2009-10-31(Sat)
とある科学の超電磁砲 #05 とある二人の新人研修
己の信念に従い、正しいと感じた行動を取るべし。

黒子&初春の馴れ初め、そして電撃姫とのファーストコンタクト?

今回は時間を遡って黒子&初春の縁の始まりを見せてくれました。ジャッジメント訓練所にてトレーニングに汗を流すみなさんの中にひときわちっさい2人の女子、腕立て伏せを1回もできずに目がグルグルのお花少女は小六の初春、この頃はまだ頭がお花畑ではないのですね。訓練に付いて行けず肩を落とす初春にドリンクを差し出すのはこれまた小六の黒子、だめだ! そのドリンクを飲んではだめだ! 謎のPCパーツが混(違。初春から「先輩」と呼ばれ活躍云々の質問に見栄を張って言葉を濁す黒子、なかなかかわいい所があるじゃないですか(笑。初春から目を逸らせて見せる表情はそんな現状が不本意であることを匂わせ…後半で見せる郵便局強盗現場での暴走に繋がっているのか。
Aパート冒頭は車上荒らし現場での騒動。駐車場から聞こえた警報アラームに反応した2人は現場へ急行、するとまさに車上荒らし犯が車内を物色している真っ最中でした。意気込んで犯人の所へ向かおうとする黒子を「応援を待つべき」と制止する初春、さらに相手の人数に対しても注意を促していたのに…無防備に近付いた黒子は隠れていた共犯に急襲されてバタリ。残った初春は小さな勇気を振り絞って犯人を制止しようと立ちはだかるもスタンガンであっさり終了です。かよわい中一女子が野郎2人を相手によくがんばった、結果は見ての通りでしたがここは任務のために危険を顧みない初春の姿勢を評価してあげるべきでしょう。とはいえ相手の得物がスタンガンだったから良かったものの刃物でも繰り出されていたら…と考えると恐ろしい。

意識が戻った黒子は倒れる初春を見て寿命を縮ませ、しかし初春が意識を戻すと責任転嫁の言葉を続けてきました。あれ? 黒子ってこんな人だったっけ? 自らの独断先行を棚に上げて初春に対し憎まれ口の数々、そんなん言われちゃ初春が怒るのも無理はありません。後に明らかになりますが初春との縁の始まりである郵便局強盗事件にて黒子は同じ状況(共犯者を想定せず先行して自爆)を味わっているにも関わらず、さらにその点について注意を受けていたのにこの失態…テレポート能力は成長してもジャッジメントとしての状況判断力は全然成長していないんじゃ?
2人の様子を象徴するように映し出される割れたドアガラス、さらに地面に落ちた1輪の花が初春の心境を映し出しているようです。
意見する初春が以前交わしたらしい「私たちの約束」について話しても当の黒子は忘れてしまっている様子、初春としてはかなり大切な約束だったようで…キレる初春に唖然の黒子がいい対比。

ジャッジメントの詰所へ佐天さんが訪問、早くも普通に溶け込んじゃっているのは佐天さんの持ち味でしょうか。目的の初春は何やら真剣に調べごとをしてますが挨拶代わりにスカートの中を確認! しかし不機嫌MAXな今日の初春は完全スルー、「通常の精神状態と違う」ことをこんな形で演出する見せ方は大歓迎です(笑。その後も佐天さんを放って調査に没頭する初春の背中は意地になっているオーラを漂わせていました。
一方の黒子はベッドの上で唸りながらじたばた。こちらも通常と違った様子を見せていて面白いです。普段はエレガントなお嬢様を気取っている黒子が見せる子供のような反応、そんな黒子に対しお姉さまの包容力を発揮する御坂は何だかんだ言っても良きパートナーなのですね。

ここから黒子の回想シーン。ジャッジメント歴1年を経過するも一人前に扱ってもらえないことに不満の黒子、その理由は「小学生だから」ではなく能力過信による協調性の不足を案じたものでした。しかし小六の黒子はその真意をいまいち理解していないようで、頭を撫でられ「子供扱い」されていることにも不満不満。この年頃で人より秀でた能力を自覚している少女に対して頭なでなでは、もちろん悪気は無いけれど無神経だったかもしれません。プライドの高い黒子相手ならなおさら。
そういや前回もガヤルドの登場で技術進歩のアンバランスさを感じましたが…今回は郵便局ATM、これだけネットワークが進歩している(であろう)学園都市で現金を引き出すために列に並ぶという光景がじつに不思議でした。ただでさえ犯罪者が後を絶たない学園都市にて未だ「現金」を扱う不条理、完全現金レスにするのは無理でしょうけれどもほとんどの取引は電子化されていても不思議ではないのに。あと普通に「窓口」が設置され、カウンターの奥には普通に局員が控える、現代日本の郵便局と変わらない光景はとても最先端技術の集まる学園都市とは思えず。あ! 民営化が止まったせいで古来からの役人仕事を維持しているのか!
郵便局にて初春とばったり。幼く見えた初春が同学年と聞いて驚く黒子、これは無意識のうちに初春を「下」に見ていたってことですか。深読みしすぎですか。常磐台への幻想を語る初春がいい味、その幻想を打ち消された瞬間の描写もいい味でした。この時点では黒子は御坂を誤解、というか御坂ってば誰からもこういうイメージで語られているのだなあ。噂に反応してガニ股でくしゃみする御坂には高慢なお嬢様の影など微塵も無いのに(笑
不審な動きを見せる男に勘付いたメガネ先輩が透視能力によって件の男のボディチェックをすると浮かび上がった拳銃の影、丸く反転させた透視描写は今まで無かった表現手法でいい感じにそれっぽい。犯罪を察知したメガネ先輩が局員に伝え…てなところでパーティの開幕だ! 何やらビビりながら威嚇射撃をする男、こんなビビリくんが単独で強盗なんかできるのかいな? と思っていたら共犯者というかこっちが主犯だろ?ってな男が初春の背後に控えていたのですね。初春! 早く逃げて-!

急の銃声に犯人へダッシュの黒子。踝を蹴り、膝を折って倒れた所へみぞおち蹴りの3連コンボであっさりKOでした。「訓練どおりやれば!」と呟いていたようにジャッジメントはこういう格闘術の訓練もメニューにあるらしく、考えてみれば街の無法者を取り締まる役割ですから不意の暴力に対応すべき訓練は必須なのでしょう。そんな訓練を小六女子にやらせるのはどうなんだ?というのは別として。
訓練どおりに相手を倒した黒子は初めての実戦に血液が沸騰している様子。しかしその熱を一気に奪う急展開、先程チラリと映った共犯の男が初春を捕まえナイフを突き立て立場逆転の大ピンチを迎えてしまいます。だからメガネ先輩があれほど注意したってのに。
そんなタイミングで局員が警報を作動させると店のシャッターが閉まり、続いて警備ロボットが犯人へ向かうとロボットの後から犯人へ迫る黒子、するとその瞬間に共犯男はポケットから何かを取り出し…一瞬で察知したメガネ先輩はさすがの反応、とはいえ黒子を庇ったせいで負傷というかなり最悪な展開です。生身勝負では大の男に敵うはずもなく、哀れ黒子は一蹴りで這いつくばることに。

自身の無思慮さを呪うも全て後の祭り、拳を握り歯軋る黒子の悔しさはさっきまで見せていた自信の裏返しであります。その悔しさに満ちた中で初春だけは助けなければ!と手を踏まれながらも初春の脚にタッチ、タイツじゃなくレギンス履いててよかったねえ。
1人外へ飛ばされた初春は店のシャッターを叩き、道行く人に助けを求め、しかしみなさんあまり興味が無い様子でした。まさに強盗事件が起きている最中にそんなあほな。街中でこんなことが起きたら一瞬で大騒ぎになるでしょうに…学園都市は犯罪が多すぎてみなさん感覚が麻痺してんの? この時点で黒子は「自分の体はまだ飛ばせない」レベル、つまりここから1年弱で現在のように自由自在なテレポート能力を身に付けるのですね。御坂の電撃も訓練の賜物らしいけれども、黒子もかなりハードな訓練を重ねたのだろうなあ。
その向こう岸から現場を眺める者あり。カエルのマスコットをカバンから下げた常磐台のミニスカ女子中生は言うまでもなくあの人でありますね。その頃局内では黒子vs共犯者改めイコールスピード男の対決中、止まらないパチンコ玉を操るこの能力は発動の地味さに反して結構な破壊力でした。物理法則も何もあったもんじゃねえ! いや全ての「超能力」はそうなのでしょうけれども。
黒子の考えを嘲笑うようにシャッターに穴を空けて脱出口を作ったイコールスピード男、しかし黒子は一歩もひるまず正面から見得を切ります。この気概は評価できますが…この状況にて延々と続くツーショットは見ていてちょっと違和感、他の人々は何やってんの? 警報から結構経つけどケーサツは何やってんの? 強盗犯相手に説教をする小六女子って何者やねん? と余計なことを考えてしまっていまいち入りきれず。
そしていざ勝負! 相手の能力を過小評価して飛び込んだ黒子を襲うたくさんのパチンコ玉、予想外の攻撃にピンチの黒子! とはいえゆっくり迫るパチンコ玉は回り込めば避けられるような?

てなシーンを切り裂いた一条の光、浮かんだパチンコ玉を煙に変えた光の帯が通過するとビリビリと放電、その後は飛びかかった黒子があっさり王手でゲームセット…でもこれカウンター内の局員即死じゃ?(笑。ともあれ収拾を見届けた通りすがりの電撃姫が静かに立ち去って一件落着、御坂と黒子は正式に出会う前に強烈なファーストコンタクトを済ませていたのですね。
騒動の後の初春との会話。包帯を巻かれた左手の痛みは黒子の目を覚ますに十分なもの、その傷付いた左手で初春と握手し相棒としての誓いを約束するシーンはなかなかいい話。離れて見守るメガネ先輩も一安心のようでした。
というわけで初春との「約束」を思い出したはいいけれど仲直りのタイミングが掴みにくい…車上荒らしの居場所を突き止めて単独で向かう初春を追っての仲直りは夕陽に向かって走れば万事解決! 青春だなあ! しかし初春の気持ちはわかるけれど、件の犯人の所へ1人でカチ込んでどうするつもりだったのだろう? ケーサツに連絡済みで立ち会いのために向かっていたのだろうか? ううむ状況がよくわからない。
今回はツッコミ所が多すぎて今までのように楽しめなかったかも。何より同じ失敗をナチュラルに繰り返す黒子には失望、さらに責任転嫁して初春をやり込めるシーンは少々呆れた。黒子は変態だけれど任務に関してはしっかりしていると思っていたのですが…この冒頭の車上荒らしシーンに黒子の成長の跡が僅かでも感じられていればまた違った印象だったでしょうけれども。
相変わらずの美麗な作画、各シーンの演出もよく出来ていたのにこの残念感は…なんだかものすごいデジャブに襲われている私、やはり歴史は繰り返すのだろうか? 次話に期待。
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黒子&初春の馴れ初め、そして電撃姫とのファーストコンタクト?

今回は時間を遡って黒子&初春の縁の始まりを見せてくれました。ジャッジメント訓練所にてトレーニングに汗を流すみなさんの中にひときわちっさい2人の女子、腕立て伏せを1回もできずに目がグルグルのお花少女は小六の初春、この頃はまだ頭がお花畑ではないのですね。訓練に付いて行けず肩を落とす初春にドリンクを差し出すのはこれまた小六の黒子、だめだ! そのドリンクを飲んではだめだ! 謎のPCパーツが混(違。初春から「先輩」と呼ばれ活躍云々の質問に見栄を張って言葉を濁す黒子、なかなかかわいい所があるじゃないですか(笑。初春から目を逸らせて見せる表情はそんな現状が不本意であることを匂わせ…後半で見せる郵便局強盗現場での暴走に繋がっているのか。
Aパート冒頭は車上荒らし現場での騒動。駐車場から聞こえた警報アラームに反応した2人は現場へ急行、するとまさに車上荒らし犯が車内を物色している真っ最中でした。意気込んで犯人の所へ向かおうとする黒子を「応援を待つべき」と制止する初春、さらに相手の人数に対しても注意を促していたのに…無防備に近付いた黒子は隠れていた共犯に急襲されてバタリ。残った初春は小さな勇気を振り絞って犯人を制止しようと立ちはだかるもスタンガンであっさり終了です。かよわい中一女子が野郎2人を相手によくがんばった、結果は見ての通りでしたがここは任務のために危険を顧みない初春の姿勢を評価してあげるべきでしょう。とはいえ相手の得物がスタンガンだったから良かったものの刃物でも繰り出されていたら…と考えると恐ろしい。

意識が戻った黒子は倒れる初春を見て寿命を縮ませ、しかし初春が意識を戻すと責任転嫁の言葉を続けてきました。あれ? 黒子ってこんな人だったっけ? 自らの独断先行を棚に上げて初春に対し憎まれ口の数々、そんなん言われちゃ初春が怒るのも無理はありません。後に明らかになりますが初春との縁の始まりである郵便局強盗事件にて黒子は同じ状況(共犯者を想定せず先行して自爆)を味わっているにも関わらず、さらにその点について注意を受けていたのにこの失態…テレポート能力は成長してもジャッジメントとしての状況判断力は全然成長していないんじゃ?
2人の様子を象徴するように映し出される割れたドアガラス、さらに地面に落ちた1輪の花が初春の心境を映し出しているようです。
意見する初春が以前交わしたらしい「私たちの約束」について話しても当の黒子は忘れてしまっている様子、初春としてはかなり大切な約束だったようで…キレる初春に唖然の黒子がいい対比。

ジャッジメントの詰所へ佐天さんが訪問、早くも普通に溶け込んじゃっているのは佐天さんの持ち味でしょうか。目的の初春は何やら真剣に調べごとをしてますが挨拶代わりにスカートの中を確認! しかし不機嫌MAXな今日の初春は完全スルー、「通常の精神状態と違う」ことをこんな形で演出する見せ方は大歓迎です(笑。その後も佐天さんを放って調査に没頭する初春の背中は意地になっているオーラを漂わせていました。
一方の黒子はベッドの上で唸りながらじたばた。こちらも通常と違った様子を見せていて面白いです。普段はエレガントなお嬢様を気取っている黒子が見せる子供のような反応、そんな黒子に対しお姉さまの包容力を発揮する御坂は何だかんだ言っても良きパートナーなのですね。

ここから黒子の回想シーン。ジャッジメント歴1年を経過するも一人前に扱ってもらえないことに不満の黒子、その理由は「小学生だから」ではなく能力過信による協調性の不足を案じたものでした。しかし小六の黒子はその真意をいまいち理解していないようで、頭を撫でられ「子供扱い」されていることにも不満不満。この年頃で人より秀でた能力を自覚している少女に対して頭なでなでは、もちろん悪気は無いけれど無神経だったかもしれません。プライドの高い黒子相手ならなおさら。
そういや前回もガヤルドの登場で技術進歩のアンバランスさを感じましたが…今回は郵便局ATM、これだけネットワークが進歩している(であろう)学園都市で現金を引き出すために列に並ぶという光景がじつに不思議でした。ただでさえ犯罪者が後を絶たない学園都市にて未だ「現金」を扱う不条理、完全現金レスにするのは無理でしょうけれどもほとんどの取引は電子化されていても不思議ではないのに。あと普通に「窓口」が設置され、カウンターの奥には普通に局員が控える、現代日本の郵便局と変わらない光景はとても最先端技術の集まる学園都市とは思えず。あ! 民営化が止まったせいで古来からの役人仕事を維持しているのか!
郵便局にて初春とばったり。幼く見えた初春が同学年と聞いて驚く黒子、これは無意識のうちに初春を「下」に見ていたってことですか。深読みしすぎですか。常磐台への幻想を語る初春がいい味、その幻想を打ち消された瞬間の描写もいい味でした。この時点では黒子は御坂を誤解、というか御坂ってば誰からもこういうイメージで語られているのだなあ。噂に反応してガニ股でくしゃみする御坂には高慢なお嬢様の影など微塵も無いのに(笑
不審な動きを見せる男に勘付いたメガネ先輩が透視能力によって件の男のボディチェックをすると浮かび上がった拳銃の影、丸く反転させた透視描写は今まで無かった表現手法でいい感じにそれっぽい。犯罪を察知したメガネ先輩が局員に伝え…てなところでパーティの開幕だ! 何やらビビりながら威嚇射撃をする男、こんなビビリくんが単独で強盗なんかできるのかいな? と思っていたら共犯者というかこっちが主犯だろ?ってな男が初春の背後に控えていたのですね。初春! 早く逃げて-!

急の銃声に犯人へダッシュの黒子。踝を蹴り、膝を折って倒れた所へみぞおち蹴りの3連コンボであっさりKOでした。「訓練どおりやれば!」と呟いていたようにジャッジメントはこういう格闘術の訓練もメニューにあるらしく、考えてみれば街の無法者を取り締まる役割ですから不意の暴力に対応すべき訓練は必須なのでしょう。そんな訓練を小六女子にやらせるのはどうなんだ?というのは別として。
訓練どおりに相手を倒した黒子は初めての実戦に血液が沸騰している様子。しかしその熱を一気に奪う急展開、先程チラリと映った共犯の男が初春を捕まえナイフを突き立て立場逆転の大ピンチを迎えてしまいます。だからメガネ先輩があれほど注意したってのに。
そんなタイミングで局員が警報を作動させると店のシャッターが閉まり、続いて警備ロボットが犯人へ向かうとロボットの後から犯人へ迫る黒子、するとその瞬間に共犯男はポケットから何かを取り出し…一瞬で察知したメガネ先輩はさすがの反応、とはいえ黒子を庇ったせいで負傷というかなり最悪な展開です。生身勝負では大の男に敵うはずもなく、哀れ黒子は一蹴りで這いつくばることに。

自身の無思慮さを呪うも全て後の祭り、拳を握り歯軋る黒子の悔しさはさっきまで見せていた自信の裏返しであります。その悔しさに満ちた中で初春だけは助けなければ!と手を踏まれながらも初春の脚にタッチ、タイツじゃなくレギンス履いててよかったねえ。
1人外へ飛ばされた初春は店のシャッターを叩き、道行く人に助けを求め、しかしみなさんあまり興味が無い様子でした。まさに強盗事件が起きている最中にそんなあほな。街中でこんなことが起きたら一瞬で大騒ぎになるでしょうに…学園都市は犯罪が多すぎてみなさん感覚が麻痺してんの? この時点で黒子は「自分の体はまだ飛ばせない」レベル、つまりここから1年弱で現在のように自由自在なテレポート能力を身に付けるのですね。御坂の電撃も訓練の賜物らしいけれども、黒子もかなりハードな訓練を重ねたのだろうなあ。
その向こう岸から現場を眺める者あり。カエルのマスコットをカバンから下げた常磐台のミニスカ女子中生は言うまでもなくあの人でありますね。その頃局内では黒子vs共犯者改めイコールスピード男の対決中、止まらないパチンコ玉を操るこの能力は発動の地味さに反して結構な破壊力でした。物理法則も何もあったもんじゃねえ! いや全ての「超能力」はそうなのでしょうけれども。
黒子の考えを嘲笑うようにシャッターに穴を空けて脱出口を作ったイコールスピード男、しかし黒子は一歩もひるまず正面から見得を切ります。この気概は評価できますが…この状況にて延々と続くツーショットは見ていてちょっと違和感、他の人々は何やってんの? 警報から結構経つけどケーサツは何やってんの? 強盗犯相手に説教をする小六女子って何者やねん? と余計なことを考えてしまっていまいち入りきれず。
そしていざ勝負! 相手の能力を過小評価して飛び込んだ黒子を襲うたくさんのパチンコ玉、予想外の攻撃にピンチの黒子! とはいえゆっくり迫るパチンコ玉は回り込めば避けられるような?

てなシーンを切り裂いた一条の光、浮かんだパチンコ玉を煙に変えた光の帯が通過するとビリビリと放電、その後は飛びかかった黒子があっさり王手でゲームセット…でもこれカウンター内の局員即死じゃ?(笑。ともあれ収拾を見届けた通りすがりの電撃姫が静かに立ち去って一件落着、御坂と黒子は正式に出会う前に強烈なファーストコンタクトを済ませていたのですね。
騒動の後の初春との会話。包帯を巻かれた左手の痛みは黒子の目を覚ますに十分なもの、その傷付いた左手で初春と握手し相棒としての誓いを約束するシーンはなかなかいい話。離れて見守るメガネ先輩も一安心のようでした。
というわけで初春との「約束」を思い出したはいいけれど仲直りのタイミングが掴みにくい…車上荒らしの居場所を突き止めて単独で向かう初春を追っての仲直りは夕陽に向かって走れば万事解決! 青春だなあ! しかし初春の気持ちはわかるけれど、件の犯人の所へ1人でカチ込んでどうするつもりだったのだろう? ケーサツに連絡済みで立ち会いのために向かっていたのだろうか? ううむ状況がよくわからない。
今回はツッコミ所が多すぎて今までのように楽しめなかったかも。何より同じ失敗をナチュラルに繰り返す黒子には失望、さらに責任転嫁して初春をやり込めるシーンは少々呆れた。黒子は変態だけれど任務に関してはしっかりしていると思っていたのですが…この冒頭の車上荒らしシーンに黒子の成長の跡が僅かでも感じられていればまた違った印象だったでしょうけれども。
相変わらずの美麗な作画、各シーンの演出もよく出来ていたのにこの残念感は…なんだかものすごいデジャブに襲われている私、やはり歴史は繰り返すのだろうか? 次話に期待。
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