2009-11-24(Tue)
WHITE ALBUM #21 別れ道まで戻りたいと思う。右にすれば良かったって。後悔だけのそんな道程
鮮やかな晴れ着の裏で渦巻く様々な人間模様。


前回引きの留守電はやはり由綺からのもの。冬弥の嘘に気付きながら当たり障りのない返事を残す由綺の辛さ。それを知ってか知らずか気のない表情で通勤電車に揺られる冬弥、窓の外をボーッと眺める様子は何か悟っちゃってる風にも見えます。
赤い部屋に現れた画商は神崎社長の腹心? 例の絵は「絵としては」真作だったようですが「偽」の大書によって価値ゼロに、壁に掛けられた他の絵はあまり価値が無い絵らしく合計しても大した金額にならないっぽい。まあその辺は海千山千の相手なので実際の価値はどうなのやら。こうなることを見越した挙げ句の買い叩きか…例の絵の価値にしても経緯を見れば怪しいものですし。
TV局にて由綺組・理奈組の対面。アイドル同士は表面上にこやかに挨拶してますが腹の中では何を考えているのか。その流れで冬弥へ手を振る由綺、しかし冬弥はあくまで仕事ライクに深々とお辞儀です。勝手知ったるメンツの中で公私の分別を付けるようになったのは大人の自覚が少しは芽生えたか? 出勤時から被った冬弥の仕事の面を引き剥がすべくトイレで襲う弥生さんの情念、それはもはや由綺の代わりの人形の表情ではありません。どうやら一番危ない人に手を出してしまった?

トップテンナイトのランキング表示はどこかで見たような…ザ・ベストテン懐かしい(笑。ランキング2位の由綺を見つめる理奈は祝福の様子から視線を落としてしみじみとした表情へ。由綺がいろいろ辛い心境なのを知っている理奈だけに由綺のがんばりに胸をなで下ろしているのか、それともあっさり抜かれた才能の差に自嘲しているのか。
がんばっているアイドル二人と裏腹にただれているマネージャーたち。仕事終わりのTV局にてタクシーを頑なに拒む理奈のプライド、そして電車で帰宅の冬弥は何故か夕凪駅で降りると例のBMWが待っていました。当然のように冬弥は弥生号へ乗り込み…先のトイレで交わした「これからの予定」を消化するのでしょう。仕事の延長のような態度の冬弥に対しやる気まんまんの弥生さんが怖い。加速度的に冬弥を浸食している感じです。目先の肉欲に溺れた対価は高く付きそうな。
その頃スタジオを抜け出しためのうは冬弥アパートにて待ち伏せ。この人はいったい何をしたいのか。神崎社長や理奈の前ではほとんど無表情だっためのうが見せる豊かな表情、そういえば前回冬弥部屋にてグダグダやってる時もめのうに表情がありました。例の後輩ちゃんにも表情を見せることから彼女は気を許した人間の前では素の表情を見せるようで、それはつまり冬弥に対する親密な感情を窺わせるもの。今回も明らかにされませんでしたが…冬弥とめのうの過去にいったい何が?
待ち伏せしていためのうは暗闇に潜むパパラッチを発見。一応芸能人の自覚があるのか慌てて身を隠し、するとほどなく一台のクルマが到着しました。それを確認するとめのうは冬弥の隣室へ逃げ込んで姿を隠し…入れ替わるように冬弥の部屋を叩くめのうのマネージャー。あのクルマはは以前の逃亡から行動パターンを呼んだめのうのマネージャー氏でありましたか。隣室の兄ちゃんはいい迷惑ですね(笑

病院での父子の会話。さすが親子か冬弥が生気に溢れていることに気付き…その理由は理奈・由綺の明るいアイドルショットの後に映った薄暗い濡れ場、常に無表情で人形のような弥生さんが見せる上気した女の顔は何とも艶めかしい。一瞬のカットでしたが生々しさは十分すぎ、着衣のままってのがまたいろんな想像をくすぐりますね。何それ。笑えない冗談を続ける父ちゃんはいよいよ死期を感じたのか…寝ぼけ眼に現れた和服の女性は先立たれた嫁? 迎えに来ているみたいで地味に怖いカットでした。ハッと気付くとそれは成人式の晴れ着を着た由綺、雑誌での撮影用とはいえ晴れ着姿を見せに来る由綺はいい子だなあ。
相変わらずパパラッチを続ける平良木は田丸に現場を押さえられるとそのままツーショットでファミレスへ。まーたクズ同士が集まっちゃってどうすんだろう。平良木相手に超高飛車な田丸のクズっぷり、弱い者には徹底的に強気な態度は見ていて虫酸が走りますね。じつにいいキャラです(笑
そんな二人の会話を後の席で聞いていためのうはサッサと席を立ってどこかへ。これって田丸からは死角だけど平良木から見たら丸見えのシーン、いくらダメダメマネージャーでも一応元業界人なのだからめのうのことくらい知っているだろうに無反応なのは何故? そんなボンヤリさんだからクビになっちゃうんだよ。

スタジオへ戻っためのうは喚く神崎社長を鮮やかにスルーして調整室へ一直線です。めのうの帰りを心底喜んでいる風の後輩ちゃんの表情は良し。とはいえめのうが戻っても相変わらずこの子の瞳に光がありません。単にこういうデザインなのか、それとも他に理由があるのか。
食事中の理奈&冬弥。理奈と一緒の時はあくまでアシスタントに徹し由綺の話題を止める冬弥は本気で公私の分別を付けようとしているように見えます。冬弥&由綺を気遣うポーズで「休み」について話す里奈は心の乱れが手に現れ、断られた後の安堵の表情はじつにわかりやすいですね。その表情の意味に気付かない冬弥の罪深いこと、一度馬に蹴られるべき。
そして由綺の部屋にて虚しく響く冬弥からの留守電。この時由綺は本当に寝ているのか? 雰囲気からしてこれはリアルタイムで留守電に吹き込んでいる最中、つまり電話を取ろうと思えば取れる状況にてあえて取らずに声を聞いているように見えます。冬弥の嘘を聞きたくないあまりの寝たふりでしょうか。切ないなー。
マナへ誕生日プレゼントを渡す冬弥。あーだこーだ言いながらも嬉しそうなマナの表情、ツンデレのテンプレのような表情や良し。こうやって意図せずに好感度を無闇に上げてしまう冬弥の天然さは恋する少女にとって非常に残酷な仕打ちかもしれません。

ラジオから流れてきたランキングが気になる冬弥。マナにからかわれながらの文字演出「当然だろ 俺は」に続くのは「由綺の彼氏なんだから」と思いきや…「緒方理奈の」でした。もちろんこれは「理奈のアシスタント」と続くのでしょう、こんな所でもプライベートより仕事を優先する姿勢が見て取れます。どうしたんだ冬弥、きみはそんな真っ当な人間では無かったはずなのに!
対するマナは冬弥の理奈・由綺との関係をあくまで「妄想」と断じ、その妄想話を遮断すべくヘッドホンをかけてヒヤリングの勉強へ。おそらくマナは冬弥の話が「妄想ではない」ことに薄々気付いていたのでしょう。しかし彼に対しほのかな思いを寄せるマナはその現実を受け入れられない、だから現実から逃げるためヘッドホンで耳を塞いだ。
てな所へ何も知らない神崎社長が登場です。前回山本さんから「マナの家庭事情」を聞いていた冬弥は社長との対峙になんともバツが悪そう。それだけならばまだイイがっ! ここで社長は「マナが一番聞きたくなかったこと」をズバズバと言い放ち、有無を言わさず現実を突き付けられたマナが切れてしまったシーンは見ていて辛い。
どれほど反抗されようと絶対的な支配を崩さなかった神崎社長でしたが、全てに絶望し本気で刃向かってきたマナを止めること叶わず。この社長は他人を支配すること・相手の意志を殺すことで自らのアイデンティティを保っている節があり、人形と化した他人を見慣れた神崎社長は相手が「感情を持った人間」であることを忘れてしまう。もちろん娘かわいさもありますが、マナから完全なる反抗を受けたことによりアイデンティティを崩されてしまった社長が呆けてしまうのもわかるような。その後の処置を冬弥へ丸投げしてサッサと仕事へ出掛けてしまったのはその現実からの「逃げ」の意味があるかもしれません。

絶対的な親の支配はこちらの父子でも描かれていました。平良木に対し限りなく調子をくれていた田丸は父親にまったく頭が上がらず、テンプレのようなダメ坊ちゃんの表情を見せていました。反抗して家を飛び出したマナと違ってこちらはグジャグジャの顔で泣きじゃくるのみ、いやもう本当にクズすぎて冬弥が聖人に見えますよ(笑。その田丸の「トラウマ」「ガキの頃の甘ったるい思い出」たる財閥子女のじゃじゃ馬芸能人とは誰のことだろう。
病院に見舞う冬弥の足元に転がったテニスボール。何故父ちゃんの病室にこんなものが? 由綺と冬弥の隠された思い出に関するものなのか? それとも父ちゃんとテニスボールって今まで何か伏線ありましたっけ? ラストのはるか復活の布石にしては父ちゃん無関係っぽいですし。
由綺の新曲は弾き語りとのこと。キリッとした表情でピアノへ向かう由綺は表面を見る限りしっかりしていますが…内面はボロボロなのだろうなあ。そのギャップがわかるだけに見ていて辛い表情です。てなところへ電話の取り次ぎ。
それは神崎社長からの電話でした。冬弥の所へ何度も何度も留守電が入り、理奈や由綺からも「冬弥の所在を聞かれた」という留守電が。かけ直しての第一声から命令口調というのがいかにも神崎社長らしい、その声に一瞬ムッとするも反抗はしない冬弥は私より人間ができていると思います(笑。この辺のシーンは留守電音声とリアルの進行を並行して見せる演出が事態の緊迫感をいい感じに煽り、見ているこっちもドキドキしてきます。マナどこ行った~!?
冬弥からの電話と勘違いして状況にも関わらずウキウキ顔の美咲先輩は、その電話が田丸からと知ると一気にどよんどへ。同様に弥生さんへは平良木から電話が来てこちらも何か怪しい動きがありそうな。女性軍の最終破壊兵器たるこの二人にクズ男二人がどう立ち回りますやら。
美咲さん情報によりタクシーを飛ばして向かった別荘、ほどなく到着して奥へ向かうと復活したはるかがテニスボールを追っていました。ここははるかの姿しか映しませんでしたがテニスコートにて1人でラリーは出来ないので相手がいるはず。おそらくそれはマナなのでしょうけれども…はるかもマナもとっくにモブ化していると思っていたので彼女たちの決着をきちんと描いてくれるとは。ストーリー全体も今までの散らした伏線が収束してきている雰囲気ですし、各キャラの扱いも投げっぱなしにせず、ひょっとしたら最近のアニメでは珍しく正統派な脚本・シリーズ構成なのかも。
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前回引きの留守電はやはり由綺からのもの。冬弥の嘘に気付きながら当たり障りのない返事を残す由綺の辛さ。それを知ってか知らずか気のない表情で通勤電車に揺られる冬弥、窓の外をボーッと眺める様子は何か悟っちゃってる風にも見えます。
赤い部屋に現れた画商は神崎社長の腹心? 例の絵は「絵としては」真作だったようですが「偽」の大書によって価値ゼロに、壁に掛けられた他の絵はあまり価値が無い絵らしく合計しても大した金額にならないっぽい。まあその辺は海千山千の相手なので実際の価値はどうなのやら。こうなることを見越した挙げ句の買い叩きか…例の絵の価値にしても経緯を見れば怪しいものですし。
TV局にて由綺組・理奈組の対面。アイドル同士は表面上にこやかに挨拶してますが腹の中では何を考えているのか。その流れで冬弥へ手を振る由綺、しかし冬弥はあくまで仕事ライクに深々とお辞儀です。勝手知ったるメンツの中で公私の分別を付けるようになったのは大人の自覚が少しは芽生えたか? 出勤時から被った冬弥の仕事の面を引き剥がすべくトイレで襲う弥生さんの情念、それはもはや由綺の代わりの人形の表情ではありません。どうやら一番危ない人に手を出してしまった?

トップテンナイトのランキング表示はどこかで見たような…ザ・ベストテン懐かしい(笑。ランキング2位の由綺を見つめる理奈は祝福の様子から視線を落としてしみじみとした表情へ。由綺がいろいろ辛い心境なのを知っている理奈だけに由綺のがんばりに胸をなで下ろしているのか、それともあっさり抜かれた才能の差に自嘲しているのか。
がんばっているアイドル二人と裏腹にただれているマネージャーたち。仕事終わりのTV局にてタクシーを頑なに拒む理奈のプライド、そして電車で帰宅の冬弥は何故か夕凪駅で降りると例のBMWが待っていました。当然のように冬弥は弥生号へ乗り込み…先のトイレで交わした「これからの予定」を消化するのでしょう。仕事の延長のような態度の冬弥に対しやる気まんまんの弥生さんが怖い。加速度的に冬弥を浸食している感じです。目先の肉欲に溺れた対価は高く付きそうな。
その頃スタジオを抜け出しためのうは冬弥アパートにて待ち伏せ。この人はいったい何をしたいのか。神崎社長や理奈の前ではほとんど無表情だっためのうが見せる豊かな表情、そういえば前回冬弥部屋にてグダグダやってる時もめのうに表情がありました。例の後輩ちゃんにも表情を見せることから彼女は気を許した人間の前では素の表情を見せるようで、それはつまり冬弥に対する親密な感情を窺わせるもの。今回も明らかにされませんでしたが…冬弥とめのうの過去にいったい何が?
待ち伏せしていためのうは暗闇に潜むパパラッチを発見。一応芸能人の自覚があるのか慌てて身を隠し、するとほどなく一台のクルマが到着しました。それを確認するとめのうは冬弥の隣室へ逃げ込んで姿を隠し…入れ替わるように冬弥の部屋を叩くめのうのマネージャー。あのクルマはは以前の逃亡から行動パターンを呼んだめのうのマネージャー氏でありましたか。隣室の兄ちゃんはいい迷惑ですね(笑

病院での父子の会話。さすが親子か冬弥が生気に溢れていることに気付き…その理由は理奈・由綺の明るいアイドルショットの後に映った薄暗い濡れ場、常に無表情で人形のような弥生さんが見せる上気した女の顔は何とも艶めかしい。一瞬のカットでしたが生々しさは十分すぎ、着衣のままってのがまたいろんな想像をくすぐりますね。何それ。笑えない冗談を続ける父ちゃんはいよいよ死期を感じたのか…寝ぼけ眼に現れた和服の女性は先立たれた嫁? 迎えに来ているみたいで地味に怖いカットでした。ハッと気付くとそれは成人式の晴れ着を着た由綺、雑誌での撮影用とはいえ晴れ着姿を見せに来る由綺はいい子だなあ。
相変わらずパパラッチを続ける平良木は田丸に現場を押さえられるとそのままツーショットでファミレスへ。まーたクズ同士が集まっちゃってどうすんだろう。平良木相手に超高飛車な田丸のクズっぷり、弱い者には徹底的に強気な態度は見ていて虫酸が走りますね。じつにいいキャラです(笑
そんな二人の会話を後の席で聞いていためのうはサッサと席を立ってどこかへ。これって田丸からは死角だけど平良木から見たら丸見えのシーン、いくらダメダメマネージャーでも一応元業界人なのだからめのうのことくらい知っているだろうに無反応なのは何故? そんなボンヤリさんだからクビになっちゃうんだよ。

スタジオへ戻っためのうは喚く神崎社長を鮮やかにスルーして調整室へ一直線です。めのうの帰りを心底喜んでいる風の後輩ちゃんの表情は良し。とはいえめのうが戻っても相変わらずこの子の瞳に光がありません。単にこういうデザインなのか、それとも他に理由があるのか。
食事中の理奈&冬弥。理奈と一緒の時はあくまでアシスタントに徹し由綺の話題を止める冬弥は本気で公私の分別を付けようとしているように見えます。冬弥&由綺を気遣うポーズで「休み」について話す里奈は心の乱れが手に現れ、断られた後の安堵の表情はじつにわかりやすいですね。その表情の意味に気付かない冬弥の罪深いこと、一度馬に蹴られるべき。
そして由綺の部屋にて虚しく響く冬弥からの留守電。この時由綺は本当に寝ているのか? 雰囲気からしてこれはリアルタイムで留守電に吹き込んでいる最中、つまり電話を取ろうと思えば取れる状況にてあえて取らずに声を聞いているように見えます。冬弥の嘘を聞きたくないあまりの寝たふりでしょうか。切ないなー。
マナへ誕生日プレゼントを渡す冬弥。あーだこーだ言いながらも嬉しそうなマナの表情、ツンデレのテンプレのような表情や良し。こうやって意図せずに好感度を無闇に上げてしまう冬弥の天然さは恋する少女にとって非常に残酷な仕打ちかもしれません。

ラジオから流れてきたランキングが気になる冬弥。マナにからかわれながらの文字演出「当然だろ 俺は」に続くのは「由綺の彼氏なんだから」と思いきや…「緒方理奈の」でした。もちろんこれは「理奈のアシスタント」と続くのでしょう、こんな所でもプライベートより仕事を優先する姿勢が見て取れます。どうしたんだ冬弥、きみはそんな真っ当な人間では無かったはずなのに!
対するマナは冬弥の理奈・由綺との関係をあくまで「妄想」と断じ、その妄想話を遮断すべくヘッドホンをかけてヒヤリングの勉強へ。おそらくマナは冬弥の話が「妄想ではない」ことに薄々気付いていたのでしょう。しかし彼に対しほのかな思いを寄せるマナはその現実を受け入れられない、だから現実から逃げるためヘッドホンで耳を塞いだ。
てな所へ何も知らない神崎社長が登場です。前回山本さんから「マナの家庭事情」を聞いていた冬弥は社長との対峙になんともバツが悪そう。それだけならばまだイイがっ! ここで社長は「マナが一番聞きたくなかったこと」をズバズバと言い放ち、有無を言わさず現実を突き付けられたマナが切れてしまったシーンは見ていて辛い。
どれほど反抗されようと絶対的な支配を崩さなかった神崎社長でしたが、全てに絶望し本気で刃向かってきたマナを止めること叶わず。この社長は他人を支配すること・相手の意志を殺すことで自らのアイデンティティを保っている節があり、人形と化した他人を見慣れた神崎社長は相手が「感情を持った人間」であることを忘れてしまう。もちろん娘かわいさもありますが、マナから完全なる反抗を受けたことによりアイデンティティを崩されてしまった社長が呆けてしまうのもわかるような。その後の処置を冬弥へ丸投げしてサッサと仕事へ出掛けてしまったのはその現実からの「逃げ」の意味があるかもしれません。

絶対的な親の支配はこちらの父子でも描かれていました。平良木に対し限りなく調子をくれていた田丸は父親にまったく頭が上がらず、テンプレのようなダメ坊ちゃんの表情を見せていました。反抗して家を飛び出したマナと違ってこちらはグジャグジャの顔で泣きじゃくるのみ、いやもう本当にクズすぎて冬弥が聖人に見えますよ(笑。その田丸の「トラウマ」「ガキの頃の甘ったるい思い出」たる財閥子女のじゃじゃ馬芸能人とは誰のことだろう。
病院に見舞う冬弥の足元に転がったテニスボール。何故父ちゃんの病室にこんなものが? 由綺と冬弥の隠された思い出に関するものなのか? それとも父ちゃんとテニスボールって今まで何か伏線ありましたっけ? ラストのはるか復活の布石にしては父ちゃん無関係っぽいですし。
由綺の新曲は弾き語りとのこと。キリッとした表情でピアノへ向かう由綺は表面を見る限りしっかりしていますが…内面はボロボロなのだろうなあ。そのギャップがわかるだけに見ていて辛い表情です。てなところへ電話の取り次ぎ。
それは神崎社長からの電話でした。冬弥の所へ何度も何度も留守電が入り、理奈や由綺からも「冬弥の所在を聞かれた」という留守電が。かけ直しての第一声から命令口調というのがいかにも神崎社長らしい、その声に一瞬ムッとするも反抗はしない冬弥は私より人間ができていると思います(笑。この辺のシーンは留守電音声とリアルの進行を並行して見せる演出が事態の緊迫感をいい感じに煽り、見ているこっちもドキドキしてきます。マナどこ行った~!?
冬弥からの電話と勘違いして状況にも関わらずウキウキ顔の美咲先輩は、その電話が田丸からと知ると一気にどよんどへ。同様に弥生さんへは平良木から電話が来てこちらも何か怪しい動きがありそうな。女性軍の最終破壊兵器たるこの二人にクズ男二人がどう立ち回りますやら。
美咲さん情報によりタクシーを飛ばして向かった別荘、ほどなく到着して奥へ向かうと復活したはるかがテニスボールを追っていました。ここははるかの姿しか映しませんでしたがテニスコートにて1人でラリーは出来ないので相手がいるはず。おそらくそれはマナなのでしょうけれども…はるかもマナもとっくにモブ化していると思っていたので彼女たちの決着をきちんと描いてくれるとは。ストーリー全体も今までの散らした伏線が収束してきている雰囲気ですし、各キャラの扱いも投げっぱなしにせず、ひょっとしたら最近のアニメでは珍しく正統派な脚本・シリーズ構成なのかも。
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