重福。待ち構えた黒子がアタリを付けてハイキックをすると見事にヒットから姿をお出まし。この辺の一連アクションは動き・アングル共にかなりの迫力で見せてくれました。その一方で監視カメラを駆使して重福の姿を追い、鼻歌交じりで各移動に指示を出す初春の緊張感の無さがこれまたいい味。まあカラクリさえ知れてしまえばこの程度の追跡劇など初春にとって余裕のよっちゃんなのでしょう。逃走に疲れてきたのか重福の姿がぼんやりと映り始める描写もリアルでした。
追い詰められた末にたどり着いた公園では真打ちが待ち構え、追ってきた2人に背後を囲まれ退路の無くなった重福はスタンガンを取り出して御坂へ特攻! バチバチと火花が散るスタンガンは御坂の控えめな胸を直撃し…電撃姫にスタンガンは効かない、というオチはなるほどと言うしか。

今度は逆に人間スタンガンによる電撃で重福はあっさりKO、気を失った重福に復讐の炎を立ち上らせた佐天さんは目には目を眉毛には眉毛をとマジックを構えて前髪を上げ…そこには今さら書くまでもない立派な眉毛が鎮座しておりました。特徴的な前髪は眉毛を隠すためだったのですね。その眉毛を見られて絶叫の重福、ここで唐突に回想シーンが入ります。
枯れない桜の木の下で…ああこれは別の話か。ともあれこの太い眉毛のせいで彼氏に振られ、その彼氏の隣に立った女が常盤台の生徒だったことで逆恨みからの襲撃事件でありました。そんな重福を見た佐天さんは眉毛を笑う訳でもなく、ぎこちないながらも眉毛をフォロー。対する重福は佐天さんに頬を染め…いいのかこんなオチで(笑
護送される重福を見送る御坂たち。レベル2なのに完璧に姿を消していたことに疑問を持っていましたが…これは何かの伏線になっているのだろうか?
今回は事件発生から解決まで一気に見せてくれました。もっとシビアな展開を見せるかと思いきや実際は結構なギャグタッチ、気張らずに笑いながら見られるのはいいけれど緩い事件ばかりではそのうち飽きてしまいそう。まあまだ序盤なので肩慣らしという段階なのかも。
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ダミーチェック能力者を追え!

全力で変態だった前回から一転して何やら緊迫感を煽るアングルとBGMのアバン。薄暗い路地裏を1人歩く婚后さんは他人の気配を感じて見回すも近くには誰もおらず…しかし確かに誰かがいる、後ずさる婚后さんは誰もいないはずの背後にぶつかり、そして電撃の音と共に倒れてしまいました。テレポートと電撃の合わせ技? 意識を失った婚后さんを見下ろしてニヤリの女の子はこの後いったい何を!? ってな幕開けです。
雨の降る中バスに乗って学舎の園へ向かう初春&佐天さん。ノリノリの初春に覚めた視線の佐天さんでしたがその実は…女の子の8割は甘い物でできているのでウキウキ気分もわかります(笑。予定より早く着いたバスを降りると外は雨空、しかし秒単位の天気予報によって定刻にはきっちりと雨が上がっていざ学舎の園へ。これは「予報」と言うより「予知」であり、すなわち「管理された天候による雨上がりではない」ところがこの作品ならではの面白い設定です。

お嬢様学校の集う学舎の園の入口はPasmoのようなタッチ式のパスを使ったゲートがずらりと並んでいます。セキュリティの厳しさを窺わせる風景ですが…常に電磁波を放出しているらしいビリビリちゃんは通る度にピンポン鳴っちゃったりしないのかね(笑。ゲストの初春たちは0番改札の係員に事情を説明して入場、ゲートを抜けた先はどこの国かと思うほどの風景が並んでおりました。建物のレンガや石畳の描写、噴水周りの雰囲気などなど美術さんがんばってるなあ。
あまりに素敵な風景に舞い上がってる田舎娘2名は周囲からの視線を感じ…学舎の園に集う娘さんたちにとって外の学校の制服が珍しいらしい。なーんて観光気分の初春たちは黒子との待ち合わせ時間が迫っていることに気付いて常盤台へ急げ! すると水たまりに足を滑らせた佐天さんは全身ずぶ濡れに…後から思うとこれら全てが伏線なのですね。

黒子と合流した佐天さんは濡れ濡れのセーラー服を脱いで常磐台の制服にお着替え。膝丈のセーラーからこのミニスカ制服へ着替えたら確かにスースーしそうです。着慣れぬミニスカを押さえて脚をキュッとすぼめるアクションは…かなり来るものがありました。こういうちょっとした仕草が感情にリアリティを加えていてよろしいな。
服も着替えて一段落のみなさんは揃ってケーキ屋へゴー。常盤台の制服を着た賑やかな娘さんたち(+α)を遠目に眺める女子が1名、このネクタイは…というわけであからさまにわかりやすく今回の犯人が登場です。
ケーキ屋のショーケースを眺めては選べない初春がかわいい。うんうん気持ちはわかるぞ。きらびやかなケーキたちを前にして今すぐ1つ選べというのは何という苦行か、ヒャッコ5巻DVDのように全種制覇を試すもいいけどこのお店の価格設定ではちょいと厳しいか(笑。いつまでも選べずケースの前で唸る初春に入電、どうやらジャッジメントの招集が入ってしまったそうで…後ろ髪を引かれつつも任務に走る初春はきちんと公私の分別がある子ですね。
残された御坂&佐天さんは店内へ。その前にお花を摘みに行った佐天さんは鏡に映るドアが開いたことに気付きますが…振り返っても誰もいません。口にくわえたハンカチがじつに女子していてかわいい。こういうカットは和みますなあ。ともかく訝しがりつつも手を洗う佐天さん、すると背後からスタンガンの電撃が襲い…常盤台の制服を着ていた故の巻き込まれでありました。

ジャッジメントの詰所へ到着した黒子&初春は学舎の園を賑わす一連の事件、常盤台の生徒が次々と襲われている件について伝達を受けます。ノートPCのモニタに映る被害者の写真は見切られ、一方ケーキ屋にて襲われた佐天さんの顔を覗く御坂の表情は固まり、ソファーに寝かされた佐天さんは肝心の部分が隠され、事情聴取を受ける婚后は扇子によって顔の一部を隠し…などなど「被害」の部分を絶妙にガードしておりました。これらのシーンは事件の深刻さを煽るように重々しい雰囲気、とはいえ婚后の様子を見る限り命に別状があるほどの障害事件では無さげです。
「見るんだったら覚悟しなさい」
と警告されるほど酷い姿らしい被害者の写真。一連のカットで隠された部分がいったいどうなっているのか?

さて残された手がかりから浮かんだ容疑者はダミーチェック能力を持つ重福省帆という女子生徒でした。対象物を見ているという認識そのものを疎外する能力、それはつまり咲に出ていたモモ、絶望先生の臼井くんみたいな能力? 臼井くんのは能力とは違うか(笑。視界にいるはずなのに姿が見えない、しかし能力レベル2なので存在を完全に消せるほどではない…訝しがる初春でしたが…ちょうど目が覚めた佐天さんが重福の写真を見ると犯人と特定、洗面台の鏡に映ったを目撃していたという顛末は重福の能力の隙を突いた上手い作りです。今回はこんな風に「パズルの断片が1つずつ埋まっていく感覚」が心地いい。まあトリックとしては大したこと無いのですが、こういう組み立てをきちんと見せてくれる作品が少ないご時世なので…最近は「投げっぱなし」か「不思議な力で万事解決」ばかりだものねえ。
さて問題の「被害」は…何だこれわ(笑。というわけでこれにてシリアスパートは完膚無きまで終了です。常盤台の生徒に忍び寄ってスタンガンで気絶させ、太い眉毛を落書きする犯行、いったいこれに何の意味ががが?
ともあれ「監視カメラに映る」という特徴を利用した犯人追跡作戦がスタート。見渡す限りのモニタを駆使し、機関銃の勢いでキーボードを叩く初春。初回冒頭でチラリと見せた「仕事をする初春」の再来、普段の天然ぽさから一転して仕事に集中する横顔はさすが黒子の相棒でありますね。液晶モニタに混ざってCRTが並び、いかにも「旧式」のシステムっぽく見せていたのも印象的です。とはいえいくらなんでもこの作品世界に於いてCRTは絶滅しているだろうに。ちなみにうちはまだCRTが現役です。
標的が潜んでいそうな箇所をサーチし、現場へ出ての追跡劇が始まりました。眉毛を隠す帽子が似合っている佐天さん、まさに次なる犯行に及ぶ寸前の重福の背後に立って決めポーズから確保へと…しかしそう簡単にはいきません。目の前から文字通り「姿を消した」重福に感心…感心してどうする(笑

姿を消して路地裏を抜ける重福。待ち構えた黒子がアタリを付けてハイキックをすると見事にヒットから姿をお出まし。この辺の一連アクションは動き・アングル共にかなりの迫力で見せてくれました。その一方で監視カメラを駆使して重福の姿を追い、鼻歌交じりで各移動に指示を出す初春の緊張感の無さがこれまたいい味。まあカラクリさえ知れてしまえばこの程度の追跡劇など初春にとって余裕のよっちゃんなのでしょう。逃走に疲れてきたのか重福の姿がぼんやりと映り始める描写もリアルでした。
追い詰められた末にたどり着いた公園では真打ちが待ち構え、追ってきた2人に背後を囲まれ退路の無くなった重福はスタンガンを取り出して御坂へ特攻! バチバチと火花が散るスタンガンは御坂の控えめな胸を直撃し…電撃姫にスタンガンは効かない、というオチはなるほどと言うしか。

今度は逆に人間スタンガンによる電撃で重福はあっさりKO、気を失った重福に復讐の炎を立ち上らせた佐天さんは目には目を眉毛には眉毛をとマジックを構えて前髪を上げ…そこには今さら書くまでもない立派な眉毛が鎮座しておりました。特徴的な前髪は眉毛を隠すためだったのですね。その眉毛を見られて絶叫の重福、ここで唐突に回想シーンが入ります。
枯れない桜の木の下で…ああこれは別の話か。ともあれこの太い眉毛のせいで彼氏に振られ、その彼氏の隣に立った女が常盤台の生徒だったことで逆恨みからの襲撃事件でありました。そんな重福を見た佐天さんは眉毛を笑う訳でもなく、ぎこちないながらも眉毛をフォロー。対する重福は佐天さんに頬を染め…いいのかこんなオチで(笑
護送される重福を見送る御坂たち。レベル2なのに完璧に姿を消していたことに疑問を持っていましたが…これは何かの伏線になっているのだろうか?
今回は事件発生から解決まで一気に見せてくれました。もっとシビアな展開を見せるかと思いきや実際は結構なギャグタッチ、気張らずに笑いながら見られるのはいいけれど緩い事件ばかりではそのうち飽きてしまいそう。まあまだ序盤なので肩慣らしという段階なのかも。
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