2009-10-19(Mon)
夏のあらし!春夏冬中 #03 時をかける少女
通じる相手を捜すやよゐさん。

そして通じた相手とのきっかけを探すあらしさん。

今回のサブタイトルは「時をかける少女」。これはもう今さら説明するまでもない筒井康隆のジュブナイル小説を1983年に映画化した際の主題歌です。歌唱はデビュー間もない原田知世、公開当時この映画のおかげで仕事が進まなくなった漫画関係者がどれほど多かったことか(笑。知代さんはいい! 例に漏れずかく言う私も当時のレコード類は全て所持しており、もちろんこのEPも持っておりますよ。

真夏の太陽の下ひだまり荘を張り込むグラサンは方舟に出前を注文し…今回から第1期で隠れた人気コーナーだった「やよゐさん劇場」がついに復活しました。やはりこの語りが無いと夏のあらしじゃありませんよね。てなわけで復活した当コーナー、第1期とネタを変えての再スタートでした。DVDブックレットやスタッフインタビュー記事によると今期のネタは「○動○真」だったはずですが何故かオチはルービックキューブ、料理のレシピから懐かしグッズへ落とす方向へシフト?
このアバンはストーリーに無関係ではなく、やよゐさん&加奈子に生体エネルギーを吸われて体力が無くなってしまったグラサンの布石でありました。グラサンに対し「英雄さん」と呼んでいるのが新鮮だったり。
Aパートは原作第19話「やよゐのパートナー」から。原作時系列だと前回までの海旅行の前の話ですがその辺はあまり気にしなくてもよろしいかと。
グラサンの生気を吸っているのは加奈子だけ、とはいえ加奈子からやよゐさんへリレーしているので結局2人分吸われてしまうグラサンはさすがにキツそう。そのキツさを切々と語るグラサンでしたが…誰も聞いてねえ! ていうかさっきから踊っているマスターのダンスは何の振付だっけ? 今シリーズは毎度のジャケットネタが無い代わりにマスターの振付が昭和歌謡ネタになっているのかな。そんなシーンの合間合間に入るカヤさんの静かなツッコミがいい味すぎる(笑
このまま2人分供給し続けていたら筋骨隆々のグラサンも耐え切れそうもなく…やよゐさんに生気を供給する相手、すなわち「通じる相手」を捜すことに。「自分に興味を持ってくれる相手と通じやすい」と聞いて加奈子に対し全力で否定するグラサン、返す刀でネギを突き付ける加奈子に鴨南蛮の背景はレベル高い演出だなあ。生気を求めて寄ってくる加奈子を「鴨」と…違うって言ってんのに(笑

件のやよゐさんはそれなりに気になる御仁がいらしゃるようで、店の外にその姿を見つけると目を見開いてときめいちゃうオトメの横顔。その相手とは山代? 加奈子による山代のスペック尋問の結果は非の打ち所が無い全方位隙のない完全好青年であり、その好条件を聞いたマスターが一瞬で脇を固めるしたたかさを見せ…あんたがくっ付いてどうすんねん。
周囲の煽りに意を決したやよゐさんは戸惑いつつも受け入れ準備完了、その相手とは山代の飼い犬「ジョセフィーヌ」でありました。って犬かい!?(笑。かわいい女の子に目がないジョセフィーヌはその巨体を揺らしながらグラサンをはね除けてやよゐさんの元へ、すると周囲に光を放って…通じてしまいました。やよゐさんのタイムリープシーンは光に包まれてのコスチュームチェンジあり、これはDVDで以下略。

Bパートは原作そのまま続きをやるかと思いきや話は飛んで原作第23話「体で感じて…。」へ。はじめとあらしさんの関係を決定づけた「超過激な体験」「あの時の過ち」を思い出せないあらしさんの苦悩(笑)から解決を描いた1本です。
意気揚々と語るはじめに対し思い出せないあらしさんは困った困った。記憶が飛ぶほど激しい体験?と煽るマスターに倒れるやよゐさんがいい味、ほんとこの人ってばピュアですから。本人に直接聞いたら傷付けてしまいそう…と気遣うあらしさんの困り顔も惚れますね。
カヤさんのアイデアによる解決法はなかなかリスキーでありました。寝入ったはじめを見下ろすあらしさん、何やら覚悟を決めた表情で布団から離れ…そのまま去るのかと思ったら踵を返してダッシュから空中回転、そして着地と共にはじめにタッチしタイムリープへ。このアクションは原作どおりですがアニメで見るとえらい派手な動きで大笑い。夜の寝室で何やってんだあらしさん(笑
飛んだ先ははじめと出会った日の夕方。この時何が起きたのか確かめるべくタイムリープしてきたのでありました。この状況でも目を覚まさないはじめを押し入れに隠して調査開始です。

飛んだ先の本人と遭遇してしまうと存在が消えてしまうため当時の行動を思い出して「その時間の自分」の場所を確認、ちょうどその時間は風呂に入っていたらしく一瞬のサービスカットが入りました。DVDでは…って言うほどでも無いか(笑
あらしさんに連れられた60年前の風景、そして気の高さまで浮かんだ姿をどうにか陸続けようと考え込むはじめ。「30光年先のブラックホールによる重力蜃気楼」とは無茶に壮大な理屈だなあ(笑
理屈といえばあらしさんがはじめの位置をサーチするシーンは(この作品世界の)理屈に合った手段でした。同時刻に存在する同一人物が近付くと消えてしまうことを利用して寝ているはじめをセンサー代わりに方角を特定、このカットはアニメオリジナルですがその後の追跡シーンに上手く繋げる良い追加でした。
無理な理屈で自分を納得させていたはじめはそれでも幽霊は怖い。というか今まで考え込んだ理屈を全てチャラにしてしまう壁抜け姿を見たら逃げるしかありません。納屋から走って母屋の風呂を開けるともちろん入浴中のあらしさんとご対面、失礼ね!と舌を出す表情がかわいすぎです。
自転車に乗って逃げるはじめを追うあらしさん。はじめの持論を本人に告げてもビビるばかりで信じる様子は無く…逃げるはじめと追うあらしさんの対比が追跡劇を盛り上げます。とはいえその状態で追いかけたら普通は逃げるよあらしさん(笑

どうしても信じないはじめに力技を発動、満月を背景に浮かぶシルエットの自転車はどこかで見たようなカットであります。着地と共にあらしさんに抱かれたはじめは…おいちょっとその役代われ!
というわけではじめの言う「2人の過ち」とはあらしさんに抱き締められたこと。まあこの年頃の男子にとって胸の柔らかさを体験するのは確かに過激の範疇かもしれません。手のひらを返したようにあらしさんの存在を認めて1人語り始めるはじめ、「2人の過ち」が何だったのか聞きたいあらしさんは後で置いてけぼりです(笑。結局訝しがるはじめの説得に成功したのは未来からきたあらしさんの行動によるもの、「未来が過去を作る」という今作の特徴どおりの顛末でありました。
原作ではここで現代へ戻ってあらしさんが「やれやれ」のオチなのですが、アニメでは少々視点を変えて…一部始終を見物していたギャラリーたちが呆れてのオチ。今後の展開を予見させる潤の一言もよかった。そして「大事なことは全部わかったから」とニッコリ微笑むあらしさんのセリフで締めるラストカットは原作よりも綺麗だったと思います。

エンドカードは岸田メル氏。全然知らん人なのでググってみたらロロナのアトリエのキャラデザを担当した方らしい。夏のあらしとどういう繋がりが? スクエニ関連でしょうか? 岸田氏によるあらしさんは超美人、でもはじめがちょっと貧弱すぎ?(笑
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そして通じた相手とのきっかけを探すあらしさん。

今回のサブタイトルは「時をかける少女」。これはもう今さら説明するまでもない筒井康隆のジュブナイル小説を1983年に映画化した際の主題歌です。歌唱はデビュー間もない原田知世、公開当時この映画のおかげで仕事が進まなくなった漫画関係者がどれほど多かったことか(笑。知代さんはいい! 例に漏れずかく言う私も当時のレコード類は全て所持しており、もちろんこのEPも持っておりますよ。

真夏の太陽の下ひだまり荘を張り込むグラサンは方舟に出前を注文し…今回から第1期で隠れた人気コーナーだった「やよゐさん劇場」がついに復活しました。やはりこの語りが無いと夏のあらしじゃありませんよね。てなわけで復活した当コーナー、第1期とネタを変えての再スタートでした。DVDブックレットやスタッフインタビュー記事によると今期のネタは「○動○真」だったはずですが何故かオチはルービックキューブ、料理のレシピから懐かしグッズへ落とす方向へシフト?
このアバンはストーリーに無関係ではなく、やよゐさん&加奈子に生体エネルギーを吸われて体力が無くなってしまったグラサンの布石でありました。グラサンに対し「英雄さん」と呼んでいるのが新鮮だったり。
Aパートは原作第19話「やよゐのパートナー」から。原作時系列だと前回までの海旅行の前の話ですがその辺はあまり気にしなくてもよろしいかと。
グラサンの生気を吸っているのは加奈子だけ、とはいえ加奈子からやよゐさんへリレーしているので結局2人分吸われてしまうグラサンはさすがにキツそう。そのキツさを切々と語るグラサンでしたが…誰も聞いてねえ! ていうかさっきから踊っているマスターのダンスは何の振付だっけ? 今シリーズは毎度のジャケットネタが無い代わりにマスターの振付が昭和歌謡ネタになっているのかな。そんなシーンの合間合間に入るカヤさんの静かなツッコミがいい味すぎる(笑
このまま2人分供給し続けていたら筋骨隆々のグラサンも耐え切れそうもなく…やよゐさんに生気を供給する相手、すなわち「通じる相手」を捜すことに。「自分に興味を持ってくれる相手と通じやすい」と聞いて加奈子に対し全力で否定するグラサン、返す刀でネギを突き付ける加奈子に鴨南蛮の背景はレベル高い演出だなあ。生気を求めて寄ってくる加奈子を「鴨」と…違うって言ってんのに(笑

件のやよゐさんはそれなりに気になる御仁がいらしゃるようで、店の外にその姿を見つけると目を見開いてときめいちゃうオトメの横顔。その相手とは山代? 加奈子による山代のスペック尋問の結果は非の打ち所が無い全方位隙のない完全好青年であり、その好条件を聞いたマスターが一瞬で脇を固めるしたたかさを見せ…あんたがくっ付いてどうすんねん。
周囲の煽りに意を決したやよゐさんは戸惑いつつも受け入れ準備完了、その相手とは山代の飼い犬「ジョセフィーヌ」でありました。って犬かい!?(笑。かわいい女の子に目がないジョセフィーヌはその巨体を揺らしながらグラサンをはね除けてやよゐさんの元へ、すると周囲に光を放って…通じてしまいました。やよゐさんのタイムリープシーンは光に包まれてのコスチュームチェンジあり、これはDVDで以下略。

Bパートは原作そのまま続きをやるかと思いきや話は飛んで原作第23話「体で感じて…。」へ。はじめとあらしさんの関係を決定づけた「超過激な体験」「あの時の過ち」を思い出せないあらしさんの苦悩(笑)から解決を描いた1本です。
意気揚々と語るはじめに対し思い出せないあらしさんは困った困った。記憶が飛ぶほど激しい体験?と煽るマスターに倒れるやよゐさんがいい味、ほんとこの人ってばピュアですから。本人に直接聞いたら傷付けてしまいそう…と気遣うあらしさんの困り顔も惚れますね。
カヤさんのアイデアによる解決法はなかなかリスキーでありました。寝入ったはじめを見下ろすあらしさん、何やら覚悟を決めた表情で布団から離れ…そのまま去るのかと思ったら踵を返してダッシュから空中回転、そして着地と共にはじめにタッチしタイムリープへ。このアクションは原作どおりですがアニメで見るとえらい派手な動きで大笑い。夜の寝室で何やってんだあらしさん(笑
飛んだ先ははじめと出会った日の夕方。この時何が起きたのか確かめるべくタイムリープしてきたのでありました。この状況でも目を覚まさないはじめを押し入れに隠して調査開始です。

飛んだ先の本人と遭遇してしまうと存在が消えてしまうため当時の行動を思い出して「その時間の自分」の場所を確認、ちょうどその時間は風呂に入っていたらしく一瞬のサービスカットが入りました。DVDでは…って言うほどでも無いか(笑
あらしさんに連れられた60年前の風景、そして気の高さまで浮かんだ姿をどうにか陸続けようと考え込むはじめ。「30光年先のブラックホールによる重力蜃気楼」とは無茶に壮大な理屈だなあ(笑
理屈といえばあらしさんがはじめの位置をサーチするシーンは(この作品世界の)理屈に合った手段でした。同時刻に存在する同一人物が近付くと消えてしまうことを利用して寝ているはじめをセンサー代わりに方角を特定、このカットはアニメオリジナルですがその後の追跡シーンに上手く繋げる良い追加でした。
無理な理屈で自分を納得させていたはじめはそれでも幽霊は怖い。というか今まで考え込んだ理屈を全てチャラにしてしまう壁抜け姿を見たら逃げるしかありません。納屋から走って母屋の風呂を開けるともちろん入浴中のあらしさんとご対面、失礼ね!と舌を出す表情がかわいすぎです。
自転車に乗って逃げるはじめを追うあらしさん。はじめの持論を本人に告げてもビビるばかりで信じる様子は無く…逃げるはじめと追うあらしさんの対比が追跡劇を盛り上げます。とはいえその状態で追いかけたら普通は逃げるよあらしさん(笑

どうしても信じないはじめに力技を発動、満月を背景に浮かぶシルエットの自転車はどこかで見たようなカットであります。着地と共にあらしさんに抱かれたはじめは…おいちょっとその役代われ!
というわけではじめの言う「2人の過ち」とはあらしさんに抱き締められたこと。まあこの年頃の男子にとって胸の柔らかさを体験するのは確かに過激の範疇かもしれません。手のひらを返したようにあらしさんの存在を認めて1人語り始めるはじめ、「2人の過ち」が何だったのか聞きたいあらしさんは後で置いてけぼりです(笑。結局訝しがるはじめの説得に成功したのは未来からきたあらしさんの行動によるもの、「未来が過去を作る」という今作の特徴どおりの顛末でありました。
原作ではここで現代へ戻ってあらしさんが「やれやれ」のオチなのですが、アニメでは少々視点を変えて…一部始終を見物していたギャラリーたちが呆れてのオチ。今後の展開を予見させる潤の一言もよかった。そして「大事なことは全部わかったから」とニッコリ微笑むあらしさんのセリフで締めるラストカットは原作よりも綺麗だったと思います。

エンドカードは岸田メル氏。全然知らん人なのでググってみたらロロナのアトリエのキャラデザを担当した方らしい。夏のあらしとどういう繋がりが? スクエニ関連でしょうか? 岸田氏によるあらしさんは超美人、でもはじめがちょっと貧弱すぎ?(笑
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